JP3136353B2 - 走査型電子顕微鏡の2次電子検出装置 - Google Patents

走査型電子顕微鏡の2次電子検出装置

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JP3136353B2 JP2354696A JP2354696A JP3136353B2 JP 3136353 B2 JP3136353 B2 JP 3136353B2 JP 2354696 A JP2354696 A JP 2354696A JP 2354696 A JP2354696 A JP 2354696A JP 3136353 B2 JP3136353 B2 JP 3136353B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試料から放出され
た2次電子を検出する走査型電子顕微鏡の2次電子検出
装置に関するものである。
【0002】走査型電子顕微鏡は、微細構造を観察など
するために広範囲の分野で使われている。最近、半導体
ウェハのような製造途中の対象試料の場合などには前処
理として帯電防止のためのカーボンや金を薄くコーティ
ングすることが許されないことがあり、対象試料への帯
電を避けるために加速電圧を低くし(例えば2KV以下
とし)、しかも高分解能を得るために焦点距離を小さく
して作動距離を小さく(例えば3mm以下)とすること
が行われている。このような場合においても、対象試料
から発生した2次電子を効率的に収集して低倍から高倍
まで高画質の画像を得ることが要求されている。
【0003】
【従来の技術】従来は、図3に示す構成によって、試料
ウェハ1に電子ビーム5を照射して走査し、そのときに
発生した2次電子を検出器9で検出し、図示外の画面上
に2次電子画像として拡大表示していた。以下図3の構
成および動作を簡単に説明する。
【0004】図3は、従来技術の説明図を示す。図3に
おいて、試料ウェハ1は、観察しようとする対象試料で
ある。対物レンズ2は、電子ビーム5を試料ウェハ1上
に細く集束するものである。
【0005】コンデンサレンズ3は、電子銃4から放射
された電子ビーム5を集束するものである。ここでは、
コンデンサレンズ3および対物レンズ2の2段レンズ系
によって試料ウェハ1上に電子ビーム5を細く絞ってい
る。
【0006】電子銃4は、電子を放出するものである。
電子ビーム5は、電子銃4から放出された電子ビームで
ある。絞り6は、電子銃4から放出された電子ビーム5
のうち軸中心の部分のみを通過させるものである。
【0007】ビーム偏向器7、8は、電子ビーム5を試
料ウェハ1上で面走査するためのものであって、通常は
X方向およびY方向に電子ビーム5を2段偏向するもの
である。
【0008】検出器9は、試料ウェハ1から放出された
2次電子を検出するものである。電極11は、試料ウェ
ハ1から放出されて上方向に進む2次電子を検出器9に
補集させるように、ここでは負電圧を印加するものであ
る。
【0009】レンズ電極13は、試料ウェハ1から放出
された2次電子を上方向に加速して検出器9に効率的に
到達させるの電圧を印加するものである。軌道14は、
試料ウェハ1から放出された2次電子がレンズ電極13
および対物レンズ2のレンズ場によって決まる軌道であ
る。
【0010】次に、図示の構成のもとで試料ウェハ1か
ら上方向に放出された2次電子の検出について説明す
る。電子銃4から放出された電子ビーム5がコンデンサ
レンズ3および対物レンズ2によって試料ウェハ1上に
細く集束されて照射され、この照射された状態で2段の
ビーム偏向器7、8によってX方向およびY方向に面走
査し、2次電子が上方向に放出される。試料ウェハ1か
ら上方向に放出された2次電子は、レンズ電極13に印
加された正電圧および対物レンズ2によるレンズ場によ
り螺旋を描きながら上方向に加速されて移動し、検出器
9に到達し検出される。この際、電極11には、負電圧
が印加され、検出器9の中心の穴を通過しようとする2
次電子を阻止して当該検出器9に到達させ、効率的に2
次電子を検出するようにしていた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】一般的に走査型電子顕
微鏡の分解能は、加速電圧に依存し、加速電圧が高いほ
ど分解能も高くなる。低加速電圧で比較的に高い分解能
を得ようとすると、図3の対物レンズ2の焦点距離(作
動距離)を小さくするしかない。焦点距離(作動距離)
を小さくすると、対物レンズ2と試料ウェハ1との間の
隙間が小さくなり、図3に示すように対物レンズ2の上
方向から2次電子を検出せざるを得ないために図示のよ
うな構造となったものである。
【0012】しかしながら、上述した図3のような構造
を持った走査型電子顕微鏡で更に画像の分解能を高める
ために電子銃4による電子ビーム5の加速電圧を高める
と共に、試料ウェハ1の帯電による分解能低下を避ける
ために当該試料ウェハ1に負電圧を印加して実質的に試
料ウェハ1と電子ビーム5との電圧を低い電圧として帯
電を防いで高分解能の画像を得ることが考えられてい
る。これは、試料ウェハ1に負電圧を印加したことによ
る、電子ビーム5の減速電界により複合的なレンズ場の
収差が低減することを利用している。このような新たな
概念を上述した図3の構造にそのまま使用すると、試料
ウェハ1から上方向に放出された2次電子は、当該試料
ウェハ1に印加された負電圧Vbによる電場が付加され
たことになって当該付加された電場により上方向に引か
れると共に対物レンズ2のレンズ場により螺旋を描きな
がら上方向に加速されて軌道14のように移動し、検出
器9に到達し検出される。この検出器9に到達するとき
の2次電子は、試料ウェハ1に負電圧Vbが印加されて
いるのでこの負電圧Vbにより加速電圧の50%以上に
も達する電位を持ち、電極11に印加された負電圧では
検出器9の中心の穴を通過する2次電子を阻止すること
ができなく、通過して当該検出器9に到達しなく、2次
電子の検出効率が低下してしまうという問題がある。特
に、対物レンズ2の中心軸付近の2次電子は、検出器9
の中心の穴を通過して検出できない割合が高くなる。中
心軸から離れると2次電子の軌道は垂直方向から大きな
角度を持つようになり検出できない2次電子の割合は減
る。これは、2次電子の検出器9による検出効率が、視
野の中心に近づくと低下することを表し、換言すれば、
画像の倍率が高くなれば2次電子の検出効率が低下する
ことを意味する。このように、試料ウェハ1に大きな負
電圧Vb(加速電圧の50%位もの負電圧)を印加して
画像の分解能を高めようとすると、電極11に充分な負
電圧を印加し得ず、2次電子が検出器9の穴を通過して
検出効率が低下し、分解能の低下を引き起こしてしま
う。また、画像の中心付近と周辺では、中心付近の2次
電子の検出効率が低下するために中心ほど明るさが低下
してしまうという問題があった。
【0013】本発明は、これらの問題を解決するため、
負電圧を印加した対象試料から放出された2次電子につ
いて対物レンズの強磁界および電界によって引き出して
検出する第1の検出器と、第1の検出器の穴を通過して
しまう2次電子について更に離れた位置の第2の検出器
で検出した後、これら検出した信号を合成あるいは切り
替えて表示し、対象試料の帯電による影響を無くした状
態で高分解能の2次電子画像を得ることを目的としてい
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】図1を参照して課題を解
決するための手段を説明する。図1において、試料ウェ
ハ1は、負電圧を印加した観察対象の試料である。
【0015】対物レンズ2は、電子ビーム5を集束して
試料ウェハ1上に細く絞るものである。コンデンサレン
ズ3は、電子銃4から放射された電子ビームを集束する
ものである。
【0016】電子銃4は、所定電圧の電子ビームを発生
させるものである。第1の検出器9は、対物レンズ2の
上方に設けた2次電子を検出するものである。
【0017】第2の検出器10は、第1の検出器9の上
方に設けた2次電子を検出するものである。電極11、
12は、2次電子が第1の検出器9、第2の検出器10
の穴を通過するのを減少させて検出器にそれぞれ到達さ
せるための負電圧を印加するものである。
【0018】レンズ電極13は、試料ウェハ1から放射
された2次電子を引き出して対物レンズ2の軸上の上方
向に到達させるための試料に対して正電圧を印加するも
のである。
【0019】加算器20は、第1の検出器9および第2
の検出器10によってそれぞれ検出した2次電子信号を
合成したりなどするものである。次に、動作を説明す
る。
【0020】コンデンサレンズ3および対物レンズ2に
よって電子銃4から放射された電子ビーム5を試料ウェ
ハ1上に細く絞って照射すると共に2段のビーム偏向器
7、8によって試料ウェハ1上を平面走査し、所定の負
電圧Vbの印加された試料ウェハ1から上方向(電子ビ
ームを照射した方向)に放出された2次電子を、対物レ
ンズ2の軸の近傍の強磁界および正電圧を印加したレン
ズ電極13による電界によって螺旋状に対物レンズ2の
上方向に引出し、1部は第1の検出器9に到達して検出
され、1部は第1の検出器9の軸上の穴を通過して第2
の検出器10に到達して検出される。これら第1の検出
器9および第2の検出器10によって検出された2次電
子信号は、加算器20などによって合成あるいは切り替
えて図示外のディスプレイ装置上に2次電子画像として
表示する。
【0021】これらの際に、第1の検出器9および第2
の検出器10の外側に2次電子が穴を通過することを減
少させて各検出器に到達させるための負電圧を印加する
電極11、12をそれぞれ設けるようにしている。
【0022】また、第1の検出器9および第2の検出器
10によってそれぞれ検出された2次電子信号につい
て、2次電子画像が外周部と中心付近とがほぼ同じ明る
さとなるように両者の2次電子信号の合成比率を調整し
たり、2次電子信号をいずれかに切り替えたりするよう
にしている。
【0023】従って、負電圧を印加した対象試料から放
出された2次電子について対物レンズ2の強磁界および
電界によって引き出して検出する第1の検出器9と、第
1の検出器9の穴を通過してしまう2次電子について更
に離れた位置の第2の検出器10で検出した後、これら
検出した信号を合成あるいは切り替えて2次電子画像を
表示することにより、対象試料の帯電による影響を無く
した状態で高分解能の2次電子画像を得ることが可能と
なる。
【0024】
【発明の実施の形態】次に、図1および図2を用いて本
発明の実施の形態および動作を順次詳細に説明する。
【0025】図1は、本発明の1実施例構成図を示す。
図1において、試料ウェハ1は、観察対象の試料の例で
あって、ここでは、半導体ウェハであり、接地電位から
絶縁された所定の負電圧Vbが印加されるものである。
【0026】電圧印加回路21は、試料ウェハ1に任意
の安定化させた負電圧Vbを印加するものである。対物
レンズ2は、コイルをまいて電流を流し、軸上に所定の
強磁界を発生させて電子ビーム5を試料ウェハ1上に集
束させると共に、試料ウェハ1から放出された2次電子
を螺旋状に回転させてレンズ電極13に印加した正電圧
と一緒になって図中で上方向に2次電子を引出すもので
ある。
【0027】コンデンサレンズ3は、電子銃4から放出
された電子ビーム5を集束するものである。電子銃4
は、電子ビーム5を発生させるものである。
【0028】絞り6は、コンデンサレンズ3によって電
子銃4から放出された電子ビーム5を集束したときに軸
上の中心部分のみを通過させるものである。ビーム偏向
器7、8は、2段のビーム偏向器であって、電子ビーム
5を2段偏向し、試料ウェハ1上で細くしぼった電子ビ
ームを平面走査するものである。
【0029】第1の検出器9は、対物レンズ2の上方に
設けた2次電子を検出するものである。第2の検出器1
0は、第1の検出器9の上方に設けた(試料ウェハ1か
らより離れた)2次電子を検出するものである。
【0030】電極11、12は、2次電子が第1の検出
器9、第2の検出器10の穴を通過するのを減少させて
検出器にそれぞれ到達させるための負電圧を印加するも
のである。
【0031】レンズ電極13は、試料ウェハ1から放射
された2次電子を引き出して対物レンズ2の軸上の上方
向に到達させるための試料ウェハ1に対して正電圧を印
加するものである。
【0032】増幅器16、17は、第1の検出器9およ
び第2の検出器10によってそれぞれ検出された2次電
子をそれぞれ増幅するものである。可変抵抗器18、1
9は、増幅器16、17によってそれぞれ増幅された2
次電子の振幅を調整するものである。
【0033】加算器10は、可変抵抗器18、19によ
って調整された後の2次電子信号を合成し、1つの2次
電子信号を生成して2次電子画像を表示させるものであ
る。次に、図2を用いて図1の構成の要部について詳細
に説明する。
【0034】図2は、本発明の要部構成図を示す。ここ
で、1、5、9、10は、図1の同一番号のものと同一
であるので説明を省略する。図2において、大きな放出
角度14は、電子ビーム5の照射された試料ウェハ1か
ら大きな角度で放射された2次電子の軌跡の例を示す
(尚、磁界中では電子は螺旋軌道を描いて走行するが、
説明を判りやすくするために螺旋する様子を省略す
る)。この大きな放出角度14で放出された2次電子
は、図中に示すように第1の検出器9に到達して検出さ
れる。
【0035】小さな放出角度15は、電子ビーム5の照
射された試料ウェハ1から小さな角度で放射された2次
電子の軌跡の例を示す。この小さな放出角度15で放出
された2次電子は、図中に示すように第1の検出器9の
穴を通過してしまい、対物レンズ2のレンズ作用によっ
て離れるに従い軸中心から離れていき、第2の検出器1
0に到達して検出されることとなる。ここで、第1の検
出器9の外側には負電圧を印加した電極11があり、当
該電極11の負電圧によって小さな放出角度15の2次
電子が押し返されて第1の検出器9に到達するものもあ
るが、本発明では、試料ウェハ1に負電位Vbを印加し
て分解能を高めたため、この第1の検出器9の穴に到達
したときの2次電子の電位が加速電圧の50%位にも達
してしまい、電極11の負電位では押し返されずに通過
してしまうので、通過した2次電子が対物レンズ2のレ
ンズ作用によって徐々に軸中心から離れるように走行す
るので、図示のように第2の検出器10に到達して検出
されるものである。
【0036】次に、具体例について説明する。電子銃4
から放出される電子ビーム5のエネルギー、例えば加速
電圧2KV(負電圧2KV、以下負電圧を省略する)と
し、試料ウェハ1に電圧印加回路21によって1.3K
Vを印加する。この場合には、試料ウェハ1上を走査す
る電子ビーム5のエネルギーは0.7KVとなる(2−
1.3=0.7KV)。このとき試料ウェハ1の表面を
エネルギー0Vで放出された2次電子は、レンズ電極1
3で加速されて第1の検出器9の付近では1.3KVの
エネルギーとなる。対物レンズ2によるレンズ場は2K
Vの電子ビームに対して焦点距離約3mmの集束作用を
持つから、1.3KVの2次電子に対して3mmの60
%程度の焦点距離のレンズ場として働く。このために、
大きな放出角度14の2次電子および中心軸を離れて放
出された2次電子以外の2次電子は、一次ビーム(電子
ビーム5)に近い軌道を逆向きの軌道で走行することと
なる。しかし、焦点距離が小さい分だけ軌道の角度は開
くのでレンズ場から離れるほど軌道が広がり、第1の検
出器9の中心の穴を通過した2次電子であっても、図示
の小さな放出角度15に示すように、第2の検出器10
に到達して検出されることとなる。
【0037】このようにして第1の検出器9および第2
の検出器10によってそれぞれ検出された2次電子は、
増幅器16、17および可変抵抗器18、19によって
増幅、比の調整が行われ、加算器20によって両者が合
成されて1つの2次電子信号として出力される。この出
力された2次電子信号をもとに図示外のディスプレイ上
に2次電子像を表示する。これにより、2次電子画像上
の周辺は、大きな放出角度14および軸から離れた位置
が放出された2次電子信号によって主に表示され、中心
は小さい放出角度15によって放出されたに2次電子信
号によって主に表示されることとなり、可変抵抗器1
8、19によって両者の比を調整した後に加算器20に
よって合成することにより、2次電子画像上で周辺から
中心に渡って一様な明るさの高分解能の画像を表示させ
ることが可能となる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
負電圧を印加した対象試料から放出された2次電子につ
いて対物レンズ2の強磁界および電界によって対象試料
と反対側に引き出して検出する第1の検出器9と、第1
の検出器9の穴を通過してしまう高エネルギーの2次電
子について更に離れた位置の第2の検出器10で検出し
た後、これら検出した信号を合成あるいは切り替えて2
次電子画像を表示する構成を採用しているため、対象試
料に負電圧を印加して一次電子ビームを高電圧として分
解能を高めると共に対象試料に対する一次電子ビームを
低電圧として帯電の影響を無くし、かつ対象試料から放
出される2次電子が高エネルギーとなったことによる検
出効率の低下を無くして高効率に検出し分解能の向上お
よび高S/N比にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施例構成図である。
【図2】本発明の要部構成図である。
【図3】従来技術の説明図である。
【符号の説明】
1:試料ウェハ 2:対物レンズ 3:コンデンサレンズ 4:電子銃 5:電子ビーム 6:絞り 7、8:ビーム偏向器 9:第1の検出器 10:第2の検出器 11、12:電極 13:レンズ電極 14:大きい放出角度 15:小さい放出角度 16、17:増幅器 18、19:可変抵抗器 20:加算器 21:電圧印加回路

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】試料から放出された2次電子を検出する走
    査型電子顕微鏡の2次電子検出装置において、 試料に負電圧Vbを印加する回路と、 電子ビームを、負電圧Vbに印加した上記試料に照射し
    て当該試料から放出された2次電子について、対物レン
    ズの磁界当該対物レンズのの内面に円筒状に配置し
    て上記試料に対し正電圧を印加して発生させた電界との
    作用により当該対物レンズのから当該試料と反対側に
    引出すレンズ電極と、 上記対物レンズのから引き出された2次電子を検出す
    ビーム軸の周りに配置した第1の検出器と、 この第1の検出器の軸上の試料と反対側に配置し、
    当該を通過した2次電子を検出するビーム軸の周りに
    配置した第2の検出器と、 これら第1の検出器および第2の検出器によってそれぞ
    れ検出された2次電子信号を合成あるいは切り替える回
    路とを備え、 この回路から出力された2次電子信号によって画像を表
    示することを特徴とする走査型電子顕微鏡の2次電子検
    出装置。
  2. 【請求項2】上記第1の検出器および第2の検出器に2
    次電子が検出器の孔を通過するのを減少させて各検出器
    に到達させるための負電圧を印加する電極をそれぞれ設
    けたことを特徴とする請求項1記載の走査型電子顕微鏡
    の2次電子検出装置。
  3. 【請求項3】上記第1の検出器および第2の検出器によ
    ってそれぞれ検出された2次電子信号について、2次電
    子画像が外周部と中心付近とがほぼ同じ明るさとなるよ
    うに両者の2次電子信号の合成比率を調整、あるいは2
    次電子信号をいずれかに切り替える回路を備えたことを
    特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の走査型電子
    顕微鏡の2次電子検出装置。
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