JP3133353B2 - 音声符号化装置 - Google Patents
音声符号化装置Info
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- JP3133353B2 JP3133353B2 JP1962791A JP1962791A JP3133353B2 JP 3133353 B2 JP3133353 B2 JP 3133353B2 JP 1962791 A JP1962791 A JP 1962791A JP 1962791 A JP1962791 A JP 1962791A JP 3133353 B2 JP3133353 B2 JP 3133353B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は音声符号化装置に関し、
特に有音検出されたチャネルのみ符号伝送し受信部で音
声復号出力を行い、無音チャネルに対しては無音または
白色雑音出力を行うことにより、伝送回線数の2倍以上
のチャネルの音声信号を伝送することが可能となるDS
I方式の音声符号化装置に関する。
特に有音検出されたチャネルのみ符号伝送し受信部で音
声復号出力を行い、無音チャネルに対しては無音または
白色雑音出力を行うことにより、伝送回線数の2倍以上
のチャネルの音声信号を伝送することが可能となるDS
I方式の音声符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の音声符号化装置は、音声信号の情
報圧縮伝送技術の一つの手段として、例えばADPCM
方式、MPC方式またはPARCOR方式のようにチャ
ネル単位で音声信号の符号化ビットレートを低減する音
声符号化方式と、複数個の音声符号化器を集合し、有音
チャネルのみを符号伝送することにより無音信号の伝送
を排除し統計的に伝送効率を上げるDSI方式などがあ
る。後者のDSI方式は、送信部において無音と決定さ
れたチャネルに対しては音声信号が伝送されないため受
信部において無音出力または白色雑音出力を行ってい
た。
報圧縮伝送技術の一つの手段として、例えばADPCM
方式、MPC方式またはPARCOR方式のようにチャ
ネル単位で音声信号の符号化ビットレートを低減する音
声符号化方式と、複数個の音声符号化器を集合し、有音
チャネルのみを符号伝送することにより無音信号の伝送
を排除し統計的に伝送効率を上げるDSI方式などがあ
る。後者のDSI方式は、送信部において無音と決定さ
れたチャネルに対しては音声信号が伝送されないため受
信部において無音出力または白色雑音出力を行ってい
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の音声符
号化装置では、無音検出されたチャネルの出力が、全く
の無音または相手の周囲雑音と無相関である白色雑音に
なるため、一般会話において話者に回線が断になってい
るのではという不安を感じさせる欠点があった。
号化装置では、無音検出されたチャネルの出力が、全く
の無音または相手の周囲雑音と無相関である白色雑音に
なるため、一般会話において話者に回線が断になってい
るのではという不安を感じさせる欠点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の音声符号化装置
は、DSIの送信部に、音声信号をスペクトル情報と残
差情報とに分離し出力するn個の音声符号化器と、前記
音声信号の振幅情報を出力するn個の音声検出器と、n
個の前記スペクトル情報を多重化して出力する多重化器
と、n個の前記振幅情報により生成した選択情報を出力
する制御器と、前記選択情報によりm個の前記残差情報
を選択し多重化して出力する選択多重化器と、前記多重
化器の出力と前記選択多重化器の出力と前記選択情報と
を多重化し多重化信号として出力する多重化送信器とを
有する。また、DSI方式の受信部に、受信した多重化
信号からn個のスペクトル情報とn個の振幅情報とm個
の残差情報と選択情報とを分離する分離器と、n個の復
号化器と、受信の前記選択情報に従いn個の前記復号化
器の入力のうちm個に残差情報を割り当てる第1の選択
器と、n−m個の前記復号化器の入力に白色雑音信号を
割り当てる第2の選択器とを有する。
は、DSIの送信部に、音声信号をスペクトル情報と残
差情報とに分離し出力するn個の音声符号化器と、前記
音声信号の振幅情報を出力するn個の音声検出器と、n
個の前記スペクトル情報を多重化して出力する多重化器
と、n個の前記振幅情報により生成した選択情報を出力
する制御器と、前記選択情報によりm個の前記残差情報
を選択し多重化して出力する選択多重化器と、前記多重
化器の出力と前記選択多重化器の出力と前記選択情報と
を多重化し多重化信号として出力する多重化送信器とを
有する。また、DSI方式の受信部に、受信した多重化
信号からn個のスペクトル情報とn個の振幅情報とm個
の残差情報と選択情報とを分離する分離器と、n個の復
号化器と、受信の前記選択情報に従いn個の前記復号化
器の入力のうちm個に残差情報を割り当てる第1の選択
器と、n−m個の前記復号化器の入力に白色雑音信号を
割り当てる第2の選択器とを有する。
【0005】
【実施例】次に、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は本発明の一実施例のブロック図、図2は本実
施例の無声情報伝送に必要なボコーダの伝送情報量を示
す図である。
る。図1は本発明の一実施例のブロック図、図2は本実
施例の無声情報伝送に必要なボコーダの伝送情報量を示
す図である。
【0006】図1の(a)は残差駆動形の音声符号化装
置の送信部であり、受信端子11,12,13から入力
された音声信号は、各音声符号化部21,22,23と
各音声検出器31,32,33にそれぞれ入力され、音
声符号化部21,22,23でスペクトル情報および残
差情報に分離される。音声検出器31,32,33では
振幅情報を抽出してそれぞれ出力する。各音声化部2
1,22,23の一方の出力であるスペクトル情報およ
び振幅情報は多重化器50で多重化され、さらに多重化
器70へ出力される。また各音声符号化部21,22,
23のもう一方の出力である残差情報は選択/多重化器
60へ出力される。各音声検出器31,32,33の出
力の振幅情報は制御器40に入力され、制御器40で伝
送残差信号の選択情報として生成され多重化器70およ
び選択/多重化器60に出力される。選択/多重化器6
0では入力される全チャネルの残差情報から有音と指定
された残差のみを多重し多重化器70へ出力する。多重
化器70の出力は音声符号出力端子80から多重化信号
として回線に出力される。
置の送信部であり、受信端子11,12,13から入力
された音声信号は、各音声符号化部21,22,23と
各音声検出器31,32,33にそれぞれ入力され、音
声符号化部21,22,23でスペクトル情報および残
差情報に分離される。音声検出器31,32,33では
振幅情報を抽出してそれぞれ出力する。各音声化部2
1,22,23の一方の出力であるスペクトル情報およ
び振幅情報は多重化器50で多重化され、さらに多重化
器70へ出力される。また各音声符号化部21,22,
23のもう一方の出力である残差情報は選択/多重化器
60へ出力される。各音声検出器31,32,33の出
力の振幅情報は制御器40に入力され、制御器40で伝
送残差信号の選択情報として生成され多重化器70およ
び選択/多重化器60に出力される。選択/多重化器6
0では入力される全チャネルの残差情報から有音と指定
された残差のみを多重し多重化器70へ出力する。多重
化器70の出力は音声符号出力端子80から多重化信号
として回線に出力される。
【0007】図1の(b)は残差駆動形の音声符号化装
置の受信部であり、受信端子100から入力された音声
の多重化信号は、分離器110でn個のスペクトル情報
とn個の振幅情報とm個の残差情報とに分離して出力さ
れる。分離された一方の出力は各チャネル用のスペクト
ル情報および振幅情報として各合成フィルタ161,1
62,163へ出力される。また、m個の残差情報の選
択情報は制御器140へ出力され、制御器140の出力
は残差選択器120と各残差/白色雑音選択器151,
152,153に出力される。残差選択器120におい
ては分離器110から入力した多重残差信号を対応する
チャネルに駆動残差として割り当てる。また、残差/白
色雑音選択器151,152,153では、有音チャネ
ルに対しては残差信号を、無音チャネルに対しては白色
雑音を選択し、選択出力は各合成フィルタ161,16
2,163の駆動信号となる。白色雑音発生器130は
無音時の駆動信号源として各残差/白色雑音選択器15
1,152,153へ接続されている。最後に各合成フ
ィルタ161,162,163の出力は再生音声として
各音声出力端子171,172,173に出力される。
置の受信部であり、受信端子100から入力された音声
の多重化信号は、分離器110でn個のスペクトル情報
とn個の振幅情報とm個の残差情報とに分離して出力さ
れる。分離された一方の出力は各チャネル用のスペクト
ル情報および振幅情報として各合成フィルタ161,1
62,163へ出力される。また、m個の残差情報の選
択情報は制御器140へ出力され、制御器140の出力
は残差選択器120と各残差/白色雑音選択器151,
152,153に出力される。残差選択器120におい
ては分離器110から入力した多重残差信号を対応する
チャネルに駆動残差として割り当てる。また、残差/白
色雑音選択器151,152,153では、有音チャネ
ルに対しては残差信号を、無音チャネルに対しては白色
雑音を選択し、選択出力は各合成フィルタ161,16
2,163の駆動信号となる。白色雑音発生器130は
無音時の駆動信号源として各残差/白色雑音選択器15
1,152,153へ接続されている。最後に各合成フ
ィルタ161,162,163の出力は再生音声として
各音声出力端子171,172,173に出力される。
【0008】このように、無音チャネルにおいても、ス
ペクトル情報と、振幅情報を極めて低いビットレートで
送信し、受信側ではスペクトル情報で構成される合成フ
ィルタを振幅情報と白色雑音により駆動する回路を付加
し、無声音時におけるこのボコーダの無声音伝送方式を
採用している。ボコーダにおける無声音伝送に必要な情
報量は表1に示すように、例えばスペクトル情報として
20ms当りPARCOR係数で31ビット、また振幅
情報として8ビット程度で十分であり、ビットレータで
みると約2kb/sとなる。
ペクトル情報と、振幅情報を極めて低いビットレートで
送信し、受信側ではスペクトル情報で構成される合成フ
ィルタを振幅情報と白色雑音により駆動する回路を付加
し、無声音時におけるこのボコーダの無声音伝送方式を
採用している。ボコーダにおける無声音伝送に必要な情
報量は表1に示すように、例えばスペクトル情報として
20ms当りPARCOR係数で31ビット、また振幅
情報として8ビット程度で十分であり、ビットレータで
みると約2kb/sとなる。
【0009】
【0010】なお、本実施例はスペクトル情報、振幅情
報を伝送パラメータとする音声符号化方式、例えば残差
駆動形方式、APC方式またはMPC(マルチパルス)
方式などを基本符号方式としている装置においては、情
報が共有化できるため特に有効である。図2に残差駆動
形音声符号化方式を使用した場合の本実施例における伝
送情報の流れと合成時の音源信号を示し、(a)は各チ
ャネルの入力音声、(b)は伝送スペクトル/振幅情
報、(c)は伝送残差情報、(d)は合成用残差情報で
ある。
報を伝送パラメータとする音声符号化方式、例えば残差
駆動形方式、APC方式またはMPC(マルチパルス)
方式などを基本符号方式としている装置においては、情
報が共有化できるため特に有効である。図2に残差駆動
形音声符号化方式を使用した場合の本実施例における伝
送情報の流れと合成時の音源信号を示し、(a)は各チ
ャネルの入力音声、(b)は伝送スペクトル/振幅情
報、(c)は伝送残差情報、(d)は合成用残差情報で
ある。
【0011】また、TTC標準2Mインタフェースにお
いては有効データ量が1920kb/sであり、64k
μlawPCMでは30ch、32kADPCM方式で
は60chまた16kMPC(マルチパルス)方式では
120chの音声が伝送可能である。従って、16kM
PC方式において従来のDSI方式を採用した場合、オ
ーバーヘッド情報を30kb/sまたDSIゲインを2
と仮定すると最大236chの音声伝送が可能となる。
ここで、同様に16kMPC方式を例にとり、本実施例
のDSI方式におけるチャネル数nを求めると以下のよ
うになる。ただし、オーバーヘッド情報を30kb/
s、DSIゲインを2、スペクトル/振幅情報を2kb
/sまた残差(マルチパルス)情報を14kb/sとす
る。
いては有効データ量が1920kb/sであり、64k
μlawPCMでは30ch、32kADPCM方式で
は60chまた16kMPC(マルチパルス)方式では
120chの音声が伝送可能である。従って、16kM
PC方式において従来のDSI方式を採用した場合、オ
ーバーヘッド情報を30kb/sまたDSIゲインを2
と仮定すると最大236chの音声伝送が可能となる。
ここで、同様に16kMPC方式を例にとり、本実施例
のDSI方式におけるチャネル数nを求めると以下のよ
うになる。ただし、オーバーヘッド情報を30kb/
s、DSIゲインを2、スペクトル/振幅情報を2kb
/sまた残差(マルチパルス)情報を14kb/sとす
る。
【0012】 1920kb/s(有効データ長)−30kb/s(オーバーヘッド)= 14kb/s×n/2(残差情報)+2kb/s×n(スペクトル/振幅情報) n=210ch 以上の様に、従来の不自然性のあるDSI方式における
236chに対し、26ch分を無音チャネル信号伝送
用に割り当てることにより周囲雑音の伝送も可能な自然
性を備えたDSI方式が可能となる。
236chに対し、26ch分を無音チャネル信号伝送
用に割り当てることにより周囲雑音の伝送も可能な自然
性を備えたDSI方式が可能となる。
【0013】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、送信部で
無音チャネルにおけるスペクトル情報と振幅情報とを検
出し、受信部で白色雑音で音声合成することにより、自
然な会話が可能となる。
無音チャネルにおけるスペクトル情報と振幅情報とを検
出し、受信部で白色雑音で音声合成することにより、自
然な会話が可能となる。
【図1】本発明の一実施例のブロック図である。
【図2】本実施例の無声音情報伝送に必要なボコーダの
伝送情報量を示す図である。
伝送情報量を示す図である。
11,12,13 入力端子 21,22,23 音声無号化部(COD) 31,32,33 音声検出器(VDET) 40 制御器(CONT) 50,70 多重化器(MUX) 60 選択/多重化器(SEL/MUX) 80 音声符号出力端子 100 受信端子 110 分離器(DEMUX) 120 残差選択器(SEL) 130 白色雑音発生器(WNG) 140 制御器 151,152,153 残差/白色雑音選択器(S
EL) 161,162,163 合成フィルタ(SYN) 171,172,173 音声出力端子
EL) 161,162,163 合成フィルタ(SYN) 171,172,173 音声出力端子
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 14/00 - 14/06 G10L 13/00
Claims (2)
- 【請求項1】 DSIの送信部に、音声信号をスペクト
ル情報と残差情報とに分離し出力するn個の音声符号化
器と、前記音声信号の振幅情報を出力するn個の音声検
出器と、n個の前記スペクトル情報を多重化して出力す
る多重化器と、n個の前記振幅情報により生成した選択
情報を出力する制御器と、前記選択情報によりm個の前
記残差情報を選択し多重化して出力する選択多重化器
と、前記多重化器の出力と前記選択多重化器の出力と前
記選択情報とを多重化し多重化信号として出力する多重
化送信器とを有することを特徴とする音声符号化装置。 - 【請求項2】 DSI方式の受信部に、受信した多重化
信号からn個のスペクトル情報とn個の振幅情報とm個
の残差情報と選択情報とを分離する分離器と、n個の復
号化器と、受信の前記選択情報に従いn個の前記復号化
器の入力のうちm個に残差情報を割り当てる第1の選択
器と、n−m個の前記復号化器の入力に白色雑音信号を
割り当てる第2の選択器とを有することを特徴とする請
求項1記載の音声符号化装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1962791A JP3133353B2 (ja) | 1991-02-13 | 1991-02-13 | 音声符号化装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1962791A JP3133353B2 (ja) | 1991-02-13 | 1991-02-13 | 音声符号化装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04258037A JPH04258037A (ja) | 1992-09-14 |
JP3133353B2 true JP3133353B2 (ja) | 2001-02-05 |
Family
ID=12004439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1962791A Expired - Fee Related JP3133353B2 (ja) | 1991-02-13 | 1991-02-13 | 音声符号化装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3133353B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015204954A (ja) * | 2014-04-18 | 2015-11-19 | 文生 山田 | 紐とじ紙バッグ |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6708147B2 (en) | 2001-02-28 | 2004-03-16 | Telefonaktiebolaget Lm Ericsson(Publ) | Method and apparatus for providing comfort noise in communication system with discontinuous transmission |
JP4657570B2 (ja) | 2002-11-13 | 2011-03-23 | ソニー株式会社 | 音楽情報符号化装置及び方法、音楽情報復号装置及び方法、並びにプログラム及び記録媒体 |
-
1991
- 1991-02-13 JP JP1962791A patent/JP3133353B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015204954A (ja) * | 2014-04-18 | 2015-11-19 | 文生 山田 | 紐とじ紙バッグ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04258037A (ja) | 1992-09-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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