JP3135732U - 光コンセント - Google Patents

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Abstract

【課題】従来の電源コンセント等のように各種情報機器類との接続が簡単に行えるようにした複数の光アダプタを並列させた光コンセントにおいて、未使用の光アダプタのプラグ挿着用開口部を確実に遮蔽して塵埃等の進入を防止できるようにする。
【解決手段】合成樹脂成形品であるベース部材1と、このベース部材1に設けられた光アダプタ保持部2に装着される光アダプタ3と、この光アダプタ3の接続口の前面に横方向にスライド可能に取付けられる防塵シャッター部材4と、この防塵シャッター部材4の横方向へのスライドを可能にする前記ベース部材1に設けられたスライド溝部5と、このスライド溝部5内に着脱自在に挿着して防塵シャッター部材4のスライドを規制し、光アダプタ3の接続開口部を遮蔽するブランクチップ8とを具備する。
【選択図】図2

Description

本考案はオフィス内あるいは一般家庭内に設置される各種光通信用機器を接続するための光コンセントに関するもので、特に2連型あるいは3連型のように複数の光アダプタを装着した光コンセントにおいて未使用の光アダプタのプラグ挿着用開口部を遮蔽して塵埃等の進入を防止するようにした光コンセントに関する。
情報通信の高速化、情報量の増大に加え、最近では双方向通信と大容量通信の光ネットワークの構築が進展し、通信事業者等と各端末を直接光ファイバケーブルで結ぶ高速通信サービスも行われるようになっている。このため、従来の金属ケーブルを用いた電話回線に加えて光ファイバケーブルを用いた通信回線の使用が増えてきている。
従来、電源線、電話線、TV信号線等は建屋の壁面に取付けられたコンセントないしアウトレットを利用して各種機器類を接続するようにしている。光ファイバケーブルが新たな情報ネットワーク手段として取り入れられた場合においても、このようなコンセントないしアウトレットを用いて各種情報機器類との接続が簡単に行えるようにすることが望ましい。
一方、事業所等において複数の光アダプタを並列させて使用するようなとき、全ての光アダプタに光ファイバコネクタを接続使用する場合は特に問題ないが、場合によって光ファイバコネクタを接続しない未使用の光アダプタが生ずる。このとき、光アダプタの接続口内に塵埃等が進入付着すると光信号の接続損失に繋がり信号の授受に支障を来すという問題点がある。
そのため、次に示す特許文献に記載されているように、光コネクタ等のプラグを嵌合挿着する光アダプタの接続口に弾性を有する薄板状部材により形成された遮蔽部材を取付け、光コネクタを嵌合したときにその動作に伴って遮蔽部材が挿入方向に押し倒されて光アダプタの内壁と光コネクタの外面との間に挟まれるように位置させて光軸を一致させるようにすると共に、光コネクタを光アダプタから抜脱したときに弾性によって遮蔽部材が起き上がって再び接続口を遮蔽するようにしている。
特開2002−243978公報
上記したように、光ファイバケーブルの先端に取付けられた光アダプタの接続口にシャッター板を倒立自在に付設し、光アダプタに光コネクタを接続しないときにはシャッター板によって接続口が遮蔽されるようにした提案はなされているが、本考案が対象とする複数の光アダプタを並列させて使用する光コンセントにおいては、これまで有効な防塵効果を有するシャッター部材は提案されてこなかった。
そこで、本考案は、従来の電源コンセント等のように各種情報機器類との接続が簡単に行えるようにした複数の光アダプタを並列させた光コンセントにおいて、未使用の光アダプタのプラグ挿着用開口部を確実に遮蔽して塵埃等の進入を防止できるようにすると共に、ベース部材同士を簡単な操作で連結して2連型あるいは3連型としても使用できるようになした光コンセントを提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するための本考案の構成を詳述すれば、請求項1に係る考案は、合成樹脂成形品であるベース部材と、このベース部材に設けられた光アダプタ保持部に装着される光アダプタと、この光アダプタの接続口の前面に横方向にスライド可能に取付けられる防塵シャッター部材と、この防塵シャッター部材の横方向へのスライドを可能にする前記ベース部材に設けられたスライド溝部と、このスライド溝部内に着脱自在に挿着して防塵シャッター部材のスライドを規制し、光アダプタの接続開口部を遮蔽するブランクチップとを具備することを特徴とする光コンセントである。
請求項2に係る考案は、防塵シャッター部材がカバー部材により保持されたコイルスプリングによって光アダプタの接続口方向に向け付勢されていることを特徴とする請求項1記載の光コンセントである。
また、請求項3に係る考案は、ブランクチップが合成樹脂成形品であるベース部材と一体成形されており、使用時にブランクチップをベース部材成形品から折り取ることができるようになっていることを特徴とする請求項1または2記載の光コンセントである。
さらに、請求項4に係る考案は、一方のベース部材のコーナー部付近に係合突起を突成すると共に、他方のベース部材のコーナー部付近に前記一方のベース部材の係合突起が嵌合し得る通孔を形成し、当該通孔内に前記一方のベース部材の係合突起を嵌合させてベース部材を2連または3連にして使用を可能にしたことを特徴とする請求項1ないし3記載の光コンセントである。
本考案によればベース部材に設けられた防塵シャッター部材のスライド溝部内に、ベース部材成形品から折り取ったブランクチップを挿着することによって防塵シャッター部材のスライドを完全に規制することができ、不用意に防塵シャッター部材を開けて塵埃が内部に進入するのを有効に防ぐことができるものである。ブランクチップは合成樹脂成形品であるベース部材と一体成形されており、ブランクチップをベース部材成形品から折り取って使用することができるのでブランクチップを逸失するおそれがなくなる。
本考案は当然ながら1連のみでも使用可能であると共に、一方のベース部材のコーナー部付近に突成した係合突起を、他方のベース部材のコーナー部付近に形成した通孔内に嵌合させて2連または3連と並列状態にして使用することもでき、状況に応じて光アダプタの必要数を増減することができるものである。
以下、本考案に係る光コンセントの具体的構成を図示の実施形態に基づき詳細に説明する。
図1はブランクチップが折り取り可能に付設されているベース部材の裏面側斜視図、図2はベース部材に取付けられる防塵シャッター部材周辺の分解斜視図、図3はベース部材のスライド溝部内にブランクチップを挿着するときの斜視図、図4はベース部材のスライド溝部内にブランクチップを挿着したときの斜視図、図5はスライド溝部内にブランクチップを挿着するときの説明図、図6はスライド溝部内にブランクチップを挿着したときの説明図、図7はベース部材同士を連結するときの斜視図である。
図中1は金型を用いた射出成形等による合成樹脂成形品としてのコンセント基板をなすベース部材であり、2は当該ベース部材1に設けられた光アダプタ保持部を示す。
3は当該光アダプタ保持部2に装着固定される光アダプタであり、光アダプタ保持部2に設けられた複数の係止爪によって光アダプタ3は当該位置に確実に保持されるようになっている。
4は前記光アダプタ3の接続口の前面に横方向にスライド可能なように取付けられる防塵シャッター部材であり、当該防塵シャッター部材4はベース部材1に形成したスライド溝部5の範囲内において横移動が可能な状態となっている。なお、このスライド溝部5の長手方向長さは前記光アダプタ3の接続口の開口部長さと略等しい長さとなっている。
6は前記防塵シャッター部材4を光アダプタ3の接続口方向に付勢するためのコイルスプリングである。7は当該コイルスプリング6を保持するためのカバー部材であり、コイルスプリング6はこのカバー部材7によって防塵シャッター部材4の内側に保持され、常時光アダプタ3の接続口を遮蔽するようになっている。
8は前記防塵シャッター部材4が横移動し得るスライド溝部5内に挿着するブランクチップであり、当該ブランクチップ8はベース部材1と一体成形されていて、使用時にブランクチップ8をベース部材1の成形品から折り取って、これを必要に応じベース部材1の前記スライド溝部5内に挿着して、防塵シャッター部材4のスライドを完全に規制し、不用意に防塵シャッター部材4を開けることのないようにしたものである。
すなわち、防塵シャッター部材4は前記したように、コイルスプリング6によって光アダプタ3の接続口方向に向けて常に付勢されているので、プラグ装着用開口部は遮蔽された状態となっているが、不注意によりコイルスプリング6の弾発力に抗して防塵シャッター部材4を開けてしまうこともあり、このようなとき防塵シャッター部材4の横移動が可能な範囲であるベース部材1のスライド溝部5内にブランクチップ8を挿着しておけば、防塵シャッター部材4は横移動が規制され、常時プラグ装着用開口部を遮蔽することが可能となるのである。
なお、ブランクチップ8には操作性を考慮して上面に摘み部9を設けてあると共に、垂直部の外側に係止突起10を突設してあり、スライド溝部5内に挿着すると、当該係止突起10がスライド溝部5を形成する隔壁11に形成してある切欠部12の上端に係合してロックされた状態となり、外力が作用しても簡単にはスライド溝部5から外れないようになっている。
切欠部12の設けられた隔壁11の周囲には図示するようにスリット13を形成してあるので当該隔壁11はバネ弾性を有しており、指先あるいはドライバ等の先端で手前に引き寄せれば係止突起10の係合状態を解除することができ、ブランクチップ8を抜脱して、防塵シャッター部材4をスライド溝部5方向へスライドさせて光アダプタ3の接続口を開放し光コネクタを接続することができる。
次に、図中14は一方のベース部材1のコーナー部付近2箇所に突成した係合突起であり、15は他方のベース部材1のコーナー部付近2箇所に形成した前記係合突起14が嵌合し得る大きさをもった通孔である。図7に示す係合突起14は先端付近に係止部を突成した2つの係止部材を背中合わせにして配設してあるが、係合突起14はこの図示の実施形態に限定されるものではなく、ベース部材1同士を簡単且つ確実に連結できる構造のものであれば自由にその構造を変更することができ、当該変更範囲も本考案の範囲に含まれるのは云うまでもない。
本考案光コンセントは1連で使用できるのは勿論であるが、上記のようにして、ベース部材1同士を連結して、2連あるいは3連として使用することもできる。特に、2連、3連として複数の光アダプタを並設した場合には、光コネクタを接続しない未使用の光アダプタも多くなるので、ブランクチップ8をスライド溝部5内に挿着して使用していない光アダプタの接続口を遮蔽する防塵シャッター部材4のスライドを規制して不用意に接続開口部が開かないようにしておくことができる。
その他、図中の16は防塵シャッター部材4の先端に設けた摘み部であり、当該摘み部16を掴んでコイルスプリング6の弾発力に抗して防塵シャッター部材4をスライド溝部5方向にスライドさせることができる。また、17は防塵シャッター部材4の内側に突設したコイルスプリング6の係止部であり、コイルスプリング6はこの係止部17が非固定側となって防塵シャッター部材4に光アダプタの開口部方向への付勢力を与えている。
なお、本考案に係るベース部材1には主に光アダプタ類が配設されるものであるが、当該ベース部材1の中央スペースを利用して電話用モジュラジャックブロック等をセットすることができるし、場合によっては電源コンセント等を配設することもでき、各接続器具類をセットした後でベース部材1の外表面には化粧カバーが嵌着される。
本考案は以上のように、複数の光アダプタを並設した光コンセントにおいて、ブランクチップ8をスライド溝部5内に挿着することによって未使用の光アダプタのプラグ挿着用開口部を確実に遮蔽することができ、不用意に防塵シャッター部材4をスライドさせて塵埃等を進入させるのを有効に防止することができるもである。また、使用場所に合わせてベース部材同士を簡単な操作で連結して2連型あるいは3連型としても使用することができ利便性の高い光コンセントを提供することができる。
ブランクチップが折り取り可能に付設されているベース部材の裏面側斜視図である。 ベース部材に取付けられる防塵シャッター部材周辺の分解斜視図である。 ベース部材のスライド溝部内にブランクチップを挿着するときの斜視図である。 ベース部材のスライド溝部内にブランクチップを挿着したときの斜視図である。 スライド溝部内にブランクチップを挿着するときの説明図である。 スライド溝部内にブランクチップを挿着したときの説明図である。 ベース部材同士を連結するときの斜視図である。
符号の説明
1:ベース部材
2:光アダプタ保持部
3:光アダプタ
4:防塵シャッター部材
5:スライド溝部
6:コイルスプリング
7:カバー部材
8:ブランクチップ
9:摘み部
10:係止突起
11:隔壁
12:切欠
13:スリット
14:係合突起
15:通孔
16:摘み部
17:係止部

Claims (4)

  1. 合成樹脂成形品であるベース部材と、このベース部材に設けられた光アダプタ保持部に装着される光アダプタと、この光アダプタの接続口の前面に横方向にスライド可能に取付けられる防塵シャッター部材と、この防塵シャッター部材の横方向へのスライドを可能にする前記ベース部材に設けられたスライド溝部と、このスライド溝部内に着脱自在に挿着して防塵シャッター部材のスライドを規制し、光アダプタの接続開口部を遮蔽するブランクチップとを具備することを特徴とする光コンセント。
  2. 防塵シャッター部材がカバー部材により保持されたコイルスプリングによって光アダプタの接続口方向に向け付勢されていることを特徴とする請求項1記載の光コンセント。
  3. ブランクチップが合成樹脂成形品であるベース部材と一体成形されており、使用時にブランクチップをベース部材成形品から折り取ることができるようになっていることを特徴とする請求項1または2記載の光コンセント。
  4. 一方のベース部材のコーナー部付近に係合突起を突成すると共に、他方のベース部材のコーナー部付近に前記一方のベース部材の係合突起が嵌合し得る通孔を形成し、当該通孔内に前記一方のベース部材の係合突起を嵌合させてベース部材を2連または3連にして使用を可能にしたことを特徴とする請求項1ないし3記載の光コンセント。
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