JP3132476U - 算数教育玩具 - Google Patents
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Abstract
【課題】数や足し算、引き算等を初めて学ぶ幼児等が、その考え方や方法を容易に理解し、遊びながら楽しく知識を啓発してくれる玩具を提供する。
【解決手段】円の周にそって等分に分割した印とその印に数を順番に表示した文字盤と、その円の中心の軸で回転する第1の針と第2の針からなり、第1の針と第2の針は区別でき、第2の針を独自に動かしたとき、第1の針とは独立して自由に円周上を動き、また、第1の針を動かしたとき、第1の針を動かす前の上記2つの針の交わる角度が一定のまま第2の針を従動させつつ円周上を動く設計がなされている算数教育具。
【選択図】図1
【解決手段】円の周にそって等分に分割した印とその印に数を順番に表示した文字盤と、その円の中心の軸で回転する第1の針と第2の針からなり、第1の針と第2の針は区別でき、第2の針を独自に動かしたとき、第1の針とは独立して自由に円周上を動き、また、第1の針を動かしたとき、第1の針を動かす前の上記2つの針の交わる角度が一定のまま第2の針を従動させつつ円周上を動く設計がなされている算数教育具。
【選択図】図1
Description
本考案は算数、特に、足し算、引き算を易しく教えるための算数教育玩具に関する
ものである。
ものである。
算数、数学の教育玩具には、絵本、ソロバン、積み木、文字盤、さいころなど各種
のものが実用化されている。また、実用新案登録第3068059号に示されるように、人形と文字盤とで、人手で文字板に沿って人形を歩ませる如くに移動や反転させることで数の概念を教える方法も提案されている。
登録実用新案公報3068059号
のものが実用化されている。また、実用新案登録第3068059号に示されるように、人形と文字盤とで、人手で文字板に沿って人形を歩ませる如くに移動や反転させることで数の概念を教える方法も提案されている。
しかし、子供にとって足し算の基になる2つの数を合わせるという作業と、引き算の
基になる2つの数をわけるという作業を理解することは容易ではない。そこで本考案の目的は遊び感覚で子供でも算数、特に、足し算、引き算が容易に理解でき得る教育玩具を提供することにある。
基になる2つの数をわけるという作業を理解することは容易ではない。そこで本考案の目的は遊び感覚で子供でも算数、特に、足し算、引き算が容易に理解でき得る教育玩具を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1は、円の周にそって、等分に分割した印とその印に数を順番に表示した文字盤と、その円の中心の軸で回転する第1の針と第2の針からなり、第1の針と第2の針は区別でき、第2の針を独自に動かしたとき、第1の針とは独立して自由に円周上を動き、かつ、第1の針を動かしたとき、第1の針を動かす前の上記2つの針の交わる角度が一定のまま第2の針も従動させつつ円周上を動くことを特徴とする算数教育玩具である。
請求項2は、上記文字盤の数を一つの特定した場所から時計回りと反時計回りに、順番に表示した文字盤を有することを特徴とする請求項1記載の算数教育玩具である。
例えば、時計回りに正の数、反時計回りに負の数を順番に表示して、正の数では時計回りに、負の数では反時計回りに針を動かして用いる。
請求項3は、第1の針と、第2の針が互いに区別し得る異なる形状、色彩もしくは模様を有することを特徴とする請求項1又は2記載の算数教育玩具である。
請求項4は、上記文字盤に加えて、円の周にそって等分に分割した印と時計回りと反時計回りにその印に数を順番に表示した第2の文字盤と、その中心の軸で回転する針からなり、第2の文字盤と針は、上記文字盤で表示できる数より一つ上の桁の数を表示するために用いることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれかに記載の算数教育玩具である。
本考案は上記構成により次の効果を発揮する。文字盤に順番に書き込まれた文字数を読み取り、時計回りや反時計回りに異なる針を動かすことで、数の概念を教えることができ、子供にも足し算や引き算を楽しく教えることができる。
本考案の実施の形態を添付図に基づいて以下に説明するが、本考案は、これに限定されるものではない。図1は本考案算数教育玩具1の斜視図である。文字盤2は、計算した答の数が−99から99までの数の足し算と引き算を行うためにもちいる。文字盤3は、計算した答えが−999から999までの足し算と引き算を行う時の3桁の数字を表示するためにもちいる。
文字盤2及び文字盤3に書き込まれた文字数は、動かす針を、時計回りで回転したときは正の数、反時計回りで回転したときは負の数を読み取る。
文字盤3は、文字盤2の第2の針5が右回りで1回転したときに1(100の数)とし、2回転したときに2(200の数)というように順次増やし、また、左回りで1回転したときに−1(−100の数)とし、2回転したときに−2(−200の数)というように順次減らしていくためにもちいる。
算数教育玩具1の台となる材料は、厚紙材、金属製板材、木製板材、樹脂製板材、あるいはそれらを組み合わせた材料でも良い。特に、強度と軽量の点からの使いやすさでは、木製あるいは樹脂製板材が好ましい。また、文字盤を印刷、刻印あるいは罫書き等をする面は、材料に直接でも良いし、紙、金属、樹脂等のシートを貼り付けた面でもよい。
図1で、例えば、算数教育玩具1の面の色を白にした場合、文字盤2の文字数は、円周に沿って0から99の数を右回りに黒色で表示し、0から−99の数を左回りに赤色で示す。文字盤3も同様に0から9までの数を右回りに黒色で表示し、0から−9までの数を左回りに赤色で表示して正負の文字数の色を変えて区別しやすいようにしたほうがが好ましい。
すなわち、文字盤2,3に示す文字数は、正の数の色と負の数の色を変えて表示する方が、幼児にとって数の種類を見分けやすい。
文字盤2、3の円周の中心を軸に回転する針については、厚紙材、金属製板材、木製板材、樹脂製板材、あるいはそれらを組み合わせた材料でも良い。また、文字盤2の第1の針4と第2の針5の色や形を変えて区別しやすくする方が好ましい。
算数教育玩具1の台と針を支持し回転する軸については、本目的に合う種々の方法が考えられる。また、材料の加工については、厚紙材、金属製板材、木製板材、樹脂製板材、あるいはそれらを組み合わせた材料から目的にあう形、厚さ、大きさに切り出したものあるいは成形したものでよい。
算数教育玩具1の台と第1の針4,第2の針5を支持し回転する軸の構造については、例えば、図5で、第1の針4を支持し回転する第1の針の軸6は、算数教育玩具1の台と独立した構造であり、第2の針5を支持し回転する第2の針の軸7とは、軸の中心を同じくするが、お互いに独立した構造をしている。
第2の針5を独自に動かした時、第1の針4とは独立して自由に円周上を動き、第1の針4を動かした時、第1の針4を動かす前の第1の針4と第2の針5の交わる角度が一定のまま、第2の針5も従動させつつ円周上を動くようにする為、算数教育玩具1の台と第1の針の軸6との間に所定の摩擦力を与えるために留めねじ10を取り付け、第1の針の軸6と第2の針の軸7との間にも同様に留めねじ11をとりつける。第1の針4を動かしたとき第1の針の軸6にかかる摩擦力は留めねじ10と留めねじ11を調節して常に第2の針の軸7の軸にかかる摩擦力より大きくする。
第1の針の軸6にかかる摩擦力の大きさは、第2の針の軸7にかかる摩擦力より2倍以上あることが好ましい。即ち、針を動かして計算を行う場合、例えば、第2の針5の動きに従って第2の針の軸7だけが動き、摩擦力によって第1の針の軸6が従動しないので、第1の針4が動くことなく第2の針5を簡単に動かすことができる。
算数教育玩具1の台と文字盤の針8を支持する回転する軸の構造については、例えば、図6に示すように、文字盤の針8を支持する回転する文字盤の針の軸9は、算数教育玩具1の台と独立した構造をしている。算数教育玩具1の台と文字盤の針の軸9との間に所定の摩擦力を与えるために留めねじ12を取り付ける。文字盤の針の軸9にかかる摩擦力を留めねじ12で調節して文字盤の針の軸9にかかる摩擦力を調節する。即ち、文字盤の針8を手で動かしたとき、手の動きに従って動き、文字盤の針8が自由に回転しないようにする。
また、上記目的にあった針を動かすために用いる軸は、他の方法で行うことを妨げない。例えば、機械工学で、動作方向を一方に制限するために用いられる機構であるラチェット構造の歯車形状を有する軸を用いることが出来る。例えば、図5の二つの軸のひとつ、第2の針5を支持する第2の針の軸7をラチェット構造の歯車形状を有する軸に代えて用いる。そして、その軸には、時計回りと反時計回りを切り替えられるスイッチを取り付けて、正の数の時は、ラチェット軸が時計まわりに、負の数の時は、時計と反対回りに回るようにして用いる。
図5の第2の針の軸7をラチェット構造の歯車形状を有する軸に代えた場合においても、その軸に取り付けた針を動かす力よりも、第1の針の軸6の針を動かす摩擦力が2倍以上大きい方が上記と同様の理由で好ましい。
更に、算数教育玩具1の台と文字盤の針の軸9のあいだをラチェット構造の歯車形状を有する軸とし、時計回りと反時計回りを切り替えられるスイッチを取り付けて、正の文字数の時は、時計まわりに、負の文字数の時は、反時計回りに回るようにして用いることもできる。
ラチェット構造の歯車形状を有する軸に用いられる歯車の歯数は、例えば、円の外周にそって、100等分に分割した印とその印に100の数を順番に表示した文字盤を用いる場合、その歯数が100及びその倍数にした方が数を正確に刻んで指し示すためには好ましい。同様に、10の数を順番に表示した文字盤を用いる場合も、その歯数が10及びその倍数にした方が数を正確に刻んで指し示すためには好ましい。
以上に述べた算数教育玩具1の用い方を次に説明する。図2,3,4は本考案の算数教育玩具で計算して答を示したときの要領図である。10+5=15を教えるときは次のとおりとする。まず、図2のaで示されるように文字盤2を用いて、第2の針5を時計回りに文字数10の目盛のところに動かし、次に、図2のbで示されるように第1の針4を時計回りに文字数5の目盛のところに動かす。第1の針4の針を動かすとき、第1の針4を動かす前の上記2つの針の交わる角度αが一定のまま第2の針5を従動させつつ動く。その結果、第2の針5は、文字数15の目盛に達するので、計算結果は15となる。このように、足し算の場合は、時計回りに第2の針5で10の目盛、第1の針4で5の目盛まで動かして計算し、そのときの第2の針5の示す文字数15が答えの15であることを教える。
同様に、10−5=5を教えるときは次のとおりとする。まず、図3のaで示されるように第2の針5を時計回りに10の目盛のところに動かし、次に、図3のbで示されるように第1の針4を反時計まわりに文字数-5の目盛のところに動かす。第1の針4の針を動かすとき、第1の針4を動かす前の上記2つの針の交わる角度αが一定のまま第2の針5を従動させつつ動く。その結果、第2の針5は、文字数5の目盛に達するので、計算結果は5となる。このように、引き算の場合は、時計回りに第2の針5で10の目盛、反時計回りに第1の針4で−5の目盛まで動かして計算し、そのときの第2の針5の示す文字数5が答えの5であることを教える。
60+70=130を教えるときは次のとおりとする。まず、文字盤2を用いて第2の針5を文字数60の目盛のところに動かし、次に、図4に示されるように第1の針4を文字数70の目盛のところに動かす。第1の針4を動かすとき、第1の針4を動かす前の上記2つの針の交わる角度αが一定のまま第2の針5を従動させつつ動く。その結果、第2の針5は、文字数70に達する前に一回転する。第2の針5が一回転したときに一旦止め、文字盤3の文字盤の針8を文字数1の目盛のところに動かし、更に第1の針4を文字数70の目盛のところに動かす。その結果第2の針5は、文字数30の目盛に達するので、文字盤3の文字数1と文字盤2の第2の針5の示す文字数30を読み取って計算結果は130となる。このように、答えが一つ上の桁である100の数も含まれるとき文字盤の針8の示す文字盤3の文字数1が100であることを教える。
また、前述した実施形態の添付図以外にも、円の周にそって、等分に60分割した印とその印に、時計回りと反時計回りに、数を順番に表示した文字盤と、もう一つの円の周にそって、等分に24分割した印とその印に、時計回りと反時計回りに、数を順番に同様な方法で表示した文字盤を用いれば、分と時の足し算と引き算も可能となる。
以上に述べたように、算数の基礎概念を視覚的に、かつ、簡単に教えることができる。また、文字盤3を効果的に用いて、桁数の大きい数字の加減計算の基礎概念も教えることが出来、より広い難易度の範囲で用いることもできる。
本算数教育玩具は、障害者のための教育用道具あるいは、針を動かしたり止めたりすることにより指あるいは腕の機能回復のための運動用具にも用いることもできる。また、使用方法を以上の説明に限定するものではない。
さらに、請求項4の算数教育玩具は、工作教育の一環として児童に自ら作らせることによって、更に興味と教育効果を上げることができる。
1 算数教育玩具
2 文字盤
3 文字盤
4 第1の針
5 第2の針
6 第1の針の軸
7 第2の針の軸
8 文字盤の針
9 文字盤の針の軸
10 ・・・6の留めねじ
11 ・・・7の留めねじ
12 ・・・9の留めねじ
α ・・・第2の針を動かした後、第1の針を動かす前の第1の針と第2の針の
交わる角度
2 文字盤
3 文字盤
4 第1の針
5 第2の針
6 第1の針の軸
7 第2の針の軸
8 文字盤の針
9 文字盤の針の軸
10 ・・・6の留めねじ
11 ・・・7の留めねじ
12 ・・・9の留めねじ
α ・・・第2の針を動かした後、第1の針を動かす前の第1の針と第2の針の
交わる角度
Claims (4)
- 円の周にそって等分に分割した印とその印に数を順番に表示した文字盤と、その円の中心の軸で回転する第1の針と第2の針からなり、第1の針と第2の針は区別でき、第2の針を独自に動かしたとき、第1の針とは独立して自由に円周上を動き、かつ、第1の針を動かしたとき、第1の針を動かす前の上記2つの針の交わる角度が一定のまま第2の針を従動させつつ円周上を動くことを特徴とする算数教育玩具。
- 上記文字盤の数字を一つの特定した場所から時計回りと反時計回りに、順番に表示した文字盤を有することを特徴とする請求項1記載の算数教育玩具。
- 第1の針と第2の針が互いに区別し得る異なる形状、色彩もしくは模様を有することを特徴とする請求項1又は2記載の算数教育玩具。
- 上記文字盤に加えて、円の周にそって等分に分割した印と時計回りと反時計回りにその印に数を順番に表示した第2の文字盤と、その円の中心の軸で回転する針からなり、第2の文字盤と針は、上記文字盤で表示できる数より一つ上の桁の数を表示するために用いることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれかに記載の算数教育玩具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006006268U JP3132476U (ja) | 2006-08-03 | 2006-08-03 | 算数教育玩具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006006268U JP3132476U (ja) | 2006-08-03 | 2006-08-03 | 算数教育玩具 |
Publications (1)
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JP3132476U true JP3132476U (ja) | 2007-06-14 |
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JP (1) | JP3132476U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20230000577U (ko) * | 2021-09-10 | 2023-03-17 | 김미진 | 시계형 수학 교구 |
-
2006
- 2006-08-03 JP JP2006006268U patent/JP3132476U/ja not_active Expired - Fee Related
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KR20230000577U (ko) * | 2021-09-10 | 2023-03-17 | 김미진 | 시계형 수학 교구 |
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