JP3133294U - マンホール蓋の蓋開け工具 - Google Patents

マンホール蓋の蓋開け工具 Download PDF

Info

Publication number
JP3133294U
JP3133294U JP2007002987U JP2007002987U JP3133294U JP 3133294 U JP3133294 U JP 3133294U JP 2007002987 U JP2007002987 U JP 2007002987U JP 2007002987 U JP2007002987 U JP 2007002987U JP 3133294 U JP3133294 U JP 3133294U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
manhole cover
pulling
lid
end side
tool
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007002987U
Other languages
English (en)
Inventor
志伸 佐竹
雅章 石川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokyo Gas Co Ltd filed Critical Tokyo Gas Co Ltd
Priority to JP2007002987U priority Critical patent/JP3133294U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3133294U publication Critical patent/JP3133294U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Underground Structures, Protecting, Testing And Restoring Foundations (AREA)

Abstract

【課題】構造を大幅に簡素化して小型化、コストの低減を効果的に図り、保管・現場への持ち込みがコンパクトで、現場でのセットも簡単に行うことができ、マンホール蓋の固着状況に応じて数種の使い分けが可能であるマンホール蓋の蓋開き工具を提供する。
【解決手段】マンホール蓋Bを跨ぐように地表面Lの上に載置され、てこ支点部9を備える工具本体1と、工具本体1の貫通孔8に上下移動可能に挿通され、マンホール蓋Bの鍵孔7に挿し込み掛止させるための掛止部10を下端側に、この掛止部10を引き上げるための引上げ操作部2bを上端側に備えている蓋引上げ部材2と、蓋引上げ部材2の引上げ操作部2bを引き上げるまたは回転させるために引上げ操作部2bに係合させて、てこ支点部9を支点に蓋引上げ部材2を引き上げるための長尺な操作杆部材3とを備えている。
【選択図】図1

Description

本考案は、マンホール蓋の蓋開け工具に係り、詳しくは、ガス本支管、上下水道管、そして配電線、通信線など各種ケーブルの保守点検、さらには公道などの下に構築されている地下構造物や設備などへの出入りのための縦穴となるマンホールの開口部に取り付けられているマンホール蓋を開けるために使用される蓋開け工具に関する。
マンホール蓋は、車などの走行振動などによって不用意に外れないように、また、いたずらなどによって簡単に開けられないように、公道などの路面と略面一の状態にあるマンホール枠に対し、係止爪などを利用して係合させるなどの構造を採用してマンホールの開口部に取り付けられている。
ところで、マンホール蓋とマンホール枠との間の隙間には、雨水などによって泥が入り込む。また、マンホール蓋とマンホール枠との腐食などによる錆付きなどによって、マンホール蓋がマンホール枠に固着されていることが多く、そのために、マンホール蓋を開けるときには、ハンドル式やスライドハンマー式などの手持ち式蓋開け工具を用いて、点検者が前屈姿勢でマンホール蓋を取り外す作業を行っていた。
しかしながら、マンホール蓋のマンホール枠に対する固着状態が強固なときなどには、前述した手持ち式蓋工具を用いても容易に開けることができない場合があり、この場合に、無理に力を入れるなどによって、作業者が腰などを痛めるおそれがあった。
ちなみに、ハンドル式蓋開け工具は、マンホール蓋の鍵孔の中央孔部の口径より細い棒材からなる引上げ杆の下端に鍵孔の挿し込み係止させる係止部を備え、上端側に略逆向き正三角形に形成されている掴持部を備えている構造を呈しており、また、スライドハンマー式蓋開け工具は、上下の移動によりマンホール蓋に衝撃を与えるためのショックハンマー部材を、ハンドル式蓋開け工具の引上げ杆に上下摺動自在に備えている構造を呈している(例えば、特許文献1参照)。
そこで、マンホール蓋を機械的に開けるための種々形態の蓋開け工具が提案されている(例えば、特許文献2および特許文献3参照)。
例えば、特許文献2において記載されている蓋開け工具は、マンホール蓋の2ヶ所の鍵孔を介してマンホール蓋にそれぞれ固定される左右一対のステーを備えているとともに、この両ステーに直交して該両ステーを回動自在にそれぞれ連結してマンホール蓋の外側にそれぞれ配置される横フレームを備え、この両横フレームの両端部に固定される左右一対の縦フレームを備え、さらに、この両縦フレームにそれぞれ装着されてマンホール蓋の両側の地表面に設置される左右一対の油圧ジャッキを備えている。
これにより、マンホール蓋を油圧ジャッキによって垂直に持ち上げた後に、回転運動に変換させることにより、マンホール枠からマンホール蓋を機械的に取り外すことができるように構成されている。
特開2004−263473号公報(段落番号0007〜0009、及び図3、図4参照) 特開平2001−20308号公報(段落番号0008、0010〜0017、図1、図5、図7および図8参照) 特開平9−104583号公報(段落番号0011、図1および図2参照)
マンホール蓋を機械的に開くための前記した特許文献2に記載されている蓋開け装置は、装置をマンホール蓋に対してセットすることで、油圧ジャッキによる機械的動力によってマンホール蓋を簡単な操作により持ち上げ開くことができるなどの点から、点検者などへの労力負担は大幅に軽減されて有効ではある。しかし、その反面、この蓋開け装置は、蓋開け作業を完全機械化により行うことを前提として構成されているために、構造が複雑化することは回避できないばかりか、大型であるなどから、作業現場への持ち込みが面倒で大変である。しかも、設置に時間が掛かるなど使い勝手が悪く、また、コストが高いなどの問題も有していた。
そこで、本考案は、前記課題を解消するために創案されたものであり、マンホール蓋を開けるときの補助具程度の構造とすることで、構造を大幅に簡素化して小型化、コストの低減を効果的に図り、しかも、保管・現場への持ち込みがコンパクトで、現場での設置も簡単に行うことができ、さらには、マンホール蓋の固着状況に応じて数種の使い分けが可能であるなどの有利な特徴を有するマンホール蓋の蓋開き工具を提供することにある。
前記課題を解決するために、本考案では、マンホール蓋を跨ぐ程度の長さを有し、両側に脚部をそれぞれ備えている工具本体と、この工具本体に開口されている貫通孔に、上下に移動可能に挿通されて前記工具本体に装着されるとともに、前記マンホール蓋の鍵孔に挿し込み掛止させるための掛止部を下端側に備え、前記掛止部を引き上げるための引上げ操作部を上端側に備えている蓋引上げ部材と、この蓋引上げ部材の前記引上げ操作部に係合され、該引上げ操作部を回転または引き上げるための長尺な操作杆部材と、で構成されていることを特徴する。
ここで、前記蓋引上げ部材は、前記鍵孔の口径と略同径の軸径で適宜の長さに形成されているとともに、前記掛止部を下端側に備え、上端に至る外周面には雄ネジを備えている引上げ軸部と、この引上げ軸部の上端側に螺合連結される前記引上げ操作部と、を備え、前記引上げ操作部は、前記工具本体の前記貫通孔から上方に突出する前記引上げ軸部の上端側に螺合連結させるための雌ネジ孔を備えている連結頭部と、前記操作杆部材の太さに相当する程度のリング内径にて前記連結頭部に起立状態で取り付けられる操作リング部と、で形成されていることが好適なものとなる。
このような構成によれば、蓋引上げ部材の引上げ軸部の下端側に備えられている掛止部を、マンホール蓋の鍵孔に挿し込み掛止させた状態で、マンホール蓋を跨ぐように路面などの地表面に工具本体を載置し、工具本体から突出する引上げ軸部に螺合連結される蓋引上げ部材の操作リング部を直接掴んで回転、または、操作杆部材を用いて回転または引上げる操作を行う。これにより、マンホール蓋の鍵孔に挿し込み掛止されている掛止部に、引上げ軸部を介して上方への引上げ作用が伝わり、この引上げ作用によってマンホール蓋が徐々に持ち上げられる。
つまり、引上げ操作部を回すことで、この引上げ操作部の連結頭部に螺合連結されている引上げ軸部が工具本体の貫通孔から徐々に上昇され、その引上げ作用によってマンホール蓋が徐々に持ち上げられて、マンホール枠の固着状態が解除される。
また、本考案では、前記工具本体が、前記操作杆部材によるてこの原理を利用して前記蓋引上げ部材を引き上げるときに、前記操作杆部材の一端側を掛けるための適宜の高さを有するてこ支点部を備えていることを特徴とする。
このような構成によれば、前記したように、操作杆部材を用いて蓋引上げ部材を引き上げるときに、操作杆部材の一端側を、蓋引上げ操作部の操作リング部に通して工具本体から突設されているてこ支点部に掛けることで、このてこ支点部を支点として操作杆部の他端側をてこの原理を利用して持ち上げ、マンホール蓋の鍵孔に挿し込み掛止されている掛止部に、上方への引上げ作用を伝えることができる。
つまり、てこの原理を利用して掛止部に引上げ作用を伝えて、マンホール枠との固着状態を徐々に解除しつつマンホール蓋を持ち上げることができる。
本考案に係るマンホール蓋の蓋開け工具は、以上のように構成されているので、点検者などがマンホール蓋を開けるときに重労働となっているマンホール蓋のマンホール枠に対する固着解除を機械的に手助けして、作業労力を軽減することができる。
また、工具本体、蓋引上げ部材、操作杆部とからなる構成であり、従来の蓋開け工具に比べて構造が大幅に簡素化され、小型化されている。これにより、コストの低減を効果的に図ることができ、しかも、使用しないときの保管時や現場への持ち込み時にコンパクトな収納性を得ることができる。また、現場でのセットも簡単に行うことができる。更には、マンホール蓋の固着状況に応じて数種の使い分けが可能になる。
以下、本考案の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、本考案の実施形態に係る蓋開け工具を示す斜視図であり、図2は、現場においてマンホール蓋を跨ぐように蓋開け工具をセットした状態を示す斜視図であり、図3は、一部を断面して示す側面図である。
≪蓋開け工具の構成≫
蓋開け工具Aは、図1に示すように、マンホール蓋Bを跨ぐように地表面Lに載置される工具本体1と、この工具本体1に上下貫通で移動可能に備えられる蓋引上げ部材2と、この蓋引上げ部材2の後記する引上げ操作部材2bを引き上げまたは回転させるための操作杆部材3とを備えて構成されている。
ちなみに、マンホール蓋Bは、鋳物やその他の金属材料に成形されている。そして、マンホール蓋Bは、図1に示すように、平面視で円形形状を呈している場合には、円周縁の一ヶ所に回り止め用の係止凸部4を備え、この係止凸部4を係合させるための係止凹部5を、リングまたは円筒形状を呈しているマンホール枠C側に備えている。これにより、マンホール蓋Bは回らないようにマンホール枠Cに取り付けられるようになっている。
また、マンホール蓋Bは、蓋裏側における中心を通る対角線上の円周縁の2ヶ所に、下向きで、かつ、外向きにそれぞれ備えられている略L字形状の係止爪6を備えている(後記の図6および図7参照)。これにより、係止爪6を、マンホール枠C側に備えられている2ヶ所の開放凹欠部(図示省略)に対して位置合わせさせて、該開放凹欠部を通過させた状態で、マンホール蓋Bを回して係止凸部4を係止凹部5に係合させることで、マンホール蓋Bをマンホールの開口部に取り付けるようにしている。
つまり、マンホール蓋Bを開けるときには、まず始めに、係止凹部5に対する係止凸部4の係合状態を解除するように、マンホール蓋Bを少し持ち上げ、この状態で、マンホール蓋Bを回して開放凹欠部に係止爪6を位置合わせさせるための一連の操作を必要とする。
これにより、車などの走行振動などによってマンホール蓋が不用意に外れないように、また、いたずらなどによって簡単に開けられないようにしている。
≪工具本体の構成≫
工具本体1は、マンホール蓋Bを跨ぐように、マンホール蓋Bの直径より長く、適宜の幅に形成されている。本実形態では、適宜の幅を有し断面が略コ型形状を呈しているチャンネル材を用いて形成しているとともに、短辺両側には脚部1aを備えている。
これにより、マンホール蓋Bを跨ぐように、路面などの地表面Lに載置させたときに、裏面側がマンホール蓋Bに接することなく、適宜の間隔をおいて載置されるようにしている(図2および図3参照)。
また、工具本体1は、マンホール蓋Bを跨いだ状態で、マンホール蓋Bの2ヶ所に開口されている鍵孔7のうち、一ヶ所の鍵孔7の開口軸芯線上に位置させて貫通孔8を備えている。
この貫通孔8は、鍵孔7の口径にて工具本体1に開口され、蓋引上げ部材2の後記する引上げ軸部2aを、上下貫通状で移動可能に挿通させるものである。
また、工具本体1は、図1〜図3に示すように、てこ支点部9を備えている。このてこ支点部9は、図2および図3に示すように、操作杆部材3の一端側を掛けるためのものであり、工具本体1の短辺方向にわたるように適宜の高さにて突設されている。
ちなみに、このてこ支点部9の高さは特に限定されるものではないが、例えば、図2および図3に示すように、引上げ操作部2bの後記する操作リング部15に操作杆部材3の一端側を挿通させたときに、当該一端側を掛ける(載承する)ことができる程度の高さに設定することが好適なものとなる。
≪蓋引上げ部材の構成≫
蓋引上げ部材2は、図1および図3に示すように、工具本体1の貫通孔8に上下貫通状で移動可能に挿通される引上げ軸部2aと、この引上げ軸部2aの上端側に螺合連結される引上げ操作部2bとを備えて構成されている。
≪引上げ軸部の構成≫
引上げ軸部2aは、鍵孔7および貫通孔8の口径と略同径の軸径で、図3に示すように、マンホール蓋Bの裏面側から工具本体1の表面側に突出する長さに形成されている。そして、この引上げ軸部2aは、図1に示すように、下端側に掛止部10を備えているとともに、上端に至る外周面には雄ネジ11を備えている。
これにより、引上げ軸部2aは、鍵孔7からマンホール蓋Bの裏面に挿通させて該裏面に掛止部10を掛止させた状態で、ワッシャ12、ナット13を用いてマンホール蓋Bに下端側を係脱自在に締結し得るようにしている。また、その上端側を、工具本体1の貫通孔8から表面側へ突出させて、引上げ操作部2bの後記する連結頭部14を着脱自在に螺合連結し得るようにしている。
≪引上げ操作部の構成≫
引上げ操作部2bは、図1〜図3に示すように、引上げ軸部2aの上端側に螺合より連結させるための連結頭部14と、この連結頭部14に起立状態で取り付けられる操作リング部15とを備えて形成されている。
連結頭部14は、貫通させた雌ネジ孔16を備える略台形形状に形成され、貫通孔8から工具本体1に表面に突出される引上げ軸部2aにねじ込み連結されるようにしている。
操作リング部15は、操作杆部材3が挿通できる程度のリング内径に形成されて連結頭部14に溶接やその他の固着手段により取り付けられる。
マンホール蓋Bを開けるときには、点検者などは、工具本体1の表面から突出させた引上げ軸部2aに連結頭部14をねじ込み連結させ、操作リング部15を持って回転させることで、連結頭部2aをねじ込み方向に回転させて引上げ軸部2aを引き上げる。または、操作杆部材3の一端側を操作リング部15に挿通させて、操作杆部材3を持って連結頭部14をねじ込み方向に回して、引上げ軸部2aを引き上げる(図5参照)。さらには、操作リング部15に挿通させた操作杆部材3の一端側をてこ支点部9に掛けて、てこの原理を利用して、引上げ軸部2aを引き上げる(図6参照)。これによって、マンホール蓋Bを引き上げて、マンホール枠Cとの固着状態を解除することができる。
≪操作杆部材の構成≫
操作杆部材3は、操作リング部15に挿通し得る太さ(外径)を有する棒材やパイプ材などを用いて適宜の長さを有する長尺状に形成されているとともに、一端側には操作リング部15への挿通をスムーズに行うことができるように一回りほど細く形成されている細杆部17を備えている。
[蓋開け工具の使い方の説明]
つぎに、以上のように構成されている本実施形態に係る蓋開け工具の現場における使い方の一例について簡単に説明する。
図4の(a)は、蓋引上げ部材の引上げ軸部をマンホール蓋の鍵孔を挿通させてワッシャ、ナットで締結させて取り付けた状態を示す斜視図であり、図4の(b)は、マンホール蓋を跨ぐように工具本体を載置させた後に、工具本体の表面に突出する引上げ軸部に引上げ操作部をねじ込み連結させた状態を示す斜視図である。
まず、図4の(a)に示すように、引上げ軸部2aの掛止部10をマンホール蓋Bの鍵孔7から裏面側に挿し込み、90°回して掛止部10を裏面に掛止させるとともに、この掛止状態を維持するように、ワッシャ12を介してナット13で引上げ軸部2aの下端側を締め付け締結させる。
つぎに、図4の(b)に示すように、マンホール蓋Bを跨ぐように工具本体1を載置する。このとき、引上げ軸部2aを貫通孔8から表面に突出させ、引上げ軸部2aに連結頭部14をねじ込んで引上げ操作部2bを引上げ軸部2aに取り付ける。
このようにして、工具本体1、蓋引上げ部材2をマンホール蓋Bの上に設置させた後、まず、操作リング部15を直接掴んで、操作リング部15を連結頭部14の引上げ軸部2aに対するねじ込み方向(図4(b)の矢印方向)に回してみる。操作リング部15を締付け方向に継続して手先だけで回すことができた場合、マンホール蓋Bのマンホール枠Cに対する固着状態が解除され、マンホール蓋Bをそのまま開けることができる。
図5は、操作杆部材を利用して、蓋引上げ部材の引上げ操作部を回すときの状態を示す斜視図である。
一方、操作リング部15を直接掴んでの回転操作が無理である場合には、図5に示すように、操作リング部15に操作杆部材3の細杆部17を挿通させ、操作杆部材3を利用して引上げ操作部2bを締め付け方向に回し、マンホール蓋Bのマンホール枠Cに対する固着状態を解除させることができる。
図6は、操作杆部材によるてこの原理を利用して蓋引上げ部材を引き上げるときの状態を示す側面図である。
また、操作リング部15に挿通させた操作杆部材3の細杆部17を、図6の(a)に示すように、工具本体1のてこ支点部9に掛けた状態で、(b)および(c)に示すように、てこ支点部9への掛け部を支点にして操作杆部材3の他端側を上方に持ち上げる、所謂てこの原理によって蓋引上げ部材2を引き上げることによって、マンホール蓋Bのマンホール枠Cに対する固着状態を解除することができる。
図7は、本実施形態に係る蓋開き工具に加えて、補助的に小型ジャッキを利用する場合の状態を示す側面図である。本実施形態に係る蓋開き工具Aでは、前記の図5の回転操作および図6のてこの原理を利用した引上げによってマンホール蓋Bのマンホール枠Cに対する固着状態を解除することができなかった場合などには、図7に示すように、操作杆部材3の他端側を下から押し上げるように、工具本体1の上に小型ジャッキ18をセットすることで、小型ジャッキ18の空圧または油圧を利用して蓋引上げ部材2を引き上げて、マンホール蓋Bのマンホール枠Cに対する固着状態を解除することができる。
このように構成されている本実施形態の蓋開き工具Aによれば、図4〜図6に示すように、蓋引上げ部材2の引上げ軸部2aの掛止部10を、マンホール蓋Bの鍵孔7に挿し込み掛止させた状態で、マンホール蓋Bを跨ぐように路面などの地表面Lに工具本体1を載置し、工具本体1から突出する引上げ軸部2aに螺合連結される蓋引上げ部材2bの操作リング部15を直接掴んで回転、または、操作杆部材3を用いて回転または引上げる操作を行う。
これにより、マンホール蓋Bの鍵孔7に挿し込み掛止されている掛止部10に、引上げ軸部2aを介して上方への引上げ作用が伝わり、この引上げ作用によってマンホール蓋Bが徐々に持ち上げられ(例えば、図6の(b)および(c)を参照)、マンホール蓋Bのマンホール枠Cに対する固着状態を解除することができる。
なお、本考案の実施形態の具体的な構成は、前記した実施形態に限られるものではなく、請求項1から請求項3に記載の本考案の要旨を逸脱しない範囲で設計変更などがあっても本考案に含まれるものである。
例えば、操作杆部材3によるてこの原理を利用して蓋引上げ部材2を引き上げるときに、操作杆部材3の他端側を図6に示すように、持ち上げるのでなく、押し下げる方向のてこの原理を利用して蓋引上げ部材2を引き上げるようにしてもよい。この場合には、てこ支点部9を、蓋引上げ部材2の引上げ操作部2bの後方位置(図3において紙面左側位置)に設けることになる。
この場合、てこ支点部9の高さは、図3に示す状態よりも高くすることが必要となる。また、操作杆部材3の細杆部17には、操作リング部が不用意に離脱しないように、リング掛け凹部など設けることが好適なものとなる。
また、てこ支点部9の上辺部を水平な状態から弓なりに湾曲、または、凹みを設けるなどによって操作杆部材3を掛け状態の安定化を図るなどの工夫をすることができる。
本考案の実施形態に係る蓋開け工具を示す斜視図である。 現場においてマンホール蓋を跨ぐように蓋開け工具をセットした状態を示す斜視図である。 一部を破断して示す蓋開け工具の側面図である。 蓋開け装置を、現場においてセットするときの手順を示す斜視図であり、(a)は、蓋引上げ部材の引上げ軸部をマンホール蓋の鍵孔を挿通させてワッシャ、ナットで締結させて取り付けた状態を示す斜視図であり、(b)は、マンホール蓋を跨ぐように工具本体を載置させた後に、工具本体の表面に突出する引上げ軸部に引上げ操作部をねじ込み連結させた状態を示す斜視図である。 操作杆部材を利用して蓋引上げ部材の引上げ操作部を、回すときの状態を示す斜視図である。 操作杆部材によるてこの原理を利用して蓋引上げ部材を引き上げるときの状態を示す側面図である。 本実施形態に係る蓋開き工具に加えて、この蓋開き工具による蓋開けするときに補助するための小型ジャッキを利用する場合の状態を示す側面図である。
符号の説明
A:蓋開け工具 1:工具本体 1a:脚部 2:蓋引上げ部材
2a:引上げ杆部 2b:引上げ操作部 3:操作杆部材 7:鍵孔
8:貫通孔 9:てこ支点部 10:掛止部 11:雄ネジ
14:連結頭部 15:操作リング部 16:雌螺子孔 B:マンホール蓋
C:マンホール枠

Claims (3)

  1. マンホール蓋を跨ぐ程度の長さを有し、両側に脚部をそれぞれ備えている工具本体と、
    この工具本体に開口されている貫通孔に、上下に移動可能に挿通されて前記工具本体に装着されるとともに、前記マンホール蓋の鍵孔に挿し込み掛止させるための掛止部を下端側に備え、前記掛止部を引き上げるための引上げ操作部を上端側に備えている蓋引上げ部材と、
    この蓋引上げ部材の前記引上げ操作部に係合され、該引上げ操作部を回転または引き上げるための長尺な操作杆部材と、で構成されていることを特徴するマンホール蓋の蓋開き工具。
  2. 前記工具本体は、前記操作杆部材によるてこの原理を利用して前記蓋引上げ部材を引き上げるときに、前記操作杆部材の一端側を掛けるための適宜の高さを有するてこ支点部を備えていることを特徴とする請求項1に記載のマンホール蓋の蓋開き工具。
  3. 前記蓋引上げ部材は、前記鍵孔の口径と略同径の軸径で適宜の長さに形成されているとともに、前記掛止部を下端側に備え、上端に至る外周面には雄ネジを備えている引上げ軸部と、
    この引上げ軸部の上端側に螺合連結される前記引上げ操作部と、を備え、
    前記引上げ操作部は、前記工具本体の前記貫通孔から上方に突出する前記引上げ軸部の上端側に螺合連結させるための雌ネジ孔を備えている連結頭部と、前記操作杆部材の太さに相当する程度のリング内径にて前記連結頭部に起立状態で取り付けられる操作リング部と、で形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のマンホール蓋の蓋開け工具。
JP2007002987U 2007-04-25 2007-04-25 マンホール蓋の蓋開け工具 Expired - Fee Related JP3133294U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007002987U JP3133294U (ja) 2007-04-25 2007-04-25 マンホール蓋の蓋開け工具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007002987U JP3133294U (ja) 2007-04-25 2007-04-25 マンホール蓋の蓋開け工具

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3133294U true JP3133294U (ja) 2007-07-05

Family

ID=43283969

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007002987U Expired - Fee Related JP3133294U (ja) 2007-04-25 2007-04-25 マンホール蓋の蓋開け工具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3133294U (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012246648A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Omori Yusetsu Kogyo Kk 蓋開放具
JP2014526022A (ja) * 2011-07-28 2014-10-02 ヴァローレック ドイチュラント ゲーエムベーハー 管端部用の蓋部材
JP2016125198A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 日之出水道機器株式会社 開蓋アダプタ
CN117283602A (zh) * 2023-09-25 2023-12-26 杭州中建云天科技有限公司 散装罐车智能机械手开盖装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012246648A (ja) * 2011-05-26 2012-12-13 Omori Yusetsu Kogyo Kk 蓋開放具
JP2014526022A (ja) * 2011-07-28 2014-10-02 ヴァローレック ドイチュラント ゲーエムベーハー 管端部用の蓋部材
JP2016125198A (ja) * 2014-12-26 2016-07-11 日之出水道機器株式会社 開蓋アダプタ
CN117283602A (zh) * 2023-09-25 2023-12-26 杭州中建云天科技有限公司 散装罐车智能机械手开盖装置
CN117283602B (zh) * 2023-09-25 2024-03-22 杭州中建云天科技有限公司 散装罐车智能机械手开盖装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101210833B1 (ko) 퀵커플러의 자동 안전장치
JP3133294U (ja) マンホール蓋の蓋開け工具
US7290754B2 (en) T-post puller
JPH057495B2 (ja)
KR101132845B1 (ko) 맨홀뚜껑 개폐장치
US20100117389A1 (en) Lifting apparatus for lifting hollow frames such as manhole or catchment basin frames
US8608132B1 (en) Fence post extractor
KR20050039814A (ko) 맨홀뚜껑 개폐용 장치
US20070183121A1 (en) Post puller and method
US10730732B1 (en) Pipe-hoisting strap installation tool
JP2008280814A (ja) マンホール金蓋開閉器
KR200436686Y1 (ko) 맨홀뚜껑 잠금장치
KR200219102Y1 (ko) 맨홀뚜껑 개폐기
US20090028649A1 (en) Silt fence removal tool
KR200429090Y1 (ko) 유압식 크레인용 흙바가지
JP5105994B2 (ja) 折損電柱補修装置及びこれを用いた折損電柱補修方法
CN219451527U (zh) 一种浇筑模板拆卸工具
JP2007022790A (ja) 移動式クレーンのジブ着脱装置
JP2002030881A (ja) 立坑用ケーシング
CN220922280U (zh) 一种二通插装阀拉拔器
JP4607711B2 (ja) クレーン装置
JP3113569U (ja) マンホール蓋開閉装置
JP7286510B2 (ja) 仮設式吊り足場のシート固定装置
KR20120111820A (ko) 범퍼커버 해체용 클램핑 장치
JP3093114U (ja) 蓋持上具

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100613

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110613

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120613

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130613

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees