JP3133943B2 - 同軸型誘電体共振器の共振周波数の測定方法及び調整方法 - Google Patents
同軸型誘電体共振器の共振周波数の測定方法及び調整方法Info
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- JP3133943B2 JP3133943B2 JP08080715A JP8071596A JP3133943B2 JP 3133943 B2 JP3133943 B2 JP 3133943B2 JP 08080715 A JP08080715 A JP 08080715A JP 8071596 A JP8071596 A JP 8071596A JP 3133943 B2 JP3133943 B2 JP 3133943B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、無線通信機器等に用い
られる同軸型誘電体共振器の共振周波数の測定及び調整
方法に関する。
られる同軸型誘電体共振器の共振周波数の測定及び調整
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図1に示す同軸型誘電体共振器1は、例
えばチタン酸バリウム系セラミックから成る円筒状誘電
体2と、この誘電体2の一方の端面3から他方の端面4
に至る貫通孔5の中に設けられた内導体6と、誘電体2
の外周面7に設けられた外導体8と、内導体6と外導体
8とを接続するように誘電体2の他方の端面4に設けら
れた短絡導体9と、誘電体2の一方の端面3及び外周面
7の一部に設けられ且つ内導体6に接続された端子導体
10とから成る。なお、外導体8と端子導体10は誘電
体2の外周面7の分離領域11によって電気的に分離さ
れている。また、内導体6、外導体8、短絡導体9及び
端子導体10は、導電性ペースト(銀ペースト)を誘電
体2の全表面に塗布して焼成して導体層を作り、外周面
7上の導体層の一部をリング状に削除して分離領域11
を設けることによって形成されている。
えばチタン酸バリウム系セラミックから成る円筒状誘電
体2と、この誘電体2の一方の端面3から他方の端面4
に至る貫通孔5の中に設けられた内導体6と、誘電体2
の外周面7に設けられた外導体8と、内導体6と外導体
8とを接続するように誘電体2の他方の端面4に設けら
れた短絡導体9と、誘電体2の一方の端面3及び外周面
7の一部に設けられ且つ内導体6に接続された端子導体
10とから成る。なお、外導体8と端子導体10は誘電
体2の外周面7の分離領域11によって電気的に分離さ
れている。また、内導体6、外導体8、短絡導体9及び
端子導体10は、導電性ペースト(銀ペースト)を誘電
体2の全表面に塗布して焼成して導体層を作り、外周面
7上の導体層の一部をリング状に削除して分離領域11
を設けることによって形成されている。
【0003】図1の誘電体共振器1の従来の共振周波数
測定用治具は、図2に示すように絶縁性回路基板12と
共振器載置台13との組み合せから成る。回路基板12
の表面には帯状のグランド導体層14と、共振器接触用
導体層15と、入力及び出力ストリップライン導体層1
6、17が設けられている。入力及び出力ストリップラ
イン導体層16、17は共振器接触用導体層15に対し
てギャップを有するように形成されている。共振器載置
台13は銅製であって、ネジ(図示せず)で回路基板1
2に固着され且つグランド導体層14に電気的に接続さ
れている。また、共振器載置第13には共振器1を載せ
るためのV字状溝18が設けられている。
測定用治具は、図2に示すように絶縁性回路基板12と
共振器載置台13との組み合せから成る。回路基板12
の表面には帯状のグランド導体層14と、共振器接触用
導体層15と、入力及び出力ストリップライン導体層1
6、17が設けられている。入力及び出力ストリップラ
イン導体層16、17は共振器接触用導体層15に対し
てギャップを有するように形成されている。共振器載置
台13は銅製であって、ネジ(図示せず)で回路基板1
2に固着され且つグランド導体層14に電気的に接続さ
れている。また、共振器載置第13には共振器1を載せ
るためのV字状溝18が設けられている。
【0004】図2の治具を使用して誘電体共振器1の共
振周波数を測定する時には、誘電体共振器1を載置台1
3の溝18の上に載せ、端子導体10を回路基板12の
共振器接触用導体層15に接続させ、入力側及び出力側
ストリップライン導体層16、17に図3に示すように
信号入力回路19及び信号出力回路20を接続する。な
お、図3は測定装置を等価的に示すものであり、コンデ
ンサC1 、C2 は入力及び出力側ストリップライン導体
層16、17と共振器接触用導体層15との間のギャッ
プによって得られる静電容量を示す。また、信号入力回
路19は図4に示すように可変周波数源21と例えば5
0Ωのインピーダンス22とから成り、信号出力回路2
0は例えば50Ωのインピーダンス23とこの両端の電
圧を測定する測定器24とから成る。可変周波数源21
から周波数fを徐々に高めながら周波数信号を入力側ス
トリップライン導体層16に供給し、出力回路20にお
いてインピーダンス23の電流の変化を測定器24で測
定し、これに基づいて通過電力即ち信号出力回路20に
入力した電力のレベルを求めると、図5の周波数特性が
得られる。図5では周波数f0 で通過電力が最大になっ
ている。そこで、周波数f0 の通過電力から3dB下った
レベルに交差する2つの点の周波数f1 、f2 を求め、
この中間の周波数を共振周波数とする。
振周波数を測定する時には、誘電体共振器1を載置台1
3の溝18の上に載せ、端子導体10を回路基板12の
共振器接触用導体層15に接続させ、入力側及び出力側
ストリップライン導体層16、17に図3に示すように
信号入力回路19及び信号出力回路20を接続する。な
お、図3は測定装置を等価的に示すものであり、コンデ
ンサC1 、C2 は入力及び出力側ストリップライン導体
層16、17と共振器接触用導体層15との間のギャッ
プによって得られる静電容量を示す。また、信号入力回
路19は図4に示すように可変周波数源21と例えば5
0Ωのインピーダンス22とから成り、信号出力回路2
0は例えば50Ωのインピーダンス23とこの両端の電
圧を測定する測定器24とから成る。可変周波数源21
から周波数fを徐々に高めながら周波数信号を入力側ス
トリップライン導体層16に供給し、出力回路20にお
いてインピーダンス23の電流の変化を測定器24で測
定し、これに基づいて通過電力即ち信号出力回路20に
入力した電力のレベルを求めると、図5の周波数特性が
得られる。図5では周波数f0 で通過電力が最大になっ
ている。そこで、周波数f0 の通過電力から3dB下った
レベルに交差する2つの点の周波数f1 、f2 を求め、
この中間の周波数を共振周波数とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図2及び図
3の従来の測定方法では、回路基板12に導体層15、
16、17を設けてコンデンサC1 、C2 を得るので、
コンデンサC1 、C2 の容量値を精度良く得ることがで
きるように構成することがむずかしい。また誘電体共振
器1と共振器接触用導体層15との間に図4に示すよう
に等価的にインダクタンスL1 と抵抗R1 があると考え
られ、また誘電体共振器1の外導体8とグランドとの間
にも等価的にインダクタンスL2 と抵抗R2 があると考
えられる。更に共振器接触用導体層15とグランドとの
間に等価的に寄生容量に基づくコンデンサC3 があると
考えられる。誘電体共振器1は共振周波数の近傍におい
てLCの並列回路と等価であり、これにコンデンサC2
、C3 が並列に接続されているので、共振周波数が変
化し、誘電体共振器1のみの共振周波数を求めることが
困難である。また、コンデンサC1 〜C3 、インダクタ
ンスL1 、L2 、及び抵抗R1 、R2 の経時、接触状態
等によってバラツクため、図5に示す周波数特性にもバ
ラツキが生じ、共振周波数の精度の高い測定値を得るこ
とができなかった。
3の従来の測定方法では、回路基板12に導体層15、
16、17を設けてコンデンサC1 、C2 を得るので、
コンデンサC1 、C2 の容量値を精度良く得ることがで
きるように構成することがむずかしい。また誘電体共振
器1と共振器接触用導体層15との間に図4に示すよう
に等価的にインダクタンスL1 と抵抗R1 があると考え
られ、また誘電体共振器1の外導体8とグランドとの間
にも等価的にインダクタンスL2 と抵抗R2 があると考
えられる。更に共振器接触用導体層15とグランドとの
間に等価的に寄生容量に基づくコンデンサC3 があると
考えられる。誘電体共振器1は共振周波数の近傍におい
てLCの並列回路と等価であり、これにコンデンサC2
、C3 が並列に接続されているので、共振周波数が変
化し、誘電体共振器1のみの共振周波数を求めることが
困難である。また、コンデンサC1 〜C3 、インダクタ
ンスL1 、L2 、及び抵抗R1 、R2 の経時、接触状態
等によってバラツクため、図5に示す周波数特性にもバ
ラツキが生じ、共振周波数の精度の高い測定値を得るこ
とができなかった。
【0006】そこで、本発明の目的は、測定作業が容易
であるにもかかわらず比較的精度の高い測定結果を得る
ことができる同軸型誘電体共振器の共振周波数測定方法
及び共振周波数を容易に調整することができる方法を提
供することにある。
であるにもかかわらず比較的精度の高い測定結果を得る
ことができる同軸型誘電体共振器の共振周波数測定方法
及び共振周波数を容易に調整することができる方法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、一方の端面から他方の端面に至る貫通孔を
有する誘電体と、前記貫通孔に設けられた内導体と、前
記誘電体の外周面に設けられた外導体とを備えた同軸型
誘電体共振器の共振周波数を測定する方法であって、出
力周波数を変えることができる周波数信号発生器と周波
数信号の電力を測定するための測定器とを用意し、前記
誘電体共振器の前記内導体を前記周波数信号発生器に第
1の接続部材で接続し且つ前記誘電体共振器の前記外導
体を前記測定器に第2の接続部材で接続し且つ前記第1
及び第2の接続部材を前記誘電体共振器の軸と同一の直
線上に配置し且つ前記第1及び第2の接続部材によって
前記誘電体共振器を挟持し、前記周波数信号発生器から
種々の周波数値の周波数信号を発生させ、前記誘電体共
振器を通過した後の前記種々の周波数信号の電力レベル
を前記測定器で測定し、前記電力レベルが低下した周波
数領域に基づいて前記誘電体共振器の共振周波数を決定
することを特徴とする共振周波数の測定方法に係わるも
のである。また、請求項2に示すように外導体を選択的
に除去する手段を設け、共振周波数を測定しながら外導
体の除去によって共振周波数を調整することができる。
また、請求項3に示すように誘電体共振器を導体で形成
した第1及び第2の接続部材で挟持し、誘電体共振器の
共振周波数を測定し、所望共振周波数を得るために誘電
体共振器を回転しながら外導体を切削して共振周波数を
調整することができる。
の本発明は、一方の端面から他方の端面に至る貫通孔を
有する誘電体と、前記貫通孔に設けられた内導体と、前
記誘電体の外周面に設けられた外導体とを備えた同軸型
誘電体共振器の共振周波数を測定する方法であって、出
力周波数を変えることができる周波数信号発生器と周波
数信号の電力を測定するための測定器とを用意し、前記
誘電体共振器の前記内導体を前記周波数信号発生器に第
1の接続部材で接続し且つ前記誘電体共振器の前記外導
体を前記測定器に第2の接続部材で接続し且つ前記第1
及び第2の接続部材を前記誘電体共振器の軸と同一の直
線上に配置し且つ前記第1及び第2の接続部材によって
前記誘電体共振器を挟持し、前記周波数信号発生器から
種々の周波数値の周波数信号を発生させ、前記誘電体共
振器を通過した後の前記種々の周波数信号の電力レベル
を前記測定器で測定し、前記電力レベルが低下した周波
数領域に基づいて前記誘電体共振器の共振周波数を決定
することを特徴とする共振周波数の測定方法に係わるも
のである。また、請求項2に示すように外導体を選択的
に除去する手段を設け、共振周波数を測定しながら外導
体の除去によって共振周波数を調整することができる。
また、請求項3に示すように誘電体共振器を導体で形成
した第1及び第2の接続部材で挟持し、誘電体共振器の
共振周波数を測定し、所望共振周波数を得るために誘電
体共振器を回転しながら外導体を切削して共振周波数を
調整することができる。
【0008】
【発明の作用及び効果】各請求項の発明によれば、誘電
体共振器は周波数信号発生器と測定器との間に直列に接
続される。このため、誘電体共振器が共振した時に高イ
ンピーダンスになり、誘電体共振器を通過する電力が低
下する。従って、周波数と電力通過量との関係に基づい
て共振周波数を決定することができる。周波数信号発生
器を誘電体共振器に接続する第1の接続部材及び誘電体
共振器を測定器に接続する第2の接続部材のインピーダ
ンスのバラツキがあっても、これ等のインピーダンスは
誘電体共振器の共振時のインピーダンスに比べて小さい
ので、共振周波数の測定精度にほとんど影響を及ぼさな
い。即ち、図4に示す従来の測定回路では誘電体共振器
に対して並列にコンデンサC2 、インピーダンス23等
が接続されるために、これ等を含めた共振回路が形成さ
れ、この共振回路の共振周波数と誘電体共振器のみの共
振周波数との区別が不可能であり、誘電体共振器の共振
周波数を高精度に求めることはできなかったが、本発明
では第1及び第2の接続部材のインピーダンスが誘電体
共振器に直列に接続されるので、従来方法で生じた問題
を防ぐことができ、高精度な測定が可能になる。また、
誘電体共振器と第1及び第2の接続部材との選択的接続
を容易に達成することが可能になり、測定を能率的に行
うことができる。また、請求項2の発明によれば、共振
周波数の測定と調整とを連続的に行い、所望共振周波数
を容易に得ることができる。また、請求項3の発明によ
れば、誘電体共振器の回転によって共振周波数の調整を
円滑に求めることができる。また、共振周波数の調整と
測定とを同一の装置で進めることができる。
体共振器は周波数信号発生器と測定器との間に直列に接
続される。このため、誘電体共振器が共振した時に高イ
ンピーダンスになり、誘電体共振器を通過する電力が低
下する。従って、周波数と電力通過量との関係に基づい
て共振周波数を決定することができる。周波数信号発生
器を誘電体共振器に接続する第1の接続部材及び誘電体
共振器を測定器に接続する第2の接続部材のインピーダ
ンスのバラツキがあっても、これ等のインピーダンスは
誘電体共振器の共振時のインピーダンスに比べて小さい
ので、共振周波数の測定精度にほとんど影響を及ぼさな
い。即ち、図4に示す従来の測定回路では誘電体共振器
に対して並列にコンデンサC2 、インピーダンス23等
が接続されるために、これ等を含めた共振回路が形成さ
れ、この共振回路の共振周波数と誘電体共振器のみの共
振周波数との区別が不可能であり、誘電体共振器の共振
周波数を高精度に求めることはできなかったが、本発明
では第1及び第2の接続部材のインピーダンスが誘電体
共振器に直列に接続されるので、従来方法で生じた問題
を防ぐことができ、高精度な測定が可能になる。また、
誘電体共振器と第1及び第2の接続部材との選択的接続
を容易に達成することが可能になり、測定を能率的に行
うことができる。また、請求項2の発明によれば、共振
周波数の測定と調整とを連続的に行い、所望共振周波数
を容易に得ることができる。また、請求項3の発明によ
れば、誘電体共振器の回転によって共振周波数の調整を
円滑に求めることができる。また、共振周波数の調整と
測定とを同一の装置で進めることができる。
【0009】
【実施例】次に、図6〜図8を参照して本発明の実施例
に係わる同軸型誘電体共振器の共振周波数測定及び調整
方法及びこれ等のための装置を説明する。図6及び図7
は図1に示したものと同一の同軸型誘電体共振器1の共
振周波数を測定し、且つ調整(トリミング)するための
装置を示す。この測定及び調整装置は、測定回路装置3
1を有する。この測定回路装置31は、ネットワークア
ナライザと呼ばれているものであって、可変周波数信号
発生器32と、入力側インピーダンス33と、第1の端
子(ポート)34と、第2の端子(ポート)35と、出
力側インピーダンス36と、測定器37とを有する。可
変周波数信号発生器32は周波数信号掃引回路であって
周波数信号の周波数を低い値から高い値に向って又はこ
の逆に段階的に変化させることができるように形成さ
れ、この一端はインピーダンス33を介して第1の端子
34に接続され、この他端はグランドに接続されてい
る。出力側のインピーダンス36は第2の端子35とグ
ランドとの間に接続されている。測定器37はインピー
ダンス36の両端子間に接続され、この端子間の電圧を
測定し、これに基づき電力レベルを示す出力をデ−タを
出力するものである。出力側インピーダンス36は例え
ば50Ωであって既知であるので、この両端の電圧Eと
出力側インピータンス36の値Zとに基づいてE2 /Z
で電力レベルを知ることができる。従って、出力インピ
−ダンス36とこの測定器37とを含めて電力レベル測
定器と呼ぶこともできる。測定器37で得られた電力レ
ベルを示すディジタルデータはマイコン38に送られ
る。また、測定器37は周波数特性表示及び記録手段
(図示せず)を有し、測定結果を表示すると共に記録す
る。
に係わる同軸型誘電体共振器の共振周波数測定及び調整
方法及びこれ等のための装置を説明する。図6及び図7
は図1に示したものと同一の同軸型誘電体共振器1の共
振周波数を測定し、且つ調整(トリミング)するための
装置を示す。この測定及び調整装置は、測定回路装置3
1を有する。この測定回路装置31は、ネットワークア
ナライザと呼ばれているものであって、可変周波数信号
発生器32と、入力側インピーダンス33と、第1の端
子(ポート)34と、第2の端子(ポート)35と、出
力側インピーダンス36と、測定器37とを有する。可
変周波数信号発生器32は周波数信号掃引回路であって
周波数信号の周波数を低い値から高い値に向って又はこ
の逆に段階的に変化させることができるように形成さ
れ、この一端はインピーダンス33を介して第1の端子
34に接続され、この他端はグランドに接続されてい
る。出力側のインピーダンス36は第2の端子35とグ
ランドとの間に接続されている。測定器37はインピー
ダンス36の両端子間に接続され、この端子間の電圧を
測定し、これに基づき電力レベルを示す出力をデ−タを
出力するものである。出力側インピーダンス36は例え
ば50Ωであって既知であるので、この両端の電圧Eと
出力側インピータンス36の値Zとに基づいてE2 /Z
で電力レベルを知ることができる。従って、出力インピ
−ダンス36とこの測定器37とを含めて電力レベル測
定器と呼ぶこともできる。測定器37で得られた電力レ
ベルを示すディジタルデータはマイコン38に送られ
る。また、測定器37は周波数特性表示及び記録手段
(図示せず)を有し、測定結果を表示すると共に記録す
る。
【0010】誘電体共振器1を測定回路装置31に接続
するために、第1及び第2の接続部材39、40と第1
及び第2の接続ケ−ブル41、42が設けられている。
第1及び第2の接続部材39、40は導電体から成り、
互いに同軸上に配置され、誘電体共振器1を挟持するた
めの先端部43、44と直線上に延びる軸部45、46
を有する。軸部45、46は軸受47、48に回転自在
に支持されている。
するために、第1及び第2の接続部材39、40と第1
及び第2の接続ケ−ブル41、42が設けられている。
第1及び第2の接続部材39、40は導電体から成り、
互いに同軸上に配置され、誘電体共振器1を挟持するた
めの先端部43、44と直線上に延びる軸部45、46
を有する。軸部45、46は軸受47、48に回転自在
に支持されている。
【0011】一方の軸受47は絶縁性支持体49に固定
されている。第1の接続部材39を伴なって支持体49
を矢印50で示す水平方向(X軸方向)に移動させるた
めに支持体49のネジ孔51にネジ棒(リードスクリュ
ー)52が螺合されている。ネジ棒52は固定配置され
た送りモータ53に結合されている。支持体49には直
線的に延びるガイド棒54が係合されているので、モー
タ53の回転は支持体49及び第1の接続部材39のX
軸方向の直線運動に変換される。
されている。第1の接続部材39を伴なって支持体49
を矢印50で示す水平方向(X軸方向)に移動させるた
めに支持体49のネジ孔51にネジ棒(リードスクリュ
ー)52が螺合されている。ネジ棒52は固定配置され
た送りモータ53に結合されている。支持体49には直
線的に延びるガイド棒54が係合されているので、モー
タ53の回転は支持体49及び第1の接続部材39のX
軸方向の直線運動に変換される。
【0012】第2の接続部材40を支持する軸受48は
固定配置された絶縁性支持体55に固着されている。ま
た、第2の接続部材40の軸部46は回転機構としての
モータ56に結合されている。第1及び第2の接続部材
39、40は、可撓性を有する導線から成る第1及び第
2の接続ケ−ブル41、42によって測定回路装置31
の第1及び第2の端子34、35に接続されている。な
お、第1及び第2の接続ケ−ブル41、42は第1及び
第2の軸部45、46に対してスリップリング57、5
8によって電気的に接続されている。
固定配置された絶縁性支持体55に固着されている。ま
た、第2の接続部材40の軸部46は回転機構としての
モータ56に結合されている。第1及び第2の接続部材
39、40は、可撓性を有する導線から成る第1及び第
2の接続ケ−ブル41、42によって測定回路装置31
の第1及び第2の端子34、35に接続されている。な
お、第1及び第2の接続ケ−ブル41、42は第1及び
第2の軸部45、46に対してスリップリング57、5
8によって電気的に接続されている。
【0013】誘電体共振器1の外導体8を選択的に除去
するための外導体除去手段として切削装置59が設けら
れている。切削装置59は、回転ブレード即ち円板状の
刃60とこの刃60を回転するモータ61と、刃60及
びモータ61を矢印62で示すX軸方向に移動するため
のX軸方向送り装置62と、これ等を矢印63で示すY
軸方向(垂直方向)に移動するためのY軸方向送り装置
64とから成る。X軸方向移動装置62は例えば送りモ
ータ及びリードスクリューを含んで回転モータ61及び
刃60をX軸方向送り、Y軸方向移動装置64は例えば
送りモータとリードスクリューを含んで回転モータ6
1、刃60及びX軸方向送り装置62をY軸方向に送
る。なお、X軸方向送り装置62及びY軸方向送り装置
64はマイコン38によって制御される。
するための外導体除去手段として切削装置59が設けら
れている。切削装置59は、回転ブレード即ち円板状の
刃60とこの刃60を回転するモータ61と、刃60及
びモータ61を矢印62で示すX軸方向に移動するため
のX軸方向送り装置62と、これ等を矢印63で示すY
軸方向(垂直方向)に移動するためのY軸方向送り装置
64とから成る。X軸方向移動装置62は例えば送りモ
ータ及びリードスクリューを含んで回転モータ61及び
刃60をX軸方向送り、Y軸方向移動装置64は例えば
送りモータとリードスクリューを含んで回転モータ6
1、刃60及びX軸方向送り装置62をY軸方向に送
る。なお、X軸方向送り装置62及びY軸方向送り装置
64はマイコン38によって制御される。
【0014】図6の共振周波数測定及び調整装置を使用
して誘電体共振器1の共振周波数を測定し且つ調整する
時には、図1に示す円筒状誘電体2の全表面に導体層を
設けたものを用意し、これを第1及び第2の接続部材3
9、40で挟持する。即ち、第1の接続部材39を第2
の接続部材40から円筒状誘電体2の長さ以上離間させ
て第1及び第2の接続部材39、40の間に導体層を有
する円筒状誘電体2を同軸的に配置し、第1の接続部材
39を図6で右方向に移動することによって導体層を有
する誘電体2を第1及び第2の接続部材39、40で挟
持する。第1及び第2の接続部材39、40の先細の先
端部43、44は誘電体2の一方及び他方の端面3、4
から貫通孔5に挿入され、且つ端面3、4の導体層に電
気的に接続される。
して誘電体共振器1の共振周波数を測定し且つ調整する
時には、図1に示す円筒状誘電体2の全表面に導体層を
設けたものを用意し、これを第1及び第2の接続部材3
9、40で挟持する。即ち、第1の接続部材39を第2
の接続部材40から円筒状誘電体2の長さ以上離間させ
て第1及び第2の接続部材39、40の間に導体層を有
する円筒状誘電体2を同軸的に配置し、第1の接続部材
39を図6で右方向に移動することによって導体層を有
する誘電体2を第1及び第2の接続部材39、40で挟
持する。第1及び第2の接続部材39、40の先細の先
端部43、44は誘電体2の一方及び他方の端面3、4
から貫通孔5に挿入され、且つ端面3、4の導体層に電
気的に接続される。
【0015】次に、刃60を誘電体2の外周面7の導体
層に接触させ、モータ56によって誘電体2を回転させ
導体層をリング状に切削する。これにより分離領域11
が形成され、図1の構造の誘電体共振器1が得られる。
誘電体共振器1の共振周波数は外導体8の長さに依存し
て決定される。外導体8の長さが短いほど共振周波数は
高くなるので、最初は分離領域11を図6で左寄りに形
成し、所望周波数値よりも低い共振周波数が得られるよ
うにする。
層に接触させ、モータ56によって誘電体2を回転させ
導体層をリング状に切削する。これにより分離領域11
が形成され、図1の構造の誘電体共振器1が得られる。
誘電体共振器1の共振周波数は外導体8の長さに依存し
て決定される。外導体8の長さが短いほど共振周波数は
高くなるので、最初は分離領域11を図6で左寄りに形
成し、所望周波数値よりも低い共振周波数が得られるよ
うにする。
【0016】分離領域11が形成されたら、誘電体共振
器1の回転を停止すると共に刃60を誘電体共振器1か
ら離間させ、周波数信号発生器32から所望共振周波数
を含む周波数帯域の周波数信号を発生させる。周波数信
号の周波数は低い値から高い値又はこの逆に多段階に徐
々に変化させる。同時に周波数信号の周波数の各段階に
おいて測定器37に基づいて通過電力を測定する。
器1の回転を停止すると共に刃60を誘電体共振器1か
ら離間させ、周波数信号発生器32から所望共振周波数
を含む周波数帯域の周波数信号を発生させる。周波数信
号の周波数は低い値から高い値又はこの逆に多段階に徐
々に変化させる。同時に周波数信号の周波数の各段階に
おいて測定器37に基づいて通過電力を測定する。
【0017】誘電体共振器1の端子導体10及び内導体
6の一端に第1の接続部材39が接続され、外導体8に
接続された短絡導体9に第2の接続部材40が接続され
るので、測定回路装置31に対して誘電体共振器1は等
価的に図7に示すように接続される。即ち、第1の端子
34から第2の端子35の信号伝送路に対して誘電体共
振器1のLC並列共振回路が直列に接続された状態にな
る。なお、図7においてLa は第1の接続部材39と第
1の接続線41との少なくともインダクタンス成分を含
むインピーダンスを示し、Lb は第2の接続部材40と
第2の接続線42の少なくともインダクタンス成分を含
むインピーダンスを示す。誘電体共振器1は共振してい
ない時に低インピーダンス値となり、共振している時に
高インピーダンスになる。従って、周波数信号の周波数
を変えて通過電力を測定すると、図8に示す特性線が得
られる。そこで、通過電力が低下した領域に基づいて共
振周波数f0 を決定する。この共振周波数f0 の決定
は、図8に示す特性線を表示装置の表示画面に表示して
判定してもよいし、プロッタ等で記録紙に図8の特性線
を書き、これに基づいて判定してもよいし、測定器37
にメモリを内蔵させるか、又はマイコン38のメモリを
使用してこのメモリに通過電力と周波数のデータを格納
し、マイコン38を使用して最低通過電力となる周波数
を自動的に判定し、これを共振周波数として表示装置に
表示してもよい。
6の一端に第1の接続部材39が接続され、外導体8に
接続された短絡導体9に第2の接続部材40が接続され
るので、測定回路装置31に対して誘電体共振器1は等
価的に図7に示すように接続される。即ち、第1の端子
34から第2の端子35の信号伝送路に対して誘電体共
振器1のLC並列共振回路が直列に接続された状態にな
る。なお、図7においてLa は第1の接続部材39と第
1の接続線41との少なくともインダクタンス成分を含
むインピーダンスを示し、Lb は第2の接続部材40と
第2の接続線42の少なくともインダクタンス成分を含
むインピーダンスを示す。誘電体共振器1は共振してい
ない時に低インピーダンス値となり、共振している時に
高インピーダンスになる。従って、周波数信号の周波数
を変えて通過電力を測定すると、図8に示す特性線が得
られる。そこで、通過電力が低下した領域に基づいて共
振周波数f0 を決定する。この共振周波数f0 の決定
は、図8に示す特性線を表示装置の表示画面に表示して
判定してもよいし、プロッタ等で記録紙に図8の特性線
を書き、これに基づいて判定してもよいし、測定器37
にメモリを内蔵させるか、又はマイコン38のメモリを
使用してこのメモリに通過電力と周波数のデータを格納
し、マイコン38を使用して最低通過電力となる周波数
を自動的に判定し、これを共振周波数として表示装置に
表示してもよい。
【0018】測定された共振周波数の値が所望範囲に入
らない場合には、マイコン38からトリミング指令を発
生させ、X軸送り装置62によって刃60のX軸方向の
位置を図6で右側に少し移動し、Y軸方向送り装置64
によって刃60を外導体8に接触させ、モータ56で誘
電体共振器1を回転させて分離領域11の幅を少し広げ
るように外導体8を切削する。次に、再び誘電体共振器
1の共振周波数を測定する。以上のようなトリミングは
共振周波数が所望範囲又は値になるまで続ける。トリミ
ングが終了したら第1の接続部材39を左方向に移動し
て誘電体共振器1を第1及び第2の接続部材39、40
の間から取り外す。なお、誘電体2に対するY軸方向の
切削によって共振周波数の調整即ちトリミングを行って
もよい。
らない場合には、マイコン38からトリミング指令を発
生させ、X軸送り装置62によって刃60のX軸方向の
位置を図6で右側に少し移動し、Y軸方向送り装置64
によって刃60を外導体8に接触させ、モータ56で誘
電体共振器1を回転させて分離領域11の幅を少し広げ
るように外導体8を切削する。次に、再び誘電体共振器
1の共振周波数を測定する。以上のようなトリミングは
共振周波数が所望範囲又は値になるまで続ける。トリミ
ングが終了したら第1の接続部材39を左方向に移動し
て誘電体共振器1を第1及び第2の接続部材39、40
の間から取り外す。なお、誘電体2に対するY軸方向の
切削によって共振周波数の調整即ちトリミングを行って
もよい。
【0019】本実施例は次の効果を有する。 (1) 誘電体共振器1を信号伝送路に対して直列に接
続するので、伝送路のインピーダンスLa 、Lb が誘電
体共振器1に対して並列に接続されない。また、誘電体
共振器1の共振時のインピーダンスは、伝送路のインピ
ーダンスLa 、Lb に比べて十分に高い。従って、誘電
体共振器1の共振動作は伝送路のインピーダンスLa 、
Lb の影響を実質的に受けない。このため、伝送路のイ
ンピーダンスLa 、Lb のバラツキが生じても、誘電体
共振器1の共振周波数の値の変化がほとんど発生せず、
高精度な測定が可能になる。 (2) 誘電体共振器1をトリミング装置に装着した状
態で共振周波数を測定することができるので、共振周波
数を測定しながらトリミングを行うことができ、精度の
高い共振周波数を容易に得ることができ、結果として誘
電体共振器1のコストの低減が可能になる。 (3) 誘電体共振器1をこれと同一の軸上に配置され
た第1及び第2の接続部材39、40で挟持する構成で
あるので、誘電体共振器1の着脱を容易に行うことがで
きるのみでなく、トリミングのための誘電体共振器1の
回転も容易に達成することができる。
続するので、伝送路のインピーダンスLa 、Lb が誘電
体共振器1に対して並列に接続されない。また、誘電体
共振器1の共振時のインピーダンスは、伝送路のインピ
ーダンスLa 、Lb に比べて十分に高い。従って、誘電
体共振器1の共振動作は伝送路のインピーダンスLa 、
Lb の影響を実質的に受けない。このため、伝送路のイ
ンピーダンスLa 、Lb のバラツキが生じても、誘電体
共振器1の共振周波数の値の変化がほとんど発生せず、
高精度な測定が可能になる。 (2) 誘電体共振器1をトリミング装置に装着した状
態で共振周波数を測定することができるので、共振周波
数を測定しながらトリミングを行うことができ、精度の
高い共振周波数を容易に得ることができ、結果として誘
電体共振器1のコストの低減が可能になる。 (3) 誘電体共振器1をこれと同一の軸上に配置され
た第1及び第2の接続部材39、40で挟持する構成で
あるので、誘電体共振器1の着脱を容易に行うことがで
きるのみでなく、トリミングのための誘電体共振器1の
回転も容易に達成することができる。
【0020】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 図6の第1及び第2の接続部材39、40を図
9に示すように変形することができる。図9では第1及
び第2の接続部材39、40が導体から成る軸部45、
46と導体から成るコップ状先端部43a、44aとで
構成されている。コップ状先端部43a、44aは軸部
45、46に固着され、誘電体共振器1の一端及び他端
を収容する凹部71、72を有する。共振周波数の測定
時及び調整時には図9に示すように先端部43a、44
aの凹部71、72に端子導体10及び外導体8を接触
させ、図7と同一の回路を形成する。図9の第1及び第
2の接続部材39、40は、誘電体共振器1の損傷を防
止及び安定的保持を可能にする。 (2) 図10に示すように一方の端面3の近くの外周
面を削り、外周面7に端子導体10を設けない形状とす
ることができる。 (3) 誘電体2の一方の端面3に端子導体を設けない
構造とすることができる。 (4) 短絡導体9を省いた構造の1/2 波長型誘電体共
振器にも本発明を適用することができる。
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 図6の第1及び第2の接続部材39、40を図
9に示すように変形することができる。図9では第1及
び第2の接続部材39、40が導体から成る軸部45、
46と導体から成るコップ状先端部43a、44aとで
構成されている。コップ状先端部43a、44aは軸部
45、46に固着され、誘電体共振器1の一端及び他端
を収容する凹部71、72を有する。共振周波数の測定
時及び調整時には図9に示すように先端部43a、44
aの凹部71、72に端子導体10及び外導体8を接触
させ、図7と同一の回路を形成する。図9の第1及び第
2の接続部材39、40は、誘電体共振器1の損傷を防
止及び安定的保持を可能にする。 (2) 図10に示すように一方の端面3の近くの外周
面を削り、外周面7に端子導体10を設けない形状とす
ることができる。 (3) 誘電体2の一方の端面3に端子導体を設けない
構造とすることができる。 (4) 短絡導体9を省いた構造の1/2 波長型誘電体共
振器にも本発明を適用することができる。
【図1】誘電体共振器を示す断面図である。
【図2】従来の誘電体共振器の共振周波数測定装置の一
部を示す分解斜視図である。
部を示す分解斜視図である。
【図3】従来の共振周波数測定装置を示す回路図であ
る。
る。
【図4】従来の共振周波数測定装置を示す等価回路図で
ある。
ある。
【図5】従来の共振周波数測定方法による共振周波数の
決定方法を説明するための特性図である。
決定方法を説明するための特性図である。
【図6】本発明の実施例の誘電体共振器の共振周波数測
定及び調整装置を説明的に示す正面図である。
定及び調整装置を説明的に示す正面図である。
【図7】図6の状態の等価回路図である。
【図8】実施例による周波数と通過電力の関係を示す特
性図である。
性図である。
【図9】変形例の第1及び第2の接続部材を示す一部切
欠正面図である。
欠正面図である。
【図10】変形例の誘電体共振器を示す断面図である。
1 誘電体共振器 32 可変周波数信号発生器 37 測定器 39、40 第1及び第2の接続部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−3564(JP,A) 特開 平3−279874(JP,A) 特開 平5−327317(JP,A) 特開 平7−140186(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01R 27/28 G01R 29/22 H03H 9/02
Claims (3)
- 【請求項1】 一方の端面から他方の端面に至る貫通孔
を有する誘電体と、前記貫通孔に設けられた内導体と、
前記誘電体の外周面に設けられた外導体とを備えた同軸
型誘電体共振器の共振周波数を測定する方法であって、 出力周波数を変えることができる周波数信号発生器と周
波数信号の電力を測定するための測定器とを用意し、 前記誘電体共振器の前記内導体を前記周波数信号発生器
に第1の接続部材で接続し且つ前記誘電体共振器の前記
外導体を前記測定器に第2の接続部材で接続し且つ前記
第1及び第2の接続部材を前記誘電体共振器の軸と同一
の直線上に配置し且つ前記第1及び第2の接続部材によ
って前記誘電体共振器を挟持し、 前記周波数信号発生器から種々の周波数値の周波数信号
を発生させ、前記誘電体共振器を通過した後の前記種々
の周波数信号の電力レベルを前記測定器で測定し、前記
電力レベルが低下した周波数領域に基づいて前記誘電体
共振器の共振周波数を決定することを特徴とする共振周
波数の測定方法。 - 【請求項2】 一方の端面から他方の端面に至る貫通孔
を有する誘電体と、前記貫通孔に設けられた内導体と、
前記誘電体の外周面に設けられた外導体とを備えた同軸
型誘電体共振器の共振周波数を調整する方法であって、 出力周波数を変えることができる周波数信号発生器と周
波数信号の電力を測定するための測定器と前記外導体を
選択的に除去するための外導体除去手段とを用意し、 前記誘電体共振器の前記内導体を前記周波数信号発生器
に第1の接続部材で接続し且つ前記誘電体共振器の前記
外導体を前記測定器に第2の接続部材で接続し且つ前記
第1及び第2の接続部材を前記誘電体共振器の軸と同一
の直線上に配置し且つ前記第1及び第2の接続部材によ
って前記誘電体共振器を挟持し、 前記周波数信号発生器から種々の周波数値の周波数信号
を発生させ、前記誘電体共振器を通過した後の前記種々
の周波数信号の電力レベルを前記測定器で測定し、前記
電力レベルが低下した周波数領域に基づいて前記誘電体
共振器の共振周波数を決定し、前記決定された共振周波
数と所望周波数とを比較し、前記誘電体共振器の共振周
波数が前記所望周波数に近づくように前記外導体除去手
段によって前記外導体を除去することを特徴とする誘電
体共振器の共振周波数調整方法。 - 【請求項3】 一方の端面から他方の端面に至る貫通孔
を有する誘電体と、前記貫通孔に設けられた内導体と、
前記誘電体の外周面に設けられた外導体とを備えた同軸
型誘電体共振器の共振周波数を測定する方法であって、 出力周波数を変えることができる周波数信号発生器と周
波数信号の電力を測定するための測定器と、それぞれが
回転可能に支持され且つ同一直線上に配置され且つ導体
で形成された第1及び第2の接続部材と、前記第1又は
第2の接続部材を回転させるための回転手段と、前記誘
電体共振器の前記外導体を選択的に切削するための切削
手段とを用意し、 前記周波数信号発生器を前記第1の接続部材に接続し、 前記測定器を前記第2の接続部材に接続し、 前記誘電体共振器の前記内導体に対して前記第1の接続
部材を電気的に接続し且つ前記外導体に対して前記第2
の接続部材を電気的に接続し且つ前記第1及び第2の接
続部材と前記誘電体共振器とが一体となって回転できる
ように前記第1及び第2の接続部材を前記誘電体共振器
の軸と同一の直線上に配置すると共に前記誘体共振器を
前記第1及び第2の接続部材で挟持し、 前記周波数信号発生器から種々の周波数値の周波数信号
を発生させ、前記誘電体共振器を通過した後の前記種々
の周波数信号の電力レベルを前記測定器で測定し、前記
電力レベルが低下した周波数領域に基づいて前記誘電体
共振器の共振周波数を決定し、前記決定された共振周波
数と所望共振周波数とを比較し、前記誘電体共振器の共
振周波数が前記所望周波数よりも低い時には前記回転手
段によって前記誘電体共振器を回転させながら切削手段
によって前記外導体をリング状に切削することを特徴と
する誘電体共振器の共振周波数の調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08080715A JP3133943B2 (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | 同軸型誘電体共振器の共振周波数の測定方法及び調整方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08080715A JP3133943B2 (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | 同軸型誘電体共振器の共振周波数の測定方法及び調整方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09243689A JPH09243689A (ja) | 1997-09-19 |
JP3133943B2 true JP3133943B2 (ja) | 2001-02-13 |
Family
ID=13726050
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08080715A Expired - Fee Related JP3133943B2 (ja) | 1996-03-08 | 1996-03-08 | 同軸型誘電体共振器の共振周波数の測定方法及び調整方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3133943B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4219634B2 (ja) * | 2002-08-01 | 2009-02-04 | 凌和電子株式会社 | 磁気センサ、側面開放型temセル、およびこれらを利用した装置 |
-
1996
- 1996-03-08 JP JP08080715A patent/JP3133943B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09243689A (ja) | 1997-09-19 |
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