JP3130204U - ボ−ルカップリング - Google Patents

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義雄 岩瀬
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Abstract

【課題】ボ−ルカップリングに関し、特に、自動工具交換装置や工作機械において、モ−タ−とボ−ルねじを結合する時に使用するボ−ルカップリングに関する。
【解決手段】一方の軸1と他方の軸2とを連結するに当り、一方の軸1の先端部と、他方の軸2の先端部に固定された円筒体4と、それらの間に介在するボ−ル3とでなり、円筒体4は先端の大径部分6とそれに後続する小径部分7とで構成し、大径部分6には、一方の軸1を挿入する軸挿入穴10を設け、大径部分6の内周壁には、ボ−ル3を受入れる複数のボ−ル穴11を設け、一方の軸1を軸挿入穴10に挿入した時、ボ−ル穴11と対向する位置で、挿入された一方の軸1の外周にボ−ル縦溝5を設け、ボ−ル縦溝5は、一方の軸1の先端まで伸長させ、ボ−ル穴11に回転しない状態でほぼ半球部分を嵌め込まれたボ−ル3は、残りのほぼ半球がそれに対向するボ−ル縦溝5内に位置づけられる。
【選択図】図2

Description

本考案は、ボ−ルカップリングに関し、特に、自動工具交換装置や工作機械において、モ−タ−とボ−ルねじを結合する時に使用するボ−ルカップリングに関する。
従来から軸接ぎ手を使用して二軸を連接する技術は種々開発されてきた。一方の軸に対し他方の軸を連接させるためにキ−などを使用してきたが、本考案はボ−ルカップリングであって、従来から使用されてきたキ−に変えて、ボ−ルを使用するものであり、そのボ−ルを軸接手のキ−の代わりに適用するものである。
このようなボ−ルカップリングにおいて、取り付けを簡単にすることは、特に重要である。
なし なし
自動工具交換装置や工作機械のモ−タ−とボ−ルねじを結合する場所に使用するボ−ルカップリングにおいて、取り付けが簡単にできることを第一の課題とする。
また、一方の軸と他方の軸とを心合わせし、他方の軸の先端部に固定された円筒体に対して一方の軸がわずかな前後動をなし得ることを第二の課題とする。
本考案は、一方の軸(1)と他方の軸(2)とを連結するに当り、一方の軸(1)の先端部と、他方の軸(2)の先端部に固定された円筒体(4)と、それらの間に介在するボ−ル(3)とでなり、円筒体(4)は先端の大径部分(6)とそれに後続する小径部分(7)とで構成し、大径部分(6)に、一方の軸(1)を挿入する軸挿入穴(10)を設け、大径部分(6)の内周壁に、ボ−ル(3)を受入れる複数のボ−ル穴(11)を設け、一方の軸(1)を軸挿入穴(10)に挿入した時、ボ−ル穴(11)と対向する位置で一方の軸(1)の外周にボ−ル縦溝(5)を設け、そのボ−ル縦溝(5)は一方の軸(1)の先端まで伸長し、ボ−ル穴(11)に回転しない状態で嵌め込まれたボ−ル(3)は、その一部分がそれに対向するボ−ル縦溝(5)内に位置づけられ、他方の軸(2)の先端部に固定された円筒体(4)に対して一方の軸(1)がわずかな前後動をなし得るボ−ルカップリングである。
また、円筒体(4)の大径部分(6)の先端内側に環状リング溝(8)を設け、その環状リング溝(8)にごみ止め用リング(9)を嵌めたことを上記のボ−ルカップリングに付加したボ−ルカップリングである。
大径部分6の内周壁に、ボ−ル3を受入れる複数のボ−ル穴11を形成する場合、それぞれのボ−ル穴11の真向かいの位置で大径部分6の内周壁に、ボ−ル穴11を形成するための工具挿入孔12を設けているので、ボ−ル穴11を容易に形成することができる。そのボ−ル穴11と対向して位置するボ−ル縦溝5は、一方の軸1の先端まで伸長するので、ボ−ル穴11にボ−ル3を嵌め込んだ状態で一方の軸1を容易に挿入でき、組み立て取り付けを簡単にすることができる効果がある。
また、ボ−ル穴11に回転しない状態で嵌め込まれたボ−ル3を、そのほぼ半球がそれに対向するボ−ル縦溝5内に位置づけたとき、他方の軸2の先端部に固定された円筒体4に対して一方の軸1がわずかな前後動をなし得る効果がある。
本考案では、一方の軸1の先端部と他方の軸2の先端部とを結合するのに、他方の軸2の頭部となる円筒体4を使って、ボ−ル3の全球部分で一方の軸1と円筒体4とを確実に連結し得るので、少ない部品で容易に組立や分解ができる。全体的に見て、部品の数が少なくてすむ。軸の口径が決まれば円筒体4の選択が可能であり、それに従い、必要な伝達力に応じてボ−ル3の寸法も容易に決め得る。
図1は、3個のボ−ルを使用した本考案のボ−ルカップリング部の横断面図であり、図2は、本考案のボ−ルカップリング部の縦断面図であって、2個のボ−ルを通るように切ってとった断面図である。
図2に示すように、本考案のボ−ルカップリングは一方の軸1と他方の軸2とを連結するに当り、一方の軸1の先端部と、他方の軸2の先端部に固定された円筒体4と、それらの間に介在するボ−ル3とでなる。その円筒体4は先端の大径部分6とそれに後続する小径部分7とで構成する。大径部分6には、一方の軸1を挿入する軸挿入穴10を設ける。大径部分6の内周壁には、ボ−ル3を受入れる3個のボ−ル穴11を等間隔をおいて設ける。
一方の軸1を軸挿入穴10に挿入した時、ボ−ル穴11と対向する位置で、挿入された一方の軸1の外周にボ−ル縦溝5を設ける。そのボ−ル縦溝5は、一方の軸1の先端まで伸長させる。ボ−ル穴11に回転しない不動状態でほぼ半球部分を嵌め込まれたボ−ル3は、残りのほぼ半球がそれに対向するボ−ル縦溝5内に位置づけられる。この状態で一方の軸1がボ−ル縦溝5に沿って前後方向へ移動できる距離は約5mmである。
この実施例は、図2に示すように、実施例1の構成に加えて、円筒体(4)の大径部分(6)の先端内側に環状リング溝(8)を設け、その環状リング溝(8)にごみ止め用リング(9)を嵌めたボ−ルカップリングである。
ボ−ルの位置における本考案のボ−ルカップリング部の横断面図であって、3個のボ−ルを使用した例である。 本考案のボ−ルカップリング部の縦断面図であって、2個のボ−ルを通るように切ってとった断面図である。
符号の説明
1 一方の軸
2 他方の軸
3 ボ−ル
4 他方の軸の頭部となる円筒体
5 ボ−ル溝
6 円筒体の大径部分
7 円筒体の小径部分
8 環状リング溝
9 ごみ止め用リング
10 軸挿入穴
11 ボ−ル穴
12 ボ−ル穴を形成するための工具挿入孔

Claims (2)

  1. 一方の軸(1)と他方の軸(2)とを連結するに当り、一方の軸(1)の先端部と、他方の軸(2)の先端部に固定された円筒体(4)と、それらの間に介在するボ−ル(3)とでなり、円筒体(4)は先端の大径部分(6)とそれに後続する小径部分(7)とで構成し、大径部分(6)に、一方の軸(1)を挿入する軸挿入穴(10)を設け、大径部分(6)の内周壁に、ボ−ル(3)を受入れる複数のボ−ル穴(11)を設け、一方の軸(1)を軸挿入穴(10)に挿入した時、ボ−ル穴(11)と対向する位置で一方の軸(1)の外周にボ−ル縦溝(5)を設け、そのボ−ル縦溝(5)は一方の軸(1)の先端まで伸長し、ボ−ル穴(11)に回転しない状態で嵌め込まれたボ−ル(3)は、その一部分がそれに対向するボ−ル縦溝(5)内に位置づけられ、他方の軸(2)の先端部に固定された円筒体(4)と一方の軸(1)との間でわずかな前後動を可能にしたボ−ルカップリング。
  2. 円筒体(4)の大径部分(6)の先端内側に環状リング溝(8)を設け、その環状リング溝(8)にごみ止め用リング(9)を嵌めてなる、請求項1記載のボ−ルカップリング。
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