JP3137501B2 - 磁界印加装置 - Google Patents

磁界印加装置

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JP3137501B2 JP05127028A JP12702893A JP3137501B2 JP 3137501 B2 JP3137501 B2 JP 3137501B2 JP 05127028 A JP05127028 A JP 05127028A JP 12702893 A JP12702893 A JP 12702893A JP 3137501 B2 JP3137501 B2 JP 3137501B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光磁気ディスク装置等
の光磁気記録装置に用いられる磁界印加装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、光磁気ディスク装置等に用い
られる磁界印加装置としては、永久磁石を用いるもの
と、電磁石を用いるものとが知られている。永久磁石を
用いるものは、その極性を切り換える時間が長くかか
り、また装置も大型化するという欠点を有している。
【0003】そこで、電磁石を用いた磁界印加装置とし
ては、例えば、特公平4−56362号公報に示される
ものがある。即ち、半導体レーザ等の光源からの光ビー
ムを光学レンズで集光してその光スポットをバイアス磁
界を印加した光磁気ディスクに投射して情報を記録ある
いは消去するようにした光学的情報記録再生装置におい
て、前記バイアス磁界印加手段が半硬質磁性材料より形
成され十分なN極とS極間の距離を有する磁芯と前記磁
極の極性を反転し得る励磁コイルおよびパルス励磁電流
電源より構成されたことを特徴とするバイアス磁界印加
装置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の磁界印加装置は、電流を加えてコイルを一旦磁化さ
せた後、電流を0にし、半硬質磁性材料による保磁力に
より光磁気ディスクに磁界を印加するので、消費電流は
小さくなるという利点はあるものの、保磁力を大きくす
るために瞬間的に大量の電流を流す必要があり、磁界印
加用電源が大型化し、部品実装上好ましくないという問
題点がある。
【0005】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、大容量の電源を必要とすることなく、磁界印加装
置の発熱量を大幅に減少することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するためになされたもので、光源からの光ビームを対
物レンズで集光してその光磁気記録媒体にスポットを形
成し、この光磁気記録媒体に情報を記録または消去する
ために前記光磁気記録媒体にバイアス磁界を印加するた
めの磁界印加装置において、半硬質磁性材料または軟質
磁性材料より形成される磁芯と、前記磁芯の極性を反転
し得る励磁コイルと、この励磁コイルに通常電流を供給
する通常電流供給手段と、極性反転時に前記励磁コイル
に過電流を供給する過電流供給手段とを備え、前記通常
電流供給手段が、前記過電流供給手段から過電流が供給
されることにより前記励磁コイルに発生する残留磁界に
基づいて前記通常電流を供給すること特徴とする磁界印
加装置である。また、前記過電流供給手段は、前記磁芯
の磁気飽和電流値より小さい過電流を励磁コイルに供給
する。そして、光磁気記録媒体の近傍に配置される磁気
センサーと、この磁気センサーからの出力信号に基づい
て前記励磁コイルに流す電流を制御する制御回路を有す
る。
【0007】
【作用】本発明によれば、極性反転時、励磁コイルに瞬
間的に通電時より大きい電流、すなわち過電流を流すこ
とにより残留磁界が発生し、所定の磁界を得るのに必要
な通電時の電流値を低下することが可能となる。また、
励磁コイルに飽和電流値より小さい過電流を供給するこ
とにより、電源の負荷は低減される。さらに、磁気セン
サーにより磁芯の残留磁界が検出され、この検出された
信号に基づいて励磁コイルに流す電流量が精度よく制御
される。
【0008】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面に基づい
て具体的に説明する。図中1は、断面H字状(横向き)
のボビンで、このボビン1の中央部1aには励磁コイル
2が巻かれており、またボビン1の中央部1aには穴部
が形成されている。この穴部には磁芯3が挿入されてお
り、前記ボビン1の外周を覆うカバー4が前記磁芯3と
連続して形成されている。これらより構成される磁界発
生手段Aは、メディア5の上方に所定の間隔をおいて配
置されている。
【0009】ここで、前記磁芯3の材質としては、保磁
力Hcが1〜10[Oe]くらいの軟質磁性材料(例え
ば、純鉄、軟鋼、鋳鉄、けい素鋼等)か、あるいは半硬
質材料(Hcが10〜100[Oe]程度)がよい。も
し、硬質材料にすると保磁力Hcは大きくなるが、透磁
率が小さいため、所定の磁界を得るために必要な電流を
非常に大きくする必要があり、また、ヒステリシスルー
プの面積が大きいため、磁極の反転時のエネルギー損失
も大となるからである。
【0010】前記磁界発生手段Aには、磁芯3を磁化さ
せておくために励磁コイル2に電流を供給する磁界発生
手段駆動回路8が接続されている。ここで、励磁コイル
2に発生する磁界を図2及び図3に基づいて説明する。
図2はコイルに流れる電流と時間との関係を示す図で、
図中aは通常電流IAを流す時の特性を示す曲線であ
り、bは本発明でいう過電流IBを流す時の特性を示す
曲線である。図3は、コイル磁界(H)と磁束密度
(B)との関係を示す図で、前記通常電流IAを励磁コ
イル2に流すことによりコイル磁界HAが発生し、それ
により磁束密度BAが生じる。また、前記過電流IBを
励磁コイル2に流すことによりコイル磁界HBが発生
し、それにより磁束密度BBが生じる。
【0011】従って、その磁界の向きを反転させる瞬間
あるいは磁界を立ち上げる瞬間に、図2に示すbのよう
に、一時的に過電流IBを流すようにすれば、図3に示
すように、残留磁気(BA’−BA)の分だけ磁芯3に
発生する磁界を強くすることができる。つまり所定の磁
界を得るために必要な電流を図2に示すaのような立上
り方をした場合に比べて、結局小さくすることができ
る。なお、図2のcに示すような過電流を励磁コイル2
に流せば、bに比べて静定時間が長くなり、より好まし
い。
【0012】前記磁界発生手段駆動回路8は、例えば図
4に示すような既知の電流制御回路を用いることがで
き、後述する演算処理装置12より磁界発生手段駆動回
路8へステップ入力を入れることにより、励磁コイル2
に、図2に示すbのような過電流IBを流すことができ
る。
【0013】ところで、一般に磁性材料は無限に磁化で
きるものではなく、ある点で飽和が起こる。従って、残
留磁気を大きくしようとしてたくさんの電流を流して
も、ある限度以上には残留磁気を大きくすることはでき
ない。また、過電流を多く流し過ぎると、電流が定常値
に戻るまでの時間が長くなり、その間、情報をメディア
5に書き込むタイミングを半導体レーザ駆動回路11に
よって遅らせなければならないので、ドライブ装置とし
ての性能上好ましくない。
【0014】そこで、図5に示すように、先に図4で示
した磁界発生手段駆動回路8における抵抗R1、R2に
ボリューム等の調整手段8a,8bを設けた駆動回路を
用いることにより、励磁コイル2に流す電流は、磁芯3
が飽和するのに必要な電流値より小さくするように、回
路の定数を調整することが可能となる。
【0015】一方、メディア5の下方には、前記磁界発
生手段Aに対向して、対物レンズ6等を搭載したキャリ
ッジ7が配置されている。このキャリッジ7には、対物
レンズ位置検出手段9が接続されており、また対物レン
ズ6を移動させるための駆動回路10に接続されてい
る。そして、半導体レーザ駆動回路11と、上述した磁
界発生手段駆動回路8、対物レンズ位置検出手段9、駆
動回路10はそれぞれ演算処理装置12に接続されてお
り、これら各回路等はこの演算処理装置12により制御
される。
【0016】次に、本実施例にかかる装置の実施例につ
いて説明する。メディア5に情報を書き込む場合には、
指定された目標トラック情報を演算処理装置12が受け
取ると、演算処理装置12は駆動回路10に駆動信号を
与える。それにより、該駆動回路10はキャリッジ7を
目標トラックへ移動させる。そして、目標トラックに到
達したことを対物レンズ位置検出手段9によって検出す
ると、その検出信号が演算処理装置12に伝えられる。
この演算処理装置12より磁界発生手段駆動回路8へ駆
動命令が送られる。すると、磁界発生手段駆動回路8は
励磁コイル2に、上述した図2に示すbのような過電流
IBを供給し、この過電流によってメディア5にかかる
磁界Bは、図3に示すようにBBからBA’へ変動す
る。このタイミングを見計らって演算処理装置12は半
導体レーザ駆動回路11へ点灯命令を送り、情報がメデ
ィア5に記録されることになる。
【0017】次に、図6に基づいて他の実施例を説明す
る。図6に示す実施例は、前述した図1に示す実施例と
同一の部分については同一の番号が付してある。先の実
施例と異なるところは、メディア5の近傍に磁気を検知
するためのホール素子等からなる磁気センサー13が配
置されていることと、この磁気センサー13から得られ
る信号が入力されるゲイン可変アンプ14が演算処理装
置12と磁界発生手段駆動回路8との間に介在されてい
ることである。
【0018】従って、前記磁気センサー13からの出力
は、ゲイン可変アンプ14を介して磁界発生手段駆動回
路8へ送られる。前記ゲイン可変アンプ14は、磁気セ
ンサー13の出力に基づいて、磁界発生手段駆動回路8
へ入力するゲインを変え、そのゲインによって励磁コイ
ル2に流れる電流の波形を変える。このような構成にす
ることにより、磁芯3の残留磁界を磁気センサー13で
検知して常に最適な電流波形を作りだすことができる。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
極性反転時に瞬間的に通電時よりも多くの電流を流して
いるので、所定の磁界を作るのに必要な通電時の電流値
が残留磁気の分だけ少なくて済む。従って、消費電流が
少なくなり、また装置内の発熱を押さえることができ
る。また、残留磁気を発生させるための最低限の電流し
か流さないので、電源を小型化、低コスト化できる。さ
らに、磁芯に残っている残留磁気の量を検知して励磁コ
イルに流す電流量を制御するので、電流設定値の精度が
向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例を示す装置説明図である。
【図2】励磁コイルに流れる電流の特性を示す説明図で
ある。
【図3】コイル磁界と磁束密度との関係を示す説明図で
ある。
【図4】磁界発生手段駆動回路を示す説明図である。
【図5】他の磁界発生手段駆動回路を示す説明図であ
る。
【図6】他の実施例を示す装置説明図である。
【符号の説明】
1 ボビン 2 励磁コイル 3 磁芯 4 カバー 5 メディア 6 対物レンズ 7 キャリッジ 8 磁界発生手段駆動回路 8a,8b 調整手段 9 対物レンズ位置検出手段 10 駆動回路 11 半導体レーザ駆動回路 12 演算処理装置 13 磁界センサー 14 ゲイン可変アンプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 5/02 G11B 11/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源からの光ビームを対物レンズで集光し
    てその光磁気記録媒体にスポットを形成し、この光磁気
    記録媒体に情報を記録または消去するために前記光磁気
    記録媒体にバイアス磁界を印加するための磁界印加装置
    において、半硬質磁性材料または軟質磁性材料より形成
    される磁芯と、前記磁芯の極性を反転し得る励磁コイル
    と、この励磁コイルに通常電流を供給する通常電流供給
    手段と、極性反転時に前記励磁コイルに過電流を供給す
    過電流供給手段とを備え、 前記通常電流供給手段が、前記過電流供給手段から過電
    流が供給されることにより前記励磁コイルに発生する残
    留磁界に基づいて前記通常電流を供給すること 特徴とす
    る磁界印加装置。
  2. 【請求項2】前記過電流供給手段は、前記磁芯の磁気飽
    和電流値より小さい過電流を励磁コイルに供給すること
    を特徴とする請求項1記載の磁界印加装置。
  3. 【請求項3】光磁気記録媒体の近傍に配置される磁気セ
    ンサーと、この磁気センサーからの出力信号に基づいて
    前記励磁コイルに流す電流を制御する制御回路を有する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2記載の磁界印
    加装置。
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