JP3138950B2 - 法面における走行路の施工方法 - Google Patents
法面における走行路の施工方法Info
- Publication number
- JP3138950B2 JP3138950B2 JP04354767A JP35476792A JP3138950B2 JP 3138950 B2 JP3138950 B2 JP 3138950B2 JP 04354767 A JP04354767 A JP 04354767A JP 35476792 A JP35476792 A JP 35476792A JP 3138950 B2 JP3138950 B2 JP 3138950B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slope
- valley
- constructing
- traveling path
- constructed
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)
- Road Paving Structures (AREA)
- Excavating Of Shafts Or Tunnels (AREA)
Description
施工方法に関するものである。
通す場合には法面の一部を切り取らなければなならい。
その際、従来は山間の高速道路に見られるように、法面
を順次上方から掘削して多数の小段を形成し、長大な掘
削面を露出させた状態で走行路の構築を行っている。
の法面における走行路の施工方法にあっては、次のよう
な問題点がある。 <イ>掘削した跡には土砂の露出した長大な法面が形成
されるために、周囲の環境や景観の調和を乱すことにな
る。 <ロ>掘削した法面の保護のためには、法枠工事、吹き
付け工事などが必要となり不経済である。 <ハ>法面の保護工事を行ったとしても、いったん掘削
された長大な面が風雨に晒されると、環境の保全に悪い
影響を及ぼす。 <ニ>長大な法面の掘削で発生した土砂を処理するため
に手数や費用がかかる。
解決するためになされたもので、周囲の環境、景観を乱
すことなく、自然のままに残し、かつ特別の法面保護工
事が不要で安定した法面を維持することのできる、法面
における走行路の施工方法を提供することを目的とす
る。
成するために、本発明の法面における走行路の施工方法
は、法面の一部を開削して走行路を構築する方法であっ
て、走行路の谷側の縁に相当する位置には、地表を溝状
に掘削し、この溝内にコンクリートを打設して谷側基礎
堤を構築し、走行路の山側の縁に相当する位置には、小
径の導坑トンネルを谷側基礎堤と平行に構築し、次い
で、谷側基礎堤と導坑トンネルとにまたがる状態でシー
ルド掘進機を搭載して掘進を行い、掘進後の地山面はア
ーチ状の構造体で支持して行う、法面における走行路の
施工方法を特徴としたものである。
における走行路の施工方法の実施例について説明する
が、本発明の施工方法は、基本的には完全なトンネルを
施工するものではない。本発明は従来の工法であれば斜
面を高くまで切り取り、その裾部に水平面を作り、その
平面部を道路などの走行路として利用するような場合に
応用する工法であり、その際にいかに切り土の範囲を小
さく制限するかを目的として開発されたものである。
はなく、開削工法の一種である。開削する際には山側か
らの大きな土圧を受けなければならない。そのために、
土圧を曲面状の覆工板で支持する構造である。このよう
な山側から大きい土圧の加わる枠体の谷側の基礎を支持
するために、さらに後述するシールド掘進機の方向を規
定するために、まず谷側基礎堤1を構築する。そのため
にまず、将来の走行路Rの谷側の縁に相当する位置の地
表を溝状に掘削する。そしてこの溝から垂直下方に向け
て多数本の基礎杭11を打設し、あるいは場所打ち杭を
施工する。この杭11群の上面を鉄筋などで連結した状
態で、コンクリートを打設し、長い堤防状の谷側基礎堤
1を構築する。
導坑2を谷側基礎堤1と平行に構築する。この山側導坑
2は、小型のシールド掘進機を使用し、あるいは推進工
法、その他の公知の小径トンネルの施工方法を利用して
構築する。
山側には山側導坑2が構築される。両構造物は正確に将
来の走行路Rの両縁部に位置しており、定規として利用
することができる。そこで谷側基礎堤1と山側導坑2と
にまたがる状態で半円形のシールド掘進機3を搭載す
る。さらに坑口の外部には強固な反力壁31を構築し、
この壁31に反力を取ってシールド掘進機3を前進させ
る。前進にしたがって内部の土砂を排除し、その後部に
は半円形の移動型枠32を組み立ててコンクリートを打
設してコンクリート覆工33を構築する。こうした工法
は公知の場所打ちコンクリートを使用するシールド工法
と同様である。なお実際には地山には平面上の凹凸があ
り、図のようにコンクリート覆工33が半円だけ整然と
露出することはなく、完全に地山に隠れるトンネル部
や、全体が露出する部分が共存することになるが、その
工程や原理は上記の説明とまったく同一である。
される構造が部分的に完了したら、覆工作業に継続して
走行路Rの面の舗装を行い、あるいは鉄道の場合には軌
条などの敷設を行う。
は以上説明したようになるから次のような効果を得るこ
とができる。 <イ>路面の構築される上部の土砂が排除されるだけで
あり、他の法面は自然のままに維持されている。 <ロ>そのために大規模な自然の破壊を行うことがな
く、道路、鉄道などの走行路R線を構築できる。 <ハ>大規模な土砂の掘削を行うことがないから、排除
する土砂の量も少なく、作業量を大幅に減少させること
ができる。さらに大量の残土を処分する必要がないか
ら、残土処理にともなう環境問題の発生を避けることが
できる。 <ニ>従来のように長大な距離の法面掘削の場合には雨
が降ると斜面全体が影響を受け、水平面は泥寧化して作
業能率が大きく低下する問題があった。しかるに本発明
の方法であれば開削作業は谷側基礎堤の施工のみであ
り、本体の作業はシールド掘進機によって行うから、天
候の影響を受けにくく作業効率が大きく向上する。
Claims (1)
- 【請求項1】法面の一部を開削して走行路を構築する方
法であって、 走行路の谷側の縁に相当する位置には、地表を溝状に掘
削し、この溝内にコンクリートを打設して谷側基礎堤を
構築し、 走行路の山側の縁に相当する位置には、小径の導坑を谷
側基礎堤と平行に構築し、 次いで、谷側基礎堤と導坑とにまたがる状態でシールド
掘進機を搭載して掘進を行い、 掘進後の地山面はアーチ状の構造体で支持して行う、 法面における走行路の施工方法
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04354767A JP3138950B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 法面における走行路の施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04354767A JP3138950B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 法面における走行路の施工方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06185294A JPH06185294A (ja) | 1994-07-05 |
JP3138950B2 true JP3138950B2 (ja) | 2001-02-26 |
Family
ID=18439773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04354767A Expired - Fee Related JP3138950B2 (ja) | 1992-12-17 | 1992-12-17 | 法面における走行路の施工方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3138950B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000337093A (ja) * | 1999-05-26 | 2000-12-05 | Nihon Samicon Kk | アーチ形中空構造物 |
IL169878A (en) * | 2005-07-26 | 2010-06-16 | Ofer Naaman | Method for tunnel construction |
GB201301318D0 (en) * | 2013-01-25 | 2013-03-06 | Thomson James C | Method and apparatus for forming tunnels and tunnels formed thereby |
CN104532821A (zh) * | 2014-10-29 | 2015-04-22 | 中铁三局集团有限公司 | 特大溶洞洞底处理施工方法 |
CN106437749B (zh) * | 2016-08-26 | 2018-08-03 | 中铁十一局集团第四工程有限公司 | 一种隧道双支洞挑顶施工方法 |
-
1992
- 1992-12-17 JP JP04354767A patent/JP3138950B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06185294A (ja) | 1994-07-05 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN108060683B (zh) | 一种中风化地质逆作法施工方法 | |
EP0810327B1 (en) | Method and device for laying underground continuous walls | |
CN106640091B (zh) | 一种浅埋隧道分段施工方法 | |
CN109322330A (zh) | 一种避免房屋拆迁的明暗挖结合地铁车站结构及其施工方法 | |
JP3586864B2 (ja) | 地下構造物の構築方法および高架式交通路 | |
JP3138950B2 (ja) | 法面における走行路の施工方法 | |
JP2594863B2 (ja) | 地下トンネルの拡幅工法及び分岐・合流部構築工法 | |
JP3366580B2 (ja) | 既設山岳トンネルの底盤中にインバートを設置する方法 | |
Evans et al. | Construction of vertical moisture barriers to reduce expansive soil subgrade movement | |
CN108797609A (zh) | 绿色环保钢管钢板组合支护施工方法 | |
JP3917146B2 (ja) | オープンシールド工法における覆工板の布設方法および撤去方法 | |
JP3681883B2 (ja) | 長大切り土のり面縮小化工法 | |
JP6276300B2 (ja) | オープンシールド工法 | |
JP2878784B2 (ja) | 法面構築用掘削装置 | |
JP2668648B2 (ja) | 地下構造物の施工法およびそれに使用する発進坑 | |
JP3355414B2 (ja) | 法面における走行路の施工方法 | |
JPH0738475Y2 (ja) | 開削型メッセルシールド機 | |
JPH07300845A (ja) | 地中線状構造物の液状化対策工法 | |
Prisk et al. | Delivering Wadi Dayqah, Oman's tallest dam | |
JP3023575B2 (ja) | 線路用補強施工機 | |
JP2554916Y2 (ja) | 小形ショベルの転圧装置 | |
RU2032019C1 (ru) | Способ возведения дамбы из местных материалов | |
KR20140109008A (ko) | 오픈실드공법 | |
CN113502851A (zh) | 明洞接长泡沫混凝土回填结构的施工方法 | |
CN109958452A (zh) | 一种隧道出口溜塌体防治方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091215 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091215 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101215 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111215 Year of fee payment: 11 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |