JP3131653U - プリント基板 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の回路パターンの作製に際し、複雑な工程及び大掛かりな設備を必要とせず、しかも、回路の抵抗値が低く、導通の信頼性の高い回路パターンを作製できるプリント基板を提供する。
【解決手段】絶縁性の基板2と、基板2上に設けられ、互いに隣接するもの同士が隙間3を介して配置された多数の導電体4と、導通させる導電体4間の隙間3に、印刷によって充填された導電インク部11とを備えた。
【選択図】図3

Description

本考案は、試作用プリント基板等のように少量しか作製しない場合に好適なプリント基板に関する。
プリント基板は、銅張積層板の銅箔面に回路パターンとは逆パターンのエッチングレジスト層を設け、エッチング処理によって銅箔層に回路パターンを形成することによって作製するのが一般的である(特許文献1、2参照)。
しかし、このようなサブトラクティブ法では、エッチングレジスト層を形成する工程、銅箔をエッチングするエッチング工程、エッチングレジスト層を除去するレジスト層除去工程が必要である。又、エッチング工程ではエッチング溶液とこのエッチング溶液の洗浄用に多量の水とが必要である。以上より、サブトラクティブ法によるプリント基板の作製は、工程が複雑で、且つ、大掛かりな設置が必要であり、わずかな数量しか作製しないプリント基板、例えば試作用プリント基板には適しない。
また、銅・銀等の導電性素材を微粒子として含む導電インクを用い、この導電インクを絶縁基板上に印刷することによって回路パターンを作製するプリント基板が提案されている(特許文献3、4参照)。
このプリント基板によれば、印刷装置のみで所望の回路パターンを作製することができるため、工程が簡単で、且つ、大掛かりな設備が必要ない。
特開昭61−171194号公報 特開平7−66530号公報 特開平9−232699号公報 特開平11−261182号公報
しかしながら、上述した従来のプリント基板では、回路パターンの全てが導電インク部によって形成される。導電インク部は、銅箔部による回路パターンと比較すると回路の抵抗値が高いという問題がある。
又、絶縁基板の平面に塗布された導電インクは、インク粘性の高いものであっても十分な高さの導電インク部を形成することができない。回路パターンの全体が導電インク部の場合には、強度的にも不足しがちである。そのため、導通に対する信頼度が低いという問題があった。
そこで、本考案は、所望の回路パターンの作製に際し、複雑な工程及び大掛かりな設備を必要とせず、しかも、回路の抵抗値が低く、導通の信頼性の高い回路パターンを作製できるプリント基板を提供することを目的とする。
請求項1の考案は、絶縁性の基板と、前記基板上に設けられ、互いに隣接するもの同士が隙間を介して配置された多数の導電体とを備えたことを特徴とする。
請求項2の考案は、絶縁性の基板と、前記基板上に設けられ、互いに隣接するもの同士が隙間を介して配置された多数の導電体と、導通させる前記導電体間の前記隙間に、印刷によって充填された導電インク部とを備えたことを特徴とする。
請求項3の考案は、請求項1又は請求項2に記載のプリント基板であって、前記多数の導電体は、第1の導電体と第2の導電体とを備えてなり、且つ前記基板の両面に設けられていると共に、両面の対向する前記第1の導電体の位置で前記基板を貫通するスルーホールが設けられ、前記基板の両面で、且つ前記スルーホールの周囲には互いに導通する前記第2の導電体が配置され、前記第2の導電体と前記スルーホールが貫通された両面の前記第1の導電体との間には隙間が設けられたことを特徴とする。
請求項4の考案は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のプリント基板であって、3つ以上の前記導電体を仕切る隙間の位置には、絶縁性の障壁部が設けられたことを特徴とする。
請求項5の考案は、請求項1〜請求項3のいずれかに記載のプリント基板であって、3つ以上の前記導電体を仕切る隙間の箇所は、2つの前記導電体を仕切る隙間の幅よりも幅が広い幅広隙間とされたことを特徴とする。
請求項6の考案は、請求項2、請求項4又は請求項5のいずれかに記載のプリント基板であって、前記導電インク部で接続されず、且つ、電子部品が搭載されない前記導電体の表面は、印刷によって塗布された絶縁インク部で覆われていることを特徴とする。
請求項7の考案は、請求項3〜請求項5のいずれかに記載のプリント基板であって、電子部品が搭載されない前記導電体及び前記ラウンドの表面は、印刷によって塗布された絶縁インク部で覆われていることを特徴とする。
請求項8の考案は、請求項1〜請求項7のいずれかに記載のプリント基板であって、前記基板上には、情報パターン部が設けられたことを特徴とする。
請求項1の考案によれば、隣接する前記導電体間の隙間の内で、所望の回路パターン上に位置する前記隙間に導電インクを塗布することによって導電インク部を設け、前記導電体と前記導電インク部によって所望の回路パターンを作製できる。つまり、基板に単に導電インクを印刷すれば足りる。そして、このようにして作製された回路パターンは、導電体がほとんどの面積を占めるために、導電インクのみで作製された回路パターンに較べて抵抗値が低い。又、隙間に塗布された導電インクは、毛細管現象によって隙間の全体に広がり幅寸法及び高さ寸法の大きな導電インク部を形成するため、平面上に塗布して形成される導電インク部に較べて、十分な断面積を有するものとなる。更に、導電インク部はその三面で隙間の内面に密着するため、平面上に塗布して形成される導電インク部に較べて、強度的に強い。以上より、所望の回路パターンの作製に際し、複雑な工程及び大掛かりな設備を必要とせず、しかも、回路の抵抗値が低く、導通の信頼性の高い回路パターンを作製できる。
請求項2の考案によれば、隣接する前記導電体間の隙間の内で、所望の回路パターン上に位置する前記隙間に導電インクを塗布することによって導電インク部を設け、前記導電体と前記導電インク部によって所望の回路パターンが作製されている。つまり、基板に単に導電インクを印刷すれば足りる。そして、このようにして作製された回路パターンは、導電体がほとんどの面積を占めるために、導電インクのみで作製された回路パターンに較べて抵抗値が低い。又、隙間に塗布された導電インクは、毛細管現象によって隙間の全体を充填するように配置されて幅寸法及び高さ寸法の大きな導電インク部を形成するため、平面上に塗布して形成される導電インク部に較べて、十分な断面積を有するものとなる。更に、導電インク部はその三面で隙間の内面に密着するため、平面上に塗布して形成される導電インク部に較べて、強度的に強い。以上より、所望の回路パターンの作製に際し、複雑な工程及び大掛かりな設備を必要とせず、しかも、回路の抵抗値が低く、導通の信頼性の高い回路パターンを作製できる。
請求項3の考案によれば、請求項1又は請求項2の考案の効果に加え、基板の両面に回路パターンを作製できると共に、互いに対向する両面のラウンド部と導電体間の隙間に導電インク部を印刷によって設ければ、基板の両面の回路パターンを電気的に接続することができる。
請求項4の考案によれば、請求項1〜請求項3の考案の効果に加え、隣接する導電体間の隙間に塗布された導電インクが障壁部によって堰き止められるため、確実に導通させるべき導電体同士のみを導通させることができる。また、請求項4の考案によれば、隣接する導体間の隙間を、所望の回路パターン上に位置する前記隙間に導電インクを塗布することによって、隣接する導体同士を導通させることとなり回路パターンを作製できる。導体間の隙間に塗布された導体インクは、毛細管現象によって、導通させようとする隣接する導体間の隙間全体に広がり、隙間の交点に設けられた絶縁性の障壁部にまで達する。このように導電インクは、導体側面と基板と障壁部にて作られた隙間全体を満たすことが可能になるため、平面上に導電インクを塗布して作られた回路パターンに比べると、遙かに大きな断面積を有することができ、回路パターンの抵抗値を低くすることができる。本考案により、複雑な工程及び大掛かりな設備を必要とせずに、電気的にも優れたプリント基板を作ることができる。
請求項5の考案によれば、請求項1〜請求項3の考案の効果に加え、隣接する導電体間の隙間に塗布された導電インクが毛細管現象によって隙間の全体に充填するべく移動するが、表面張力によって幅広隙間にまで流れ込まないため、確実に導通させるべき導電体同士のみを導通させることができる。また、請求項5の考案によれば、隣接する導体間の隙間を、所望の回路パターン上に位置する前記隙間に導電インクを塗布することによって隣接する導体同士を導通させることとなり回路パターンを作製できる。導体間の隙間に塗布された導体インクは、毛細管現象によって、導通させようとする隣接する導体間の隙間全体に広がり、隙間の交点に達すると導体間のの隙間が急激に大きくなるため表面張力によって停止する。この場合でも、導体インクは導体側面と基板とで作られる空間に保持されるため、平面上に導電インクを塗布して作られた回路パターンに比べると、遙かに大きな断面積を有することができ、回路パターンの抵抗値を低くすることができる。本考案により、複雑な工程及び大掛かりな設備を必要とせずに、電気的にも優れたプリント基板を作ることができる。
請求項6の考案によれば、請求項2、請求項4、請求項5の考案の効果に加え、回路パターンを構成しない導電体が回路パターンを構成する導電体に電気的に接続する事態を防止できるため、プリント基板の信頼性が向上する。
請求項7の考案によれば、請求項3〜請求項5の考案の効果に加え、回路パターンを構成しない導電体が回路パターンを構成する導電体に電気的に接続する事態を防止できるため、プリント基板の信頼性が向上する。
請求項8の考案によれば、請求項1〜請求項7の考案の効果に加え、印刷装置が情報パターン部の情報を読み取ることにより、基板に対して適切な導電インクの印刷が可能である。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。但し、図面は模式的なものであり、各材料層の厚みやその比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な厚みや寸法は以下の説明を参酌して判断すべきものである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれている。
(第1の実施の形態)
図1〜図3は本考案の第1の実施の形態を示し、図1(a)はプリント基板の平面図、図1(b)は図1(a)のA1−A1線断面図、図1(c)は図1(a)のB1−B1線断面図、図2(a)は導電インクを印刷したプリント基板の平面図、図2(b)は図2(a)のA2−A2線断面図、図2(c)は図2(a)のB2−B2線断面図、図3(a)は絶縁インクを印刷したプリント基板の平面図、図3(b)は図3(a)のA3−A3線断面図、図3(c)は図3(a)のB3−B3線断面図である。
図1(a)〜(c)に示すように、プリント基板1は、絶縁性の基板2と、この基板2の一面に設けられ、互いに隣接するもの同士が隙間3を介して配置された多数の導電体4と、隙間3の各交点に配置された多数の障壁部5と、基板2の上面で、且つ、多数の導電体4のエリアの外側に設けられた情報パターン部6とを備えている。
多数の導電体4は、格子状の隙間3で仕切られることによって均等な正方形状に細分化されている。この多数の導電体4は、片面銅張り積層板の銅箔部をエッチング処理し、銅箔部に格子状の隙間を形成することによって作製されている。各導電体4の厚みは、16μm〜32μm程度であり、各導電体4の大きさは、一辺が0.07〜0.1mm程度である。隣接する導電体4間の隙間3の寸法は、30〜50μm程度である。
各障壁部5は、絶縁性樹脂にて形成されている。障壁部5は、例えば熱硬化型や光硬化型の絶縁性樹脂をインクジェット式印刷装置で吐出し、吐出した絶縁性樹脂を硬化処理することによって形成されている。
情報パターン部6は、図示しないインクジェット式印刷装置にて印刷する場合に利用する各種情報を、導電体となる銅箔部をエッチング処理するときに同時に作り込まれたものである。
導体インクにて回路パターンを作製する際は、プリント基板を印刷機に設置し、印刷機に設けられている読み取り装置にてプリント基板全体をトレースする。これにより情報パターンの位置から、配置された導電体の基準位置とプリント基板が置かれた角度を知ることができ、印刷する場合の位置精度を向上させることができる。また、情報パターン部6の一部は、バーコード部からなり、このバーコード部により、導電体のピッチ、隙間の間隔、導体部の膜厚等の情報を得る。これにより、導体同士を導通させる場合のインク量や吐出位置を最良にすることができる。
次に、上記プリント基板1に用いて所望の回路パターンを有するプリント基板10を作製する手順を説明する。導電インクを吐出するインクジェット式印刷装置に上記プリント基板1を被印刷体としてセットする。そして、図2(a)〜(c)に示すように、隣接する導電体4間の隙間3の内で、所望の回路パターン上に位置する隙間3に導電インクを吐出する。吐出した導電インクは、毛細管現象によって隙間3に充填される。このように充填された導電インクを乾燥させることによって導電インク部11を形成する。これで、導電体4と導電インク部11によって所望の回路パターンが形成される。
次に、絶縁インクを吐出するインクジェット式印刷装置に上記プリント基板1を被印刷体としてセットする。そして、図3(a)〜(c)に示すように、回路パターンを構成しない各導電体4上に絶縁インクを吐出する。吐出した絶縁インクは、導電体4の上面及び側面に濡れ広がってその周囲の隙間3にまで入り込む。このように濡れ広がった絶縁インクを乾燥させることによって各導電体4の表面全体を絶縁インク部12で覆う。なお、電子部品を搭載する場合には、電子部品を搭載する導電体4上には絶縁インクを塗布しない。これで、所望の回路パターンを有するプリント基板10の作製が完了する。
以上、第1の実施の形態に係るプリント基板1では、プリント基板1に単に導電インクを印刷すれば回路パターンを作製できる。そして、作製された回路パターンは、導電体4がほとんどの面積を占めるために、導電インクのみで作製された回路パターンに較べて抵抗値が低い。又、隙間3に塗布された導電インクは、毛細管現象によって隙間3の全体に広がり幅寸法及び高さ寸法の大きな導電インク部11を形成するため、平面上に塗布して形成される導電インク部に較べて、十分な断面積を有するものとなる。又、導電インク部11はその三面で隙間3の内面に密着するため、平面上に塗布して形成される導電インク部に較べて、強度的に強い。以上より、所望の回路パターンの作製に際し、複雑な工程及び大掛かりな設備を必要とせず、しかも、回路の抵抗値が低く、導通の信頼性の高い回路パターンを作製できる。
この第1の実施の形態では、4つの導電体4を仕切る隙間3の交点位置に障壁部5がそれぞれ設けられているので、隣接する導電体4間の隙間3に塗布された導電インクが障壁部5によって堰き止められるため、導通させるべき導電体4同士のみを確実に導通させることができる。
なお、この第1の実施の形態では、隙間3が格子状に配置されているため、4つの導電体4を仕切る隙間3の交点位置に障壁部5が設けられている。障壁部5を設ける隙間3の位置は、導電体4を細分化するパターンによって異なるが、3つ以上の導電体4を仕切る隙間3の位置に設けることになる。
この第1の実施の形態では、導電インク部11で接続されず、且つ、電子部品が搭載されない導電体4の表面が絶縁インク部12で覆われている。従って、回路パターンを構成しない導電体4が回路パターンを構成する導電体4に電気的に接続する事態を防止できるため、プリント基板10の信頼性が向上する。
この第1の実施の形態では、基板2上には情報パターン部6が設けられているので、インクジェット式印刷装置が情報パターン部6の情報を読み取ることにより、プリント基板1の適切な位置に導電インクを吐出することができる。この第1の実施の形態に係る情報パターン部6は、位置情報のみであるが、バーコード式にすることによって、種々の情報(例えばインク吐出量)を有するよう構成しても良い。
(第2の実施の形態)
図4〜図6は本考案の第2の実施の形態を示し、図4(a)はプリント基板の平面図、図4(b)は図4(a)のA4−A4線断面図、図4(c)は図4(a)のB4−B4線断面図、図5(a)は導電インクを印刷したプリント基板の平面図、図5(b)は図5(a)のA5−A5線断面図、図5(c)は図5(a)のB5−B5線断面図、図6(a)は絶縁インクを印刷したプリント基板の平面図、図6(b)は図6(a)のA6−A6線断面図、図6(c)は図6(a)のB6−B6線断面図である。
図4(a)〜(c)に示すように、プリント基板20は、絶縁性の基板21と、この基板21の一面に設けられ、互いに隣接するもの同士が隙間22を介して配置された多数の導電体23と、基板21の上面で、且つ、多数の導電体23のエリアの外側に設けられた情報パターン部24とを備えている。
多数の導電体23は、前記第1の実施の形態のものと同様であり、格子状の隙間22で仕切られることによって均等な正方形状に細分化されている。格子状に配置された隙間22の各交点の箇所は、円形状とされ、他の箇所よりも幅が広い幅広隙間22aとされている。なお、幅広隙間22aは、楕円形状、四角形状等であっても良い。
情報パターン部24の構成は、前記第1の実施の形態のものと同様であるため、説明を省略する。
上記プリント基板20を用いて、前記第1の実施の形態と同様の手順で所望の回路パターンを有するプリント基板30を作製できる。簡単に説明すると、図4(a)〜(c)に示すプリント基板20をインクジェット式印刷装置にセットする。図5(a)〜(c)に示すように、隣接する導電体23間の隙間22の内で、所望の回路パターン上に位置する隙間22に導電インクを吐出し、吐出した導電インクを乾燥させることによって導電インク部31を形成する。次に、図6(a)〜(c)に示すように、回路パターンを構成しない各導電体23上に絶縁インクを吐出し、吐出した絶縁インクを乾燥させて各導電体23の表面全体を絶縁インク部31で覆えば完了する。
以上、第2の実施の形態に係るプリント基板20では、前記第1の実施の形態と同様の理由により、所望の回路パターンの作製に際し、複雑な工程及び大掛かりな設備を必要とせず、しかも、回路の抵抗値が低く、導通の信頼性の高い回路パターンを作製できる。
この第2の実施の形態では、4つの導電体23を仕切る隙間22の交点位置が幅広隙間22aにそれぞれ形成されているので、隣接する導電体23間の隙間22に塗布された導電インクが毛細管現象によって隙間22の全体に広がるべく移動するが、表面張力によって幅広隙間22aにまで流れ込まないため、導通させるべき導電体23同士のみを確実に導通させることができる。
なお、この第2の実施の形態では、隙間22が格子状に配置されているため、4つの導電体23を仕切る隙間22の交点位置が幅広隙間22aに形成されている。幅広隙間22aを設ける隙間22の位置は、導電体23を細分化するパターンによって異なるが、3つ以上の導電体23を仕切る隙間22の位置を幅広隙間22aとする。
(第3の実施の形態)
図7〜図12は本考案の第3の実施の形態を示し、図7(a)はプリント基板の平面図、図7(b)は図7(a)のC1−C1線断面図、図8(a)は導電インクを印刷したプリント基板の平面図、図8(b)は図8(a)のC2−C2線断面図、図9(a)は絶縁インクを印刷したプリント基板の平面図、図9(b)は図9(a)のC3−C3線断面図、図10(a)は隣接する導電体間を導電インク部で接続した状態を示す平面図、図10(b)は図10(a)のD1−D1線断面図、図11(a)は第2の導電体とその外周の第1の導電体間を導電インク部で接続した状態を示す平面図、図11(b)は図11(a)のD2−D2線断面図、図12(a)は両面の第1と第2の導電体間を導電インク部で接続した状態を示す平面図、図12(b)は図12(a)のD3−D3線断面図である。
なお、図8(a)、図9(a)、図10(a)、図11(a)、図12(a)では、導電インク部51を明確化のためにハッチング表示する。
図7(a)〜(c)に示すように、プリント基板40は、絶縁性の基板41と、この基板41の両面に設けられ、互いに隣接するもの同士が隙間42を介して配置された多数の第1の導電体43と、それぞれの第1の導電体43の中央に環状の隙間47を介して配置された第2の導電体46と、基板41の上面で、且つ、多数の第1の導電体43のエリア(第2の導電体46も含む。)の外側に設けられた情報パターン部44とを備えている。つまり、前記第1及び第2の実施の形態と異なり、多数の導電体としての第1の導電体43と第2の導電体46とが基板41の両面に設けられている。各面の多数の第1の導電体43の構成は、前記第1及び第2の実施形態と同様であり、格子状の隙間42で仕切られることによって均等な正方形状に細分化されている。格子状に配置された隙間42の各交点の箇所は、前記第2の実施の形態と同様に、他の箇所よりも幅が広い幅広隙間42aとされている。
基板41の両面に位置し、且つ、互いに対応する第1の導電体43の各位置には、基板41を貫通するスルーホール45がそれぞれ設けられている。基板41の両面で、且つ、スルーホール45の周囲には、互いに導通する第2の導電体46が設けられている。基板41の各面における第2の導電体46とこの外周の第1の導電体43との間には、リング状の隙間47が設けられている。
次に、上記プリント基板40に用いて所望の2層の回路パターンを有するプリント基板50を作製する手順を説明する。導電インクを吐出するインクジェット式印刷装置に上記プリント基板40を被印刷体としてセットする。そして、図8(a)〜(c)に示すように、隣接する第1の導電体43間の隙間42の内で、所望の回路パターン上に位置する隙間42に導電インクを吐出する。又、第1の導電体43と第2の導電体46の隙間47の内で、電子部品60の実装面及び両面の回転パターンを導通させたい位置の隙間47に導電インクを吐出する。プリント基板40の他の面にも同様にして導電インクを吐出する。吐出した導電インクは、毛細管現象によって隙間42,47に充填される。このように充填された導電インクを乾燥させることによって、プリント基板40の両面に導電インク部51を形成する。これで、導電体43とラウンド部47と導電インク部51によって所望の2層の回路パターンが形成される。
次に、絶縁インクを吐出するインクジェット式印刷装置に上記プリント基板40を被印刷体としてセットする。そして、図9(a)〜(c)に示すように、電子部品60を搭載しない各第1の導電体43上及び第2の導電体46上に絶縁インクを吐出する。プリント基板40の他方の面にも同様に絶縁インクを吐出する。吐出した絶縁インクは、第1の導電体43と第2の導電体46の上面及び側面に濡れ広がって周囲の隙間42,47にまで入り込む。このように濡れ広がった絶縁インクを乾燥させることによって第1の導電体43及び第2の導電体46の表面全体を絶縁インク部52で覆う。
この第3の実施の形態では、電子部品60を搭載しない領域であれば、回路パターンを構成する第1の導電体43上及び第2の導電体46上にも絶縁インクを吐出する。そして、絶縁インクの吐出量は、回路パターンを構成している箇所には少量とし、回路パターンを構成していない箇所には多量とする。
最後に、電子部品60を所定位置にマウントする。これで、所望の2層の回路パターンを有するプリント基板50の作製が完了する。
次に、上記した導電インク部51による接続パターンを具体的に説明する。信号パターンの引き回しを行う場合には、図10(a)、(b)に示すように、信号パターン上に位置する隣接する第1の導電体43の隙間42に導電インク部51を形成する。電子部品60のリード部や端子面との接続を行う端子パターンを構成する場合には、図11(a)、(b)に示すように、第2の導電体46とその外周の第1の導電体43との間の隙間47に導電インク部51を形成する。基板41の両面の回路パターン同士を接続する場合には、図12(a)、(b)に示すように、互いに対応する両面のラウンド部46とその外周の導電体43との間の隙間47に共に導電インク部51を形成する。
以上、第3の実施の形態に係るプリント基板40では、前記第1及び第2の実施の形態と同様の理由によって、所望の回路パターンの作製に際し、複雑な工程及び大掛かりな設備を必要とせず、しかも、回路の抵抗値が低く、導通の信頼性の高い回路パターンを作製できる。その上、この第3の実施の形態では、基板41の両面に回路パターンを作製できると共に、互いに対応する両面のラウンド部46と導電体43間の隙間47に導電インク部51を印刷によって設ければ、基板41の両面の回路パターンを電気的に接続することができる。
なお、前記各実施の形態では、インクジェット式印刷装置を用いたが、導電インクや絶縁インクを印刷できる印刷装置であれば良い。又、導電インクと絶縁インクを吐出する印刷装置は同一の印刷装置を使用しても、別の印刷装置を使用しても良いことはもちろんである。
なお、前記各実施の形態では、各導電体4,23,43は、格子状の隙間3,22,42によって細分化されることによって正方形状に形成されているが、各導電体4,23,43は正三角形状、六角形状等に形成したものであっても良いことはもちろんである。正三角形状の場合には、3つの導電体4,23,43を仕切る隙間3,22,42の箇所に絶縁性の障壁部5を設け、又、幅広隙間22a,42aを形成しても良い。
(a)は第1の実施の形態に係るプリント基板の平面図、(b)は図1(a)のA1−A1線に沿った断面図、(c)は図1(a)のB1−B1線に沿った断面図である。 (a)は導電インクを印刷したプリント基板の平面図、(b)は図2(a)のA2−A2線に沿った断面図、(c)は図2(a)のB2−B2線に沿った断面図である。 (a)は絶縁インクを印刷したプリント基板の平面図、(b)は図3(a)のA3−A3線に沿った断面図、(c)は図3(a)のB3−B3線に沿った断面図である。 (a)は第2の実施の形態に係るプリント基板の平面図、(b)は図4(a)のA4−A4線に沿った断面図、(c)は図4(a)のB4−B4線に沿った断面図である。 (a)は導電インクを印刷したプリント基板の平面図、(b)は図5(a)のA5−A5線に沿った断面図、(c)は図5(a)のB5−B5線に沿った断面図である。 (a)は絶縁インクを印刷したプリント基板の平面図、(b)は図6(a)のA6−A6線に沿った断面図、(c)は図6(a)のB6−B6線に沿った断面図である。 (a)は第2の実施の形態に係るプリント基板の平面図、(b)は図7(a)のC1−C1線に沿った断面図である。 (a)は導電インクを印刷したプリント基板の平面図、(b)は図8(a)のC2−C2線に沿った断面図である。 (a)は絶縁インクを印刷したプリント基板の平面図、(b)は図9(a)のC3−C3線に沿った断面図である。 (a)は隣接する導電体間を導電インク部で接続した状態を示す平面図、(b)は図10(a)のD1−D1線断面図である。 (a)はラウンド部とその外周の導電体間を導電インク部で接続した状態を示す平面図、(b)は図11(a)のD2−D2線断面図である。 (a)は両面の導電体間を導電インク部で接続した状態を示す平面図、(b)は図12(a)のD3−D3線断面図である。
符号の説明
1 プリント基板
2 基板
3 隙間
4 導電体
5 障壁部
6 情報パターン部
10 プリント基板
11 導電インク部
12 絶縁インク部
20 プリント基板
21 基板
22 隙間
22a 幅広隙間
23 導電体
24 情報パターン部
30 プリント基板
31 導電インク部
32 絶縁インク部
40 プリント基板
41 基板
42 隙間
42a 幅広隙間
43 導電体
44 情報パターン部
45 スルーホール
46 ラウンド部
47 隙間
50 プリント基板
51 導電インク部
52 絶縁インク部
60 電子部品

Claims (8)

  1. 絶縁性を有する基板と、
    前記基板上に設けられ、互いに隣接するもの同士が隙間を介して配置された多数の導電体と、
    を備えたことを特徴とするプリント基板。
  2. 絶縁性を有する基板と、
    前記基板上に設けられ、互いに隣接するもの同士が隙間を介して配置された多数の導電体と、
    導通させる前記導電体間の前記隙間に、印刷によって充填された導電インク部と、
    を備えたことを特徴とするプリント基板。
  3. 前記多数の導電体は、第1の導電体と第2の導電体とを備えてなり、且つ前記基板の両面に設けられていると共に、両面の対向する前記第1の導電体の位置で前記基板を貫通するスルーホールが設けられ、前記基板の両面で、且つ前記スルーホールの周囲には互いに導通する前記第2の導電体が配置され、前記第2の導電体と前記スルーホールが貫通された両面の前記第1の導電体との間には隙間が設けられたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のプリント基板。
  4. 3つ以上の前記導電体を仕切る隙間の位置には、絶縁性の障壁部が設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載されたプリント基板。
  5. 3つ以上の前記導電体を仕切る隙間の箇所は、2つの前記導電体を仕切る隙間の幅よりも幅が広い幅広隙間とされたことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載されたプリント基板。
  6. 前記導電インク部で接続されず、且つ、電子部品が搭載されない前記導電体の表面は、印刷によって塗布された絶縁インク部で覆われていることを特徴とする請求項2、請求項4又は請求項5のいずれか一項に記載されたプリント基板。
  7. 電子部品が搭載されない前記導電体及び前記ラウンドの表面は、印刷によって塗布された絶縁インク部で覆われていることを特徴とする請求項3乃至請求項5のいずれか一項に記載されたプリント基板。
  8. 前記基板上には、情報パターン部が設けられたことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のプリント基板。
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