JP3135380B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JP3135380B2
JP3135380B2 JP04243478A JP24347892A JP3135380B2 JP 3135380 B2 JP3135380 B2 JP 3135380B2 JP 04243478 A JP04243478 A JP 04243478A JP 24347892 A JP24347892 A JP 24347892A JP 3135380 B2 JP3135380 B2 JP 3135380B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、撮像装置に関し、特に
撮像手段の出力から得たビデオ信号のホワイトバランス
を補正するホワイトバランス補正機能を有する撮像装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、撮像素子から得られる信号を用い
てホワイトバランスの補正を行う撮像装置においては、
有彩色の被写体の影響を避けるために、白もしくは白に
近い被写体からの信号もしくはその可能性のある信号の
みを用いてホワイトバランス補正を行う手法が知られて
いる。
【0003】例えば、カメラの信号処理回路から得られ
るY(輝度)信号及び2種の色差信号であるR(赤)−
Y信号,B(青)−Y信号から、上述の如き信号のみを
抽出し、抽出された色差信号成分を0に近づけることに
よりホワイトバランスの補正を行おうというものであ
る。このような手法を、以下、白抽出方式と称すること
にし、以下に簡単に説明する。
【0004】図16はこの種の白抽出方式における信号
の抽出範囲の例を説明するための図であり、図中の座標
はテレビジョン信号等のビデオ信号をベクトル表示した
座標を示す。
【0005】今、色温度の範囲が3000°K〜100
00°Kにおいて、ホワイトバランス補正を行う撮像装
置を考える。まず、10000°Kの色温度下で撮影し
た白い被写体をホワイトバランスのとれた状態とする様
補正を行っているとすると、その被写体に対応する信号
は図中の点P0に対応することになる。この時、300
0°Kの色温度下における白い被写体が存在したとする
と、その被写体の信号は図中の点P1となる。
【0006】逆に、3000°Kの色温度下で撮影した
白い被写体をホワイトバランスのとれた状態とする様補
正を行っているとすると、その被写体に対応する信号は
図中の点P0に対応し、10000°Kの色温度下にお
ける白い被写体が存在したとすると、その被写体の信号
は図中の点P2となる。
【0007】つまり、白い被写体の色温度変化に伴う色
再現は、図16中の太線Aに沿って変化することにな
る。
【0008】これは、図16においてx[=(R−Y)
−(B−Y)=R−B]及びy[=(R−Y)+(B−
Y)=R+B−2Y]の2次元座標を考えた時、y方向
には色温度変化の影響は少なく、x方向のみが色温度変
化に応じて変化するということを示す。
【0009】ここで、前述の様に3000°K〜100
00°Kの範囲でホワイトバランスの補正を行うことを
考慮すると、図16におけるハッチング部分の範囲(白
抽出範囲)の信号のみを抽出すれば、白もしくはそれに
近い被写体からの信号が全て抽出されたことになり、こ
れを用いてホワイトバランス制御を行えば有彩色の被写
体の影響が少なく、且、ホワイトバランス制御用の情報
が充分に得られることになる。
【0010】図15はこのような白抽出方式のホワイト
バランス制御を行う従来の撮像装置の要部構成を示すブ
ロック図である。
【0011】図中、1は撮像素子であり、レンズ21及
びアイリス22を介して入射した被写体光を光電変換す
る。2は撮像素子1からの信号から、輝度信号の高周波
成分(YH ),輝度信号の低周波成分(YL ),赤色
(R)信号及び青色(B)信号を夫々生成する輝度色度
信号生成回路であり、ここで生成されたR信号及びB信
号は夫々利得制御回路3,4に供給される。この利得制
御回路3,4は後述するトラッキング補正回路17から
の制御信号によって夫々その増幅率が制御されており、
制御された増幅率によりR信号及びB信号を夫々増幅す
る。
【0012】ここで、この利得制御回路3,4から出力
される信号をR’信号,B’信号とすると、このR’信
号及びB’信号はYL 信号と共に色差信号生成回路5に
入力され、該回路5にて色差信号(R−Y),(B−
Y)が生成される。
【0013】この色差信号(R−Y),(B−Y)は上
述のYH 信号と共にエンコーダ6に入力され、該エンコ
ーダ6にて標準テレビジョン信号に変換される。28は
この標準テレビジョン信号を出力する出力端子である。
【0014】一方、色差信号(R−Y),(B−Y)は
自動ホワイトバランス補正装置20にも入力され、まず
クランプ回路7,8に夫々供給される。クランプ回路
7,8においてはこれらの色差信号(R−Y),(B−
Y)の直流(DC)電位を合わせ、それらの出力を減算
回路9及び加算回路10に夫々入力する。
【0015】減算回路9では(R−Y)信号と(B−
Y)信号との差をとることによりx信号、即ち図16の
座標x方向の信号成分を生成し、加算回路10では(R
−Y)信号と(B−Y)信号との和をとることによりy
信号、即ち図16の座標y方向の信号成分を生成してい
る。
【0016】比較器11,12では、この回路から出力
されるy信号を図16のy=a,y=bで示した線分に
対応する基準レベルTHa,THbと夫々比較し、2値
の比較出力をオア(OR)回路13に出力する。オア回
路13の出力はy信号のレベルが図16のa≧y≧bの
範囲ある時のみローレベル(Lo)となり、その他の場
合はハイレベル(Hi)となる2値信号となり、ゲート
制御信号としてゲート回路14に供給される。
【0017】一方、減算器9から出力されたx信号、即
ち(R−B)信号は、ゲート回路14にてオア回路13
の出力がLoの時のみゲートされて、クリップ回路18
に供給され、該クリップ回路18にて図16のx>cの
部分及びx<dの部分に対応する信号成分がクリップさ
れるかもしくは非導通とされ、図16のハッチングで示
した白抽出範囲の信号成分のみが制御信号生成回路16
に出力される。
【0018】制御信号生成回路16の動作は、入力され
た信号の平均値がホワイトバランスのとれた信号の平均
に相当する基準電位Rref ,Bref と等しくなる様に制
御する補正信号を出力することになる。制御信号生成回
路16からの出力はトラッキング制御回路17に供給さ
れ、該回路17で色温度変化軌跡に沿ったホワイトバラ
ンス制御が行える様に補正され、Rcont,Bcontなるホ
ワイトバランス補正信号が、夫々利得制御回路3,4に
出力されることになる。
【0019】このような構成により、有彩色の被写体の
影響が少なく、且、白信号のみを抽出する場合に比べ、
充分な制御用情報が得られるホワイトバランス補正を行
うことが可能となった。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
15,図16を用いて説明した従来の撮像装置にあって
は、以下の如き誤動作を行う場合があった。
【0021】例えば、いま図17(a1),(b1),
(c1)に示す様に、背景が白の撮影画面中に人物の顔
が入った場合を例にとると、初め図17(a1)の状態
にあり、白い被写体のみであったとすると、図17(a
2)に示す様にホワイトバランスが正確に補正され、図
17(a2)中に丸で示す座標点に対応する信号が出力
されることになる。
【0022】この状態から、図17(b1)で示す様に
人物の顔が画面内に入ってくると、人物の顔は肌色であ
り、図17(b2)に示す様にこの肌色に対応する信号
についても上述の白抽出範囲に入ってきてしまう。その
結果、制御信号生成回路16はこの肌色に対応する信号
も含んだ白抽出範囲内の信号成分の平均を基準電位Rre
f ,Bref と等しくする様に補正信号Rcont,Bcontを
出力することになる。そのため、図17(c1)にて示
す状態における、ホワイトバランス補正後の肌色の被写
体,白い被写体に対応する信号の座標上の位置は図17
(c2)に示す様になり、本来白い筈の背景に青みがか
かり、人物の肌色も褪色してしまうことになる。
【0023】このように、従来の白抽出方式によるホワ
イトバランス制御においても、有彩色の被写体の影響を
完全に除去することは困難であった。
【0024】本発明の目的は、上述の如く撮像手段から
得られたカラービデオ信号を用いてホワイトバランスの
補正を行う装置において、有彩色の被写体の影響を完全
に取り除き、安定で、且、充分なホワイトバランス補正
を行うことのできる撮像装置を提供することを目的とす
る。
【0025】
【課題を解決するための手段】斯かる目的下において、
本発明の撮像装置にあっては、撮像手段と、前記撮像手
段の出力信号をホワイトバランス補正するホワイトバラ
ンス補正手段と、前記撮像手段の撮像画面中の複数の領
域について第1,第2の色信号の変化を検出する検出手
段と、前記検出手段によって第1の色信号の増大および
第2の色信号の減少が前記複数の領域のうち一部の領域
のみから検出された場合には、前記撮像手段の撮像画面
の色温度が変化していないと判定し、前記検出手段によ
って第1の色信号の増大および第2の色信号の減少が前
記複数の領域のうち全ての領域から検出された場合に
は、前記撮像手段の撮像画面の色温度が変化したと判定
する判定手段と、前記判定手段によって前記撮像手段の
撮像画面の色温度が変化していないと判定された場合
は、前記ホワイトバランス補正手段によるホワイトバラ
ンス状態を継続させるように制御し、前記判定手段によ
って前記撮像手段の撮像画面の色温度が変化したと判定
された場合は、その色温度の変化に応じて前記ホワイト
バランス補正手段を動作させるように制御する制御手段
とを備える構成とした。
【0026】このように構成することにより、色温度変
化が有るときのみホワイトバランスの補正が行えるの
で、仮に有彩色の被写体が入ってきた場合においても、
色温度が変化していなければホワイトバランスの補正を
行うことはなく、誤ったホワイトバランスの補正を行う
ことにより被写体本来の色再現が損なわれることはなく
なり、視覚的に見て誤補正の少ない、安定で、良好なホ
ワイトバランス補正が可能となった。
【0027】
【実施例】以下、本発明の一実施例について詳細に説明
する。
【0028】図2は本発明の一実施例としての撮像装置
の概略構成を示すブロック図であり、図15と同様の構
成要件については同一番号を付し、詳細な説明は省略す
る。
【0029】図2において、30は色差信号(B−Y)
をアナログ値からデジタル値に変換するアナログ−デジ
タル(A/D)変換器、31は同じく色差信号(R−
Y)をアナログ値からデジタル値に変換するA/D変換
器、32はYH 信号をアナログ値からデジタル値に変換
するA/D変換器である。
【0030】33はA/D変換器30,31,32から
の出力を記憶するためのメモリ、34はホワイトバラン
ス補正信号を演算する補正信号演算部で、この補正信号
演算部34はマイクロコンピュータ等のプロセッサにて
構成されている。
【0031】35は補正信号演算部34から出力される
B(青)ゲイン補正信号をデジタル値からアナログ値に
変換するアナログ−デジタル(D/A)変換器、36は
同じく補正信号演算部34から出力されるR(赤)ゲイ
ン補正信号をデジタル値からアナログ値に変換するD/
A変換器である。
【0032】ここで、A/D変換器30,31,32及
び補正信号演算部34には同期信号発生回路50から動
作に必要なタイミングを与える同期信号が供給されてい
る。また、この同期信号は撮像素子から出力されるカラ
ービデオ信号と同期していることは言うまでもない。
【0033】A/D変換器30,31,32及び補正信
号演算部34は、この同期信号に応じて動作するので、
(B−Y),(R−Y),YH の各信号を図3に示す如
く、各画面を細かい領域に分割でき、補正信号演算部3
4では各領域の(B−Y),(R−Y),YH の各信号
の平均値を演算する。ここで、図3に示す様に(8×
8)に分割した64個の領域の夫々の(B−Y)信号の
平均値をBn(n=1−64),(R−Y)信号の平均
値をRn(n=1〜64),YH 信号の平均値をYHn
(n=1−64)で夫々表す。
【0034】補正信号演算部34は、更にRn,Bn,
YHnを用いて、各領域毎に前述のx成分,y成分を算
出する。即ち、xn=Rn−Bn=(R−Y)n−(B
−Y)nであり、yn=Rn+Bn=(R−Y)n+
(B−Y)nである。
【0035】ここで、前述の従来例と同様に白抽出を行
うのであるが、本実施例においては以下の条件,,
を全て満たす領域の信号成分のみを抽出する。
【0036】まず、条件はb≦yn≦aであり、a,
bは図16に示すa,bと同様である。条件はd≦x
n≦cであり、c,dも図16に示すc,dと同様であ
る。そして、条件はe≦YHn≦fであり、e,fは
低輝度と、高輝度の色とび部分を除外するための値であ
る。
【0037】図4はこの色とびを判定する値e,fを説
明するための図であり、図中の座標は信号YH のレベル
を示し、図示の如くYH 信号のレベルが0以上e未満で
ある時及びfを越える時には、色とびが発生するものと
判断して、上記信号の抽出は行わない様にしている。
【0038】このように一画面を複数に分割した各領域
のデータ群の中から、上記白抽出動作によって抽出され
たRnの合計値をRtotal とし、Bnの合計値をBtota
l とした時、これらを白抽出された領域の個数mで割っ
た値を求め、夫々Ravr ,Bavr とする。即ち、これら
のRavr ,Bavr は夫々Ravr =Rtotal /m,Bavr
=Btotal /mで表される。
【0039】そして、補正信号演算部においては、これ
らの値Ravr ,Bavr を前述した基準電位(基準値)R
ref ,Bref と比較して、値Ravr と基準値Rref ,値
Bavr と基準値Bref とが夫々等しくなるような補正デ
ータを演算する。
【0040】また、補正信号演算部34では分割された
領域中の所定の複数の領域のRn,Bn,YHnのデー
タを夫々メモリ33に記憶させておく。本実施例におい
ては図3中にハッチングで示す8つの領域のRn,b
n,YHnを夫々所定時間間隔でメモリ33に記憶させ
る。尚、本実施例においては図5に示す様に1秒毎に各
値Rn,Bn,YHnを上記8つの領域について記憶す
る。即ち、1秒毎のサンプリング動作で、(R1,B
1,YH1),(R8,B8,YH8),(R19,B
19,YH19),(R22,B22,YH22),
(R43,B43,YH43),(R46,B46,Y
H46),(R57,B57,YH57),(R64,
B64,YH64)の8組24個のデータをメモリ33
に記憶することになる。
【0041】そして、補正信号演算部34ではメモリ3
3に記憶された過去のデータと現在のデータとを比較し
て色温度の変化を判定する。以下にその判定方法につい
て詳細に説明する。
【0042】色温度変化の判定は各領域毎の色変化を検
出することによって行う。即ち、今、時間が図5におけ
るt3である場合、色変化の検出はt3にてサンプリン
グされた上記24個の各データと、メモリ33に記憶さ
れているt2にてサンプリングされた上記24個の各デ
ータとの差分を演算することによって行う。
【0043】ここで、t2においてサンプリングされた
R1の値をR1(t2)、t3においてサンプリングさ
れたR1の値をR1(t3)とした時、それらの差分値
ΔR1はR1(t3)−R1(t2)で表し、同様にΔ
B1,ΔR8,・・・・を定義すると、(ΔR1,ΔB
1),(ΔR8,ΔB8),(ΔR19,ΔB19),
(ΔR22,ΔB22),(ΔR43,ΔB43),
(ΔR46,ΔB46),(ΔR57,ΔB57),
(ΔR64,ΔB64)の8組18個の差分値が得られ
る。
【0044】図6〜図8はこれらの色変化検出値から色
温度変化の判定を行う方法を説明するための図で、図6
はこの判定に用いる座標を説明するための図、図7は色
温度が低くなった状態を図6の座標を用いて説明するた
めの図、図7は色温度が高くなった状態を図6の座標を
用いて説明するための図である。
【0045】色温度変化の判定は、まず、上記各差分値
の組を図6に示す如きΔR,ΔB座標からなる2次元座
標面に置き換える。ここで、仮に画面全体を照らす光源
の色温度がt2〜t3の間に低い色温度に変化した場合
には、8つの領域のΔRは全て正に変化し、ΔBは全て
負に変化するため、(ΔR,ΔB)のベクトルは図7に
示す様に図6の座標上での第4象限上にある。また、画
面全体を照らす光源の色温度がt2〜t3の間に高い色
温度に変化した場合には、(ΔR,ΔB)のベクトルは
図8に示す様に図6の座標上での第2象限上にあること
になる。
【0046】但し、被写体の輝度が著しく低い場合や、
逆に著しく高く色とびしている場合には光源の色温度が
変化しても色成分はあまり変化しないため、このような
低輝度及び高輝度下のΔR,ΔBは除外して考える。こ
の時前述のYHn(t2)及びYHn(t3)を用いて
この高輝度及び低輝度の判定が行われることになる。
【0047】図9は、図6の座標上における色温度変化
判定領域を示す図である。つまり、前述した高輝度部及
び低輝度部を除いたΔR,ΔBは、光源の色温度が低く
変化した場合には全ての領域について図9のエリア1に
存在し、一方、光源の色温度が高く変化した場合には全
ての領域について図9のエリア2に存在するので、これ
を確認して色温度変化を判定するのである。
【0048】ここで、上記エリア1及びエリア2の設定
に際しては、色温度変化の判定中にも、ホワイトバラン
ス補正動作が行われていることを考慮する。即ち、色温
度変化の判定中のホワイトバランス補正動作により、図
10に示す様に1秒間で出力されるカラー画像信号が最
大で点P(t1)から点P(t2)に変化したものとす
ると、サンプリングされた前述の差分値ΔR,ΔBもホ
ワイトバランス補正された分(dr0,db0)だけ変
化する。これら最大のホワイトバランス補正に伴う値d
r0,db0の変化は光源の変化によって生じたもので
も、被写体の変化によって生じたものでもないので、色
温度変化の判定エリア(エリア1及びエリア2)はこれ
らの値dr0,db0の変化を含まない様に設定しなけ
ればならない。
【0049】従って、図9に示すエリア1,エリア2は
共に、ΔRの絶対値がdr0未満である領域、及びΔB
の絶対値がdb0未満である領域は含まない様に設定さ
れている。これによって、更に誤動作を小さくできた。
【0050】ここで、t1〜t3の間に色温度の変化が
なく、被写体が図11(A)〜(B)に示す様に変化し
た場合を想定すると、t2におけるΔR,ΔBは以下の
如くなる。即ち、(ΔR22,ΔB22)及び(ΔR1
9,ΔB19)は図12に示す様にエリア1内に入るこ
とになるが、これらの組以外の(ΔR1,ΔB1),
(ΔR8,ΔB8),(ΔR43,ΔB43),(ΔR
46,ΔB46),(ΔR57,ΔB57),(ΔR6
4,ΔB64)は全て(0,0)となり、エリア1内に
存在しない。そのため、この場合には色温度変化はなか
ったものと判定される。
【0051】本実施例においては、上述の如き8個の領
域中、高輝度部分及び低輝度部分の領域を除く領域の全
てについて、前述の色変化ΔR,ΔBの範囲がエリア1
もしくはエリア2内に入っている場合に色変化があった
ものと判定している。但し、雑音や特別な被写体変化の
パターンの発生等による色変化の判定もれを考慮した場
合には高輝度部分及び低輝度部分の領域を除く領域の
1,2の例外を除く殆どがエリア1もしくはエリア2内
に入っている場合に色変化があったものと判定する構成
とすることも可能である。
【0052】本実施例の撮像装置においては、このよう
な色温度変化の判定を行い、この色温度変化の判定結果
に従い、ホワイトバランス補正を停止したり、起動した
りするという構成をとることによって、前述の如き誤動
作を大幅に低減することが可能となった。
【0053】ここで、この色温度変化の判定結果を用い
た本実施例のホワイトバランス制御動作の一例について
図1のフローチャートを用いて説明する。
【0054】図1のフローチャートは、例えば電源がオ
ンされたり、撮像装置が撮影スタンバイ状態となった時
にスタートするが、ステップS1においてはまずホワイ
トバランス補正停止フラグを「Lo」としてホワイトバ
ランス補正を許容する状態からスタートする。ステップ
S2において図3に示す全ての分割領域1〜64につい
てRn,Bn,YHnの各データを取り込んだら、この
データの取り込みが完了したことを確認して(ステップ
S3)、ステップS4に移行する。
【0055】ステップS4においては、前述した図3に
ハッチングで示す8個の領域についてRn,Bn,YH
nの各データを記憶する。続くステップS5においては
前述した白抽出処理を行い、該当する領域についてのR
n,Bnの各データの平均値Ravr ,Bavr を求めてお
く。
【0056】そして、この後ステップS6において前述
した色温度変化の判定を行い、ステップS7にて色温度
変化があれば、ステップS8で上記ホワイトバランス補
正停止フラグを「Lo」とする。また、ステップS9に
おいてこのホワイトバランス補正停止フラグが「Lo」
であれば、ステップS10,S11によりホワイトバラ
ンスの補正を行う。
【0057】即ち、前述の平均値Ravr ,Bavr が夫々
基準値Rref ,Bref と等しくなるような補正データを
ステップS10にて演算し、ステップS11にてその補
正データをD/A変換器35,36に夫々出力する。
【0058】また、ステップS12においては、前述の
平均値Ravr ,Bavr が夫々基準値Rref ,Bref とほ
ぼ等しいか否かを判断し、これらが共に成り立つ場合に
のみ、ホワイトバランス補正フラグを「Hi」としホワ
イトバランス補正の停止動作を支持して、ステップS2
に戻る。そして、このホワイトバランス停止フラグは次
に色温度変化があったことをステップS7にて判定され
ない限り「Hi」のままであり、ホワイトバランス補正
動作が停止されることになる。ホワイトバランス補正動
作の停止はステップS9においてホワイトバランス補正
フラグが「Lo」であるという判定がない限り、ステッ
プS10,S11がバイパスされることによって達成さ
れる。
【0059】ここで、この図1においてステップS2〜
ステップS13に至る処理は1秒周期で行われる。但
し、ホワイトバランス補正をもっと短い周期で行う場合
にはステップS4,ステップS6,ステップS7のみ1
秒周期で行い、他のステップを例えば1/10秒毎に行
う構成とすることも可能である。
【0060】このように構成することによって、本実施
例の撮像装置においては、良好なホワイトバランスが取
れた状態で、色温度変化がないと判定された場合には、
被写体の如何に係わらず、ホワイトバランスの補正が停
止されることになり、ホワイトバランス補正回路の誤動
作に伴い視覚上目障りな色再現がなされることはなくな
った。
【0061】例えば、図17に示すような被写体の変化
が生じた場合でも、図17(a1)(a2)の状態で良
好なホワイトバランス状態であれば、被写体が図17
(b1),(c1)の様に変化してもホワイトバランス
を変化させることはなく、誤動作なく良好なホワイトバ
ランス状態での撮影が継続できることになる。
【0062】次に、本発明に係わる上記実施例の変形例
について図13及び図14を用いて説明する。上記実施
例においては色温度変化の判定のために設定された色信
号の変化の範囲については、図9に示すエリア1,エリ
ア2の様に設定し、これが不変である如く説明した。
【0063】これに対して、以下に説明する変形例では
この色信号の変化の範囲を変化させるものである。具体
的には、ホワイトバランスの補正率により色温度変化の
判定に用いる色信号変化の検出範囲を変更するもので、
その様子を図13に示す。
【0064】ここで、図13におけるホワイトバランス
補正率とは、ホワイトバランス補正値がどのような色温
度に対応しているかを相対的に示すものであり、例えば
ホワイトバランス補正を行う色温度の範囲を屋外に相当
する10000°Kから屋内の撮影可能な低輝度下に相
当する3000°Kまでと設定している場合には、現在
のホワイトバランス補正値が10000°Kに相当して
いる場合にはホワイトバランス補正率が100%、30
00°Kに相当している場合にはホワイトバランス補正
率が0%と定義している。
【0065】ここで、図14の(A),(B),(C)
はこのホワイトバランス補正率が、夫々0%,50%,
100%の場合における色温度変化の抽出範囲、即ち図
9におけるエリア1,エリア2の変化の様子を図6の座
標軸上で示す図である。
【0066】ホワイトバランス補正値がどのような色温
度に対応しているかは、D/A変換器35,36に出力
されるホワイトバランス補正値から読み取ることができ
るのは言うまでもない。
【0067】このように色温度により色変化の検出領域
を変化させることにより、色温度変化の判定の精度を更
に向上させることができる。例えば、色温度が3000
°Kの光源下にて撮影を行って、ホワイトバランス制御
値がこの色温度に対応する補正を行っている場合には、
色温度がより低く変化することは実用上はあり得ないの
で、上記色変化の検出領域を図14(A)に示す様に
し、エリア1を小さくしている。そのため、もし、低い
色温度下での撮影中に画面全体がオレンジ色や赤色にな
ったとしても、色温度の変化とは判定されず、誤動作を
避けることができる。
【0068】また、同様に、色温度が10000°Kの
光源下にて撮影を行って、ホワイトバランス制御値がこ
の色温度に対応する補正を行っている場合には、色温度
がより高く変化することは実用上はあり得ないので、上
記色変化の検出領域を図14(C)に示す様にし、エリ
ア2を小さくしている。そのため、もし、高い色温度下
での撮影中に画面全体が青色になったとしても、色温度
の変化とは判定されず、誤動作を避けることができる。
【0069】このように、上述の変形例においては、色
温度変化の判定についての誤動作をより一層少なくする
ことができたので、ホワイトバランス補正の誤動作の機
会をより一層少なくすることが可能である。
【0070】尚、本明細書において説明した実施例の装
置においては、色温度変化を判定するために色変化を検
出する領域を8つの領域としたが、更に検出の精度を向
上させるためには検出する領域の数を増やすことも可能
である。また、検出する領域の位置や数を被写体の状況
に応じて変化させる構成とすることも可能である。
【0071】
【発明の効果】以上説明した様に本発明の撮像装置によ
れば、有彩色の被写体の影響を取り除き、誤ったホワイ
トバランスの補正により被写体本来の色再現が損なわれ
ることがなく、視覚的に見て誤補正の少ない、安定で、
良好なホワイトバランス補正を行うことのできる撮像装
置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の撮像装置の動作を説明する
ためのフローチャートである。
【図2】本発明の一実施例の撮像装置の概略構成を示す
ブロック図である。
【図3】図2の撮像装置による画面分割と分割領域毎の
データ及び、色変化検出領域を説明するための図であ
る。
【図4】図2の撮像装置による色とびを判定値を説明す
るための図である。
【図5】図2の撮像装置による色変化検出のためのデー
タのサンプリング周期を説明するための図である。
【図6】色変化検出値から色温度変化の判定を行うため
に用いる座標を説明するための図である。
【図7】色温度が低くなった状態を図6の座標を用いて
説明するための図である。
【図8】色温度が高くなった状態を図6の座標を用いて
説明するための図である。
【図9】図6の座標上における色温度変化判定領域を示
す図である。
【図10】図2の装置における、最大のホワイトバラン
ス補正動作によるカラー画像信号の変化を説明するため
の図である。
【図11】図2の装置の効果を説明するための被写体の
変化例を示す図である。
【図12】図11の状態における色温度変化の判定動作
を説明するための図である。
【図13】本発明に係る色温度変化の判定のために設定
された色信号の変化の範囲をホワイトバランス補正率に
応じて変化させる様子を示す図である。
【図14】図13に従い変化した色温度変化の判定のた
めの色信号の変化の範囲を図6の座標上で示す図であ
る。
【図15】白抽出方式のホワイトバランス補正を行う従
来の撮像装置の要部構成を示すブロック図である。
【図16】白抽出方式における信号の抽出範囲の例を説
明するための図である。
【図17】白抽出方式のホワイトバランス補正の問題点
を説明するための図である。
【符号の説明】
1 撮像素子 2 輝度色度信号生成回路 3,4 利得制御回路 5 色差信号生成回路 30,31,32 アナログ−デジタル変換器 33 メモリ 34 補正信号演算部 35,36 デジタル−アナログ変換器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04N 9/04 - 9/11 H04N 9/64 - 9/78

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮像手段と、 前記撮像手段の出力信号をホワイトバランス補正するホ
    ワイトバランス補正手段と、 前記撮像手段の撮像画面中の複数の領域について第1,
    第2の色信号の変化を検出する検出手段と、 前記検出手段によって第1の色信号の増大および第2の
    色信号の減少が前記複数の領域のうち一部の領域のみか
    ら検出された場合には、前記撮像手段の撮像画面の色温
    度が変化していないと判定し、前記検出手段によって第
    1の色信号の増大および第2の色信号の減少が前記複数
    の領域のうち全ての領域から検出された場合には、前記
    撮像手段の撮像画面の色温度が変化したと判定する判定
    手段と、 前記判定手段によって前記撮像手段の撮像画面の色温度
    が変化していないと判定された場合は、前記ホワイトバ
    ランス補正手段によるホワイトバランス状態を継続させ
    るように制御し、前記判定手段によって前記撮像手段の
    撮像画面の色温度が変化したと判定された場合は、その
    色温度の変化に応じて前記ホワイトバランス補正手段を
    動作させるように制御する制御手段とを備えることを特
    徴とする撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記判定手段は前記第1,第2の色信号
    の変化量が所定の範囲内か否かを判定し、この判定結果
    に従い前記色温度変化の有無を判定することを特徴とす
    る請求項1の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記ホワイトバランス補正手段の動作に
    よる前記第1,第2の色信号の変化量は、前記所定の範
    囲内であることを特徴とする請求項2の撮像装置。
  4. 【請求項4】 前記判定手段は前記ホワイトバランス補
    正手段によるホワイトバランスの補正に応じて前記所定
    の範囲を変更することを特徴とする請求項2の撮像装
    置。
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