JP3132186U - ロール製品用プロテクタ及びこのロール製品用プロテクタを用いたロール製品の保護構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】裏面で前記ロール製品Rの端面を押さえる方形の基板部2と、前記ロール製品Rの中空芯部R2の中空孔R3に挿入可能に前記基板部の裏面中央に突設したロール製品支持用円筒部3と、前記基板部3の裏面四角に突設した組み付け部4とを具備してなる硬質合成樹脂成形体であって、前記基板部2の各辺長が前記ロール製品Rの外径よりも長くされるとともに、前記組み付け部4の長さが前記円筒部3の全長よりも長くされており、4本の組み付け部4のうち、一の対角線上の2本の先端には係合凸部4aが設けられるとともに、他の対角線上の2本の先端には該係合凸部4aと係合可能な係合凹部4bが設けられている。
【選択図】図6
Description
このプロテクタPは、方形のベニヤ板製側板P1の中央に設けた軸孔に合成樹脂製のT字形の頭付支軸P2を挿通してなるもので、ロール製品Rの両端面を一対の側板P1で挟持するとともに、頭付支軸P2を中空芯部R2の中空孔R3に挿入してロール製品Rを支持し、必要に応じ、両側板R1の外側に梱包用バンドBを十字状に掛けて全体を緊締している。
また、側板P1はロール製品Rの両端面のみに存在し、その中間部にはプロテクタが全く存在しないため、ロール製品Rの長さ(幅)方向に力が加わるとロール製品Rに直接伝わり、帯状製品R1の端面が側板P1に押し付けられ、ロール製品Rの端面を損傷することになる。
更に、このプロテクタの場合も、段積み用脚部を含めたとしてもロール製品Rの両端部付近にあり、中間部にはプロテクタが存在しないため、上記のプロテクタPと同様、ロール製品Rの長さ(幅)方向に力が加わるとロール製品Rに直接伝達されるので、帯状製品R1の端面が基板部の裏面に強く押し付けられ、その結果、ロール製品Rの端面が損傷する虞れがある。
本考案は、従来のプロテクタを改良して、上述のような問題点を取除くことを目的とする。
本考案はのロール製品用プロテクタ1は、図1乃至図3に示すように、裏面で前記ロール製品Rの端面を押さえる基板部2と、前記ロール製品Rの中空芯部R2の中空孔R3に挿入可能に前記基板部2の裏面中央に突設したロール製品支持用円筒部3と、前記基板部2の裏面四角に突設した組み付け部4とを具備してなる硬質合成樹脂成形体であって、前記基板部2の各辺長が前記ロール製品Rの外径よりも長くされるとともに、前記組み付け部4の長さが前記円筒部3の全長よりも長くされており、4本の組み付け部4のうち、一の対角線上の2本の先端には係合凸部4aが設けられるとともに、他の対角線上の2本の先端には該係合凸部4aと係合可能な係合凹部4bが設けられていることを特徴とする。
基板部2の表面形状については特に限定されないが、ロール製品用プロテクタ1を軽量化しつつ強度を保つため、例えば図1に示すように、補強リブ2bを設けるほうが好ましい。
基板部2の裏面形状についても特に限定されないが、例えば図2に示すように、ロール製品Rの端面を平面状に保つために平坦であるほうが好ましい。
バンド溝2aは対向する1対の辺だけに設けることもできるが、バンドBを十字状に掛けるほうが、保護構造5全体を硬く縛ることができるため、基板部2の各側面にそれぞれバンド溝2aを設けるほうが好ましい。
なお、図1に示す例では、各辺ごとにそれぞれ2箇所ずつバンド溝2aが設けられている。
上記の他は特に限定されないが、例えば本考案においては、円筒部3の内周に複数個の補強リブ3aを軸方向に設けることもできる。この補強リブ3aを設けることにより、ロール製品用プロテクタ1の強度、耐久性を増すことができ、使用中に円筒部3が破損する危険性がなくなるとともに、巻き径が大きく荷重が大きいロール製品Rを適切に保護することができる。
なお、組み付け部4が円筒部3よりも短ければ、ロール製品用プロテクタ1の裏面同士を対向させて係合凸部4aと係合凹部4bを係合させようとしても円筒部3の先端同士が衝突してしまい、また、使用しないロール製品用プロテクタ1を重ねて収納時しようとしても、円筒部3が他のロール製品用プロテクタ1の表面と衝突してしまうため、ロール製品Rの輸送・保管や、使用していないロール製品用プロテクタ1の保存を好適に行うことができなくなる。
なお、ロール製品Rの長さに見合ったロール製品用プロテクタ1の組み合わせが存在しない場合には、係合された組み付け部4,4の長さがロール製品の長さよりも僅かに長くなる組み合わせを選択するとともに、例えば図6に示すように、ロール製品Rと基板部2の間に適当な厚さのクッション材6を介在させることにより調節することができる。
更に、ロール製品の長さ(幅)方向に力が加わったとしても、ロール製品の全長(全幅)に亘って組み付け部が存在するのでロール製品に力が加わることはなく、従って、ロール製品が基板部裏面に押し付けられて損傷するようなトラブルが防止される。
例えば他の実施例として、図3に記載された組み付け部4の長さ(31mm)と比較して、組み付け部4の長さが約2倍(59mm)とされたロール製品用プロテクタ1(図7参照)や、同じく約3倍(85mm)とされたロール製品用プロテクタ1(図8参照)が例示できる。さらに、図3及び図7に記載されたロール製品用プロテクタ1が組み合わされ、90mmまでの長さ(幅)のロール製品Rの保護に適したプロテクタ及びこれを用いたロール製品の保護構造5(図9参照)及び、図7及び図8に記載されたロール製品用プロテクタ1が組み合わされ、144mmまでの長さ(幅)のロール製品Rの保護に適したプロテクタ及びこれを用いたロール製品の保護構造5(図10参照)が例示できる。更にまた、上記した3種のロール製品用プロテクタ1を組み合わせて使用することにより、図示しないが、62mm〜170mmまでの長さ(幅)の異なる計6種類のロール製品Rの収納に適したプロテクタ及びこれを用いたロール製品の保護構造5を得ることができる。
このように、比較的少ない数種のロール製品用プロテクタ1を予め用意することにより、多くの種類の長さ(幅)のロール製品Rに適用し保護することができる。
2 基板部
2a バンド溝
2b 補強リブ
3 ロール製品支持用円筒部
3a 補強リブ
4 組み付け部
4a 係合凸部
4b 係合凹部
5 保護構造
6 クッション材
R ロール製品
R1 帯状製品
R2 中空芯部
R3 中空孔
P 従来のプロテクタ
P1 側板
P2 頭付支軸
B バンド
Claims (6)
- 帯状製品を中空芯部に巻回してなるロール製品を輸送・保管するためのプロテクタにおいて、裏面で前記ロール製品の端面を押さえる基板部と、前記ロール製品の中空芯部の中空孔に挿入可能に前記基板部の裏面中央に突設したロール製品支持用円筒部と、前記基板部の裏面四角に突設した組み付け部とを具備してなる硬質合成樹脂成形体であって、前記基板部の各辺長が前記ロール製品の外径よりも長くされるとともに、前記組み付け部の長さが前記円筒部の全長よりも長くされており、4本の組み付け部のうち、一の対角線上の2本の先端には係合凸部が設けられるとともに、他の対角線上の2本の先端には該係合凸部と係合可能な係合凹部が設けられていることを特徴とするロール製品用プロテクタ。
- 組み付け部の長さが異なる複数のロール製品用プロテクタの中から2個のロール製品用プロテクタがロール製品の長さに応じて選択され、それぞれの組み付け部先端に設けられた係合凹部及び係合凸部が係合されることにより組み付けられていることを特徴とする請求項1に記載のロール製品用プロテクタ。
- 円筒部内周に複数個の補強リブを軸方向に設けた請求項1又は請求項2に記載のロール製品用プロテクタ。
- 基板部の各側面に梱包用バンド溝を設けた請求項1乃至請求項3に記載ロール製品用プロテクタ。
- 請求項1乃至請求項4に記載のロール製品用プロテクタ2個のそれぞれのロール製品支持用円筒部がロール製品の中空芯部の両端に挿入されるとともに、それぞれの組み付け部の先端に設けられた係合凹部及び係合凸部が係合されてなることを特徴とするロール製品の保護構造。
- 組み付け部の長さが異なる複数のロール製品用プロテクタの中から2個のロール製品用プロテクタがロール製品の長さに応じて選択されることを特徴とする請求項5に記載のロール製品の保護構造。
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JP2007001936U JP3132186U (ja) | 2007-03-23 | 2007-03-23 | ロール製品用プロテクタ及びこのロール製品用プロテクタを用いたロール製品の保護構造 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015113136A (ja) * | 2013-12-10 | 2015-06-22 | 村角株式会社 | ロール製品用プロテクター |
JP2018020852A (ja) * | 2017-11-13 | 2018-02-08 | 村角株式会社 | ロール製品用プロテクター |
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2007
- 2007-03-23 JP JP2007001936U patent/JP3132186U/ja not_active Expired - Lifetime
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