JP3131882U - 携帯用小型方計磁石 - Google Patents

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Abstract

【課題】中空体の外周面に複数の突出部を設けて中空体と球体容器とが接触しないようにして磁石の作動を正確にする。
【解決手段】永久磁石1を内蔵する球状をした中空体を上下二分割し、その下半体3の一部に目印5を設け、該下半体の開口縁の外周面に4ケ以上の突出部10を形成すると共に、外底部中心に下突出部を設け、前記下半体の内底面6に形成した凹部7内に、永久の磁石1を嵌入固定し、東西南北の表示を施した上半体の外周縁を、前記下半体の開口縁内に嵌合して前記中空体を形成し、さらに透明な球体容器の下半球体と上半球体とを嵌合して内部に前記中空体を収容すると共に透明液体を封入し、前記中空体と球体容器の内面との間に、前記突出部により一定間隔を保つようにして収容し、該中空体の底部に設けた下突出部で支持してある。
【選択図】図2

Description

本考案は、小型の永久磁石を使用して正確に作動する携帯用小型方計磁石に関するものである。
従来、支軸および磁針を用いないで方位を表示する液体浮遊型方計磁石としては、例えば実用新案登録第3076870号などが知られている。
実用新案登録第3076870号公報
上記した従来の方計磁石は、例えばアクセサリーを兼ねた携帯ストラップのように小型化して携帯電話等に取付け使用した場合には、大きさが大きすぎてストラップとしては不向きであるという問題点があった。
従来の方計磁石は、いずれも透明液体内に浮遊する中空体の下半体の外底部の中央部に垂直に筒部を形成し、この筒部内に重い球体を回転自在に嵌合して前記中空体の姿勢・位置を素早く正確な箇所に安定させるようにしていたため構造が複雑となり、重量が重くて全体としてコスト高となる等の問題点があった。
さらに図5の示すように、透明な球体容器30内に封入した透明液体32内に強力な永久磁石33を下方内部に固着して外表面に「東」「西」「南」「北」の方位を表示した中空体33を浮遊させてあるが、球体容器30を回転させても磁石を内蔵した中空体は3が、正しく北を示した状態を保つように該中空体は前記球体容器の内面との間に間隙を有して回転可能に収容してある。
しかし、球体容器30を回転させたり、動かしたりすると中空体33に外力が加わり、重い磁石を内蔵した中空体が移動して球体容器の内面に接触し、その摩擦力によって球体容器と共に内部の中空体も回動して正しく作動しない場合があった。また、この球体容器を動かしたりすると内部の中空体33が、球体容器の中心から片側に偏在して見た目が悪くなるという問題点があった。
本考案は、かかる問題点を解決するため、球体容器内に封入した透明液体内に浮遊する中空体の外周面に複数の突出部を設け、中空体の外表面が球体容器の内面に接触しないようにして、該中空体の外周と球体容器の内面との間隔を常に略一定に保つようにするものである。
上記課題を解決するために本考案は、永久磁石1を内蔵する球状をした中空体2を上下二分割し、その下半体3の一部に目印5を設け、該下半体の開口縁4の外周面に4ケ以上の突出部10を形成すると共に、外底部中心に下突出部8を設け、前記下半体の内底面6に形成した凹部7内に、前記目印にN極またはS極を合わせて水平方向に着磁した小型強力磁石1を嵌入固定し、外表面所要箇所に「東」「西」「南」「北」の表示13を施した上半体12の外周縁を、前記下半体の開口縁4内に嵌合して前記磁石1を内蔵する前記中空体2を形成し、さらに透明な球体容器15を上下二分割して形成した下半球体16と上半球体17とを嵌合して、内部に前記中空体2を収容すると共に透明液体20を封入し、前記中空体と球体容器の内面との間に一定間隔を保つようにして収容し、前記下突出部8により中空体2を前記球体容器15内の透明液体20中に回転可能に支持してなることを特徴とする。
本考は、強力小型の永久磁石1を内蔵した中空体2の外周面に複数、好ましくは4個の突出部10を設けたことにより、中空体2が外力に作用されて球体容器の内面に接近しようとしても、該突出部が接触して該中空体の表面が接触することはなく、該中空体が画作動により回動することがない。即ち、中空体の両側の感覚は該突出部を有するため略一定の間隔を保って左右の間隔がアンバランスになることがない利点を有する。
この透明液体20に浮遊させた中空体2の内底部に永久磁石1を有し、また、磁石は重量を有するので、中空体は透明液体20内を下方に降下し、該中空体2の下半体3の外底部に設けた下突出部8により回動可能に支持され、中空体の姿勢をコントロールする必要がないので、その分構造が簡単となり、小型化かつ軽量化ができ安価に提供することができる。この下突出部8は球状に形成してあるので、球体容器15が回転しても殆ど摩擦力などの影響を受けないので回転しないでそのままの位置を保ち、常にN極を指し示している。
また、中空体2に内蔵する磁石を超小型の強力な永久磁石としたため、中空体)自体の浮力も損われずに摩擦抵抗も小さく、その結果、素早くかつ正確に作動できる効果がある。
さらに、強力な磁石に近づけても狂わせることなく、方計磁石としての正確な作動ができるとともに構造が簡単で、重量も軽く、製作が容易でしかも低コストで提供することができるという効果を有する。
本考案の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明すると、図1は本考案に係る携帯用小型方計磁石の透明な球体容器内に磁石を具えた中空体を透明液体内に密封した状態の縦断側面図、図2は同中空体を二分割した下半体の平面図、図3は同下半体の底面図、図4は透明液体中に中空体を浮遊させて球体容器の二分割した下半分の平面図である。
図1乃至図4において、1は超小型で強力な公知の永久磁石であって、その形態は棒状など任意の形をしたものである。2は前記した永久磁石1を内蔵する中空体であって、前記中空体2を二分割した下半体3の一部、例えば、開口縁4の一部に突起や刻印や塗布等による目印5を設けてある。
前記下半体3の内底面6に前記永久磁石1を固定する位置である中心部には、前記永久磁石を嵌入固定する凹部7を形成してある。この凹部7内には前記目印5に、N極またはS極に合わせて水平方向に着磁した超小型強力永久磁石1を嵌入固定してある。
さらに、この半球状をした下半体3の外底面の中心に支持用に球状をした下突出部8を設けると共に、該下半体の上端に設けた開口縁4の外側に一体的に半円状をした複数の突出部10を一定間隔ごとに設けてある。この場合、前記目印5はいずれか隣り合う突出部10,10の間に位置するように形成して、前記突出部10を形成するための支障とならないようにしてある。この突出部10は、中空体の最大外径部の外周の水平方向に設けてあり、且つ、突出部の先端上下稜線部分には丸みを付けて面取りすれば、該突出部が球体容器の内面に引っかかることはない。
中空体2を二分割した半球状の上半体12の下方の開口端は、前記下半体3の開口縁内に嵌合させて接着固定してある。この上半体12の外表面所要箇所に「東」「西」「南」「北」の方位を表示する「E」「W」「S」「N」の文字、または矢印その他必要に応じて神社、仏閣、守り本尊、名所、史跡、仏像、建造物、人物、キャラクターのような適宜の表示13を施してあり、前記磁石1を内蔵した中空体(コンパスボール)を組立てて形成してある。
15は透明な球体容器であって、上下二分割して形成した下半球体16と上半球体17とを嵌合させるとともに、内部に透明液体20を収容して前記永久磁石1を内蔵した中空体2を封入して浮遊させて液体封入型方計磁石を構成する。なお、前記球体容器15中の中空体2は内蔵された超小型で強力な永久磁石1の重みで透明液体20の中に沈むようになっており、下半球体16の内底面に、前記下半体の外底面に設けた下突出部8によって支持されている。
中空体2を構成する下半体3の開口縁の外周面には、前記突出部10を一定間隔ごとに複数設けてあるので、該中空体に外部から外力が加わって移動しても、球体容器15の内面には該突出部10が略点接触するだけで、該中空体の広い外周面が接触することがない。尚、突出部10と球体容器15の内面とは多少離れており、常時接触しないように構成してある。
そのため、摩擦力により中空体2の作動が不正確になったり、さらに、透明な球体容器15内に位置する中空体3が偏在して見える様なことを防止して、常に球体容器15の略中心に位置するように機能する作用を有している。尚、本実施例では突出部は4個形成したが、この数に限るものではなく、大きさにもよるが3個以上ならよい。なお、18は上半球体17の上中心に設けた取付部で、内部には、後記する連結体19が貫通する通孔19を設けてある。
21は、中空体2を内部に透明液体20と共に収容した球体容器15を携帯電話その他適宜の小物に装着するためのストラップやアクセサリーなどの連結体であって、屈曲自在の公知の材料で形成してある。
本考案に係る携帯用小型方計磁石の透明な球体容器内に永久磁石を具えた中空体を透明液体内に密封した状態の縦断側面図である。 同中空体を二分割した下半体の平面図である。 同下半体の底面図である。 透明液体中に中空体を浮遊させた球体容器の横断面図である。 従来の小型方計磁石の内蔵した中空体が球体容器の内面に接触した状態を示す縦断面図である。
符号の説明
1 永久磁石
2 中空体
3 下半体
4 開口縁
5 目印
6 内底面
7 凹部
8 下突出部
10 突出部
12 上半体
13 表示
15 球体容器
16 下半球体
17 上半球体
18 取付部
19 連結体
20 透明液体
21 連結体

Claims (1)

  1. 永久磁石(1)を内蔵する球状をした中空体(2)を上下二分割し、その下半体(3)の一部に目印5を設け、該下半体の開口縁(4)の外周面に4ケ以上の突出部(10)を形成すると共に、外底部中心に下突出部(8)を設けて前記下半体の内底面(6)に形成した凹部(7)内に、前記目印にN極またはS極を合わせて水平方向に着磁した小型強力磁石(1)を嵌入固定し、
    外表面所要箇所に「東」「西」「南」「北」の表示(13)を施した上半体(12)の開口端を、前記下半体の開口縁(4)内に嵌合して前記磁石(1)を内蔵した中空体(2)を形成し、
    さらに透明な球体容器(15)を上下二分割して形成した下半球体(16)と上半球体(17)とを嵌合して、内部に前記中空体(2)を収容すると共に透明液体(20)を封入し、
    前記突出部(10)により前記中空体2と球体容器(15)の内面と前記中空体(2)との間に一定間隔を保つように収容し、前記下突出部(8)により中空体(2)を前記球体容器(15)内の透明液体20中に回転可能に支持してなることを特徴とする携帯用小型方計磁石。
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