JP3135516U - 反射対物鏡および反射対物鏡を応用した赤外顕微鏡 - Google Patents

反射対物鏡および反射対物鏡を応用した赤外顕微鏡 Download PDF

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Abstract

【課題】結像精度が組み立て精度の良否によって影響されない、球面鏡を用いた反射対物鏡を提供する。
【解決手段】円筒スペーサー3の両側に凹面鏡1と凸面鏡2が配設されている。凹面鏡1はその反射面が円筒スペーサー3の右端の外周に接する状態で、円筒スペーサー3に取り付けられた抑えバネ6によって保持されている。円筒スペーサー3の左端中央部には円筒スペーサー3の軸を中心とする凸面鏡用円孔10が開設されており、凸面鏡2は、その反射面が凸面鏡用円孔10の端部に接する状態で、抑えバネ7によって保持されている。また、円筒スペーサー3の右端には、光が通る開孔部5が開設されている。
【選択図】 図1

Description

本考案は、物質の定性・定量分析に使用される赤外分光光度計と組み合わされて微小試料の顕微分光分析を行う赤外顕微鏡に使用される反射対物鏡に関する。
赤外顕微鏡は赤外線波長領域で顕微分光を行う装置で、微小試料に適するように、赤外光束をごく小さな面積に集光させるように設計されている。近年、フーリエ変換赤外分光光度計と組み合わせて、フーリエ変換赤外分光法の特長である高感度を利用する赤外顕微鏡が開発されている。その原理は、フーリエ変換赤外分光光度計の干渉計からの赤外光が、反射鏡を介して赤外顕微鏡に導かれ、反射対物鏡を用いて試料上の微小領域に集光される。照射された試料面を透過あるいは反射した赤外光束は反射対物鏡によって集光され、そのうち、微小な測定対象部分からの光束のみが、試料部あるいは結像部に置かれた絞り(可変アパーチャ)で選択され、最終的に半導体検出器(MCT)に導かれる。半導体検出器(MCT)の出力はフーリエ変換され、赤外スペクトルが得られるものである。(特許文献1参照)
赤外顕微鏡では、可視光による観察と赤外光による測定を共通の光学系を用いて行う。しかも高倍率を必要とするため、一般にレンズを用いた光学系は使用されず、ミラーを組み合わせた反射対物鏡が使用される。その構造は、その中央に開孔を持った1個の凹面鏡と、それより小さい1個の凸面鏡を、互いに対向するように配設したもので、凹面鏡の後方の光源から開孔を通って入射する光を、凸面鏡の後方に結像させる、あるいは逆に、凸面鏡の後方の光源からの光を、凹面鏡で集光して凸面鏡に送り、凸面鏡で反射した光を、開孔を通しその後方に結像させる。この場合、凹面鏡および凸面鏡の反射面の形状は、収差の極めて少ない結像を目的として、放物面や楕円面等の非球面を用いる特殊なケースを除けば、球面鏡を利用する場合が多い。
従来使用されている反射対物鏡の例を図4に示す。また、図5には、図4に示した反射対物鏡の左側面図を示す。この反射対物鏡においては、凹面鏡1は凹面鏡ホルダー8の内部に接着等の方法で保持されており、凸面鏡2は、凸面鏡ホルダー9の中心部に接着等の方法で保持されている。凹面鏡1と凸面鏡2の反射面同士が互いに対向し、互いの光軸が一致するように、凹面鏡ホルダー8と凸面鏡ホルダー9が組み合わされている。
図5に示すように、凸面鏡ホルダー9には、光を通すための円形の開孔部5が開設されており、開孔部5の中央を渡る梁の中心に凸面鏡2が保持されている。また、図4に示すように凹面鏡1の中心部と凹面鏡ホルダー8の中心部に連通して、光を通すための開孔部4が開設されている。
図4に鎖線で示したように、第1の焦点F1を発した光は、凸面鏡ホルダー9の開孔部5を通過したのち凹面鏡1で反射され、さらに凸面鏡2で反射され、凹面鏡1の開孔部4を通過したのち、第2の焦点F2に収束する。このことにより、焦点F1の位置にある微小な試料の拡大された実像が焦点F2の位置に観察される。また、逆に焦点F2を発した光は、図4の鎖線の経路を逆行して、焦点F1に収束する。これによって、焦点F2を通る赤外光を焦点F1に置かれた試料の上の微小な部分に集光して照射することができる。
特開2001−174708号公報
反射対物鏡の結像品質は、凹面鏡1および凸面鏡2の鏡面の精度以外に、凹面鏡1および凸面鏡2の相対位置関係の精度によって大きく左右される。凸面鏡2と凹面鏡1の光軸が正確に一直線上にあること、両者の距離が正確に設計値に一致していること等が非常に重要な条件となる。
しかしながら、上述の従来技術による反射対物鏡では、凹面鏡1を凹面鏡ホルダー8に取り付ける位置に誤差が生じやすい。同様に凸面鏡2と凸面鏡ホルダー9の位置にも誤差が生じやすい。また最終的に凹面鏡ホルダー8と凸面鏡ホルダー9を組み合わせる時も誤差が生じやすい。この結果、組み立てられた反射対物鏡の結像品質が低下しやすいという問題点がある。
本考案は、上記の課題を解決するため、結像性の良い反射対物鏡を提供することを目的としており、本考案にかかる反射対物鏡は、光軸のまわりに光束が通過する開孔部を有する1個の凹面鏡と、前記凹面鏡より小径でかつ同一光軸上に前記凹面鏡の反射面側に凸面を対置させた1個の凸面鏡と、光軸と一致する中心軸を有し中心軸に垂直な両端面を持つ1個の円筒スペーサーと、前記凹面鏡の反射面を常時前記円筒スペーサーの一端の断面の全外周に付勢する手段と、前記凸面鏡の反射面を常時前記円筒スペーサーの他端の断面の全内周に付勢する手段を備えたことを特徴とする。また、本考案にかかる赤外顕微鏡は、光軸を赤外顕微鏡の光軸とする上記本考案にかかる反射対物鏡を備えたことを特徴とする。
反射面が球面である凹面鏡と凸面鏡を用いた反射対物鏡において、結像精度が組み立て工程で低下することが少なくなり、バラツキの少ない製品を生産でき、組み立て工程の時間を短縮できる。
本考案のかかる反射対物鏡は、「円筒をその軸と直交する面で切った端面(円)を、円筒の径より大きな径の球面に押し当てた時、円筒の端の円で囲まれる部分球面の中心軸は、円筒の軸と一致する」という幾何学的事実を用いており、1個の円筒スペーサーの両端に凹面鏡と凸面鏡を、双方の反射面を互いに対向するように配設している。
本考案の一実施例を図1および図2に示す。図1は、反射対物鏡を光軸を含む平面で切った断面図である。図2は、図1の反射対物鏡を左側面より見た図である。
図1に示すように、本実施例の反射対物鏡は円筒スペーサー3の両側に凹面鏡1と凸面鏡2が配設されている。凹面鏡1はその反射面が円筒スペーサー3の右端の外周に接する状態で、円筒スペーサー3に取り付けられた抑えバネ6によって保持されている。円筒スペーサー3の左端中央部には円筒スペーサー3の軸を中心とする凸面鏡用円孔10が開設されており、凸面鏡2は、その反射面が凸面鏡用円孔10の端部に接する状態で、抑えバネ7によって保持されている。また、円筒スペーサー3の右端には、光が通る開孔部5が開設されている。
図2の(a)に示すように、凹面鏡1と円筒スペーサー3は複数個の抑えバネ6で保持されている。また、凸面鏡2は、開孔部5を渡る梁の上に抑えバネ7で保持されており、図2の(b)の部分断面図に示すように凸面鏡2の反射面は凸面鏡用円孔10の端部に接している。なお、図2(b)において図2(a)と同一の符号で示されるものは図2(a)と同一物である。
図1の鎖線で示すように、焦点F1を発した光は、開孔部5を通過し、凹面鏡1によって反射され、さらに凸面鏡2によって反射され、開孔部4を通って焦点F2に収束する。また、逆に焦点F2を発した光は、図1の鎖線の経路を逆行して、焦点F1に収束する。
図1に示した実施例では、通常の組み立て作業においては円筒スペーサー3の中心軸上に凹面鏡1の中心と凸面鏡2の中心が来るよう調節される。しかし、本考案の効果は、万一組み立て時のミスによって、凹面鏡1および凸面鏡2の中心が円筒スペーサー3の軸から僅かにずれた場合にでも、双方の光軸は常に円筒スペーサーの軸に一致することにある。図3には、凹面鏡1と凸面鏡2の位置を故意に大きくずらせた場合の例を示している。
この例では、凹面鏡1と凸面鏡2を太い矢印に示した方向にずらせている。このような場合でも、凹面鏡1と円筒スペーサー3との切線の内部の球面は、凹面鏡1をずらせる前の切線内部の球面と完全に同一の形状である。よって、凹面鏡1をずらせる前後で、凹面鏡1の光軸は完全に一致しており、ずれによる結像精度の変化は生じない。凸面鏡2のずれについても、同じ議論が成り立つ。したがって、凹面鏡1に開孔部4を光が通過する範囲のずれであれば、焦点F1の像は正しく焦点F2に正しく結像される。これによって、凹面鏡1と凸面鏡2と円筒スペーサー3を精度よく製作すれば、組み立て作業による若干の位置の誤差に影響されない反射対物鏡が得られる。なお、図3において図1と同一の符号で示されているものは図1と同一のものである。よって詳細な説明は省略する。
本考案の特徴は上述したとおりであるが、凹面鏡や凸面鏡の個数や保持方法は、上記の図や例に限定されるものではない。たとえばその保持方法として、上述した抑えバネによる方法以外に、接着等の方法も採用可能である。
本考案は、物質の定性・定量分析に使用される赤外分光光度計と組み合わされて微小試料の顕微分光分析を行う赤外顕微鏡に使用される反射対物鏡に関する。
本考案にかかる反射対物鏡の一実施例。 図1の反射対物鏡の左側面図。 本考案の反射対物鏡の効果を示す図。 従来の反射対物鏡。 図4の左側面図。
符号の説明
1 凹面鏡
2 凸面鏡
3 円筒スペーサー
4、5 開孔部
6、7 抑えバネ
8 凹面鏡ホルダー
9 凸面鏡ホルダー
10 凸面鏡用円孔
F1、F2 焦点

Claims (2)

  1. 光軸のまわりに光束が通過する開孔部を有する凹面鏡と、前記凹面鏡より小径でかつ同一光軸上に前記凹面鏡の反射面側に凸面を対置させた凸面鏡と、光軸と一致する中心軸を有し中心軸に垂直な両端面を持つ円筒スペーサーと、前記凹面鏡の反射面を常時前記円筒スペーサーの一端の断面の外周に付勢する手段と、前記凸面鏡の反射面を常時前記円筒スペーサーの他端の断面の内周に付勢する手段とを備えたことを特徴とする反射対物鏡。
  2. 光軸を赤外顕微鏡の光軸とする請求項1記載の反射対物鏡を備えた赤外顕微鏡。
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