JP3135893B2 - 銅−アルミニウム複合溶射層 - Google Patents

銅−アルミニウム複合溶射層

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅−アルミニウム
複合溶射層に関するものである。本発明が関連する技術
分野は、複合材料、溶射技術、アルミニウム合金摺動材
料及び銅合金摺動材料などである。
【0002】
【従来の技術】金属系複合材料としては主に金属とセラ
ミックスの複合材料が研究されており、その製造方法は
銅粉とAl23粉などの混合粉をプレス成形後焼結する
方法(特許第2854916号)、セラミックカーボン
にAl合金溶湯を含浸する方法(特許第2846635
号)などがある。金属と金属の複合組織を有する摺動層
としてはクラッド材がある。溶射技術に関しては、日本
金属学会報まてりあVol.33(1994)No.
3、P268〜275「溶射技術の最近における進歩」
と題する解説があり、金属−セラミック系複合材料の製
造方法が説明されている。同じく、トライボロジストVo
l41(1996)、No.11、第19〜24頁にも溶
射技術の解説がある。
【0003】銅−アルミニウム複合材料に属するものと
しては、アルミニウム合金基材中にホワイトメタル並み
の硬度を有する軟質層を分散させたすべり軸受を開示す
る特開平9−122955号がある。この複合材料の製
造方法は、裏金付きのアルミ合金材からなる平板を供試
する第1工程と、平板の前面にSn,Pbもしくはホワ
イトメタルの軟質材料を厚さ50〜100μmで密着す
る第2工程と、軟質材料を密着した上記平板に局所的に
レーザー光を照射することにより軟質材料をアルミ合金
の内部に溶け込ませて軟質合金層を形成する第3工程
と、同平板をそれぞれ半円筒に湾曲する第4工程と、上
記レーザー溶射面をそれぞれ機会加工仕上げしたのち軟
質材料を研削してその内部にアルミ合金と軟質合金層と
の複合層を露出させる第5工程からなる。
【0004】銅合金のうち特に摺動合金としてはPbを
添加して耐凝着性を耐焼付性を良好にしたCu−Pbが
係多用されている。銅合金は耐摩耗性が優れていないた
めに、例えば本出願人の米国特許第5,326,384
号で提案されているようにFe2Pなどの硬質物を添加
して焼結を行うことが知られているが、硬質物の添加に
よりなじみ性などは劣化することは避けられない。
【0005】銅合金の摺動材料を溶射する技術は本出願
人の国際公開公報WO95/25224で公知であり、
この公報でも銅−硬質系複合材料が開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前掲WO95/252
24から溶射技術によりCu−Pb合金の一部の組織、
特にPb組織を溶射させないことによりPb相を粗大化
させず、もって摺動特性を向上することが提案させたこ
とは言うものの、銅溶射合金を硬化させることにより耐
摩耗性を向上させることは困難である。すなわち、銅合
金の硬化法は主として圧延、引抜などの加工合金につい
ては析出硬化を利用して広く行われているが、基本的に
は鋳造合金である溶射合金を組成の工夫により硬化させ
ることは限界がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、銅
もしくは第1の銅合金及びアルミニウムもしくは第1の
アルミニウム合金を含んでなり、前記銅もしくは第1の
銅合金が少なくとも未溶解相を有し、又前記アルミニウ
ムもしくは第1のアルミニウム合金は少なくとも溶解相
とを有する銅−アルミニウム複合溶射層を提供する。銅
又は銅合金(以下「銅合金」と総称する)とアルミニウ
ム又はアルミニウム合金(以下「アルミニウム合金」と
総称する)の複合溶射層とするためには、これら合金の
一部が溶解してバインダーの役割をすることが必要であ
る。別の観点からは、例えば、Cu−Pb合金中のP
b,Al−Si合金中のSiはかなり少量でも他方合金
の基質の特性を阻害して、有用な複合材料にはならない
ので、銅合金とアルミニウム合金の完全溶解を避ける必
要がある。本発明においては、少なくともアルミニウム
合金が溶解していれば、複合組織を形成するためのバイ
ンダー効果は実現される。すなわち、銅とアルミニウム
は本来相性がよい物質であり結合に適するからである。
【0008】溶射の一般的傾向として(イ)銅合金粉末
とアルミニウム合金粉末の平均粒径が等しい場合はアル
ミニウム合金粉末が溶解し、(ロ)アルミニウム合金粉
末の平均粒径が銅合金粉末より非常に大きい場合は後者
も溶解する。このような傾向を利用することによって、
アルミニウム合金粉末の少なくとも一部が溶解し、残部
が固体粉末の性質を実質的に維持した銅−アルミニウム
複合溶射層を製造することができる。純アルミニウム耐
摩耗性が銅(合金)より優れており、さらにアルミニウ
ム合金は鋳造状態で耐摩耗性が優れた合金が多数あるか
ら、これを銅合金と全面的には合金化はさせずに複合化
することにより、複合溶射層全体の耐摩耗性を銅(合
金)より向上することができる。これらを考慮すると、
銅合金とアルミニウム合金の割合は、重量割合で前者が
80〜30%、残部後者であることが好ましい。本発明
において「溶解相」とは当該銅―アルミニウム複合溶射
の溶射中に溶解した組織である。すなわち、ほとんど
の製造プロセスを辿ると金属材料は溶解を経ているが、
特に溶射中に溶解・凝固した状態であることである。
【0009】本発明において、銅及びアルミニウム合金
とは溶射することができるすべての合金を包含する。金
属の調質状態を鋳造状態と圧延、引抜などの加工状態に
大別すると、溶射合金は前者の調質状態に属するので、
青銅、鉛青銅、リン青銅などの鋳造銅合金が本発明の対
象になる。一方、電子機器に使用される伸銅品は加工調
質状態の合金であるので、溶射は可能であるが本来の性
能を発揮することはできない。同様に展伸用アルミニウ
ム合金は本発明から除かれ、耐摩耗性が優れたAl−S
i系鋳造合金などの鋳造アルミニウム合金が本発明の対
象となる。又、本請求項1の第1の銅合金及び第1のア
ルミニウム合金は、それぞれ、溶射により部分的に融合
した第2の銅合金及び第2のアルミニウム合金も包含す
る。すなわち、本発明の複合溶射層は銅合金及びアルミ
ニウム合金が全面的に融合した状態は除外しているが、
部分的に融合してもよい。したがって、かかる実施態様
の複合溶射層は溶射された銅合金,溶射されたアルミニ
ウム合金及び溶射により生成した銅―アルミニウム合金
からなる。以下の説明では,特に断らない限り、銅合金
及びアルミニウム合金とはそれぞれ第1の銅合金及び
のアルミニウム合金である。
【0010】本発明における好ましい複合成分の組合せ
は、銅合金が耐焼付性に優れたPb含有合金であり、か
つアルミニウム合金は耐摩耗性に優れたSi含有合金で
ある。より具体的には、重量百分率で40%以下のPb
を含有する銅合金と、12〜60%Si−Al合金の組
合せである。アルミニウム合金のSi含有量が12%未
満では耐摩耗性と耐焼付性向上の効果が少なく、60%
を超えると強度低下が著しく、耐摩耗性の低下を招く。
好ましいSi含有量は15〜50%である。Si粒子の
寸法が50μmを超えるとSi粒子の脱落が起こり易く
なる。好ましい寸法は1〜40μmである。この組合せ
に係る銅−アルミニウム複合溶射層全体の組成は、C
u:8〜82重量%、Al:5〜50重量%,Pb:40
重量%以下、Si:5〜50重量%であることが好まし
い。
【0011】本発明において、銅合金は重量百分率で、
40%以下のPb、30%以下のSn、0.5%以下の
P、15%以下のAl、10%以下のAg、5%以下の
Mn、5%以下のCr、20%以下のNi及び30%以
下のZnからなる群から選択された1種又は2種以上を
総量で0.5%以上、好ましくは1%以上でかつ50%
以下含有することができる。鉛はドライ条件における摺
動特性を向上する上で最も好ましい元素である。しかし
鉛の含有量が40%を超えると銅合金の強度が低下する
ので、上限を40%とすることが必要である。好ましい
鉛含有量は1〜30%、より好ましくは2〜15%であ
る。鉛以外の添加元素は主として銅に固溶してその耐摩
耗性と耐焼付性を高めるものである。このなかでAgは
潤滑油が少ない条件で顕著に摺動特性を高める。添加量
に関しては、Snは10%以上、Mnは1%以上で析出
して析出物が耐摩耗性を高める。Snが30%を超え、
Pが0.5%を超え、Alが15%を超え、Mnが5%
を超え、Crが5%を超え、Niが20%を超え、Zn
が30%を超えると、銅本来の熱伝導性、鉄もしくはア
ルミニウム系相手材料との良好な摺動特性、耐摩耗性、
耐焼付性が失われる。したがってこれらの元素は上記上
限量を超えないようにする必要がある。好ましい含有量
はSn:0.1〜20%、P:0.2〜0.5%以下、
Ag:0.1〜8%、Mn:0.5〜4%、Cr:0.
5〜3%、Ni:0.5〜15%、Zn:5〜25%で
あり、さらに好ましくはSn:0.1〜15%、Ag:
0.2〜5%、Mn:0.5〜3%、Cr:1〜2%、
Ni:1〜10%、Zn:10〜20%である。又上記
の理由より添加元素の総量は0.5〜50%の範囲とす
るべきである。これらの添加元素を含む第1の銅合金
(但し、第2の銅合金は除く)はこれらの元素を固溶し
たCu結晶(すなわちCu固溶体)からなるか、あるい
はCu結晶(Cu固溶体を含む)とその他の相とからな
るものとする。その他の相とは晶出相、析出相、分解相
などであり、これらの相は金属、金属間化合物、Cu3
Pなどのその他の化合物などである。すなわち、第1の
銅合金(但し、第2の銅合金を除く)がこれらの化合物
などからのみなると、銅本来の摺動特性が発揮されない
から、上述のようにCu結晶を必須の構成分とすること
が好ましい。但し,第2の銅合金は化合物のみから構成
されてもよい。
【0012】これらの銅合金を複合した複合溶射層全体
の組成は、重量百分率で、Cu:8〜82%,Al:5
〜50%,Pb:40%以下、Si:5〜50%,S
n:30%以下,P:0.5%以下、Ag:10%以
下,Mn:5%以下,Cr:5%以下,Ni:20%以
下,Zn:30%以下であることが好ましい。
【0013】Al−Si−Sn系合金は耐摩耗・耐焼付
部品としての優れた耐摩耗性と耐焼付性をもつ材料であ
る。Snは潤滑性やなじみ性を付与する成分であり、均
一にアルミニウムマトリックス中に分散している。又、
Snは相手軸に優先的に付着して、相手軸に凝着したA
lと軸受のAlとが同種材料どうしで摺動するのを妨げ
て、耐焼付性を高める。Sn含有量が0.1%未満では
潤滑性などの向上の効果が少なく、30%を超えると合
金の強度が低下する。好ましいSn含有量は5〜25%
である。Sn粒子の極近傍に存在して、Sn粒子の粗大
化を妨げることにより耐疲労性を向上していると考えら
れる。
【0014】アルミニウム合金は次の任意元素を含有す
ることができる。 Cu:Cuがアルミニウムマトリックスに過飽和に固溶
してその強度を高めることによって、アルミニウムの凝
着摩耗や、Si粒子が脱落することによる摩耗を抑え
る。さらにCuはSnの一部とSn−Cu金属間化合物
を生成して耐摩耗性を高める。しかしながら、Cuの含
有量が7.0%を超えると合金が硬化し過ぎるために摺
動部材として不適当になる。好ましいCu含有量は0.
5〜5%である。 Mg:MgはSiの一部と化合してMg−Si金属間化
合物を生成して耐摩耗性を高める。しかしながらMgの
含有量が5.0%を超えると、粗大なMg相が生成して
摺動特性が劣化する。 Mn:Mnはアルミニウムマトリックスに過飽和に固溶
してその強度を高めることによってCuと同様の効果を
もたらす。しかしながら、Mnの含有量が1.5%を超
えると合金が硬化し過ぎるために摺動部材として不適当
になる。好ましいMn含有量は0.1〜1%である。 Ni:Niはアルミニウムマトリックスに過飽和に固溶
してその強度を高めることによってCuと同様の効果を
もたらす。しかしながら、Niの含有量が8%を超える
と合金が硬化し過ぎるために摺動部材として不適当にな
る。好ましいNi含有量は0.1〜5%である。これら
の添加元素を含む第1のアルミニウム合金(但し、第2
のアルミニウム合金は除く)はこれらの元素を固溶した
Al結晶(すなわちAl固溶体)からなるか、あるいは
Al結晶(Al固溶体を含む)とその他の相とからなる
ものとする。その他の相とは晶出相、析出相、分解相な
どであり、これらの相は金属、金属間化合物、その他の
化合物などである。すなわち、第1のアルミニウム合金
(但し第2のアルミニウム合金は除く)がこれらの化合
物などからのみなると、アルミニウム合金のバインダー
作用が発揮されないから、上述のようにCu結晶を必須
の構成分とすることが好ましい。但し,第2のアルミニ
ウム合金は化合物のみから構成されてもよい。
【0015】この銅−アルミニウム複合溶射層の全体の
組成は、重量百分率で、Cu:8〜82%,Al:5〜
50%,Pb:40%以下、Si:12〜60%,S
n:30%以下,Mg:5%以下,Mn:5%以下,F
e:1.5%以下,Cr:5%以下,及びNi:20%
以下であることが好ましい。
【0016】本発明の銅−アルミニウム複合溶射層の組
織の特徴を説明する前に、溶射層金属組織の一般的特徴
点を述べるが、これはアトマイズなどの粉末が溶融、凝
固した組織である。一つの形態では、溶射フレーム中で
溶融し生じた液滴が、基板表面に衝突して変形され、層
断面で見ると、層状、片状もしくは平板状部分が、層平
面で見ると小円盤、鱗状片などが積み重なっている。さ
らに別の形態では、アトマイズなどの粉末はガスにより
フレーム内へ圧送されるときは、1個1個がばらまかれ
た孤立粒子の形態を保っており、一部は合体するが、そ
のままの形態で溶融すると考えられる。溶融液滴は基材
に衝突して凝固するが、溶射層の厚みを薄くして冷却を
速くすると1個又は数個の液滴が、他の多数の液滴と融
合などにより合体せずに、独立粒子として凝固する。こ
のように比較的小さい液滴が押しつぶされ、全体として
多数の微細層状片が積み重なって、溶射層が作られる。
又、他の形態では液滴が合体し大きな層になって凝固す
る。
【0017】本発明においては、銅合金粉末が少なくと
も溶射中に溶解しないで溶射層に含まれており、アルミ
ニウム合金の溶解相と銅合金粉末の未溶解相の混合組織
が形成されている。この組織を構成する銅合金粉末の未
溶解相は、銅合金粉の組織が溶射炎中でも消失せずに溶
射層に残っているものである。したがって溶解相とは前
段落で説明したような形態をもつ通常の溶射溶解組織、
すなわち溶射中に溶解した組織であり、未溶解相とは溶
射中に溶解しない組織である。未溶解相は前段落で述べ
たような形態の一部を、以下例示するように、欠如して
いるかあるいは形態が顕著でないので溶解相とは光学顕
微鏡で区別することができる。 溶解相は合体し溶融し、未溶解相は合体しない。 溶解相は衝突による変形が大きく、未溶解相は衝突に
よる変形が小さい。 Cu−Pbなどの合金の場合は、二次相を構成するP
bに着目すると溶解相と未溶解相を区別することができ
ることがある。 溶射層のAl合金相が同じような形態のパターンから
構成されるために、上記〜による判別が困難なこと
もある。この場合、結晶粒界の判別が不可能であり、一
見して連続相状に見え、かつ二次相も一様な形態をもつ
場合は、溶解組織であると判定 できる。 溶射層のAl合金相が、同じ形態の粒子からなる場合
はアトマイズ粉、粉砕粉、電解粉などの公知の粉末形態
と対比し、これらに該当する場合は未溶解組織であると
判断できる。 銅(合金)粉末とアルミニウム合金粉末の一部が融合
し、その後アルミニウム基地からCu系二次相が分散す
る。これは本発明で言う第2のアルミニウム合金の溶解
相である。なお、この二次相は他の組織から簡単に識別
される。 一部の銅(合金)粉末が溶融し,アルミニウムを取り
込み、その後銅基地からAl系二次相が析出分散する場
合は,かかる組織は第2の銅合金の溶解相である。又、
取り込まれたアルミニウムが固溶状態に留まっている場
合も、第2の銅合金の溶解相である。銅(合金)は必ず
未溶解組織が存在するので、銅(合金)の溶解組織を未
溶解組織から区別することは容易である。
【0018】これらの組織をもつ銅―アルミニウム複合
溶射層の構成各合金相の特性をCu−Pb合金及びAl
−Siの例について説明する。未溶解Cu合金はアト
マイズなどの銅合金粉末中の微細Pb相が、溶射層中に
残存して摺動特性向上に寄与し、さらに(溶解しあるい
は溶解しない)Al合金の成分、すなわちAl,Siな
どがCu合金に溶解すると銅本来の凝着し難い性質を弱
めることもあるが、これを阻止することができる。溶
解Cu−Pb合金は、CuとPbが溶融・凝固する際に
Pb相が粗大化し、溶融Cu、PbとAl−Si合金粉
末の間で起こる反応によりAl−Si合金粉末が結合さ
れる。この際にこの粉末の表面が溶融されることが多
い。溶解Al合金は、溶射層中において、従来の溶製
合金の初晶Siや圧延合金のSi粒子で見られるよう
な、一方向の明らかに長い方向性があるような粒子形状
ではなく、どの方向でもほとんど同じ寸法の球状、塊
状、多角形、その他これらに分類されない不定形形状で
ある粒状Siが分散している。さらに、従来の溶製合金
では判然としている初晶Siと共晶Siの区別は本発明
の場合はつけにくい。このようなSi組織のために耐摩
耗性の向上が大きい。又、溶融Al−Si合金粉末とC
u−Pb合金粉末との間で起こる反応により、後者の粉
末が結合される。
【0019】続いて、溶射による複合摺動層の形成法を
具体的に説明する。本発明においては、前掲トライボロ
ジストの第20頁、図2に掲載されている各種溶射法を
採用することができるが、中でも高速ガス火炎溶射法
(HVOF, High velocity oxyfuel)を好ましく採用する
ことができる。この方法は同第20頁右側欄第4〜13
行に記載された特長を有しているので、特徴があるSi
及びSn粒子形態が得られると考えられる。溶射された
Alは急冷凝固により硬化しているために、Si粒子の
保持力が高い特長を有し、このためにSi粒脱落による
摩耗を抑えることができる溶射粉末としてはCu−Pb
合金、Al−Si合金、Al−Si−Sn合金などのア
トマイズ粉末を使用することができる。溶射条件として
は、酸素圧力0.45〜0.76MPa、燃料圧力0.
45〜0.76MPa、溶射距離50〜250mmが好
ましい。溶射層の厚さは10〜500μmが好ましい。
【0020】続いて本発明の組織をもつ複合溶射層を作
るための方法として平均粉末粒径調整法を示す。一つの
平均値の周りに正規分布を示す粒度をもつ銅合金粉末と
同様のアルミニウム合金粉末を混合する例を表1に示
す。
【0021】
【表1】
【0022】次表では微粉Cu−Pbと粗粉Al−Si
の組合わせを選択すると銅合金の溶解量を多くすること
ができる。一般に硬質材料と軟質材料を複合した材料の
硬さはこれらの中間になるが、本発明の複合溶射層
は、銅合金とアルミニウム合金の反応相が生成すること
があるために、両者よりも硬さの平均値が高くなる。
【0023】
【表2】
【0024】溶射層を形成する基板としては、鉄、銅、
アルミニウムなどの各種金属基板を使用することができ
る。基板の形状は、板状、円盤状、管状など任意であ
る。基板の表面はショットブラストなどにより、好まし
くはRz10〜60μmの表面粗さに粗面化しておく
と、膜の密着強度が高くなる。溶射層には熱処理を施し
て硬さを調整することができる。なお、この際一部の組
織が溶解してもよい。
【0025】上記した銅−アルミニウム複合溶射層、重
量百分率で、30%以下、好ましくは1〜10%のAl
23、SiO2、SiC、ZrO2、Si34、BN、A
lN、TiN、TiV、B、C、鉄−リン化合物、鉄−
リン化合物、鉄−ホウ素化合物、鉄−窒素化合物からな
る群から選択された1種又は2種以上の化合物を耐摩耗性
向上成分として添加することができる。これらの成分の
添加量が30%を超えると、潤滑性、なじみ性が不良と
なり、その結果焼付が起こり易くなる。
【0026】さらに又、本発明においては、重量百分率
で30%以下の黒鉛を含有することができる。黒鉛は潤
滑性を向上させ、摺動層の割れを防止する添加剤であ
る。黒鉛の含有量が30%を超えると、溶射層の強度が
低下し好ましくない。なお好ましい黒鉛の含有量は1.
5から15%である。
【0027】本発明においては、溶射層の密着性を高め
るために、溶射層と基材の間に、銅、ニッケル、アルミ
ニウム、銅ニッケル系合金、ニッケルアルミ系合金、銅
アルミ系合金、銅スズ系合金、ニッケル自溶合金及びコ
バルト自溶合金からなる群より選択された1種又は2種
以上の材料からなる中間層をめっき、スパッタリング、
溶射等の方法により形成することが好ましい。これらの
材料はいずれも、それらの表面が粗なことが必要である
が、青銅と合金化し易いために、溶射の際に(未)溶解
層と強固に結合して溶射層と裏金との接合強度を高め
る。なお好ましい中間層の厚みは5〜100μmであ
る。銅−スズ合金としてはCu−Sn−P系合金を使用
することができる。この合金は湯流れが良くかつ酸化さ
れ難いので、溶射により中間層とすると優れた性能が得
られる。
【0028】上記した溶射表面層を、Pb、Pb合金、
Sn又はSn合金めっきなどの軟質金属層で被覆する
と、これらは急速に摩耗して良好ななじみ面を作るため
に、その後の摩耗が起こり難しくなる。軟質金属層は、
例えば主としてPbとSnからなるめっき層である。さ
らに、上記した溶射表面層をMoS2もしくは黒鉛あるい
はMoS2と黒鉛の混合物を含み、これらを樹脂バインダ
ー結合した皮膜で被覆することもできる。これらの被覆
層の厚さは1〜50μmであることが好ましい。以下、
実施例により本発明の方法をより詳しく説明する。
【0029】
【実施例】実施例1 60重量%のCu−10wt%Pb−10wt%Sn合
金アトマイズ粉末(平均粒径30μm)と40重量%の
アルミニウム合金アトマイズ粉末(但し、A2024ア
ルミニウム合金に40wt%Siを添加した合金のアト
マイズ粉、平均粒径100μm))を混合し、市販の純
アルミニウム圧延板にスチールグリッド(寸法0.7m
m)によるショットブラストを施し、表面を粗さRz45
μmに粗面化した基材に厚さ250μmに溶射した。溶
射には、HVOF型溶射機(スルザーメテコ社製DJ)を
使用し、下記条件で溶射を行った。 酸素圧力:150psi 燃料圧力:100psi 溶射距離:180mm 溶射厚さ:250μm この溶射層の硬さはHv260−300であった。又、
全体の組成は、重量百分率で36%Cu,31%Al,
3%Pb,22%Si,4%Sn,残部不純物であっ
た。
【0030】実施例1及び比較例1の溶射合金を次の方
法で耐摩耗性試験に供した。耐摩耗性試験方法 直径が8mmの鋼球(SUJ2)を1kgfの荷重で試
験片の溶射層に押付け、0.5mm/秒の速度でかつドラ
イ条件で摺動させた。試験の結果は表3に示す。
【0031】実施例2 実施例1の銅合金アトマイズ粉に代えて、Cu−24w
t%Pb−4wt%Sn合金アトマイズ粉末を使用した
ほかは実施例1と同様に溶射を行った。なお、実施例1
と同様の耐摩耗性試験の結果を表3に示す。この溶射層
の硬さはHv220−280であった。又、全体の組成
は、重量百分率で36%Cu,32%Al,7%Pb,
23%Si,2%Sn,残部不純物であった。
【0032】実施例3 75重量%のCu−10wt%Pb−4wt%Sn合金
アトマイズ粉末(平均粒径60μm)と25重量%のア
ルミニウム合金アトマイズ粉末(但し、A2024アル
ミニウム合金に40wt%Siを添加した合金のアトマ
イズ粉、平均粒径100μm))を混合し、実施例1と
同様な条件で溶射した。溶射層の表面をエッチングしな
いで観察した顕微鏡組織を図1に、グラード液(塩化第
二鉄5g、塩酸100cc、水100cc)で5秒間エ
ッチングした表面組織は図2に示し、又断面をエッチン
グしないで観察した顕微鏡組織を図3に、グラード液で
エッチングした断面組織は図4に示す。すなわち、銅合
金粉末は形態から判断してアトマイズ粉末の形態を残し
ている塊状部分第1の銅合金(未溶解相)と、これが消
失して溶射時に溶解したアルミニウム合金と一緒に晶出
した部分(第2の銅合金)がある。一方アルミニウム合
金は粉末形態をほとんど残していない。アルミニウム合
金相は銅合金相を網状もしくは片状に晶出させる基地
(第1のアルミニウム合金溶解相)となっているので、
アルミニウム合金はほぼ完全に溶融し、溶解した銅と反
応し、Cu−Al化合物(第2の銅合金)として晶出し
たものと判断される。この溶射層の硬さはHv200−
260であった。又、全体の組成は、重量百分率で45
%Cu,27%Al,6%Pb,16%Si,6%S
n,残部不純物であった。
【0033】実施例4 実施例3の銅粉に代えてCu−24wt%Pb−4%S
n合金アトマイズ粉末(平均粒径60μm)を使用した
ほかは実施例3と同じ条件で溶射を行った。なお、実施
例1と同様の耐摩耗性試験の結果を表3に示す。この溶
射層の平均硬さはHv90−260であった。又、全体
の組成は、重量百分率で42%Cu,26%Al,13
%Pb,17%Si,2%Sn,残部不純物であった。
【0034】実施例5 実施例3の平均粒径60μmの銅合金アトマイズ粉末に
代えて平均粒径30μmの銅合金アトマイズ粉、及びA
2024アルミニウム合金に20wt%Siを添加した
合金のアトマイズ粉を使用したほかは実施例3と同じ条
件で溶射を行った。なお、実施例1と同様の耐摩耗性試
験の結果を表3に示す。この溶射層の平均硬さはHv2
20−260であった。又、全体の組成は、重量百分率
で57%Cu,26%Al,5%Pb,5%Si,6%
Sn,残部不純物であった。
【0035】実施例6 実施例5の銅粉(すなわち、Cu−10wt%Pb−1
0wt%Sn合金アトマイズ粉末)に代えてCu−24
wt%Pb−10%Sn合金アトマイズ粉末(平均粒径
30μm)を使用したほかは実施例3と同じ条件で溶射
を行った。なお、実施例1と同様の耐摩耗性試験の結果
を表3に示す。この溶射層の硬さはHv190−240
であった。又、全体の組成は、重量百分率で50%C
u,32%Al,9%Pb,7%Si,2%Sn,残部
不純物であった。
【0036】比較例1 実施例1の銅合金粉末のみを実施例1と同様な方法で溶
射した。なお、実施例1と同様の耐摩耗性試験の結果を
表3に示す。この溶射層の硬さはHv180−210で
あった。
【0037】比較例2 実施例1のアルミニウム合金のみを実施例1と同様な方
法で溶射した。なお実施例1と同様の耐摩耗性試験効果
を表3に示す。この溶射層の硬さはHv210−230
であった。
【0038】
【表3】
【0039】実施例7 実施例1の溶射層の上に厚さが5μmの90%Pb−1
0%Snめっき層を形成した。この溶射層及び実施例1
の溶射層を次の方法により摩耗試験に供した。試験の結
果を図5に示す。これらの実施例の結果を比較すること
により、Pb−Snめっき層は摩耗量の増加速度を低減
することが分かる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る溶射
による銅(合金)−アルミニウム(合金)複合溶射層
アルミニウム(合金)もしくは銅(合金)溶射層に比べ
耐摩耗性を著しく高める。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明実施例3における複合溶射層の表面組
織をエッチングしないで観察した顕微鏡写真である。
【図2】 本発明実施例3における複合溶射層の表面組
織をエッチングして観察した顕微鏡写真である。
【図3】 本発明実施例3における複合溶射層の断面組
織をエッチングしないで観察した顕微鏡写真である。
【図4】 本発明実施例3における複合溶射層の断面組
織をエッチングして観察した顕微鏡写真である。
【図5】 本発明実施例7の摩擦試験の結果を示すグラ
フである。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 4/06 C22C 9/00 C22C 9/08 C22C 21/00

Claims (20)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅もしくは第1の銅合金及びアルミニウ
    ムもしくは第1のアルミニウム合金を含んでなり、前記
    銅もしくは第1の銅合金が少なくとも未溶解相を含んで
    なり、さらに前記アルミニウムもしくは第1のアルミニ
    ウム合金が少なくとも溶解相を含んでなることを特徴と
    する銅−アルミニウム複合溶射層
  2. 【請求項2】 前記第1の銅合金が溶解相をさらに含
    み、この溶解相が、前記アルミニウムもしくは第1のア
    ルミニウム合金の成分を含有し、溶射により生成した第
    2の銅合金からなる請求項1記載の銅−アルミニウム複
    合溶射層
  3. 【請求項3】 前記第1のアルミニウム合金の溶解相
    が、前記銅もしくは第1の銅合金の成分を含有し、溶射
    により生成した第2のアルミニウム合金を含む請求項1
    又は2記載の銅−アルミニウム複合溶射層
  4. 【請求項4】 主要組織が、銅もしくは第1の銅合金の
    未溶解相及びアルミニウムもしくは第1のアルミニウム
    合金の溶解相からなることを特徴とする請求項1記載の
    銅−アルミニウム複合溶射層
  5. 【請求項5】 さらに銅もしくは第1の銅合金の溶解相
    及びアルミニウムもしくは第1のアルミニウム合金の未
    溶解相の少なくとも一方を有する請求項4記載の銅−ア
    ルミニウム複合溶射層
  6. 【請求項6】 第1の銅合金の未溶解相、第1のアルミ
    ニウム合金の溶解相、溶解した第1の銅合金及び溶解し
    た第1のアルミニウム合金から溶射により生成された第
    2の銅合金相を含んでなる銅−アルミニウム複合溶射
  7. 【請求項7】 前記第1の銅合金がPbを含有し、かつ
    前記第1のアルミニウム合金がSiを含有する請求項1
    から6までの何れか1項記載の銅−アルミニウム複合溶
    射層
  8. 【請求項8】 前記第1の銅合金がPbを40重量%以
    下含有し、さらに前記第1のアルミニウム合金がSiを
    12〜60重量%含有することを特徴とする請求項
    載の銅−アルミニウム複合溶射層
  9. 【請求項9】 全体の組成が、Cu:8〜82重量%、
    Al:5〜50重量%,Pb:40重量%以下、Si:
    5〜50重量%であることを特徴とする請求項銅−
    アルミニウム複合溶射層
  10. 【請求項10】 前記第1のアルミニウム合金が、30
    重量%以下のSn、7.0重量%以下のCu、5.0重
    量%以下のMg、1.5重量%以下のMn、1.5重量
    %以下のFe、8重量%以下のCr、及び8.0重量%
    以下のNiからなる群の少なくとも1種の元素をさらに
    含有することを特徴とする請求項記載の銅−アルミニ
    ウム複合溶射層
  11. 【請求項11】 全体の組成が、Cu:8〜82重量
    %、 Al:5〜50重量%,Pb:40重量%以下、
    Si:5〜50重量%,Sn:30重量%以下,Mg:
    5重量%以下,Mn:5重量%以下,Fe:1.5重量
    %以下,Cr:5重量%以下,Ni:20重量%以下、
    及びZn:30重量%以下であることを特徴とする請求
    10記載の銅−アルミニウム複合溶射層
  12. 【請求項12】 前記第1の銅合金が30%重量以下の
    Sn、0.5%重量以下のP、15%重量%以下のA
    l、10重量%以下のAg、5%重量以下のMn、5重
    量%以下のCr,20重量%以下のNi及び30重量%
    以下のZnからなる群から選択された1種又は2種以上
    を、0.5〜50重量%の範囲でさらに含有することを
    特徴とする請求項記載の銅−アルミニウム複合溶射
  13. 【請求項13】 全体の組成が、Al:15〜50重量
    %,Cu:8〜50重量%,Pb:40重量%以下、S
    i:5〜50重量%,Sn:30重量%以下、P:0.
    5重量%以下,Ag:10重量%以下,Mn:5重量%
    以下,Cr:5重量%以下,Ni:20重量%以下,Z
    n:30重量%以下であることを特徴とする請求項12
    記載の銅−アルミニウム複合溶射層
  14. 【請求項14】 前記第1の銅合金(但し第2の銅合金
    を除く)の少なくとも一部がCu結晶からなり、かつ前
    記第1のアルミニウム合金(但し第2のアルミニウム合
    金は除く)の少なくとも一部がAl結晶からなる請求項
    12又は13記載の銅−アルミニウム複合溶射層
  15. 【請求項15】 さらに30重量%以下の黒鉛粒子を含
    むことを特徴とする請求項から14までのいずれか1
    項記載の銅−アルミニウム複合溶射層
  16. 【請求項16】 さらに30重量%以下のAl23、S
    iO2、SiC、ZrO2、Si34、BN、AlN、T
    iN、TiC、B4C、ならびに鉄−リン、鉄−ホウ
    素、鉄−窒素の鉄系化合物からなる群から選択された1
    種又は2種以上を含むことを特徴とする請求項1から
    までのいずれか1項記載の銅−アルミニウム複合溶射
  17. 【請求項17】 軟質金属層で被覆したことを特徴とす
    る請求項1から16までのいずれか1項記載の銅−アル
    ミニウム複合溶射層
  18. 【請求項18】 前記軟質金属層がPb、Pb合金、S
    n又はSn合金めっきである請求項17記載の銅−アル
    ミニウム複合溶射層
  19. 【請求項19】 前記軟質金属層が主としてPbとSn
    からなるめっき層である請求項18記載の銅−アルミニ
    ウム複合溶射層
  20. 【請求項20】 前記溶射表面層をMoS2もしくは黒鉛
    あるいはMoS2と黒鉛の混合物を含む皮膜で被覆したこ
    とを特徴とする請求項1から16までのいずれか1項記
    載の銅−アルミニウム複合溶射層
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