JP3133433B2 - 直列制御装置のデータ入力制御装置 - Google Patents

直列制御装置のデータ入力制御装置

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JP3133433B2
JP3133433B2 JP03329181A JP32918191A JP3133433B2 JP 3133433 B2 JP3133433 B2 JP 3133433B2 JP 03329181 A JP03329181 A JP 03329181A JP 32918191 A JP32918191 A JP 32918191A JP 3133433 B2 JP3133433 B2 JP 3133433B2
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はメインコントローラお
よび複数のノードを直列に接続し、各ノードにはそれぞ
れ少なくとも1乃至複数のセンサ類を接続するようにし
た直列制御装置に関し、特にメインコントローラで連想
照合を用いてデータのエラーチェックを行うデータ入力
制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】プレス、工作機械、建設機械、船舶、航
空機、無人搬送装置、無人倉庫等を集中管理する場合、
装置各部の状態を検出する多数のセンサおよび装置各部
の状態を制御する多数のアクチュエータが必要となる。
このセンサおよびアクチュエータの数は例えばプレスを
考えた場合3000以上にも及び、他の装置においては更に
多数となるものもある。
【0003】従来、この種の装置を集中管理する集中管
理システムとして、複数のノードを直列に接続するとと
もに各ノードに1乃至複数のセンサおよびアクチュエー
タを接続し、これらノードをメインコントローラを介し
て環状に接続し、このメインコントローラからの信号に
よって各ノードを制御するようにした構成が考えられて
いる。
【0004】このようにノードを直列に接続する構成を
とる場合、各センサの出力の同時性および各アクチュエ
ータの制御の同時性をいかにして確保するかが問題とな
る。例えば、各ノードにアドレスを割当て、このアドレ
スにもとづき各ノードを制御する構成を考えると、この
アドレス処理のための時間遅れが問題となり、各センサ
の出力の収集および各アクチュエータの制御に関して満
足すべき同時性を確保することはできない。
【0005】そこで、発明者等は、ノードを直列に接続
する構成をとりながらも各ノードにアドレスを割当てる
という発想を捨て、各ノードをその接続の順番によって
識別するようにし、これによってアドレス処理を不要に
するとともにアドレス処理に伴う時間遅れを解消し、更
にはノードの構成を大幅に簡略化できるようにした直列
制御装置を提案している。
【0006】この装置は図13に示すように構成されて
いる。
【0007】この直列制御装置は例えばプレスの集中制
御システムに適用されるものであり、ホストコントロー
ラ200はプレス各部を統轄管理するものである。メイ
ンコントローラ100は接続された複数のノード10−
1〜10−2とのデータ授受制御を行うものである。セ
ンサ群1−1,1−2,…1−Nはプレスの各部に配設
され、プレスの各部の状態を検出するものである。アク
チュエータ群2−1,2−2,…2−Nはプレスの各部
に配設され、プレスの各部を駆動するものである。これ
らセンサ群1−Nおよびアクチュエータ群2−Nはそれ
ぞれノード10−N(N=1〜N)に接続されている。
これらノード10−1〜10−Nおよびメインコントロ
ーラ100はループ状に直列接続されている。
【0008】図14は、ノードの数Nを5とした場合の
当該システムで用いられるデータ信号のフレーム構成を
示すもので、このデータフレーム信号はメインコントロ
ーラ100から送出され、ノード10−1、10−2、
……10−Nを経由した後、メインコントローラ100
に戻される。なお、図5(a)はメインコントローラ1
00から出力された直後のデータフレーム信号を、同図
(b)、(c)、(d)、(e)はノード10−1、1
0−2、10−3、10−4から出力されるデータフレ
ーム信号を、同図(f)はノード10−5から出力され
る信号(N=5の場合はメインコントローラ100へ帰
還入力される信号)を夫々それぞれ示している。
【0009】図14のフレーム構成における各信号の内
容は以下のとおりである。
【0010】 STI;入力データ(センサデータ)DIの先頭位置を
示す第1のスタートコード DI ;入力データ(センサデータ) DIq ;第q番目のノードに接続されたセンサからの入
力データ STO;出力データ(アクチュエータ駆動データ)の先
頭位置を示す第2のスタートコード DO ;出力データ(アクチュエータ駆動データ) DOq ;第q番目のノードに接続されたアクチュエータ
への出力データ SP ;データ列の終端位置を示すストップコード CRC;CRCチェック用コード ERR;エラー内容およびエラー位置を示すコード、 図13に示した各ノード10−1〜10−Nでは、図1
4(b)〜(f)に示すように、スタートコードSTI
とスタートコードSTOの間に当該ノードに接続された
センサ1の検出データDIq を付加するとともに、スタ
ートコードSTOの後から当該ノードに接続されたアク
チュエータ2への出力データDOq を抜き取るよう動作
する。
【0011】したがって、このシステムでは、メインコ
ントローラ100からノード10−1に対して図14
(a)に示すようなアクチュエータ制御データDOを含
むデータフレ−ム信号を送出すれば、このデータフレー
ム信号がノード10−1→ノード10−2→ノード10
−3→ノード10−4→10−5へと順次伝播されるこ
とにより上記データフレ−ム信号中のアクチュエータ制
御データDOが該当するノードへ割り振られるととも
に、各ノードで得たセンサ群の検出データが同データフ
レ−ム信号中へ取り込まれる。この結果、上記データフ
レ−ム信号がメインコントローラ100へ帰還されたと
きには、図14(f)に示すように、アクチュエータ制
御データDOは全てなくなり、センサ群の検出データが
同フレーム信号中に含まれることになる。
【0012】このようにこの装置によれば、データフレ
ーム信号中にCRCコードを設け、各ノードおよびメイ
ンコントローラでは各ノード間およびノード−メインコ
ントローラ間の通信エラーを検出するとともに、さらに
データフレーム信号中にエラーコードERRを設け、各
ノードではノード間信号線の断線、自ノード内回路のエ
ラーを検出し、エラー内容を前記エラーコードERRに
のせて送出するようにしている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のエラー検出方式では、ノードとセンサ群との間の信
号線あるいはセンサ自体にノイズが混入することを原因
として検出データが「0」から「1」あるいは「1」か
ら「0」に変化するなどのエラーが発生した場合、これ
を真のデータ変化か、エラーによるデータ変化かを識別
できないという問題があった。特にこの直列制御装置が
適用されるプレス、工作機械、建設機械、船舶、航空
機、無人搬送装置、無人倉庫等の環境はノイズが混入し
やすい悪環境にあり、上記問題に対する対策が切望され
ていた。
【0014】そこで、従来より謂ゆる連想照合を用いて
エラー検出を行う技術が各種提案されている。この連想
照合方式は、受信データを複数回受信しこの複数回の受
信データが予め設定した所定回数連続して一致したとき
にのみ該受信データを真のデータとして判断するように
するものである。
【0015】しかしながら、従来の連想照合方式におい
ては、受信データを複数のサンプリング周期分記憶する
ために各サンプリング毎のデータ用または真のデータ用
にそれぞれ1つのメモリを用いていたので、メモリ個数
が増加しコスト高となる問題があった。また、従来の連
想照合方式においては、処理時間が遅く、このためシス
テムのリアルタイム制御を高速になし得なかった。
【0016】この発明はこのような事情に鑑みてなされ
たもので、メモリ個数を削減できるとともに高速のリア
ルタイム制御をなし得る連想照合を行ううとともに、前
記センサ−ノード間のエラーをも含めてシステムに発生
したエラーを確実に検出できる直列制御装置のデータ入
力制御装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段及び作用】この発明では、
1乃至複数のセンサを接続したノードをメインコントロ
ーラを含んで直列接続し、前記メインコントローラは所
定のデータフレーム信号を前記センサの検出データの変
化間隔より充分短い周期で送出し、前記各ノードは当該
ノードに接続されるセンサからのデータを前記データフ
レーム信号にのせて送出するとともに、前記メインコン
トローラは所定のサンプリング周期をもって入力された
前記データフレーム信号中に含まれるセンサのデータを
予め設定した所定数の周期にわたって所定数回対応する
ビット毎に比較し、該所定数回の比較結果が一致したと
きにのみ前記各センサのデータを真のセンサデータとし
て取り込むようにした直列制御装置のデータ入力制御装
置において、前記メインコントローラに、前記データフ
レーム信号中のセンサデータを1サンプリング周期分記
憶する受信データメモリと、前回サンプリング時のセン
サデータ、真のセンサデータ、及び前記比較の連続一致
回数を記憶するメモリと、今回のデータフレーム信号が
受信されてから次のデータフレーム信号が受信されるま
での間に、前記受信データメモリに記憶されたセンサデ
ータを前記メモリに記憶された前回サンプリング時のセ
ンサデータと比較する比較処理、前記メモリに記憶され
た連続一致回数値を取り込み今回の比較で設定された回
数分の比較が終了したか否か判定しこの判定結果と前記
比較結果に基づき設定された回数の連続一致の有無を判
定する連続一致判定処理、前記取り込んだ連続一致回数
値を前記比較結果及び前記連続一致判定結果に応じて+
1または初期化するカウント処理、前記連続一致判定結
果に応じて前記メモリから取り込んだ真のセンサデータ
及び前記受信データメモリから入力されたセンサデータ
のうちの何れかを選択して真のデータとする真データ選
択処理、前記受信データメモリから入力されたセンサデ
ータを前記メモリの前回サンプリング時のセンサデータ
を記憶するエリアに転送する第1の転送処理、前記真デ
ータ選択処理によって選択された真データを前記メモリ
の真データを記憶するエリアに転送する第2の転送処
理、および前記カウント処理の結果を前記メモリの前記
連続一致回数を記憶するエリアに転送する第3の転送処
理を前記データフレーム信号中に含まれるセンサのデー
タの各ビット毎に実行する比較転送手段と、を具え、前
記比較転送手段による各処理を並列に実行させるように
している。
【0018】かかる本発明の構成では、データ受信期間
に前記受信データメモリに対しセンサデータを記憶させ
るとともに、今回のデータ受信期間が終了してから次の
データ受信期間までの間に上記比較転送回路による比較
転送期間を設けるようにしている。
【0019】またこの発明では、1乃至複数のセンサを
接続したノードをメインコントローラを含んで直列接続
し、前記メインコントローラは所定のデータフレーム信
号を前記センサの検出データの変化間隔より充分短い周
期で送出し、前記各ノードは当該ノードに接続されるセ
ンサからのデータを前記データフレーム信号にのせて送
出するとともに、前記メインコントローラは所定のサン
プリング周期をもって入力された前記データフレーム信
号中に含まれるセンサのデータを予め設定した所定数の
周期にわたって所定数回対応するビット毎に比較し、該
所定数回の比較結果が一致したときにのみ前記各センサ
のデータを真のセンサデータとして取り込むようにした
直列制御装置のデータ入力制御装置において、前記メイ
ンコントローラに、今回サンプリング時のセンサデー
タ、前回サンプリング時のセンサデータ、真のセンサデ
ータ、及び前記比較の連続一致回数を記憶するメモリ
と、今回のデータフレーム信号が受信されるデータ受信
期間には、入力された今回のデータフレーム信号中のセ
ンサデータを前記メモリの今回サンプリング時のセンサ
データを記憶するエリアに転送記憶する第1の転送処
理、前記メモリから真データ、前回サンプリング時のデ
ータ、及び連続一致回数値をそれぞれ取り込み該取り込
んだ真データ、前回サンプリング時のデータ、及び連続
一致回数値を前記メモリの真データを記憶するエリア、
前回サンプリング時のデータを記憶するエリア、及び連
続一致回数値を記憶するエリアに再度転送する第2の転
送処理を前記データフレーム信号中に含まれるセンサの
データの各ビット毎に実行するとともに、今回のデータ
フレーム信号が受信されてから次のデータフレーム信号
が受信されるまでの比較転送期間には、前記メモリに記
憶された今回サンプリング時のセンサデータを前記メモ
リに記憶された前回サンプリング時のセンサデータと比
較する比較処理、前記メモリに記憶された連続一致回数
値を取り込み今回の比較で設定された回数分の比較が終
了したか否か判定しこの判定結果と前記比較結果に基づ
き設定された回数の連続一致の有無を判定する連続一致
判定処理、前記取り込んだ連続一致回数値を前記比較結
果及び前記連続一致判定結果に応じて+1または初期化
するカウント処理、前記連続一致判定結果に応じて前記
メモリから取り込んだ真のセンサデータ及び前記メモリ
から取り込んだ今回サンプリング時のセンサデータのう
ちの何れかを選択して真のデータとする真データ選択処
理、前記メモリから取り込んだ今回サンプリング時のセ
ンサデータを前記メモリの前回サンプリング時のセンサ
データを記憶するエリアに転送する第3の転送処理、前
記真データ選択処理によって選択された真データを前記
メモリの真データを記憶するエリアに転送する第4の転
送処理、および前記カウント処理の結果を前記メモリの
前記連続一致回数を記憶するエリアに転送する第5の転
送処理を前記データフレーム信号中に含まれるセンサの
データの各ビット毎に実行する比較転送手段と、を具
え、前記比較転送手段による各処理を並列に実行させる
様にする。
【0020】かかる本発明の構成では、データ受信期間
に前記メモリの今回のセンサデータを記憶するエリアに
対しセンサデータを記憶させるとともに、今回のデータ
受信期間が終了してから次のデータ受信期間までの間に
上記比較転送回路による比較転送期間を設けるようにし
ている。この場合は、全てのデータを前記メモリに記憶
させるようにしている。
【0021】
【実施例】以下この発明を添付図面に示す実施例に従っ
て詳細に説明する。
【0022】以下の実施例は、この発明を先の図13お
よび図14を用いて説明した直列制御装置に適用したも
のであり、図1はメインコントローラ100の内部構成
を示すものである。なお、この図1は主にメインコント
ローラ100の受信側の構成を示すものである。
【0023】ただし、この図1のメインコントローラ1
00においては、図14に示したデータフレーム信号の
送出周期は各ノードに接続されたセンサ1−1〜1−N
およびアクチュエータ2−1〜2−Nのデータ変化間隔
より充分短く設定していることを前提としている。した
がって、各ノードを伝播してメインコントローラ100
に入力されるデータフレーム信号の受信間隔LS(以下
サンプリング周期という、図3参照 )もセンサおよび
アクチュエータのデータ変化間隔より充分短いものとな
る。
【0024】図1の回路構成を説明する前に、当該メイ
ンコントローラ100で行われる入力センサデータの比
較照合処理(連想照合処理)の概略を図3を用いて簡単
に説明しておく。
【0025】前述したように、メインコントローラ10
0にはサンプリング周期LSをもってデータフレーム信
号が受信されるわけであるが、本装置においては、この
1サンプリング周期LS内に時間差をつけてデータ受信
期間と比較転送期間を設けるようにしている。別言すれ
ば、或るデータ受信期間と次のデータ受信期間の間に比
較転送期間を入れるようにしてリアルタイムの比較照合
処理をなし得るようにしている。
【0026】データ受信期間においては、受信されたデ
ータフレーム信号から入力センサデータDI1〜DIn
(図14:La)を抽出し、これを所定の受信メモリ
(図1の受信データメモリ22)に記憶格納する。
【0027】比較転送期間においては、複数のサンプリ
ング周期にわたって入力された複数のセンサデータを対
応するセンサデータ毎に比較し(この実施例においては
復調後のセンサデータの単位は1ビットであるので1ビ
ット毎に比較する)、予め設定された所定の回数だけ連
続して一致したもののみを真のセンサデータとして取り
込むようにする。これらの比較照合処理及び真のデータ
としての取り込み制御は1つのセンサデータ単位(この
場合は1ビット単位)に独立して行われる。また、この
比較転送期間においては、今回のデータ受信期間に受信
メモリに記憶されたセンサデータを前回サンプリング時
のセンサデータを記憶している前データ記憶メモリに転
送して該前データ記憶メモリを更新するとともに、当該
比較転送期間に真のデータと判定されたセンサデータを
真データ記憶メモリに転送して該真データ記憶メモリを
更新するようにしている。
【0028】この場合、センサデータを記憶するための
バッファとしては、今回のセンサデータ(現センサデー
タ)、前回のセンサデータ(前センサデータ)及び真の
センサデータ(真センサデータ)を記憶格納するバッフ
ァしか有しておらず、このため連想照合の比較回数が2
回以上に設定された場合に備えて、連続して一致した回
数をカウントするカウンタと、このカウンタの計数値を
記憶保持する一致回数記憶メモリを備えるようにしてい
る。なお、図1においては、今回のセンサデータ(現セ
ンサデータ)は受信データメモリに記憶され、それ以外
の、前回のセンサデータ(前センサデータ)、真のセン
サデータ(真センサデータ)およびカウンタの計数値は
メモリ40に記憶されている。
【0029】以下、図1の構成について説明する。
【0030】図1において、発振回路2は水晶周波数の
発振信号OSCを発生し、この信号OSCを制御信号生成カウ
ンタ3およびコントロール信号生成回路4に出力する。
制御信号生成カウンタ3は発振信号OSCに同期したカウ
ント動作を行い、その第2ビットSPBをクロック選択回
路5のゲート6に出力するとともに、第1ビットSPA〜
第4ビットSPDをコントロール信号生成回路4に入力す
る。コントロール信号生成回路4は、制御信号生成カウ
ンタ3の出力SPA〜SPD、発振回路2の出力OSC、電源オ
ン時のイニシャライズ信号INI_(電源オン時にL)、真
データリード期間信号PSD(メモリ40から真データを
読みだして図13のホストコントローラ200に出力す
るときにHになる信号)、図14に示したデータフレー
ム信号中のセンサデータDI1〜DInの区間のみにHに
なるDAR信号(受信データ格納制御部21の出力)、ア
ドレスカウンタ26のボロー信号BRW、受信部20で受
信されたデータフレーム信号から抽出したクロック信号
RCK、および上記比較転送期間にHになっている比較転
送区間信号SELLCKに基づき、比較転送回路30内のクロ
ック信号MCK、比較転送回路30の出力イネーブル信号L
OE_、メモリ40のライトイネーブル信号MCW_、メモリ
40のリードイネーブル信号MOE_を形成し、これらを諸
回路に出力する。なお、本明細書中、INI_、LOE_等の信
号名の後に付した「_」は、負論理を表し、該「_」が付
された信号はLで有効であるとする。
【0031】受信部20は入力されたデータフレーム信
号に所定の復調処理を加え、この復調データRDATAを受
信データ格納制御部21、受信データメモリ22、フレ
ーム開始検出部23、受信終了検出部24、エラー検出
部25に出力する。また、受信部20は、データフレー
ム信号からクロック信号RCKを抽出して、これをクロッ
ク選択回路5のゲート7およびコントロール信号生成回
路4に出力する。
【0032】受信データ格納制御部21では、復調され
た受信データRDATAを受信し、図14に示したデータフ
レーム信号中の入力データDI1〜DInの区間にHにな
るDAR信号をゲート42及びコントロール信号生成回路
4に出力するとともに、受信データメモリ22のリード
/ライト状態を決定するMAW_信号を受信データメモリ2
2に出力する。受信データメモリ22はMAW_信号がLの
ときライト準備状態になりMAW_信号がLからHへの立上
がりのときにデータをライトするとともに、MAW_信号が
H状態に維持されているときはデータをリードする。し
たがって、受信データ格納制御部21においては、図3
に示したデータ受信期間(DAR信号がH)においては受
信データメモリ22にセンサデータDI1〜DInを1ビ
ットずつ格納すべくセンサデータDI1〜DInの1ビッ
トずつの入力に同期してH、Lが繰り返されるようなMA
W_信号を出力するとともに(ライト状態)、図3の比較
転送期間(PCM信号がH)においては受信データメモリ
22に記憶されたセンサデータを比較転送回路30を介
してメモリ40に転送すべくMAW_信号をHにする(リー
ド状態)。なお、このMAW_信号のリード/ライトの切り
替わりは、後述するアドレスストップ信号ADSPの状態に
応じて決定される。
【0033】受信データメモリ22は、データ1ビット
毎にアドレスが1つずつ更新されるメモリであり、アド
レスカウンタ26から出力されるカウント値をアドレス
信号として前記受信データ格納制御部21から入力され
るMAW_信号に同期して受信データRDATA中のセンサデー
タDI1〜DInを1ビットづつ記憶していく。受信デー
タメモリ22に記憶されたセンサデータは信号線MADOを
介して比較転送回路30に対しシリアルに読み出されて
出力される。
【0034】受信データメモリ22のチップセレクト端
子CS_はこの端子への入力信号がLのとき受信データメ
モリをアクティブとするものであり、この端子CS_へは
クロックイネーブル信号の反転信号CKEDIC_が入力され
ている。クロックイネーブル信号CKEDICはオアゲート4
2によって形成されるものであるが、オアゲート42に
は電源オン時のイニシャライズ信号INI_、センサデータ
受信期間信号DAR、比較転送期間信号PCMが入力されてい
る。従って、受信データメモリ22は、電源オン時にチ
ップセレクトとされてその記憶データがイニシャライズ
されるとともに、センサデータを受信するときとセンサ
データを読み出して比較転送回路30に転送するときに
チップセレクトされる。
【0035】フレーム開始検出部23は、図14に示し
たデータフレーム信号中の第1スタートコードSTIを検
出し、検出した時にスタートコード検出信号STIを出力
する。受信終了検出部24は、同データフレーム信号の
終端を検出し、検出したときに終端検出信号FEを出力す
る。
【0036】エラー検出部25では、同データフレーム
信号中のエラーコードERRからエラー発生の有無を判
別するとともに、データフレーム信号中のCRCコード
によりCRCチェックを行うことでメインコントローラ
100と前段ノード10−Nとの間の通信エラーを検出
する。そして、エラー検出部25では、エラーコードE
RRからエラー発生を検出するか、またはCRCエラー
を検出したときにエラー検出信号EMNを出力する。
【0037】アンドゲート27には、エラー検出信号EM
Nの反転信号と終端検出信号FEが入力される。したがっ
てアンドゲート27からはエラーが検出されずに終端が
検出されたときにHの信号が出力される。オアゲート2
8には、このアンドゲート27の出力とフレーム開始検
出信号STIが入力される。このオアゲート28の出力は
アドレスカウンタ26のパラレルイネーブル信号PEとし
てアドレスカウンタ26に入力される。このパラレルイ
ネーブル信号PEは、アドレスカウンタ26にアドレス初
期値設定回路29の設定初期値をロードさせるための信
号である。したがってアドレスカウンタ26には、デー
タフレーム信号のスタートコードSTIが検出されたとき
と、エラーが検出されずにデータフレーム信号の終端が
検出されたときに、初期値がロードされる。なお、アド
レス初期値設定回路29には通常アドレスの最大値が設
定され、アドレスカウンタ26は該最大値からのダウン
カウント動作をクロック信号DICKに同期して行うもので
ある。
【0038】アドレスカウンタ26は、受信データメモ
リ22及びメモリ40のアドレスADを出力するもので、
このアドレス信号ADは受信データメモリ22およびメモ
リ40のアドレス端子に入力される。すなわち、このア
ドレス信号ADは受信データメモリ22およびメモリ40
で共用されている。アドレスカウンタ26に入力される
クロック信号DICKはクロックイネーブル信号CKEDICがH
のときに有効となるので、アドレスカウンタ26におい
ては、電源オン時(INI_)、センサデータを受信データ
メモリ22で受信するとき(DAR)、または比較転送期
間のとき(PCM)にカウント動作を実行する。
【0039】アドレスカウンタ26から出力されるボロ
ー信号BRWは、アドレスカウンタ26のカウント値がオ
ーバーフローしたとき(具体的にはカウント値が0まで
カウントダウンされたとき)に出力されるものであり、
このボロー信号BRWはゲート31に入力される。ゲート
31〜33で構成される回路はセレクタであり、ポーリ
ング信号PLGがHとなったときにはコンパレータ34の
出力を選択し、ポーリング信号PLGがLのときにはアド
レスカウンタ26のボロー出力BRWを選択する。このポ
ーリング信号PLGは、このメインコントローラ100を
ポーリング方式のデータ伝送システム(メインコントロ
ーラ100からノードのアドレス(ノード番号)が含ま
れるデータ伝送要求をノードに出すと、指定されたノー
ドのみからデータをメインコントローラへ伝送してくる
ようなシステム)にも使用するときにHとして使用する
ものであり、受信データメモリ22及びメモリ40にお
けるアドレス初期値及びアドレス最終値を適当な値に設
定することにより一部のノードからの入力データのみを
選択的に受信できるようにしている。
【0040】すなわち、このポーリング機能を使用する
際には、アドレス初期値設定回路29に適当な初期値を
設定するとともに、アドレス最終値設定回路35に適当
な最終値を設定すれば、アドレスカウンタ26は該設定
された初期値からのカウント動作を開始し、その後アド
レスカウンタ26のカウント値がアドレス最終値設定回
路に設定されたアドレス最終値に一致するとコンパレー
タ34から一致信号が出力され、この一致信号がアドレ
スストップ信号ADSPとしてゲート33から出力される。
【0041】通常は、ポーリング信号PLGはLであるの
で、ゲート33からはアドレスカウンタ26のボロー信
号BRWがアドレスストップ信号ADSPとして出力される。
アドレスストップ信号ADSPは、アドレスカウンタ26の
カウント更新動作の停止を指示する信号であり、この信
号ADSPは受信データ格納制御部21およびゲート36に
入力される。
【0042】アドレスストップ信号ADSPが入力された受
信データ格納制御部21では、このアドレスストップ信
号ADSPの入力によりデータ受信期間の終了や比較転送期
間の終了を認知し、この認知に基ずきDAR信号やMAW_信
号のH/L切り替えを実行する。
【0043】メモリ40は、前述したように、前回のセ
ンサデータ(前センサデータ)を記憶するエリア、真の
センサデータ(真センサデータ)を記憶するエリア、お
よび比較照合の連続一致回数を記憶するエリアを有して
おり、図4にその概念的構成を示す。
【0044】IO0〜IO3は比較照合回路と接続された
データ線であり、夫々1ビットの線である。データ線I
O0、IO1は比較照合の連続一致回数を記憶するエリア
に接続されており、データ線IO0が比較回数カウント
値の下位ビットに対応し、データ線IO1が比較回数カ
ウント値の上位ビットに対応している。この実施例で
は、比較照合回数の最大値は3回にしているので、この
エリアは2ビット線としている。
【0045】データ線IO2は真センサデータ記憶エリ
アに接続されており、またデータ線IO3は前センサデ
ータ記憶エリアに接続されている。
【0046】これらの各エリアは、入力されるデータフ
レーム信号のセンサデータのビット数に対応するビット
数分の記憶容量を有しており、アドレスカウンタ26か
ら入力されるアドレス信号ADが+1される毎に次のセン
サデータに対応する各ビットエリアが指定されるように
なっている。したがって、これら各エリアはそれぞれ並
列に動作可能である。なお、電源投入時においては、連
続一致回数記憶エリアは全てのアドレス領域で「00」
(比較回数0回)にイニシャライズされ、また新データ
記憶エリア及び前データ記憶エリアは全てのアドレス領
域で「0」にイニシャライズされる。
【0047】かかるメモリ40のチップセレクト端子CS
_は、この端子がLになるとメモリ40をアクティブと
するもので、ゲート44を介したINI_信号の入力による
電源投入時またはゲート44を介したPCM信号の入力に
よる比較転送期間にアクティブとなる。
【0048】メモリ40のアウトプット端子OE_には、
コントロール信号生成回路4からリードイネーブルMCW_
信号が入力されており、該端子がLとなったときにメモ
リ40は読みだし状態となる。この読みだし状態の時に
各エリアに記憶された前センサデータ、真センサデータ
および比較照合の連続一致回数値が比較転送回路30に
転送され、比較照合処理の用いられる。
【0049】メモリ40のライト端子W_には、ライト信
号MCW_が入力されており、該端子がLからHになったと
きにメモリ40にデータが書き込まれる。この書き込み
の時に、比較照合の結果得られた真センサデータや比較
照合の連続一致回数値と、受信データメモリ22からの
現センサデータが比較転送回路30を介してメモリ40
の各エリアに転送される。
【0050】比較転送回路30は、受信データメモリ2
2からシリアルに出力されるセンサデータMADOを入力
し、このデータをメモリ40に転送するとともに、セン
サデータに比較照合処理を加えて入力されたデータが正
しい真のデータであるか否かを判定し、真のデータをメ
モリに転送する処理などを実行する。
【0051】比較照合処理の比較回数nは、比較回数設
定スイッチDP1,DP2によって設定される。この場合、こ
の設定スイッチは、ディップスイッチDP1,DP2で構成さ
れ、このスイッチにより比較照合の比較回数を設定す
る。この実施例では比較回数nは0〜3の任意の値に設
定可能になっている。比較照合回路30の詳細は後述す
る。
【0052】比較転送回路30からは、比較照合処理を
行う際にLとなっているCALEN_信号が出力され、ゲート
37に入力される。このCALEN_信号については後述す
る。
【0053】ゲート36〜38及びフリップフロップ3
9で構成される回路では、フレーム終端信号FEのタイミ
ングでHに立上がりアドレスストップ信号ADSPのタイミ
ングでLに立ち下がるSELLCK信号を形成して出力する。
このSELLCK信号は比較転送処理を行っている期間にHと
なっている。このSELLCK信号はフリップフロップ41に
よってクロック信号DICKの1クロック分遅延されて、PC
M信号として出力される。ゲート6〜8で構成される前
述のクロック選択回路5は,前記SELLCK信号によってク
ロック信号RCKとクロック信号SPBの何れかを選択する回
路であり、SELLCK信号がHのとき(比較転送処理を行っ
ているとき)にはクロック信号SPBを選択し、PCM信号が
Lのとき(比較転送処理を行っていないとき、すなわち
データフレーム信号を受信しているとき)にはクロック
信号RCKを選択する。この選択クロック信号はDICK信号
としてアドレスカウンタ26及びフリップフロップ3
9、41に入力される。すなわち、受信データメモリ2
2へのデータ書き込み処理はデータフレーム信号から作
成したクロック信号RCKに同期して実行し、受信データ
メモリ22からメモリ40へのデータ転送などは内部で
作成したクロック信号SPBに同期して実行しようとする
ものである。
【0054】以下に、主な信号の意味を列記しておく。
【0055】 IO0…照合カウント値(下位ビット) IO1…照合カウント値(上位ビット) IO2…真センサデータ IO3…前センサデータ INI_…電源オン時のイニシャライズ信号 MADO…受信データメモリの出力 DP1…比較回数設定スイッチ(下位ビット) DP2…比較回数設定スイッチ(上位ビット) SELLCK…比較転送の期間にHになる信号 CALEN_…比較転送を行う場合にLになっている信号 DAR…データフレーム信号中のセンサデータの期間にH
になる信号 EMN…受信フレーム中エラーを検出したときにHになる
信号 BRW…アドレスカウンタ26のボロー信号 MCK…比較転送回路30中のフリップフロップのクロッ
ク信号 LOE_…比較転送回路30の出力イネーブル信号 MOE_…メモリ40のリードイネーブル信号 MCW_…メモリ40のライトイネーブル信号 図2は、比較転送回路30の詳細内部構成を示すもの
で、ディップスイッチDP1、DP2は、前述したように比較
設定回数を設定するもので、これらのスイッチの信号線
はプルアップ抵抗r1、r2によってそれぞれプルアップさ
れている。この場合、ディップスイッチDP1、DP2のオン
/オフ状態と比較設定回数との関係は以下のようになっ
ている。
【0056】 したがって、ゲート51の出力CALEN_は、DP1,DP2がそ
れぞれOFFで比較照合を行わないときにはHとなり、比
較照合を行うと設定されたときにLとなる。すなわち、
CALEN_信号は比較照合回数は1〜3回の何れでもよい
が、とにかく比較照合をおこなうとディップスイッチDP
1、DP2を設定した際にLとなる。ゲート52は、DP1が
L、DP2がHと比較設定回数を1回に設定したときにそ
の出力SET1がHとなる。ゲート53はDP1がH、DP2がL
と比較設定回数を2回に設定したときにその出力SET2が
Hとなる。
【0057】データ線IO0〜IO3に接続されている比
較転送回路30の端子PIO0〜PIO3はそれぞれメモリ4
0に対しての入出力を共有するものである。
【0058】端子PIO0、PIO1はデータ線IO0、IO1
を介して照合回数カウント値(連続一致回数値)をメモ
リ40の連続一致回数記憶エリアと入出力するものであ
る。端子PIO2はデータ線IO2を介して真センサデータ
をメモリ40の真データ記憶領域と入出力するものであ
る。PIO3はデータ線IO3を介して前センサデータをメ
モリ40から受入するとともに、受信データメモリ22
から入力された現センサデータをメモリ40の前データ
記憶エリアに転送するためのものである。
【0059】端子PIO0、PIO1を介してバッファ54、
55に入力された照合回数カウント値は信号線MCI00,MC
I01を介して比較回路58及びカウンタ63に入力され
る。
【0060】比較回路58は、ゲート59〜62で構成
されており、信号線MCI00,MCI01を介して入力された照
合回数カウント値とディップスイッチDP1,DP2によって
設定された比較回数設定値を比較し、一致するとオアゲ
ート62からH信号を出力する。ゲート61は比較設定
値が2回のときの一致を検出し、ゲート60は比較設定
値が1回の時の一致を検出し、ゲート59は比較設定値
が3回の時の一致を検出する。尚、ゲート59の場合は
論理が冗長になるので比較設定値を入力していない。
【0061】カウンタ63は、イクスクルーシブオアゲ
ート64、フリップフロップ65、66およびゲート6
7で構成されており、信号線MCI00,MCI01を介して入力
された照合回数カウント値をクロック信号MCKにしたが
って+1するカウント動作を実行する。
【0062】すなわち、照合回数カウント値の下位ビッ
トはカウントアップする毎にHからLへまたはLからH
へ変化するので、ゲート67の入力に設けられたインバ
ータでそのカウントアップ機能を実現することができ
る。また、照合回数カウント値の上位ビットは比較回数
値の2ビットが「01」または「10」の時に、その後カウ
ントアップして「1」になるので、イクスクルーシブオ
アゲート64でそのカウントアップ機能を実現してい
る。
【0063】端子PIO3を介してバッファ57に入力さ
れた前回サンプリング時のセンサデータMIC03はイクス
クルーシブオアゲート68に入力され、ここで受信デー
タメモリ22から入力された現サンプリング時のセンサ
データMADOと比較される。このイクスクルーシブオアゲ
ート68は両入力データの不一致を検出するものであ
り、不一致を検出するとH信号を出力する。イクスクル
ーシブオアゲート68の出力はフリップフロップ70で
クロック信号MCKのタイミングでラッチされる。したが
って、フリップフロップ70の出力は現データと前デー
タとが不一致の時にHになる。
【0064】一方、イクスクルーシブノアゲート69に
は、前記イクスクルーシブオアゲート68同様、前回サ
ンプリング時のセンサデータMIC03及び現サンプリング
時のセンサデータMADOが入力され、これら両データが比
較される。このゲート69はその出力にインバータが付
されているので、このイクスクルーシブノアゲート69
からは前記両データの一致が検出されるとH信号が出力
される。
【0065】アンドゲート71は、イクスクルーシブノ
アゲート69の出力と比較回路58の出力のアンドをと
り、信号COP3を出力する。前述したように、、端子PIO
0,PIO1を介して入力される照合回数カウント値は前述
したように最初0回に初期化されているので、オアゲー
ト62の出力からHの一致出力が出力されてかつイクス
クルーシブノアゲート69の出力にHの一致信号が現れ
たときに設定回数分の連続比較において全ての比較が一
致したことになり、このときアンドゲート71からCOP3
信号が出力される。このCOP3信号はオアゲート72でCA
LEN_信号と論理和がとられ、その論理和出力がフリップ
フロップ73でクロック信号MCKのタイミングでラッチ
される。したがって、フリップフロップ73の出力4BMC
3は比較照合を行わないときと(CALEN_がH)、設定回
数分の連続比較において全ての比較が一致したとき(CO
P3がH)に、Hになる。
【0066】一方、端子PIO2を介してバッファ56に
入力された真データMIC02は、フリップフロップ74で
クロック信号MCKのタイミングでラッチされる。
【0067】ゲート74〜76で構成される回路はメモ
リ40に転送する真データを現データで更新するか前の
真データのまま維持するかを選択するセレクタであり、
4BMC3信号がHの時には現データMADOを選択し、4BMC3信
号がLの時にはメモリ40から受入した前の真データ
(フリップフロップ74の出力)を選択する。
【0068】ゲート67、77で構成される回路は、前
データと現データとの比較結果が不一致のとき(4BMC1
信号がH)、照合回数カウント値を強制的に1回(「0
1」)に初期化する為のものであり、このときカウント
値の上位ビットSE1は強制的にLに、またカウント値の
下位ビット4BMSE0は強制的にHにされる。
【0069】また、ゲート77、78で構成される回路
は、比較照合を行わないときまたは設定回数分の連続比
較において全ての比較が一致したときに(4BMC3が
H)、比較回数のカウント値を強制的に0回(「00」)
に初期化する為のものであり、このときカウント値の上
位ビットSE1及び下位ビット4BMSE0は強制的にLにされ
る。なお、4BMC3信号をゲート78にではなくオアゲー
ト67に入力するようにして4BMC3信号がHのときに上
記カウント値を強制的に1回(「01」)に初期化するよ
うにしてもよい。
【0070】オアゲート76の出力(真データ)、MADO
信号(現データ)、SE1信号(照合回数カウント値の上
位ビット)および4BMSE0信号(照合回数カウント値の下
位ビット)は夫々アンドゲート79〜82に入力され、
ここで電源オン時のイニシャライズ信号INT_とのアンド
がとられる。すなわち、これらアンドゲート79〜82
によって電源オン時、端子PIO0〜PIO3への出力信号が
強制的に0(L)に落とされる。電源オン時以外は、ア
ンドゲート79〜82への各入力が3状態バッファ83
〜86を介して端子PIO0〜PIO3へ出力される。3状態
バッファ83〜86は、LOE_信号がL期間に入力信号を
端子PIO0〜PIO3へ出力する。
【0071】以下、かかる図1及び図2に示す回路構成
の動作を電源オン時、データ受信期間、比較転送期間に
分けて夫々説明する。
【0072】・電源オン時 電源オンの際には、イニシャライズ信号INI_がLにな
る。したがって、メモリ40のチップセレクト端子CS_
にLの信号が入力され、メモリ40はチップセレクトさ
れる。 またこの電源オンの際には、コントロール信号
生成回路4から出力されるリードイネーブル信号MOE_は
Hに、ライトイネーブル信号MCW_はパルス出力状態とな
り、メモリ40にデータが書き込まれる状態となってい
る。一方、この電源オンの際には、コントロール信号生
成回路4から出力される比較転送回路30の出力イネー
ブル信号LOE_はLになっており、図2のアンドゲート7
9〜82の各出力が3状態バッファ83〜86、端子P
IO0〜PIO3を介してメモリ40の各エリアに入力可能な
状態になっている。ここで、INI_信号がLになると、ア
ンドゲート79〜82の各出力は強制的に0にされ、か
つメモリ40は書き込み可能状態となっているので、メ
モリ40の各エリアにはデータ線IO0〜IO3を介して
夫々「0」が書き込まれる状態になっている。
【0073】更に、この電源オン時には、クロックイネ
ーブル信号CKEDICがHになっているので、アドレスカウ
ンタ26はクロック信号DICKにしたがってカウント動作
を実行し、この結果アドレス信号ADが初期値からダウン
カウントされてメモリ40に加えられることになる。
【0074】したがって、メモリ40の各エリアが全て
0に順次初期化されることになる。この電源オン時に
は、受信データメモリ22も全ての記憶慮域が0に初期
化される。
【0075】・データ受信期間 受信部20にデータフレーム信号が受信されると、この
データフレーム信号からクロック信号RCKが抽出され、
このクロック信号RCKがクロック選択回路5で選択され
てクロック信号DICKとしてアドレスカウンタ26に入力
される。データフレーム信号中の第1スタートコードST
Iがフレーム開始検出部23で検出され、この検出信号S
TIによりアドレスカウンタ26にパラレルイネーブル信
号PEが入力され、これによりアドレスカウンタ26に初
期値がロードされる。受信データ格納制御部21では、
データフレーム信号中のセンサデータID0〜IDnの期
間にHになるDAR信号をゲート42を介してクロックイ
ネーブル信号CKEDICとしてアドレスカウンタ26に出力
するとともに、H/Lにパルス状に変化するMAW_信号を
出力することにより受信データメモリ22を書き込み状
態にする。また、CKEDIC_信号がチップセレクト端子CS_
に入力されることにより受信データメモリ22はチップ
セレクトされる。
【0076】CKEDIC信号の入力によりアドレスカウンタ
26はクロック信号DICKに同期して初期値からのカウン
ト動作を開始し、これによりアドレス信号ADがダウンカ
ウントされながら受信データメモリ22に入力される。
この結果、受信データメモリ22の記憶エリアにセンサ
データが1ビットづつ順次書き込まれていく。
【0077】アドレスカウンタ26が最終値までのカウ
ント動作を終了すると、アドレスカウンタ26からボロ
ー信号BRWが出力され、これによりアドレスストップ信
号ADSPが受信データ格納制御部21に入力される。受信
データ格納制御部21では、このADSP信号の入力により
DAR信号をHからLに立ち下げ、これによりアドレスカ
ウンタ26のカウント動作が停止される。
【0078】このようにして、受信データメモリ22の
全エリアにセンサデータが1ビットずつ書き込まれるこ
とになる。
【0079】・比較転送期間 この比較転送期間は受信終了検出部24から出力される
フレーム終端検出信号FEの出力時点で開始され、アドレ
スカウンタ26からボロー信号BRWが出力された時点で
終了される。ただし、エラー検出部25によってエラー
が検出された場合は、この比較転送期間は存在しない。
つまり、比較転送処理は実行されず、受信データメモリ
に格納されたエラーを含む受信データは実質的に廃棄さ
れる。
【0080】この比較転送期間においては、アドレスカ
ウンタ26から出力されるアドレスADが或るアドレス値
に固定されている間に大きく分けて2つの異なる動作を
実行する。第1の動作はメモリ40から図4に示した各
エリアの記憶データを読みだしてこれらを比較転送回路
30に転送して比較照合処理を実行させるものであり、
また第2の動作は比較照合処理の結果(真データ、照合
カウント値)をメモリ40に転送するとともに受信デー
タメモリ22で受信したセンサデータをメモリ40の前
データ記憶エリアに転送するものである。このような第
1及び第2の動作をアドレスADが更新される毎に繰り返
し実行される。
【0081】比較転送期間において連想照合を行う場合
には、比較回数設定スイッチDP1,DP2の少なくとも一方
が投入されているので、この期間にはLのCALEN_信号が
比較転送回路30から出力される。
【0082】したがって、この比較転送期間において
は、フレーム終端検出信号FEの立上がりからアドレスス
トップ信号ADSPの立上がりまでの間HになるSELLCK信号
及び該信号の1クロックディレィであるPCM信号が出力
される。したがって、この期間には、クロック選択回路
5からは内部クロック信号SPBが選択されてこの信号が
アドレスカウンタ26にクロック信号DICKとして入力さ
れる。また、この期間の間、アドレスカウンタ26のク
ロックイネーブル信号CKEDICはSELLCK信号に対応してH
を維持しているとともに、メモリ40のチップセレクト
端子CS_はPCM信号に対応してLを維持している。尚、ア
ドレスカウンタ26にはフレーム終端信号FEの出力時点
でパラレルイネーブル信号PEが入力され、この時点にア
ドレスカウンタ26にはアドレス初期値設定回路29に
設定された初期値がロードされている。
【0083】他方、この比較転送期間においては、受信
データ格納制御部21はデータ受信期間におけるアドレ
スカウンタ26のボロー信号BRWの出力によるアドレス
ストップ信号ADSPの入力によりデータ受信期間の終了を
認知し、この認知後MAW信号をHに固定することにより
比較転送期間の間は受信データメモリ22を読み出し状
態にする。更にコントロール信号生成回路4は、PCM信
号がHに維持されている比較転送期間の間は図5(f)
に示すようなMCK信号および図5(a)に示すLOE_信号
を比較転送回路30に出力するとともに、図5(e)に
示すライトイネーブル信号MCW_及び図5(c)に示すリ
ードイネーブル信号MOE_をメモリ40に出力する。
【0084】前述したように、比較転送期間において
は、アドレスカウンタ26の出力アドレスADはクロック
信号DICKの周期に同期して順次ー1更新されていくこと
で、比較照合および転送動作が入力された複数のセンサ
データに亘って1ビット単位に実行されていくわけであ
るが、ここでアドレス信号ADが或る1つのアドレス値に
維持されているクロック信号DICKの1周期の期間を考え
る。
【0085】この期間として、図5に示したアドレス信
号ADの最下位ビットA0がLに維持されている時刻Taか
ら時刻Tbまでの期間を例にとる。
【0086】前述したようにこの期間においては、メモ
リ40から図4に示した各エリアの記憶データを読みだ
してこれらを比較転送回路30に転送して比較照合処理
を実行する第1の動作と、比較照合処理の結果(真デー
タ、照合カウント値)をメモリ40に転送するとともに
受信データメモリ22で受信したセンサデータをメモリ
40の前データ記憶エリアに転送する第2の動作が実行
されるわけであるが、以下これら動作の詳細について述
べる。
【0087】・第1の動作 時刻Taにおいて、MOE_信号がLに立下がり、これによ
りこの時点でメモリ40は読み出し状態となる。したが
って、メモリ40の各エリア(図4に示した連続一致回
数記憶エリア、真データ記憶エリア、前データ記憶エリ
ア)においてアドレス信号ADで指定されるデータがデー
タ線IO0〜IO3を介して出力され、比較転送回路30
の各端子PIO0〜PIO3に印加される。また、この比較転
送期間においては、受信データメモリ22からはアドレ
ス信号ADで指定されたアドレスに対応するデータが信号
線MADOを介して比較転送回路30に印加されている。
【0088】まず、端子PIO0〜PIO1を介して入力され
た照合カウント値MCI00,MCI01はカウンタ63で加算さ
れた後、クロック信号MCKの立上がり(図5時刻T1)で
フリップフロップ65、66にラッチされる。なお、正
確には照合カウント値の下位ビットMCI00は、フリップ
フロップ66でメモリ40から転送された照合カウント
値がラッチされた後にゲート67の入力に配されたイン
バータによって加算される。一方、この入力された照合
カウント値はMCI00,MCI01は比較回路58に入力され、
ここでディップスイッチDP1,DP2によって設定された照
合カウント設定値と比較照合され、その結果(オアゲー
ト72の出力)に前データと現データとの比較結果(エ
クスクルーシブノアゲート69の出力)を含めた信号CO
P3(現データを真データとして取り込むか否かを決定す
る信号)がフリップフロップ73でクロック信号MCKの
立上がり(図5時刻T1)でラッチされる。
【0089】更に、端子PIO2を介して入力された真デ
ータMIC02はクロック信号MCKの立上がり(図5時刻T1)
でフリップフロップ74にラッチされる。また、端子P
IO3を介して入力された前回サンプリング時のセンサデ
ータがエクスクルーシブオアゲート及びエクスクルーシ
ブノアゲート69で信号線MADOを介して入力された受信
データメモリ22の出力(今回サンプリング時のセンサ
データ)と比較され、その結果がフリップフロップ7
0、73でクロック信号MCKの立上がり(図5時刻T1)
でラッチされる。
【0090】・第2の動作 まず、信号線MADOを介して入力された受信データメモリ
22の出力(今回サンプリング時のセンサデータ)はア
ンドゲート80を介して3状態バッファ84に加えら
れ、LOE信号がLの期間に(図5の時刻T2)3状態バッ
ファ84、端子PIO3、データ線IO3を介してメモリ4
0の前データ記憶エリアに加えられ、MCW_信号がLから
Hに立ち上がるときに(図5の時刻T3)メモリ40の
該エリアに書き込まれる。
【0091】一方、フリップフロップ73の出力4BMC3
により現データMADOおよびフリップフロップ74の出力
の何れかが選択され、その選択結果がアンドゲート79
を介して3状態バッファ83に加えられ、LOE信号がL
の期間に(図5の時刻T2)3状態バッファ83、端子
PIO2、データ線IO2を介してメモリ40の真データ記
憶エリアに加えられ、MCW_信号がLからHに立ち上がる
ときに(図5の時刻T3)メモリ40の該エリアに書き
込まれる。
【0092】さらに、加算回路63を経てフリップフロ
ップ65,66にラッチされた照合カウント値は、比較
照合結果4BMC1、4BMC3によって初期化の有無が決定され
た後(ゲート67,77,78)、アンドゲート81,
82を介して3状態バッファ85,86に加えられ、LO
E信号がLの期間に(図5の時刻T2)3状態バッファ8
5,86および端子PIO1,PIO0およびデータ線IO
1,IO0を介してメモリ40の連続一致回数記憶エリア
にそれぞれ加えられ、MCW_信号がLからHに立ち上がる
ときに(図5の時刻T3)メモリ40の該エリアに書き
込まれる。
【0093】このような第1及び第2の動作がアドレス
信号ADが更新される度に繰り返し実行される。
【0094】図6は、図1の変形例であり、この図6の
実施例においては図1の受信データメモリ22を削除し
て、この受信データメモリ22の記憶エリアをメモリ4
0に設けるようにしている。すなわち図6の実施例にお
いては、受信部20で復調された受信データRDATAを比
較転送回路30に入力し、この比較転送回路30を介し
てメモリ40に入力するようにしており、受信データ格
納制御部で形成したデータ受信期間を示す信号DARを比
較転送回路30に入力するようにしている。
【0095】図7は、メモリ40の概念的構成を示すも
のであり、この場合は、比較照合の連続一致回数を記憶
するエリア、真センサデータ記憶エリア、及び前センサ
データ記憶エリア以外に現データRDATAを記憶する現デ
ータ記憶エリアを追加するようにしている。この現デー
タ記憶エリアはデータ線IO4を介して比較転送回路3
0に接続されている。
【0096】図8は比較転送回路30の内部構成例を示
すものである。
【0097】この図8に示す構成と図2に示す構成の大
きな違いは現データ用の端子PIO4を設けたことと、図
6の受信部20からの受信データRDATAおよび受信デー
タ格納制御部21からのDAR信号を受入したことであ
る。
【0098】ディップスイッチDP1、DP2は、前記同様比
較設定回数を設定するものであるが、この場合、ディッ
プスイッチDP1、DP2のオン/オフ状態と比較設定回数と
の関係は以下のようになっている。
【0099】 したがって、ゲート101の出力SET-1は、DP1,DP2がそ
れぞれOFFで比較照合回数が1回のときにHとなり、ゲ
ート102は、DP1がL、DP2がHと比較設定回数を2回
に設定したときにその出力SET-2がHとなり、ゲート1
03はDP1がH、DP2がLと比較設定回数を3回に設定し
たときにその出力SET-3がHとなる。
【0100】この場合は、比較回数0の設定値が存在し
ない(常に比較照合を行う)ので、図6中のCALEN信号
はL固定している。
【0101】データ線IO0〜IO4に接続されている比
較転送回路30の端子PIO0〜PIO4はそれぞれメモリ4
0に対しての入出力を共有するものである。
【0102】端子PIO0、PIO1はデータ線IO0、IO1
を介して照合回数カウント値(連続一致回数値)をメモ
リ40の連続一致回数記憶エリアと入出力するものであ
り、端子PIO2はデータ線IO2を介して真センサデータ
をメモリ40の真データ記憶領域と入出力するものであ
り、端子PIO3はデータ線IO3を介して前センサデータ
をメモリ40から受入するとともに端子PIO4を介して
受入した現センサデータをメモリ40の前データ記憶エ
リアに転送するためのものである。
【0103】追加した端子PIO4は、別の端子から入力
された受信データRDATAを端子PIO4を介してメモリ40
の前データ記憶エリアに転送するとともにデータ線IO
4を介して現センサデータをメモリ40から受入するた
めのものである。
【0104】端子PIO0、PIO1を介してバッファ15
5、156に入力された照合回数カウント値は信号線MC
I00,MCI01を介して比較回路108及びカウンタ111
に入力される。
【0105】比較回路108は、ゲート104〜107
で構成されており、信号線MCI00,MCI01を介して入力さ
れた照合回数カウント値とディップスイッチDP1,DP2に
よって設定された比較回数設定値を比較し、一致すると
オアゲート107からH信号を出力する。ゲート106
は比較設定値が3回のときの一致を検出し、ゲート10
5は比較設定値が2回の時の一致を検出し、ゲート10
4は比較設定値が4回の時の一致を検出する。尚、ゲー
ト104の場合は論理が冗長になるので比較設定値を入
力していない。
【0106】カウンタ111は、イクスクルーシブオア
ゲート110、フリップフロップ119、121および
ゲート125で構成されており、前記同様、信号線MCI0
0,MCI01を介して入力された照合回数カウント値をクロ
ック信号MCKにしたがって+1するカウント動作を実行
する。
【0107】また、端子PIO0、PIO1を介してバッファ
155、156に入力された照合回数カウント値は信号
線MCI00,MCI01を介してフリップフロップ121、12
0でクロック信号MCKのタイミングでラッチされる。
【0108】端子PIO3を介してバッファ153に入力
された前回サンプリング時のセンサデータMIC03はイク
スクルーシブオアゲート112に入力される。また、端
子PIO4を介してバッファ154に入力された今回サン
プリング時のセンサデータMIC04もイクスクルーシブオ
アゲート112に入力され、両データが比較される。こ
のイクスクルーシブオアゲート112は両入力データの
不一致を検出するものであり、不一致を検出するとH信
号を出力する。イクスクルーシブオアゲート112の出
力はフリップフロップ116でクロック信号MCKのタイ
ミングでラッチされる。したがって、フリップフロップ
116の出力4BMC1は現データと前データとが不一致の
時にHになる。
【0109】前記端子PIO3を介してバッファ153に
入力された前回サンプリング時のセンサデータMIC03お
よび端子PIO4を介してバッファ154に入力された今
回サンプリング時のセンサデータMIC04は、フリップフ
ロップ117、115でクロック信号MCKのタイミング
でラッチされる。
【0110】一方、イクスクルーシブノアゲート113
には、前記イクスクルーシブオアゲート112同様、前
回サンプリング時のセンサデータMIC03及び現サンプリ
ング時のセンサデータMIC04が入力され、これら両デー
タが比較される。このゲート113はその出力にインバ
ータが付されているので、このイクスクルーシブノアゲ
ート113からは前記両データの一致が検出されるとH
信号が出力される。
【0111】アンドゲート109は、イクスクルーシブ
ノアゲート113の出力と比較回路108の出力のアン
ドをとり、信号COP3を出力する。すなわち、オアゲート
107の出力からHの一致出力が出力されてかつイクス
クルーシブノアゲート113の出力にHの一致信号が現
れたときに設定回数分の連続比較において全ての比較が
一致したことになり、このときアンドゲート109から
COP3信号が出力される。このCOP3信号はフリップフロッ
プ118でクロック信号MCKのタイミングでラッチされ
る。したがって、フリップフロップ118の出力4BMC3
は、設定回数分の連続比較において全ての比較が一致し
たとき(COP3がH)に、Hになる。
【0112】この4BMC3信号と前記4BMC1信号は、オアゲ
ート123に入力され、このオアゲート123からクリ
ア信号CLCが出力される。従って、このクリア信号CLCは
前回サンプリング時のセンサデータMIC03と現サンプリ
ング時のセンサデータMIC04との比較が不一致である
か、設定回数の比較照合が連続して全て一致していたと
きに、Hになり、このクリア信号によって照合カウント
値がクリアされる。
【0113】すなわち、ゲート124、125にクリア
信号CLCが入力されることにより照合カウント値の上位
ビットSE1および下位ビット4BMSE0が強制的にLにされ
る。
【0114】一方、端子PIO2を介してバッファ152
に入力された真データMIC02は、フリップフロップ11
4でクロック信号MCKのタイミングでラッチされる。
【0115】受信データ格納制御部21から入力される
DAR信号は、前述したようにデータ受信期間(図3参
照)にHになるもので、このデータ受信期間において
は、入力された受信データRDATAをげーと140、14
1、144、3状態バッファ149、端子PIO4、デー
タ線IO4を介してメモリ40の現データ記憶エリアに
順次転送する。
【0116】また、DAR信号がHであるデータ受信期間
においては、端子PIO0、PIO1を介してメモリ40から
入力された照合カウント値MCI00、MCI01をフリップフロ
ップ121、120でラッチし、これらを端子PIO0、
PIO1を介してメモリ40に再度書き込むようにしてい
る。
【0117】端子PIO2、PIO3を介して入力された真デ
ータMCI02、前データMCI03も同様であり、DAR信号がH
であるデータ受信期間においては、フリップフロップ1
14、117でラッチし、これらを端子PIO2、PIO3を
介してメモリ40に再度書き込むようにしている。
【0118】まず、ゲート139〜141で構成される
セレクタは、DAR信号がHのときには受信データRDATAを
選択し、DAR信号がLのときにはメモリ40から転送さ
れた現データ(フリップフロップ115の出力)を選択
する。
【0119】ゲート126〜128で構成されるセレク
タは、DAR信号がHのときにはメモリ40から転送され
た照合カウント値の上位ビットMCI01(フリップフロッ
プ120の出力)を選択し、DAR信号がLのときにはカ
ウンタ111のカウント結果(ゲート124の出力)を
選択する。
【0120】ゲート129〜131で構成されるセレク
タは、DAR信号がHのときにはメモリ40から転送され
た照合カウント値の下位ビットMCI00(フリップフロッ
プ122の出力)を選択し、DAR信号がLのときにはカ
ウンタ111のカウント結果(ゲート125の出力)を
選択する。
【0121】ゲート136〜138で構成されるセレク
タは、DAR信号がHのときにはメモリ40から転送され
た前データ(フリップフロップ117の出力)を選択
し、DAR信号がLのときにはメモリ40から転送された
現データ(フリップフロップ115の出力)を選択す
る。
【0122】ゲート132〜135で構成されるセレク
タは、DAR信号及び4BMC3信号(比較照合結果)に応じて
メモリ40の真データ記憶エリアに記憶すべき信号を選
択するものであり、ゲート133ではDAR信号がL(比
較転送期間)で、4BMC3信号がHのとき(設定回数分の
比較照合が全て一致で終了したとき)にはメモリ40か
ら転送された現データMIC04(フリップフロップ115
の出力)を真データとして選択するよう動作する。ま
た、ゲート132及び134においては、DAR信号がH
のとき(データ受信期間)または4BMC3信号がLのとき
(比較照合が不一致)にはメモリ40から転送された真
データMIC02(フリップフロップ114の出力)を選択
するよう動作する。これらいずれかの出力がオアゲート
135から出力される。
【0123】オアゲート135の出力(真データ)、オ
アゲート138の出力(前データ)、オアゲート141
の出力(現データ)、SE1信号(照合回数カウント値の
上位ビット)および4BMSE0信号(照合回数カウント値の
下位ビット)は夫々アンドゲート142〜146に入力
され、ここで電源オン時のイニシャライズ信号INT_との
アンドがとられる。すなわち、これらアンドゲート14
2〜146によって電源オン時、端子PIO0〜PIO4への
出力信号が強制的に0(L)に落とされる。電源オン時
以外は、アンドゲート142〜146への各入力が3状
態バッファ147〜151を介して端子PIO0〜PIO4へ
出力される。3状態バッファ147〜151はLOE_信号
がL期間に入力信号を端子PIO0〜PIO4へ出力する。
【0124】以下、かかる図6及び図8に示す回路構成
の動作を電源オン時、データ受信期間、比較転送期間に
分けて夫々説明する。
【0125】・電源オン時 電源オンのときは、先の図1に示した実施例と同様であ
り、イニシャライズ信号INI_がLになることにより比較
転送回路30のアンドゲート142〜146の各出力は
強制的に0にされ、かつメモリ40は書き込み可能状態
となっているので、メモリ40の各エリアにはデータ線
IO0〜IO4を介して夫々「0」が書き込まれる。従っ
て、アドレス信号ADの更新に伴いメモリ40の各エリア
が全て0に順次初期化されることになる。
【0126】・データ受信期間 受信部20にデータフレーム信号が受信されると、この
データフレーム信号からクロック信号RCKが抽出され、
このクロック信号RCKがクロック選択回路5で選択され
てクロック信号DICKとしてアドレスカウンタ26に入力
される。データフレーム信号中の第1スタートコードST
Iがフレーム開始検出部23で検出され、この検出信号S
TIによりアドレスカウンタ26にパラレルイネーブル信
号PEが入力され、これによりアドレスカウンタ26に初
期値がロードされる。受信データ格納制御部21では、
データフレーム信号中のセンサデータID0〜IDnの期
間にHになるDAR信号をゲート42を介してクロックイ
ネーブル信号CKEDICとしてアドレスカウンタ26に出力
するとともに、このDAR信号を比較転送回路30に出力
する。また、受信部20で復調された受信データRDATA
も比較転送回路30に入力されている。
【0127】CKEDIC信号の入力によりアドレスカウンタ
26はクロック信号DICKに同期して初期値からのカウン
ト動作を開始し、これによりアドレス信号ADがダウンカ
ウントされながらメモリ40に入力される。
【0128】このデータ受信期間においては、アドレス
カウンタ26から出力されるアドレスADが或るアドレス
値に固定されている間に大きく分けて次の2つの異なる
動作を実行する。第1の動作はメモリ40から図7に示
した各エリアの記憶データを読みだしてこれらを比較転
送回路30に転送して比較転送回路30内の各フリップ
フロップにラッチするものであり、また第2の動作はこ
のラッチされた各データを再びメモリ40の各エリアに
転送するとともにDAR信号により受信データRDATA中のセ
ンサデータを抽出してこれらを端子PIO4を介してメモ
リ40の現データ記憶エリアに転送するものである。こ
のような第1及び第2の動作をアドレスADが更新される
毎に繰り返し実行する。
【0129】また、このデータ受信期間においては、メ
モリ40のチップセレクト端子CS_はDAR信号に対応して
Lを維持している。更にコントロール信号生成回路4
は、DAR信号がHに維持されているデータ受信期間の間
は図9(h)に示すようなMCK信号および図9(f)に
示すLOE_信号を比較転送回路30に出力するとともに、
図9(g)に示すライトイネーブル信号MCW_及び図9
(e)に示すリードイネーブル信号MOE_をメモリ40に
出力する。
【0130】以下、データ受信期間における前記第1及
び第2の動作について説明する。
【0131】・第1の動作 アドレス信号ADの最下位ビットが変化した或る時点例え
ば、図9の時刻Tcにおいては、MOE_信号がLに立下が
っているためこの時点ではメモリ40は読み出し状態で
ある。したがって、メモリ40の各エリア(図7に示し
た連続一致回数記憶エリア、真データ記憶エリア、前デ
ータ記憶エリア、現データ記憶エリア)においてアドレ
ス信号ADで指定されるデータがデータ線IO0〜IO4を
介して出力され、比較転送回路30の各端子PIO0〜PI
O4に印加される。
【0132】まず、端子PIO0〜PIO1を介して入力され
た照合カウント値MCI00,MCI01はクロック信号MCKの立上
がり(図9時刻T4)でフリップフロップ121、120
にラッチされる。また、端子PIO2を介して入力された
真データMIC02はクロック信号MCKの立上がり(図9時刻
T4)でフリップフロップ114にラッチされる。ま
た、端子PIO3を介して入力された前回サンプリング時
のセンサデータがクロック信号MCKの立上がり(図9時
刻T4)でフリップフロップ117にラッチされる。更
に、端子PIO4を介して入力された今回サンプリング時
のセンサデータがクロック信号MCKの立上がり(図9時
刻T4)でフリップフロップ115にラッチされる。
【0133】・第2の動作 このデータ受信期間においては、DAR信号がHである。
したがって、ゲート129〜131で構成されるセレク
タ、ゲート126〜128で構成されるセレクタ、ゲー
ト136〜138で構成されるセレクタ、ゲート132
〜135で構成されるセレクタにおいては、フリップフ
ロップ122、120、117、114の出力が選択さ
れる。しかし、ゲート139〜141で構成されるセレ
クタにおいては、DAR信号がHであるので、受信データR
DATAが選択される。これら選択されたデータは、LOE信
号がLの期間に(図9の時刻T5)3状態バッファ14
7〜151にそれぞれ取り込まれる。そして、これら3
状態バッファ147〜151に取り込まれた各データ
は、端子PIO0〜PIO4、データ線IO0〜IO4を介して
メモリ40の各記憶エリアに加えられ、MCW_信号がLか
らHに立ち上がるときに(図9の時刻T6)メモリ40
の各エリアに書き込まれる。
【0134】すなわち、このデータ受信期間において
は、現データRDATA中のセンサデータのみを受信部21
からメモリ40の現データ記憶エリアに取り込み、それ
以外の各データは一旦メモリから読み出した後これらを
再度メモリの各エリアに戻すようにしている。
【0135】・比較転送期間 この比較転送期間における動作は、基本的には先の図1
及び図2に示した実施と同様であり、その説明は省略す
る。
【0136】図10は、比較照合処理回数をカウントす
るのにカウンタを用いずに、照合回数に対応する複数の
サンプリング周期分の受信センサデータを記憶しておく
記憶エリアをメモリ40に設けるようにした実施例おけ
る比較転送回路30の内部構成例を示すものである。
【0137】この場合比較転送回路以外のメインコント
ローラ100の回路構成としては図1に示したものを用
いるようにしている。すなわちこの場合は受信センサデ
ータを記憶する受信データメモリ22をメモリ40以外
に備えるようにしている。
【0138】メモリ40は、図11に示すように4つの
エリアを有しており、データ線IO0には真データ記憶
エリアが接続され、データ線IO1には前データ記憶エ
リアが接続され、データ線IO2には2回前データ(前
々回のデータ)記憶エリアが接続され、データ線IO3
には3回前データ(前前々回のデータ)記憶エリアが接
続されている。
【0139】図10において、ディップスイッチDP1、D
P2は、前記同様、比較設定回数を設定するもので、これ
らのスイッチの信号線はプルアップ抵抗r1、r2によって
それぞれプルアップされている。この場合、ディップス
イッチDP1、DP2のオン/オフ状態と比較設定回数との関
係は以下のようになっている。
【0140】 したがって、ゲート201の出力CALEN_は、DP1,DP2が
それぞれOFFで比較照合を行わないときにはHとなり、
比較照合を行うと設定されたときにLとなりこの信号は
図1のゲート37に入力される。ゲート202は、DP1
がL、DP2がHと比較設定回数を1回に設定したときに
その出力SET1がHとなる。ゲート203はDP1がH、DP2
がLと比較設定回数を2回に設定したときにその出力SE
T2がHとなる。ゲート204はDP1がL、DP2がLと比較
設定回数を3回に設定したときにその出力SET3がHとな
る。
【0141】データ線IO0〜IO3に接続されている比
較転送回路30の端子PIO0〜PIO3は前記同様それぞれ
メモリ40に対しての入出力を共有するものである。
【0142】図1の受信データメモリ22から入力され
た現受信データMADOは、イクスクルーシブノアゲート2
05及びフリップフロップ207に入力される。
【0143】また、メモリ40の前データ記憶エリアか
ら読みだされた前データPRE1は端子PIO1を介して入力
され、このデータPRE1はイクスクルーシブノアゲート2
05、209及びフリップフロップ212に入力され
る。
【0144】メモリ40の前々データ記憶エリアから読
みだされた前々データPRE2は端子PIO2を介して入力さ
れ、このデータPRE2はイクスクルーシブノアゲート20
9、214及びフリップフロップ217に入力される。
【0145】メモリ40の前前々データ記憶エリアから
読みだされた前前々データPRE3は端子PIO3を介して入
力され、このデータPRE3はイクスクルーシブノアゲート
214に入力される。
【0146】イクスクルーシブノアゲート205は現デ
ータMADOと前データPRE1との一致を検出するもので、一
致のときH信号を出力する。
【0147】イクスクルーシブノアゲート209は前デ
ータPRE1と前々データPRE2との一致を検出するもので、
一致のときH信号を出力する。
【0148】イクスクルーシブノアゲート214は前々
データPRE2と前前々データPRE3との一致を検出するもの
で、一致のときH信号を出力する。
【0149】アンドゲート206は、比較回数が1回の
ときに(SET1がH)、現データMADOと前データPRE1とが
一致したときに、H信号を出力する。
【0150】アンドゲート210、211から成る構成
は、比較回数が2回のときに(SET2がH)、現データMA
DOと前データPRE1とが一致しかつ前データPRE1と前々デ
ータPRE2が一致したときに(アンドゲート210の出力
がH)、H信号を出力する。アンドゲート215は、比
較回数が3回のときに(SET3がH)、現データMADOと前
データPRE1とが一致しかつ前データPRE1と前々データPR
E2が一致し(アンドゲート210の出力がH)、更に前
々データPRE2と前前々データPRE3が一致した時に(イク
スクルーシブノアゲート214の出力がH)、H信号を
出力する。
【0151】従って、オアゲート216の出力4BMC3が
Hになるのは、設定された回数だけ比較照合が連続して
一致したときである。4BMC3信号はフリップフロップ2
19でクロック信号MCKの立ち上がりでラッチされる。
また、現データMADO、端子PIO1、PIO2、PIO0を介し
て入力された前データPRE1、前々データPRE2、真データ
REDもそれぞれフリップフロップ207、212、21
7、224でクロック信号MCKの立ち上がりでラッチさ
れる。
【0152】ゲート220〜222で構成されるセレク
タにおいては、4BMC3信号がHのときに現データMADOを
真データとして選択し、4BMC3信号がLのときにはメモ
リ40から受入した真データREDを真データとして選択
する。
【0153】従って、オアゲート222の選択出力は、
LOE_信号がLになったときに3状態バッファ223、端
子PIO0を介してメモリ40の真データ記憶エリアに転
送され、メモリ40が書き込み状態になったときに該エ
リアに記憶される。
【0154】また、フリップフロップ207にラッチさ
れた現データMADOは3状態バッファ208、端子PIO1
を介してメモリ40の前データ記憶エリアに転送され、
メモリ40が書き込み状態になったときに該エリアに記
憶される。
【0155】また、フリップフロップ212にラッチさ
れた前データPRE1は3状態バッファ213、端子PIO2
を介してメモリ40の前々データ記憶エリアに転送さ
れ、メモリ40が書き込み状態になったときに該エリア
に記憶される。
【0156】また、フリップフロップ217にラッチさ
れた前々PRE2は3状態バッファ218、端子PIO3を介
してメモリ40の前前々データ記憶エリアに転送され、
メモリ40が書き込み状態になったときに該エリアに記
憶される。
【0157】このようにして、比較回数計数用のカウン
タがないにもかかわらず、比較照合処理及びデータ転送
処理を好適になし得ることができる。
【0158】図12は、図1の受信データメモリ22及
びメモリ40をシフトレジスタで構成した場合の1例を
示すものであり、この図12には比較転送回路も含ませ
ている。
【0159】この実施例において、DAR信号はデータ受
信期間中にHになり、PCM信号は比較照合期間にHにな
る信号であり、DAR信号は図1の受信データ格納制御部
21から入力され、PCM信号は図1のフリップフロップ
41から入力される。
【0160】各シフトレジスタ310、320、33
0、340、350はそれぞれ受信するセンサデータの
ビット数に対応する段数で構成されており、シフトレジ
スタ310は図1の受信部20の出力RDATA(現デー
タ)を記憶し、シフトレジスタ320は前回サンプリン
グ時のデータを記憶し、シフトレジスタ330は前々回
サンプリング時のデータを記憶し、シフトレジスタ34
0は前前々回サンプリング時のデータを記憶し、シフト
レジスタ350は真データを記憶するものである。すな
わち、シフトレジスタ320の先頭段のフリップフロッ
プのD端子はシフトレジスタ310の最終段のフリップ
フロップの出力MADOに接続され、シフトレジスタ330
の先頭段のフリップフロップのD端子はシフトレジスタ
320の最終段のフリップフロップの出力PRE1に接続さ
れ、シフトレジスタ340の先頭段のフリップフロップ
のD端子はシフトレジスタ330の最終段のフリップフ
ロップの出力PRE2に接続されている。
【0161】ディップスイッチDP1、DP2は、前記同様、
比較設定回数を設定するもので、ディップスイッチDP
1、DP2のオン/オフ状態と比較設定回数との関係は以下
のようになっている。
【0162】 したがって、ゲート202は、DP1がL、DP2がHと比較
設定回数を1回に設定したときにその出力SET1がHとな
る。ゲート203はDP1がH、DP2がLと比較設定回数を
2回に設定したときにその出力SET2がHとなる。ゲート
204はDP1がL、DP2がLと比較設定回数を3回に設定
したときにその出力SET3がHとなる。
【0163】イクスクルーシブノアゲート307は現デ
ータMADOと前データPRE1との一致を検出するもので、一
致のときH信号を出力する。
【0164】イクスクルーシブノアゲート308は前デ
ータPRE1と前々データPRE2との一致を検出するもので、
一致のときH信号を出力する。
【0165】イクスクルーシブノアゲート309は前々
データPRE2と前前々データPRE3との一致を検出するもの
で、一致のときH信号を出力する。
【0166】アンドゲート311は、比較回数が1回の
ときに(SET1がH)、現データMADOと前データPRE1とが
一致したときに、H信号を出力する。
【0167】アンドゲート312は、比較回数が2回の
ときに(SET2がH)、現データMADOと前データPRE1とが
一致し(イクスクルーシブノアゲート307の出力が
H)かつ前データPRE1と前々データPRE2が一致したとき
に(イクスクルーシブノアゲート308の出力がH)、
H信号を出力する。
【0168】アンドゲート313は、比較回数が3回の
ときに(SET3がH)、現データMADOと前データPRE1とが
一致し(イクスクルーシブノアゲート307の出力が
H)かつ前データPRE1と前々データPRE2が一致し(イク
スクルーシブノアゲート308の出力がH)、更に前々
データPRE2と前前々データPRE3が一致した時に(イクス
クルーシブノアゲート309の出力がH)、H信号を出
力する。
【0169】従って、オアゲート314の出力4BMC3が
Hになるのは、設定された回数だけ比較照合が連続して
一致したときである。
【0170】ゲート304〜306で構成されるセレク
タにおいては、4BMC3信号がHのときに現データMADOを
真データとして選択し、4BMC3信号がLのときにはシフ
トレジスタ350に記憶しておいた真データREDを真デ
ータとして選択する。この選択出力がシフトレジスタ3
50の先頭段のフリップフロップのD端子に加えられ
る。
【0171】ゲート301、302は、データ受信期間
(DAR)または比較転送期間(PCM)の何れの場合にもク
ロック信号CKを現データを記憶するシフトレジスタ31
0の各フリップフロップに印加してシフト動作を行わせ
る機能を有している。
【0172】ゲート303は比較転送期間(PCM)のと
きにのみクロック信号CKをシフトレジスタ310以外の
全シフトレジスタの各フリップフロップに印加してシフ
ト動作を行わせる機能を有している。
【0173】かかる構成によれば、データ受信期間の際
には、シフトレジスタ310のみが動作し、該シフトレ
ジスタ310に受信データRDATAが順次格納されてい
く。
【0174】比較転送期間の際には、全てのシフトレジ
スタが動作する事により、シフトレジスタ310に記憶
された現データMADOが前データを記憶するシフトレジス
タ320に転送される動作、シフトレジスタ320に記
憶された前データPRE1が前々データを記憶するシフトレ
ジスタ330に転送される動作、シフトレジスタ330
に記憶された前々データPRE2が前前々データを記憶する
シフトレジスタ340に転送される動作、比較照合動
作、および比較照合の結果に応じて真データを選択して
シフトレジスタ350に記憶する動作が行われる。
【0175】このようにして、シフトレジスタによる構
成によっても、比較照合処理及びデータ転送処理を好適
になし得ることができる。
【0176】このようにこの実施例によれば、メインコ
ントローラ100では、データフレーム信号を受信する
と、入力された前記データフレーム信号中に含まれるセ
ンサのデータを対応するビット毎に所定回数比較し、こ
の所定回数の比較の結果データが連続して所定回数一致
したときにのみ前記各センサのデータを真のデータとし
て取り込み、前記比較結果が不一致のときはこの不一致
のデータはデータとして取り込まれないようにしてい
る。
【0177】なお、本発明は、実施例に示したようなル
ープ状接続のシステムに限らず、ノードがシリアルに接
続されたシステムにも適用することができる。
【0178】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
メインコントローラに直接接続されていないセンサとノ
ードとの間のエラーを集中的に発見することができると
ともに、ノード−ノード間の通信エラ−およびノード内
でのエラーも含めて検出することができる。更にこの発
明によれば、最低限のメモリ個数を用いてデータ受信及
び連想照合処理において高速処理が可能になり、従って
メインコントローラのフレーム送出周期を更に短くでき
る為、より高速なリアルタイム制御を実行させることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例についてメインコントローラ
の内部構成例を示す回路ブロック図である。
【図2】比較転送回路の内部構成を示す論理回路図であ
る。
【図3】データフレーム信号のサンプリング周期とデー
タ受信期間及び比較転送期間との時間関係を示す図であ
【図4】メモリの内部の概念的構成を示す図である。
【図5】主要信号のタイムチャート図である。
【図6】この発明の他の実施例についてメインコントロ
ーラの内部構成例を示す図である。
【図7】図6の実施例でのメモリの内部構成を概念的に
示す図である。
【図8】図6の実施例での比較転送回路の内部構成例を
示す論理回路図である。
【図9】図6の実施例の主要信号のタイムチャート図で
ある。
【図10】この発明の他の実施例について比較転送回路
の内部回路構成を示す図である。
【図11】図10の実施例のメモリの内部の概念的構成
例を示す図である。
【図12】この発明の更に別の実施例を示す図である。
【図13】直列制御装置の全体的構成を示すブロック図
である。
【図14】データフレーム信号の伝播態様を示す図であ
る。
【符号の説明】
1…センサ群 2…アクチュエータ群 10…ノード 20…受信部 21…受信データ格納制御部 22…受信データメモリ 23…フレーム開始検出部 24…受信終了検出部 25…エラー検出部 26…アドレスカウンタ 30…比較転送回路 40…メモリ 100…メインコントローラ 200…ホストコントローラ
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 9/00 - 9/16 H04L 1/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1乃至複数のセンサを接続したノードをメ
    インコントローラを含んで直列接続し、前記メインコン
    トローラは所定のデータフレーム信号を前記センサの検
    出データの変化間隔より充分短い周期で送出し、前記各
    ノードは当該ノードに接続されるセンサからのデータを
    前記データフレーム信号にのせて送出するとともに、前
    記メインコントローラは所定のサンプリング周期をもっ
    て入力された前記データフレーム信号中に含まれるセン
    サのデータを予め設定した所定数の周期にわたって所定
    数回対応するビット毎に比較し、該所定数回の比較結果
    が一致したときにのみ前記各センサのデータを真のセン
    サデータとして取り込むようにした直列制御装置のデー
    タ入力制御装置において、 前記メインコントローラに、 前記データフレーム信号中のセンサデータを1サンプリ
    ング周期分記憶する受信データメモリと、 前回サンプリング時のセンサデータ、真のセンサデー
    タ、及び前記比較の連続一致回数を記憶するメモリと、 今回のデータフレーム信号が受信されてから次のデータ
    フレーム信号が受信されるまでの間に、前記受信データ
    メモリに記憶されたセンサデータを前記メモリに記憶さ
    れた前回サンプリング時のセンサデータと比較する比較
    処理、前記メモリに記憶された連続一致回数値を取り込
    み今回の比較で設定された回数分の比較が終了したか否
    か判定しこの判定結果と前記比較結果に基づき設定され
    た回数の連続一致の有無を判定する連続一致判定処理、
    前記取り込んだ連続一致回数値を前記比較結果及び前記
    連続一致判定結果に応じて+1または初期化するカウン
    ト処理、前記連続一致判定結果に応じて前記メモリから
    取り込んだ真のセンサデータ及び前記受信データメモリ
    から入力されたセンサデータのうちの何れかを選択して
    真のデータとする真データ選択処理、前記受信データメ
    モリから入力されたセンサデータを前記メモリの前回サ
    ンプリング時のセンサデータを記憶するエリアに転送す
    る第1の転送処理、前記真データ選択処理によって選択
    された真データを前記メモリの真データを記憶するエリ
    アに転送する第2の転送処理、および前記カウント処理
    の結果を前記メモリの前記連続一致回数を記憶するエリ
    アに転送する第3の転送処理を前記データフレーム信号
    中に含まれるセンサのデータの各ビット毎に実行する比
    較転送手段と、 を具え、前記比較転送手段による各処理を並列に実行さ
    せるようにした直列制御装置のデータ入力制御装置。
  2. 【請求項2】1乃至複数のセンサを接続したノードをメ
    インコントローラを含んで直列接続し、前記メインコン
    トローラは所定のデータフレーム信号を前記センサの検
    出データの変化間隔より充分短い周期で送出し、前記各
    ノードは当該ノードに接続されるセンサからのデータを
    前記データフレーム信号にのせて送出するとともに、前
    記メインコントローラは所定のサンプリング周期をもっ
    て入力された前記データフレーム信号中に含まれるセン
    サのデータを予め設定した所定数の周期にわたって所定
    数回対応するビット毎に比較し、該所定数回の比較結果
    が一致したときにのみ前記各センサのデータを真のセン
    サデータとして取り込むようにした直列制御装置のデー
    タ入力制御装置において、 前記メインコントローラに、 今回サンプリング時のセンサデータ、前回サンプリング
    時のセンサデータ、真のセンサデータ、及び前記比較の
    連続一致回数を記憶するメモリと、 今回のデータフレーム信号が受信されるデータ受信期間
    には、入力された今回のデータフレーム信号中のセンサ
    データを前記メモリの今回サンプリング時のセンサデー
    タを記憶するエリアに転送記憶する第1の転送処理、前
    記メモリから真データ、前回サンプリング時のデータ、
    及び連続一致回数値をそれぞれ取り込み該取り込んだ真
    データ、前回サンプリング時のデータ、及び連続一致回
    数値を前記メモリの真データを記憶するエリア、前回サ
    ンプリング時のデータを記憶するエリア、及び連続一致
    回数値を記憶するエリアに再度転送する第2の転送処理
    を前記データフレーム信号中に含まれるセンサのデータ
    の各ビット毎に実行するとともに、 今回のデータフレーム信号が受信されてから次のデータ
    フレーム信号が受信されるまでの比較転送期間には、前
    記メモリに記憶された今回サンプリング時のセンサデー
    タを前記メモリに記憶された前回サンプリング時のセン
    サデータと比較する比較処理、前記メモリに記憶された
    連続一致回数値を取り込み今回の比較で設定された回数
    分の比較が終了したか否か判定しこの判定結果と前記比
    較結果に基づき設定された回数の連続一致の有無を判定
    する連続一致判定処理、前記取り込んだ連続一致回数値
    を前記比較結果及び前記連続一致判定結果に応じて+1
    または初期化するカウント処理、前記連続一致判定結果
    に応じて前記メモリから取り込んだ真のセンサデータ及
    び前記メモリから取り込んだ今回サンプリング時のセン
    サデータのうちの何れかを選択して真のデータとする真
    データ選択処理、前記メモリから取り込んだ今回サンプ
    リング時のセンサデータを前記メモリの前回サンプリン
    グ時のセンサデータを記憶するエリアに転送する第3の
    転送処理、前記真データ選択処理によって選択された真
    データを前記メモリの真データを記憶するエリアに転送
    する第4の転送処理、および前記カウント処理の結果を
    前記メモリの前記連続一致回数を記憶するエリアに転送
    する第5の転送処理を前記データフレーム信号中に含ま
    れるセンサのデータの各ビット毎に実行する比較転送手
    段と、 を具え、前記比較転送手段による各処理を並列に実行さ
    せるようにした直列制御装置のデータ入力制御装置。
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