JP3131763U - 立体ブラジャーカップの支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】快適さを高めて寿命を延ばした立体ブラジャーカップの支持構造を提供する。
【解決手段】支持構造は少なくとも二つの布層と、少なくとも二つの不織布層と、少なくとも一つのスポンジ層とが貼り合わされて重ねられ、高温、高圧により成型され、ブラジャーカップの下縁に装着されて、バストを持ち上げて支持する。
【選択図】図1

Description

本考案の主な目的は、快適さを高めて寿命を延ばした立体ブラジャーカップの支持構造の改良を提供するものである。
従来のブラジャーカップでは、バストの支持力を高め、持上げて補整する効果を向上させるために、多くはブラジャーカップの下縁の曲線に一致したワイヤを支持体としてブラジャーカップ下縁に設けている。ワイヤの材質には、プレート状スチール、針金、ステンレス材質、チタン金属などがある。台湾公告番号第540317である「ブラジャーのワイヤ構造の改良」の実用新案では、ブラジャーにおける二つのブラジャーカップの底縁に固定されている二つの成形用円弧状ワイヤの外面縁を、無害でかつ高い靱性を備えた接着剤で加工成形し被覆して設けて、弾性複合成型リングの形態を構成し、そして該加工成形し被覆した接着剤は、ワイヤ内側における厚みをワイヤ本体の厚み以上とすることで、弾性複合成型リングの内縁面が、弾性を備えたソフト接触体として形成されている。確かにこの実用新案では、一般的なワイヤでは使用後に滑る現象が生じて、ワイヤの両端が外側に露出してしまいやすいことや、またはワイヤの材質が硬いことから、装着時に不快感があるといったものに対して改良設計を施したものではあるが、使用する支持体材は依然として金属材質である。したがって、本考案者は、支持効果を持たせつつ、同時に人体工学に適合し、装着の快適さなどを同時に考慮したブラジャーカップの支持構造を研究開発することが、重要であると考えた。
実用新案の内容
本考案の主な目的は、少なくとも二つの布層と、少なくとも二つの不織布層と、少なくとも一つのスポンジ層とを備えた立体ブラジャーカップの支持構造であって、前記各層の間は接着剤で密着して貼り合わされており、高温、高圧により立体ブラジャーカップの支持構造を成型しており、前記支持構造における弧度はブラジャーの下縁曲線と一致するとともに、ブラジャーの下縁に設けられていることを特徴とする立体ブラジャーカップの支持構造を提供するものである。
前記支持構造は高温、高圧によりU字状をなすように成型され、ブラジャーの一方のブラジャーカップの下縁に装着されており、上部縁および下部縁を含み、前記下部縁はバストライン下縁の半円形の円弧線に密着して、下部密着部を形成しており、前記上縁部は外側に向けて屹立して、下部密着部とで窪んだ湾曲円弧となるとともに、小空間が伸びて、上支持部をなし、バストが隆起した下縁と、アンダーバスト近傍とに密着することで、バストを下方より持上げて支持する。
前記支持構造はスポンジ層を中心として、スポンジ層の内側、外側両面で、少なくとも一つの布層および少なくとも一つの不織布層とがそれぞれ順次重ねられて構成することができる。このうち前記スポンジ層は徐々に薄くなるという厚みが均一でない構造であり、前記支持構造における腋下近傍端の厚みが最も厚く、その厚みは腋下近傍端からみぞおち端に向けて徐々に薄くなっており、みぞおち近傍端でスポンジ層が最も薄くなっている。このスポンジ層が異なる厚みの設計となっていることから、前記支持構造が高温、高圧で成型されて、前記支持構造にて異なる部位に異なる硬さおよび弾性係数を持たせることになる。このうち前記腋下近傍端ではスポンジ層が厚く、高温、高圧で成型された後には硬く、剛性が最高となり、乳房の組織を体の両側から真ん中に向けて支持することができ、強力な支持効果を持つが、一方で前記みぞおち近傍端におけるスポンジ層は薄く、高温、高圧で成型された後には柔らかく、弾性は高く、みぞおち内側に完全に密着して快適であり、圧迫するような効果は生じることはなく、装着時の快適さを高めることができる。
また、前記支持構造はダブルU字状に一体成型することもでき、その特性は前記設計と同様に、前記支持構造におけるみぞおち近傍端の二端では弾性が高く、腋下近傍端における支持構造の強度が高く、それがブラジャーの両側のブラジャーカップの下縁に設けられて、バストを上向きに集中して持上げて支持するものである。この支持構造の設計では、現在の一般的に常用される金属ワイヤ材質と置換でき、より一層の効果および持上げ支持の役目を達成することができる。
当業者が本考案の目的、特徴および効果を理解しやすくするために、ここに下記する実施の形態に添付の図面を合わせて、本考案を実施の形態にて詳細に説明する。
実施の形態
図1を参照されたい。図1は従来のブラジャーカップの支持構造である。従来のブラジャーカップの支持構造は、プレート状スチール、針金、ステンレス材質、チタン金属などの材質で製作されたワイヤ4であり、ブラジャーカップの布層の間に縫い付けられて、バストを持上げて支持している。従来の支持構造は金属材質であるため、ある期間使用した後には、布層の間で左右に滑る不具合が発生しやすく、場合によっては一端が布層を突き破ってワイヤ4が外に露出し(図示のとおり)、使用時の不快をもたらす。
本発明の具体的な実施形態は図2ないし図4に示すとおりである。このうち、図2は本考案における立体ブラジャーカップの支持構造の構造概略図であり、図3は本発明における立体ブラジャーカップの支持構造の立体図であり、図4は本考案における立体ブラジャーカップの支持構造の断面図である。前記支持構造1はスポンジ層21を中心として、内側、外側不織布層22および内側、外側布層23を内側、外側に向けて順次重ねており、各層の間は接着剤で密着して貼り合わされて、高温、高圧により成型され、一体成型された立体ブラジャーカップの支持構造1となっている。前記スポンジ層21は、みぞおち近傍端13から腋下近傍端14に向けて徐々に厚くなり、みぞおち近傍端でスポンジ層21が最も薄く、腋下近傍端14でスポンジ層21が最も厚いという均一でない構造であり、高温、高圧により成型された後の支持構造1の各部位に異なる硬さおよび弾性係数を持たせることになる。このうち、腋下近傍端14は硬く、剛性が最も高いという特性を備え、乳房の組織を体の両側から真ん中に向けて支持することができ、強い支持効果を持ち、そしてみぞおち近傍端13でスポンジ層21は薄く、高温、高圧で成型された後には柔らかく、弾性は高く、みぞおちに完全に密着して、圧迫するような効果は生じることはなく、装着時の快適さを高めることができる。前記支持構造1の曲線はブラジャーカップ下縁曲線の弧度に一致し、U字状をなしており、ブラジャーの一方のブラジャーカップの下縁に装着できる。前記支持構造1は、上部縁および下部縁を更に含み、前記下部縁はバストライン下縁の半円形の円弧線に密着して、下部密着部12を形成しており、前記上縁部は外側に向けて屹立して、下部密着部12とで窪んだ湾曲円弧となるとともに、小空間が伸びて上支持部11をなし、バストが隆起した下縁と、アンダーバスト近傍とに密着することで、バストを下方より持上げて支持する。
図5は本考案における立体ブラジャーカップの支持構造の実施例の側面図である。前記支持構造1は乳房組織を集中して持上げて支持するためにブラジャーの下縁に設けられている。前記支持構造1は高温、高圧により一体成型された構造に成型されており、上部縁および下部縁を有し、前記下部縁はバストライン下縁の円弧線に密着する下部密着部12を形成でき、前記上部縁は外側に向けて屹立して、下部縁とで窪んだ湾曲円弧となり、下方から持上げて支持可能な上支持部11を形成している。前記上支持部は小空間が外側に向けて延びて、支持する支持体を形成しており、バストが隆起した下縁と、アンダーバスト近傍とに密着することで、支持効果を達成する。また、ブラジャーカップ下縁は前記上支持部11に沿って上方に向けて乳房組織を完全に包み込むことができる。
図6は本考案における立体ブラジャーカップの支持構造の改良の実施例図である。前記支持構造1はダブルU字状に一体成型することもでき、その特性はU字状支持構造の設計と同様に、みぞおち近傍端の二端では弾性を備え、腋下近傍端では支持構造の硬く、ブラジャーの両側のブラジャーカップの下縁に設けられて、バストを上向きに集中して持上げて支持するものである。この構造改良の設計では、現在の一般的に常用される金属ワイヤ材質とは異なり、みぞおち両端近傍で柔らかく、腋下近傍端で硬いという特徴を備え、使用が快適となる効果を十分に達成することができる。
上記の好ましい具体的な実施例の記述は、本考案の特徴と技術思想をより明確に説明するのがねらいであり、上記に開示した好ましい具体的な実施例をもって本考案の範囲を限定するためのものではない。逆に、その目的は各種変更および均等なアレンジが本考案の求める請求の範囲内に含まれることを切望するものである。
は従来のブラジャーカップの支持構造である。 は本考案における立体ブラジャーカップの支持構造の構造概略図である。 は本発明における立体ブラジャーカップの支持構造の立体図である。 は本考案における立体ブラジャーカップの支持構造の断面図である。 は本考案における立体ブラジャーカップの支持構造の実施例の側面図である。 は本考案における立体ブラジャーカップの支持構造の改良の実施例図である。
符号の説明
1 立体ブラジャーカップの支持構造
11 上支持部
12 下部密着部
13 みぞおち近傍端
14 腋下近傍端
21 スポンジ層
22 不織布層
23 布層
4 ワイヤ

Claims (7)

  1. 立体ブラジャーカップの支持構造の改良であって、少なくとも二つの布層と、少なくとも二つの不織布層と、少なくとも一つのスポンジ層とが接着剤により順次密着して貼り合わされており、高温、高圧により、ブラジャーカップ下縁の円弧線と一致した一体成型のブラジャーカップ立体支持構造として成型され、前記支持構造におけるスポンジ層はみぞおち近傍端から腋下近傍端に向けて徐々に厚く、みぞおち近傍端でスポンジ層が最も薄く、腋下近傍端でスポンジ層が最も厚くなるとともに、上部縁および下部縁を有し、前記下部縁はバストライン下縁の半円形の円弧線に密着して、下部密着部を形成しており、前記上縁部は外側に向けて屹立して、下部密着部とで窪んだ湾曲円弧となるとともに、小空間が伸びて上支持部をなし、バストが隆起した下縁と、アンダーバスト近傍とに密着することで、バストを下方より持上げて支持する、ことを特徴とする立体ブラジャーカップの支持構造の改良。
  2. 外側布層と、
    外側不織布層と、
    少なくとも一つのスポンジ層と、
    内側不織布層と、
    内側布層と、を備えた立体ブラジャーカップの支持構造の改良であって、
    前記各層の間は接着剤で密着して貼り合わされて、高温、高圧により、一体成型のブラジャーカップ立体支持構造として成型されており、前記支持構造の弧度がブラジャー下縁の曲線に一致するとともに、ブラジャー下縁に設けられている、ことを特徴とする立体ブラジャーカップの支持構造の改良。
  3. 立体ブラジャーカップの支持構造の改良であって、少なくとも一つのスポンジ層を中間層として、内側、外側不織布層および内側、外側布層が内側、外側に向けて順次重ねられており、各層の間は接着剤で密着して貼り合わされて、高温、高圧により、一体成型のブラジャーカップ立体支持構造として成型されている、ことを特徴とする立体ブラジャーカップの支持構造の改良。
  4. 前記スポンジ層の厚みの設計が、みぞおち近傍端からみぞおち遠隔端に向けて厚くなり、みぞおち近傍端でスポンジ層が最も薄く、腋下近傍端でスポンジ層が最も厚くなっている、ことを特徴とする請求項2または3に記載の支持構造の改良。
  5. 前記支持構造は上部縁および下部縁を有し、前記下部縁はバストライン下縁の半円形の円弧線に密着して、下部密着部を形成しており、前記上縁部は外側に向けて屹立して、下部密着部とで窪んだ湾曲円弧となるとともに、小空間が伸びて上支持部をなし、バストが隆起した下縁と、アンダーバスト近傍とに密着することで、バストを下方より持上げて支持する、ことを特徴とする請求項2または3に記載の支持構造の改良。
  6. 前記支持構造はU字状であり、ブラジャーの一方のブラジャーカップの下縁に縫い付けられている、ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の支持構造の改良。
  7. 前記支持構造は一体成型されたダブルU字状であり、ブラジャーの両側のブラジャーカップの下縁に縫い付けられている、ことを特徴とする請求項1、2または3に記載の支持構造の改良。
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