JP2005181600A - 光モジュール - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 光ファイバを収納するケース状のモジュール本体10を有し、収納棚9に挿入して収納される光モジュール3であって、前記モジュール本体10には、収納棚9に該モジュール本体10の一端部4の側から挿入して収納したときに前記モジュール本体10を収納棚9に係止する第1係合爪65と、収納棚9に該モジュール本体10の一端部4とは逆の他端部5側から挿入して収納したときに前記モジュール本体10を収納棚9に係止する第2係合爪66とが設けられている。
【選択図】 図1
Description
図12に示す光配線盤100は、いわゆる前面作業型の光配線盤であって、光モジュール101を収納する収納棚106を、ラック105に上下多段に搭載した構成である。前記光モジュール101は、外観薄板状に形成されたケース状のモジュール本体102の一端部に光コネクタアダプタ103が取り付けられている構成であり、収納棚106には、光モジュール101が、光コネクタアダプタ103が取り付けられている一端部とは逆側の他端部の側から挿入(矢印G方向に挿入)して、光コネクタアダプタ103がラック105の前面側(図12右側)に向くようにして収納される。収納棚106に収納された光モジュール101は、光モジュール本体102の一端部側の上壁部107から突設されたラッチ109に形成されている係合爪110が収納棚106上部に設けられた係止部111に係合することで、収納棚106からの引き抜きが規制され、また、ラック105前面側からのラッチ109の操作によって、収納棚106上部の係止部111に対するラッチ109の係合を解除することで、ラック105前面側(図12右側)に引き出すことができる。
なお、収納棚106に収納された光モジュール101の光コネクタアダプタ103には、ラック105前面側に引き込まれた光ファイバ112先端の光コネクタ113が着脱可能にコネクタ接続される。光コネクタアダプタ103は、例えば、前記光モジュール本体102内に引き込まれた光ファイバ(例えば光ファイバケーブルから口出しされた光ファイバ)をコネクタ接続可能に成端するものであり、前記光コネクタアダプタ103に光ファイバ112先端の光コネクタ113を接続すると前記光ファイバ112と光モジュール101内の光ファイバとが光コネクタアダプタ103を介して光接続される。
なお、収納棚106に収納された光モジュール121の光コネクタアダプタ123には、ラック105背面側に引き込まれた光ファイバ112先端の光コネクタ113を着脱可能にコネクタ接続できる。
請求項1に係る発明は、光ファイバを収納するケース状のモジュール本体を有し、収納棚に挿入して収納される光モジュールであって、前記モジュール本体には、前記収納棚に該モジュール本体の一端部の側から挿入して収納したときに前記モジュール本体を前記収納棚に係止する第1係合爪と、前記収納棚に該モジュール本体の一端部とは逆の他端部側から挿入して収納したときに前記モジュール本体を前記収納棚に係止する第2係合爪とが設けられていることを特徴とする光モジュールである。
請求項2に係る発明は、前記第1係合爪及び前記第2係合爪は、ひとつのラッチに突設されており、前記ラッチの操作によって前記収納棚に対する係止を解除できるようになっていることを特徴とする光モジュールである。
請求項3に係る発明は、前記モジュール本体の一端部及び他端部に着脱可能の端面板が設けられており、一端部の端面板及び/又は他端部の端面板には光コネクタが取り付けられていることを特徴とする光モジュールである。
請求項4に係る発明は、前記モジュール本体は開閉可能に構成されており、前記モジュール本体内部を複数の収納空間に仕切るトレイを収納できるようになっていることを特徴とする光モジュールである。
請求項5に係る発明は、前記トレイの両端には前記光ファイバを挿通するための光ファイバ挿通口が開口されており、前記トレイは、一端側の光ファイバ挿通口を前記モジュール本体の一端部側、他端側の光ファイバ挿通口を前記モジュール本体の他端部側として、前記モジュール本体内に収納されるようになっていることを特徴とする光モジュールである。
また、第1係合爪及び第2係合爪がひとつのラッチに突設され、前記ラッチの操作によって収納棚に対する係止を解除できるようになっている構成を採用すれば、第1係合爪が突設されたラッチと、第2係合爪が突設されたラッチとを、個別に形成する場合に比べて、光モジュールの構造が単純で済むので、低コスト化できる。
また、前記モジュール本体の一端部及び他端部に着脱可能の端面板が設けられており、一端部の端面板及び/又は他端部の端面板には光コネクタが取り付けられている構成を採用すれば、収納棚の構成や、収納棚が搭載されている光配線盤等の光配線ユニットの構成などに対応して、光コネクタの設置位置を自在に変更できる。また、光モジュールに要求される、光ファイバの接続本数、心数、接続に使用される光コネクタの種類等に対応して、光モジュールに設置する光コネクタの数、種類の変更なども自在に行える。光モジュールの収納棚への挿入方向の変更に対応して、光コネクタの設置位置を変更できることも言うまでも無い。
また、モジュール本体は開閉可能に構成されており、モジュール本体内部を複数の収納空間に仕切るトレイを収納できるようになっている構成を採用すれば、モジュール本体内に収納する光部品の数や種類が多い場合でも、モジュール本体内に光部品を整理して収納できるようになる。これにより、光モジュールに収納する光部品の数や種類が多い場合でも幅広く対応でき、モジュール本体の汎用性が向上する。
さらに、前記トレイの両端には光ファイバを挿通するための光ファイバ挿通口が開口されており、前記トレイは、一端側の光ファイバ挿通口を前記モジュール本体の一端部側、他端側の光ファイバ挿通口を前記モジュール本体の他端部側として、モジュール本体内に収納されるようになっている構成を採用すれば、トレイの両端に光ファイバ挿通口があるので、モジュール本体の一端部及び/又は他端部での、光コネクタの設置の有無等に対応して、トレイへの光ファイバの収納を実現できる。
まず、本発明に係る光モジュールが適用される光配線ユニットの一例を説明する。
なお、以下、図1において、上側を「上」、下側を「下」として、説明する。
図2に示すように、光モジュール3は、外観薄板状に形成されたケース状のモジュール本体10の両端部4,5(一端部4、及び、一端部4とは逆の側の端部である他端部5)に、光コネクタアダプタ13,14が取り付けられた構造である。なお、本実施の形態においては、光コネクタアダプタ13,14を両側部4,5に取り付けた構造であるが、これに限るものでなく、片側の端部だけに取り付けられていても良い。
また、このモジュール本体10は、収納棚9と係合するための第1係合爪65及び第2係合爪66が突設されたラッチ25を有している。
モジュール本体10の一端部4には、コネクタパネル21を挿入するためのコネクタパネル挿入空間31が確保されている。このコネクタパネル挿入空間31は、トレイ状本体10aの側壁部10cを一部切り欠いた形状であり、このコネクタパネル挿入空間31の両側部の側壁部29(側壁部10cの一部)には、コネクタパネル21の両端21A,21Bを挟み込むコネクタパネル挿入溝32が形成されている。トレイ状本体10aから蓋部材23を離脱した状態で、両側のコネクタパネル挿入溝32の間にコネクタパネル21を嵌め込むことにより、モジュール本体10(具体的にはトレイ状本体10a)にコネクタパネル21を取り付けることができる。そして、トレイ状本体10aに蓋部材23を取り付けると、蓋部材23によってコネクタパネル21がトレイ状本体10aに押さえ込むようにして固定される。なお、トレイ状本体10aの他端部5にコネクタパネル22を固定する構造も、一端部4と同様である。
なお、本実施の形態では、コネクタパネル21,22をモジュール本体10の両端部4,5に取り付けたものであったが、本発明はこれに限るものでなく、モジュール本体10の両端部4,5の内の一方または両方に光コネクタアダプタが取り付けられていないプレートをコネクタパネルと同様に取り付けた構成も含む。
例えば、図12、図13に例示した光モジュールと同様に、モジュール本体の片側端部のみに光コネクタアダプタが設置された構成の光モジュールを組み立てることも可能である。
図5に示すように、この内部トレイ24は、底板41と、この底板41の周縁部にリブ状に立設された側壁部42a,42bを有し、さらに、この側壁部42a,42bによって囲まれる内側領域にて底板41上に設けられた湾曲維持突起33及び光部品ホルダ34を有する構造とされている。内部トレイ24は、ここでは、樹脂製の一体成形品であり、湾曲維持突起33及び光部品ホルダ34を含めて全体が一部品になっているが、これに限定されず、例えば、湾曲維持突起33や光部品ホルダ34が、底板41に固定される別部品になっている構成等も採用可能である。内部トレイ24の底板41は、図6(a)に示すモジュール本体10内部の収納空間81a,81b,81cを複数段に仕切るための仕切の機能を有している。湾曲維持突起33は、光ファイバの余長を巻装した際に、光ファイバに規定以上の湾曲半径となるような湾曲面を有している。
側壁部42a,42bと湾曲維持突起33とは、底板41からの突出高さが同じに揃えられており、これらにより、図6に示すように、内部トレイ24を複数積層して収納した際の収納空間81a,81b,81cの間隔維持、モジュール本体10の内での収納状態の安定などの機能を果たす。
なお、図6(b),(c)に示すように、トレイ状本体10aの側壁部10c及び湾曲維持突起45、並びに、内部トレイ24の側壁部42a,42b及び湾曲維持突起33に突設された小片である舌片51,35は、光ファイバが底板10b,41から大きく浮き上がって、トレイ状本体10aの内側領域(側壁部10cによって囲まれる内側)や内部トレイ24の内側領域(側壁部42a,42bによって囲まれる内側)からはみ出すことを規制して、底板10b,41に沿って配設された状態を維持するものである。
また、内部トレイ24の両端部には、底板41を一部切り欠いた形状に形成された開口部である渡り配線挿通部44aが形成されている。この渡り配線挿通部44aは、内部トレイ24をモジュール本体10に積層して収納した際に、内部トレイ24の底板41によって仕切られる各収納空間81a,81b,81c間での光ファイバ2の渡り配線を可能にするものである。
図6、図7において、モジュール本体10内には、該モジュール本体10内側から光コネクタアダプタ13、14に切り替え可能にコネクタ接続される成端光ファイバ91、92と、光カプラ46とが収納されている。前記成端光ファイバ91、92は、単心の光ファイバであり、長手方向一端が光コネクタ(光コネクタプラグ)91a、92aによって、光コネクタアダプタ13、14に対してコネクタ接続可能に成端されている。成端光ファイバ91、92の内、符号91の成端光ファイバは、光コネクタ91aによって、モジュール本体10の一端部4側に取り付けられた光コネクタアダプタ13にコネクタ接続されるものであり、符号92の成端光ファイバは、光コネクタ92aによって、モジュール本体10の一端部5側に取り付けられた光コネクタアダプタ14にコネクタ接続されるものである。
なお、成端光ファイバ91、92及び光ファイバ46a、46bは、いずれも、本発明に係るモジュール本体内に収納される光ファイバとして機能する。
図6の例では、光カプラ46と融着接続部48aとを、トレイ状本体10aの光部品ホルダ36に保持し、融着接続部48bを、モジュール本体10内に収納した2枚の内部トレイ24の光部品ホルダ34に振り分けて保持している。また、2枚の内部トレイ24によって画成された3つの収納空間81a,81b,81cには、それぞれ、光ファイバ91、92、46a、46bの余長を湾曲収納している。
なお、本実施の形態では、光部品として1:2光カプラ、融着接続部の例を挙げたが、モジュール本体10内に収納する光部品としては、これに限るものではなく、例えば、光ファイバ同士を1:4、1:8等に分岐接続する光カプラ、光フィルタ、メカニカルスプライス等、各種構成のものを採用可能である。
第1係合爪65は、光モジュール3を収納棚9に収納した際に、収納棚9の上壁部67に形成されている係合穴68に係脱自在に係合することで、この収納棚9からの光モジュール3の引き抜きを規制する機能を果たすものである。
なお、第1係合爪65と係合穴68との噛み合いは、手動で解除することができる。すなわち、ラッチ25の第3の板部64を矢印D方向(図8(b)において下方)に押圧すると、ラッチ25全体が下方に押し込まれ、第1係合爪65が係合穴68から下方に抜け出されることで、係合穴68との係合が解除される。そして、光モジュール3を第1作業面側11に移動させることで、光モジュール3を収納棚9から引き出すことができる。ラッチ25の第3の板部64は、係合解除用操作片として機能する。
図10において、光配線盤71の右側が、この光配線盤71の収納棚72への光モジュール3の挿入作業、及び、収納棚72からの光モジュール3の引き出し作業を行う第1作業面側(符号73。前面側)である。この光配線盤71では、光モジュール3は、モジュール本体10の他端部5側から収納棚72に挿入する向きで、第1作業面側73から収納棚72に押し込んで挿入(図10中、矢印Eは押し込み方向を示す)することで、収納棚72に収納される。
この光配線盤71の例でも、ラッチ25の第3の板部64を矢印F方向(図11において下方)に押圧して、第2係合爪66を係合穴80から下方に抜き出すことで、ラッチ25(具体的には第2係合爪66)と係止部79との係合を手動で解除することができることは、図1等に例示した光配線盤1と同様である。ラッチ25の第3の板部64が、係合解除用操作片として機能することも同様である。ラッチ25と係止部79との係合を解除した後、光モジュール3を第1作業面側73に移動させることで、光モジュール3を収納棚72から引き出すことができる。
なお、係合片76は、収納棚72に取り付けることで収納棚72の一部を構成するものであるが、収納棚72に後付けされる構成に限定されず、収納棚72に一体になっている構成も採用可能である。
例えば、図1に示す光配線盤1では、収納棚9に収納した光モジュール3の一端部4側の光コネクタアダプタ13に第2作業面側12の光ファイバ2aをコネクタ接続し、他端部5側の光コネクタアダプタ14に第1作業面側11の光ファイバ2bをコネクタ接続することで、モジュール本体10内の光カプラ46を介して、1本の光ファイバ2aに対して、2本の光ファイバ2bが分岐接続されるが、図10に示す光配線盤71でも、光配線盤1と同様に、光モジュール3を介することで、第2作業面側74の光ファイバ2aの1本に対して、第1作業面側73の2本の光ファイバ2bが分岐接続されるようにするには、例えば、光モジュール3の両端部4、5でのコネクタパネル21、22の交換によって、モジュール本体10における光コネクタアダプタ13、14の取り付け位置を反転させるとともに、光コネクタアダプタ13、14の設置位置の変更に対応して、光コネクタアダプタ13、14間を光接続するべく、モジュール本体10内の光配線(1本の成端光ファイバ91と、2本の成端光ファイバ92とが、光カプラ46を介して接続されたもの)をモジュール本体10内に収納し直す。
例えば、光モジュールのラッチ(具体的には係合爪)が係合される係止部としては、係合穴によるものに限定されず、係合突起など、各種構成が採用可能である。
また、光モジュールの具体的形状は、外観薄板状のものに限定されず、厚さ寸法の大きい箱状のもの等の採用も可能である。
Claims (5)
- 光ファイバ(2)を収納するケース状のモジュール本体(10)を有し、収納棚(9)に挿入して収納される光モジュールであって、
前記モジュール本体には、前記収納棚に該モジュール本体の一端部(4)の側から挿入して収納したときに前記モジュール本体を前記収納棚に係止する第1係合爪(65)と、前記収納棚に該モジュール本体の一端部とは逆の他端部(5)側から挿入して収納したときに前記モジュール本体を前記収納棚に係止する第2係合爪(66)とが設けられていることを特徴とする光モジュール(3)。 - 前記第1係合爪及び前記第2係合爪は、ひとつのラッチ(25)に突設されており、前記ラッチの操作によって前記収納棚に対する係止を解除できるようになっていることを特徴とする請求項1記載の光モジュール。
- 前記モジュール本体の一端部及び他端部に着脱可能の端面板(21,22)が設けられており、一端部の端面板及び/又は他端部の端面板には光コネクタ(6,7)が取り付けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の光モジュール。
- 前記モジュール本体は開閉可能に構成されており、前記モジュール本体内部を複数の収納空間(81)に仕切るトレイ(24)を収納できるようになっていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに1項に記載の光モジュール。
- 前記トレイの両端には前記光ファイバを挿通するための光ファイバ挿通口(44)が開口されており、前記トレイは、一端側の光ファイバ挿通口を前記モジュール本体の一端部側、他端側の光ファイバ挿通口を前記モジュール本体の他端部側として、前記モジュール本体内に収納されるようになっていることを特徴とする請求項4記載の光モジュール。
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