JP3134295U - 清掃装置およびそれを備えたごみ焼却炉 - Google Patents

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Abstract

【課題】清掃用気体の吹き込み量を低減しながら必要な流速を確保することで、計装機器取り付け用の管台を確実に清掃できる清掃装置を提供する。
【解決手段】清掃装置6は、非接触式のレーザ計測装置5の発信装置51または受信装置52が一端に装着された外筒と、外筒の内側に挿入され、外筒の内周面との間に環状の隙間が形成されている内筒と、外筒の中心軸に沿った方向から見た場合に、中心軸に対して偏心した状態で配置された第1ノズルと、第1ノズルに接続され、第1ノズルに空気を供給する空気供給ユニット66とを備えている。
【選択図】図2

Description

本考案は、清掃装置、特に計装機器取り付け用の管台を清掃するための清掃装置に関する。
従来から、様々な装置や設備でレーザやマイクロ波などを利用した非接触式の計装機器が用いられている。例えば、ごみ焼却炉の場合、燃焼ガスの各成分の濃度を測定するために、レーザ計測装置が設けられている(例えば、特許文献1を参照)。
特開2002−228133
一般的に、計装機器を取り付けるために、計装機器取り付け用の管台が装置には設けられている。これにより、装置に対する計装機器の取り付けおよび取り外しを容易に行うことが可能となる。
しかし、管台にはほこりなどの異物が堆積する場合がある。例えば、ごみ焼却炉の場合、2次燃焼室内を浮遊するダストが管台に堆積し、この結果、計装機器の誤動作を引き起こす。計装機器の誤動作を防止するために、作業員が定期的に清掃することが考えられるが、計装機器の数量が多い場合、メンテナンス作業が増大し、施設の生産性が著しく低下する。このため、この種の管台は自動的に清掃できる方が好ましい。
また、管台を自動的に清掃するために、管台内に空気などの気体を吹き込んでダストの堆積を防止することが考えられる。
しかし、計装機器の種類にもよるが、この種の管台の内径は比較的大きく、この管台の内部を清掃するために吹き込む気体の量が多くなる傾向にある。このため、吹き込む気体の量によっては装置に悪影響を及ぼすおそれがある。例えば、ごみ焼却炉の場合、清掃用の空気量が多いと、燃焼ガス内の酸素濃度が高くなり、好ましくない。また、計装機器の数量が多い場合、必要空気量の増加に伴い設備費が増大する。
このように、清掃用気体の供給量を低減しつつ、管台の清掃を確実に行える清掃装置が求められている。
本考案の課題は、清掃用気体の吹込量を低減しながら必要な流速を確保することで、計装機器取り付け用の管台を確実に清掃できる清掃装置を提供することにある。
第1の考案に係る清掃装置は、計装機器を取り付けるための管台を含み、管台を清掃するための清掃装置である。この清掃装置は、一端に計装機器が装着された外筒と、外筒の内側に挿入され、外筒の内周面との間に環状の隙間が形成されている内筒と、外筒の中心軸方向から見た場合に、中心軸に対して偏心した状態で配置された少なくとも1つの第1ノズルと、第1ノズルに接続され、清掃用気体を第1ノズルに供給する気体供給部と、を備えている。
この清掃装置では、外筒の中心軸に対して第1ノズルが偏心した状態で配置されているため、第1ノズルから供給された清掃用気体が外筒の内周面に沿って流れやすくなる。この結果、外筒と内筒との間の空間に中心軸回りの旋回流が発生し、外筒と内筒との間の空間や外筒の端部などに堆積した異物が旋回流により吹き飛ばされる。このとき、内筒が設けられているため、清掃用気体が流れる空間が小さくなり、従来に比べて気体の流速を高めることができる。これにより、この清掃装置では、清掃用気体の吹込量を低減しつつ、計装機器取り付け用の管台内の異物を確実に清掃することができる。
ここで、「第1ノズルが外筒の中心軸に対して偏心した状態」とは、第1ノズルの中心軸が外筒の中心軸と交わっていない状態を意味している。清掃用気体としては、例えば、空気や窒素ガス、あるいは蒸気などが考えられる。
第2の考案に係る清掃装置は、第1の考案に係る清掃装置において、第1ノズルが、中心軸に垂直な平面に対して計装機器と反対側に清掃用気体を噴出するように傾斜している。
第3の考案に係る清掃装置は、第1または第2の考案に係る清掃装置において、外筒の中心軸方向から見た場合に、複数の第1ノズルが外筒の外周に沿って略等間隔に配置されている。
ここで、「略等間隔」には、複数の第1ノズルが等間隔に配置されている場合の他に、清掃装置の清掃能力が確保できる程度に複数の第1ノズルが不等間隔に配置されている場合も含まれる。
第4の考案に係る清掃装置は、第1から第3のいずれかの考案に係る清掃装置において、内筒が、内筒本体と、内筒本体の計装機器と反対側に設けられ鉛直方向下側が切り欠かれている先端部と、を有している。
第5の考案に係る清掃装置は、第4の考案に係る清掃装置において、第1ノズルが内筒本体の半径方向外側に配置されている。
第6の考案に係る清掃装置は、第1から第5のいずれかの考案に係る清掃装置において、気体供給部が所定の周期で清掃用気体を第1ノズルに供給する。
第7の考案に係る清掃装置は、第1から第6のいずれかの考案に係る清掃装置において、第1ノズルとは異なるルートで気体供給部に接続され、内筒に設けられた少なくとも1つの第2ノズルをさらに備えている。
第8の考案に係るごみ焼却炉は、ごみを燃焼させる燃焼装置と、燃焼装置で発生する燃焼ガスが滞留する燃焼室を有する炉本体と、外筒の他端が炉本体に固定された第1から第7のいずれかの考案に係る清掃装置において、外筒の一端に取り付けられた計装機器と、を備えている。
これにより、燃焼ガスの性状を適正な状態に保ちつつ、施設の生産性を向上することができる。
本考案によれば、清掃用の気体の吹込量を低減しつつ必要な流速を確保することで、計装機器取り付け用の管台内の異物を確実に清掃できる清掃装置を提供することができる。
以下、図面に基づいて本考案の実施形態について説明する。ここでは、本考案に係る清掃装置が設けられた装置として、一般廃棄物を焼却処理するごみ焼却炉を例に説明する。
(1)ごみ焼却炉の基本構成
図1を用いてごみ焼却炉1の基本構成について説明する。図1はごみ焼却炉1の概略構成図である。
図1に示すように、ごみ焼却炉1は主に、燃焼装置2と、炉本体3と、から構成されている。燃焼装置2は、供給されたごみを搬送しながら燃焼させる装置であり、炉本体3の下部に設けられている。燃焼装置2としては、例えば、複数の火格子が配置されたストーカなどが考えられる。具体的には、燃焼装置2は主に、投入ホッパ4に供給されたごみを供給する給じん装置21と、給じん装置21の下流側に配置された乾燥ストーカ22と、乾燥ストーカ22の下流側に配置された燃焼ストーカ23と、燃焼ストーカ23の下流側に配置された後燃焼ストーカ24と、を有している。
炉本体3には、燃焼装置2上でごみを燃焼させる1次燃焼室32と、1次燃焼室32での燃焼により発生した燃焼ガスが滞留する2次燃焼室31と、が形成されている。2次燃焼室31では、例えば2次空気の吹き込みなどが行われる。炉本体3は主に、燃焼装置2を支持する炉フレーム(図示せず)と、炉フレームに支持され燃焼装置2の四方を取り囲むレンガ壁33と、レンガ壁33の外部を覆うケーシング34と、を有している。燃焼装置2およびレンガ壁33により1次燃焼室32および2次燃焼室31が形成されている。1次燃焼室32で発生した燃焼ガスは、上昇しながら2次燃焼室31内を滞留し、ボイラなどの下流側の設備に導かれる。
炉本体3には、例えば、燃焼ガスに含まれる酸素濃度を測定するための計装機器として、レーザ計測装置5が設けられている。レーザ計測装置5は主に、発信装置51と、受信装置52と、を有している(図2)。発信装置51および受信装置52は、互いに向かい合った状態で、炉本体3の対向する側壁に装着されている。発信装置51は燃焼ガスの成分を検出するためのレーザ光を2次燃焼室31内に発信する。受信装置52は発信装置51から発信されたレーザ光を受信する。レーザ計測装置5により測定された酸素濃度値は、燃焼制御などに利用される。
(2)清掃装置の構成
ここで、図2〜図4を用いてレーザ計測装置5の取り付け構造および清掃装置6について説明する。図2は清掃装置6の概略構成図である。図3はレーザ計測装置5取り付け用の管台7(受信装置52側)の部分断面図である。図4は図3のA−A断面図である。
図2に示すように、レーザ計測装置5は、1対の管台7を介して炉本体3に固定されている。具体的には、ケーシング34には1対の管台7が固定されており、管台7に発信装置51および受信装置52が取り付けられている。
管台7は、清掃用空気の流速を高めるために、2重管構造が採用されている。具体的には図3に示すように、管台7は主に、外筒71と、外筒71の内側に挿入された内筒73と、を有している。外筒71は、ボルトなどにより互いに連結された第1外筒71aおよび第2外筒71bから構成されている。第1外筒71aはケーシング34に固定されている。第2外筒71bには発信装置51または受信装置52が取り付けられている。第1外筒71aに対応する位置に、レンガ壁33は孔33aを有している。
内筒73は、中心軸が外筒71の中心軸Xとほぼ一致するように配置されている。内筒73と外筒71との間には、環状(より詳細には筒状)の空間Sが形成されている。内筒73は、内筒本体73aと、内筒本体73aの2次燃焼室31側の端部に設けられた先端部73bと、を有している。先端部73bは、鉛直方向下側が斜めに切り欠かれている。水平方向から見た場合、先端部73bと中心軸Xとのなす角度θ1は、例えば45度である。内筒73は、レンガ壁33の孔33aの内側まで延びている。
外筒71には、1対の第1ノズル74b(発信装置51側の場合は1対の第1ノズル74a)が設けられている。第1ノズル74bは、中心軸Xに対して偏心した状態で配置されている。「第1ノズル74bが外筒71の中心軸Xに対して偏心した状態」とは、第1ノズル74bの中心軸Bが外筒71の中心軸Xと交わっていない状態を意味している。図4に示すように、第1ノズル74bの中心軸B(第1ノズル74からの空気の噴出方向)が外筒71の内周面に沿うように、第1ノズル74bは第1外筒71aに対して配置されている。中心軸Xに沿った方向から見た場合、1対の第1ノズル74bは、中心軸Xに対して点対称な位置に配置されている。1対の第1ノズル74bは第1外筒71aの外周に沿った方向に概ね等間隔(等ピッチ)で配置されている。これにより、第1ノズル74bから供給された空気が第1外筒71aの内周面に沿って中心軸X回りに流れる。
さらに、図3に示すように、第1ノズル74bの中心軸Bが中心軸Xに垂直な平面に対して傾斜するように、第1ノズル74bは第1外筒71aに対して配置されている。第1ノズル74bの中心軸Bは、2次燃焼室31側(発信装置51または受信装置52と反対側)を向くように傾斜している。本実施形態では、中心軸Bと中心軸Xに垂直な平面とのなす角度は45度である。この角度θ2は、0度<θ2≦60度の範囲内であればよく、30度<θ2≦60度の範囲内がより好ましく、θ2=45度がさらに好ましい。
また、第1ノズル74bは、内筒73の半径方向外側(より詳細には、内筒73の端部周辺の半径方向外側)に配置されている。第1ノズル74bの噴出口は、内筒本体73aの端部の半径方向外側に配置されている。
図3に示すように、内筒73には第2ノズル75b(発信装置51側の場合は第2ノズル75a)が設けられている。第2ノズル75bは第2外筒71bを貫通しており、内筒73に固定されている。
これらの第1ノズル74bおよび第2ノズル75bには、気体供給部としての空気供給ユニット66が異なるルートで接続されている。具体的には図2に示すように、清掃装置6は、1対の管台7を含んでおり、空気供給ユニット66を有している。空気供給ユニット66は主に、空気圧縮機61と、ドライヤ62と、バルブユニット63と、ブラスト装置64と、から構成されている。
ドライヤ62は空気圧縮機61から供給される圧縮空気の除湿を行う。バルブユニット63では、第1ノズル74aおよび74bへの供給ルートと、第2ノズル75aおよび75bへの供給ルートと、が分岐している。具体的には、バルブユニット63は、第1減圧バルブ63dと、第2減圧バルブ63cと、第1流量調節バルブ63bと、1対の第2流量調節バルブ63aと、を有している。第1減圧バルブ63dおよび第1流量調節バルブ63bにより、ブラスト装置64への空気圧力および空気流量を調節可能である。第2減圧バルブ63cおよび第2流量調節バルブ63aにより、第2ノズル75aおよび75bへの空気圧力および空気流量を調節可能である。このように、バルブユニット63により、第1ノズル74aおよび第2ノズル75a(受信装置52の場合は第1ノズル74bおよび第2ノズル75b)に対して異なる流量および圧力の空気を供給することができる。
ブラスト装置64は、所定量の空気を短時間で供給するための装置である。ブラスト装置64は、タンク64bと、電磁バルブ64aと、移動体64cと、を有している。タンク64bは所定量の空気を貯留する。タンク64bにはバルブユニット63を介して空気圧縮機61から空気が供給される。タンク64bの容量は、例えば24〔L〕程度である。タンク64bの端部には電磁バルブ64aが設けられている。電磁バルブ64aに隣接して移動体64cが配置されている。移動体64cは、通常、タンク64bの出口を塞いでいる。電磁バルブ64aが開くと、移動体64cの電磁バルブ64a側の圧力が低くなり、この圧力差により移動体64cが電磁バルブ64a側へ移動する。これにより、タンク64b内に貯留された圧縮空気を一気に放出することができる。
ブラスト装置64は、発信装置51側の1対の第1ノズル74aと、受信装置52側の1対の第1ノズル74bと、に接続されている。例えば、ブラスト装置64と1対の第1ノズル74aと間には、ノズル用電磁バルブ65aが設けられており、ブラスト装置64と1対の第1ノズル74bとの間には、ノズル用電磁バルブ65bが設けられている。電磁バルブ64a、ノズル用電磁バルブ65aおよび65bは、制御装置(図示せず)により動作が制御されている。具体的には、発信装置51側の管台7と、受信装置52側の管台7と、を所定の周期で交互に清掃するように、これらのバルブの動作が制御されている。例えば、電磁バルブ64aおよびノズル用電磁バルブ65aは、所定の周期で所定時間(例えば、1日に1回、4秒間)だけ開状態となる。この結果、第1ノズル74aへ空気が供給される。その後、所定の時間が経過した後に、今度は電磁バルブ64aおよびノズル用電磁バルブ65bが、所定の時間(例えば、4秒間)だけ開状態となる。この結果、第1ノズル74bへ空気が供給される。これらの動作により、発信装置51側の管台7と受信装置52側の管台7とに対して、所定の周期で交互に空気を供給することができる。
また、バルブユニット63と第2ノズル75との間には、第1逆止バルブ69が設けられている。第1逆止バルブ69は第2ノズル75からバルブユニット63への空気の流れを防止している。第2ノズル75には、バルブユニット63により圧力および流量が調節された空気が常時供給される。第2ノズル75へ供給される空気量は、第1ノズル74に供給される空気量に比べて、大幅に少ない量に設定されている。
さらに、第1逆止バルブ69の2次側とノズル用電磁バルブ65の2次側との間には、第2逆止バルブ68および第3流量調節バルブ67が設けられている。第2逆止バルブ68は、第2ノズル75側から第1ノズル74側への空気の流れを防止している。第3流量調節バルブ67は、第1ノズル74側から第2ノズル75側へ流れる空気量を調節するためのバルブである。このように、第1ノズル74への供給ルートと第2ノズル75への供給ルートとは、第2逆止バルブ68および第3流量調節バルブ67を介して接続されており、第2ノズル75側から第1ノズル74側への空気の流れは防止されているが、第1ノズル74側から第2ノズル75側への空気の流れは許容されている。したがって、前述のように、例えば、ノズル用電磁バルブ65aが開いてブラスト装置64から第1ノズル74aへ空気が供給される際、第3流量調節バルブ67の開度に応じて、第2ノズル75aへもブラスト装置64からの空気の一部が流れ込む。このとき、第2逆止バルブ68を通過した空気がバルブユニット63へ逆流するのが第1逆止バルブ69により防止されている。これらの構成は、受信装置52側のノズル用電磁バルブ65b、第3流量調節バルブ67、第2逆止バルブ68および第1逆止バルブ69についても同様である。
以上に説明したように、清掃装置6により、第1ノズル74aおよび74bへは間欠的に空気を供給することができ、第2ノズル75aおよび75bへは常時、空気を供給することができる。さらに、第1ノズル74a(第1ノズル74b)への空気供給のタイミングに合わせて、第2ノズル75a(第2ノズル75b)への空気量を増加させることができる。
(3)動作
図2〜図4を用いて清掃装置6の動作について説明する。
図2に示すように、空気圧縮機61により圧縮された空気は、ドライヤ62を介してバルブユニット63に供給される。ブラスト装置64へは、バルブユニット63を介して空気が供給される。一方、第2ノズル75にはバルブユニット63を介して微量の空気が常時供給されている。第2ノズル75に供給された空気は、内筒73の内部を通過して、2次燃焼室31に排出される。
ブラスト装置64のタンク64bには、圧縮空気が充填されている。電磁バルブ64a、ノズル用電磁バルブ65aおよび65bは制御装置(図示せず)により、所定の周期で所定時間だけ開かれる。より詳細には、ノズル用電磁バルブ65aとノズル用電磁バルブ65bとは、所定の周期で交互に開操作される。
電磁バルブ64aおよびノズル用電磁バルブ65aが開くと、移動体64cの電磁バルブ64a側の圧力が低くなり、この結果、移動体64cが電磁バルブ64a側に移動する。これにより、タンク64bに充填される圧縮空気がノズル用電磁バルブ65aを介して1対の第1ノズル74aに供給され、第1ノズル74aから一定量の圧縮空気が噴出する。
このとき、第1ノズル74aが中心軸Xに対して偏心しているため、第1ノズル74aから噴出した空気は、図3に示すように第1外筒71aの内周面および内筒73の外周面に沿って空間S内を流れる。このとき、第1ノズル74aが中心軸Xに垂直な平面に対して2次燃焼室31を向くように傾斜しているため、2次燃焼室31側へ流れる中心軸X回りの旋回流が発生する。この結果、例えば、孔33aや第1外筒71a内に堆積するダストCが旋回流により吹き飛ばされる。これにより、管台7の清掃を確実に行うことができ、ダストCによるレーザ計測装置5の誤動作を防止できる。
また、第3流量調節バルブ67の開度に応じて、第3流量調節バルブ67および第2逆止バルブ68を介して、ブラスト装置64から供給される空気の一部が第2ノズル75aへ流れ込む。このとき、第1逆止バルブ69により第3流量調節バルブ67を通過した空気がバルブユニット63側へ逆流することはない。この結果、第3流量調節バルブ67の開度に応じて内筒73内へも空気が供給される。これにより、内筒73内に堆積したダストCが炉内に吹き飛ばされ、より確実に管台7の清掃を行うことができる。
電磁バルブ64aおよびノズル用電磁バルブ65aの開状態が一定時間だけ保たれた後、これらのバルブは再び閉操作され、タンク64bへの圧縮空気の充填が開始される。さらに電磁バルブ64aおよびノズル用電磁バルブ65aの閉操作から所定時間が経過した後、電磁バルブ64aおよびノズル用電磁バルブ65bの開操作が行われ、これらのバルブの開状態が一定時間だけ保たれる。これにより、第1ノズル74bおよび第2ノズル75bから空気が供給され、ダストCが炉内へ吹き飛ばされる。
(4)効果
清掃装置6により得られる効果は以下の通りである。
a)
この清掃装置6では、外筒71の中心軸Xに対して第1ノズル74が偏心した状態で配置されているため、第1ノズル74a(第1ノズル74b)から供給された空気が外筒71の内周面に沿って流れやすくなる。この結果、外筒71と内筒73との間の空間Sに空気の旋回流が発生し、外筒71と内筒73との間の空間Sや外筒71の先端などに堆積したダストCが旋回流により吹き飛ばされる。このとき、内筒73が設けられているため、空気が流れる空間Sが小さくなり、従来に比べて空気の流速を高めることができる。これにより、この清掃装置6では、空気の吹込量を低減しつつ必要な流速を確保することができ、管台7などに堆積したダストCを確実に清掃することができる。
b)
この清掃装置6では、第1ノズル74a(第1ノズル74b)が、中心軸Xに垂直な平面に対して2次燃焼室31側(発信装置51と反対側または受信装置52と反対側)に空気を噴出するように傾斜している。これにより、2次燃焼室31側へ流れる旋回流を発生させることができ、ダストCを2次燃焼室31へ吹き飛ばすことができる。
c)
この清掃装置6は、外筒71の中心軸X方向から見た場合に、1対の第1ノズル74a(1対の第1ノズル74b)が外筒71の外周に沿って等間隔に配置されており、中心軸Xに対して点対称に配置されている。これにより、旋回流をより確実に発生させることができる。
d)
この清掃装置6では、鉛直方向下側が切り欠かれた先端部73bが内筒73の先端に配置されている。これにより、ダストCが内筒73の内部に堆積するのを抑制することができ、レーザ計測装置5の誤動作を確実に防止できる。
e)
この清掃装置6では、第1ノズル74a(第1ノズル74b)が内筒本体73aの半径方向外側に配置されている。これにより、第1ノズル74a(第1ノズル74b)から供給される空気の流速を確実に高めることができる。
f)
この清掃装置6では、所定の周期で空気が第1ノズル74a(第1ノズル74b)に供給される。これにより、清掃用の空気量を低減できる。
g)
この清掃装置6では、第2ノズル75a(第2ノズル75b)により少量の空気が内筒73に常時供給されている。このため、内筒73内にダストCが堆積するのを抑制することができる。また、第1ノズル74a(第1ノズル74b)から空気が供給されるタイミングに合わせて、ブラスト装置64からの空気の一部が第2ノズル75a(第2ノズル75b)から供給される。これにより、内筒73内にダストCが堆積するのをより確実に抑制することができる。
h)
このように、このごみ焼却炉1では、清掃装置6を備えているため、清掃用の空気量を低減できるとともに、管台7の清掃を確実に行うことができる。これにより、燃焼ガスの性状を適正な状態に保ちつつ、施設の生産性を向上することができる。
(5)他の実施形態
本考案の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、考案の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
a)
前述の実施形態では、先端部73bの切欠きの角度θ1および第1ノズル74a(第1ノズル74b)の取り付け角度θ2が45度であるが、角度θ1およびθ2はこれらの角度に限定されない。例えば、角度θ1およびθ2は他の角度であってもよい。
b)
前述の実施形態では、1対の第1ノズル74a(1対の第1ノズル74b)が等間隔に配置されているが、第1ノズル74a(第1ノズル74b)の配置はこれに限定されない。例えば、第1ノズル74a(第1ノズル74b)が等間隔でなくても、旋回流が発生する程度に不等間隔に配置されている場合も考えられる。また、第1ノズル74a(第1ノズル74b)の数量は前述の実施形態に限定されない。第1ノズル74a(第1ノズル74b)は1本以上であれば、前述と同様の効果を得ることができる。
c)
前述の実施形態では、内筒73の先端部73bが切り欠かれているが、先端部73bが切り欠かれていない場合であっても、清掃を確実に行うことができる。
d)
前述の実施形態では、ごみ焼却炉1を例に説明したが、清掃装置6が採用される装置はこれに限定されない。非接触式の計装機器が搭載された装置や設備であれば、清掃装置6は採用可能である。
e)
前述の実施形態では、清掃用気体として空気を例に説明しているが、これに限定されない。例えば、清掃用流体は窒素ガスや蒸気などであってもよい。
ごみ焼却炉1の概略構成図 清掃装置6の概略構成図 管台7の断面図 図3のA−A断面図
符号の説明
1 焼却炉
2 燃焼装置
3 炉本体
4 投入ホッパ
5 レーザ計測装置
6 清掃装置
66 空気供給ユニット(気体供給部)
7 管台
71 外筒
73 内筒
74 第1ノズル
75 第2ノズル
X 中心軸(外筒の中心軸)
B 中心軸(第1ノズルの中心軸)

Claims (8)

  1. 計装機器を取り付けるための管台を含み、前記管台を清掃するための清掃装置であって、
    一端に前記計装機器が装着された外筒と、
    前記外筒の内側に挿入され、前記外筒の内周面との間に環状の隙間が形成されている内筒と、
    前記外筒の中心軸方向から見た場合に、前記中心軸に対して偏心した状態で配置された少なくとも1つの第1ノズルと、
    前記第1ノズルに接続され、清掃用流体を前記第1ノズルに供給する気体供給部と、
    を備えた清掃装置。
  2. 前記第1ノズルは、前記中心軸に垂直な平面に対して前記計装機器と反対側に前記清掃用流体を噴出するように傾斜している、
    請求項1に記載の清掃装置。
  3. 前記外筒の中心軸方向から見た場合に、複数の前記第1ノズルは、前記外筒の外周に沿って略等間隔に配置されている、
    請求項1または2に記載の清掃装置。
  4. 前記内筒は、内筒本体と、前記内筒本体の前記計装機器と反対側に設けられ鉛直方向下側が切り欠かれている先端部と、を有している、
    請求項1から3のいずれかに記載の清掃装置。
  5. 前記第1ノズルは、前記内筒本体の半径方向外側に配置されている、
    請求項4に記載の清掃装置。
  6. 前記気体供給部は、所定の周期で前記清掃用流体を前記第1ノズルに供給する、
    請求項1から5のいずれかに記載の清掃装置。
  7. 前記第1ノズルとは異なるルートで前記気体供給部に接続され、前記内筒に設けられた少なくとも1つの第2ノズルをさらに備えた、
    請求項1から6のいずれかに記載の清掃装置。
  8. ごみを燃焼させる燃焼装置と、
    前記燃焼装置で発生する燃焼ガスが滞留する燃焼室を有する炉本体と、
    前記外筒の他端が前記炉本体に固定された請求項1から7のいずれかに記載の清掃装置と、
    前記外筒の一端に取り付けられた前記計装機器と、
    を備えたごみ焼却炉。
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JP2011038877A (ja) * 2009-08-10 2011-02-24 Nippon Steel Engineering Co Ltd レーザ式ガス分析装置及びレーザ式ガス分析方法
WO2017213389A1 (ko) * 2016-06-10 2017-12-14 주식회사 이엠코 배출가스처리장치용 필터 및 배출가스처리장치

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