JP3136576B2 - 顕微全反射吸収スペクトル測定装置 - Google Patents
顕微全反射吸収スペクトル測定装置Info
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Description
利用した全反射吸収スペクトル測定装置に関する。
は、試料面に試料より高屈折率の透明体(赤外光を用い
るときは、赤外光に対して透明であればよい)を接触さ
せ、この高屈折率透明体側から、試料との境界面で全反
射が起きる入射角で測定光を入射させ、全反射された光
の試料による吸収減光を検出することにより、試料の吸
収特性を測定する方法で、従来から、赤外光について測
定を行う場合、反射光学系によって構成された赤外顕微
分光装置を用いた装置が用いられている。
りて説明する。対物鏡は中央に孔のあいた凹面主鏡8B
と、この凹面主鏡8Bと同軸の凸面副鏡8Aとよりなっ
ており、図外の分光器から出射した単色光が、図で光軸
の右半分を下方に光軸と平行に対物鏡光学系に入射せし
められ、その光は凹面主鏡8B及び凸面副鏡8Aで反射
されて対物鏡光学系の集光点0に集光される。試料Sは
その表面0点を中心とする半球形のATRプリズム1の
下面に接触させる。このすると、0点に集光する光は、
ATRプリズム1では屈折されず、そのまま0点に集光
し、試料面で全反射されて、対物光学系の光軸の左半部
を上行し、検出される。
は、全反射を利用するため、そのままでは、すべての光
はATRプリズム底面で反射し、試料を可視観察するこ
とができない。このため、図3及び図4に示すように、
先端に半球レンズを用いた対物レンズ系において、その
先端半球レンズの一番上の対物レンズ10の周辺部をカ
セグレン式反射対物光学系の凸面副鏡8Aに利用し、A
TR測定時には、図3に示すように、輪状開口のATR
測定用のアパーチャー13を光軸上に配置し、測定光が
凸面副鏡8Aに照射されるようにし、目視測定時には、
図4に示すように、円形開口を有する目視用アパーチャ
ー11を光軸上に配置し、測定光が対物レンズ10に照
射されるようにして、試料を対物光学系で目視できるよ
うにしたり、図5に示すように、ATRプリズム1を可
動式にして、目視測定時には、鏡筒を支点にしてレバー
14でATRプリズム1を光軸方向に持ち上げて、AT
Rプリズム1を測定光路から外して、測定光がATRプ
リズム1を通過しないようにした例がある。しかし、図
4に示すように、対物光学系と反射光学系を1つのレン
ズを用いて行う場合、特殊レンズの製作及びアパーチャ
ーの切換え機構等製作上大変で、高価になると云う問題
があり、また、図5に示すように、ATRプリズムを可
動式にすれば、ATRプリズムを光軸方向に動かすの
で、ATR測定のとき、ATRプリズムに試料を圧接す
ると、ATRプリズムの位置の再現性が悪いと云う問題
があった。
により試料の分析点を目視できるようにすることを目的
とする。
ル測定装置において、対物反射鏡と試料との間に、中央
部に孔を設けた目視用アパーチャーと下方同軸にATR
プリズムを配置したATR測定用輪状アパーチャーとを
上記対物反射の光軸と平行な軸で回動可能に保持し、目
視時とATR測定時とで2つのアパーチャーを切換える
ようにした。
近軸光を透過させるアパーチャーとの2つのアパーチャ
ーをATRプリズムに連動して駆動するように設け、プ
リズムの移動方向を光軸と垂直な方向とし、ATR測定
には周辺光を透過するアパーチャーを光軸上に駆動配置
し、該アパーチャーを透過した光がATRプリズムを透
過して試料分析点に集光されるようにし、目視には近軸
光のみが透過するアパーチャーを光軸上に駆動配置し、
該アパーチャーを透過した光は直接試料の分析点に集光
されるようにしたものである。測定光の集光点が半球状
のATRプリズム1の中心であり、測定光はATRプリ
ズム1の中心に向かって進行するので、光路は変化しな
いので、ATRプリズム1を着脱しても、測定光は同一
地点に集光するので、ATR測定時と目視測定時におけ
る、測定光の切換えにおいても、試料を移動させる必要
はない。このことにより、目視観察においては、近軸光
のみが用いられるため、収差は非常に小さくなり、像は
鮮明に観察することができる。ATR測定時と目視測定
時とにおいて、試料を移動させることがなくなったの
で、分析地点がより正確になった。また、用いられる光
学系としては、球面鏡の組合わせで必要な性能を得るこ
とができるようになった。
て、1はATRプリズム,2は2つの切欠部2A,2B
を有する切換板で、図2(図1におけるAA断面)の斜
線で示すように、アパーチャー3及び目視用アパーチャ
ー4を板上に設け、凸面鏡8Aと凹面鏡8Bで構成され
たカセゲレン式対物反射鏡8(凸面副鏡8A,凹面主鏡
8B)の光軸と平行に対物鏡鏡筒Kの下面に立てられた
軸5に同鏡筒の下面と摺接しながら回転可能に保持され
ており、回転位置の規制は鏡筒Kの下面に立てた2本の
ピン6,7に切換板2の切欠部2A,2Bの側面が当接
する位置に配置させることによって行っており、ピン6
に切欠部2Aの側面が当接した位置(実線)で、ATR
プリズム1の中心とカセグレン鏡8の光軸が一致するよ
うになっており、ピン7に切欠部2Bの側面が当接した
位置(一点鎖線)で、目視用アパーチャー4の中心とカ
セグレン鏡8の光軸が一致するようになっている。
ず、切換板2を駆動させて、目視用アパーチャー4の中
心と、カセグレン鏡8の光軸を一致させる。この時カセ
グレン鏡8には、目視用アパーチャー4を通り抜けた近
軸光線だけが入射し、収差が非常に小さい歪みの少ない
鮮明な試料像を得ることができる。この状態で試料を見
ながら測定箇所を捜す。次に、再び切換板2を駆動し、
ATRプリズム1の中心とカセグレン鏡8の光軸を一致
させ、ATR測定を行う。この時、カセグレン鏡8から
は、ATR測定に必要な入射角を持つ周辺光だけが出射
し、プリズム1と試料の接触面で全反射する。反射光は
再びアパーチャー3により不必要な光をカットされ、必
要な反射光のみがカセグレン鏡8に入射する。
対物反射測定装置において、プリズムの移動方向を光軸
と垂直な方向とし、プリズムに連動する2つのアパーチ
ャーを備えたことにより、試料を目視観察可能で良好な
目視像が得られるATR対物反射測定装置を、製作の容
易な球面のみの組合わせで作ることができるようになっ
た。また、構造的にも、簡単なものとなったことによ
り、製造コストが一段と安くなった。また、半球プリズ
ムを用いたATR対物反射測定装置では、ATRプリズ
ムの光軸方向の位置のずれに対して敏感で、わずかなず
れでも著しく性能が落ちる。プリズムの移動方向を光軸
と垂直な方向としたことにより、試料を圧接しても、A
TRプリズムが移動しなくなり、高精度の装置を得るの
にも、工作精度を余り厳しくする必要がなくなった。
Claims (1)
- 【請求項1】凹面主鏡と副鏡よりなる反射対物光学系を
有し、同光学系の集光点を中心とする半球形ATRプリ
ズムを備えた全反射吸収スペクトル測定装置において、
上記反射対物光学系の鏡筒下端面に上記光学系の光軸と
平行な軸を中心に回動可能に切換板を枢着し、この切換
板を回動させたとき、同板上に画かれる上記反射対物光
学系の光軸の通過軌跡上に中心を置いて二種のアパーチ
ャーを設け、その一方は、上記反射対物光学系の周辺光
束を遮蔽し、中心光束を通す円形開口とし、他方を上記
反射対物光学系の周辺光束を通し、中心光束を遮蔽する
輪状開口とし、かつ上記切換板で上記後者のアパーチャ
ーの下にATRプリズムを固定したことを特徴とする顕
微全反射吸収スペクトル測定装置。
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JP18455292A JP3136576B2 (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 顕微全反射吸収スペクトル測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP18455292A JP3136576B2 (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 顕微全反射吸収スペクトル測定装置 |
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Family
ID=16155203
Family Applications (1)
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JP18455292A Expired - Fee Related JP3136576B2 (ja) | 1992-06-18 | 1992-06-18 | 顕微全反射吸収スペクトル測定装置 |
Country Status (1)
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Cited By (2)
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1992
- 1992-06-18 JP JP18455292A patent/JP3136576B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH063262A (ja) | 1994-01-11 |
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