JP3131142B2 - 地図データリンケージシステム - Google Patents

地図データリンケージシステム

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JP3131142B2
JP3131142B2 JP08069606A JP6960696A JP3131142B2 JP 3131142 B2 JP3131142 B2 JP 3131142B2 JP 08069606 A JP08069606 A JP 08069606A JP 6960696 A JP6960696 A JP 6960696A JP 3131142 B2 JP3131142 B2 JP 3131142B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、既存の住所データ
ベースと地図データとを関連付ける地図データリンケー
ジシステムに関し、特に、既存の住所データベース中の
住所及び名称を使用して地図データ中の住所及び名称を
検索し、地図データ中の名称中の連続文字列の一致率に
従って住所データベースと地図データを関連付けるリン
ク情報を作成する地図データリンケージシステムに適用
して有効な技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、住宅等の建造物、道路及び地形等
の地図データをCD−ROM(Compact Disc - Read On
ly Memory)等の記憶媒体に記憶し、前記記憶媒体中の
特定の地図データをディスプレイ装置に表示する地図表
示システムが用いられている。
【0003】前記従来の地図表示システムでは、住宅等
の建造物の名称を示す属性名称のデータ及びその所在地
を示す住所名称のデータを前記記憶媒体に格納してお
り、前記属性名称のデータや住所名称のデータを指定す
ることによって、前記の指定された場所の道路や住宅等
の建造物の地図データを前記記憶媒体から読み出してデ
ィスプレイ装置に表示している。
【0004】一方、従来、パーソナルコンピュータ等の
種々のコンピュータの導入している企業では、前記導入
したコンピュータを用いて各種業務を行うことに伴い、
顧客の住所データベースを前記コンピュータ内の記憶装
置に蓄積し、顧客の住所データベースを作成しているこ
とが多い。
【0005】前記の様な顧客の住所データベースでは、
例えば、顧客名称と顧客住所とをコンピュータの記憶装
置に格納しており、顧客名称をキーとして検索を行うこ
とにより、顧客住所を表示することが可能である。
【0006】前記の様に、顧客の住所データベースをコ
ンピュータの記憶装置上に構築している企業では、前記
住所データベース中の顧客住所のデータを呼び出した
後、前記呼び出した顧客住所を前記地図表示システムに
入力して、顧客の住む住宅や顧客企業のビル等の所在地
をディスプレイ装置に表示することにより、客先に訪問
する等の場合に、前記顧客の住所データベースと前記地
図表示システムと連携させて両者を有効利用することが
できる。
【0007】従来の地図表示システムにおいて既存の顧
客の住所データベースをリンクし、前記リンクした住所
データベースを使用して顧客住所を地図表示システムに
表示する場合には、例えば、顧客の住所データベース中
の顧客名称のデータや顧客住所のデータを検索のキーと
して、地図表示システム中の住宅等の建造物の名称を示
す属性名称のデータやその所在地を示す住所名称のデー
タを検索する必要がある。
【0008】前記の様に、顧客の住所データベース中の
顧客名称のデータを検索のキーとして、地図表示システ
ム中の属性名称を検索するときに、顧客名称として略称
や通称を用いていると目的とする住所名称を検索するこ
とができないので、顧客名称である検索対象文字列と、
住所名称である候補文字列とを比較し、両者で一致した
文字の割合により検索を行う曖昧検索の処理が行われて
いる。
【0009】地図情報システムにおいて、類語、略語、
部分語または入れ替え語等の曖昧な検索対象文字列から
検索対象物を探し出す、地図情報システムにおける曖昧
検索方式については、特開平6−162115号に記載
されている。
【0010】その概要は、代表的な場所名が指定された
ときに検索範囲特定データベースを検索して地図データ
の検索範囲を限定し、曖昧な検索名称が文字列として入
力されたときに地図データに格納されている検索範囲内
の建物名のうち入力された文字列と所定の文字数以上の
文字がマッチングする建物名を候補として選択するもの
である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
地図表示システムに既存の住所データベースをリンクす
る処理において、既存の住所データベース中の住所デー
タのみを使用して検索を行う場合には、住所データベー
ス中の住所データの内容が完全でないときには、住所デ
ータの不足している部分を補うことが必要である為、オ
ペレータが手作業で入力しなければならいという問題が
あった。
【0012】また、前記従来の地図表示システムに既存
の住所データベースをリンクする処理において、既存の
住所データベース中の住所データに誤りがある場合に
は、誤った地図データが検索されてしまう為、誤った地
図データとのリンク情報が作成されてしまうという問題
があった。
【0013】前記従来の地図情報システムにおける曖昧
検索方式では、入力された検索対象文字列と所定の文字
数以上の文字がマッチングする候補文字列の建物名を選
択する為、文字の並びとしては検索対象文字列に近いと
思われる候補文字列が建物名として選択されないことが
あるという問題があった。
【0014】例えば、前記従来の地図情報システムにお
ける曖昧検索方式において、検索対象文字列として「L
INK」を入力し、候補文字列の「MILK」及び「L
INKAGE」からマッチングするものを選択する場合
には、以下の様にして一致率を求める処理が行われる。
【0015】つまり、「LINK」と「MILK」で
は、4文字中の「I」、「L」及び「K」の3文字が一
致しているので、75%の一致率となり、「LINK」
と「LINKAGE」では、7文字中の「L」、
「I」、「N」及び「K」の4文字が一致しているの
で、57%の一致率となって、「LINKAGE」は
「LINK」という検索対象文字列と同一の文字の並び
を含んでいるにも拘わらず、一致率は「MILK」より
も低い値となってしまう。
【0016】前記の様に、従来の地図表示システムと既
存の住所データベースとをリンクする場合に、検索対象
文字列と候補文字列との間で一致する文字数のみによっ
て一致率を算出したときには、検索対象文字列及び候補
文字列の文字の並びの類似性は一致率に影響を与えない
為、検索対象文字列と同一または類似した文字の並びを
含んでいる候補文字列が検索されないことがあるという
問題があった。
【0017】本発明の目的は、既存の住所データベース
と地図データとを関連付ける処理の信頼性を向上させる
と共にオペレータの負担を軽減することが可能な技術を
提供することにある。
【0018】本発明の他の目的は、既存の住所データベ
ースと地図データとを関連付ける処理を効率的に行うこ
とが可能な技術を提供することにある。
【0019】本発明の他の目的は、既存の住所データベ
ースと地図データとをリンクさせる処理の精度を向上さ
せることが可能な技術を提供することにある。
【0020】本発明の前記並びにその他の目的と新規な
特徴は、本明細書の記述及び添付図面によって明かにな
るであろう。
【0021】
【課題を解決するための手段】本願によって開示される
発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、
下記のとおりである。
【0022】(1)既存の住所データベースと地図デー
タとを関連付ける地図データリンケージシステムにおい
て、住所データベース中の特定のデータを使用して検索
対象となる地図データの範囲を決定する検索対象住所決
定手段と、検索対象文字列中の1つ以上の文字から成る
連続文字列と候補文字列中の1つ以上の文字から成る連
続文字列との間で一致する連続文字列の数を計数して一
致率を算出する文字列一致率算出手段と、住所データベ
ース中の特定のデータと地図データ中の特定のデータと
を関連付けるリンク情報を作成するリンク情報作成手段
とを備え、前記住所データベース中の特定の検索対象文
字列と、前記検索対象住所決定手段により決定された検
索範囲中の地図データの複数の候補文字列との間で一致
する連続文字列の数を計数して前記文字列一致率算出手
段により一致率を算出し、前記一致率を算出した複数の
候補文字列から特定の候補文字列を選択してリンク情報
作成手段によりリンク情報を作成するものである。
【0023】前記地図データリンケージシステムでは、
まず、前記検索対象住所決定手段により、住所データベ
ース中の特定の住所のデータを使用して、検索対象とな
る地図データ中の住所のデータの範囲を決定する。
【0024】次に、前記文字列一致率算出手段により、
前記住所データベース中の前記特定の住所データに対応
する名称のデータである検索対象文字列と、前記検索対
象住所決定手段により決定された検索範囲中の地図デー
タの名称のデータである複数の候補文字列との間で一致
する連続文字列の数を計数して、連続文字列の一致率を
算出する。
【0025】ここで、連続文字列とは、ある文字列中の
1つ以上の文字から成る文字の並びであり、例えば、文
字列「LINK」では、「L」、「I」、「N」、
「K」、「LI」、「IN」、「NK」、「LIN」、
「INK」、「LINK」が連続文字列となる。
【0026】次に、前記リンク情報作成手段により、前
記一致率を算出した複数の候補文字列から特定の候補文
字列を選択してリンク情報を作成する。
【0027】前記の様に、前記地図データリンケージシ
ステムでは、検索対象文字列と候補文字列との間で一致
する連続文字列の数を計数することにより一致率を算出
するので、検索対象文字列と候補文字列との間で一致す
る文字数を計数するだけでなく、等しい文字の並びを持
つかどうかについても考慮した検索を行うことが可能で
ある。
【0028】以上の様に、前記地図データリンケージシ
ステムによれば、検索対象文字列と候補文字列との間で
一致する連続文字列の数を計数することにより一致率を
算出するので、既存の住所データベースと地図データと
を関連付ける処理の信頼性を向上させると共にオペレー
タの負担を軽減することが可能である。
【0029】(2)前記(1)に記載された地図データ
リンケージシステムにおいて、一致する連続文字列の文
字数の総和を求めることにより検索対象文字列と候補文
字列との間で一致する連続文字列の数を計数して一致率
を算出する文字列一致率算出手段を備えるものである。
【0030】前記地図データリンケージシステムでは、
検索対象文字列と候補文字列との間で一致する連続文字
列の数を求めるときに、先頭から順次一致する連続文字
列の文字数を求め、それらの総和により検索対象文字列
と候補文字列との間で一致する連続文字列の数を計数し
て一致率を算出する。
【0031】前記の様に、先頭から順次一致する連続文
字列の文字数を求め、それらの総和により検索対象文字
列と候補文字列との間で一致する連続文字列の数を計数
して一致率を算出する場合では、検索対象文字列の全て
の連続文字列と候補文字列の全ての連続文字列とを比較
して一致する連続文字列の数を求める場合と比べて、文
字列の一致を調べる回数が少なくなるので、一致する連
続文字列の数を計数する処理を高速に行うことができ
る。
【0032】以上の様に、前記地図データリンケージシ
ステムによれば、一致する連続文字列の文字数の総和に
より連続文字列の一致数を求めるので、既存の住所デー
タベースと地図データとを関連付ける処理を効率的に行
うことが可能である。
【0033】(3)前記(1)または(2)に記載され
た地図データリンケージシステムにおいて、特定の検索
対象文字列と候補文字列との間で算出した一致率と、前
記特定の検索対象文字列と候補文字列とを入れ替えて算
出した一致率との相乗平均により一致率を求める文字列
一致率算出手段を備えるものである。
【0034】前記地図データリンケージシステムでは、
特定の検索対象文字列と候補文字列との間で算出した一
致率と、前記特定の検索対象文字列と候補文字列とを入
れ替えて算出した一致率との相乗平均を求めて、一致率
を算出する。
【0035】文字列の長さが異なる2つの文字列を検索
対象文字列及び候補文字列として一致率を算出した場合
等、特定の検索対象文字列と候補文字列との間で算出し
た一致率と、前記特定の検索対象文字列と候補文字列と
を入れ替えて算出した一致率とが等しくならないことが
ある。
【0036】そこで、前記地図データリンケージシステ
ムでは、特定の検索対象文字列と候補文字列との間で算
出した一致率と、前記特定の検索対象文字列と候補文字
列とを入れ替えて算出した一致率との相乗平均を求め
て、一致率を算出している。
【0037】前記の様に、前記地図データリンケージシ
ステムでは、特定の検索対象文字列と候補文字列につい
て得られた一致率と、前記特定の検索対象文字列と候補
文字列とを入れ換えたときに得られた一致率との相乗平
均を算出しているので、一致率のばらつきを抑えること
が可能である。
【0038】以上の様に、前記地図データリンケージシ
ステムによれば、検索対象文字列と候補文字列とを入れ
替えて求めた一致率との相乗平均により一致率を算出す
るので、既存の住所データベースと地図データとをリン
クさせる処理の精度を向上させることが可能である。
【0039】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の地図データリン
ケージシステムにおいて、検索対象文字列と候補文字列
との間の連続文字列の一致率を算出することにより、既
存の住所データベースと地図データとを関連付ける処理
を行う一実施形態の地図データリンケージシステムにつ
いて説明する。
【0040】図1は、本実施形態の地図データリンケー
ジシステムの概略構成を示す図である。図1において、
110はCPU、120は入力装置、130は出力装
置、140はメモリ、141は検索対象住所決定手段、
142は文字列一致率算出手段、143はリンク情報作
成手段、150は磁気ディスク装置、151は住所デー
タベース、152はリンク情報、160はCD−ROM
駆動装置、161は地図データである。
【0041】図1に示す様に、本実施形態の地図データ
リンケージシステムは、CPU110と、入力装置12
0と、出力装置130と、メモリ140と、検索対象住
所決定手段141と、文字列一致率算出手段142と、
リンク情報作成手段143と、磁気ディスク装置150
と、住所データベース151と、リンク情報152と、
CD−ROM駆動装置160と、地図データ161とを
有している。
【0042】また、図1に示す様に、本実施形態の地図
データリンケージシステムでは、検索条件を入力する入
力装置120と、検索処理画面を出力する出力装置13
0と、検索対象住所決定手段141、文字列一致率算出
手段142及びリンク情報作成手段143を格納したメ
モリ140と、住所データベース151及びリンク情報
152を格納した磁気ディスク装置150と、地図デー
タ161を格納したCD−ROMを駆動するCD−RO
M駆動装置160とをCPU110に接続している。
【0043】本実施形態の地図データリンケージシステ
ムのメモリ140には、住所データベース151中の住
所のデータを使用して検索を行う地図データ161の範
囲を決定する検索対象住所決定手段141と、検索対象
文字列中の連続文字列と検索対象住所決定手段141に
よって決定された範囲中の複数の候補文字列中の連続文
字列との一致数から一致率を算出する文字列一致率算出
手段142と、文字列一致率算出手段142によって一
致率が算出された住所データベース151中の特定のデ
ータと地図データ161中の特定のデータとを関連付け
るリンク情報152を作成するリンク情報作成手段14
3とがロードされている。
【0044】本実施形態の地図データリンケージシステ
ムの磁気ディスク装置150には、複数の顧客の名称と
前記顧客の名称に対応する顧客の住所を格納した住所デ
ータベース151が格納されており、また、リンク情報
作成手段143によって作成された、住所データベース
151中の特定のデータと地図データ161中の特定の
データとを関連付けるリンク情報152が格納される。
【0045】本実施形態の地図データリンケージシステ
ムのCD−ROM駆動装置160には、地図属性データ
と住所データとを有する地図データ161が格納されて
いる。
【0046】図2は、本実施形態の地図データリンケー
ジシステムの住所データベース151の概略構成を示す
図である。図2において、201は顧客ID、202は
顧客名称、203は顧客住所である。
【0047】図2に示す様に、本実施形態の地図データ
リンケージシステムの住所データベース151は、顧客
ID201と、顧客名称202と、顧客住所203とを
有している。
【0048】また、図2に示す様に、本実施形態の地図
データリンケージシステムの住所データベース151で
は、住所データベース151中の顧客データを識別する
顧客ID201に対応して、顧客の個人名や団体名を格
納した顧客名称202と、顧客名称202の住所または
所在地を示す顧客住所203とが格納されており、ま
た、必要に応じて顧客に関する他の情報が格納されてい
ることもある。
【0049】図3は、本実施形態の地図データリンケー
ジシステムの地図データ161の概略構成を示す図であ
る。図3において、300は地図属性データ、301は
地図属性ID、302は属性名称、303は住所コー
ド、304は属性種別、310は住所データ、311は
住所名称、312は含まれるメッシュである。
【0050】図3に示す様に、本実施形態の地図データ
リンケージシステムの地図データ161は、地図属性デ
ータ300と、地図属性ID301と、属性名称302
と、住所コード303と、属性種別304と、住所デー
タ310と、住所名称311と、含まれるメッシュ31
2とを有している。
【0051】また、図3に示す様に、本実施形態の地図
データリンケージシステムの地図データ161では、地
図を複数のメッシュに分割して表現したデータや前記複
数のメッシュの特定のメッシュに対応する住所の情報を
示す地図属性データ300と、特定の住所の名称や対応
するメッシュの情報を示す住所データ310とが格納さ
れている。
【0052】本実施形態の地図データリンケージシステ
ムの地図データ161の地図属性データ300には、地
図データ161中のデータを識別する地図属性ID30
1に対応して、地図上の個人や団体の名称等を示す属性
名称302と、属性名称302の住所または所在地の情
報を識別する住所コード303と、地図上の建造物の種
類を示す属性種別304とが格納されている。
【0053】本実施形態の地図データリンケージシステ
ムの地図データ161の住所コード303には、地図上
の個人や団体の住所または所在地の情報を識別する住所
コード303に対応して、個人や団体の住所または所在
地を示す住所名称311と、住所名称311が含まれる
メッシュ312とが格納されている。
【0054】図4は、本実施形態の地図データリンケー
ジシステムのリンク情報152の概略構成を示す図であ
る。図4において、401は地図IDである。
【0055】図4に示す様に、本実施形態の地図データ
リンケージシステムのリンク情報152は、地図ID4
01を有している。
【0056】また、図4に示す様に、本実施形態の地図
データリンケージシステムのリンク情報152では、住
所データベース151中の顧客データを識別する顧客I
D201と、地図を複数のメッシュに分割して表現した
メッシュ番号と地図データ161中のデータを識別する
地図属性ID301とを示す地図ID401とが関連付
けられて格納されている。
【0057】図5は、本実施形態の地図データリンケー
ジシステムの検索処理画面の概略構成を示す図である。
図5において、510は検索条件、520は検索デー
タ、530は検索結果リストである。
【0058】図5に示す様に、本実施形態の地図データ
リンケージシステムの検索処理画面は、検索条件510
と、検索データ520と、検索結果リスト530とを有
している。
【0059】また、図5に示す様に、本実施形態の地図
データリンケージシステムの検索処理画面では、住所デ
ータベース151中の特定のデータを使用して地図デー
タ161を検索するときの条件を示す検索条件510
と、検索に使用する住所データベース151中の特定の
データを示す検索データ520と、住所データベース1
51中の特定のデータを使用して地図データ161を検
索した結果を示す検索結果リスト530とを表示してい
る。
【0060】本実施形態の地図データリンケージシステ
ムの検索処理画面の検索条件510では、検索モード
と、検索レベルと、最低一致率と、リンク済み物件の検
索とを入力する欄を備えている。
【0061】検索条件510の検索モードの欄は、住所
データベース151と地図データ161とを関連付ける
リンク情報152の作成を自動で行うか、オペレータが
確認しながら手動で行うかを指定するものである。
【0062】検索条件510の検索モードが自動モード
である場合には、検索データ520に表示された住所デ
ータベース151のデータと、検索結果リスト530に
表示された複数の候補文字列の内で最も一致率の高い候
補文字列の地図データ161のデータとのリンク情報1
52を作成する。
【0063】検索条件510の検索モードが手動モード
である場合には、検索データ520に表示された住所デ
ータベース151のデータと、検索結果リスト530に
表示された複数の候補文字列の内でオペレータが選択し
た候補文字列の地図データ161のデータとのリンク情
報152を作成する。
【0064】検索条件510の検索レベルの欄は、住所
データベース151の顧客住所203のどのレベルまで
を検索の対象とするかを指定するものである。
【0065】例えば、住所データベース151中の顧客
住所203である「尾上町5丁目79番1号」を検索デ
ータ520として使用する場合に、検索レベルを大字に
指定すると検索する住所のデータとして「尾上町」が使
用され、字丁目に指定すると「尾上町5丁目」、街区に
指定すると「尾上町5丁目79番」、地番・戸番に指定
すると「尾上町5丁目79番1号」が使用される。
【0066】検索条件510の最低一致率の欄は、検索
結果リスト530に表示する候補文字列の最低の一致率
を指定するものであり、最低一致率の欄に指定された一
致率よりも低い一致率の候補文字列を検索結果リスト5
30が除外するものである。
【0067】検索条件510のリンク済み物件の検索の
欄は、住所データベース151中の複数のデータのリン
ク情報152を作成する際に、既に地図データ161と
のリンク情報152が作成されている住所データベース
151のデータをスキップするかどうかを指定するもの
である。
【0068】本実施形態の地図データリンケージシステ
ムの検索処理画面の検索データ520には、検索に使用
する住所データベース151中の顧客名称202と、顧
客住所203とが表示されている。
【0069】本実施形態の地図データリンケージシステ
ムの検索処理画面の検索結果リスト530には、検索処
理を行った結果、地図データ161中の複数の候補文字
列の内、最低一致率以上の一致率となった属性名称30
2である氏名と、住所名称311である住所と、算出さ
れた一致率とが、一致率で降順にソートされて表示され
ている。
【0070】また、本実施形態の地図データリンケージ
システムの検索処理画面は、検索、一覧、先頭データ、
前データ、次データ及び終了等の複数の操作ボタンを有
しており、前記複数の操作ボタンにより検索の開始また
は中断、リンク済みの地図データ161の一覧、住所デ
ータベース151の先頭データの検索データ520への
設定、住所データベース151の1つ前のデータの検索
データ520への設定、住所データベース151の1つ
次のデータの検索データ520への設定、検索処理の終
了等の操作を行う。
【0071】図6は、本実施形態の地図データリンケー
ジシステムの住所データベースと地図データとを関連付
ける処理の概要を示す図である。
【0072】図6に示す様に、本実施形態の地図データ
リンケージシステムの住所データベースと地図データと
を関連付ける処理では、検索対象住所決定手段141に
より住所データベース151中の顧客住所203を使用
して地図データ161中の検索範囲を決定し、文字列一
致率算出手段142により検索対象文字列である住所デ
ータベース151中の顧客名称202と候補文字列であ
る地図データ161中の属性名称302との連続文字列
の一致率を算出し、リンク情報作成手段143により連
続文字列の一致率の高い住所データベース151中の特
定の顧客ID201と地図ID401とをリンク情報1
52として格納する。
【0073】図7は、本実施形態の地図データリンケー
ジシステムの住所データベースと地図データとを関連付
ける処理の処理手順を示すフローチャートである。
【0074】図7に示す様に、本実施形態の地図データ
リンケージシステムの住所データベースと地図データと
を関連付ける処理では、まず、ステップ701の処理
で、検索処理画面の検索条件510に、検索モード、検
索レベル、最低一致率及びリンク済み物件の検索を設定
する。
【0075】ステップ702の処理では、検索データ5
20として、住所データベース151中の顧客名称20
2と顧客住所203とを検索処理画面に表示する。
【0076】ステップ703の処理では、ステップ70
1の処理で検索条件510として設定した検索レベル
と、ステップ702の処理で設定した住所を使用して、
検索対象住所決定手段141により、地図データ161
中の検索対象住所を決定する。
【0077】ステップ704の処理では、文字列一致率
算出手段142により、検索対象文字列と複数の候補文
字列との間で一致する連続文字列の数を調べ、連続文字
列の一致率を算出する。
【0078】ステップ705の処理では、ステップ70
1の処理で検索条件510として設定した最低一致率以
上のものについて、検索した結果を一致率で降順にソー
トして検索結果リスト530を表示する。
【0079】ステップ706の処理では、ステップ70
1の処理で検索条件510として設定した検索モードが
自動モードであるかどうかを調べ、検索条件510の検
索モードが自動モードである場合には、ステップ707
の処理に進み、検索条件510の検索モードが自動モー
ドではない場合には、ステップ708の処理に進む。
【0080】ステップ707の処理では、ステップ70
5の処理で表示した検索結果リスト530中の複数のデ
ータの中で最大の一致率を持つデータを選択する。
【0081】ステップ708の処理では、ステップ70
5の処理で表示した検索結果リスト530中の複数のデ
ータの中からオペレータが特定のデータを選択する。
【0082】ステップ709の処理では、ステップ70
2の処理で設定された検索データ520で示された住所
データベース151中の特定のデータと、ステップ70
7またはステップ708の処理で選択された地図データ
161中の特定のデータとのリンク情報152をリンク
情報作成手段143により作成する。
【0083】図8は、本実施形態の地図データリンケー
ジシステムの連続文字列の一致文字列数の計数の概要を
示す図である。図8において、801は文字列、802
は連続文字列、803は連続文字列数、804は一致文
字列数、805は一致率である。
【0084】図8に示す様に、本実施形態の地図データ
リンケージシステムの連続文字列の一致文字列数の計数
は、文字列801と、連続文字列802と、連続文字列
数803と、一致文字列数804と、一致率805とを
有している。
【0085】また、図8に示す様に、本実施形態の地図
データリンケージシステムの連続文字列の一致文字列数
の計数では、検索対象文字列または候補文字列である文
字列801と、文字列801中の1つ以上の文字から成
る連続文字列802と、連続文字列802の数を示す連
続文字列数803と、検索対象文字列と候補文字列との
間で一致した連続文字列802の数を示す一致文字列数
804と、連続文字列数803に対する一致文字列数8
04の割合を示す一致率805とを表している。
【0086】本実施形態の地図データリンケージシステ
ムの文字列一致率算出手段142では、検索対象文字列
または候補文字列である文字列801から連続文字列8
02を抽出し、検索対象文字列と候補文字列との間で一
致した連続文字列802の数を調べ、連続文字列数80
3に対する一致文字列数804の割合を示す一致率80
5を算出している。
【0087】ここで、連続文字列802とは、文字列8
01中の1つ以上の文字から成る文字の並びであり、例
えば、図8に示す様に、文字列801である「LIN
K」の連続文字列802は、「L」、「I」、「N」、
「K」、「LI」、「IN」、「NK」、「LIN」、
「INK」、「LINK」であり、その連続文字列数8
03は「10」である。
【0088】また、「LINK」を候補文字列とし、候
補文字列1の「MILK」との間で一致する連続文字列
802の数を調べると、「L」、「I」、「K」の3つ
の連続文字列802が一致しているので、一致文字列数
804は「3」であり、連続文字列数803に対する一
致文字列数804の割合から、一致率805は30%と
なる。
【0089】図9は、本実施形態の地図データリンケー
ジシステムの連続文字列の一致文字列数の計数処理の処
理手順を示すフローチャートである。
【0090】図9に示す様に、本実施形態の地図データ
リンケージシステムの連続文字列の一致文字列数の計数
処理では、検索対象文字列中の連続文字列802と候補
文字列中の連続文字列802とを比較して、一致文字列
数804を求め、一致率805を算出する処理を行う。
【0091】本実施形態の地図データリンケージシステ
ムでは、まず、ステップ901の処理で、住所データベ
ース151中の顧客名称202の文字列801を検索対
象文字列として入力する。
【0092】ステップ902の処理では、ステップ90
1の処理で入力した検索対象文字列の文字列801中の
1つ以上の文字から成る文字の並びを抽出することによ
り、連続文字列802を抽出する。
【0093】ステップ903の処理では、地図データ1
61中の属性名称302の文字列801を候補文字列と
して入力する。
【0094】ステップ904の処理では、ステップ90
3の処理で入力した候補文字列の文字列801中の1つ
以上の文字から成る文字の並びを抽出することにより、
連続文字列802を抽出する。
【0095】ステップ905の処理では、ステップ90
2の処理で抽出した検索対象文字列中の連続文字列80
2と、ステップ904の処理で抽出した候補文字列中の
連続文字列802とを比較し、一致する連続文字列80
2の数を計数して、一致文字列数804を求める。
【0096】ステップ906の処理では、ステップ90
4の処理で抽出した候補文字列の連続文字列数803に
対する、ステップ905の処理で計数した一致文字列数
804の割合を求め、一致率805を算出する。
【0097】ステップ907の処理では、次の候補文字
列があるかどうかを調べ、次の候補文字列がある場合に
はステップ903の処理に戻り、次の候補文字列がない
場合には連続文字列802の一致文字列数804の計数
処理を終了する。
【0098】例えば、本実施形態の地図データリンケー
ジシステムにおいて、検索対象文字列として「LIN
K」を入力し、候補文字列「MILK」及び「LINK
AGE」の一致率805を算出する処理手順は以下の様
になる。
【0099】まず、ステップ901の処理で、住所デー
タベース151中の顧客名称202の文字列801であ
る「LINK」を検索対象文字列として入力する。
【0100】ステップ902の処理では、ステップ90
1の処理で入力した検索対象文字列の文字列801であ
る「LINK」中の1つ以上の文字から成る文字の並び
を抽出することにより、図8に示す様に、連続文字列8
02として、「L」、「I」、「N」、「K」、「L
I」、「IN」、「NK」、「LIN」、「INK」、
「LINK」を抽出する。
【0101】ステップ903の処理では、地図データ1
61中の属性名称302の文字列801である「MIL
K」を候補文字列として入力する。
【0102】ステップ904の処理では、ステップ90
3の処理で入力した候補文字列の文字列801である
「MILK」中の1つ以上の文字から成る文字の並びを
抽出することにより、図8に示す様に、連続文字列80
2として、「M」、「I」、「L」、「K」、「M
I」、「IL」、「LK」、「MIL」、「ILK」、
「MILK」を抽出する。
【0103】ステップ905の処理では、ステップ90
2の処理で抽出した検索対象文字列である「LINK」
中の連続文字列802「L」、「I」、「N」、
「K」、「LI」、「IN」、「NK」、「LIN」、
「INK」、「LINK」と、ステップ904の処理で
抽出した候補文字列である「MILK」中の連続文字列
802「M」、「I」、「L」、「K」、「MI」、
「IL」、「LK」、「MIL」、「ILK」、「MI
LK」とを比較し、一致する連続文字列802である
「L」、「I」、「K」の数を計数して、一致文字列数
804として「3」を求める。
【0104】ステップ906の処理では、ステップ90
4の処理で抽出した候補文字列である「MILK」の連
続文字列数803である「10」に対する、ステップ9
05の処理で計数した一致文字列数804である「3」
の割合を求め、一致率805として30%を算出する。
【0105】ステップ907の処理では、次の候補文字
列があるかどうかを調べ、次の候補文字列として、「L
INKAGE」があるので、ステップ903の処理に戻
る。
【0106】ステップ903の処理では、地図データ1
61中の属性名称302の文字列801である「LIN
KAGE」を候補文字列として入力する。
【0107】ステップ904の処理では、ステップ90
3の処理で入力した候補文字列の文字列801である
「LINKAGE」中の1つ以上の文字から成る文字の
並びを抽出することにより、図8に示す様に、連続文字
列802として、「L」、「I」、「N」、「K」、
「A」、「G」、「E」、「LI」、「IN」、「N
K」、「KA」、「AG」、「GE」、「LIN」、
「INK」、「NKA」、「KAG」、「AGE」、
「LINK」、「INKA」、「NKAG」、「KAG
E」、「LINKA」、「INKAG」、「NKAG
E」、「LINKAG」、「INKAGE」、「LIN
KAGE」を抽出する。
【0108】ステップ905の処理では、ステップ90
2の処理で抽出した検索対象文字列である「LINK」
中の連続文字列802と、ステップ904の処理で抽出
した候補文字列である「LINKAGE」中の連続文字
列802とを比較し、一致する連続文字列802である
「L」、「I」、「N」、「K」、「LI」、「I
N」、「NK」、「LIN」、「INK」、「LIN
K」の数を計数して、一致文字列数804として「1
0」を求める。
【0109】ステップ906の処理では、ステップ90
4の処理で抽出した候補文字列である「LINKAG
E」の連続文字列数803である「28」に対する、ス
テップ905の処理で計数した一致文字列数804であ
る「10」の割合を求め、一致率805として36%を
算出する。
【0110】ステップ907の処理では、次の候補文字
列があるかどうかを調べ、次の候補文字列がないので連
続文字列802の一致文字列数804の計数処理を終了
する。
【0111】従来の地図情報システムにおける曖昧検索
方式では、検索対象文字列として「LINK」を入力
し、候補文字列の「MILK」及び「LINKAGE」
中で一致する文字数を計数してマッチングするものを選
択する場合には、「LINK」と「MILK」では、4
文字中の「I」、「L」及び「K」の3文字が一致して
いるので、75%の文字数一致率となり、「LINK」
と「LINKAGE」では、7文字中の「L」、
「I」、「N」及び「K」の4文字が一致しているの
で、57%の文字数一致率となって、「LINKAG
E」は「LINK」という検索対象文字列と同一の文字
の並びを含んでいるにも拘わらず、文字数一致率は「M
ILK」よりも低い値となっていた。
【0112】前記の様に、本実施形態の地図データリン
ケージシステムでは、検索対象文字列「LINK」に対
する候補文字列「MILK」及び「LINKAGE」の
一致率805は、30%及び36%となって、前記従来
の地図情報システムにおいて、検索対象文字列と同一ま
たは類似した文字の並びを含んでいる候補文字列が検索
されないことがあるという問題を解決することが可能で
ある。
【0113】また、本実施形態の地図データリンケージ
システムにおいて、検索対象文字列と候補文字列との間
で一致する連続文字列802の数により一致率805を
算出する処理を、以下の式に従って行っても良い。
【0114】
【数1】
【0115】ここで、a及びbは任意の文字列、λ
(a)は文字列aの長さ、a+iは文字列aのi文字目
からの文字列、μ(a,b)は文字列aと文字列bとの
それぞれの先頭から一致する文字数である。
【0116】以下に、本実施形態の地図データリンケー
ジシステムの数1における一致文字列数804の計数処
理について説明する。
【0117】図10は、本実施形態の地図データリンケ
ージシステムの数1における一致文字列数の計数処理の
概要を示す図である。
【0118】図10に示す様に、本実施形態の地図デー
タリンケージシステムの数1における一致文字列数の計
数処理では、文字列aと文字列bのそれぞれの先頭から
一致する連続文字列802が存在するかどうかを調べ、
一致する連続文字列802の文字数を計数することによ
り、文字列aと文字列bとの間で一致する連続文字列8
02の数を求める処理を行う。
【0119】本実施形態の地図データリンケージシステ
ムの数1における一致文字列数804の計数処理におい
て、文字列a及び文字列bとして、「LINK」及び
「LINKAGE」の一致文字列数804を計数する場
合には、まず、「LINK」と「LINKAGE」とを
先頭から比較し、一致する連続文字列802の文字数を
計数する。
【0120】「LINK」と「LINKAGE」とを先
頭から比較した場合では、連続文字列802として「L
INK」が一致するので、先頭から比較した場合に一致
する連続文字列802の文字数は4文字となる。
【0121】ここで、図10に示す様に、先頭から比較
した場合に一致する連続文字列802の文字数は、先頭
から比較した場合の連続文字列802の一致文字列数8
04に等しくなっていることが判る。
【0122】すなわち、図10に示す様に、文字列aで
ある「LINK」と文字列bである「LINKAGE」
の1文字目が一致しているということは、文字列aの1
文字目である「L」という1つの連続文字列802が一
致していることを示すものである。
【0123】次に、文字列aである「LINK」と文字
列bである「LINKAGE」の2文字目が一致してい
るということは、文字列aの1及び2文字目である「L
I」という1つの連続文字列802が一致していること
を示すものであることが判る。
【0124】同様にして、文字列aである「LINK」
と文字列bである「LINKAGE」の3または4文字
目の一致は、文字列aの1〜3または1〜4文字目であ
る「LIN」または「LINK」という1つの連続文字
列802が一致していることを示している。
【0125】従って、本実施形態の地図データリンケー
ジシステムにおいて、文字列aの先頭から比較した場合
に一致する文字列b上の連続文字列802の文字数を計
数した後、文字列aの2文字目から比較した場合に一致
する文字列b上の連続文字列802の文字数を累積し、
これを文字列aの最後の文字まで繰り返すことにより、
一致文字列数804を求めることができる。
【0126】前記の様に、本実施形態の地図データリン
ケージシステムの数1における文字列aの先頭から比較
して一致する連続文字列802の文字数を累積すること
により一致文字列数804を求める処理では、文字列a
と文字列bの全ての連続文字列802を抽出した後に文
字列aの連続文字列802と文字列bの連続文字列80
2とを比較する場合と比べて、連続文字列802同士を
比較する比較回数が少ないので、一致文字列数804を
計数する処理を高速に行うことができる。
【0127】次に、本実施形態の地図データリンケージ
システムの数1における連続文字列数803の計数処理
について説明する。
【0128】図11は、本実施形態の地図データリンケ
ージシステムの数1における連続文字列数の算出処理の
概要を示す図である。
【0129】図11に示す様に、本実施形態の地図デー
タリンケージシステムの数1における連続文字列数の算
出処理では、等差数列の総和を求める式により、連続文
字列数803を算出している。
【0130】図11に示す様に、文字列「LINK」中
の1文字を用いた連続文字列802は、「L」、
「I」、「N」、「K」の4つであり、2文字では「L
I」、「IN」、「NK」の3つ、3文字では「LI
N」、「INK」の2つ、4文字では「LINK」の1
つとなっている。
【0131】前記の様に、各文字数における連続文字列
802の数は、初項1公差1の等差数列となっており、
従って、文字数nの文字列801の連続文字列数803
は、n(n+1)/2で表される。
【0132】前記の様に、本実施形態の地図データリン
ケージシステムの数1における連続文字列数803を求
める処理では、等差数列の総和を求める式により連続文
字列数803を算出しているので、全ての連続文字列8
02を抽出した後に連続文字列802の総数を計数する
場合と比べて、連続文字列数803を求める処理を高速
に行うことができる。
【0133】次に、本実施形態の地図データリンケージ
システムの数1における一致率805を相乗平均により
求める処理について説明する。
【0134】図8に示す様に、本実施形態の地図データ
リンケージシステムにおいて、検索対象文字列「LIN
K」により候補文字列「LINKAGE」の一致率80
5を算出すると36%となるが、検索対象文字列と候補
文字列とを入れ換えて、検索対象文字列「LINKAG
E」により候補文字列「LINK」の一致率805を算
出すると、候補文字列「LINK」の連続文字列数80
3は「10」、一致文字列数804は「10」となっ
て、その一致率805は100%となる。
【0135】前記の様に、単に一致率805を算出した
場合には、検索対象文字列と候補文字列を入れ換えたと
きに一致率805が異なる値になってしまうので、本実
施形態の地図データリンケージシステムの数1では、特
定の検索対象文字列と候補文字列について得られた一致
率805と、前記特定の検索対象文字列と候補文字列と
を入れ換えたときに得られた一致率805との相乗平均
を算出することにより、検索対象文字列と候補文字列と
が逆になった場合でも同じ一致率805が得られる様に
している。
【0136】前記の様に、本実施形態の地図データリン
ケージシステムの数1では、特定の検索対象文字列と候
補文字列について得られた一致率805と、前記特定の
検索対象文字列と候補文字列とを入れ換えたときに得ら
れた一致率805との相乗平均を算出しているので、一
致率805のばらつきを抑えることが可能である。
【0137】以上説明した様に、本実施形態の地図デー
タリンケージシステムによれば、検索対象文字列と候補
文字列との間で一致する連続文字列の数を計数すること
により一致率を算出するので、既存の住所データベース
と地図データとを関連付ける処理の信頼性を向上させる
と共にオペレータの負担を軽減することが可能である。
【0138】また、本実施形態の地図データリンケージ
システムによれば、一致する連続文字列の文字数の総和
により連続文字列の一致数を求めるので、既存の住所デ
ータベースと地図データとを関連付ける処理を効率的に
行うことが可能である。
【0139】また、本実施形態の地図データリンケージ
システムによれば、検索対象文字列と候補文字列とを入
れ替えて求めた一致率との相乗平均により一致率を算出
するので、既存の住所データベースと地図データとをリ
ンクさせる処理の精度を向上させることが可能である。
【0140】以上、本発明を前記実施形態に基づき具体
的に説明したが、本発明は、前記実施形態に限定される
ものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々
変更可能であることは勿論である。
【0141】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記のとおりである。
【0142】(1)検索対象文字列と候補文字列との間
で一致する連続文字列の数を計数することにより一致率
を算出するので、既存の住所データベースと地図データ
とを関連付ける処理の信頼性を向上させると共にオペレ
ータの負担を軽減することが可能である。
【0143】(2)一致する連続文字列の文字数の総和
により連続文字列の一致数を求めるので、既存の住所デ
ータベースと地図データとを関連付ける処理を効率的に
行うことが可能である。
【0144】(3)検索対象文字列と候補文字列とを入
れ替えて求めた一致率との相乗平均により一致率を算出
するので、既存の住所データベースと地図データとをリ
ンクさせる処理の精度を向上させることが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態の地図データリンケージシステムの
概略構成を示す図である。
【図2】本実施形態の地図データリンケージシステムの
住所データベース151の概略構成を示す図である。
【図3】本実施形態の地図データリンケージシステムの
地図データ161の概略構成を示す図である。
【図4】本実施形態の地図データリンケージシステムの
リンク情報152の概略構成を示す図である。
【図5】本実施形態の地図データリンケージシステムの
検索処理画面の概略構成を示す図である。
【図6】本実施形態の地図データリンケージシステムの
住所データベースと地図データとを関連付ける処理の概
要を示す図である。
【図7】本実施形態の地図データリンケージシステムの
住所データベースと地図データとを関連付ける処理の処
理手順を示すフローチャートである。
【図8】本実施形態の地図データリンケージシステムの
連続文字列の一致文字列数の計数の概要を示す図であ
る。
【図9】本実施形態の地図データリンケージシステムの
連続文字列の一致文字列数の計数処理の処理手順を示す
フローチャートである。
【図10】本実施形態の地図データリンケージシステム
の数1における一致文字列数の計数処理の概要を示す図
である。
【図11】本実施形態の地図データリンケージシステム
の数1における連続文字列数の算出処理の概要を示す図
である。
【符号の説明】
110…CPU、120…入力装置、130…出力装
置、140…メモリ、141…検索対象住所決定手段、
142…文字列一致率算出手段、143…リンク情報作
成手段、150…磁気ディスク装置、151…住所デー
タベース、152…リンク情報、160…CD−ROM
駆動装置、161…地図データ、201…顧客ID、2
02…顧客名称、203…顧客住所、300…地図属性
データ、301…地図属性ID、302…属性名称、3
03…住所コード、304…属性種別、310…住所デ
ータ、311…住所名称、312…含まれるメッシュ、
401…地図ID、510…検索条件、520…検索デ
ータ、530…検索結果リスト、801…文字列、80
2…連続文字列、803…連続文字列数、804…一致
文字列数、805…一致率。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−255763(JP,A) 特開 平7−210578(JP,A) 特開 平6−314307(JP,A) 特開 平6−162115(JP,A) 特開 平6−35974(JP,A) 特開 平4−279973(JP,A) 特開 平4−101273(JP,A) 特開 平3−265067(JP,A) 特開 平3−189870(JP,A) 特開 平2−108157(JP,A) 特開 平1−217623(JP,A) 特開 昭63−233427(JP,A) 情報処理vol.24,no.4 (1983),pp.514−520 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/30 230 G06F 17/30 170 G06F 17/30 350

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 既存の住所データベースと地図データと
    を関連付ける地図データリンケージシステムにおいて、 住所データベース中の特定のデータを使用して検索対象
    となる地図データの範囲を決定する検索対象住所決定手
    段と、検索対象文字列中の1つ以上の文字から成る連続
    文字列と候補文字列中の1つ以上の文字から成る連続文
    字列との間で一致する連続文字列の数を計数して一致率
    を算出する文字列一致率算出手段と、住所データベース
    中の特定のデータと地図データ中の特定のデータとを関
    連付けるリンク情報を作成するリンク情報作成手段とを
    備え、 前記住所データベース中の特定の検索対象文字列と、前
    記検索対象住所決定手段により決定された検索範囲中の
    地図データの複数の候補文字列との間で一致する連続文
    字列の数を計数して前記文字列一致率算出手段により一
    致率を算出し、前記一致率を算出した複数の候補文字列
    から特定の候補文字列を選択してリンク情報作成手段に
    よりリンク情報を作成することを特徴とする地図データ
    リンケージシステム。
  2. 【請求項2】 一致する連続文字列の文字数の総和を求
    めることにより検索対象文字列と候補文字列との間で一
    致する連続文字列の数を計数して一致率を算出する文字
    列一致率算出手段を備えることを特徴とする請求項1に
    記載された地図データリンケージシステム。
  3. 【請求項3】 特定の検索対象文字列と候補文字列との
    間で算出した一致率と、前記特定の検索対象文字列と候
    補文字列とを入れ替えて算出した一致率との相乗平均に
    より一致率を求める文字列一致率算出手段を備えること
    を特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載
    された地図データリンケージシステム。
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