JP3130478B2 - 障子の取付構造 - Google Patents

障子の取付構造

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JP3130478B2
JP3130478B2 JP08292580A JP29258096A JP3130478B2 JP 3130478 B2 JP3130478 B2 JP 3130478B2 JP 08292580 A JP08292580 A JP 08292580A JP 29258096 A JP29258096 A JP 29258096A JP 3130478 B2 JP3130478 B2 JP 3130478B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、障子の取付構造に
係り、特に突出し窓、開き窓、FIX窓等における障子
を、方立や無目あるいは窓枠等の支持枠に取り付ける際
の取付構造に関する。
【0002】
【背景技術】従来、突出し窓やFIX窓などの障子の上
框を、窓枠や無目等の支持枠に取り付ける場合、例えば
実公平2−47731号公報に記載されているように、
障子の上框に連結部材(アタッチメント)を取り付け、
この連結部材を支持枠(上枠や無目)の下面に沿って配
置し、下側からビス止めしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、連結部
材を支持枠の下面にビス止めする際は、連結部材に形成
されたビス穴を支持枠に形成されたビス穴に位置合わせ
しなければならず、特に連結部材は通常障子に予め取り
付けられていることから、障子をクレーンなどで支えな
がら障子を室内外方向などに動かしてビス穴の位置合わ
せを行わなければならず、作業性が悪いという問題があ
った。
【0004】その上、連結部材をビス止めする際には、
連結部材が支持枠下面から離れないように障子を持ち上
げておかなければならず、この点でも作業性が悪いとい
う問題があった。さらに、連結部材をビス止めするま
で、クレーンなどで障子を吊り上げておかなければなら
ず、1つの障子を取り付ける際のクレーンの拘束時間が
長くなり、クレーンの稼働効率も低下するという問題も
あった。
【0005】本発明の第1の目的は、障子を支持枠に連
結部材を用いて取り付ける際の作業性を向上することが
できる障子の取付構造を提供することにある。
【0006】一方、突出し窓や外開き窓等においては、
障子を支持枠に取り付ける連結部材(アタッチメント)
を、障子に対して回動自在に取り付けてヒンジとして利
用していた。
【0007】しかしながら、この連結部材は、予め障子
に取り付けられた状態で支持枠に固定されるため、特に
障子を吊り上げて支持枠の取付位置に移動した際に支持
枠にぶつかると、障子に対して回動して所定の取付位置
からずれてしまい、その位置を直したり、連結部材を作
業者が抑えながら固定作業を行わなければならず、取付
作業性が低下するという問題があった。
【0008】本発明の第2の目的は、障子に回動可能に
取り付けられてヒンジとして作用する連結部材を、支持
枠に容易に取り付けることができ、その取付作業性を向
上することができる障子の取付構造を提供することにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、障子を支
持枠に取り付ける取付構造であって、前記障子の少なく
とも上框に連結部材を取り付け、この連結部材に連結部
材の本体部に対し直角に上方向へ折曲され支持枠にビス
止めするための取付片と、支持枠に係止される係止片と
を設け、この上框が取り付けられる支持枠に前記連結部
材の係止片が上方から挿入される受け部を形成したこと
を特徴とするものである。
【0010】このような本発明においては、連結部材を
障子の少なくとも上框に取り付けておき、この障子を支
持する支持枠の受け部に前記連結部材の係止片を上方か
ら挿入して係止する。この際、連結部材には障子の自重
により下方に向かって力が加わり、このため連結部材
は、受け部と連結部材とが当接される所定の位置に確実
に配置される。このため、連結部材の取付片に形成され
るビス穴と、支持枠に形成されるビス穴との位置合わせ
を確実に行うことができ、障子の取付作業性を向上でき
る。
【0011】また、障子は連結部材を介して受け部に係
止されて仮固定されるため、連結部材を支持枠にビス止
めする際に、障子をクレーン等で吊り上げておく必要が
無く、クレーンの稼働効率を向上できて障子の取付作業
性をより向上できる。
【0012】また、本発明は、障子を支持枠に取り付け
る取付構造であって、前記障子の少なくとも上框に連結
部材を取り付け、この連結部材に支持枠にビス止めする
ための取付片と、支持枠に係止される係止片とを設け、
この上框が取り付けられる支持枠に前記連結部材の係止
片が上方から挿入される受け部を形成するとともに、
記係止片および受け部の少なくとも一方は、係止片を受
け部に挿入した際に前記取付片が支持枠側に移動するよ
うに傾斜されていることを特徴とするものである。この
傾斜は、係止片を連結部材本体に対して斜めに形成した
り、受け部の内面に傾斜面を形成することなどで形成さ
れる。
【0013】このような傾斜が設けられていれば、連結
部材の係止片を受け部内に挿入すると、傾斜部分に沿っ
て連結部材が支持枠側に移動し、支持枠に密着される。
これにより、連結部材の取付片を支持枠に密着させるこ
ともでき、ビス穴が確実に位置合わせされることと合わ
せて、容易にビス止めすることができて作業性を向上す
ることができる。
【0014】第2の発明は、障子を支持枠に取り付ける
取付構造であって、前記障子の少なくとも1つの框を、
この框に対して回動可能に取り付けられるヒンジ部材を
介して支持枠に取り付けるとともに、この框およびヒン
ジ部材の一方に、框およびヒンジ部材の他方に当接して
框に対するヒンジ部材の回動を規制可能な位置保持片を
形成したことを特徴とする。
【0015】このような位置保持片を形成しておけば、
障子に取り付けられたヒンジ部材を支持枠に取り付ける
際に、障子とヒンジ部材とが一体化されるため、ヒンジ
部材が支持枠等に当接しても障子に対して回動してしま
うことがなく、ヒンジ部材を支持枠に容易に取り付ける
ことができる。
【0016】この際、前記位置保持片の基部には剛性が
位置保持片の他の部分よりも小さくされた折曲誘発部が
形成されていることが好ましい。位置保持片は、ヒンジ
部材の取付時のみに機能すればよいため、障子を支持枠
に取り付けた後には、取り除く必要がある。この際、位
置保持片に折曲誘発部を形成しておけば、障子を回動さ
せて開いて位置保持片を押し曲げることができ、位置保
持片を切断することなく、位置保持機能を容易に除去す
ることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
面に基づいて説明する。本実施形態は、図1,2に示す
ように、突出し窓と、その上下および左右に配置された
FIX窓とを有するカーテンウォールにおいて、突出し
窓用の障子1と、FIX窓用の障子2とを、アルミ押出
成形等で形成された無目5、方立6からなる支持枠に取
り付ける際に本発明を適用したものである。
【0018】無目5は、2本の方立6間に掛け渡されて
ビス止めされており、その室外面5Aには上方が開口さ
れた溝状の受け部7が形成されている。図3にも示すよ
うに、受け部7の室外側突辺の上端内面側には傾斜面7
Aが形成されるとともに、室内側の内面には突起7Bが
形成されている。
【0019】また、無目5の室外面5Aには、ビス穴を
ドリルで形成する位置を示す溝5Bが形成されている。
【0020】突出し窓用の障子1は、アルミの押出成形
などによって形成された同一形状の上框11、下框12
と左右の竪框13とを框組みすることで構成されてい
る。この各框11〜13の内周側にはガラス14が保持
されている。
【0021】各框11〜13には、外周面に沿って開口
された円筒状の軸受溝15が形成されている。そして、
障子1の上框11の軸受溝15には、溝15に対して回
動自在に嵌合された軸部21を有するヒンジ部材20が
取り付けられている。
【0022】このヒンジ部材20の室内側端縁には、図
3〜8にも示すように、ヒンジ部材20の本体部に対し
て直角に折曲されて無目5にビス18で固定される取付
片22と、本体部に対して斜め下方に向かって形成され
て無目5の受け部7内に挿入される係止片23とが形成
されている。
【0023】また、ヒンジ部材20には、障子1の取付
時には上框11に当接され、障子1を取付後に開いた際
には障子1によって折り曲げられる位置保持片24が形
成されている。この位置保持片24の基部には、溝が形
成されて薄肉とされることで位置保持片24の他の部分
よりも剛性が小さくされた折曲誘発部24Aが形成され
ている。
【0024】なお、障子1の下框12と無目5との間に
は、障子1の最大開き角度を調整する開閉調整器16が
取り付けられている。また、障子1の左右の竪框13お
よび下框12は、各無目5、方立6には連結されていな
い。
【0025】一方、FIX窓用の障子2は、前記障子1
と同一の框材を用いて構成されている。すなわち、障子
2は、上框11、下框12、竪框13を組んでガラス1
4を保持させることで構成されている。
【0026】そして、障子2の上框11の軸受溝15に
は、障子1の上框11に取り付けられたヒンジ部材20
と同一形状の連結部材30が嵌合されている。また、竪
框13の軸受溝15には、係止片23が形成されておら
ず、取付片22のみが形成された連結部材31が嵌合さ
れている。
【0027】各框11,13は、連結部材30,31の
各取付片22を無目5や方立6にビス18で固定するこ
とで、支持枠に取り付けられている。また、障子2の下
框12は、無目5の上面にビス止めされたストッパー3
2に係止されて開かないように取り付けられている。
【0028】なお、障子1、2の各框11〜13には、
無目5および方立6に当接されて気密性を確保するガス
ケット35がそれぞれ取り付けられている。
【0029】このような本実施形態において、障子1の
取付手順を図3〜8を参照して説明する。まず、予めヒ
ンジ部材20を障子1の上框11に取り付けておく。こ
の際、ヒンジ部材20の位置保持片24は、上框11に
当接されており、上框11に対してヒンジ部材20が回
動しないようにされている。
【0030】そして、図3に示すように、障子1をクレ
ーン等で持ち上げて無目5の取付位置に運び、図4に示
すように、ヒンジ部材20の係止片23が傾斜面7Aに
沿って受け部7内に挿入されるように、障子1を斜め下
方に移動する(図4の矢印方向)。
【0031】すると、ヒンジ部材20の係止片23は、
図5に示すように、受け部7の傾斜面7Aおよび突起7
Bに沿って移動し、受け部7の室外側突辺がヒンジ部材
20に当接されて係止され、障子1が仮固定される。
【0032】この際、障子1からクレーンを外し、ヒン
ジ部材20に障子1の自重が加わると、ヒンジ部材20
には受け部7の突辺が当接された位置を支点として回転
モーメントが加わるが、ヒンジ部材20の係止片23が
突起7Bに当接してその回転モーメントが支持されるた
め、障子1が脱落することはない。
【0033】そして、障子1が仮固定された状態で、ド
リルを用いて無目5の溝5B部分にねじ穴を形成し、図
6にも示すように、ヒンジ部材20の取付片22を介し
てねじ18をねじ込んでヒンジ部材20を固定する。
【0034】障子1の上框11が固定されたら、図7に
示すように、障子1を室外側に大きく開く。すると、障
子1がヒンジ部材20に対して回動することで、位置保
持片24が押し上げられ、折曲誘発部24Aが塑性変形
して折曲される。
【0035】次に、障子1を閉めて開閉調整器16を障
子1の下框12および無目5間に取り付けることで、障
子1の取付作業が完了する。なお、位置保持片24は、
図8に示すように、塑性変形された状態に留まっている
ので、障子1の開閉時に障子1側に当接することもな
く、障子1はスムーズに開閉される。
【0036】一方、FIX窓用の障子2を取り付けるに
は、障子2の上框11、竪框13に各連結部材30,3
1をそれぞれ取り付けておく。この際、竪框13に取り
付ける連結部材31は、左右に隣接して配置される他の
障子2の竪框13に取り付けられた連結部材31と干渉
しないように、ピース状に形成されたものを用い、隣接
する各障子2毎にずらした位置に取り付けるようにす
る。
【0037】また、障子2の下框12が取り付けられる
無目5の上面には、ストッパー32を予めビス止めして
おく。
【0038】次に、障子1の場合と同様に、障子2をク
レーン等で吊り上げ、下框12の係止片12Aをストッ
パー32の室内側に差し込みつつ、障子2の上框11の
連結部材30を、その係止片23が無目5の受け部7内
に挿入されるように、障子2を斜め下方に移動する。
【0039】障子2は、受け部7および係止片23の接
触面が傾斜され、かつストッパー32および下框12の
係止片12Aの接触面も傾斜されていることで、下方に
移動するとともに無目5や方立6側にも移動し、各連結
部材30,31の取付片22は無目5および方立6に密
着される。そして、各連結部材30,31の取付片22
を無目5、方立6にビス18で固定することでFIX窓
用の障子2も無目5、方立6に取り付けられる。
【0040】以上のように、各障子1,2を順次取り付
けることでカーテンウォールが構成される。
【0041】このような本実施形態によれば、突出し窓
用の障子1や、FIX窓用の障子2を、無目5、方立6
に取り付ける際に、各障子1,2の上框11に取り付け
られたヒンジ部材20、連結部材30の各係止片22
を、無目5の受け部7内に上方から挿入し、障子1,2
の自重でヒンジ部材20、連結部材30が受け部7に係
止されるように構成したので、障子1,2つまりはヒン
ジ部材20、連結部材30を、常に受け部7に当接され
る決まった位置に係止することができる。このため、ヒ
ンジ部材20や連結部材30を無目5に固定する際のビ
ス穴の位置合わせを確実にかつ容易に行うことができ、
障子1,2の取付作業を簡単に行うことができる。
【0042】また、障子1,2を無目5に仮固定すれば
障子1,2をクレーン等で支えながらビス止め作業を行
う必要が無く、クレーンを障子1,2から外すことがで
きるので、クレーンの稼働効率も向上できて各障子1,
2を行して効率的に取り付けることもでき、取付作業
性をより一層向上することができる。
【0043】また、前記実施形態では、無目5の受け部
7に傾斜面7Aを形成し、ヒンジ部材20、連結部材3
0の係止片23も本体に対して傾斜するように構成して
いるので、受け部7内に係止片23を挿入した際に、係
止片23を各傾斜面7Aに沿って斜め下方に移動でき、
障子1,2も無目5、方立6側に移動させることができ
る。このため、各取付片22が無目5や方立6から離れ
てしまうこともなく、ビス18を確実にかつ容易にねじ
込んで固定することができ、取付作業性をより一層向上
することができる。
【0044】さらに、係止片23を受け部7内に挿入す
ることで、障子1,2を徐々に斜め下方に移動できるの
で、障子1,2に予め取り付けられている各ガスケット
35も徐々に無目5や方立6に当てることができる。こ
のため、障子1,2を取り付ける際に、ガスケット35
が無目5や方立6に当たってめくり上がったり、外れて
しまうことを確実に防止することができる。
【0045】また、障子1,2は、係止片23や受け部
7の傾斜面7Aの作用により、常に室内側つまり無目5
や方立6側に引き寄せられる状態となり、障子1,2の
ガスケット35を確実に無目5、方立6に密着させるこ
とができて水密性能を安定させることができる。
【0046】この際、ヒンジ部材20や連結部材30の
係止片23は、受け部7の突起7Bに係止されているの
で、ヒンジ部材20や連結部材30に加わる回転モーメ
ントを確実に支持することができ、ビス止めされる前の
仮固定状態の障子1,2であってもその脱落を確実に防
止することができる。
【0047】また、各ヒンジ部材20や連結部材30,
31には、障子1,2に当接する位置保持片24が形成
されているため、障子1,2の取付時に無目5や方立6
にヒンジ部材20や連結部材30,31が当接したり、
障子1,2の輸送時に振動が加わっても、ヒンジ部材2
0や連結部材30,31が回転して移動してしまうこと
が無く、ヒンジ部材20や連結部材30,31の係止片
23を受け部7内に挿入したり、取付片22を無目5、
方立6に密着させることを確実にかつ簡単に行うことが
できる。
【0048】さらに、この位置保持片24は、障子1を
開いて大きな力を加えれば、塑性変形により折り曲げる
ことができるため、障子1を取り付けた後では障子1を
容易に開閉することができる。この際、位置保持片24
の基部に折曲誘発部24Aを形成し、塑性変形する場所
を限定しているので、位置保持片24に大きな力を加え
れば、位置保持片24を確実にかつ比較的容易に折り曲
げることができる。
【0049】また、突出し窓用の障子1においては、開
閉調整器16と上框11のヒンジ部材20とを無目5か
ら取り外すことで、上下左右に隣接する他の障子2を取
り外すことなく、障子1のみを取り外すことができ、施
工後にガラス交換等のメンテナンス作業が発生した際の
作業性を向上することができる。同様に、FIX窓用の
障子2においても、上框11,竪框13の連結部材3
0,31を無目5、方立6から取り外すだけで、その障
子2のみを交換することができ、メンテナンス作業を容
易に行うことができる。
【0050】さらに、各障子1,2において、同一断面
形状の形材を上框11、下框12、竪框13として共用
しており、つまり各障子1,2のすべての框11〜13
を1種類の形材で構成しているので、部品種類を非常に
少なくできて製造コストを低減することができる。
【0051】また、ヒンジ部材20と連結部材30とは
同一形状であり、また連結部材31も係止片23が設け
られていないだけで類似した形状であるため、その製造
が容易に行え、部品種類も少なくできて製造コストを低
減することができる。
【0052】なお、本発明は前記実施の形態に限定され
るものではない。例えば、前記ヒンジ部材20の位置保
持片24に隣接した位置には、図6〜8に点線で記載し
たように、位置保持片24が塑性変形された際の折曲角
度を設定する突起部25を形成してもよい。
【0053】このような突起部25を形成すれば、位置
保持片24の折曲角度を設定することができ、位置保持
片24を折り曲げる際に障子1を回動させすぎて上側の
障子2に衝突させたり、位置保持片24を切断してしま
うことを確実に防止できるとともに、障子1の最大開閉
角度を位置保持片24で設定することもできる。ただ
し、障子1の最大開閉角度は、開閉調整器16で設定で
きるため、突起部25は必ずしも設けなくてもよい。
【0054】さらに、位置保持片24としては、図9に
示すように、障子1側に設けてもよい。要するに、位置
保持片は、ヒンジ部材20および障子1の一方に設けら
れ、ヒンジ部材20および障子1の他方に当接するよう
に構成されて障子1に対してヒンジ部材20が回転する
ことを防止できるものであればよく、具体的な構成は実
施にあたって適宜設定すればよい。
【0055】なお、ヒンジ部材20における位置保持片
24は、障子1取付後に切断して除去してもよく、この
場合には切断誘発部24Aは必ずしも設けなくてもよ
い。また、切断誘発部24Aは、必ずしも薄肉に形成さ
れたものに限らず、位置保持片24の他の部分よりも剛
性が低くなるように構成されていればよい。
【0056】また、ヒンジ部材20、連結部材30,3
1や、障子1,2の框材11〜13の材質は、アルミ、
ステンレス、樹脂などの適宜な材質が利用でき、特に位
置保持片24が設けられるヒンジ部材20や障子1は位
置保持片24が塑性変形可能な材質であることが好まし
い。
【0057】さらに、各框11〜13およびヒンジ部材
20としては、図10に示すように、軸部21が障子1
の外側(上框11においては上方)に向かって折曲され
た位置に設けられ、各框11〜13に軸部21に引っか
けられるフック40を形成したものを用いてもよい。要
するに、ヒンジ部材20としては、障子1の上框11に
回動可能に取り付けられるものであればよく、具体的構
成は適宜設定すればよい。なお、図10においては、フ
ック40が上方に外れないように、カバー片41が無目
5に取り付けられている。
【0058】また、前記実施形態では、受け部7に傾斜
面7Aを形成し、ヒンジ部材20、連結部材30の係止
片23も斜めに設けていたが、いずれか一方を傾斜させ
て設けてもよいし、いずれも傾斜させずに設けてもよ
い。
【0059】また、前記実施形態では、ヒンジ部材20
と連結部材30とは同一のものを用いていたが、例え
ば、FIX窓用の障子2の框11〜13を、障子1の框
11〜13とは異なる形材を用いることなどによって、
連結部材30もヒンジ部材20と異なる形状のものを用
いてもよい。ただし、連結部材30をヒンジ部材20と
同一形状にすれば、ヒンジ部材20、連結部材30や框
11〜13用の部品種類を少なくできてコストを低減す
ることができる利点がある。
【0060】さらに、前記実施形態では、ヒンジ部材2
0は障子1の上框11に取り付けられていたが、例えば
ヒンジ部材20を竪框13や下框12に取り付けて、外
開き窓や外倒し窓などを構成してもよい。また、障子
1,2を支持する支持枠としては、無目5、方立6に限
らず、ユニット式カーテンウォールを構成する場合のよ
うに、建物の躯体に取り付けられる窓枠を支持枠として
もよい。
【0061】
【発明の効果】以上に述べたように第1の発明によれ
ば、障子を支持枠に連結部材を用いて取り付ける際の作
業性を向上することができる。
【0062】また、第2の発明によれば、障子に回動可
能に取り付けられてヒンジとして作用する連結部材を、
支持枠に容易に取り付けることができてその取付作業性
を向上することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の障子の取付構造を示す縦
断面図である。
【図2】前記実施形態の障子の取付構造を示す横断面図
である。
【図3】前記実施形態の障子の取付手順を示す説明図で
ある。
【図4】前記実施形態の障子の取付手順を示す説明図で
ある。
【図5】前記実施形態の障子の取付手順を示す説明図で
ある。
【図6】前記実施形態の障子の取付手順を示す説明図で
ある。
【図7】前記実施形態の障子の取付手順を示す説明図で
ある。
【図8】前記実施形態の障子の取付手順を示す説明図で
ある。
【図9】本発明の変形例における障子を示す図である。
【図10】本発明の変形例における障子の取付構造を示
す図である。
【符号の説明】
1…突出し窓用の障子、2…FIX窓用の障子、5…支
持枠である無目、6…支持枠である方立、7…受け部、
7A…傾斜面、7B…突起、11…上框、12…下框、
13…竪框、20…ヒンジ部材、22…取付片、23…
係止片、24…位置保持片、24A…折曲誘発部、3
0,31…連結部材、40…フック。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭61−32483(JP,U) 実公 平3−55745(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E06B 3/38

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 障子を支持枠に取り付ける取付構造であ
    って、前記障子の少なくとも上框には連結部材が取り付
    けられ、この連結部材には連結部材の本体部に対し直角
    に上方向へ折曲され支持枠にビス止めするための取付片
    と、支持枠に係止される係止片とが設けられ、この上框
    が取り付けられる支持枠には上方に開口され前記連結部
    材の係止片が上方から挿入される受け部が形成されてい
    る障子の取付構造。
  2. 【請求項2】 障子を支持枠に取り付ける取付構造であ
    って、前記障子の少なくとも上框には連結部材が取り付
    けられ、この連結部材には支持枠にビス止めするための
    取付片と、支持枠に係止される係止片とが設けられ、こ
    の上框が取り付けられる支持枠には前記連結部材の係止
    片が上方から挿入される受け部が形成されているととも
    に、前記係止片および受け部の少なくとも一方は、係止
    片を受け部に挿入するにしたがって前記取付片が支持枠
    側に移動するように傾斜されている障子の取付構造。
  3. 【請求項3】 障子を支持枠に取り付ける取付構造であ
    って、前記障子の少なくとも1つの框は、この框に対し
    て回動可能に取り付けられるヒンジ部材を介して支持枠
    に取り付けられ、前記框およびヒンジ部材の一方には、
    框およびヒンジ部材の他方に当接して框に対するヒンジ
    部材の回動を規制可能な位置保持片が形成されている障
    子の取付構造。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の障子の取付構造であっ
    て、前記位置保持片の基部には剛性が位置保持片の他の
    部分よりも小さくされた折曲誘発部が形成されている障
    子の取付構造。
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