JP3137058U - 包装器材 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来よりも開封および流体材料の注出の作業が行い易く、しかも、構造を簡略化し生産ラインでの大量生産に適した包装器材の提供。
【解決手段】主筒の外周側面にツバ7を形成した硬質合成樹脂製の注出筒3を備えた軟質袋状容器Aと、内蓋板に係合孔24”を開設し、また、外蓋板の係合孔24”と一致する箇所に挿通孔25,25”を開設した外箱Cとからなり、注出筒3を、その頭部が外蓋板の上面に突出しない状態にして挿通孔25,25”内に位置させて、軟質袋状容器Aを外箱C内に収納してなる包装器材。
【選択図】図1

Description

本考案は、塗料,シーリング材,接着剤等の建築工事や内外装工事に供される材料あるいは食品材料等、液体状,粘性体状,粉体状または粒体状の各種流体材料を充填する柔軟な軟質袋状容器と、これを収納する外箱との組み合わせからなる包装器材に関する。
従来より、上記流体材料を充填する直方体状の金属製18リットル缶(いわゆる一斗缶)や硬質合成樹脂製の容器等に代わる包装器材として、合成樹脂製で柔軟な軟質袋状容器とこれを支持する段ボール等製で筒状の支持枠とこれらを収納する直方体状の段ボール等製の外箱との組み合わせからなる、本出願人の発明または考案に係るものが知られている(特許文献1,2)。
実用新案登録第3084128号公報 特開2006-76579号公報
これらの包装器材は、リサイクルや焼却処分に適しているというメリットがあるものの、さらに簡略な構造とし、生産ラインで大量生産をし易いものとすることで製造コストを低減するとともに、充填した流体材料を、開封時により容易に取り出すことができる使いやすいものとする必要があった。
たとえば、上記特許文献1の包装器材の外箱は、外蓋板を開き、注出口体を引き上げて、軟質袋状容器を適宜回転させることにより、その注出口体を内蓋板に形成された略T字形をなす凹処の内奥部に噛合させ、外箱に収納したままの状態で、軟質袋状容器の内容物を注ぎ出すことができるようにしたものである。
しかし、これは、注出口体を凹処の内奥部に噛合させるために、流体材料を充填した状態の軟質袋状容器を回転させる手間が生じ、これを改善し、より使いやすいものとする必要があった。
また、内蓋板の凹処をさらに小さく形成することにより、段ボール材料の無駄を減らし、製造コストを低減する必要もあった
上記特許文献2の包装器材は、外箱の上蓋の注出口体取り出し部を一旦切り開くとともに小蓋を切り離して注出口体係合孔を開口させ、注出口体を引き出してその注出口体係合孔に係合させることで、流体材料を取り出す必要があるので、開封の手間がかかる。
さらに、上記の各包装器材は、閉蓋により注出口体が外箱内に収まってしまう、流体材料の自動充填するには、開蓋状態で行わざるを得ず、そのような自動充填は事実上難しかった。
そこで、本考案は、従来よりも開封および流体材料の注出の作業が行い易く、しかも、構造を簡略化し生産ラインでの大量生産に適した包装器材を提供することを課題とする。
請求項1記載の本考案は、主筒4の外周側面にツバ7,7’を形成した硬質合成樹脂製の注出筒3,3’,3”を備えた軟質袋状容器A,A’と、内蓋板に係合孔24,24”を開設し、また、外蓋板の、上記係合孔24,24”と一致する箇所に挿通孔25,25”を開設した外箱Cとからなり、上記注出筒3,3’,3”を、その頭部が外蓋板の上面に突出しない状態にして上記挿通孔25,25”内に位置させて、上記軟質袋状容器A,A’を上記外箱C内に収納してなる包装器材である。
請求項2記載の本考案は、上記軟質袋状容器A,A’を内部に嵌合させた状態にして、該軟質袋状容器A,A’の外周に取り付けられこれを支持する段ボールまたは厚紙製筒状の支持枠Bを備えた請求項1記載の包装器材である。
請求項3記載の本考案は、上記注出筒3,3’,3”が、上記ツバ7,7’を上記外箱Cの内蓋板に係合させている請求項1または2記載の包装器材である。
請求項4記載の本考案は、上記注出筒3が、上下摺動自在にして、上記外箱Cの内蓋板に係合している請求項3記載の包装器材である。
請求項5記載の本考案は、上記注出筒3’,3”が、上記外箱Cの内蓋板に係合固定されている請求項3記載の包装器材である。
請求項6記載の本考案は、上記注出筒3’が、上記内蓋板に対し、ツバ7を内蓋板の上面側に位置させ、主筒4の接合環状部7aを内蓋板の下面側に位置させることにより固定されている請求項5記載の包装器材である。
請求項7記載の本考案は、上記注出筒3”が、上側のツバ7’を外蓋板の上面に位置させ、下側のツバ7を外蓋板と内蓋板の間に位置させ、接合環状部7aを内蓋板の下方に位置させて固定されている請求項5記載の包装器材である。
請求項8記載の本考案は、上記外箱Cが、内蓋板20,21の互いに対向することとなる辺縁に、閉蓋時に上記注出筒3を係合させる係合孔24を形成するように切欠き24’,24’を形成し、その内蓋板20,21に重合することとなる外蓋板22の、閉蓋時に上記係合孔24と一致する箇所に、上記注出筒3,3’,3”のツバ7を挿通可能な挿通孔25が形成されている請求項1,2,3,4,5,6または7記載の包装器材である。
請求項1記載の本考案は、注出筒を、その頭部が外蓋板の上面に突出しない状態にして上記挿通孔内に位置させて、軟質袋状容器を外箱に収納しているので、従来よりも開封および流体材料の注出の作業が行い易い。しかも、構造が単純で簡略化し生産ラインでの大量生産に適している。
請求項2記載の本考案によれば、支持枠により、上記軟質袋状容器を、安定して保持することができる。
請求項3記載の本考案によれば、上記注出筒が内蓋板に係合し、外箱内に落ち込まないので、開封・注出の作業が行いやすい。
請求項4記載の本考案によれば、上記注出筒が上下摺動自在であるから、注出作業がより行いやすい。
請求項5〜7記載の本考案によれば、上記注出筒が内蓋板に係合固定されているので、流体材料の注出作業も安定して行える。
請求項8記載の考案によれば、係合孔が、対向する内蓋板を閉蓋して形成されるから、これに注出筒を係合させる作業が容易に行える。
主筒4の外周側面にツバ7,7’を形成した硬質合成樹脂製の注出筒3,3’,3”を備えた軟質袋状容器A,A’と、内蓋板に係合孔24,24”を開設し、また、外蓋板の、上記係合孔24,24”と一致する箇所に挿通孔25,25”を開設した外箱Cとからなり、上記注出筒3,3’,3”を、その頭部が外蓋板の上面に突出しない状態にして上記挿通孔25,25”内に位置させて、上記軟質袋状容器A,A’を上記外箱C内に収納してなる包装器材。
本実施例の包装器材は、軟質袋状容器A(A’)と、支持枠Bと、外箱Cとを組み合わせてなる。
軟質袋状容器Aは、互いに重合した縦長方形の2枚の軟質合成樹脂製シートの周縁を溶着してなる袋状体で、その左右肩部を斜めに溶着しその角部を把持部1,2とし、底部左右を、角部を切り落とした斜切状態にし溶着してある。3はこの軟質袋状容器Aの表面上部中央にその下縁外周に突出する接合環状部7aにおいて接合され取り付けられた硬質合成樹脂製の注出筒である。
この注出筒3は、外径46mm程度、高さ30mmの円筒状の主筒4の上端開口の外周縁に、上面を斜面5としたキャップ係合用突縁6を形成し、また、上記キャップ係合用突縁6の下方外周側面に、指を掛けるのに十分な外径70〜76mm程度で厚さ1mm程度のの環状のツバ7を形成している。
8は、注出筒3とともに注出筒体をなし、その注出筒3の上記係合用突縁6に下面周縁の係合爪9を係合させて該注出筒3の上端開口を封止するキャップである。これは、従来より石油缶等のキャップとして用いられているもので、開口を封止する場合には注出筒3の上方から押圧することでワンタッチで装着でき、また、該軟質袋状容器Aを開封する場合には、上記ツバ7に指を掛けて上面中央を下方に押圧することで下面周縁の上記係合爪9を外方に変位させ、簡易に取り外すことができる。
この軟質袋状容器Aは、左右底部を斜設状態にし、また、左右肩部を斜めに溶着しているので、流体材料を充填したときには全体がほぼ直径20〜30cm程度の円筒状をなし、左右肩部および左右底部の角部が外方に突出しないようになっている。
また、上記注出筒3は係合用突縁6を形成して、その開口を封止するキャップ8をワンタッチで取り付けられるようにしたものであるが、注出筒の外周側面とキャップの内周面とにネジ溝を形成し、キャップの螺合により主筒4の開口を封止することとしてもよい。
なお、底部左右は斜切状態とせず、角部を残したまま左右肩部と同様斜めに溶着することとしてもよい。
この軟質袋状容器Aは、袋状体を形成する軟質合成樹脂製シートと注出筒3とのみによって安価に簡易に製作でき、後記の支持枠Bを取り付けることで、胴膨れすることなく自立状態に保持させることができるものである。
図10に示した他の形態の軟質袋状容器A’は、硬質合成樹脂で円形の天板10aと、この外周の水平外方に突出する突出部10bを備えた円環枠10を一体形成し、その天板10aの外周に、2枚の軟質合成樹脂シートを重合して周縁を溶着してなる袋状体10cを上側開口において溶着したものである。
上記天板10aに取り付けた注出筒3は、上記軟質袋状容器Aの注出筒3と同構造であるが、その基端は、天板10aの上下に出没自在にした蛇腹10dの先端に取り付けられている。
上記注出筒3に代え、キャップを螺合するためのネジ溝を外周側面に形成したものを採用することも可能である。
この軟質袋状容器A’は、円環枠10の突出部10bを後記の支持枠Bの上面開口縁に乗載することで、安定的に自立させることができるようになっている。
なお、上記円環枠10の天板10aの部分は、軟質の合成樹脂により成形することも可能である。
上記軟質袋状容器A,A’に代えて、注出筒を備えた各種の材質および形状の容器を使用することもできる。
たとえば、円筒袋状体を、底面、上面、および側壁を構成する3枚の軟質合成樹脂シートの接合部分を溶着して形成したもの、あるいは、直方体の袋状体を、上下、左右、前後の6面の軟質合成樹脂シートにより形成したもの等を使用できる。
支持枠Bは、上記軟質袋状容器AまたはA’の外周面に、その周方向に線状に貼着した両面テープ11により、該軟質袋状容器A,A’を囲繞する状態に、すなわちその内部に上記軟質袋状容器A,A’を嵌合させた状態に接着して取付けられた段ボール板または厚紙板製の筒状のものである。この支持枠Bの高さは、流体材料を充填した上記軟質袋状容器Aの高さとほぼ同じである。
これは、横長の段ボール板または厚紙板に縦に多数の折目線を入れ、適宜折曲して筒状に形成される。
この、支持枠Bを取り付けた軟質袋状容器A,A’は、流体材料を充填していない状態では、2つ折りされ(図9)、薄くコンパクトな状態で輸送・保管等に際し嵩張らないものであるが、該軟質袋状容器Aに流体材料を充填した際には、その軟質袋状容器Aが膨らむのにあわせて円筒状となり、軟質袋状容器Aが自立状態を保つように支持する働きをする。
また、比重の重い流体材料を収納した場合に、軟質袋状容器Aが過度に胴膨れするのを押さえる働きをもする。
この支持枠Bは、段ボール板の長手方向両端の重ね合わせ部分を、両面テープまたは接着剤による接着により製作してもよいし、あるいは、その重ね合わせた両端にそれぞれ入れた所要の形状の切込みを互いに係合させて筒状を保持させるようにしてもよい。
なお、両面テープ11は、軟質袋状容器Aの外周面に線状にして1本又は複数本貼着することとしてもよいし、複数箇所に適宜点状に貼着してもよい。また、軟質袋状容器Aと支持枠Bとは、両面テープ11でなく、接着剤で貼着することとしてもよい。
あるいは、接着することなく、軟質袋状容器Aを支持枠B内に嵌合させておくだけとしてもよい。
11’,11’は、所要位置に切り込みを入れて形成された、下辺において折曲可能な折曲片を折り曲げて開口される手掛け孔である。
また、この支持枠Bには、水平方向にハーフカット線等の切込み線を入れ、この線に沿って容易に切断ができるようにすることができる。これにより、軟質袋状容器A内の流体材料を一部使用した際には、その残量に応じて支持枠Bの高さを低くすることで、軟質袋状容器Aを安定して起立状態に保持できる。
上記支持枠Bの軟質袋状容器Aへの取付けは、流体材料の充填作業の際に行ってもよいが、上記支持枠Bを、上記軟質袋状容器Aに予め取り付けておき、その出荷時には、折り畳んだ状態た状態としておくことで、輸送の際に嵩張らず、また、充填の作業は、支持枠Bの取付けを別作業で行う必要がないので手軽に行える。
支持枠Bは、図12に示すように、上縁側の所要幅の円環部B’を残して下方から縦に入れた複数の切込み線B”から切り開き、その切り開いた部分を折り返してたとえば三角柱状などの柱状の支持柱B1を形成することで、縦荷重に強いものとすることができる。このように縦荷重に強いものとしておくことは、この支持枠Bを取り付けた軟質袋状容器Aを収納した後記の外箱Cを多段に積む場合などに好適である。
なお、特に図示しないが、上記支持柱B1は上縁に残る円環部B’から切り離して、軟質袋状容器Aの外周面に接着するようにしてもよい。あるいは、外箱Cの内面に接着して補強材としてもよい。また、支持枠Bから切り離して用意するほか、別途段ボールまたは厚紙により柱状に形成したものとしてもよい。
そのような支持柱を外箱Cの隅角部に配置し、必要に応じ外箱に対して接着することで外箱C自体の補強もできる。
そのほか、軟質袋状容器Aに取り付けた上記支持枠B(あるいは少なくとも円環部B’)を外箱Cに接着固定すれば、軟質袋状容器Aの回転を抑えることができる。
たとえば、角形の軟質袋状容器(図示していない。)の場合は、その角部が後記の外箱Cの側壁12〜15に接するよう配置し、これに取り付けた支持枠B(あるいは円環部B’)を外箱Cに固定することで、軟質袋状容器および支持枠Bは外箱Cの隅角部のスペース内に膨らむので、外箱Cの胴膨れを効果的に押さえることができ、また、外箱C内で軟質袋状容器Aが回転してしまうことを防げる。
さらに、軟質袋状容器が外箱C内で回転するのを確実に防ぐため、軟質袋状容器Aと支持枠Bと外箱Cの内面とを直接接着してもよい。
その他、支持枠Bの上縁に切込みを入れ、たとえば軟質袋状容器Aの肩部1,2等の部分を挟み込むことで、回転防止を図ることもできる。
外箱Cは、流体材料を充填し外周に上記支持枠Bを取り付けた状態の上記軟質袋状容器を収納できる寸法にした直方体状をなすたとえば10〜12mm厚の段ボール製のものである。なお、収納する流体材料が軽量である場合等、強度が十分である場合にはより薄い段ボールにより製作してもよい。
これは、4枚の側壁12〜15と、2枚の内底板16,17および2枚の外底板18,19(これらを「底蓋」という。)と、2枚の内蓋板20,21および2枚の外蓋板22,23(これらを「上蓋」という。)とからなる。
上記内蓋板20,21の、閉蓋時に対向することとなる辺縁の、外蓋板22寄りの位置には、閉蓋時に上記注出筒を係合させる円形の係合孔24を形成しするよう、それぞれに直径5cmの半円形の切欠き24’,24’が形成されている。
また、上記外蓋板22の、閉蓋時に上記係合孔24と一致する箇所には、一辺8cmの正方形をなす、上記注出筒3のツバ7を挿通可能な挿通孔25が形成されている。
なお、上記係合孔24および25挿通孔は、たとえば、二点鎖線で示す係合孔24”および挿通孔25”のように、たとえば、上記内蓋板20と外蓋板22の、互いが重なり合う箇所等に開設してもよく、その他、軟質袋状容器A,A’からの流体材料の注ぎ出しが行いやすい適宜の位置に開設することが可能である。
26,26は、対向する側壁13,15の所要位置に切り込みを入れて形成された、下辺において折曲可能な折曲片を折り曲げて開口される手掛け孔である。
内蓋板20,21は、開蓋して側壁13,15の外面に沿わせた状態にするとともに、その縁部(あるいはその縁部に適宜形成される切欠きや突起)を上記手掛け孔26,26に係合させて、開放状態を維持できるようになっている。
このことは、軟質袋状容器Aを取り出す作業の際などに便利である。
内蓋板20,21は、手掛け孔26,26とは別に側壁12,13に形成する切欠き(図示しない)等に係合させるようにしてもよい。
また、外蓋板22,23についても、側壁12,14に係合させ、これに沿わせた状態を維持できるようにすることが、軟質袋状容器Aの取り出し作業等に便利である。
流体材料を充填した上記軟質袋状容器Aは、その注出筒3の開口を、キャップ8により封止し、また、この軟質袋状容器Aに取り付けられた上記支持枠Bに支持された状態で、外箱Cに収納され、出荷・輸送・保管されるが、その収納は、より具体的には、図5に示すように、上記注出筒3を、上記係合孔24および挿通孔25内に位置させ、そのツバ7を内蓋板20,21の上面に上下摺動自在な状態で乗載係合している。
すなわち、外蓋板に開口している上記挿通孔25内に、注出筒3を、その頭部が該外蓋板の上面に突出しない状態にして位置させて、軟質袋状容器を外箱に収納しているので、複数の外箱Cを縦積みすることを妨げないようになっている。
上記係合孔24は、対向する内蓋板20,21を閉蓋して形成されているから、これに注出筒3を係合させる作業は、一度開いた内蓋板20,21を閉じながら容易に行える。
また、充填されている流体材料を注ぎ出す際には、注出筒3を、必要に応じ上方に引き上げ、キャップ8を取り外すだけでよく、従来の包装器材に比べ開封の手間が格段に省かれる。
上記のようにしてなる本考案包装器材は、軟質袋状容器A内の流体材料注ぎ出しの作業が簡易に行えるものである。しかも、構造が単純であるから生産ラインでの大量生産・組立ても容易で製造コストを低減できる。
また、従来と異なり、上蓋の注出筒3の周囲を、係合孔24,24”および挿通孔25,25”を設けることにより開放して、外箱Cが閉蓋状態であっても、。上面側に露出するようにしてあるので、注出筒3の頭部(キャップ8)が簡単に取り出せる。
また、抽出筒3が外箱Cにしっかり支持されているので、該注出筒3を通じての流体材料の自動充填が容易で、キャップ8の封止も自動化が簡単である。
所要の添加材を注入して、攪拌機により外箱Cに収納したまま高速回転させ攪拌する場合にも、その注入が容易である。
上記抽出筒3およびキャップ8は、上蓋の上面から突出しないので、複数の該包装器材の段積みも可能である。
ちなみに、外箱C内で軟質袋状容器A,A’が相対回転してしまわないよう、支持枠Bを外箱Cの内面に、所要の箇所に接着剤を塗布して接着固定することも可能である。必要に応じ、軟質袋状容器A,A’と支持枠Bとを接着する。
このように支持枠Bに嵌合した軟質袋状容器A,A’が相対回転をしない状態にすることで、該軟質袋状容器A,A’に添加剤を加えて再度閉蓋した後高速攪拌機で行う行う攪拌作業や、流体材料を全て取り出して空になった該軟質袋状容器A,A’を洗浄する作業が行いやすくなる。
また、図示しないが、外箱Cの手掛け孔26,26あるいは外箱Cから軟質袋状容器Aを嵌合させた状態で取り出した支持枠Bの手掛け孔11’,11’に、それら外箱Cまたは支持枠Bの上縁を跨ぐように引き出した軟質袋状容器Aの左右肩部の把持部1,2を外面側から挟み込んで固定し、該軟質袋状容器Aが相対回転しないようにすることもできる。
さらには、外箱Cの側壁12〜14の上縁あるいは内蓋板20,21,外蓋板22,23の基端(側壁12〜14に連なる側)に切り込みを入れ、そこに軟質袋状容器Aの肩部1,2等の部分を挟み込んで回転防止を図ることもできる。
なお、出荷・輸送時には、注出筒3を、内蓋板20,21の下方に納めておき、現場での使用時に外蓋板および内蓋板を一旦開封し、上記ツバ7を内蓋板20,21の上面に乗載して図5に示した状態とすることもできる。
また、上記注出筒3に代え、図6に示すように、高さ20mm程度の低い注出筒3’として、ツバ7および主筒4の接合環状部7aによって、内蓋板に対し上下摺動しないよう固定してもよい。このようにすれば、流体材料の注出作業時に、注出筒3’が意に反して摺動してしまい作業が行いにくくなるようなことを防げる。
その場合、外箱Cの挿通孔25’の寸法をより小さく形成し、ツバ7を外蓋板22と内蓋板板20,21との間に挟み込むのも好ましい。
また、より確実に固定するため、図11に示すように、2つのツバ7,7’を備えた注出筒3”とすることもできる。この場合、上側のツバ7’を外蓋板の上面に、下側のツバ7を外蓋板と内蓋板の間に、また、接合環状部7aを内蓋板の下方に位置させるのがよい。
上記いずれの注出筒を採用するか、また、その他の注出筒を採用するかは、充填される流体材料の粘度や重さ等に応じ、適宜決定する。
外箱は、上記のような直方体状のものに限らず、円筒形のもの、断面多角形の筒状のものなど、任意の形状のものとすることができる。これにより、強度を増したもの、持ち運びに便利なもの、また、多段積みの作業が行いやすいものとすることができる。
その他、上記注出筒3からの流体材料の注ぎ出しの作業を円滑にし、また、外箱Cの挿通孔25の周辺を流体材料で汚してリサイクル処理等に支障が生じることのないようようするため、上方に引き出して上蓋の上面に頭部を突出させた注出筒3に、注ぎ出される流体材料を案内する樋形等の流体材料取出枠を、着剤などにより取り付けると便利である。
また、ツバ7に、そのツバ7よりも大径の円環状の枠を重合して接着することで、いわば上記ツバ7の径を大きくすることによって、注出筒3の開口からの流体材料のこぼれ落ちによる外箱Cの汚れ防止、また、キャップ8の着脱の際のツバ7への指の掛けやすさの改善を図れる。
さらには、上記ツバ7の外縁からの流体材料のこぼれ落ちを防止するために、その外縁に起立する筒状体を接着し、上記ツバとこの筒状体によって、注出筒3の開口からこぼれ落ちる流体材料を完全に受け止めるようにすることも、好ましい。
なお、これらのものは、注出筒3に接着することなくワンタッチで嵌合する形状のものとしておくとさらに便利である。
上記では、支持枠Bを使用することを前提に説明したが、充填する流体材料が軽量である場合や攪拌不要な場合などには、軟質袋状容器A,A’を支持枠Bを使用することなく、そのまま外箱Cに収納して出荷・輸送・保管することが可能である。
本考案の実施例に係る包装器材の分解斜視図である。 軟質袋状容器を支持枠体に嵌合させたものを外箱に収納した状態の斜視図である。 その平面図である。 その包装器材の閉蓋状態の斜視図である。 図4のI−I線における縦断面図である。 軟質袋状容器に他の注出筒を取り付けた場合の縦断面図である。 軟質袋状容器の斜視図である。 支持枠を形成する段ボール板に上記軟質袋状容器を乗載した状態の斜視図である。 その段ボール板から折り畳んだ状態の支持枠を形成し、軟質袋状容器に接着した状態の斜視図である。 他の形態の軟質袋状容器の斜視図である。 上記軟質袋状容器に取り付ける他の注出筒の側面図である。 上記支持枠の切り開き部分を切り開いて折り曲げることにより支持柱を形成した状態の斜視図である。
符号の説明
A,A’ 軟質袋状容器
B 支持枠
B’ 円環部
B” 切込み線
C 外箱
3,3’,3” 注出筒
4 主筒
7,7’ ツバ
7a 接合環状部
12〜15 側壁
16,17 内底板
18,19 外底板
20,21 内蓋板
22,23 外蓋板
24 係合孔
24’ 切欠き
25” 挿通孔

Claims (8)

  1. 主筒(4)の外周側面にツバ(7,7’)を形成した硬質合成樹脂製の注出筒(3,3’,3”)を備えた軟質袋状容器(A,A’)と、内蓋板に係合孔(24,24”)を開設し、また、外蓋板の、上記係合孔(24,24”)と一致する箇所に挿通孔(25,25”)を開設した外箱(C)とからなり、上記外蓋板に開口している挿通孔(25,25”)内に、上記注出筒(3,3’,3”)を、その頭部が外蓋板の上面に突出しない状態にして位置させて、上記軟質袋状容器(A,A’)を上記外箱(C)内に収納してなることを特徴とする包装器材。
  2. 上記軟質袋状容器(A,A’)を内部に嵌合させた状態にして、該軟質袋状容器(A,A’)の外周に取り付けられこれを支持する段ボールまたは厚紙製筒状の支持枠(B)を備えたことを特徴とする請求項1記載の包装器材。
  3. 上記注出筒(3,3’,3”)が、上記ツバ(7,7’)を上記外箱(C)の内蓋板に係合させていることを特徴とする請求項1または2記載の包装器材。
  4. 上記注出筒(3)が、上下摺動自在にして、上記外箱(C)の内蓋板に係合していることを特徴とする請求項3記載の包装器材。
  5. 上記注出筒(3’,3”)が、上記外箱(C)の内蓋板に係合固定されていることを特徴とする請求項3記載の包装器材。
  6. 上記注出筒(3’)が、上記内蓋板に対し、ツバ(7)を内蓋板の上面側に位置させ、主筒(4)の接合環状部(7a)を内蓋板の下面側に位置させることにより固定されていることを特徴とする請求項5記載の包装器材。
  7. 上記注出筒(3”)が、上側のツバ(7’)を外蓋板の上面に位置させ、下側のツバ(7)を外蓋板と内蓋板の間に位置させ、接合環状部(7a)を内蓋板の下方に位置させて固定されていることを特徴とする請求項5記載の包装器材。
  8. 上記外箱(C)が、内蓋板(20,21)の互いに対向することとなる辺縁に、閉蓋時に上記注出筒(3,3’,3”)を係合させる係合孔(24)を形成するように切欠き(24’,24’)を形成し、その内蓋板(20,21)に重合することとなる外蓋板(22)の、閉蓋時に上記係合孔(24)と一致する箇所に、上記注出筒(3,3’,3”)のツバ(7,7’)を挿通可能な挿通孔(25)が形成されていることを特徴とする請求項1, 2,3,4,5,6または7記載の包装器材。
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JP2009166885A (ja) * 2008-01-18 2009-07-30 Toshiharu Osaka 流体材料梱包器材および流体材料梱包方法

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