JP3137246U - 経管栄養剤投与セット - Google Patents

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Abstract

【課題】使用中のコネクタおよびそれに固定されたチューブを容易かつ確実に洗浄することができる経管栄養剤投与セットを提供すること。
【解決手段】経管栄養剤投与セット1は、経管栄養剤Qが収納されたバッグ本体21と、バッグ本体21に設置され、経管栄養剤Qが排出される排出口を形成する管状の排出口形成部材5とを有する栄養剤バッグ2と、排出口形成部材5に着脱自在に接続されるコネクタ3と、コネクタ3に対して固定されたチューブ4とを備えている。コネクタ3は、有底筒状の胴体部32と、胴体部32の開口部側に設けられ、排出口形成部材5が接続されるリング状のバッグ接続部33とを有し、胴体部32は、その平均内径がチューブ4の内径よりも大きく、平均外径がチューブ4の外径よりも大きいものであり、バッグ接続部33は、その内径が胴体部32の平均内径と同等またはそれより大きいものである。
【選択図】図1

Description

本考案は、経管栄養剤投与セットに関する。
従来、食物の経口摂取が不可能あるいは不十分な場合の栄養補給や、消化管手術後の患部の安静のため、または吸啜・嚥下できない新生児や乳児に対する授乳や投薬を目的として経管栄養が行われる場合がある。経管栄養とは、栄養剤を収容した栄養剤バッグに接続されたチューブ(例えばカテーテル等)を鼻腔、口腔等から胃、十二指腸等まで挿入し、かかるチューブを介して液状の栄養剤を注入することをいう。
この経管栄養を行なうための医療器具としては、経管栄養剤が予め収納された栄養剤バッグと、栄養剤バッグの排出口に接続されるコネクタと、コネクタに対して固定されたチューブとを有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1に記載の医療器具は、経管栄養を行なう際には、コネクタを栄養剤バッグの排出口に接続してそれを行なう。そして、経管栄養が行なわれた後には、コネクタを栄養剤バッグの排出口から取り外し、次回の経管栄養に備える。
ところで、栄養剤バッグの排出口から取り外されたコネクタと、それに接続されたチューブとには、栄養剤が残留している場合があり、その残留した栄養剤が腐敗し悪臭を放ったり、前記残留した栄養剤を栄養源として雑菌が繁殖したりする等の問題が生じるおそれがある。そこで、コネクタの前記排出口が接続される接続部(開口部)を介して、水を注入して、コネクタや管体に残留した栄養剤を流し出すことが行なわれている。
特許文献1に記載の医療器具では、栄養剤バッグの排出口は、比較的細い管体で構成されており、前記排出口が接続されるコネクタの接続部もこれに対応して、内径が比較的小さく設定されている。このため、コネクタの接続部から水を注入しようとしても、その水を十分に注入することができず、その結果、コネクタやチューブに残留した栄養剤を十分に流し出す、すなわち、コネクタやチューブを十分に洗浄することができない。
特開2001−293086号公報
本考案の目的は、使用中のコネクタおよびそれに固定されたチューブを容易かつ確実に洗浄することができる経管栄養剤投与セットを提供することにある。
このような目的は、下記(1)〜(7)の本考案により達成される。
(1) 経管栄養剤が収納されたバッグ本体と、該バッグ本体に設置され、前記経管栄養剤が排出される排出口を形成する管状の排出口形成部材とを有する栄養剤バッグと、
前記排出口形成部材に着脱自在に接続されるコネクタと、
前記コネクタに対して固定され、該コネクタが前記排出口形成部材に接続された接続状態で前記コネクタを介して前記バッグ本体の内部と連通するチューブとを備え、
前記コネクタは、有底筒状の胴体部と、該胴体部の開口部側に設けられ、前記排出口形成部材が接続されるリング状の接続部とを有し、前記胴体部は、その平均内径が前記チューブの内径よりも大きく、平均外径が前記チューブの外径よりも大きいものであり、前記接続部は、その内径が前記胴体部の平均内径と同等またはそれより大きいものであることを特徴とする経管栄養剤投与セット。
(2) 前記胴体部は、その内径が前記胴体部の底部側に向かって漸減する部分を有する上記(1)に記載の経管栄養剤投与セット。
(3) 前記排出口形成部材の外周部には、雄ネジが形成されており、
前記接続部の内周部には、前記接続状態で前記雄ネジと螺合する雌ネジが形成されている上記(1)または(2)に記載の経管栄養剤投与セット。
(4) 前記胴体部および/または前記接続部の外周部には、凹凸が形成されている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の経管栄養剤投与セット。
(5) 前記胴体部と前記接続部とは、一体的に形成されている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の経管栄養剤投与セット。
(6) 前記コネクタは、前記接続状態で前記経管栄養剤のドリップチャンバとして機能する上記(1)ないし(5)のいずれかに記載の経管栄養剤投与セット。
(7) 前記排出口形成部材は、破断することにより前記栄養剤バッグを開封する開封部を有する上記(1)ないし(6)のいずれかに記載の経管栄養剤投与セット。
本考案によれば、コネクタは、その内径が基端側から先端側に向かって、すなわち、接続部から胴体部にかけて段階的または連続的に小さなるように形成される。これにより、コネクタおよびそれに固定されたチューブを水等の洗浄液で洗浄する際、当該洗浄液をコネクタ内に容易に導入する(流入させる)ことができる。この導入された洗浄液は、コネクタやチューブの内部の隅々まで行き渡り、これらの内部に残留した経管栄養剤を残らず流去することができ、洗浄を容易かつ確実に行なうことができる。これにより、使用中のコネクタおよびそれに固定されたチューブを衛生的に使用することができ、経済性に寄与する。
以下、本考案の経管栄養剤投与セットを添付図面に示す好適な実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本考案の経管栄養剤投与セットを示す部分縦断面図、図2は、図1に示す経管栄養剤投与セットのコネクタおよびチューブの部分縦断面図、図3は、図1に示す経管栄養剤投与セットの排出口形成部材の未開封状態を示す縦断面図、図4は、図1に示す経管栄養剤投与セットの排出口形成部材の開封状態を示す縦断面図である。なお、以下では、説明の都合上、図1〜図4中の上側を「基端」、下側を「先端」と言う。
図1に示す経管栄養剤投与セット1は、経管栄養を行なう際に用いられる医療器具である。「経管」には、例えば、経腸、経胃等が含まれる。
この経管栄養剤投与セット1は、栄養剤バッグ2と、栄養剤バッグ2に着脱自在に接続されるコネクタ3と、コネクタ3に固定された(接続された)チューブ4と、チューブ4の途中に設置されたクランプ11と、チューブ4の先端部に接続された継ぎ手12とを有している。
経管栄養剤投与セット1では、それを用いる際、栄養剤バッグ2とコネクタ3とを接続した状態(以下この状態をと「接続状態」言う)で用いる。また、継ぎ手12の先端部には、生体内に予め留置されている、すなわち、鼻腔、口腔等から胃、十二指腸等まで挿入されているチューブ(挿管用チューブ)13の基端部が接続されている。このような状態(図1に示す状態)で栄養剤バッグ2をスタンドに吊り下げて鉛直上方に配置し、経管栄養が行なわれる。そして、経管栄養が行なわれた後には、栄養剤バッグ2からコネクタ3を取り外して、当該栄養剤バッグ2は破棄される。また、コネクタ3およびこのコネクタ3から先端側(下流側)の部材(チューブ4、継ぎ手12等)はそれぞれの内部を洗浄され、次回の経管栄養に備える、すなわち、次回用いられる未使用の栄養剤バッグ2に接続される。なお、以下では、洗浄されるこれらの部材を代表して「コネクタ3」と言うことがある。
栄養剤バッグ2は、経管栄養剤(以下単に「栄養剤」と言う)Qが予め収納されたバッグ本体21と、バッグ本体21に設置された管状の排出口形成部材5とを有している。
バッグ本体21は軟質材料(例えば樹脂材料)で構成された袋状をなし、栄養剤Qを予め収容され密封された容器である。
バッグ本体21は、柔軟な樹脂製シート材を重ね、その外縁をシール(例えば熱融着若しくは高周波融着等または接着)することにより袋状に成形したものが好ましい。
バッグ本体21の構成材料としては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエン、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)のようなポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PBT)のようなポリエステル、軟質ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、シリコーン、ポリウレタン、ポリアミドエラストマー等の各種熱可塑性エラストマーあるいはこれらを任意に組み合わせたもの(ブレンド樹脂、ポリマーアロイ、積層体等)が挙げられる。
さらに、栄養剤Q中成分の経時劣化・分解等を抑制し品質保持を図るために、上記材料で構成されたシート材表面上に、酸素バリア性や遮光性等を付与するためにアルミ箔等のフィルムをさらに積層したり、または酸素バリア性付与のために、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化ケイ素等の酸化物からなる蒸着膜等の薄膜を形成することも可能である。
または、バッグ本体21の強度を向上させ耐落下性、耐レトルト加工性を確保するために前記シート材は、同一または異なる材料からなる層(補強層)を複数積層したものであってもよい。
周囲をシール部22によって囲まれたその内側には、栄養剤バッグ2の内容物である栄養剤Qを収容する収容部23が形成されている。収容部23に収容される栄養剤Qとしては、例えば、半消化態栄養剤、消化態栄養剤、成分栄養剤(ED)、流動食、ミキサー食等が挙げられる。
また、シール部22の排出口形成部材5と長手方向に対面する部分に、栄養剤バッグ2をスタンドに吊り下げるための孔等が形成された吊り下げ部24が設けられているのが好ましい。
さらに、収容部23は、排出口形成部材5に向けてバッグ本体21の幅(図1中左右方向の長さ)が漸減する幅漸減部231を有することが好ましい。このような構造とすることにより、収容部23から栄養剤Qを効率的に排出することができ、また、栄養剤バッグ2を吊り下げたままでも栄養剤Qが収容部23に残らず、無駄なく栄養剤Qの供給を行うことができる。
バッグ本体21の先端部には、排出口形成部材5が装着されており、図1の構成ではシール部22の幅方向の略中央部に設けられている。この排出口形成部材5は、バッグ本体21内の栄養剤Qを排出する排出口として機能するものである。
図3、図4に示すように、排出口形成部材5は、管状の本体部51と、栄養剤バッグ2が未使用状態のときに本体部51の先端開口511を封止し、破断することにより栄養剤バッグ2を開封する開封部52と、開封部52に対して開封操作を行なう操作部材54と、本体部51の基端部に設けられた固定部53とを有している。
本体部51は、そのほとんどの部分がバッグ本体21から突出しており、基端開口512がバッグ本体21の収容部23に向かって開口して(臨んで)いる。
この本体部51の先端側の部分(以下この部分を「挿入部514」と言う)の外周部には、当該本体部51の長手方向に沿って、複数(図3、図4に示す構成では5つ)の段差部(くびれ部)513が設けられている。これらの段差部513では、隣接する段差部513間の本体部51の外径が先端方向に向かって漸減している。
このような挿入部514が形成されていることにより、図3に示すように、操作部材54を所定(図3に示す構成では先端側から4つ目)の段差部513に係合させることができる。また、コネクタ3を用いずに経管栄養を行なう場合、挿入部514に挿管用チューブを接続することができる。また、その接続された挿管用チューブは、当該チューブに対する各段差部513の係合によって挿入部514から不本意に抜去するのが防止される。
本体部51の挿入部514よりも基端側の外周部には、雄ネジ515が形成されている。この雄ネジ515には、後述するコネクタ3の雌ネジ31が螺合する。これにより、排出口形成部材5とコネクタ3とが接続され、接続状態となる(図1参照)。
また、挿入部514の内周部516は、その内径が先端方向に向かって漸減したテーパ状をなしている。本体部51の挿入部514よりも基端側の内周部517は、前記内周部516よりも急峻なテーパ状をなしている。排出口形成部材5の内周部がこのようにテーパ状をなしていることにより、栄養剤Qが排出口形成部材5を迅速に通過することができる。
本体部51の先端側には、開封部52が配置されている。図3に示すように、開封部52は、有底筒状をなす基部521と、基部521の先端部に設けられた破断部522と、基部521の軸を介して対向配置された一対の爪部523とで構成されている。
基部521の先端部は、基部521の底部であり、閉じた構成となっている。この基部521(開封部52)により、排出口形成部材5(栄養剤バッグ2)は開封操作を行わない限り封止されるため、収容部23内の栄養剤Qは栄養剤バッグ2の外に漏れることはなく、また外部から収容部23内への細菌や空気等の侵入を防止することができる。
また、基部521の先端部には基部521の薄肉脆弱部からなる破断部522が設けられている。これにより、基部521に力(トルク)を加えて開封操作を行ったとき、基部521が破断部522において確実に破断されるため、栄養剤Qの流路を容易に形成することができる。
基部521の外周部には、一対の爪部523が設けられている。各爪部523は、それぞれ、板片で構成され、操作部材54に係合する部位である(図3参照)。
挿入部514の外周部には、栄養剤バッグ2の未使用状態で、開封部52に対する開封操作を行なう操作部材54が装着されている。操作部材54は、長尺な有底筒状をなす部材で構成されている。
操作部材54の内周部には、当該操作部材54が挿入部514に装着された際に前記所定の段差部513に対応する(係合する)位置に、突部541が突出形成されている。突部541は、操作部材54の内周部の周方向に沿ったリング状をなす部位である。
操作部材54の底部542には、開封部52の外形形状と対応した形状をなす凹部543が形成されている。これにより、操作部材54が挿入部514に装着された際に開封部52が凹部543に確実に挿入され、よって、開封部52が操作部材54に確実に係合する。図3に示すように、この係合状態(装着状態)で、操作部材54をその軸回り(図3中矢印方向)に回転したとき、そのトルクが各爪部523を介して基部521に伝達されて、破断部522に応力が集中する。この応力が破断部522における破断限界(破断が起こり得る限界)を超えると、当該破断部522が破断する。その後、操作部材54を先端方向に引張ることにより、操作部材54の突部541と挿入部514の段差部513との係合が外れ、操作部材54を栄養剤バッグ2から除去することができる。また、挿入部514(本体部51)から離脱した開封部52は、操作部材54の凹部543に残留することとなり、よって、操作部材54とともに栄養剤バッグ2から除去される(図4参照)。操作部材54(開封部52を含む)が取り外された本体部51には、コネクタ3を接続することができる(図1、図4参照)。
このような操作部材54により、開封部52に対してトルクを加える際、その操作を容易に行なうことができ、よって、開封部52を挿入部514から確実に離脱させることができる。また、未使用状態で操作部材54に挿入部514が収納される(覆われる)ため、当該挿入部514に対して例えば手等が不本意に触れるのを防止することができる。
また、本体部51の基端部の外周部には、固定部53が設けられている。この固定部53は、本体部51の軸を介して対向配置された一対の板片で構成されている。図1に示すように、排出口形成部材5は、バッグ本体21を構成する前記シート材の間に固定部53を挟み、これを融着または接着することによりバッグ本体21に液密に装着されている。
排出口形成部材5は、硬質材料で構成されていることが好ましい。これにより、開封部52に対する開封操作を容易に行なうことができる。また、本体部51にコネクタ3を容易かつ確実に接続することができる、すなわち、経管栄養剤投与セット1を確実に接続状態とすることができる。
このような硬質材料としては、例えば、硬質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブタジエンのようなポリオレフィン、ポリスチレン、ポリ−(4−メチルペンテン−1)、ポリカーボネート、ABS樹脂、アクリル樹脂、ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ポリアセタール、ポリアリレート、ポリアクリロニトリル、ポリフッ化ビニリデン、アイオノマー、アクリロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレンテレフタレート(PTB)のようなポリエステル、ブタジエン−スチレン共重合体、芳香族または脂肪族ポリアミド等の各種樹脂、あるいはこれらを任意に組み合わせたもの等が挙げられる。
前述したように、操作部材54(開封部52)が取り外された排出口形成部材5(本体部51)には、コネクタ3が接続される。この接続状態で、コネクタ3は、栄養剤Qのドリップチャンバとして機能する。これにより、栄養剤Qの流下(流動)を確認することができ、よって、栄養剤Qが供給されているのを把握することができる。
図1、図2に示すように、コネクタ3は、有底筒状の胴体部32と、胴体部32の基端側(開口部側)に設けられたバッグ接続部(接続部)33と、胴体部32の底部(先端部)321に設けられたチューブ接続部34とを有している。
図2(図1も同様)に示すように、胴体部32は、その内径φD1が胴体部32の底部321側(先端側)に向かって漸減している、すなわち、内周部322がテーパ状をなしている。これにより、流路形成部材5を介して流入した栄養剤Qが下流側に向かって胴体部32を迅速に通過することができる、すなわち、栄養剤Qを迅速に生体に供給することができる。また、栄養剤Qが胴体部32に残留するのが防止され、無駄なく栄養剤Qの供給を行うことができる。また、胴体部32(コネクタ3)を水(洗浄液)Wで洗浄する際、前述した栄養剤Qを供給するときと同様に水Wが下流側に向かって胴体部32を迅速に通過することができ、よって、胴体部32を効率良く洗浄することができる。
胴体部32の先端側には、リング状のバッグ接続部33が設けられている。このバッグ接続部33には、栄養剤バッグ2の排出口形成部材5が接続される部位である。
さて、図2に示すように、胴体部32の内周部322は、その内径φD1の平均がチューブ4の内径φD2よりも大きく設定されている。また、胴体部32の外周部323の外径φD3の平均は、チューブ4の外径φD4よりも大きく設定されている。さらに、バッグ接続部33の内周部331は、その内径φD5が胴体部32の内径φD1の平均より大きく設定されている。
このような構成により、コネクタ3は、その内径が基端側から先端側に向かって、すなわち、バッグ接続部33から胴体部32にかけて段階的に小さくなるように形成される。これにより、コネクタ3の内部と当該コネクタ3から基端側に配置されている部材の内部とを水Wで洗浄する際、当該水Wをコネクタ3内に容易に導入する(流入させる)ことができる。この導入された水Wは、コネクタ3やチューブ4等の内部の隅々まで行き渡り、これらの内部に付着・残留した栄養剤Qを残らず流去することができ、洗浄を効率的かつ効果的に行うことができる。
なお、内径φD1の平均と内径φD5との比は、特に限定されないが、例えば、1:1.1〜1:2.0であるのが好ましく、1:1.1〜1:1.5であるのがより好ましい。
また、コネクタ3を洗浄する際には、コネクタ3内に水Wを十分に供給することができ、よって、コネクタ3の内部の洗浄をより容易かつ確実に行なうことができる。
なお、内径φD5としては、特に限定されないが、例えば、10〜25mmであるのが好ましく、15〜20mmであるのがより好ましい。
図2(図1、図4も同様)に示すように、バッグ接続部33の内周部331には、接続状態で排出口形成部材5の雄ネジ515と螺合する雌ネジ31が形成されている。このような螺合構造により、接続状態で例えばコネクタ3やチューブ4に対して不本意に先端方向への引張り力が作用したとしても、コネクタ3が栄養剤バッグ2(排出口形成部材5)から不本意に離脱する、すなわち、接続状態が不本意に解除されるのを確実に防止することができる。また、螺合構造により、コネクタ3の栄養剤バッグ2に対する着脱が自在となり、よって、経管栄養を行なう場合には接続状態とし、洗浄を行なう場合には接続状態を解除する操作が容易となる。
なお、螺合構造におけるネジ(ネジ山)の条数は、特に限定されないが、例えば、1〜3条であるのが好ましく、1〜2条であるのがより好ましい。また、ネジのピッチは、特に限定されないが、例えば、0.5〜4mmであるのが好ましく、1〜2mmであるのがより好ましい。このような数値範囲により、雄ネジ515と雌ネジ31とが螺合した際、接続状態をより確実に維持することができる。
図2に示すように、バッグ接続部33の外周部には、凹凸部332が複数形成されている。本実施形態では、凹凸部332は、コネクタ3の長手方向に沿って形成された長尺なリブ333をコネクタ3の周方向に沿って複数配置することにより構成されている。
コネクタ3と栄養剤バッグ2の排出口形成部材5とを螺合する(接続する)またはその螺合を解除する際に、バッグ接続部33の凹凸部332(外周部)を把持してその操作を行なうと、コネクタ3に対してトルクを確実にかけることができる。また、螺合を解除してコネクタ3を洗浄する際に、バッグ接続部33の凹凸部332を把持してその作業を行なうと、コネクタ3が手(指)から滑り落ちるのを確実に防止することができる。これにより、コネクタ3をより確実に洗浄することができる。凹凸部332は、このように把持部として機能する部位であると言うことができる。
胴体部32の底部321には、チューブ4の基端部41が接続されるチューブ接続部34が設けられている。
図2に示すように、チューブ接続部34は、胴体部32の底部321から先端方向に向かって突出した管状をなす部位であり、その内腔部341が胴体部32内と連通している。このチューブ接続部34の内周部には、第1のテーパ部342、内径一定部343、第2のテーパ部344が先端側からこの順に形成されている。
第1のテーパ部342は、その内径が先端方向に向かって漸増した部分である。この第1のテーパ部342の平均内径は、チューブ4の外径φD4よりも大きく設定されている。これにより、チューブ4の基端部41をチューブ接続部34に挿入して接続する際、その挿入操作を容易に行なうことができる。
内径一定部343は、その内径がチューブ接続部34の長手方向に沿って一定となっている部分である。この内径一定部343の内径は、チューブ4の外径φD4とほぼ同等である。
第2のテーパ部344は、その内径が基端方向に向かって漸減した部分である。この第2のテーパ部344の平均内径は、チューブ4の外径φD4よりも小さく設定されている。これにより、チューブ4の基端部41をチューブ接続部34に挿入して接続した際、チューブ4の基端部41が第2のテーパ部344に嵌合し、さらに接着剤で接着することによって、チューブ4がチューブ接続部34から不本意に離脱するのが防止される。
このような構成のコネクタ3では、胴体部32とバッグ接続部33とチューブ接続部34とは、一体的に形成されているのが好ましい。
例えば、胴体部32、バッグ接続部33、チューブ接続部34をそれぞれ別部材で構成し、互いに接合した場合には、接合部に溝が生じて、当該溝に栄養剤Qが入り込んでしまう。この溝に入り込んだ栄養剤Qを水Wで流し出すのは困難となることがある。しかしながら、胴体部32、バッグ接続部33、チューブ接続部34が一体的に形成されている場合には、前記溝が生じるのが防止され、よって、コネクタ3の内部全体に渡って水Wが行き渡ることができ、よって、コネクタ3の内部に残留した栄養剤Qを水Wで確実に流し出すことができる。
コネクタ3の構成材料としては、特に限定されないが、例えば、排出口形成部材5についての説明で挙げたような硬質材料を用いることができる。また、このような材料の中でも、特に、EOG滅菌(エチレンオキサイドガス滅菌)、ガンマ線滅菌、電子線滅菌、蒸気滅菌、熱水滅菌の各種滅菌に対して耐久性を有するものがより好ましい。
また、コネクタ3は、その内部を視認することができる、すなわち、内部に対する視認性を有するのが好ましい。これにより、経管栄養を行なっているときの栄養剤Qの滴下を目視で確認することができ、よって、コネクタ3がドリップチャンバとしての機能をより確実に発揮することができる。
コネクタ3のチューブ接続部34には、チューブ4の基端部41が接続、固定されている。このチューブ4は、接続状態でコネクタ3を介してバッグ本体21の収容部23(内部)と連通する。これにより、チューブ4を介して、チューブ13(生体)に栄養剤Qを供給することができる。
チューブ4は、可撓性を有する可撓管であり、その構成材料としては、特に限定されないが、たとえば、バッグ本体21についての説明で挙げたような樹脂材料を用いることができる。
チューブ4の途中には、クランプ11が設置されている。このクランプ11は、チューブ4の途中を圧閉することができるよう構成されたものである。これにより、栄養剤Qの流路を開放/閉塞することができる。また、洗浄する際には、クランプ11は、チューブ4に対する圧閉を解除して用いられる。
チューブ4の先端部には、管体で構成された継ぎ手12が接続されている。この継ぎ手12を介して、チューブ4とチューブ13とが連通する。
次に、経管栄養剤投与セット1の使用方法の一例について詳細に説明する。
[1] 未開封(未使用状態)の栄養剤バッグ2を用意する。
また、チューブ13は、生体内に予め留置されており、さらに、このチューブ13には、継ぎ手12を介してチューブ4が接続されている。チューブ4は、その基端部41にコネクタ3が接続されており、途中にはクランプ11が設置されている。このクランプ11は、開状態、すなわち、チューブ4を圧閉していない状態となっている。
[2] 次に、栄養剤バッグ2の操作部材54を回転操作して、流路形成部材5の開封部52を本体部51から破断する(図3参照)。そして、栄養剤バッグ2から操作部材54ごと開封部52を取り外し、これらを破棄する(図4参照)。
[3] 次に、開封した流路形成部材5に対して、コネクタ3を所定方向に回転させて、これらを接続する(図4参照)。この接続状態の栄養剤バッグ2をスタンドに吊るす。このような操作により、経管栄養が行なわれる。
[4] その後栄養剤Qの投与が完了したら、コネクタ3を前記とは逆に回転させて、接続状態を解除する。コネクタ3が取り外された栄養剤バッグ2を破棄する。栄養剤バッグ2(排出口形成部材5)に接続されていない状態のコネクタ3のバッグ接続部33から水Wをコネクタ3に注入する。これにより、コネクタ3やチューブ4等が確実に洗浄することができる。
なお、前記操作[4]でコネクタ3を洗浄する際に、継ぎ手12からチューブ13を外して、その洗浄作業を行なってもよい。さらに、洗浄ブラシを用いて洗浄作業を行なってもよい。
以上、本考案の経管栄養剤投与セットを図示の実施形態について説明したが、本考案は、これに限定されるものではなく、経管栄養剤投与セットを構成する各部は、同様の機能を発揮し得る任意の構成のものと置換することができる。また、任意の構成物が付加されていてもよい。
また、バッグ接続部の内径φD5は、図2(図1、図4も同様)の構成では胴体部の内径φD1の平均より大きいが、これに限定されず、胴体部の内径φD1と同等であってもよい。
また、バッグ接続部の内周部は、その内径φD5が先端方向に向かって漸減するテーパ状をなしていてもよい。
また、バッグ接続部の外周部には、凹凸部が形成されているが、これと同様の凹凸部が胴体部の外周部にも形成されていてもよい。
また、コネクタは、胴体部とバッグ接続部とチューブ接続部とは、図示の構成では一体的に形成されたものであるが、これに限定されず、これらをそれぞれ別部材で構成し、互いに接合したものであってもよい。
本考案の経管栄養剤投与セットを示す部分縦断面図である。 図1に示す経管栄養剤投与セットのコネクタおよびチューブの部分縦断面図である。 図1に示す経管栄養剤投与セットの排出口形成部材の未開封状態を示す縦断面図である。 図1に示す経管栄養剤投与セットの排出口形成部材の開封状態を示す縦断面図である。
符号の説明
1 経管栄養剤投与セット
2 栄養剤バッグ
21 バッグ本体
22 シール部
23 収容部
231 幅漸減部
24 吊り下げ部
3 コネクタ
31 雌ネジ
32 胴体部
321 底部(先端部)
322 内周部
323 外周部
33 バッグ接続部(接続部)
331 内周部
332 凹凸部
333 リブ
34 チューブ接続部
341 内腔部
342 第1のテーパ部
343 内径一定部
344 第2のテーパ部
4 チューブ
41 基端部
5 排出口形成部材
51 本体部
511 先端開口
512 基端開口
513 段差部(くびれ部)
514 挿入部
515 雄ネジ
516、517 内周部
52 開封部
521 基部
522 破断部
523 爪部
53 固定部
54 操作部材
541 突部
542 底部
543 凹部
11 クランプ
12 継ぎ手
13 チューブ(挿管用チューブ)
Q 経管栄養剤(栄養剤)
W 水(洗浄液)
D1、D2、D5 内径
D3、D4 外径

Claims (7)

  1. 経管栄養剤が収納されたバッグ本体と、該バッグ本体に設置され、前記経管栄養剤が排出される排出口を形成する管状の排出口形成部材とを有する栄養剤バッグと、
    前記排出口形成部材に着脱自在に接続されるコネクタと、
    前記コネクタに対して固定され、該コネクタが前記排出口形成部材に接続された接続状態で前記コネクタを介して前記バッグ本体の内部と連通するチューブとを備え、
    前記コネクタは、有底筒状の胴体部と、該胴体部の開口部側に設けられ、前記排出口形成部材が接続されるリング状の接続部とを有し、前記胴体部は、その平均内径が前記チューブの内径よりも大きく、平均外径が前記チューブの外径よりも大きいものであり、前記接続部は、その内径が前記胴体部の平均内径と同等またはそれより大きいものであることを特徴とする経管栄養剤投与セット。
  2. 前記胴体部は、その内径が前記胴体部の底部側に向かって漸減する部分を有する請求項1に記載の経管栄養剤投与セット。
  3. 前記排出口形成部材の外周部には、雄ネジが形成されており、
    前記接続部の内周部には、前記接続状態で前記雄ネジと螺合する雌ネジが形成されている請求項1または2に記載の経管栄養剤投与セット。
  4. 前記胴体部および/または前記接続部の外周部には、凹凸が形成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の経管栄養剤投与セット。
  5. 前記胴体部と前記接続部とは、一体的に形成されている請求項1ないし4のいずれかに記載の経管栄養剤投与セット。
  6. 前記コネクタは、前記接続状態で前記経管栄養剤のドリップチャンバとして機能する請求項1ないし5のいずれかに記載の経管栄養剤投与セット。
  7. 前記排出口形成部材は、破断することにより前記栄養剤バッグを開封する開封部を有する請求項1ないし6のいずれかに記載の経管栄養剤投与セット。
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JP2021037062A (ja) * 2019-09-02 2021-03-11 誠 菊池 液体の滴下注入装置

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