JP3136300U - キーボードの光源及びバックライト改良構造 - Google Patents

Abstract

【課題】省エネルギー、良好な発光効率、明度均一性のあるキーボードの光源及びバックライト改良構造を提供する。
【解決手段】光透過性のある回路板は、一表面に複数の弾片を備え、光透過性のあるキーボードは、弾片を備える回路板の一面側を覆い、キーボード上には、回路板上の各弾片に対応する複数のプッシュボタンを設け、導光板は、回路板のもう一方の面側に設け、表面には、キーボード上の各プッシュボタン位置に対応する、複数の貫通孔を密集配列した貫通孔組を設け、各貫通孔組の間には、複数の容置槽を配置して、四方横方向水平に光線を放出する複数の発光ダイオードを入れ、導光板のもう一方の面側には光反射片を設け、予め配置した発光ダイオードの四方に放出する水平方向の光線が、貫通孔組の各貫通孔で光線を屈折させることにより、バックライト全体の明度及び均一性を増強する。
【選択図】図５

Description

本考案は、キーボードの光源及びバックライト改良構造に関するものであり、特に、省エネルギー、良好な発光効率、明度均一性のある光源及びバックライト構造を提供するものである。

公知のプッシュボタンキーボードバックライト構造において、よく見られるものとしては、図１から図２に示した構造があるが、それは主に、一つの光透過性のあるキーボード２を一つの光透過性のある回路板１（フラットケーブル）の一方表面に貼設し、並びに、キーボード２に近い面側の該回路板１上には、キーボード２の各プッシュボタン２１に対応する複数の弾片１１を設け、該回路板１のもう一方の表面には、一つの導光板３０を貼設し、該導光板３０上には、回路板１の弾片１１に対応する複数の加工部位３０２を設け、該加工部位３０２は、直接、インク印刷をする他、レーザー彫刻、モールドテクスチュア及びエッチング等の各方法での成型が可能であり、それにより、導光効果を向上させており、また、該導光板３０の各加工部位３０２の中段箇所に、複数の単一方向式発光ダイオード６を入れる為の複数の容置孔洞３０３を設けてあり、各単一方向式発光ダイオード６の発光面は、導光板３０の両外側方向に向けられており、最後に、一つの光反射片５によって導光板３０のもう一方面側を覆い、使用時に、該プッシュボタン２１を押圧すると、対応する回路板１上の弾片１１に直接接触、複数の単一方向式発光ダイオード６が発する光線の大部分は、導光板３０の中央から両側方向へ直接放出され、更に、各加工部位３０２で屈折されて上方向の回路板１、キーボード２を通過、その他の光線は、下方向の光反射片５にて反射され、更に導光板３０を経て上方向の回路板１、キーボード２を通過して拡散、このようにして最後に、完全なバックライト構造が形成される。

上述のこの種の構造において、単一方向式発光ダイオード６は、ただ導光板３０の中段部位に配置されているだけで、且つ、導光板３０内を通過する光線は、ただ各加工部位３０２によってのみ屈折する故、局部を強化した照明効果を達成するが、単一方向式発光ダイオード６が単一方向の発光照明であるという特性を持つ為、該導光板３０中央（二組の単一方向式発光ダイオード６間）部位には光線が通過せず、暗区Ａが生じ、また、該導光板３０の単一方向式発光ダイオード６の発光方向両側には自然に明区Ｂが形成され、単一方向式発光ダイオード６との間隔が大きくなるのに従い、明区Ｂ両側から離れた部位には漸暗区Ｃ（図３、図４参照）が形成される。このようにして、各種の明暗の異なる区域がバックライト全体の均一性に影響を与えることが、応用における重大な欠点である。

公知のプッシュボタンキーボードバックライト構造における上述の欠点を鑑み、考案人は、これらの欠点を改善すべく研究を行い、ついに本考案の誕生となった。

異なる部位の明度不均一、各プッシュボタン部位の光線伝送効率の不良好という欠点の解決にある。

本考案の主な目的は、異なる部位における明暗の明度不均一を防ぎ、効果的にバックライト品質を向上させる、キーボードの光源及びバックライト改良構造を提供することにある。

本考案のもう一つの目的は、各プッシュボタン部位の光線伝送効率を適当に向上させて、効果的に省エネルギーやコストダウンをすることのできる、キーボードの光源及びバックライト改良構造を提供することにある。

本考案は、上述目的及び効果を達成する為に採用した技術手段には、一つの回路板、キーボード、一つの導光板、複数の全方向水平光源体の構成要素を含む。該回路板は、光透過性があり、一表面には複数の弾片を備える。該キーボードは、光透過性があり、弾片を備える該回路板の一面を覆い、キーボード上には、それぞれ回路板上の各弾片に対応する複数のプッシュボタンを設ける。該導光板は、該回路板のもう一方の面側に設け、その表面には、それぞれがキーボード上の各プッシュボタン位置及び大きさに対応する、複数の貫通孔を密集配列した貫通孔組を設け、且つ、各貫通孔組の間には、複数の容置槽を配置する。該全方向水平光源体は、該容置槽内に設け、四方水平方向に光線を放出する。

本考案の詳細構造、応用原理、作用と効果については、下記の図に基づいた説明によって完全に理解することができる。

以上説明したように本考案のキーボードの光源及びバックライト改良構造は、省エネルギー、良好な発光効率、明度均一性を特徴とする。

図１から図４に示した公知のプッシュボタンキーボードバックライト構造及びその形成によるバックライト照明効果において、その主要構成及びその欠点は、前述したとおりである故、ここでは更に叙述しないものとする。

〔実施例１〕
図５は、本考案の実施例1に関する構造分解図であり、図６の組合せ上面平面図を合わせて見ると、本考案の実施例１の構造には、回路板１、キーボード２、導光板３、水平全周囲式発光ダイオード４、及び光反射片５等の構成要素を含むことがはっきりわかる。その内、該回路板１、キーボード２は、光透過性材質により作製されており、該回路板１の一表面には、複数の弾片１１を設け、また、該キーボード２は、弾片１１を備えた該回路板１の一面を覆い、該キーボード２上には、それぞれ回路板１の各弾片１１に対応する複数のプッシュボタン２１を設け、導光板３は、光透過性材質によって作製され、それは回路板１のもう一方面を覆い、該導光板３の表面には、キーボード２の各プッシュボタン２１の大きさ及び位置に対応する、複数の貫通孔を密集配列した貫通孔組３１を設け、また、各貫通孔組３１間には、複数の容置槽３３を設け、複数の水平全周囲式発光ダイオード４は、該容置槽３３内に置いて、四方に水平方向の光線を放出する。光反射片５は、導光板３のもう一方側に貼設する。

図７、図８は、本考案の実施例１の光線放出側面図と上面図であり、図９は、図８のＡ─Ａ部位断面図であり、各図に示したとおり、該水平式発光ダイオード４の光線はただ、水平方向全方向に放出するだけである故、この一部の光線は、各容置槽３３の断面から導光板３内に直接進入し、導光板３の引導によって均一的に拡散、且つ、各貫通孔組３１部位において屈折、その他の光線は、光反射片５の反射によって均一的に上方向に放出される。

上述したとおり、各水平全周囲式発光ダイオード４の設置数量を増加、且つ、均一的に分布させて、全方向水平方向に放出される光線の特徴を利用することにより、公知のバックライト光源の明暗不均一（即：明区、漸暗区、暗区）という欠点を効果的に解決できる。貫通孔組３１の各貫通孔の屈折光線の設計によって、各プッシュボタン２１部位の光線伝送及び照明強度を増強して、光線全体に良好な明度及び均一性を持たせたバックライト品質の向上を達成できる。

本考案の上述した構造において、該貫通孔組３１の周囲縁は、必要に応じて、インク印刷、レーザー彫刻、モールドテクスチュア、ローラー、ピンプリック、カウンターサンク、ブラインドビア及びエッチング等の内の一方法により加工部位３２を成型、該加工部位３２によって導光効果を更に増進し、光線伝送効率を強化することもできる。

該貫通孔組３１の面積、形状は、プッシュボタン２１の大きさ及び形状とほぼ同じであり、各貫通孔は、必要に応じて、異なる断面形状を持たせることができ、その幅は、プッシュボタン２１の大きさの変化に基づいて変更するが、３０ｍｍから０．０９ｍｍの間が最良効果を発揮する。

〔実施例２〕
図１０は、本考案の実施例２の構造分解図であり、それは、図１１の光源と関連部位の組合せ断面図を参照すると、実施例２の構造が主に前述実施例１の構造を基礎としていることがはっきりわかる。その差異は、光源が（全方向式）発光ダイオード４０であることだけであるが、該（全方向式）発光ダイオード４０は、立体１８０度の全方向方式によって外方向に光線を放出するものであり、よって、該発光ダイオード４０の正面上方向が光り過ぎる現象を防ぐ為には、該導光板３の容置槽３３の上方を、一つの半透明もしくは不透明の遮片４０１によって覆って、光線全体の明度均一効果を達成する。

上述したとおり、本考案のキーボードの光源及びバックライト改良構造は、発光効率を向上させ明度均一性を確保する為の効果を確実に発揮し、産業上の利用性、新規性及び進歩性を備えるものである。

公知のプッシュボタンキーボードバックライト構造の分解示意図である。 公知のプッシュボタンキーボードバックライト構造の組合せ上面平面図である。 公知のプッシュボタンキーボードバックライト構造の光線放出側面図である。 公知のプッシュボタンキーボードバックライト構造の光線放出上面図である。 本考案の実施例１の構造分解図である。 本考案実施例１の組合せ上面平面図である。 本考案実施例１の光線放出側面図である。 本考案実施例１の光線放出上面図である。 図８のＡ─Ａ部位断面図である。 本考案実施例２の構造分解図である。 本考案実施例２の光源と関連部位の組合せ断面図である。

符号の説明

１ 回路板
１１ 弾片
２ キーボード
２１ プッシュボタン
３、３０ 導光板
３１ 貫通孔組
３２、３０２ 加工部位
３３、３０３ 容置槽
４ 水平全周囲式発光ダイオード
４０ 発光ダイオード
４０１ 遮片
５ 光反射片
６ 単一方向式発光ダイオード
Ａ 暗区
Ｂ 明区
Ｃ 漸暗区

Claims (8)

1. 一つの回路板と、一つのキーボードと、一つの導光板と、複数の全方向水平光源体とを含むキーボードの光源及びバックライト改良構造において、
   該回路板は、光透過性を備え、その一表面に複数の弾片を設け、
   該キーボードは、光透過性を備え、弾片のある該回路の一面を覆い、且つ、キーボード上には、それぞれが回路板上の各弾片に対応する複数のプッシュボタンを設け、
   該導光板は、該回路板のもう一方の面側に設け、その表面には、それぞれがキーボード上の各プッシュボタン位置及び大きさに対応する、貫通孔の密集配列による貫通孔組を設け、各貫通孔組の間には複数の容置槽を設け、
   該全方向水平光源体は、該容置槽内に配置し、それは四方水平方向に光線を放出することを特徴とするキーボードの光源及びバックライト改良構造。
2. 前記全方向水平光源体は、一つの水平全周囲式発光ダイオードであることを特徴とする請求項１に記載のキーボードの光源及びバックライト改良構造。
3. 前記全方向水平光源体は、一つの発光ダイオードであり、且つ、該導光板の各容置槽上方にはそれぞれ一つの遮片を設け、該発光ダイオード上方を遮り覆うことを特徴とする請求項１に記載のキーボードの光源及びバックライト改良構造。
4. 前記遮片は、半透明であることを特徴とする請求項１記載のキーボードの光源及びバックライト改良構造。
5. 前記導光板のもう一方の面側には、一つの光反射片を設けることを特徴とする請求項１に記載のキーボードの光源及びバックライト改良構造。
6. 前記貫通孔の幅は、プッシュボタンの大きさに基づいて変化し、３０ｍｍから０．０９ｍｍの間に制限されることを特徴とする請求項１に記載のキーボードの光源及びバックライト改良構造。
7. 前記貫通孔組内は、インク印刷、レーザー彫刻、モールドテクスチュア、ローラー、ピンプリック、カウンターサンク、ブラインドビア、及びエッチング等の中から一つの加工方式を選択して加工部位を成型することを特徴とする請求項１に記載のキーボードの光源及びバックライト改良構造。
8. 前記遮片は、不透明であることを特徴とする請求項１に記載のキーボードの光源及びバックライト改良構造。

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