JP3131689U - 筆記具及びインキ補充装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ペン先の毛細管力に関係せず、インキ吸蔵体に短時間で素早く容易にインキを補充できる筆記具及びインキ補充装置を提供する。
【解決手段】ペン先2と、該ペン先2と接続されるインキ吸蔵体3と、該インキ吸蔵体3を内部に収容する軸筒4とからなる筆記具1であって、前記軸筒4の前方に開口し且つ前記軸筒4の内側と外側を連通させる空気孔5を設ける。前端開口部61と後端開口部62とを有し且つ外部よりインキ9をインキ吸蔵体3に導入可能なインキ補充路6を設ける。前端開口部61をインキ吸蔵体3の前端部31より前方に位置させる。後端開口部62をインキ吸蔵体3によって閉鎖するように接続する。インキ補充時にインキ9の液面を前端開口部61より後方に位置させる。
【選択図】 図1

Description

本考案は、筆記具及びインキ補充装置に関する。詳細には、軸筒内にインキ吸蔵体を有し且つ該インキ吸蔵体にインキ補充可能な筆記具及びインキ補充装置に関する。
従来より、ペン先側をインキ容器内に挿入することで容易にインキ補充を行うことができる筆記具及びインキ補充容器が開示されている(特許文献1参照)。
実開平6−86980号明細書
前記実開平6−86980号公報で開示される補充式筆記具及びインキ補充容器は、繊維、フェルト等の毛細管力を有するペン先をインキ中に浸すことで、ペン先からインキを吸収し、インキ吸蔵体に吸蔵するものであるため、ペン先の毛細管力のみでは充填に時間がかかってしまい、速やかにインキを補充することができない。
また、前記公報には、空気溝からもインキ補充ができる旨の記載もあるが、空気溝から吸引されたインキはペン先を伝ってインキ吸蔵体に貯蔵されると共に、ペン先及び空気溝からのインキ吸引と同時にインキ吸引量に相当する軸筒内部の空気を前記空気溝から外部へ放出するので、充填に長い時間が必要とされる。
本考案は、前記従来の問題点を解決するものであって、ペン先の毛細管力に関係せず、インキ吸蔵体に短時間で素早くインキを補充できる筆記具及びインキ補充装置を提供するものである。
(筆記具)
本考案の筆記具1は、少なくともペン先2と、該ペン先2と接続されるインキ吸蔵体3と、該インキ吸蔵体3を内部に収容する軸筒4とからなる筆記具1であって、前記軸筒4の前方に開口し且つ前記軸筒4の内側と外側を連通させる空気孔5と、前端開口部61と後端開口部62とを有し且つ外部よりインキ9をインキ吸蔵体3に導入可能なインキ補充路6とを設け、前記インキ補充路6の前端開口部61を、前記インキ吸蔵体3の前端部31より前方に位置させ、前記インキ補充路6の後端開口部62を、前記インキ吸蔵体3によって閉鎖するようにインキ吸蔵体3と接続してなり、インキ補充時にインキ液面91を前記前端開口部61より後方に位置させ、前記インキ補充路6よりインキ補充可能としたこと(請求項1)を要件とする。更には、前記空気孔5の外側開口部51及び前記インキ補充路6の前端開口部61を、前記インキ吸蔵体3の前端部31より前方に位置させると共に、前記インキ補充路6の毛細管力を前記空気孔5の毛細管力より大きく設定し、インキ補充時にインキ液面91を前記外側開口部51及び前端開口部61より後方に位置させ、前記インキ補充路6よりインキ補充可能としたこと(請求項2)を要件とする。
前記請求項1記載の筆記具1は、下向きにしたペン先2側を補充用インキ9中に没入させると同時に、前端開口部61を補充用インキ9中に没入させることにより、インキ補充路6の毛細管力と、インキ吸蔵体3の毛細管力を利用して、短時間で素早くインキ9を吸い上げて補充することができるものである。
前記「インキ吸蔵体」とは、繊維加工体または合成樹脂多孔質体からなり、インキを保持するものであると共に、インキ補充時においては、毛細管力により外部からインキ9を吸引するものである。前記繊維加工体としては、繊維束の樹脂加工体、繊維束の熱融着加工体、フェルトの樹脂加工体、フェルトのニードルパンチ加工体等の汎用のものが使用できる。また、前記合成樹脂多孔質体としては、ポリオレフィン系、ポリウレタン系、その他各種の合成樹脂の連続気孔体等の汎用のものが使用できる。
前記「空気孔」とは、前記軸筒4の前方に位置し、筆記によるインキの減少や温度変化等により、軸筒4内部の容積が変化した際に空気が出入りすると共に、インキ補充時においては、補充されたインキ量に相当する軸筒4内部の空気を容易に軸筒4外部に放出するための孔であり、前記軸筒4の前方に1又は複数設けられる。
前記「インキ補充路」とは、インキ補充時に外部からインキ吸蔵体3にインキ9を導入する導入部となるものであり、インキ吸蔵体3の前方部に当接する後端開口部62と、該後端開口部62より前方(ペン先2側)に位置する前端開口部61を備えるように1本又は複数本設けられる。インキ吸蔵体3の前方部に前記後端開口部62が覆われるように当接することで、インキ補充時にインキ補充路6とインキ吸蔵体3の毛細管力を用いて導入することができると共に、導入したインキ9を即座にインキ吸蔵体3に貯蔵できる。前記前端開口部61は、ペン先2近傍に設けることがインキ補充時により有利であるので好ましい。前記インキ補充路6はインキ吸蔵体3より毛細管力が小さくなるように設けられればどのような材質、形状でもよい。
前記「ペン先」としては、ボールペン、サインペン、マーキングペン、万年筆等いずれの形態のものでも使用でき、特に、ペン先2から十分量のインキ9を補充できないボールペン等を用いた場合には本考案は効果的である。また、ペン先2に繊維加工体や合成樹脂多孔質体からなるものを用いた場合、インキ補充時の補充速度を著しく向上させることができる。
前記筆記具1にインキ9を補充する場合、ペン先2を下向きにし、ペン先2側から前記インキ補充路6の前端開口部61より後方まで補充用インキ9中に没入することで、前記インキ補充路6及びインキ吸蔵体3の毛細管力を利用してインキ9が筆記具1中に吸引され、前記インキ吸蔵体3に保持される。その際、保持されたインキ9の容積と同量の軸筒4内の空気が、空気孔5を通って外部に放出される。特にペン先2が繊維加工体や合成樹脂多孔質体からなる場合、インキ補充路6からの吸引と共に、ペン先2からもインキ9が補充される。
前記請求項2記載の筆記具1は、ペン先2下向き状態で外側開口部51と、該外側開口部51を備える空気孔5より毛管力の強いインキ補充路6の前端開口部61とを補充用インキ9に没入することにより、インキ補充路6とインキ吸蔵体3の毛細管力を利用してインキ補充路6から短時間で素早くインキ9を補充することができると共に、インキ補充量に相当する軸筒4内部の空気がインキ9中に放出され気泡を発生するので目視により補充状態を確認できるものである。
前記空気孔5は、前記インキ吸蔵体3の前端部より前方に位置し、筆記によるインキ9の減少や温度変化等により、軸筒4内部の容積が変化した際に空気が出入りすると共に、インキ補充時においては、前記空気孔5の毛細管力をインキ補充路6の毛細管力より小さくなるように設定することで、インキ補充路6から補充されたインキ量に相当する軸筒4内部の空気を外部の補充用インキ9中に放出するものである。インキ補充時にはインキ9から気泡が発生するが、インキ9の補充が完了すると空気孔5からの空気の放出が止まり、気泡の発生も止まる。前記空気孔5は、外側開口部51を通して外部と連通し、内側開口部52を通して軸筒4内部の空間と連通している。
前記空気孔5及びインキ補充路6は、空気孔5よりインキ補充路6の毛細管力が大きくなるように設けられればどのような形状でもよい。
更に、前記筆記具1を玩具用等に適用する場合、前記インキ9を水等の液体に変えて使用することもできる。
(インキ補充装置)
また、本考案は、内部にインキ9が収容された容器11と、該容器11内のインキ9が供給可能な筆記具1とからなるインキ補充装置10であって、前記容器11が、容器本体12と、上下両端に下端孔13a及び上端孔13bを有する筒部13とからなり、前記下端孔13aを通して前記筒部13内と前記容器本体12内とが連通され、前記上端孔13bを通して前記筆記具1のペン先2側が挿入可能に構成され、前記筒部13の内周面に前記筆記具1の前端部外周面と環状に密接する環状密接部13dを設け、インキ補充時、ペン先2を下向きにし、前記環状密接部13dをインキ液面91よりも下方に位置させ、前記環状密接部13dよりも下方の筆記具1のペン先2側をインキ9中に没入させてなること(請求項3)を要件とする。
前記請求項3に記載のインキ補充装置10は、インキ補充時、前記環状密接部13dよりも下方の筆記具1のペン先2側をインキ9中に没入させることにより、短時間で素早くインキ9を吸い上げて筆記具1内に補充することができる。また、前記請求項3に記載のインキ補充装置10は、環状密接部13dと筆記具1の前端部外周面とが環状に密接しているため、インキ補充時、前記環状密接部13dのよりも上方の筆記具1外周面にインキ9を付着させるおそれがない。
また、前記請求項3に記載のインキ補充装置10に用いる筆記具1は、請求項1に記載の筆記具が好ましい。それにより、インキ補充時、下向きにしたペン先2側を補充用インキ9中に没入させると同時に、前端開口部61を補充用インキ9中に没入させることにより、インキ補充路6の毛細管力と、インキ吸蔵体3の毛細管力を利用して、短時間で素早くインキ9を吸い上げて補充することができる。
また、前記請求項3のインキ補充装置10において、前記筒部13と前記容器本体12とを固着し、前記筒部13の下端孔13aの下方に、上方に付勢され且つ前記下端孔13aを開閉する弁体15を配置し、インキ補充時、筆記具1のペン先2側の押圧により、前記弁体15が下方に移動し、前記筒部13の下端孔13aが開口され、インキ補充しない時、前記弁体15により前記下端孔13aが閉鎖されること(請求項4)が好ましい。それにより、インキ補充しない時は、筒部13の下端孔13aが弁体15により閉鎖されている。そのため、インキ補充しない時、インキ9が外部にこぼれるおそれがない。また、インキ補充時、前記環状密接部13dのよりも上方の筆記具1外周面にインキ9を付着させることを、より一層、防止できる。もし、インキ補充しない時、下端孔13aが開口され、既に、インキ液面91よりも下方に環状密接部13dが位置していると、インキ補充時、環状密接部13dのよりも上方の筆記具1外周面にインキ9を付着させるおそれがある。
また、前記請求項3のインキ補充装置10において、前記筒部13を前記容器本体12に対して上下に移動可能に構成し、インキ補充しない時、前記環状密接部13dを、インキ液面91よりも上方に位置させてなること(請求項5)が好ましい。それにより、インキ補充時、前記環状密接部13dのよりも上方の筆記具1外周面にインキ9を付着させることを、より一層、防止できる。もし、インキ補充しない時、既に、インキ液面91よりも下方に環状密接部13dが位置していると、インキ補充時、環状密接部13dのよりも上方の筆記具1外周面にインキ9を付着させるおそれがある。
請求項1により、ペン先の毛細管力に関わらず外部からインキ吸蔵体に短時間で素早くインキを補充できる。
請求項2により、前端開口部及び外側開口部をインキ中に浸した場合においても、ペン先の毛細管力に関わらず外部からインキ吸蔵体に短時間で素早くインキを補充できると共に、補充用インキ中から気泡が発生することによりインキ補充状態を目視により確認できる。
請求項3により、ペン先の毛細管力に関わらず、筆記具に短時間で素早くインキを補充することができ、且つ、インキ補充時、環状密接部のよりも上方の筆記具外周面にインキを付着させるおそれがない。
請求項4により、インキ補充しない時、インキが外部にこぼれるおそれがなく、且つ、インキ補充時、環状密接部のよりも上方の筆記具外周面にインキを付着させることを、より一層、防止できる。
請求項5により、インキ補充時、環状密接部のよりも上方の筆記具外周面にインキを付着させることを、より一層、防止できる。
本考案の実施の形態を図面に基づき説明する。
(筆記具)
図1は本考案筆記具1の一実施例における縦断面図であり、図2は図1のA−A断面図である。
筆記具1は、繊維加工体からなるインキ吸蔵体3が、樹脂成形体である軸筒4の内部に形成されるリブ42とその前端面31が当接し、尾栓7により押圧されるように軸筒4の内部に収容されており、前記前端面31に繊維加工体からなるマーキングペン形態のペン先2が突き刺し接続され、該接続部のインキ吸蔵体3は繊維が密になっている。
前記軸筒4と一体に形成されたペン先保持部41と前記ペン先2との間に、ペン先2の取付溝の深さを調節することでインキ補充路6及び空気孔5が各3本ずつそれぞれひとつ置きに等間隔で配置され、インキ補充路6の毛細管力が空気孔5の毛細管力より大きくなるように、各々のインキ補充路6の横断面積を各々の空気孔5の横断面積より小さく設定し、前記インキ補充路6の後端開口部62がインキ吸蔵体3の前端部31に当接している。後端開口部62がインキ吸蔵体3の毛細管力が強められたペン先2圧入部近傍に当接することで、より一層、インキ補充路6からインキ吸蔵体3への円滑なインキ供給が可能となり、インキ補充時の吸入時間が短縮される。ここではインキ補充路6の前端開口部61から後端開口部62まで同形状で形成しているが、後端開口部62の断面積を小さくすることでより毛細管力を高めることもできる。また、ペン先2の取付溝の深さを調節する以外に取付溝の幅を調節したり、種々の断面形状とすることで断面積を変化させ、毛細管力を容易に調整できる。更に、パイプ等の別部材を用いて、端部をインキ吸蔵体3に当接又は突き刺しし、他端部を軸筒4外部に開放することによってもインキ補充路6を形成できる。
前記尾栓7には切欠71が設けられており、インキ補充時には、筆記具1内部のインキ吸蔵体3後方の空気を、インキ吸蔵体3外面と軸筒4内面との間に形成された隙間8を通じて外側開口部51よりインキ9中に放出され、筆記や温度変化により筆記具1内部の圧力が変化した際には、前記空気孔5を通じて容易に空気の出入りができる。
図3は本考案の筆記具1へのインキ補充方法の一実施例を示す縦断面図である。補充用インキ9の液面91がインキ補充路6の前端開口部61及び空気孔5の外側開口部51より後方に位置するまで筆記具1のペン先2側をインキ9中に没入することで、インキ補充路6及びインキ吸蔵体3の毛細管力を利用し、インキ補充路6の前端開口部61からインキ9が軸筒4内に導入され、インキ吸蔵体3に保持されると共に、筆記具1内部のインキ吸蔵体3後方の空気が尾栓7に設けられる切欠71から隙間8を通じて前方に移動し、インキ補充路6の毛細管力より小さい毛細管力を有する空気孔5を通って外側開口部51よりインキ9中に放出される。前記放出された空気はインキ9中から気泡となり、それを外部より視認することにより補充状態を確認できる。
(インキ補充装置)
・第1実施例
図4及び図5に本考案インキ補充装置10の第1実施例を示す。図4は、非使用時のインキ補充装置10を示す。図5は、使用時のインキ補充装置10を示す。
本実施例のインキ補充装置10は、容器11と筆記具1とからなる。尚、前記筆記具1は、図1と同様の構成である。
前記容器11は、容器本体12と、該容器本体12内に固着される中間筒部14と、該中間筒部14内に固着される筒部13と、該筒部13の下端部の下方に配置される弁体15とからなる。前記容器本体12は、上端に開口部12aを備えた有底筒体よりなる。前記容器本体12の底部には、凹部12bが形成される。
前記中間筒部14は、両端が開口され、下端部が前記容器本体12の凹部12bに圧入固着され、上端部が、容器本体12の開口部12aに圧入固着される。前記中間筒部14の側壁には、連通孔14aが貫設される。また、前記中間筒部14の下端部の内面には、バネ止め14bが形成される。
前記筒部13の上下両端には、下端孔13aと上端孔13bが形成される。筒部13の下端部は漏斗状となっている。前記筒部13の内面には、筆記具1の肩部43と当接可能な当接壁部13c(例えば、リブまたは溝を有する段部)が形成される。前記下端孔13aの内周面は、軸筒4のペン先保持部41の外周面と環状に密接する環状密接部13dとなる。また、前記上端孔13bの内径は、筆記具1の前部が挿入可能なよう、筆記具1前部の外径より僅かに大きく設定される。
前記下端孔13aの下方の容器本体12内には、有底筒体よりなる弁体15が上下方向に移動可能に配置される。前記弁体15は、バネ16(例えば、圧縮コイルスプリング)により上方に付勢され、筒部13の下端孔13aを閉鎖する。前記容器本体12内面と、筒部13外面及び弁体15外面との間に、インキ9が貯溜される。
前記弁体15の上端開口部は、筒部13の漏斗状下端部の外周面に密接され、それにより、下端孔13aが閉鎖される。また、前記弁体15の上端開口部より下方の内面には当接壁部15a(例えば、リブまたは溝を有する段部)が形成される。インキ補充時、弁体15内部には、筆記具1のペン先2が挿入され、軸筒4の肩部43と筒部13の当接壁部13cとが当接されると同時に、前記弁体15の当接壁部15aと軸筒4のペン先保持部の41の前端部とが当接される。そして、筆記具1を下方に押圧することにより、弁体15が下方に移動し、筒部13の下端孔13aが開口される。前記筒部13の下端孔13aの開口に伴い、インキ9が筆記具1に供給される。また、インキ補充しない時、弁体15が下端孔13aを閉鎖するため、インキ9が外部にこぼれるおそれがない。
筆記具1は、図1と同様の構成であるため、インキ補充時、筆記具1をペン先下向き状態で、前記空気孔5の外側開口部51と、前記インキ補充路6の前端開口部61とを、補充用インキ9中に没入することにより、インキ補充路6とインキ吸蔵体3の毛細管力を利用してインキ補充路6から短時間で素早くインキ吸蔵体3にインキ9を補充することができると共に、インキ補充量に相当する軸筒4内部の空気をインキ9中に放出させる。
本実施例では、容器本体12を透明材料により構成することにより、前記放出された空気(気泡)を視認でき、インキ補充状態を確認できる。
また、本実施例は、環状密接部13dよりも上方の筆記具1外周面(即ちペン先保持部41上方の軸筒4外面)に補充用インキ9が付着する(筆記具1外周面が汚れる)おそれがない。
・第2実施例
図6及び図7に本考案インキ補充装置10の第2実施例を示す。図6は、非使用時のインキ補充装置10を示す。図7は、使用時のインキ補充装置10を示す。
本実施例のインキ補充装置10は、容器11と筆記具1とからなる。尚、前記筆記具1は、図1と同様の構成である。
前記容器11は、容器本体12と、該容器本体12内に上下に移動可能に挿入配置される筒部13とからなる。前記容器本体12は、上端に開口部12aを備えた有底筒体よりなる。前記容器本体12の底部には、凹部12bが形成される。
前記筒部13は、前記容器本体12の開口部12aに上下に摺動可能に挿入配置される。前記筒部13は、バネ16(例えば、圧縮コイルスプリング)により上方に付勢されている。前記筒部13の上下両端には、下端孔13aと上端孔13bが形成される。筒部13の下端部は漏斗状となっている。前記筒部13の内面には、筆記具1の肩部43と当接可能な当接壁部13c(例えば、リブまたは溝を有する段部)が形成される。前記下端孔13aの内周面は、軸筒4のペン先保持部41の外周面と環状に密接する環状密接部13dとなる。また、前記上端孔13bの内径は、筆記具1の前部が挿入可能なよう、筆記具1前部の外径より僅かに大きく設定される。
非使用時(インキ補充しない時)は、筒部13の環状密接部13dは、インキ液面91より上方に位置しており、インキ9と接触していない。使用時(インキ補充時)、バネ16の上方付勢に抗して筆記具1のペン先2側を下方へ押圧することにより、筒部13が下方に移動し、環状密接部13dがインキ液面91より下方に位置され、環状密接部13dより下方の筆記具1のペン先2側がインキ9中に没入される。
筆記具1は、図1と同様の構成であるため、インキ補充時、筆記具1をペン先下向き状態で、前記空気孔5の外側開口部51と、前記インキ補充路6の前端開口部61とを、補充用インキ9中に没入することにより、インキ補充路6とインキ吸蔵体3の毛細管力を利用してインキ補充路6から短時間で素早くインキ吸蔵体3にインキ9を補充することができると共に、インキ補充量に相当する軸筒4内部の空気をインキ9中に放出させる。
本実施例では、容器本体12を透明材料により構成することにより、前記放出された空気(気泡)を視認でき、インキ補充状態を確認できる。
また、本実施例は、環状密接部13dよりも上方の筆記具1外周面(即ちペン先保持部41上方の軸筒4外面)に補充用インキ9が付着する(筆記具1外周面が汚れる)おそれがない。
本考案の筆記具の一実施例を示す縦断面図である。 図1におけるA−A線断面図である。 本考案の筆記具のインキ補充方法の一実施例を示す縦断面図である。実線の矢印はインキの流れを表し、点線の矢印は空気の流れを表す。 本考案のインキ補充装置の第1実施例の非使用時の縦断面図である。 本考案のインキ補充装置の第1実施例の使用時の縦断面図である。 本考案のインキ補充装置の第2実施例の非使用時の縦断面図である。 本考案のインキ補充装置の第2実施例の使用時の縦断面図である。
符号の説明
1 筆記具
2 ペン先
3 インキ吸蔵体
4 軸筒
41 ペン先保持部
42 リブ
43 肩部
5 空気孔
51 外側開口部
52 内側開口部
6 インキ補充路
61 前端開口部
62 後端開口部
7 尾栓
71 切欠
8 隙間
9 インキ
91 液面
10 インキ補充装置
11 容器
12 容器本体
12a 開口部
12b 凹部
13 筒部
13a 下端孔
13b 上端孔
13c 当接壁部
13d 環状密接部
14 中間筒部
14a 連通孔
14b バネ止め
15 弁体
15a 当接壁部
16 バネ

Claims (5)

  1. 少なくともペン先と、該ペン先と接続されるインキ吸蔵体と、該インキ吸蔵体を内部に収容する軸筒とからなる筆記具であって、前記軸筒の前方に開口し且つ前記軸筒の内側と外側を連通させる空気孔と、前端開口部と後端開口部とを有し且つ外部よりインキをインキ吸蔵体に導入可能なインキ補充路とを設け、前記インキ補充路の前端開口部を、前記インキ吸蔵体の前端部より前方に位置させ、前記インキ補充路の後端開口部を、前記インキ吸蔵体によって閉鎖するようにインキ吸蔵体と接続してなり、インキ補充時にインキ液面を前記前端開口部より後方に位置させ、前記インキ補充路よりインキ補充可能とした筆記具。
  2. 前記空気孔の外側開口部及び前記インキ補充路の前端開口部を、前記インキ吸蔵体の前端部より前方に位置させると共に、前記インキ補充路の毛細管力を前記空気孔の毛細管力より大きく設定し、インキ補充時にインキ液面を前記外側開口部及び前端開口部より後方に位置させ、前記インキ補充路よりインキ補充可能とした請求項1記載の筆記具。
  3. 内部にインキが収容された容器と、該容器内のインキが供給可能な筆記具とからなるインキ補充装置であって、前記容器が、容器本体と、上下両端に下端孔及び上端孔を有する筒部とからなり、前記下端孔を通して前記筒部内と前記容器本体内とが連通され、前記上端孔を通して前記筆記具のペン先側が挿入可能に構成され、前記筒部の内周面に前記筆記具の前端部外周面と環状に密接する環状密接部を設け、インキ補充時、ペン先を下向きにし、前記環状密接部をインキ液面よりも下方に位置させ、前記環状密接部よりも下方の筆記具のペン先側をインキ中に没入させてなることを特徴とするインキ補充装置。
  4. 前記筒部と前記容器本体とを固着し、前記筒部の下端孔の下方に、上方に付勢され且つ前記下端孔を開閉する弁体を配置し、インキ補充時、筆記具のペン先側の押圧により、前記弁体が下方に移動し、前記筒部の下端孔が開口され、インキ補充しない時、前記弁体により前記下端孔が閉鎖される請求項3記載のインキ補充装置。
  5. 前記筒部を前記容器本体に対して上下に移動可能に構成し、インキ補充しない時、前記環状密接部を、インキ液面よりも上方に位置させてなる請求項3記載のインキ補充装置。
JP2007001293U 2003-03-31 2007-03-01 筆記具及びインキ補充装置 Expired - Lifetime JP3131689U (ja)

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