JP3134253U - 外断熱防根パネル - Google Patents
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Abstract
【課題】建造物の屋根などに外断熱工法や屋上緑化などの外断熱を施す際において、確実な防根性に加え、軽量で優れた防水性および断熱性を有し、安価に製造かつ施工できる外断熱防根パネルの構造を提供する。
【解決手段】外断熱防根パネル側部にそれぞれ連続したほぞ、ほぞ穴構造を有し、ほぞ及びほぞ穴を嵌合することにより断熱パネルを水平面方向に平滑且つ隙間無く連結せしめ、防根性を付与する。
【選択図】図1
【解決手段】外断熱防根パネル側部にそれぞれ連続したほぞ、ほぞ穴構造を有し、ほぞ及びほぞ穴を嵌合することにより断熱パネルを水平面方向に平滑且つ隙間無く連結せしめ、防根性を付与する。
【選択図】図1
Description
本考案は、建造物の屋根などに外断熱を施す際に、断熱パネルを水平方向に容易に連結でき、且つ、顕著な防根機能を付与した構造に関するものである。
建造物の屋根などは、日中、直射日光に長時間晒されているため、高温になり易い。特に、日射時間の長い夏場においては、屋根の表面から吸収された熱が建造物内に伝わって室温を上昇させ、また、屋根面から建造物に移行した熱による蓄熱のため、空調効率の低下を招いている。従来、こうした熱射に対する有効な方法として、屋根にポリエチレンフォームやポリスチレンフォームなどの断熱材を敷き並べて張ることによって外部よりの熱を遮断する外断熱工法が一般的であった。これらの場合、防水機能層上に断熱板を敷き並べ、その上にシンダーコンクリートや押さえブロックを設ける構造となっている。しかしながら、本方法ではシンダーコンクリートの割れ目や目地部、押さえブロックの間の隙間に長年の間に飛来した砂塵や枯葉、鳥フン、苔類などが徐々に堆積し、そこに根の深い雑草などが定着し、割れ目や隙間から根が防水機能層部に達し、防水機能を損なってしまう重大な事故を生じることがある。また、本方法のみでは断熱材の熱貫流抵抗により熱移動を抑えるに留まり、積極的に屋根面を冷却することはできない。また、断熱材を通して漏れ伝わった熱は、建造物躯体に蓄積され、夜間や曇天などの日射が無いときでも建造物内部に熱が徐々に伝わり、根本的な空調機の省エネルギー対策としては限界的であった。このような課題に対処するべく、屋根上に植生を植えるいわゆる屋上緑化が主流となりつつある。屋上緑化に関しては、植生葉面よりの水の蒸散に伴う気化熱によって熱を除去せしめるいわゆる除熱効果を併せ持っており、植生の気孔等より水蒸散を行い、気化熱によって積極的に冷却を行うことで、屋根面の温度低下を実現するものである。いわば、動物が発汗作用により体温維持を図るに似た除熱機構を利用したものといえる。従って、ヒートアイランド対策としても非常に有望である。
しかしながら、屋上緑化においては、成長した植生の根が防水層の重ね合わせ部や建造物の僅かな隙間や亀裂に入り込むことによって防水機能の劣化・低下を招き、建造物に亀裂が発生・進展し、雨漏りなどの被害に至る例が多々報告されている。従って、植生の根を防水層および建造物に到達せしめない、いわゆる防根を目的として、建造物と植生の間に防根層を設けることが必要不可欠である。防根層については、一般的には厚さ1mm程度の樹脂製シートやゴム製シートがよく用いられている。防根シートを用いた屋上緑化の施工に関する発明や考案も数多くなされており、例えば、特許文献1には「被土屋根構造」という名称で、屋上に断熱材を敷き詰め、該断熱材の上面に防根性を有するシート防水を形成せしめ、断熱効果を向上させつつ保水および防根を可能とする被土屋根構造に関する発明が開示されている。また、特許文献2には「防根パネル」という名称で、連結構造を有した防根パネルを屋根に敷設し接合部の隙間に熱硬化性樹脂や半田などを流し込んで防根せしめる発明が開示されている。外断熱工法、屋上緑化工法のいずれにしても、防根機能を発揮する、より簡易で確実な方法が望まれてきた。
しかしながら、上記の特許文献1に代表して示されたような防根シートを敷設する際、複数のシートを重ね合わせた部分より根が侵入するために、シートの重ねしろを多く取るか、重ね合わせた部分を接着する必要がある。また、シートが薄いため施工時のトラブルなどによってシートに穴や破れが生じ、防根機能が果たせないことも多い。また、当然のことながら、防根シートの施用は材料および工事費の上昇や工期の延長をもたらしている。更に、防根層の工事は風の強いときは勿論、雨天時にもシートにしわが入りやすく、しわの箇所には部分的に雨水などが溜まって植生が根腐れや葉枯れなどを起こすなどの問題を生じていた。また、特許文献2においては、熱硬化性樹脂や半田を流し込む施工は非常に手間がかかり、また、熱硬化性樹脂や半田は硬化であるため、施工費、材料費ともに増加してしまうという問題がある。さらには、施工のムラなどによって隙間が生じるリスクがある。
ほぞ穴とほぞによる連結構造は木材間の連結等には古くから使われてきたが、屋上外断熱の防根機能などに用いることは誰しも考えが達せず、永年植物の品種改良・植物生理研究を行い、植物の根の性質を深く理解し、且つ、屋上外断熱工法の開発にも従事した考案者らによって初めて簡易にして顕著な効果を有した考案に至ったものである。
本考案はかかる従来の事情に対処して成されたものであり、簡易な構造でありながら、容易かつ迅速に施工を行うことができ、製造、施工ともに安価で、且つ、緑化の際の植生に対しても良好な条件を提供しうる外断熱防根パネル構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1記載の外断熱防根パネル構造は、建造物の屋根などに敷設される外断熱パネル構造であって、防根機能を有し、断熱パネル側部にそれぞれ連続したほぞ、ほぞ穴構造を有し、ほぞおよびほぞ穴を嵌合することにより断熱パネルを水平面方向に平滑且つ隙間無く連結することを特徴とするものである。
以上の通り、本考案の請求項1記載の防根パネルにおいては、簡易な構造でありながら、容易かつ迅速に施工を行うことができ、確実な防根効果を示し、製造、施工ともに安価で、断熱性が向上し、且つ、連結した部分の表面が面一になることにより、外断熱防根パネル構造上に部分的に水が溜まることが少ない外断熱防根パネル構造を得ることが可能である。
本考案の最良の実施の形態に係る外断熱防根パネルの実施例について説明する。なお、本発明は実施例に示す形態に限定されるものではない。
図1(a)〜(c)に本考案の実施の形態に係る外断熱防根パネルを示す。本考案による外断熱防根パネル1に関しては、断熱板側部にほぞ1aを、また、もう一方の側部にほぞ穴1bを設けたものである。断熱板の材質としては、独立気泡を有するガラス発泡板、セラミック発泡板、ALC板、などの無機断熱板、発泡ポリエチレン、発泡ポリプロピレン、発泡ポリウレタン、発泡ユリア樹脂、発泡合成ゴム、発泡ポリ塩化ビニル、発泡フェノール、発泡ポリスチレンなどやこれらに充填材、補強材などを混入した樹脂断熱板などが挙げられるが、ほぞ1a、ほぞ穴1bの嵌合作業性を考慮すると、比較的硬質または半硬質な断熱板であることが望ましい。また、発泡形態に関しては押出発泡、ビーズ発泡、反応型発泡、曝気型発泡などがあるが、防根、防水、断熱機能などの点を考慮すると、いずれにしても独立気泡を有するものが望ましい。ポリスチレンの独立気泡体は押し出し成形、ビーズ法型内成形のいずれかによって得られるが、押し出し成形の場合一般に剛性が高く、特に表皮が形成されたものは表面が平滑で曲げ強度も強く、平坦な面への施工に適している。一方、ビーズ法ポリスチレン独立気泡発泡体は、高密度から低密度迄選択巾が広く、また、本考案のほぞおよびほぞ穴を発泡成形時に同時に形成でき、更に、弾力性、可撓性にも富み、嵌合部を密接させやすく、施工面の部分的な凹凸にもなじみ易い特徴を有している。ウレタン樹脂独立気泡発泡体は、原材料選択や配合、加工条件により、広汎な特性の選択が可能で、耐久性に富む特徴を有しており、板状体、型内成形体いずれの形でも利用可能である。ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン樹脂独立気泡発泡体は可撓性や耐衝撃性、弾力性に優れており、板状体、ビーズ法型内成形体いずれの形でも利用できる。本考案では外断熱工法の場合はシンダーコンクリートや押さえブロック板などが施用され、屋上断熱緑化工法では植栽基盤及び芝等の地被植物、草本類が存在し、遮光されることから光劣化の心配もなく有効な資材である。
ほぞ1aおよびほぞ穴1bは、押出し成形加工、切削加工、熱線溶融加工、エンボス加工、型内成形加工などの加工方法によって得ることができる。ほぞ1aおよびほぞ穴1bについては水平方向に任意の枚数だけ防根パネル1を連結せしめることが可能である。ほぞ、ほぞ穴の嵌合に関しては、嵌合した際の境界部分に隙間が生じておらず、かつ嵌合作業性を損なわない程度の締め付けの強さであることが望ましい。ほぞ1aおよびほぞ穴1b形状に関する態様を図1(a)〜(c)に例示する。
本実施例による屋上緑化構造に関する断面図を図2に示す。本考案が用いられる植生3の範囲は屋上緑化の主たる植生の一つである芝・コケなどの細く浅い根を有する植生において適用され、隣接する外断熱防根パネル間に緊密な連結部を作ることによって根の屋上4に達する侵入を防ぎ、その十分な効果を発揮することができる。また、図2(b)に示すように、シンダーコンクリート5などを施す場合、雑草などが屋上のシンダーコンクリート5の隙間などに根付くことがある。このとき、本発明による外断熱防根パネルを用いると根が屋上4に達することを防ぐことができる。
以上説明したとおり、請求項1に記載された考案は、構築物の外断熱工法や屋上緑化工法において従来の防根シート施工に代わって簡易かつ確実に安価な材工費用で防根断熱構造を実現するものであり、特に屋上断熱緑化工法の場合は防根シートの施工費が不要で安価となり、且つ、四季にわたって、建造物の除熱性および断熱性を高め、熱の蓄積を押さえ、また、建造物の寿命延長に繋がるものである。従って、建造物内の空調に関わる省エネルギー対策や都市のヒートアイランド対策に対して経済的且つ極めて有効な方法となる。また、建造物を保護し耐用年数を延ばすことにより省エネルギー・省資源に寄与することが可能である。
1…外断熱防根パネル 1a…ほぞ 1b…ほぞ穴 2…植栽基盤 3…植生 4…屋根 5…シンダーコンクリート 6…座金 7…ボルト・ナット 8…防水機能層
Claims (1)
- 建造物の屋根などに敷設される外断熱パネル構造であって、防根機能を有し、断熱パネル側部にそれぞれ連続したほぞ、ほぞ穴構造を有し、ほぞおよびほぞ穴を嵌合することにより断熱パネルを水平面方向に平滑且つ隙間無く連結することを特徴とする外断熱防根パネル構造。
Priority Applications (1)
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JP2007003898U JP3134253U (ja) | 2007-05-28 | 2007-05-28 | 外断熱防根パネル |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2007003898U JP3134253U (ja) | 2007-05-28 | 2007-05-28 | 外断熱防根パネル |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3134253U (ja) |
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2007
- 2007-05-28 JP JP2007003898U patent/JP3134253U/ja not_active Expired - Fee Related
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