JP3130249B2 - 紙製緩衝体及びその製造装置 - Google Patents

紙製緩衝体及びその製造装置

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JP3130249B2
JP3130249B2 JP08158020A JP15802096A JP3130249B2 JP 3130249 B2 JP3130249 B2 JP 3130249B2 JP 08158020 A JP08158020 A JP 08158020A JP 15802096 A JP15802096 A JP 15802096A JP 3130249 B2 JP3130249 B2 JP 3130249B2
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秀明 細渕
源三 江口
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株式会社クラウン・パッケージ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気製品や精密機
器その他の各種物品を梱包する際に用いる梱包物品保護
用の緩衝体に関し、詳しくは、段ボール等の紙製板材か
らなるシート状基材を折り曲げて形成する紙製緩衝体及
びその製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】旧来、段ボール箱等に梱包した物品を保
管時の積み上げ荷重や運搬時の落下衝撃等から保護する
ための緩衝体として、ウレタンフォームや発泡スチロー
ルからなる樹脂製緩衝体が用いられている。これら樹脂
製緩衝体は、前記積み上げ荷重に対する強度や落下衝撃
の吸収等に優れているものの、廃棄後の処理が難しいた
め環境に対する悪影響が懸念され、しかもリサイクルが
困難であり、近年における地球環境保護の気運の高まり
等からその使用を制限する方向にある。
【0003】一方、このような樹脂製保護体の代替品と
して、特開平6−32373号には、紙製板材からなる
シート状基材(ブランク)で形成した紙製緩衝体が提案
されている。この紙製緩衝体は、物品の側面又は底面に
接する中央板の周囲四辺に内側板を連設し、各内側板の
外端に第1中間板を連設した第1ブランクと、前記中央
板と略同形の中央空所の周囲に第2中間板を有し、且つ
各第2中間板の外端に外側板を連設した第2ブランクと
からなり、それら2枚のブランクを上下に重ねて要所を
折り曲げ立体に組み立てるをもって、上記中央板の周囲
に内側板を立ち上げて物品の収納凹所を形成し、且つそ
の内側板の周囲には外側板を立ち上げ、且つそれら内外
側板の間には、第1中間板と第2中間板を重ねることで
空間を設けた二重構造としたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし乍ら上記従来の
紙製緩衝体は、ほぼ同じ大きさの2枚の紙製板材を所定
形状に打ち抜いて成形した2枚のブランクを用いるが、
第2ブランクはその中央部に空所を有するので、紙製板
材の使用量が多く材料の無駄が生じるという問題があっ
た。さらに、上記空間は内外側板の上端に位置する第
1,第2中間板のみで保持され、その下端側は開放され
ているので、強度面に不安を残すものであった。
【0005】本発明は上述したような従来事情に鑑みて
なされたもので、その目的とする処は、紙製板材からな
るシート状基材を折り曲げて組み立てる紙製緩衝体にお
いて、1枚の紙製板材を有効に利用し、材料の無駄な使
用を可能な限り少なくして低コストで作製することがで
き、しかも旧来の樹脂製緩衝体と同等の緩衝機能を備え
た、新規な紙製保護体とその製造装置を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本願の請求項1に係る発明は、1枚の紙製板材から
成形した少なくとも3枚のシート材を部分的に重ねて折
り曲げ且つ要所を接着して、上面側に梱包物品の嵌合用
凹所を備え、且つその周壁は内外二重構造をなす大略直
方体形状に成形される紙製緩衝体であって、平面視略四
角形状をなす底面部と、該底面部周囲の対向する前後の
二辺から立ち上がる前後の内側面部と、それら内側面部
の端部から外方へ折れ曲がる前後の上縁面部と、それら
上縁面部の端部から下方へ折れ曲がる前後の外側面部と
を有する中央シート材と、上記底面部の右又は左側の端
部に重なる重合面部と、該重合面部の端部から内側へ折
れ曲がる右又は左側の内側面部と、該内側面部の端部か
ら外方へ折れ曲がる右又は左側の上縁面部と、該上縁面
部の端部から下方へ折れ曲がる右又は左側の外側面部
と、該外側面部の端部から内方へ折れ曲がる右又は左側
の下縁面部とを有する左右各々のシート材とからなり、
上記底面部と前後左右の内側面部とで梱包物品の嵌合用
凹所を形成すると共に、該凹所の周囲を上記前後左右の
外側面部で囲んで内外二重壁構造となし、さらに上記夫
々の下縁面部は、前記嵌合用凹所の外側両端に嵌合する
平面視略コ形に形成し、該下縁面部とこれに連なる外側
面部、該外側面部に連なる上縁面部、該上縁面部に連な
る内側面部によって角筒状の壁部を形成したことを要旨
とする。
【0007】以上の構成によれば、中央シート材の底面
部の左右端部に、左右のシート材の重合面部を各々重ね
合わせ、その重合状態を接着やクランプ等により保持す
れば、底面部の四辺から各々立ち上がる前後左右の内側
面部と、それら各内側面部の端部から外方へ折れ曲がる
前後左右の上縁面部と、それら各上縁面部の端部から下
方へ折れ曲がる前後左右の外側面部と、左右の外側面部
の端部から内方へ折れ曲がる下縁面部とを有する1枚の
シート状基材が形成され、該シート状基材を折り曲げ且
つ要所を接着して、梱包物品の嵌合用凹所を有すると共
に、該凹所は内側面部と外側面部とで周壁を形成し、且
つその周壁における相対向する一対の壁部は角筒状をな
す紙製緩衝体が得られる。よって該紙製緩衝体は、周壁
が内外二重構造であって且つその周壁が部分的に角筒形
状をなすので、周壁部が単なる内外二重構造であって周
壁下面側が開放している従来の構造に比べ、強度、耐久
性、衝撃吸収性に優れた効果が得られる。また、中央シ
ート材と左右のシート材を部分的に重合せしめて1枚の
シート状基材を作製するので、例えば平面視略矩形状の
紙製板材の長手方向左右両端部分にて左右のシート材を
成形すると共に、前記紙製板材の長手方向ほぼ中央部分
にて中央シート材を成形するようにすれば、前記紙製板
材を余剰部分が生ずることなく有効に利用して前記3枚
のシート材を得、これらシート材を用いて前記1枚のシ
ート状基材を形成することができる。
【0008】さらに本願の請求項1に係る発明は、上記
構成に加えて、上記前後又は左右の内側面部の左右両側
に、内側へ折れ曲がり隣合う内側面部と重なり合う内側
補強片を設けると共に、上記前後又は左右の外側面部の
左右両側に、内側へ折れ曲がり隣合う外側面部と重なり
合う外側補強片を設け、且つ上記前後又は左右の上縁面
部を、嵌合用凹所の外側に嵌合する平面視略コ形に形成
したことを特徴とする。
【0009】このように構成した場合、前述の作用に加
えて、内側補強片によって嵌合用凹所の内周壁が部分的
に二重構造となり、外側補強片によって嵌合用凹所の外
周壁が部分的に二重構造となり、嵌合用凹所の外側に嵌
合する略コ形の上縁面部の左右両側部によって嵌合用凹
所の上縁周面部が部分的に二重構造になり、これらの相
乗効果によって、紙製緩衝体の強度、耐久性、衝撃吸収
性がより向上する。
【0010】また本願の請求項2に係る発明は、上記請
求項1において、上記前後又は左右の内側面部の左右両
側に、上記嵌合用凹所の外側に嵌合した下縁面部の下面
に係合する係合片を突設すると共に、上記下縁面部に
は、下方へ折れ曲がり右又は左側の内側面部の外面に当
接する支承片を設けたことを特徴とする。
【0011】このように構成した場合、嵌合用凹所の外
側に嵌合した下縁面部の下方への移動を係合片で規制す
ると共に、上方への移動を支承片で規制して、該下縁面
部の嵌合状態を所要の強度をもって保持し、組み立て最
終工程になる下縁面部の曲げ形成を接着剤を用いる事な
く容易且つ確実に行うことができるようになる。また支
承片によって、嵌合用凹所の外側面が部分的に二重構造
となり、上述した相乗効果と相俟って、紙製緩衝体の強
度、耐久性、衝撃吸収性のさらなる向上が期待できる。
【0012】またこのような紙製緩衝体を製造する製造
装置としては、上面を中央シート材の底面部と、左右の
シート材の重合面部の支承面とし、下端周縁に各シート
材の上縁面部を挟持するための鍔部を突設した中型と、
前記支承面に載承した底面部と該底面部の左右端部に重
ねた重合面部とを前記支承面と共に挟持する挟持ブロッ
クと、前記支承面の周囲に突出した内側補強片を下方へ
曲げ形成する出没自在なガイドピンと、該内側補強片の
折り曲げに前後して該内側補強片を有する内側面部を中
型の外側に曲げ形成する上下摺動可能な第一ガイド板
と、前記内側補強片と内側面部の折り曲げ後に内側補強
片を備えない内側面部を中型の外側に曲げ形成する第二
ガイド板とを有し、前記第一及び第二ガイド板の下端部
には上記鍔部と共にシート材の上縁面部を挟持する挟持
面を設けた上型と、型合せした上型と中型の周囲に突出
した各シート材の外側面部を上型の外面に沿って曲げ形
成するための囲み枠を備えた下型とからなり、前記囲み
枠内に上記中型を上下動可能に配すると共に、該中型は
弾発部材で上方へ付勢し、且つ囲み枠の上端には、上記
外側面部の折り曲げに先立ち外側補強片を上方へ曲げ形
成するガイド凸部を設け、さらに囲み枠内面と中型の間
には、上記外側補強片とこれに重なる外側面部とを中型
に向けて押圧する押圧面を備えた押圧板を傾動可能に支
持し、中型の下降に伴い該押圧板が傾動し前記押圧面に
よる押圧力が働くよう構成した製造装置がある。
【0013】該製造装置によれば、中型上面(支承面)
に、中央シート材の底面部と、該底面部の左右端部に重
なる左右シート材の重合面部を載承し、この状態で上型
が下降すると、まずガイドピンと第一ガイド板とで内側
補強片とこれを有する内側面板が曲げ形成され、次いで
第二ガイド板で内側補強片を備えない内側面板が曲げ形
成される。またこれに前後して、前記底面部と重合面部
を、支承面と挟持ブロックで挟持してその重合状態を保
持する。ガイドピンと第一ガイド板は中型下端周縁の鍔
部に当接すると上方へ摺動し、上型は引き続き下降す
る。そうして、第二ガイド板が前記鍔部に当接した時点
で、底面部の四辺に内側面部が各々立ち上がると共に、
内側補強片が隣合う内側面部と重なり合って、梱包物品
の嵌合用凹所が形成され、この時、第一及び第二ガイド
板の下端挟持面と前記鍔部とで、各シート材の上縁面部
を挟持する。この状態からさらに上型を下降させ、弾発
部材の弾性に抗して中型を囲み枠内に下降させると、型
合せした上型と中型の周囲に突出した外側補強片がガイ
ド凸部で曲げ形成され、次いで囲み枠により各外側面部
が曲げ形成されて、内外二重壁構造の嵌合用凹所が形成
される。さらに中型の下降に伴い、押圧板が傾動して押
圧面が外側面部を中型方向へ押圧して、外側の周壁部の
要所にもうけた接着部を強固に接着させる。以上の工程
が終了すると上型が上昇して中型から離型し、組み立て
られた紙製緩衝体を取り出す工程に移るが、該離型時
に、ガイドピン及び第一ガイド板による付勢力が働き、
紙製緩衝体を中型上に残して迅速に取り出せるようにす
る。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1〜図4は紙製緩衝体、図5はシート材、図6
〜図9は製造装置を示す。
【0015】紙製保護体aは、この種技術分野において
周知な紙製板材、例えば積層段ボール等の板紙を所要形
状に型抜きし、且つ所定箇所に谷折り目、山折り目を型
押し等により施してなる中央シート材a’と左右のシー
ト材a”の計3枚のシート材を用い、それらシート材
a’,a”を部分的に重ね合わせ、その重合状態を接着
やクランプ等により保持して1枚のシート状基材を構成
し、該シート状基材を前記各シート材a’,a”の各折
り目に沿って折り曲げ且つ要所を接着して、上面側に梱
包物品の嵌合用凹所a1 を備え且つその周壁は内周壁a
2 、上周壁a3 、外周壁a4 、角筒形状部a5 からなる
内外二重壁構造をなす大略直方体形状に成形される。
【0016】中央シート材a’は、梱包物品を嵌合用凹
所a1 に確実に収めることができる程度の大きさに形成
された平面視略矩形状をなす底面部1と、該底面部1の
外周四辺の内の長辺側に設けた谷折り目1aに連続して
形成され、該谷折り目1aから立ち上がる前後の内側面
部2と、それら内側面部2の端部である山折り目2aに
連続して形成され、該山折り目2aから外方へ折れ曲が
る前後の上縁面部3と、それら上縁面部3の端部である
山折り目3aに連続して形成され、該山折り目3aから
下方へ折れ曲がる前後の外側面部4とを有する。
【0017】左右のシート材a”は、上記底面部1の右
又は左側の端部に重なる重合面部5と、該重合面部5の
端部である谷折り目5aに連続して形成され、該谷折り
目5aから内側へ折れ曲がる右又は左側の内側面部6
と、該内側面部6の端部である山折り目6aに連続して
形成され、該山折り目6aから外方へ折れ曲がる右又は
左側の上縁面部7と、該上縁面部7の端部である山折り
目7aに連続して形成され、該山折り目7aから下方へ
折れ曲がる右又は左側の外側面部8と、該外側面部8の
端部である山折り目8aに連続して形成され、該山折り
目8aから内方へ折れ曲がる右又は左側の下縁面部9と
を有する。
【0018】これら中央シート材a’と左右のシート材
a”は、平面視略矩形状の紙製板材の長手方向左右両端
部分にて左右のシート材a”,a”を型抜き等により成
形すると共に、該紙製板材の長手方向ほぼ中央部分にて
中央シート材a’を型抜き等により成形するようにすれ
ば、該紙製板材を余剰部分が生ずることなく有効に利用
して前記3枚のシート材a’,a’を得ることができ
る。尚、図5は中央シート材a’と左右シート材a”の
平面図を示すが、これらシート材a’,a”の平面側
は、紙製緩衝体aにおける嵌合用凹所a1 の内面側(内
周壁a2 の内面側)、上周壁a3 の上面側、外周壁a4
の外面側を構成するようになる。
【0019】前後の内側面部2は、底面部1の長辺とほ
ぼ同じ長さ(幅)に形成する。また該内側面部2の左右
両端部である谷折り目2bには、該谷折り目2bから内
側へ折れ曲がり、隣合うようになる左右の内側面部6の
内側に重なる内側補強片10を設ける。
【0020】前後の上縁面部3は内側面部2よりも若干
長く形成し、その左右両側に、隣り合うようになる左右
の上縁面部7の左右両端と上下に重なる重合片3bを備
える。
【0021】前後の外側面部4は上縁面部3とほぼ同じ
長さに形成する。またその左右両側には、山折り目4a
から内側へ折れ曲がり、隣合うようになる左右の外側面
部8の内側に重なる外側補強片11を設ける。
【0022】重合面部5は、底面部1の左右両側部分に
載承可能な平面視略四角形状に形成する。左右の内側面
部6は重合面部5とほぼ同幅に形成し、その左右両側に
は、嵌合用凹所a1 の外側に嵌合した下縁面部9の下面
に係合する係合片12を適宜高さ位置に突設する。
【0023】左右の上縁面部7は、内側面部6よりも若
干長く形成し、その左右両側に、上記重合片3bと上下
に重なる重合片7bを備える。また該重合片7bから内
方に突出して左右の内側面部2の外側に沿う突片7cを
設けて、嵌合用凹所a1 の外側両端に嵌合可能な平面視
略コ形に形成する。
【0024】左右の外側面部8は、上縁面部7とほぼ同
じ長さに形成する。下縁面部8は、外側面部8とほぼ同
じ長さに形成する。またその端部は、嵌合用凹所a1 の
外側両端に嵌合可能な凹部13を切欠して、平面視略コ
形に形成する。前記凹部13で囲まれた部分には、谷折
り目13aに連設され、該谷折り目13aから下方へ折
れ曲がり内側面部6の外面に当接する支承片14を設け
る。
【0025】底面部1及び重合面部12には、後述する
製造装置にシート材a’をセットするための位置決め孔
15aを左右両側に各二箇所づつ開穿する。また重合面
部5には、前記位置決め孔15aに連通するガイド孔1
5bを開穿する。
【0026】そうして、中央シート材a’の底面部1の
左右端部に、左右のシート材a”の重合面部5を各々重
ね合わせ、その重合状態を接着やクランプ等により保持
すれば、底面部1の四辺から各々立ち上がる前後左右の
内側面部2,6と、それら各内側面部2,6の端部から
外方へ折れ曲がる前後左右の上縁面部3,7と、それら
各上縁面部3,7の端部から下方へ折れ曲がる前後左右
の外側面部4,8と、左右の外側面部4,8の端部から
内方へ折れ曲がる左右の下縁面部9とを有する1枚のシ
ート状基材が形成される。
【0027】さらに、夫々の内側面部2,6を底面部1
の四辺に沿って立ち上げると共に、内側補強片10を内
側へ折り曲げ左右の内側面部6の内側に重ね合わせて、
嵌合用凹所a1 及びその内周壁a2 を構成する。さら
に、左右の上縁面部7を嵌合用凹所a1 の左右外側に嵌
合させながら内側面部6の外側に折り曲げ、前後の上縁
面部4を内側面部2の外側に折り曲げ、且つ重合片3
b,7bを上下に重ねて上周壁a3 を構成する。さら
に、夫々の外側面部4,8を上縁面部3,7の外側に折
り曲げると共に、外側補強片11を内側へ折り曲げ左右
の外側面部8の内側に重ね合わせて、外周壁a4 を構成
する。さらに、左右の下縁面部9を外側面部8の内側に
折り曲げて凹部13を嵌合用凹所a1 の外側両端に嵌合
させ、その下面側を係合片12に当接係合させると共
に、支承片14を谷折り目13aから下方へ折り曲げて
内側面部6の外面に当接させる。
【0028】このようにして組み立てられた紙製緩衝体
aは、梱包物品の嵌合用凹所a1 を有すると共に、内周
壁a2 と外周壁a4 を備えた内外二重壁構造であって、
且つその周壁の相対向する一対の部分に、内側面部6、
上縁面部7、外側面部8、下縁面部9からなる角筒形状
部a5 が夫々形成されるので、周壁部が単なる内外二重
構造であって周壁下面側が開放している従来の緩衝体に
比べ、強度、耐久性、衝撃吸収性に優れた効果が得られ
る。
【0029】また内側補強片10と内側面部6、外側補
強片11と外側面部8、重合片3bと重合片7b,突片
7c、支承片14と内側面部6が夫々内外若しくは上下
に重なり合うことから、内周壁a2 、上周壁a3 、外周
壁a4 の要所が多層構造となり、上述した効果と相俟っ
て、強度、耐久性、衝撃吸収性のさらなる向上が期待で
きる。
【0030】尚、上記紙製緩衝体aは中央シート材
a’,a”からなるシート状基材を折り曲げると共に要
所を接着して組み立てられるが、その接着箇所は適宜に
設定され、例えば重合片3bと7b、外側補強片11と
外側面部8を接着することが考えられる。
【0031】また内側補強片10を左右の内側面部6に
設ける、外側補強片11を左右の外側面部8に設ける、
係合片12を前後の内側面部2に設ける等の変更は、任
意に選択可能であることは云うまでもない。
【0032】次に、上述した紙製緩衝体aの製造装置
を、図6〜図9を参照して説明する。図中100は中
型、200は上型、300は下型を示す。
【0033】中型100は、上記嵌合用凹所a1 を形成
可能なように略直方体形状に形成し、その上面を中央シ
ート材a’の底面部1の支承面101とする。また中型
100の下端周縁には、各シート材a’の上縁面部3,
7を挟持するための鍔部102を突設する。鍔部102
の外周四辺には側面板103、104を垂設し、短辺側
に設けた側面板103は、後述する押圧板307を作動
させるための作動板となす。また各側面板103、10
4の外面には、中型100の上下摺動をガイドするピン
105を突設する。支承面101には、上記位置決め孔
15a,15bに挿入する位置決めピン106を左右に
二本づつ、計4本突設し、中央シート材a’,左右のシ
ート材a”を、図5に示す平面側を下にして載承する。
【0034】上型200は、不図示の昇降駆動機構によ
り昇降動自在に支持した可動盤201の下面に、上記支
承面101の周囲に突出した左右の内側面部6を中型1
00の外側に曲げ形成する第二ガイド板202,202
を移動不能に垂設する。それら第二ガイド板202の対
向面には第一段部203と第二段部204を夫々設け、
両第一段部203間に第一天板205を、両第二段部2
04間に第二天板206を載承すると共に、それら天板
205,206は可動盤201との間に配したスプリン
グ207,208で下方へ付勢する。
【0035】第二天板206の四角にはガイド孔209
を開穿すると共に、第一天板205の四角にはそのガイ
ド孔209に遊挿するガイド柱210を垂設して、第二
天板206の上下摺動をガイドするようにする。
【0036】また各ガイド柱210の下端には、支承面
1に載承した底面部1と該底面部1の左右端部に重ねた
重合面部5,5とを、前記支承面1と共に挟持する挟持
ブロック210aを設ける。
【0037】第二天板206には、上記支承面101の
周囲に突出した前後の内側面部2,2を中型100の外
側に曲げ形成する第一ガイド板211,211を垂設す
る。また第二ガイド板202の下面には、上記支承面1
01の周囲に突出した内側補強片10を下方へ曲げ形成
するガイドピン212を出没自在に突設し、このガイド
ピン212は不図示のスプリングで下方へ付勢する。
【0038】そうして図示するように、第二ガイド板2
02をガイドピン212、第一ガイド板211より上位
に位置させ、可動盤201の下降に伴いガイドピン21
2が内側補強片10を曲げ形成し、該内側補強片10の
折り曲げ後に、第一ガイド板211が前後の内側面部2
を曲げ形成し、しかる後、第二ガイド板202が左右の
内側面部6を曲げ形成するように構成する。
【0039】第一ガイド板211、第二ガイド板202
の下端部は、上記鍔部102と共にシート材a’,a”
の上縁面部3,7を挟持する挟持面213、214とな
し、中型100と上型200が型合わせされた状態で各
内側面部2,6及び内側補強片10が曲げ形成されて内
周壁a2 が形成され、且つ上縁面部3,7が外側に曲げ
形成されて上周壁a3 が形成されるようにする。
【0040】下型300は、型合せした上型200と中
型100の周囲に突出したシート材a’,a”の外側面
部4,8を、上型200の外面、すなわち、第一ガイド
板211と第二ガイド板202の外側に沿って曲げ形成
するための囲み枠301を備える。囲み枠301は不図
示の基台上に設置した固定盤302上に固定する。
【0041】囲み枠301の内側には上記中型100を
上下動可能に配すると共に、該中型100は、固定盤3
02上に設置したスプリング303で上方へ付勢し、鍔
部102が囲み枠301の上端部より上位に位置するよ
う支持する。
【0042】また囲み枠301には、上述したピン10
5が遊挿されるガイド孔304を上下方向に長く開穿す
る。また囲み枠301の上端所定箇所には、上記外側面
部4,8の折り曲げに先立ち各外側補強片11を上方へ
曲げ形成するガイド凸部305を設ける。
【0043】囲み枠301における上述した側面板10
3と対向する枠板306は、該側面板103から離間せ
しめてその内側に押圧板307を配する。また前記枠板
306の下端側には通孔308を貫通開穿し、該通孔3
08にアジャスタボルト309を遊挿すると共に、該ボ
ルト309に螺嵌したナット310を前記枠板306の
外側に位置させる。
【0044】押圧板307は、その上端部分を、上記外
側補強片11とこれに重なる左右の外側面部8とを中型
100に向けて押圧する押圧面311となし、前記枠板
306と側面板103との間に起立状に配される。押圧
板307の下端側には、前記アジャスタボルト309の
内端が螺嵌するネジ孔312を形成すると共に、枠板3
06との間に配したスプリング313により同下端側を
内方へ付勢する。
【0045】さらに押圧板307の下端には上記側面板
103の下方に位置する受板314を突設し、中型10
0の下降により側面板103下端が受板314に当接し
てこれを押し下げ、これに伴い押圧板307が傾動し、
押圧面311が外側補強片11と外側面部8を中型10
0に向けて押圧するように構成する。またアジャスタボ
ルト309を螺動進退させることで押圧板307の傾斜
角度を調整し、前記押圧面311による押圧力を適宜に
設定できるように構成する。
【0046】以下、上述した製造装置による紙製緩衝体
aの製造について、図10〜図17を参照して説明す
る。図10〜図15は上記製造装置の作動を工程順に示
す説明図で、各図中(a)は縦断正面図、(b)は縦断
側面図を表す。また図16〜図17は、図10〜図15
の各工程に対応するシート材a’,a”の曲げ形成工程
を示す平面図で、図16中の(a)は図10に、(b)
は図11に、(c)は図12に、図17中の(a)は図
13に、(b)は図14に、(c)は図15に夫々対応
している。
【0047】まず図10及び図16(a)に示すよう
に、中型100の支承面101の左右端部に、孔15b
をピン106に挿通せしめて、図5に示す平面側を下に
して左右のシート材a”の重合面部5を載承し、さらに
該支承面101に、孔15aをピン106に挿通せしめ
て、図5に示す平面側を下にしてシート材a’の底面部
1を載承する。
【0048】この状態で上型200が下降すると、まず
ガイドピン212が、支承面101の周囲に突出した内
側補強片10を下方へ曲げ形成する(図11及び図16
(b))。次に第一ガイド板211が、前後の内側面部
2と内側補強片10を中型100の外側へ曲げ形成する
(図12及び図16(c))。次に第二ガイド板202
が左右の内側面部6を曲げ形成する(図13及び図17
(a))。さらに、第一ガイド板211、第二ガイド板
202の下端部挟持面213、214が鍔部102に当
接する状態で、該挟持面213、214と鍔部102と
で上縁面部3,7を挟持し、各内側面部2,6及び内側
補強片10が曲げ形成されて内周壁a2 が形成され、且
つ上縁面部3,7が外側に曲げ形成されて上周壁a3 が
形成される。またこの時、ガイド凸部305が、各外側
補強片11を上方へ曲げ形成する(図14及び図17
(b))。
【0049】この状態からさらに可動盤201を下降さ
せ、スプリング303の弾性に抗して中型100を囲み
枠301内に下降させると、囲み枠301が各外側面部
4,8を曲げ形成する。さらに押圧板307が傾動して
押圧面311が外側面部8と外側補強片11を中型10
0方向へ押圧し、両者8,11の当接面に設けた接着部
を強固に接着させる(図15及び図17(c))。
【0050】以上の工程が終了すると、可動盤201が
上昇して上型200が中型100から離型し、組み立て
られた紙製緩衝体aを取り出す工程に移るが、該離型時
に、ガイドピン212及び第一ガイド板213による付
勢力が働き、紙製緩衝体aを中型100上に残して迅速
に取り出せるようにする。
【0051】このようにして組み立てた紙製緩衝体a
は、左右の下縁面部9を曲げ形成せず、内外の周壁a2
,a4 の間の空間部a6 がその全周にわたり下面側を
開放する未完成の状態であるが、該開放部分を有するこ
とから紙製緩衝体aを上下にスタック可能として、多数
の紙製緩衝体aをできる限り嵩張らない状態で保管でき
るようになる。従って、製作現場から使用現場までの運
搬及び保管にかかるコストを低減できる。しかも使用現
場においては、下縁面部9を下方に折り曲げ嵌合用凹所
a1 の外側端部に嵌合させれば、係合片12と支承片1
4とが該下縁面部9を係止保持するので、接着手段や特
別な装置、治具等を用いることなく簡単な手作業で組み
立てを完了して、即時に使用することができる。
【0052】次に、図18〜図20に示す側部補強部材
bと底部補強部材cについて説明する。これら補強部材
b,cは、梱包物品が重量物である場合等、必要に応じ
て、上記嵌合用凹所a1 内に装填して用いられる。
【0053】側部補強部材bは、嵌合用凹所a1 内の左
右の底部に敷設する底片b1 と、この底片b1 の三辺に
設けた谷折り目b2 に連設され、底片b1 の三辺に沿っ
て立ち上がり内周壁a2 の内面に沿う側片b3 と、各側
片b3 の端部に設けた山折り目b4 に連設され、外側に
曲げ形成されて上周壁a3 上面に重なる上片b5 とから
なる。そうして、嵌合用凹所a1 内の左右両側に夫々装
填し、内周壁a2 、上周壁a3 を多層構造として、紙製
緩衝体aの強度、耐久性、衝撃吸収性をさらに向上せし
めるものである。尚、上記底片b1 には上述した位置決
め孔15a,15bに連通するガイド孔b6 が開穿さ
れ、図20に示す展開状態でシート材a’の底面部1、
シート材aa”の重合面部5と共に中型100の支承面
101に載承することで、紙製緩衝体aと共に曲げ形成
することも可能である。
【0054】底部補強部材cは、上記底面部1より若干
小さい平面視略矩形状の底面部c1と、その周囲四辺に
形成した山折り目c2 に連設され、該山折り目c2 から
外側に曲げ形成される側面部c3 とからなり、嵌合用凹
所a1 の内底部に装填して嵌合用凹所a1 の底壁を多層
構造とし、且つ両底面部1とc1 の間に側面部c3 の高
さ分の間隙を形成して、嵌合用凹所a1 内の強度、耐久
性、衝撃吸収性を極めて高いものとする。
【0055】
【発明の効果】本願の請求項1に係る発明は以上説明し
たように、1枚の紙製板材を型抜きして得られる3枚の
シート材を部分的に重ね合わせて1枚のシート状基材を
作製し、該シート状基材を折り曲げ且つ要所を接着し
て、梱包物品の嵌合用凹所を備え、該凹所の周壁を内外
二重構造となし、且つその周壁が部分的に角筒形状であ
る紙製緩衝体を得ることができた。従って、2枚の紙製
板材を型抜きして得た2枚のシート状基材(ブランク)
を要する従来の紙製緩衝体に比べ、紙製板材の使用量を
大幅に少なくして材料を極めて有効に利用して、低コス
トで作製可能な紙製緩衝体を提供することができた。さ
らに、内外二重壁構造であって且つ部分的に角筒形状を
なす周壁部を備えるので、内外側板からなる単なる二重
壁構造を呈する従来の紙製緩衝体に比べ、強度、耐久
性、耐久性、衝撃吸収性により優れた新規な紙製緩衝体
を供することができた。
【0056】さらに、内側補強片、外側補強片、平面視
略コ形の左右の上縁面部等によって要所が多層構造とな
り、上記角筒形状部分を備える事との相乗作用によって
強度、耐久性、衝撃吸収性がさらに向上し、前述の効果
をより実効あるものとし得る。
【0057】また請求項2記載の紙製緩衝体によれば、
組み立て最終工程において曲げ形成した左右の下縁面部
を、接着手段を用いることなく、係合片と支承片とで係
止保持して組み立てを完了することができる。従って、
製作現場においては左右の下縁面部を曲げ形成せず、内
外二重構造をなす嵌合用凹所の周壁下面側が開放する状
態、すなわち、該開放部分を有することから紙製緩衝体
を上下にスタック可能として、多数の紙製緩衝体をでき
る限り嵩張らない状態で保管できるようにして、製作現
場から使用現場までの運搬及び保管にかかるコストを低
減できる。しかも使用現場においては、左右の下縁面部
を下方に折り曲げ嵌合用凹所の外側端部に嵌合させれ
ば、係合片と支承片とが該下縁面部を係止保持するの
で、接着手段や特別な装置、治具等を用いることなく簡
単な手作業で組み立てを完了して、即時に使用すること
ができる。さらに、支承片によって嵌合用凹所が部分的
に多層構造となり、上述した内側補強片、外側補強片、
略コ形の上縁面部、角筒形状部分を備える事と相俟っ
て、紙製緩衝体の強度、耐久性、衝撃吸収性のさらなる
向上が期待できる等、多くの効果を奏する。
【0058】そして、上述した紙製緩衝体の製造装置と
して、請求項3記載の製造装置を用いることで、中央シ
ート材と左右のシート材を部分的に重ねた状態を保持し
ながら、夫々の内側面部と内側補強片を適時に曲げ形成
した後、各上縁面部を略水平に保持し、さらに夫々の外
側面部と外側補強片を適時に曲げ形成して、上記の如く
嵌合用凹所を有し、その周壁が内外二重構造であって且
つ該周壁の所要箇所に角筒形状部分を形成可能な紙製緩
衝体を、迅速且つ容易に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る紙製緩衝体の実施の形態を示す斜
視図。
【図2】同縦断正面図。
【図3】図2の(X)−(X)線に沿う断面図。
【図4】角筒形状部を分離した状態の斜視図。
【図5】中央シート材と左右のシート材の平面図。
【図6】本発明に係る紙製緩衝体の製造装置の縦断正面
図。
【図7】同装置の縦断側面図。
【図8】同装置の上型の底面図。
【図9】同装置の中型と下型の平面図。
【図10】シート材のセット工程を示す断面図。
【図11】ガイドピンによる内側補強片の曲げ工程を示
す断面図。
【図12】第一ガイド板による内側面部の曲げ工程を示
す断面図。
【図13】第二ガイド板による内側面部の曲げ工程を示
す断面図。
【図14】ガイド凸部による外側補強片の曲げ工程を示
す断面図。
【図15】囲み枠による外側面部の曲げ工程及び押圧面
による押圧工程を示す断面図。
【図16】図10〜図12までの工程に対応する平面説
明図。
【図17】図13〜図15までの工程に対応す平面説明
図。
【図18】補強部材を用いる例を示す斜視図。
【図19】底部補強部材の展開平面図。
【図20】側部補強部材の展開平面図。
【符号の説明】
a:紙製緩衝体 a1 :嵌合用凹所 a2 :内周壁 a3 :上周壁 a4 :外周壁 a5 :角筒形状部 a’:中央シート材 a”:左右のシート材 1:底面部 2:前後の内側面部 3:前後の上縁面部 4:前後の外側面部 5:左右の重合面部 6:左右の内側面部 7:左右の上縁面部 8:左右の外側面部 9:左右の上縁面部 10:内側補強片 11:外側補強片 12:係合片 14:支承片 100:中型 101:支承面 102:鍔部 200:上型 202:第一ガイド板 210a:挟持ブロック 211:第二ガイド板 212:ガイドピン 213,214:挟持面 300:下型 301:囲み枠 305:ガイド凸部 307:押圧板 311:押圧面
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 81/113 B65D 77/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1枚の紙製板材から成形した少なくとも
    3枚のシート材を部分的に重ねて折り曲げ且つ要所を接
    着して、上面側に梱包物品の嵌合用凹所を備え、且つそ
    の周壁は内外二重構造をなす大略直方体形状に成形され
    る紙製緩衝体であって、 平面視略四角形状をなす底面部と、該底面部周囲の対向
    する前後の二辺から立ち上がる前後の内側面部と、それ
    ら内側面部の端部から外方へ折れ曲がる前後の上縁面部
    と、それら上縁面部の端部から下方へ折れ曲がる前後の
    外側面部とを有する中央シート材と、 上記底面部の右又は左側の端部に重なる重合面部と、該
    重合面部の端部から内側へ折れ曲がる右又は左側の内側
    面部と、該内側面部の端部から外方へ折れ曲がる右又は
    左側の上縁面部と、該上縁面部の端部から下方へ折れ曲
    がる右又は左側の外側面部と、該外側面部の端部から内
    方へ折れ曲がる右又は左側の下縁面部とを有する左右各
    々のシート材とからなり、 上記底面部と前後左右の内側面部とで梱包物品の嵌合用
    凹所を形成すると共に、該凹所の周囲を上記前後左右の
    外側面部で囲んで内外二重壁構造となし、上記 夫々の下縁面部は、前記嵌合用凹所の外側両端に嵌
    合する平面視略コ形に形成し、該下縁面部とこれに連な
    る外側面部、上縁面部及び内側面部によって角筒状の壁
    部を形成し、 さらに相対する一対の内側面部の左右両側に、内側へ折
    れ曲がり隣合う内側面部と重なり合う内側補強片を設け
    ると共に、相対する一対の外側面部の左右両側に、内側
    へ折れ曲がり隣合う外側面部と重なり合う外側補強片を
    設け、且つ平行に位置する一対の上縁面部を、嵌合用凹
    所の外側に嵌合する平面視略コ形に形成した ことを特徴
    とする紙製緩衝体。
  2. 【請求項2】 相対する一対の内側面部の左右両側に、
    上記嵌合用凹所の外側に嵌合した下縁面部の下面に係合
    する係合片を突設すると共に、上記下縁面部には、下方
    へ折れ曲がり右又は左側の内側面部の外面に当接する支
    承片を設けたことを特徴とする請求項1記載の紙製緩衝
    体。
  3. 【請求項3】 1枚の紙製板材から成形した3枚のシー
    ト材を部分的に重ねて 折り曲げ且つ要所を接着して、上
    面側に梱包物品の嵌合用凹所を備え、且つその周壁は内
    外二重構造をなす大略直方体形状に成形される紙製緩衝
    体の製造装置であって、 上面を中央シート材の底面部と、左右のシート材の重合
    面部の支承面とし、下端周縁に各シート材の上縁面部を
    挟持するための鍔部を突設した中型と、 前記支承面に載承した底面部と該底面部の左右端部に重
    ねた重合面部とを前記支承面と共に挟持する挟持ブロッ
    クと、前記支承面の周囲に突出した内側補強片を下方へ
    曲げ形成する出没自在なガイドピンと、該内側補強片の
    折り曲げに前後して該内側補強片を有する内側面部を中
    型の外側に曲げ形成する上下摺動可能な第一ガイド板
    と、前記内側補強片と内側面部の折り曲げ後に内側補強
    片を備えない内側面部を中型の外側に曲げ形成する第二
    ガイド板とを有し、前記第一及び第二ガイド板の下端部
    には上記鍔部と共にシート材の上縁面部を挟持する挟持
    面を設けた上型と、 型合せした上型と中型の周囲に突出した各シート材の外
    側面部を上型の外面に沿って曲げ形成するための囲み枠
    を備えた下型とからなり、 前記囲み枠内に上記中型を上下動可能に配すると共に、
    該中型は弾発部材で上方へ付勢し、且つ囲み枠の上端に
    は、上記外側面部の折り曲げに先立ち外側補強片を上方
    へ曲げ形成するガイド凸部を設け、 さらに囲み枠内面と中型の間には、上記外側補強片とこ
    れに重なる外側面部とを中型に向けて押圧する押圧面を
    備えた押圧板を傾動可能に支持し、中型の下降に伴い該
    押圧板が傾動し前記押圧面による押圧力が働くよう構成
    した請求項1又は2記載の紙製緩衝体の製造装置。
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