JP3133631U - 試飲ディスペンサー - Google Patents

試飲ディスペンサー Download PDF

Info

Publication number
JP3133631U
JP3133631U JP2007003192U JP2007003192U JP3133631U JP 3133631 U JP3133631 U JP 3133631U JP 2007003192 U JP2007003192 U JP 2007003192U JP 2007003192 U JP2007003192 U JP 2007003192U JP 3133631 U JP3133631 U JP 3133631U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connection port
transfer pump
beverage
flow path
tasting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007003192U
Other languages
English (en)
Inventor
修 村上
Original Assignee
有限会社村上商店
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 有限会社村上商店 filed Critical 有限会社村上商店
Priority to JP2007003192U priority Critical patent/JP3133631U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3133631U publication Critical patent/JP3133631U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Devices For Dispensing Beverages (AREA)

Abstract

【課題】飲料の風味やその他の品質の劣化を抑制することができる試飲ディスペンサーを提供すること。
【解決手段】各飲料用開閉弁36が閉塞されるとともに、各洗浄用開閉弁37が開放される。それから、制御盤に複数配設されている洗浄運転スイッチのいずれか1つが押されてオンされると、CPUによって、当該洗浄運転スイッチに対応する移送ポンプ15に対して駆動指令信号が出力されて、この移送ポンプ15が一定時間連続運転される。すると、移送ポンプ15は、洗浄液吸込流路26の分岐流路26aを通じて、洗浄液源ユニット17から温水状態の洗浄水を吸い込んで、吐出流路25を通じて注入ノズル23からベンドボックス10内へ洗浄水を放出する。この洗浄水の流れによって、移送ポンプ15から注入ノズル23まで通ずる流路内に残留する日本酒やその糖分及び落下菌などが洗い流される。
【選択図】図3

Description

本考案は、飲料用ボトルなどの保存容器からそれより小容量の試飲用のカップに飲料を分配して供給する試飲ディスペンサーに関するものである。
従来、酒瓶内にある日本酒を試飲用のカップに分配して利用者の試飲に供するものとして、実開平6−3161号公報や特許第3013252号公報に記載の日本酒試飲装置が提案されている。これらの日本酒試飲装置は、酒瓶の口部が斜め下向きとなるように、その酒瓶を横置きにして、その口部に接続された管路を通じてコップ(試飲用のカップ)に小分けするというものであった。
しかしながら、上記した日本酒試飲装置では、酒瓶から流れ出た日本酒が常時管路内にあるため、例えば、夜間などの営業休止で長時間放置されると、管路内にある日本酒から糖分が析出して管路内に残留したりすることもあり、その結果、日本酒の風味が変質してしまう虞がある。しかも、かかる状況下で、酒瓶内や管路内に落下菌が誤って浸入したりすると、日本酒の品質が更に劣化してしまう虞もある。
本考案は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、飲料の風味やその他の品質の劣化を抑制することができる試飲ディスペンサーを提供することを目的としている。
この目的を達成するために請求項1の試飲ディスペンサーは、飲料の保存容器からそれより小容量のカップに飲料を分配して供給するものであり、保存容器を内部に収容して冷蔵する容器庫と、試飲用のカップへ向けて飲料を注入する注入ノズルと、その注入ノズルに流路を介して接続される第1接続口と保存容器に流路を介して接続される第2接続口とを有してその第1接続口又は第2接続口の一方から他方へ向けて飲料を移送する移送ポンプと、その移送ポンプへ流路を介して洗浄液を供給する洗浄液源と、その洗浄液源に通ずる流路又は保存容器に通ずる流路のいずれか一方を、前記移送ポンプの第1接続口の接続先として選択する選択装置と、その選択装置によって前記移送ポンプの第1接続口が保存容器と接続される場合に、その移送ポンプを順運転することで保存容器から飲料を吸引して前記注入ノズルへ供給する順移送手段と、その順移送手段によって前記注入ノズルからカップ内に所定量の飲料が注入された場合に、前記移送ポンプを逆運転することで前記注入ノズルに通ずる流路内に残存する飲料を吸引して保存容器へ向けて逆移送する逆移送手段と、前記選択装置によって前記移送ポンプの第1接続口が前記洗浄液源と接続される場合に、その移送ポンプを順運転することで前記洗浄液源から洗浄液を前記注入ノズルへ供給する洗浄手段とを備えている。
この請求項1の試飲ディスペンサーによれば、移送ポンプの第1接続口が選択手段によって保存容器に通ずる流路に接続される場合に、順移送手段によって移送ポンプが順運転される。すると、移送ポンプによって、飲料が、収容庫内で冷蔵されている保存容器から流路を介して移送ポンプの第1接続口へ吸引されて、その移送ポンプ内を通過して第2接続口から流路を介して注入ノズルへ供給されて、その注入ノズルから試飲用のカップへ注入される。
そして、注入ノズルによって試飲用のカップ内に所定量の飲料が注入されると、移送ポンプの第1接続口が選択手段によって保存容器に通ずる流路に接続された状態のまま、逆移送手段によって移送ポンプが逆運転される。すると、移送ポンプによって、注入ノズルに通ずる流路内に残存する飲料が、移送ポンプの第2接続口へ吸引されて、その移送ポンプ内を通過して第1接続口から流路を通じて保存容器へ向けて逆移送される。
したがって、例えば、試飲用のカップへの飲料注入後に、保存容器から注入ノズルまでを繋ぐ流路内や注入ノズル内に残存する飲料を、保存容器内に回収することもでき、なおかつ、回収した残留飲料を容器庫内で再び冷却することもできる。
一方、移送ポンプの第1接続口が選択手段によって洗浄液源に通ずる流路に接続される場合に、洗浄手段によって移送ポンプが順運転される。すると、移送ポンプによって、洗浄液が、洗浄液源から流路を介して移送ポンプの第1接続口へ吸引されて、その移送ポンプ内を通過して第2接続口から流路を介して注入ノズルへ供給されて、その注入ノズルから放流される。この洗浄液の流れによって、移送ポンプから注入ノズルまで流路内、及び、その注入ノズル内に残留する飲料が洗い流される。
請求項2の試飲ディスペンサーは、請求項1の試飲ディスペンサーにおいて、前記移送ポンプが、前記第1接続口及び第2接続口間に連通して設けられ弾性変形可能な弾性チューブと、その弾性チューブを挟扼して前記各接続口間で移動可能な挟扼部材とを有し、その挟扼部材によって前記弾性チューブを挟扼した状態のまま、その挟扼部材を前記第1接続口又は第2接続口の一方側から他方側へ移動することで、飲料を前記弾性チューブ内へ吸引して前記第1接続口又は第2接続口の一方から他方へ移送するチューブポンプであって、前記順移送手段が、そのチューブポンプの挟扼部材を前記第1接続口側から前記第2接続口側へと移動させることで、飲料を、保存容器側から前記注入ノズル側へ移送するものであって、前記逆移送手段が、前記チューブポンプの挟扼部材を第2接続口側から前記第1接続口側へと移動させることで、飲料を、前記注入ノズル側から保存容器側へ移送するものであって、前記洗浄手段が、前記チューブポンプの挟扼部材を前記第1接続口側から前記第2接続口側へと移動させることで、洗浄液を、前記洗浄液源側から前記注入ノズル側へ移送するものである。
請求項3の試飲ディスペンサーは、請求項1又は2の試飲ディスペンサーにおいて、前記洗浄液源に通ずる流路および保存容器に通ずる流路の双方が、前記移送ポンプの第1接続口に合流して接続されており、前記選択装置が、保存容器に通ずる流路を開閉する飲料用開閉弁と、前記洗浄液源に通ずる流路を開閉する洗浄用開閉弁と備えている。
この請求項3の試飲ディスペンサーによれば、請求項1又は2の試飲ディスペンサーと同様に作用する上、飲料をカップへ注入する場合は、洗浄用開閉弁を閉塞させて、飲料用開閉弁を開放させた状態で、順移送手段によって移送ポンプを順運転させる。また、飲料注入後に流路内等に残存する飲料を逆移送して回収する場合も、洗浄用開閉弁を閉塞させて、飲料用開閉弁を開放させた状態で、順移送手段によって移送ポンプを逆運転させる。一方、移送ポンプ及び注入ノズルを洗浄する場合は、飲料用開閉弁を閉塞させて、洗浄用開閉弁を開放させた状態で、洗浄手段によって移送ポンプを順運転されるのである。
本発明の試飲ディスペンサーによれば、移送ポンプによって保存容器に入っている飲料を吸引して注入ノズルへ供給し、その注入ノズルからカップに所定量だけ自動的に注入して分配することができる。しかも、移送ポンプの第1接続口の接続先が、選択装置によって保存容器から洗浄液源に選択されることで、洗浄液を移送ポンプから注入ノズルへと流通させることができ、これらの流路内に残留する飲料を洗い流すことができる。よって、例えば、飲料試飲のための稼働後に、飲料に含まれる糖分が移送ポンプ内や注入ノズル内などの流路内に残存することを抑制し、そのような残留糖分に空気中の細菌が着床して繁殖する事態を回避することができ、その結果、飲料の風味やその他の品質の劣化を抑制できるという効果がある。
また、注入ノズルから試飲用のカップ内に所定量の飲料が注入された後は、移送ポンプを介して保存容器と注入ノズルと流路を通じて接続された状態のまま、逆移送手段によって逆運転される移送ポンプによって、保存容器から注入ノズルまでを繋ぐ流路内や注入ノズル内に残存する飲料を、保存容器内に回収できる。このため、洗浄手段によって移送ポンプ内から注入ノズルまで通ずる流路内を洗浄する場合に、そこに残留する飲料が洗浄液と一緒に放流されることを防止でき、飲料を無駄に廃棄することを回避できるという効果がある。しかも、飲料が容器庫外の流路内などに残留すると飲料をカップに次回注入するときに、流路内で温度上昇した飲料が保存容器から吸引された冷えた飲料に混入して、双方の温度差によって飲料の品質が劣化してしまうが、このような事態も回避できるという効果がある。
さらに、温水状態の洗浄水を洗浄液として使用することで、移送ポンプから注入ノズルまで通ずる流路内を洗浄でき、かかる流路内に残留固化した飲料の糖分までをも溶解させて確実に除去できる。例えば、保存容器を立位姿勢で容器庫に収容することで、保存容器の口部を斜め下向きにした不安定な姿勢で保存容器を保持する必要がなく、保存容器を比較的安定した立位姿勢で収容することができる。また、複数本の保存容器を立位姿勢でまとめて容器庫に収容することで、保存容器を斜め横にした姿勢で収容する場合に比べて、装置全体に占める保存容器の収容スペースを削減してコンパクト化できる。
しかも、飲料の保存容器を容器庫内を冷蔵することで飲料を冷却保存することができ、飲料の風味が劣化することを防止できるという効果がある。例えば、各種類毎で微妙な風味の違いがある日本酒などの酒類を飲料として分配供給するような場合に、容器庫内を冷却して冷蔵庫として機能させることで、酒類の保存状態を適正化することができるものである。
以下、本考案の好ましい実施例について、添付図面を参照して説明する。図1は、本考案の試飲ディスペンサーの一実施例である日本酒試飲機1の正面図である。この日本酒試飲機1は、酒瓶60(図2参照)に入っている日本酒を、その酒瓶60よりも小容量の試飲カップ70(図3参照)に分配供給する自動販売機である。
なお、本実施例では、飲料の一例として日本酒を用いて説明するが、飲料の種類は必ずしも日本酒に限定されるものではなく、ペットボトルや瓶などの容器に入れられて販売される飲料であれば、他の酒類やジュース類、又は清涼飲料類であっても良い。
図1に示すように、日本酒試飲機1は、その前面全体に覆設される前面パネル2を備えており、この前面パネル2には、日本酒の銘柄を表示するための合計10個の銘柄表示板3が設けられている。各銘柄表示板3の下方には、その銘柄表示板3に表示されている日本酒を試飲する場合に利用者により押される押しボタン型スイッチの選択ボタン4が併設されている。
この複数の選択ボタン4によれば、そのうちいずれか1つが押されると、その押された選択ボタン4のスイッチがオンされて、そのオン信号が制御盤16へ出力される。また、各選択ボタン4の左横には、各銘柄表示板3に表示される日本酒が売り切れの場合に点灯される売切れランプ5も併設されている。なお、選択ボタン4及び売切れランプ5は銘柄表示板3と同数設けられている。
さらに、前面パネル2には、日本酒を購入するために硬貨などの有価コインが投入されるコイン投入口6と、購入した日本酒が入った試飲カップ70を取り出すカップ取出口7とが設けられている。更に、このカップ取出口7の左側には警報ランプ8が配設されており、この警報ランプ8は、有価コインがコイン投入口6へ投入されており、かつ、ベンドボックス10内に試飲カップ70が設置されていない場合に点灯されるものである。
図2は、日本酒試飲機1の内部構成を示す部分的断面図であり、図中では、酒瓶液面センサ19に接続される電気配線や、吸出パイプ20に接続される飲料吸込流路21の図示を省略している。図2に示すように、前面パネル2の裏側には、カップ取出口7と連通したベンドボックス10が配設されている。このベンドボックス10は、日本酒が注入される試飲カップ70(図3参照)を予め設置するためのボックスであり、その底部には、試飲カップ70から溢れた日本酒や、ベンドボックス10内に放出(放流)される洗浄水を受け止める排水枡11が配設されている。
この排水枡11の底部には排水管12が連通して接続されており、この排水管12は、排水枡11から鉛直下方に延設されてから、更に、その先が日本酒試飲機1の底部に沿って後方(図2左方)へ延設されて、この日本酒試飲機1の外部まで配管されている。このため、ベンドボックス10から排水枡11へ流入した液体は、排水管12を通じて日本酒試飲機1の外部へと排出される。
また、日本酒試飲機1には、ベンドボックス10よりも後方部分に容器庫13が配設されている。容器庫13は、複数本の酒瓶60を立位姿勢で内部に載置して収容可能な空間を備えており、この容器庫13の後方(図2左側)には、その容器庫13内を冷却するための冷却装置14が併設されている。よって、容器庫13は、複数本の日本酒の酒瓶60をまとめて冷蔵保存する冷蔵庫としても機能する。なお、本実施例の容器庫13は、概ね10本の日本酒の酒瓶60を立位姿勢で載置できる程度の空間が確保されている。
また、この容器庫13内の壁面には、複数本の酒瓶60から日本酒を吸引するための移送ポンプ15が、この容器庫13に収容される酒瓶60の本数と同数だけ並設されている。更に、この容器庫13の後部上側には、日本酒試飲機1の動作を制御する電気回路や電子回路を収容した制御盤16が配設されており、この制御盤16の背後には洗浄液源ユニット17が配設されている(図1参照)。
図3は、日本酒試飲機1の内部構成を示す概略図である。図3に示すように、日本酒試飲機1は、容器庫13に収容されている複数本の酒瓶60の口部に嵌着される複数個のキャップ18を備えており、各酒瓶60は、これらのキャップ18によってそれぞれ封緘されている。また、各キャップ18には、酒瓶60内の日本酒の残量不足を検出するための酒瓶液面センサ19と、酒瓶60内から日本酒を吸い出すための吸出パイプ20とが貫設されており、これらの酒瓶液面センサ19及び吸出パイプ20が酒瓶60の口部から内側底部まで挿入されている。
酒瓶液面センサ19は、その下端部が尖形の棒状に形成された接触式の液面検出用光ファイバーセンサで構成されており、1本の酒瓶60に対して1本ずつ装備されている。この酒瓶液面センサ19は、その下端部が液中にある場合と空気中にある場合とで光の屈折率が変化することを利用して、酒瓶60内の日本酒液面が酒瓶液面センサ19の下端部よりも低下したか否かを検出するものである。また、酒瓶液面センサ19は上記した制御盤16と電気的に接続されており、この酒瓶液面センサ19による検出信号は制御盤16へと出力される。
吸出パイプ20は、酒瓶60内に貯留されている日本酒を外部へ吸い出すための中空パイプであり、その上端部に飲料吸込流路21の一端部が接続されている。吸出パイプ20は、1本の酒瓶60に対して1本ずつ装備されており、酒瓶60と同じく立位姿勢とされている。
飲料吸込流路21は、吸出パイプ20によって酒瓶60から吸い出された日本酒を移送ポンプ15へ供給するための流路であって、各酒瓶60に挿入されている吸出パイプ20にそれぞれ1本ずつ個別に接続されている。また、これらの複数本の飲料吸込流路21は互いに合流し合うことなく独立した流路を形成しており、各飲料吸込流路21の他端部はそれぞれ別個の移送ポンプ15の第1接続口15aに接続されている。
ベンドボックス10は、紙コップなどの試飲カップ70を設置可能な空間を有しており、上記した排水枡11が底部に接続されている。また、このベンドボックス10には、この排水枡11の他に、試飲カップ70の有無を検出するための光電管センサ22と、日本酒注入用の複数の注入ノズル23と、試飲カップ70への注入量を検出するための音波センサ24とが配設されている。光電管センサ22は、ベンドボックス10の一側部に配設される投光器22aと、その投光器22aに対向してベンドボックス10の他側部に配設される受光器22bとを備えており、いずれも制御盤16と電気的に接続されている。
この光電管センサ22によれば、投光器22aと受光器22bとの間に試飲カップ70が設置されて投光器22aからの照射光線が遮断される場合は、カップ検出信号(試飲カップ70がベンドボックス10内に設置済みである旨を示す信号)が制御盤16へ出力される。一方、投光器22aと受光器22bとの間に試飲カップ70が設置されず、投光器22aからの照射光線を受光器22bが受光する場合は、カップ未検出信号(試飲カップ70がベンドボックス10内に未設置である旨を示す信号)が制御盤16へ出力される。
複数の注入ノズル23はベンドボックス10の上部に配設されており、いずれの注入ノズル23もベンドボックス10内に設置される試飲カップ70の上部開口へ向けて日本酒を注入するものである。これらの各注入ノズル23は、1本の酒瓶60に対して1本ずつ装備されており、それぞれ別個の吐出流路25を介して、それぞれ別個の移送ポンプ15の第2接続口15bと接続されている。
音波センサ24は、ベンドボックス10内に設置される試飲カップ70内へ注入される日本酒の液面位置を音波を用いて検出するものであり、ベンドボックス10の上部に下方へ向けて配設されている。この音波センサ24は、送波器(図示せず)から試飲カップ70内へ超音波を送波して、試飲カップ70内の液面からの反射波を受波部(図示せず)で受波するものであり、超音波の送波から受波までの時間の長短に基づいて、音波センサ24から試飲カップ70内の液面位置までの液面距離Hを検出するものである。
複数台の移送ポンプ15は、容器庫13(図2参照)に収容されている複数本の酒瓶60内から日本酒を吸引して、複数の注入ノズル23へそれぞれ供給するものである。この移送ポンプ15は、1本の酒瓶60に対して1台ずつ装備されている。各移送ポンプ15はいずれも第1接続口15aと第2接続口15bとを有するチューブポンプで構成されており、各移送ポンプ15の第1接続口15aには上記した各飲料吸込流路21の他端部が、各移送ポンプ15の第2接続口15bには、各注入ノズル23に一端部が接続されている各吐出流路25の他端部が、それぞれ接続されている。
洗浄液源ユニット17は、主に各移送ポンプ15から各注入ノズル23へと通ずる流路内を洗浄するため、洗浄水である温水状態の濾過水を生成して、この洗浄水を洗浄液吸込流路26を通じて複数台の移送ポンプ15へそれぞれ供給するものである。このため、この洗浄液源ユニット17は、水道水を濾過して洗浄水を生成する濾過塔27と、その濾過塔27から供給される濾過水を洗浄水として貯留する貯留タンク28と、その貯留タンク28に貯留される洗浄水を加熱して温水にする液体加熱器29とを備えている。
濾過塔27は、その内部に濾材27cが充填されており、その流入部27aが上水道30と接続され、その流出部27bが送水管31を介して貯留タンク28の流入部28aと接続されている。また、送水管31の途中には、この送水管31内の流路を開閉するための電磁弁32が介設されており、この電磁弁32は、貯留タンク28内の洗浄水の貯留量を調節するために制御盤16によって開閉される。
貯留タンク28は、その内部に洗浄水としての濾過水が貯留されており、この濾過水の中には液体加熱器29が沈められている。この液体加熱器29は、貯留タンク28内に貯留されている濾過水を所定の設定温度まで加熱するものであり、この加熱設定温度は、流路内に残留する日本酒の糖分などを溶かして洗い流すのに適した温度が必要となるため略80℃とされている。
なお、この洗浄水の加熱設定温度は必ずしもこれに限定されるものではなく、日本酒試飲機1を、日本酒を除く他の飲料の試飲機又は販売機として使用する場合は、その飲料に含まれる糖分の溶解温度に応じて適宜変更しても良い。
また、貯留タンク28には、その貯留タンク28内にある洗浄水の貯留量を検出するための長短2本のタンク液面センサ33,34が配設されており、そのうち長い方のタンク液面センサ33は洗浄水の液面位置が下限値に達したか否かを検出するものであり、短い方のタンク液面センサ34は洗浄水の液面位置が上限値に達したか否かを検出するものである。なお、これらのタンク液面センサ33,34はいずれも、上記した酒瓶液面センサ19と同種のものであるので、ここでは説明を省略する。
また、貯留タンク28の流出部28bには、洗浄液吸込流路26の一端部が接続されている。この洗浄液吸込流路26の他端部は、貯留タンク28との接続端部よりも下流側で複数本の分岐流路26aに分岐されており、これらの分岐流路26aが1台の移送ポンプ15に対して1本ずつ配備されている。これら複数本の分岐流路26aは1本ずつそれぞれ別々の飲料吸込流路21に接続されており、この各分岐流路26aは、それが接続される飲料吸込流路21と合流する格好で各移送ポンプ15の第1接続口15aと連通されている。
流路選択装置35は、飲料吸込流路21の途中に介設されその飲料吸込流路21を開閉する飲料用開閉弁36と、分岐流路26aの途中に介設され分岐流路26aを開閉する洗浄用開閉弁37と備えている。これらの各開閉弁36,37はいずれも、飲料吸込流路21と洗浄液吸込流路26の分岐流路26aとの接続部よりも上流側に設けられている。具体的には、飲料用開閉弁36が飲料吸込流路21における分岐流路26aとの接続部よりも吸出パイプ20及び酒瓶60側の部分に介設され、洗浄用開閉弁37が分岐流路26aにおける飲料吸込流路21との接続部よりも貯留タンク28側に介設されている。
この流路選択装置35は、飲料用開閉弁36及び洗浄用開閉弁37を開閉させることで、移送ポンプ15の第1接続口15aの接続先を、容器庫13内に収容されている酒瓶60か、又は、移送ポンプ15へ洗浄水を供給するための洗浄液源ユニット17かのいずれか一方に選択するものである。なお、飲料用開閉弁36及び洗浄用開閉弁37は手動式の開閉弁でも、制御盤16を介して開閉される電磁弁32であっても良い。
図4は、移送ポンプ15の内部構造を示す概略図である。図4に示すように、移送ポンプ15は、主として、シリコーン樹脂や軟質塩化ビニル等の合成樹脂材料で弾性変形可能に形成される弾性チューブ41と、この弾性チューブ41を内部に収容するケーシング42とを備えている。このケーシング42の内部には、略円弧状の内周壁面43が形成されており、この内周壁面43に沿って弾性チューブ41が略U字形に湾曲した状態で配設されている。
弾性チューブ41は、その両端部に上記した第1接続口15a及び第2接続口15bがそれぞれ設けられており、これらの各接続口15a,15bを相互に連通させるものである。また、ケーシング42内部には、このように湾曲した弾性チューブ41の内側部分に、回転軸44と、回転板45と、一対のローラ46,46とが配設されている。回転軸44は、ケーシング42内における内周壁面43の略曲率中心付近に配設されており、電動モータ(図示せず)によって回転駆動される。
また、回転板45は、電動モータにより回転駆動される回転軸44の外周に取着されており、略円板状に形成されている。そして、この回転板45の外周部には、回転板45の周方向に等角間隔間隔で一対のローラ46,46が回転自在に軸着されており、これらの各ローラ46,46によって弾性チューブ41が内周壁面43に対して押し付けられる構造となっている。
このように構成された移送ポンプ15によれば、ローラ46によって弾性チューブ41を押圧した状態のままで、電動モータによって回転軸44が回転されると、その回転板45と一緒に一対のローラ46,46がケーシング42内で回転軸44周りで回転される。すると、各ローラ46が弾性チューブ41を挟扼しながら弾性チューブ41に沿って各接続口15a,15bの間で移動されて、このローラ46に追随して弾性チューブ41内へ液体が吸引されるのである。
例えば、電動モータによって回転軸44を正転させた場合、つまり、移送ポンプ15を順運転させる場合には、ローラ46が弾性チューブ41を挟扼した状態のまま、第1接続口15a側から第2接続口15b側へ移動する格好となって、日本酒(又は洗浄液)が、弾性チューブ41内へ吸引されて第1接続口15a側から第2接続口15b側へ、即ち、飲料吸込流路21から吐出流路25へ向けた順方向に移送される。
一方、電動モータによって回転軸44を逆転させた場合、つまり、移送ポンプ15を逆運転させる場合には、ローラ46が弾性チューブ41を挟扼した状態のまま、第2接続口15b側から第1接続口15a側へ移動する格好となって、日本酒が、弾性チューブ41内へ吸引されて第2接続口15b側から第1接続口15a側へ、即ち、吐出流路25から飲料吸込流路21へ向けた逆方向に移送される。
なお、移送ポンプ15としてのチューブポンプの形態は、必ずしも上記したものに限定されるものではなく、その各部材の位置関係、形態、個数、大きさ、形状などについては適宜変更しても良い。
図5は、日本酒試飲機1の電気的構成を示すブロック図である。図5に示すように、日本酒試飲機1は制御盤16を備えており、この制御盤16には、主として、CPU51と、ROM52と、RAM53と、入出力回路54とが設けられている。ここで、CPU51、ROM52及びRAM53はバスライン55を介して相互に接続されている。
また、バスライン55は、更に、入出力回路54に接続されており、この入出力回路54には、上記した警報ランプ8と、複数の選択ボタン4と、複数の売切れランプ5と、複数台の移送ポンプ15と、複数の酒瓶液面センサ19と、光電管センサ22と、音波センサ24と、液体加熱器29と、電磁弁32と、2本のタンク液面センサ33,34とが電気的に接続されており、更に、コイン処理装置56と、時計回路57と、複数の洗浄運転スイッチ58とが接続されている。
なお、日本酒試飲機1には、商用交流電源から常時給電を受ける電源回路(図示せず)が設けられており、この電源回路によって各部に常時必要な直流電力が供給されている。
CPU51は、日本酒試飲機1の各部を制御する演算装置である。このCPU51は、ROM52に記憶されている各種の制御プログラム(図示せず)を実行することで各種の処理装置として機能するものであって、主として、順移送処理、注入量判断処理、注入停止処理、逆移送処理、及び、洗浄処理を行う多機能の処理装置として機能するものである。なお、順移送処理、注入量判断処理、注入停止処理、逆移送処理、及び、洗浄処理についての詳細については後述する。
ROM52は、CPU51で実行される各種の制御プログラムや各種の固定値データを格納した不揮発性メモリであり、例えば、音波センサ24により検出される液面距離Hの比較データである設定距離値などが固定値データとして記憶されている。RAM53は、日本酒試飲機1の各動作の実行時に各種のデータを一時的に記憶するための揮発性メモリであり、例えば、液体加熱器29による加熱を開始させる加熱開始時刻や、洗浄水の加熱設定温度などが記憶されている。
コイン処理装置56は、コイン投入口6から投入された有価コインを処理する装置であって、コイン投入口6へ有価コインが投入された場合に、その旨を示すコイン検出信号を制御盤16へ出力すると共に、その有価コインを内部の金庫に回収するものである。また、時計回路57は、時刻の計時を行うためのIC回路であって、例えば、RTC(リアルタイムクロック)で構成されている。この時計回路57により計時される時刻はCPU51によって読み出され、主として液体加熱器29の自動運転に利用される。
複数の洗浄運転スイッチ58は制御盤16内部の制御パネル(図示せず)に配設される押しボタン型のスイッチであり、これらの洗浄運転スイッチ58は、1台の移送ポンプ15に対して1つずつ設けられている。これらの複数の洗浄運転スイッチ58によれば、そのうちいずれかが管理者により押されてオンされると、そのオンされた洗浄運転スイッチ58からオン信号がCPU51へ出力される。
次に、多機能処理装置としてのCPU51によって実行される、順移送処理、注入量判断処理、注入停止処理、逆移送処理、及び、洗浄処理について説明する。
順移送処理は、光電管センサ22からカップ検出信号を受信するとともに選択ボタン4からオン信号を受信する場合に、その選択ボタン4に対応する酒瓶60と接続される移送ポンプ15へ順運転指令信号をCPU51から出力することによって、移送ポンプ15の電動モータを正回転させて、移送ポンプ15を順運転させる処理である。この処理よって、移送ポンプ15の第1接続口15aと酒瓶60とが流路選択装置35により選択接続される場合に、酒瓶60から日本酒を吸引して注入ノズル23へ供給できるのである。
注入量判断処理は、音波センサ24により検出される液面距離Hを順移送処理の実行中に常時監視するとともに、その液面距離HとROM52に記憶される設定距離値と逐次比較して、液面距離Hが設定距離値以上になった場合に、試飲カップ70内の日本酒の液面位置が所定値になったものと判断する処理である。この処理によって、試飲カップ70に所定量の日本酒が注入されたことを検知できるのである。
注入停止処理は、日本酒が試飲カップ70内に所定量注入された場合、すなわち、注入判断処理によって試飲カップ70内の日本酒の液面位置が所定値となったものと判断される場合に、移送ポンプ15へ停止指令信号を出力することによって、移送ポンプ15の電動モータを一旦停止させて、日本酒の吸引動作を停止させる処理である。この処理よって、試飲カップ70内に所定量の日本酒の注入された場合に日本酒の注入を停止できるのである。
逆移送処理は、注入停止処理の実行後、移送ポンプ15へ逆運転指令信号を出力することによって、移送ポンプ15の電動モータを逆回転させて、移送ポンプ15を逆運転させる処理である。この処理によって、順移送処理により日本酒の注入が完了した場合に、酒瓶60から注入ノズル23に通ずる各流路20,21,25内に残存する日本酒を吸引して、酒瓶60へ向けて逆移送できるのである。
洗浄処理は、複数の洗浄運転スイッチ58のいずれかから出力されるオン信号を受信する場合に、そのオン信号を送出した洗浄運転スイッチ58に対応する移送ポンプ15に対して洗浄指令信号を出力することによって、移送ポンプ15の電動モータを正回転させて、移送ポンプ15を順運転させる処理である。この処理によって、移送ポンプ15の第1接続口15aと洗浄液源とが流路選択装置35により選択接続される場合に、洗浄液源から洗浄液を注入ノズル23へ供給できるのである。
次に、上記のように構成された日本酒試飲機1の動作について説明する。まず、日本酒試飲機1で日本酒を販売する場合は、上記した流路選択装置35における、全ての飲料用開閉弁36が開放されるとともに、全ての洗浄用開閉弁37が閉塞される。すると、各移送ポンプ15の第1接続口15aは、各飲料吸込流路21及び吸出パイプ20を通じて各酒瓶60と連通されるが、洗浄液源ユニット17に通じる洗浄液吸込流路26の各分岐流路26aからは遮断される。
そして、かかる状態で、利用者によって、有価コインがコイン投入口6から投入されると、その有価コインがコイン処理装置56の金庫に回収されるとともに、コイン処理装置56からコイン検出信号が制御盤16へ出力される。このコイン検出信号が入力されると、制御盤16では、ベンドボックス10内に試飲カップ70が設置されているか否かを判断するため、CPU51によって光電管センサ22からの出力信号が確認される。
ここで、CPU51が、光電管センサ22からのカップ検出信号を受信していれば、ベンドボックス10内に試飲カップ70が設置されているものと判断されて、複数ある選択ボタン4のいずれかがオンされるまで、その後の処理を一時待機する。一方、CPU51が、光電管センサ22からのカップ未検出信号を受信していれば、ベンドボックス10内に試飲カップ70が未設置であるものと判断されるので、その旨を利用者に知らせるために警報ランプ8が点滅される。なお、その後、カップ検出信号がCPU51により確認されれば、警報ランプ8が消灯される。
CPU51が光電管センサ22からのカップ検出信号を受信している状態で、複数ある選択ボタン4のいずれか1つが押されると、その選択ボタン4からオン信号が制御盤16のCPU51へ出力される。このオン信号をCPU51が受信すると、このCPU51によって順移送処理が実行される。すると、CPU51によって、利用者により押された選択ボタン4に対応する銘柄の入った酒瓶60と吸出パイプ20及び飲料吸込流路21を介して連通している移送ポンプ15に対して、順運転指令信号が出力される。
この順運転指令信号を受けた移送ポンプ15では、弾性チューブ41を通じて日本酒を第1接続口15a側から第2接続口15b側へ向けて移送する順運転が実行される。すると、この移送ポンプ15と連通接続された酒瓶60に入っている日本酒は、この酒瓶60から吸出パイプ20及び飲料吸込流路21を通じて移送ポンプ15へ吸引されて、その移送ポンプ15の第1接続口15a、弾性チューブ41及び第2接続口15bを経て吐出流路25から注入ノズル23へと供給されて、ベンドボックス10内に設置されている試飲カップ70内へ注入される。
CPU51による順移送処理の実行後は、CPU51によって注入量判断処理が実行される。この注入量判断処理では、CPU51が、音波センサ24によって液面距離Hを常時監視し、その液面距離HとROM52に記憶されている設定距離値とを逐次比較する。そして、液面距離Hが設定距離値以上になると、CPU51は、注入停止処理によって移送ポンプ15を停止させて日本酒の吸引動作を停止させる。すると、所定量の日本酒を試飲カップ70に分配する動作が終了する。
そして、この注入停止処理の実行後、CPU51では逆移送処理が実行される。この逆移送処理では、CPU51が、直前の注入停止処理で停止された移送ポンプ15に対して逆運転指令信号を出力する。この逆運転指令信号を受けた移送ポンプ15では、弾性チューブ41を通じて日本酒を第2接続口15b側から第1接続口15a側へ向けて逆移送する逆運転が実行される。すると、この移送ポンプ15と連通接続される吐出流路25及び注入ノズル23内に残留する日本酒は、この吐出流路25及び注入ノズル23内から吸引されて酒瓶60へ向けて逆移送される。
この逆移送処理の実行後は、少なくとも、吐出流路25内に残留していた日本酒の全てが飲料吸込流路21内に逆移送されるまで、この移送ポンプ15による日本酒の逆移送を一定時間連続的に継続してから、この移送ポンプ15を停止する。この結果、所定量の日本酒を酒瓶60から試飲カップ70に自動的に分配供給する一連の動作が完了し、この後は、次回のコイン検出信号が入力されるまで処理を待機するのである。
ところで、この日本酒試飲機1では、制御盤16によって、容器庫13内に収容されている各酒瓶60内の日本酒の残量が常時監視されている。具体的には、ある酒瓶60内の日本酒液面が酒瓶液面センサ19の下端部よりも低下すると、この酒瓶液面センサ19の下端部が空気中に露出して酒瓶液面センサ19の検出信号が変化するので、この検出信号の変化の有無がCPU51によって常時監視されている。
そして、CPU51がいずれかの酒瓶液面センサ19の検出信号変化を検知すると、当該酒瓶液面センサ19が装着されている酒瓶60に対応する銘柄表示板3の下にある売切れランプ5が点灯されて、利用者に対して当該銘柄の日本酒の売り切れが報知される。また、このとき、CPU51によって、当該売切れランプ5に併設される選択ボタン4が操作禁止状態に変更される。
なお、酒瓶60が交換されて、酒瓶液面センサ19の下端部よりも日本酒液面が高くなれば、その状態に対応する検出信号が酒瓶液面センサ19から制御盤16のCPU51へ出力されて、これを受けたCPU51が、売切れランプ5を消灯して、それに併設される選択ボタン4の操作禁止状態も解除するのである。
次に、日本酒の営業販売を終了する場合に実行される日本酒試飲機1の洗浄処理について説明する。まず、この日本酒試飲機1では、CPU51が時計回路57の値とRAM53に記憶されている洗浄水の加熱開始時刻とを定期的に比較しており、この比較の結果、時計回路57の値が加熱開始時刻を経過していれば、CPU51が液体加熱器29に対して加熱を開始させる指令信号を出力する。ここで、RAM53に記憶されている洗浄水の加熱開始時刻は、日本酒試飲機1による日本酒の営業販売終了時刻よりも、洗浄水を加熱設定温度まで加熱するための所要時間の分だけ早い時刻に設定されている。このため、洗浄水の水温を営業販売終了時刻に自動的に加熱設定温度まで加熱しておくことができる。
また、洗浄液源ユニット17については、CPU51によって2本のタンク液面センサ33,34の検出信号が常時監視されており、その結果に基づき、CPU51は、貯留タンク28内の洗浄水の液面位置が下限値を下回ると、電磁弁32を開放させて濾過塔27から濾過水を貯留タンク28内へ供給し、その供給によって貯留タンク28内の洗浄水の液面位置が上限値を上回ると、電磁弁32を再び閉塞させて、濾過塔27からの濾過水の供給を停止する。このように貯留タンク28には洗浄水が自動的に補給される。
そして、いざ日本酒試飲機1による日本酒の営業販売を終了する場合は、洗浄液源ユニット17で生成された洗浄水によって、各移送ポンプ15内に残留している日本酒の糖分や落下菌を洗浄除去する処理が実行される。ここで、予め、上記した流路選択装置35における、全ての飲料用開閉弁36が閉塞されるとともに、全ての洗浄用開閉弁37が開放される。すると、各移送ポンプ15の第1接続口15aは、各洗浄液吸込流路26を通じて洗浄液源ユニット17と連通されるが、各酒瓶60に通じる飲料吸込流路21及び吸出パイプ20からは遮断される。
それから、制御盤16に複数配設されている洗浄運転スイッチ58のいずれか1つが押されてオンされると、CPU51によって、洗浄処理が実行される。この洗浄処理では、押された洗浄運転スイッチ58に対応する移送ポンプ15に対して洗浄指令信号が出力されて、この移送ポンプ15が一定時間連続運転される。すると、移送ポンプ15は、その第1接続口15aに接続されている洗浄液吸込流路26の分岐流路26aを通じて、洗浄液源ユニット17の貯留タンク28内から温水状態の洗浄水を吸い込み、その移送ポンプ15の内部を通過させて、その移送ポンプ15の第2接続口15bから吐出流路25へ吐き出して、その吐出流路25が接続されている注入ノズル23からベンドボックス10内へ洗浄水を放出する。
この洗浄水の流れによって、移送ポンプ15から注入ノズル23まで通ずる流路内に残留する日本酒やその糖分及び落下菌などが洗い流される。しかも、使用される洗浄水は温水なので、移送ポンプ15から注入ノズル23まで通ずる流路内に付着したような固形状の糖分であっても溶解させて除去できる。しかも、洗浄水には洗剤などが無添加の濾過水が使用されるので、移送ポンプ15から注入ノズル23まで通ずる流路内に洗剤などが残存することもない。
また、ベンドボックス10内に放流された使用済みの洗浄水は排水枡11で受けられて、排水管12から日本酒試飲機1の外部へ排出される。また、他の移送ポンプ15についても、その移送ポンプ15に対応する洗浄運転スイッチ58を押してオンすることで、上記と同様の洗浄処理を実行することができる。
以上、実施例に基づき本考案を説明したが、本考案は上記実施例に何ら限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
本考案の一実施例である日本酒試飲機の正面図である。 日本酒試飲機の機内の構成を示す部分的断面図である。 日本酒試飲機の内部構成を示す概略図である。 移送ポンプの内部構造を示す概略図である。 日本酒試飲機の電気的構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 日本酒試飲機(試飲ディスペンサー)
13 容器庫
15 移送ポンプ
15a 第1接続口
15b 第2接続口
17 洗浄液源ユニット(洗浄液源)
20 吸出パイプ(流路の一部)
21 飲料吸込流路(流路の一部)
23 注入ノズル
25 吐出流路(流路の一部)
26 洗浄液吸込流路(流路の一部)
35 流路選択装置(選択装置)
36 飲料用開閉弁
37 洗浄用開閉弁
41 弾性チューブ
46 ローラ(挟扼部材)
51 CPU(順移送手段、逆移送手段、洗浄手段)
60 酒瓶(保存容器)
70 試飲カップ(カップ)

Claims (3)

  1. 飲料の保存容器からそれより小容量のカップに飲料を分配して供給する試飲ディスペンサーにおいて、
    保存容器を内部に収容して冷蔵する容器庫と、
    試飲用のカップへ向けて飲料を注入する注入ノズルと、
    その注入ノズルに流路を介して接続される第1接続口と保存容器に流路を介して接続される第2接続口とを有してその第1接続口又は第2接続口の一方から他方へ向けて飲料を移送する移送ポンプと、
    その移送ポンプへ流路を介して洗浄液を供給する洗浄液源と、
    その洗浄液源に通ずる流路又は保存容器に通ずる流路のいずれか一方を、前記移送ポンプの第1接続口の接続先として選択する選択装置と、
    その選択装置によって前記移送ポンプの第1接続口が保存容器と接続される場合に、その移送ポンプを順運転することで保存容器から飲料を吸引して前記注入ノズルへ供給する順移送手段と、
    その順移送手段によって前記注入ノズルからカップ内に所定量の飲料が注入された場合に、前記移送ポンプを逆運転することで前記注入ノズルに通ずる流路内に残存する飲料を吸引して保存容器へ向けて逆移送する逆移送手段と、
    前記選択装置によって前記移送ポンプの第1接続口が前記洗浄液源と接続される場合に、その移送ポンプを順運転することで前記洗浄液源から洗浄液を前記注入ノズルへ供給する洗浄手段とを備えていることを特徴とする試飲ディスペンサー。
  2. 前記移送ポンプが、前記第1接続口及び第2接続口間に連通して設けられ弾性変形可能な弾性チューブと、その弾性チューブを挟扼して前記各接続口間で移動可能な挟扼部材とを有し、その挟扼部材によって前記弾性チューブを挟扼した状態のまま、その挟扼部材を前記第1接続口又は第2接続口の一方側から他方側へ移動することで、飲料を前記弾性チューブ内へ吸引して前記第1接続口又は第2接続口の一方から他方へ移送するチューブポンプであって、
    前記順移送手段が、そのチューブポンプの挟扼部材を前記第1接続口側から前記第2接続口側へと移動させることで、飲料を、保存容器側から前記注入ノズル側へ移送するものであって、
    前記逆移送手段が、前記チューブポンプの挟扼部材を第2接続口側から前記第1接続口側へと移動させることで、飲料を、前記注入ノズル側から保存容器側へ移送するものであって、
    前記洗浄手段が、前記チューブポンプの挟扼部材を前記第1接続口側から前記第2接続口側へと移動させることで、洗浄液を、前記洗浄液源側から前記注入ノズル側へ移送するものであることを特徴とする請求項1記載の試飲ディスペンサー。
  3. 前記洗浄液源に通ずる流路および保存容器に通ずる流路の双方が、前記移送ポンプの第1接続口に合流して接続されており、
    前記選択装置が、保存容器に通ずる流路を開閉する飲料用開閉弁と、前記洗浄液源に通ずる流路を開閉する洗浄用開閉弁と備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載の試飲ディスペンサー。
JP2007003192U 2007-05-02 2007-05-02 試飲ディスペンサー Expired - Fee Related JP3133631U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007003192U JP3133631U (ja) 2007-05-02 2007-05-02 試飲ディスペンサー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007003192U JP3133631U (ja) 2007-05-02 2007-05-02 試飲ディスペンサー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3133631U true JP3133631U (ja) 2007-07-19

Family

ID=43284285

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007003192U Expired - Fee Related JP3133631U (ja) 2007-05-02 2007-05-02 試飲ディスペンサー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3133631U (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015156984A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 株式会社 レルヒ 日本酒試飲装置
JP2015536882A (ja) * 2012-11-07 2015-12-24 パイノ インコーポレイテッド 飲料供給装置
JP2016164761A (ja) * 2015-03-06 2016-09-08 有限会社村上商店 酒類の試飲装置
JP2017114490A (ja) * 2015-12-21 2017-06-29 パーパス株式会社 ウォーターサーバーおよびその高温水循環プログラム
JP2018500089A (ja) * 2014-12-15 2018-01-11 コーニンクラケ ダウ エグバート ビー.ブイ. 測られた量の液体製品を配量するための配量ポンプ装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015536882A (ja) * 2012-11-07 2015-12-24 パイノ インコーポレイテッド 飲料供給装置
JP2015156984A (ja) * 2014-02-25 2015-09-03 株式会社 レルヒ 日本酒試飲装置
JP2018500089A (ja) * 2014-12-15 2018-01-11 コーニンクラケ ダウ エグバート ビー.ブイ. 測られた量の液体製品を配量するための配量ポンプ装置
JP2016164761A (ja) * 2015-03-06 2016-09-08 有限会社村上商店 酒類の試飲装置
JP2017114490A (ja) * 2015-12-21 2017-06-29 パーパス株式会社 ウォーターサーバーおよびその高温水循環プログラム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3133631U (ja) 試飲ディスペンサー
AU2016200764B2 (en) Refrigerator
JP4790633B2 (ja) 冷蔵庫用の、水フィルタ付き水ディスペンサー
US8534501B2 (en) Integrated method and system for dispensing beverage ingredients
US8857667B2 (en) Integrated method and system for dispensing beverage ingredients
RU2003122507A (ru) Устройство и способ дозированного розлива напитков
US8459178B2 (en) Tea brewing and dispensing system and method
US10202269B2 (en) Beverage dispenser and method for sanitation thereof
US20110210068A1 (en) Water Dispensing Methods and Systems
JP6736681B2 (ja) 水道接続用飲料作成器(特にコーヒーマシン)及び水道給水装置
JP3123584U (ja) 飲料試飲装置
GB2160178A (en) Fresh milk hot drink vending machine
JP2005263272A (ja) 飲料ディスペンサ
KR101006553B1 (ko) 무 동력식 액상음료 배출기
JPH11171298A (ja) 炭酸ガス飲料サーバの洗浄方法およびその装置
JP4175302B2 (ja) 飲料ディスペンサ
JP2931430B2 (ja) 飲料デイスペンス装置の自動洗浄方法
KR19980066100A (ko) 냉장고의 물/얼음 디스펜서의 구조
WO2020111952A1 (es) Máquina expendedora de jugos de fruta natural preparados en el momento
JP2003054696A (ja) 発泡飲料検出装置及びそれを用いた発泡飲料注出装置
JP4241534B2 (ja) 飲料ディスペンサ
KR200453498Y1 (ko) 생맥주 자동판매기
KR100765378B1 (ko) 자동판매기
JP5114349B2 (ja) 冷蔵庫
KR0129010B1 (ko) 커피자동판매기의 원료투출장치

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100627

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100627

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110627

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120627

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130627

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees