JP3133128U - 防湿紙 - Google Patents

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Abstract

【課題】防湿性能を有するシートにおいて、製造時の加工適性に優れ、且つリサイクルが困難なフィルムを使用せずとも高い防湿性を有する紙を提供する。
【解決手段】原紙1の少なくとも片面にサランラテックスからなる防湿層2を塗工する。防湿層の塗工量は10〜25g/mとなるように設けることで、高い防湿性能を得ることができる。さらに防湿層の下地として目止め層3を設けておくと、防湿層の塗布量を抑えることができ、効率的に防湿性を発揮することが可能となる。
【選択図】図2

Description

本考案は、防湿性を有する紙に関するものである。
これまでに、防湿性を有する紙としては種々のものが提案されているが、特にポリエチレン等のフィルムを紙と貼合させたものが包装紙等に多用されている。例えば特許文献1では、紙と防湿性合成樹脂フィルムとの貼り合わせによる防湿紙が提案されている。このように紙とフィルムとの貼合により防湿性を得ることが多かった。
しかしながら紙とフィルムを貼合した場合、異質素材が貼り合わせてあるためにカールが生じやすいという問題があった。また、フィルムを用いていることから一般の装置ではリサイクルが困難であった。
そのため、リサイクル性を考慮した防湿紙も提案されている。例えば特許文献2では、古紙回収性を向上させる目的で離解が容易な防湿紙が提案されている。しかしながら、得られる防湿紙は、透湿度の値が高く、充分な防湿性は得られなかった。
特開平7−173792号公報 特開2006−118108号公報
本考案は、高い防湿性を有し、製造時の加工適性に優れ且つリサイクルが容易となる防湿紙を得ることが目的であり、そのためフィルムを用いない防湿紙を提供することを課題とする。
すなわち、本考案の請求項1にかかる考案は、紙の少なくとも片面にサランラテックスからなる防湿層を10〜25g/m設けたことを特徴とする防湿紙である。また、本考案の請求項2にかかる考案は、紙の少なくとも片面に填料とバインダーを含む目止め層を設け、さらに目止め層の表面にサランラテックスからなる防湿層を5〜25g/m設けたことを特徴とする防湿紙である。また、本考案の請求項3にかかる考案は、透湿度が5〜40g/m・24hであることを特徴とする請求項1または2に記載の防湿紙である。
本考案の構成例を図面に参考に説明する。図1は本考案の防湿紙の構成例であり、1は原紙、2はサランラテックスからなる防湿層を示す。また、図2は原紙1と防湿層2の間に目止め層3を設けたものである。図3は、図2においてさらに防湿層とは反対の面にバックコート層4を設けたものである。
本考案で用いられる原紙は、特に制限はないが、坪量40〜250g/mの紙又は板紙が適宜使用できる。本考案では防湿層等を塗工するため、原紙にはサイズ性が付与されている方が加工性の面で好ましい。ただし、耐水化剤を多量に含む紙を原紙に用いるとリサイクル性が損なわれる可能性があるので好ましくない。
本考案のサランラテックスからなる防湿層は、いわゆる「サランラテックス」と呼ばれるポリ塩化ビニリデン系ラテックスの塗料を塗工することにより形成され、これにより優れた防湿効果を得ることができる。また、防湿層の形成に用いる塗料には、防湿性を損なわない範囲で増粘剤、消泡剤等の各種助剤を配合することができる。
本考案では、防湿層で用いるサランラテックスが原紙の空隙部分へ必要以上に浸透しないように、防湿層の下に目止め層を設けることができる。この目止め層は、填料とバインダーから成る塗料を塗工して設ける。これにより、原紙表面における繊維間の空隙部に填料が効果的に入り込むことができ、さらには防湿層を塗工する際のハジキを抑えることができる。
目止め層に用いる填料としては、クレー、カオリン、炭酸カルシウム、タルク、二酸化チタン、水酸化アルミニウム、酸化亜鉛、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸カルシウム、合成非晶質シリカ、ゼオライト等の無機系填料やスチレン系あるいはアクリル系プラスチックピグメント、ポリエチレン、合成樹脂等の有機系填料が挙げられる。また、目止め層に用いるバインダーとしては、各種ポリビニルアルコール、デンプン類、ゼラチン、カゼイン、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリルアミド、アルギン酸ナトリウム、セルロース誘導体、ポリビニルピロリドン、アクリル酸エステル共重合体、スチレン・無水マレイン酸共重合体、エチレン・無水マレイン酸共重合体、スチレン・ブタジエン共重合体、アクリロニトリル・ブタジエン共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリル酸エステル、スチレン/アクリル酸エステル共重合体、ポリウレタン樹脂、ポリビニルブチラール、ポリスチロールおよびそれらの共重合体、ポリアミド樹脂、シリコン樹脂、石油樹脂、テルペン樹脂、ケトン樹脂、クマロン樹脂等を用いることができる。さらに目止め層には、性能を損なわない範囲で濡れ性向上剤、増粘剤や消泡剤等の各種助剤を配合することもできる。
ここで、防湿層の塗布量について説明する。本考案において目止め層を設けない場合、防湿層の塗布量が10〜25g/mになるように塗工するとよい。塗布量が10g/m未満であると、充分な防湿性を得ることができず、また25g/mより多くの量を設けると、リサイクル性が損なわれ、コスト的にも高価となるため適さない。次に目止め層を設ける場合の防湿層の塗布量について説明する。目止め層が存在する場合は、塗布量が5〜25g/mになるように塗工するとよい。目止め層を設けると、その効果により少ない塗布量でも効率的に防湿性を発揮することが可能となるが、塗布量が5g/m未満になると、充分な防湿性を得ることができない。また、25g/mより多くの量を設けると、リサイクル性が損なわれるだけでなくコスト的にも高価になるため適さない。
本考案において目止め層を設ける場合、その塗布量については特に限定はないが3〜20g/mが好ましい。3g/m未満では目止めとしての役割が不十分であるため、その上に塗布される防湿層にピンホール等の塗工不良が生じやすくなる。また、20g/mより多く塗布しても必要以上の効果は得られず、加工性やコスト面で不利となるため好ましくない。
本考案では、カール防止や防滑等の目的でバックコート層を設けてもよい。例えば、防湿層が原紙の片面にのみ設けられた場合、もう一方の面にバックコート層を塗工することでカールを抑えることが可能となる。バックコート層は、防湿紙として必要な性能を損なわないものであればどのような塗料を塗工してもよく、例えば目止め層3に使用できる塗料を適用することができる。あるいは防湿性能をより向上させる為に、バックコート層としてサランラテックスからなる防湿層を設けることもできる。もちろん、この場合の防湿層においても、先に目止め層を設けてもよい。
本考案において、防湿層、目止め層およびバックコート層の塗工は一般の塗工設備を用いて行うことができる。例えば、バーコーター、エアーナイフコーター、グラビアコーター、ロールコーター、ブレードコーター、ゲートロールコーター等の方式を適宜使用することができる。
[実施例1]
本考案について実施例を以下に示す。はじめに65g/mの原紙を用い、この表面に目止め層として、炭酸カルシウム(商品名「Br−15」、白石工業(株)製)50質量部とカオリン(商品名「UW−90」、エンゲルハード(株)製)50質量部に対し、SBRラテックス(商品名「GT−1751」、日本エイアンドエル(株)製)25質量部とデンプン(商品名「MS4600」、日本食品化工(株)製)8質量部を混合した塗料を塗工量が15g/mになるように塗工した。さらに目止め層の表面に、サランラテックス(商品名「L411A」、旭化成ケミカルズ(株)製)を塗工量が12g/mになるように塗工し、防湿紙を得た。
[実施例2]
55g/mの原紙を用い、この表面に実施例1で用いられた目止め層用の塗料と同様のものを塗工量が8g/mになるように塗工し、目止め層とした。さらに目止め層の表面に、サランラテックス(商品名「L411A」、旭化成ケミカルズ(株)製)を塗工量が10g/mになるように2層塗工(1層あたり5g/m)した。さらに、防湿層が塗工された面と反対側の面にバックコート層として、目止め層と同じ塗料を塗工量が5g/mになるように設け、防湿紙を得た。
[比較例1]
サランラテックス層を3g/m設けた以外は、実施例1と同様の手順で防湿紙を得た。
[防湿性の評価]
実施例および比較例で得られた防湿紙を用いて透湿度を測定することにより、それぞれの防湿性を評価した。透湿度は、JIS Z 0208−1976(温度条件40℃、湿度条件90%RH)の方法で測定し、40g/m・24h以下を合格とした。
Figure 0003133128
透湿度の測定結果を表1に示した。表1の結果によると、実施例1および実施例2は透湿度が低く、防湿性に優れていた。これに対して比較例1は、透湿度が65g/m・24hであり、満足のいく防湿性は得られなかった。なお、参考例として表1にはポリラミ包装紙の透湿度を示した。ポリラミ包装紙とは、ロール状あるいは平判状の紙の損傷や汚染などを防止するために使用される包装紙であり、雨などの外因による浸水を完全に防ぐ高い防湿性を有するものである。このポリラミ包装紙の透湿度が通常約50g/m・24hであることから、本考案の防湿紙が非常に高い防湿性を有することがわかる。
本考案で得られる防湿紙は、例えば電化製品や食品、紙製品等の湿気防止が必要な製品の包装紙として、あるいは紙器や建材等に適用できる。
本考案による防湿紙の構成例の一部拡大断面図 本考案による防湿紙の構成例の一部拡大断面図 本考案による防湿紙の構成例の一部拡大断面図
符号の説明
1 原紙
2 サランラテックスからなる防湿層
3 目止め層
4 バックコート層

Claims (3)

  1. 紙の少なくとも片面にサランラテックスからなる防湿層を10〜25g/m設けたことを特徴とする防湿紙。
  2. 紙の少なくとも片面に填料とバインダーを含む目止め層を設け、さらに目止め層の表面にサランラテックスからなる防湿層を5〜25g/m設けたことを特徴とする防湿紙。
  3. 透湿度が40g/m・24h以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の防湿紙。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016216879A (ja) * 2011-06-03 2016-12-22 オムヤ インターナショナル アーゲー 塗工基材の製造方法
WO2021095402A1 (ja) * 2019-11-13 2021-05-20 三菱製紙株式会社 食品包装用紙

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