JP3132410U - 結石破砕装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】体腔内に挿入可能なシースと、シースの内腔に挿入できるバスケット型処置器具を具備する、結石破砕装置であって、バスケット型処置器具は、遠位端部に体内の異物を把持可能なバスケット部を備え、バスケット部は中間部を介して近位端側の駆動部に繋がれており、シースは、コイル及びコイルを覆う外装チューブ、を有していて、コイルは、遠位端部にコイルが引き伸ばされているコイル柔軟部を有しているとともに、外装チューブは遠位端部に外装チューブが薄くなっている肉薄部を有することによって、シースの遠位端部で可撓性が向上していることを特徴とする、結石破砕装置。
【選択図】図2
Description
図1を参照しつつ、結石破砕装置1について説明する。図1は、紙面左側が遠位端側、紙面右側が近位端側である。
図2を参照しつつ、シース10について説明する。図2は、紙面左側の図が、シース10を遠位端側から見た正面図である。紙面右側の図が、シース10の断面図で、紙面左側が遠位端側、紙面右側が近位端側である。
図1、及び、図3を参照しつつ、バスケット型処置器具20について説明する。図3は、紙面左側が遠位端側で、紙面右側が近位端側である。
次に、バスケット型処置器具の駆動部を構成するワイヤの断面及び撚り方について、以下に説明する。図4は、操作用ワイヤ23aの断面と撚り方とを示している。紙面左側の図が操作用ワイヤ23aの断面を示しており、紙面右側の図が操作用ワイヤ23aを構成する素線の撚り方を示している。
図5を参照しつつ、胆管内の結石を破砕する場合に、結石破砕装置1を使用する方法について説明する。
図6を用いて、シース10に曲げ癖を付ける方法を説明する。以下の説明において、紙面手前を「上面」といい、紙面奥を「下面」という。
台紙70は、平面視略円形の台紙本体70Xと、台紙本体70Xの図中上下左右の位置から外周側へ延出する凸部70aと、隣り合う凸部70aの間に形成され外周側へ延出する凸部70bとを備えて構成される。台紙本体70Xには、シース10の遠位端側を屈曲した状態に保持するための、形状保持手段である固定爪Aおよび固定爪Bが形成されている。また、凸部70aには、それぞれ切り込み71aが形成されている。
一方、押さえ紙72は、上下左右の外側へ延出する凸部71bを4つ有する略十字状に形成されている。押さえ紙72の凸部71bを、台紙70の切り込み71aに差し込むことで、台紙70に押さえ紙72を取り付けることができる。
シース10に曲げ癖を付ける際に用いる包装体には、一般的な滅菌袋を用いることができる。このような包装体は、基材とフィルムにより構成され、基材とフィルムの所定部分がヒートシールされている。基材としては、不織布が使用される。不織布としては、例えば、タイベック1059B(デュポン社製)等の多孔性不織布を使用することができる。一方、フィルムとしては、基材層/ヒートシール層の構成の積層フィルムを用いることができる。例えば、ポリエチレンテレフタレート/ポリエチエレン、ポリエチレンテレフタレート/無延伸ポリプロピレン、ナイロン/ポリエチレン、ナイロン/無延伸ポリプロピレン等の積層フィルムを挙げることができる。基材として不織布を使用する場合は、上記フィルムのヒートシール層と不織布とを接触させて加熱圧着することによりヒートシールすることができる。また、基材として紙等のヒートシール性を有さない材料を使用する場合は、基材上にホットメルト接着剤をコーティングしてから、フィルムとヒートシールさせることができる。
バスケット部で結石を掴み、バスケット部をシースの内腔に引き込んで結石を破砕する際、バスケット部には結石を破砕するのに必要な力が適切に加えられる必要がある。参考例1にかかるバスケット型処置器具と、参考例2にかかるバスケット型処置器具とで、バスケット型処置器具の近位端部からバスケット部まで力の伝わり具合を比較した。さらに、この測定後、シースの座屈の有無について、参考例1にかかるバスケット型処置器具を挿入させていたシースと、参考例2にかかるバスケット型処置器具を挿入させていたシースとで比較した。サンプル数は、参考例1にかかるバスケット型処置器具、及び、参考例2にかかるバスケット型処置器具について、それぞれ3本ずつ(参考例1:試番1〜試番3、参考例2:試番4〜6)とした。以下に、測定手順、及び、測定結果を示す。
まず、バスケット型処置器具をシースの内腔に通し、内視鏡と同様の形状にモデル化したPTFE製チューブからなる内視鏡模擬回路(以下、単に「模擬回路」ということがある。)に通した。そして、シースの先端部とフォースゲージ(490.3N(50kgf)、IMADA)とを治具に通した。その後、シースの遠位端開口部からバスケット型処置器具のバスケット部を露出させ、上記治具に通したフォースゲージのフックに、バスケット部の破砕用ワイヤが2本ずつ均等に分かれるように引っ掛けた。そして、引張試験機(STROGRAPH、東洋精機)によって、引張速度20mm/分で、サンプルのシース近位端を固定した状態で近位端側にワイヤを引き、バスケット部が近位端方向に引き込まれた距離(引込距離)と、バスケット部に加わっている力(先端側荷重)を測定した。測定終了条件は、サンプルなどの破損時、もしくは、近位端側引込力が950Nとなった時点とした。また、引張試験後に、各サンプルを通していたシースを分解し、コイルの異常などについて観察を行った。
バスケット部引込力測定の測定結果を図7に示す。横軸を引込距離、縦軸を先端側荷重とした。参考例1にかかるバスケット型処置器具の全てのサンプルと、参考例2にかかるバスケット型処置器具の全てのサンプルとについて、それぞれの引込距離と先端側荷重との平均値を求めた。参考例1にかかるバスケット型処置器具は、平均引込距離が約59mmに対し、平均先端側荷重は約171.1Nであり、サンプルごとの有意差は認められず安定した値を示した。一方、参考例2にかかるバスケット型処置器具は、平均引込距離が約278mmに対し、平均先端側荷重は約120Nであり、サンプルごとの有意差は認められなかった。また、引張試験後、参考例2にかかるバスケット型処置器具を通していたシースでは、激しく座屈を生じたが、参考例1にかかるバスケット型処置器具を通していたシースでは、3つのサンプルのうち、2つで座屈が認められたものの、何れも使用に問題のない程度であった。この測定結果より、参考例1にかかるバスケット型処置器具は、参考例2にかかるバスケット型処置器具に比べて、バスケット型処置器具の近位端部から加えられた力をバスケット部へ無駄なく伝えられることがわかる。また、参考例1にかかるバスケット型処置器具を使用することで、シースの座屈を抑えられることもわかる。
バスケット型処置器具をシースに貫通させて使用する際の、バスケット型処置器具の挿入抵抗を、参考例1にかかるバスケット型処置器具と、参考例2にかかるバスケット型処置器具とで比較した。サンプル数は、参考例1にかかるバスケット型処置器具が3本、参考例2にかかるバスケット型処置器具が2本(参考例1:試番1〜試番3、参考例2:試番4〜5)とした。以下に、測定手順、及び、測定結果を示す。
フォースゲージ(49.03N(5kgf)、IMADA)に治具を取り付け、模擬回路に挿入したシースの先端を模擬回路の鉗子出口から20mm出し、起上台を最大まで起こした後110°まで戻すことで角度調整を正確に行い、その位置で起上台を固定した。そして、手元側は鉗子挿入口から55mm手前を挟んで固定し、フォースゲージを両手で持ちシースがキンクしないようゆっくりと押し込んだ。鉗子口から5mm程度手前で測定を終了し、測定値は挿入時の最大荷重とした。
シースの挿入抵抗測定の測定結果を図8及び表1に示す。図8は、横軸をサンプル名、縦軸を挿入抵抗とした。参考例1にかかるバスケット型処置器具の全てサンプルと、参考例2にかかるバスケット型処置器具の全てのサンプルとについて、それぞれの挿入抵抗の平均値を求めた。参考例2にかかるバスケット型処置器具の平均挿入抵抗値は約5.92Nで、参考例1にかかるバスケット型処置器具の平均挿入抵抗値は約3.40Nであった。この測定結果より、参考例1にかかるバスケット型処置器具の方が、参考例2にかかるバスケット型処置器具より挿入抵抗が小さく、容易に挿入できることがわかる。
シースの遠位端部の可撓性が高ければ、シースを体腔内へ挿入することが容易になる。そこで、実施例にかかるシースと、比較例にかかるシースと、の遠位端部の可撓性を片持剛性によって比較した。サンプル数は、実施例にかかるシースは5本とし、比較例にかかるシースは2本(参考例1:試番1〜試番5、参考例2:試番6〜7)とした。以下に、測定手順、及び、測定結果を示す。
シースの遠位端部をチューブ把持用冶具から20mm出るようにして、シースの遠位端部をチューブ把持用冶具に、ねじで固定した。そして、シースの遠位端から10mmの部分を、60mm/分で押し込み、その時の抵抗を測定した。測定データの収集は、レオメータ(No.074、NRM−2002J、レオテック)によって行った。最初に、シースのみで測定を行い、その後、シースの内腔にバスケット型処置器具を挿入した状態で同様の測定を行った。
先端剛性測定の測定結果を図9及び表2に示す。図9は、横軸を押し込み距離、縦軸をシースの遠位端部に加えた荷重とした。図9及び表2において、「(ワイヤ無し)」というのは、シースにバスケット型処置器具を通さずに測定を行ったということであり、「(ワイヤ有り)」というのは、シースにバスケット型処置器具を通して測定を行ったということである。実施例にかかるシースの全てサンプルと、比較例にかかるシースの全てサンプルとについて、それぞれの押し込み荷重の最大値の平均値を求めた。実施例にかかるシースの平均押し込み荷重の最大値が、バスケット型処置器具を通さずに測定行った場合は約1.3Nであって、バスケット型処置器具を通して測定行った場合も約1.3Nであった。一方、比較例にかかるシースの平均押し込み荷重の最大値が、バスケット型処置器具を通さずに測定行った場合は約1.9Nであって、バスケット型処置器具を通して測定行った場合も約1.9Nであった。この測定結果より、実施例にかかるシースは、比較例にかかるシースに比べて、遠位端部の可撓性が向上しているとがわかる。
6 コイル
7 外装チューブ
7a 薄チューブ(肉厚の薄い外装チューブ)
7b 厚チューブ(肉厚の厚い外装チューブ)
7c 肉薄部
7d 重合部(薄チューブ7aと厚チューブ7bとが重なり合った部分)
8 内腔
9 先端部
10 シース
11 遠位端開口部
20 バスケット型処置器具
21 バスケット部
21a 破砕用ワイヤ
22 中間部
23 駆動部
23a 操作用ワイヤ
24 第一接合部
25 第二接合部
26 先端チップ
30 結石
40 内視鏡
41 鉗子口
42 ガイドワイヤ
50 十二指腸
51 十二指腸乳頭
52 胆管
61 駆動レバー
70 台紙
70a 凸部
70b 凸部
70X 台紙本体
71a 切り込み
71b 凸部
72 押さえ紙
A、B 固定爪
Claims (3)
- 体腔内に挿入可能なシースと、前記シースの内腔に挿入可能なバスケット型処置器具とを具備する結石破砕装置であって、
前記バスケット型処置器具は、体内の結石を把持可能なバスケット部と、このバスケット部の近位端側に接続された中間部と、この中間部の近位端側に接続された駆動部とを備え、
前記シースは、コイルと、このコイルを覆う外装チューブとを備え、
前記外装チューブは、その遠位端部に他の部分に比べて薄肉に形成された肉薄部を備えることを特徴とする結石破砕装置。 - 前記駆動部は、複数の素線による撚り線構造のワイヤであり、
前記素線の撚り方向と前記コイルの巻き方向とが異なることを特徴とする請求項1に記載の結石破砕装置。 - 請求項1または2に記載の結石破砕装置と、
前記結石破砕装置を構成する前記シースの少なくとも遠位端側を屈曲形状に保持し、当該シースに曲げ癖をつける形状保持手段と、
前記形状保持手段によって保持された前記結石破砕装置を収容する包装体と、
を備える包装体入り結石破砕装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007002060U JP3132410U (ja) | 2007-03-27 | 2007-03-27 | 結石破砕装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007002060U JP3132410U (ja) | 2007-03-27 | 2007-03-27 | 結石破砕装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3132410U true JP3132410U (ja) | 2007-06-07 |
Family
ID=43283144
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007002060U Expired - Lifetime JP3132410U (ja) | 2007-03-27 | 2007-03-27 | 結石破砕装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3132410U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010004919A (ja) * | 2008-06-24 | 2010-01-14 | Olympus Corp | 医療用チューブ |
WO2021117188A1 (ja) * | 2019-12-12 | 2021-06-17 | 朝日インテック株式会社 | 医療用処置具 |
KR20220024412A (ko) * | 2019-06-06 | 2022-03-03 | 마코토 고바야시 | 바스켓형 내시경용 처치구 |
-
2007
- 2007-03-27 JP JP2007002060U patent/JP3132410U/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2010004919A (ja) * | 2008-06-24 | 2010-01-14 | Olympus Corp | 医療用チューブ |
KR20220024412A (ko) * | 2019-06-06 | 2022-03-03 | 마코토 고바야시 | 바스켓형 내시경용 처치구 |
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