JP3137503U - 潤滑改善形状カム類 - Google Patents
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Abstract
【課題】潤滑油類を使用する代表的なカム類の一例として4サイクル内燃機関の動弁機構ではカム頂部において、潤滑油類の巻込み方向と滑動方向が一致していないため、カム頂部の良好な潤滑が困難であり、しかも運転により潤滑油類を従動体滑動面から排除する様に動くため滑動面への潤滑油類の供給も困難なため、運転摩擦やカム頂部摩耗が大きいだけではなく、潤滑油類供給改善のための機構等を設けた場合には、部品価格や機構駆動ロスが増大する課題があった。そこで、潤滑油類を滑動接触面に供給して潤滑困難な部分の潤滑性を改善する。
【解決手段】カム類の形状の工夫で運転により、潤滑油類を滑動面に付着させる。
【選択図】図7
【解決手段】カム類の形状の工夫で運転により、潤滑油類を滑動面に付着させる。
【選択図】図7
Description
本考案は、潤滑油類を使用する機械構成要素のカム類に関する。
従来の潤滑油類を使用する機械構成要素では、一般的に潤滑性を向上させる方法として潤滑油類の供給量増加、潤滑油類の性質向上、構成部品素材や部品精度の向上等がある。
しかしカム類の多くが潤滑油の巻込み方向と滑動方向が一致していない滑動部分があり、その場合には一般的な潤滑性の向上方法を実施したとしても良好な潤滑が困難である。
上述のとおり、潤滑油類を使用するカム類の多くが、潤滑油類の巻込み方向と滑動方向が一致していない滑動部分がある、
代表的なカム類の一例として4サイクル内燃機関の動弁機構の板カムを例としてあげる、図1に示す板カムではカム頂部が従動体であるバルブタペットやロッカーアームを滑動する際に、図2から図4に示したのカム頂部の滑動接触面の方向の様に、潤滑油類の巻込み方向と滑動方向が一致していないため、カム頂部の良好な潤滑が困難であり、しかも図5に示す様に、運転により潤滑油類を従動体滑動面から排除する様に動くため滑動面への潤滑油類の供給も困難なため、運転摩擦やカム頂部摩耗が大きいという課題だけではなく、対処のため潤滑油類供給改善のための機構等を設けた場合には、部品価格や機構駆動ロスが増大するという課題もあった。
この課題を解決するための考案として、カム類の形状の工夫で運転により、潤滑油類を滑動面に付着させる事によって、潤滑油類を滑動接触面に供給して潤滑困難な部分の潤滑性を改善するものである。
本考案により、潤滑が改善されれば機械類の運転抵抗が下がり、運転が効率的になるのみならず、摩擦熱や接触部摩耗の問題も軽減される。
潤滑性を改善する図7から図10の形状の工夫を、単体もしくは複数使用する事で、潤滑性の向上効果を得る事ができる
図7は、図6の一般的形状と同等のカム滑動面形状でありながら、カム頂部以外の滑動面幅を一部もしくは全部を小さく、またはカム頂部の滑動面幅を大きくする事により、従動体滑動面上のカム頂部端部分に、カム側面部からの遠心力等による潤滑油類の流下や、周囲からの潤滑油類の飛沫により潤滑油類が供給される様にして、カム頂部の潤滑性を向上させる種類の形状である。
図8は、図6の一般的形状と同等のカム滑動面形状でありながら、カム頂部滑動面以外の部分全部、もしくは一部に溝を設けて、それにより従動体滑動面上にスタンプ的に潤滑油類を付着させ、カム頂部分に潤滑油類を多く供給される様にしてカム頂部の潤滑性を向上させる種類の形状である、ただし、この溝内に潤滑油類を圧送や遠心力等により積極的に供給する事により、さらに潤滑性を向上させる事もできるものの、それらの積極的な潤滑油類の供給は効果のために必須ではなく、カムの滑動面から押し出された潤滑油類の貯留分だけでも効果を得られる。
図9は、図6の一般的形状と同等のカム滑動面形状でありながら、カム頂部以外の滑動面幅を滑動部角の面取りにより滑動面幅を一部もしくは全部を小さく、またはカム頂部の滑動面幅を大きくする事により、従動体滑動面上のカム頂部端にカム側面部からの遠心力等による潤滑油類の流下や、周囲からの潤滑油類の飛沫により潤滑油類が供給される様にしてカム頂部の潤滑性を向上させる種類の形状である。
図10は、図6の一般的形状と同等のカム滑動面形状でありながら、カム頂部滑動面以外の部分に1箇所もしくは複数のくぼみを設けて、それにより従動体滑動面上にスタンプ的に潤滑油類を付着させ、従動体滑動面上のカム頂部に潤滑油類を多く供給される様にしてカム頂部の潤滑性を向上させる種類の形状である、ただし、このくぼみ内に潤滑油類を圧送や遠心力等により積極的に供給する事により、さらに潤滑性を向上させる事もできるものの、それらの積極的な潤滑油類の供給は効果のために必須ではなく、カムの滑動面から押し出された潤滑油類の貯留分だけでも効果を得られる。
1 板カムのカム接触面
2 板カムのカム従動体平面
3 板カムの駆動軸断面
4 潤滑油類の表面
5 板カムのカム頂部
6 板カムのカム滑動面の段差部
7 板カムのカム滑動面の油溝部
8 板カムのカム滑動面角部の面取部
9 板カムのカム滑動面のくぼみ部
2 板カムのカム従動体平面
3 板カムの駆動軸断面
4 潤滑油類の表面
5 板カムのカム頂部
6 板カムのカム滑動面の段差部
7 板カムのカム滑動面の油溝部
8 板カムのカム滑動面角部の面取部
9 板カムのカム滑動面のくぼみ部
Claims (1)
- 潤滑油類を使用する機械構成要素のカム類において、部品形状により潤滑性を改善したカム類。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007002578U JP3137503U (ja) | 2007-03-13 | 2007-03-13 | 潤滑改善形状カム類 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007002578U JP3137503U (ja) | 2007-03-13 | 2007-03-13 | 潤滑改善形状カム類 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3137503U true JP3137503U (ja) | 2007-11-29 |
Family
ID=43287856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007002578U Expired - Fee Related JP3137503U (ja) | 2007-03-13 | 2007-03-13 | 潤滑改善形状カム類 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3137503U (ja) |
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2007
- 2007-03-13 JP JP2007002578U patent/JP3137503U/ja not_active Expired - Fee Related
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20070925 |
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R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
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