JP3131596B2 - 冷凍大根絞り汁製品 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、薬味として用い
られる非常に辛い大根の絞り汁とその製造方法に関する
ものである。

【０００２】

【従来の技術】そもそも薬味として用いられる非常に辛
い大根は、普通の大根と違い果肉にみずみずしさがな
く、そのまま食するには向いておらず、大根をすりおろ
すことによって普通の大根の約１５倍程度の辛味が発生
する。そこで、その辛さを利用して、薬味として用いら
れる非常に辛い大根の絞り汁は、ワサビや唐辛子などと
同じ薬味として用いられてきた。

【０００３】しかし、この大根の絞り汁は、すりおろし
て絞ったらすぐに使い切らないと、肝心の辛味がぬけて
しまうため（室温約２０℃で４５分〜１時間程で辛味は
半分に落ちる）、絞った状態での保存は難しく、使うた
びに絞る手間が掛かり、使い残しの汁は捨ててしまう無
駄もあった。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】本発明は、その手間と
無駄を省き、長期間保存しても使用時には生本来の持つ
独特の風味や辛味が残るようにするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この辛い大根については
フリーズドライの製法も考えられたが、辛味は残っても
風味が損なわれてしまうため、より生に近い風味や辛味
を生かすには絞り汁を冷凍することが最もよい方法であ
ることを突き止め、発明が完成した。

【０００６】本発明は、高速回転のジューサーで大根の
辛味を充分引き出し、絞ったらすぐに急速に超低温の冷
凍庫に収めることで、その後通常の家庭用冷凍庫に長期
保存しても、食する時は生とほとんど変わらない風味と
辛味が生きてくるのである。

【０００７】本発明の冷凍大根絞り汁製品は、薬味用大
根をジューサー等で絞り、その絞り汁を瞬間冷凍して得
ることができる。この冷凍大根絞り汁製品は、キューブ
状（立方体形状）、球状、ハート形、星形など種々の形
状にして提供することができる。また、前記薬味用大根
の絞り汁を袋に流し込み、これを冷凍することによって
板状の冷凍大根絞り汁製品とすることもできる。

【０００８】

【実施例】 大根はよく洗い、皮のまま高速回転のジ
ューサーにかける。 の絞り汁を間をおかず、すぐ
に仕切りの付いたアルミ製の製氷皿に流し込む。あるい
は、袋に充填し、板状に仕上げてもよい。（この時の分
量は、一度に使い切れる量に設定する。） 瞬間冷凍
機に速やかに収め、急速に超低温状態にて保存する。一
度に多量に作る場合には、自動製氷機を利用し、自動的
に製造する。また、見た目も重視するならば、ハート形
や球状・星形などでもよい。

【０００９】

【発明の効果】この発明によって、そばや鍋物などの新
しい食べ方の提案ができる。使用するにあたって、その
都度大根を絞るわずらわしさもなく、また長期間保存で
きることで、業務用にも活用できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明のキューブ状の冷凍大根絞り汁製品の
斜視図である。

【図２】 袋に入れた冷凍大根絞り汁製品の正面図であ
る。

【図３】 図２の側面図である。

【符号の説明】

１ 冷凍大根絞り汁製品 ２ 袋のシールした部分

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 薬味用大根を絞って薬味用大根の絞り汁
   を得た後、ただちに当該薬味用大根の絞り汁を冷凍して
   得たことを特徴とする冷凍薬味用大根絞り汁製品。