JP3136065U - プラスチック製食品容器の構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】喫食直前に液体調味料を具材と混合し、摂食に供することが可能なプラスチック製食品容器の構造において、製品の輸送中、或いは搬送・陳列作業時に液体調味料収納部と具材収納部の仕切りシール部が破れて、たれが具材に流れ込むこともなく、喫食に当たっては仕切り部が容易に破れてたれが具材へと移行し、このとき、仕切り部材が破損して、これが異物として食品に混入するという問題点もない、プラスチック製食品容器の構造を提供する。
【解決手段】液体調味料収納部と具材収納部の境目シール(仕切り封鎖部)が波型とすることによって、たれ収納部を強く押圧すると境目の波頭部(仕切り封鎖部)が破れてたれを具材収納部に移行させることが出来る構造とした。この構造をとることによって、液体調味料収納部を強く押すと、容易に仕切り部シールが破れてたれを具材収納部に移行させることが出来る。
【選択図】図1
【解決手段】液体調味料収納部と具材収納部の境目シール(仕切り封鎖部)が波型とすることによって、たれ収納部を強く押圧すると境目の波頭部(仕切り封鎖部)が破れてたれを具材収納部に移行させることが出来る構造とした。この構造をとることによって、液体調味料収納部を強く押すと、容易に仕切り部シールが破れてたれを具材収納部に移行させることが出来る。
【選択図】図1
Description
この考案は、喫食直前に液体調味料を具材と混合し、摂食に供することが可能なプラスチック製食品容器の構造に関する。
納豆や鰻の蒲焼、餃子、シューマイなどに同封されている醤油、たれ等別添のたれ類は、切れ込みを入れた小パック入りのものが多く見かけられる。更には、1食毎にプラスチック製容器に封入された冷凍若しくは冷蔵の生鮮具材とこの容器に連結された液体調味料(たれ)とを有する簡易食品、例えばまぐろの切り身とたれとが一体となった製品が「漬け丼」などの名称で一般に広く流通している。喫食に当たっては、醤油、食塩、みりん、アミノ酸調味料などからなるたれを封入した部分(液体調味料収納部)を強く握ることにより仕切りが破れてたれが具材に流れ込むので、必要に応じて解凍した後、中味を良く混ぜ合わせて、ご飯にかけて食するものである。
この包装容器は、該液体調味料収納部と具材収納部の境目に仕切りとなるフィルム状の細い仕切り部材を置き、この部材を挟むように別貼シールの両面を押圧、熱シールされている。しかしながら、この仕切り方法では、液体調味料収納部を握ることによって仕切りを破るものであるので、仕切り部の熱シールは弱くシールされている。従って、ときには、製品の搬送時に仕切り部が破損して、喫食前に液体調味料収納部と具材収納部が混ざり合ってしまうという問題点があり、又、喫食に当たって仕切りを破ると共に、フィルム状の細い仕切り部材がそのまま或いは一部破損して、これが異物として食品に混入するという問題点がある。
http://www.chuo-shokuhin.jp/products/gyouza.php
この包装容器は、該液体調味料収納部と具材収納部の境目に仕切りとなるフィルム状の細い仕切り部材を置き、この部材を挟むように別貼シールの両面を押圧、熱シールされている。しかしながら、この仕切り方法では、液体調味料収納部を握ることによって仕切りを破るものであるので、仕切り部の熱シールは弱くシールされている。従って、ときには、製品の搬送時に仕切り部が破損して、喫食前に液体調味料収納部と具材収納部が混ざり合ってしまうという問題点があり、又、喫食に当たって仕切りを破ると共に、フィルム状の細い仕切り部材がそのまま或いは一部破損して、これが異物として食品に混入するという問題点がある。
http://www.chuo-shokuhin.jp/products/gyouza.php
本考案は、喫食直前に液体調味料を具材と混合し、摂食に供することが可能なプラスチック製食品容器の構造において、製品の輸送中、或いは搬送・陳列作業時に液体調味料収納部と具材収納部の仕切りシール部が破れて、たれが具材に流れ込むこともなく、喫食に当たっては仕切り部が容易に破れてたれが具材へと移行し、このとき、仕切り部材が破損して、これが異物として食品に混入するという問題点もない、プラスチック製食品容器の構造を提供するものである。
本考案は、液体調味料収納部と具材収納部の境目シール(仕切り封鎖部)が波型をなしており、たれ収納部を強く押圧すると境目の波頭部が破れてたれを具材収納部に移行させることが出来るプラスチック製食品容器の構造とすることを最も主要な特徴とする。
本考案の容器の構造をとることによって、液体調味料収納部(たれ収納部)を強く押すと、容易に仕切り部シールが破れてたれを具材収納部に移行させることが出来る。一方、製品の輸送中、或いは搬送・陳列作業時に液体調味料収納部と具材収納部の仕切りシール部が破れて、たれが具材に流れ込むこともない程に比較的強く熱シールされ(凡そ200から250℃で数秒間)、又、仕切りシール部には特別の隔壁となるような部材を使用しないので、仕切りシール隔壁部材が破れて具材中に混入する問題も起こらない。それでいて、極めて容易に仕切りシール部が破れて、たれが具材部へ移行する。まぐろ丼などは、長時間たれに漬け込まれたときは具材が変色して見た眼にフレッシュ感に欠けるが、本考案の容器の構造を持った商品の場合、牛丼店などのファーストフード店において、客の注文を受けてから短時間で漬け込み、混ぜ合わせが可能となり、顧客にフレッシュな食品を提供することが出来る。
本考案を実施するに当たって、プラスチック製食品容器(1)は、液体調味料収納部(2)と具材収納部(3)からなっており、その境目(仕切り部)は熱シール(4)によって両部材は隔離される。そうして、図1に示す如く、その熱シール部の波頭(A)が具材収納部に向かって波型をなしており、たれ収納部を強く押圧すると(矢印方向)、境目の波頭部が破れて(6)たれが具材収納部に移行する(7)。
この波型は、先端が尖った形状、すなわち山型でも良く、又各各波(図2)ないし山の底辺部は連続であってもよく、不連続であっても良い。
この波型は、先端が尖った形状、すなわち山型でも良く、又各各波(図2)ないし山の底辺部は連続であってもよく、不連続であっても良い。
従来公知の製品にあっては、上記液体調味料収納部(2)と具材収納部(3)の境目(仕切り部)には仕切りとなるフィルム状の細い仕切り部材(5)を置き、この部材を挟むように両面を押圧、熱シールされている(図3)。
本考案の場合、液体調味料収納部と具材収納部の仕切りシール部は、製品の輸送中、或いは搬送・陳列作業時に液体調味料収納部と具材収納部の仕切りシール部が破れて、たれが具材に流れ込むこともない程度に比較的強く熱シールされているが、喫食に当たって、たれ収納部を強く押圧すると境目の波頭部(山の先端部)に圧力が集中して懸かり、容易に先端部が破れてたれを具材収納部に移行させることが出来るのである。
たれが混入した具材部をもみ合わせれば漬け丼の出来上がりであり、必要に応じて、熱湯又は電子レンジで解凍の上喫食出来る。
本考案の場合、液体調味料収納部と具材収納部の仕切りシール部は、製品の輸送中、或いは搬送・陳列作業時に液体調味料収納部と具材収納部の仕切りシール部が破れて、たれが具材に流れ込むこともない程度に比較的強く熱シールされているが、喫食に当たって、たれ収納部を強く押圧すると境目の波頭部(山の先端部)に圧力が集中して懸かり、容易に先端部が破れてたれを具材収納部に移行させることが出来るのである。
たれが混入した具材部をもみ合わせれば漬け丼の出来上がりであり、必要に応じて、熱湯又は電子レンジで解凍の上喫食出来る。
実施例1
たれ付きマグロ漬け丼
プラスチック製(EVA系)小袋(125×200mm)の四分の一部に醤油、食塩、発酵調味料及びアミノ酸調味料からなるたれ25cc(たれ)を封入、境目(仕切り部)を波型に熱シール(4)した。(220℃、数秒間)。プラスチック製(EVA系)小袋の残りの四分の三部分に、別開口部から、30×60×5mm大で約10gの冷凍したマグロスキミを6個封入、常法通り脱気し、幅約10mmの熱シールをし、たれ付きマグロ漬け丼パックを調製した。
たれ付きマグロ漬け丼
プラスチック製(EVA系)小袋(125×200mm)の四分の一部に醤油、食塩、発酵調味料及びアミノ酸調味料からなるたれ25cc(たれ)を封入、境目(仕切り部)を波型に熱シール(4)した。(220℃、数秒間)。プラスチック製(EVA系)小袋の残りの四分の三部分に、別開口部から、30×60×5mm大で約10gの冷凍したマグロスキミを6個封入、常法通り脱気し、幅約10mmの熱シールをし、たれ付きマグロ漬け丼パックを調製した。
得られたたれ付きマグロ漬け丼パック(1)のマグロスキミを自然解凍し、まな板の上でたれ部(2)を掌で強く押して(縦矢印方向)仕切り部のシール(4)を壊し(熱シール破裂開口部6)、たれをマグロスキミに移行させ(たれ液滴7)、袋全体をよく揉んで混ぜ合わせた。丼茶碗についだご飯にたれを少量かけ、ご飯の上に刻み海苔をかけ、まぐろを盛り付けて、わさびを添え、出来立てのマグロ漬け丼をしつらえた。
実施例2
マヨネーズ付きスモークシュリンプ
実施例1と同様にして(図2の容器を使用した)、たれ部にマヨネーズを入れ、境目(仕切り部)を波型具材部の方向を向く波型に熱シール(4)した。残りの容器部(3)には冷凍したスモークシュリンプ(1個約10gサイズ)6個を入れ、開口部を常法通り熱シールした。
得られたマヨネーズ付きスモークシュリンプのマヨネーズ部(2)をテーブルの上で強く押さえて、マヨネーズをマヨネーズ付きスモークシュリンプへ移行させ、よく揉んで喫食に供した。
マヨネーズとスモークシュリンプを隔てる仕切り部熱シールはテーブル上で掌で押して容易に開列し、マヨネーズは難なくスモークシュリンプへ移行した。
マヨネーズ付きスモークシュリンプ
実施例1と同様にして(図2の容器を使用した)、たれ部にマヨネーズを入れ、境目(仕切り部)を波型具材部の方向を向く波型に熱シール(4)した。残りの容器部(3)には冷凍したスモークシュリンプ(1個約10gサイズ)6個を入れ、開口部を常法通り熱シールした。
得られたマヨネーズ付きスモークシュリンプのマヨネーズ部(2)をテーブルの上で強く押さえて、マヨネーズをマヨネーズ付きスモークシュリンプへ移行させ、よく揉んで喫食に供した。
マヨネーズとスモークシュリンプを隔てる仕切り部熱シールはテーブル上で掌で押して容易に開列し、マヨネーズは難なくスモークシュリンプへ移行した。
本考案の容器は、食べる直前に液体乃至粒状の調味料と具材を混ぜ合わせる食品に特に便利である。新鮮な魚介類と各種ソース類の組み合わせ、例えばまぐろとカルパッチョのたれ、サーモンと鯛のカルパッチョとたれ、まぐろと醤油、スモークサーモンとオリーブオイル又はタルタルソース、イカと醤油、スモークシュリンプとマヨネーズなど、喫食直前に混ぜ合わせることにより、新鮮で見た目にも綺麗な食品を提供する食品に便利である。又、エスカベッチョや南蛮漬けのようなものの場合、たれや酢に長く漬け込んだ後喫食に供しようとすると、油調した衣がはがれやすく、品質の劣化を思わせることが多い。本考案の容器の構造をとることによって、このような不具合も回避できる大きなメリットが有る。
1 プラスチック製食品容器
2 液体調味料収納部
3 具材収納部
4 熱シール
5 フィルム状の細い仕切り部材
6 熱シール破裂開口部
7 たれ液滴
2 液体調味料収納部
3 具材収納部
4 熱シール
5 フィルム状の細い仕切り部材
6 熱シール破裂開口部
7 たれ液滴
Claims (3)
- 液体調味料収納部と具材収納部の境目シール(仕切り封鎖部)が波型をなしており、たれ収納部を強く押圧すると境目の波頭部が破れてたれを具材収納部に移行させることが出来るプラスチック製食品容器の構造。
- 該液体調味料収納部と具材収納部の境目のシールの波型が山型形状である請求項1に記載のプラスチック製食品容器の構造。
- 該液体調味料収納部と具材収納部の境目シールの波型が不連続である請求項1に記載のプラスチック製食品容器の構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007005773U JP3136065U (ja) | 2007-07-27 | 2007-07-27 | プラスチック製食品容器の構造 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007005773U JP3136065U (ja) | 2007-07-27 | 2007-07-27 | プラスチック製食品容器の構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3136065U true JP3136065U (ja) | 2007-10-11 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3136065U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015221678A (ja) * | 2014-05-23 | 2015-12-10 | 千鶴 竹内 | 食品包装用袋 |
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2007
- 2007-07-27 JP JP2007005773U patent/JP3136065U/ja not_active Expired - Fee Related
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