JP3130011U - 光ダクト装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】光ダクトの折り曲げ部における光のロスを低減化して、光入射側の光ダクトで搬送されてきた光をロス無く光出射側の光ダクトに導く光ダクト装置を提供する。
【解決手段】光入射側光ダクト1と光出射側光ダクト2とが接する辺PP’と、該辺PP’に対向する辺QQ’との距離をrとしたとき、光入射側光ダクト1と光出射側光ダクト2を接続する光ダクト部材3が、辺PP’からの距離rが一定の曲面部材(曲面部材RR’S’Sおよび曲面部材QQ’T’T)と、辺PP’の両端に取り付けられ、辺PP’の両端を中心とした半径rの扇形状の一対の扇状部材(扇状部材PRS及び扇状部材PQTと、扇状部材P’R’S’及び扇状部材P’Q’T’)とから構成される。そして、光ダクト部材3が、光入射側光ダクト1と光出射側光ダクト2の長手方向の軸のなす角度が変更できるように光入射側光ダクト1と光出射側光ダクト2を接続する。
【選択図】図1
【解決手段】光入射側光ダクト1と光出射側光ダクト2とが接する辺PP’と、該辺PP’に対向する辺QQ’との距離をrとしたとき、光入射側光ダクト1と光出射側光ダクト2を接続する光ダクト部材3が、辺PP’からの距離rが一定の曲面部材(曲面部材RR’S’Sおよび曲面部材QQ’T’T)と、辺PP’の両端に取り付けられ、辺PP’の両端を中心とした半径rの扇形状の一対の扇状部材(扇状部材PRS及び扇状部材PQTと、扇状部材P’R’S’及び扇状部材P’Q’T’)とから構成される。そして、光ダクト部材3が、光入射側光ダクト1と光出射側光ダクト2の長手方向の軸のなす角度が変更できるように光入射側光ダクト1と光出射側光ダクト2を接続する。
【選択図】図1
Description
本考案は、光ダクト装置に関し、特に、折り曲げ角度が可変で、光入射側の光ダクトで搬送されてきた光をロス無く、光出射側の光ダクトに導く光ダクト装置に関する。
近年省エネルギーな二酸化炭素の排出削減による環境保護により環境保護の必要性が注目されており、この要望に応えるための手段の一つとして、太陽光を内面を反射率の高い部材で構成したダクトを介して室内に取り込み、照明用光源として利用する光ダクト装置が、各種提案されている(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
この装置は、太陽エネルギーを電気等の他のエネルギーに変換せずにそのまま利用するため、エネルギー利用効率が高く、省エネルギーや二酸化炭素排出削減に貢献できる。
この装置は、太陽エネルギーを電気等の他のエネルギーに変換せずにそのまま利用するため、エネルギー利用効率が高く、省エネルギーや二酸化炭素排出削減に貢献できる。
図5(A)は光ダクト装置の概念図であり、同図は、採光口から自然光を取り込んでオフィスなどの照明に利用する光ダクト装置の一例を示し、同図の光ダクト装置は縦型光ダクトと水平型光ダクトから構成される。また、図5(B)はダクト本体の斜視図であり、同図は水平型ダクトの例を示している。
図5(A)において101は自然光(太陽光)、102は採光口、103は反射板、104は光ダクトである。光ダクト104は例えば図5(B)に示すように、内面が反射面で構成され、採光口102から取り入れた自然光は、光ダクト104内を反射しながら光ダクト奥に搬送される。また、光ダクト104には、光を取り出すための光取り出し口107が設けられ、光ダクト104内を搬送された光は光取り出し口107から室内に放出される。光取り出し口107は矩形状の開口、あるいは、所定の幅の連続した開口で構成され、必要に応じて、光ダクト104の下側、両サイド、四方の面(縦ダクトの場合)に設けることもできる。105は室内、106はガラスなどで形成された保護カバーである。
図5において、自然光101は、採光口102から直接、あるいは反射板103に反射した後、光ダクト104内部に取り込まれ、内面での反射を繰り返しながら照射位置まで運ばれ、光取り出し口107から放出される。
特開2000−149628号公報
特開平7−239417号公報
上記光ダクト装置は、採光口から取り込んだ自然光を光取り出し口まで搬送し室内に放出するものであり、取り込んだ光をできるだけロスさせることなく、室内に放出するのが望ましい。従って、光ダクトを折り曲げた場合の、光ダクトの折り曲げ部における光のロスをできるだけ少なくする必要がある。
従来、光ダクトの折り曲げ部は、例えば特許文献2に示されるように、光の搬送方向に対して、45°に傾けた平板状の板を設けていた(特許文献2の図1参照)。しかし、このような構成の折り曲げ部では、光入射側の光ダクトで搬送されてきた光をロス無く、光出射側のダクトに導くことはできない。すなわち、図6に示すように、光入射側光ダクト104−1から入射する同図の光線L1は光出射側光ダクト104−2内に入射するが、同図L2の光線は、光入射側光ダクト104−1に戻ってしまう。光入射側光ダクト104−1に戻った光は、採光口等から外部に放出されてしまい、有効に利用できない。
従来、光ダクトの折り曲げ部は、例えば特許文献2に示されるように、光の搬送方向に対して、45°に傾けた平板状の板を設けていた(特許文献2の図1参照)。しかし、このような構成の折り曲げ部では、光入射側の光ダクトで搬送されてきた光をロス無く、光出射側のダクトに導くことはできない。すなわち、図6に示すように、光入射側光ダクト104−1から入射する同図の光線L1は光出射側光ダクト104−2内に入射するが、同図L2の光線は、光入射側光ダクト104−1に戻ってしまう。光入射側光ダクト104−1に戻った光は、採光口等から外部に放出されてしまい、有効に利用できない。
一方、上記光ダクト装置を設置する際、採光口の設置位置、光ダクトの配設等は建物の構造等により制約を受けることが多い。例えば、直線状の光ダクトを設置できない場合には、光ダクトを折り曲げて、採光した光を所望の場所に導くことが必要な場合も生ずる。 その場合でも、例えば、図4(A)に示すように光ダクトを斜めに設置する場合や、図4(B)に示すように垂直、水平方向に設置する場合などがあり、設置する建物の状況に応じて、光ダクトの折り曲げ角度を適宜選定して設置することが要求される。
このため、予め工場などで製作した光ダクトを現場で組み立てて建物内に設置する場合、設置現場の状況によって光ダクトの折り曲げ角度を現場で変更しなればならないこともあり、光ダクトの設置に手間取り、多くの工数が要求されることになる。
このため、予め工場などで製作した光ダクトを現場で組み立てて建物内に設置する場合、設置現場の状況によって光ダクトの折り曲げ角度を現場で変更しなればならないこともあり、光ダクトの設置に手間取り、多くの工数が要求されることになる。
以上のように、光ダクト装置は、折り曲げ部において光入射側から光出射側にロスなく光を搬送できるように構成するとともに、現場の状況にあわせて折り曲げ角度を自在に変更できるようにすることが望まれる。
本考案は上記事情に鑑みなされたものであって、本考案の目的は、光ダクトの折り曲げ角度を容易に変更することができ、かつ、折り曲げ角度に係わりなく、光入射側から光出射側にロスなく光を導くことができる光ダクト装置を提供することである。
本考案は上記事情に鑑みなされたものであって、本考案の目的は、光ダクトの折り曲げ角度を容易に変更することができ、かつ、折り曲げ角度に係わりなく、光入射側から光出射側にロスなく光を導くことができる光ダクト装置を提供することである。
上記課題を解決するため、本考案においては、次のようにして前記課題を解決する。
(1)内面が反射面で形成された第1の光ダクトおよび第2の光ダクトと、第1及び第2の光ダクトを接続する、内面が反射面で形成された光ダクト部材とからなる光ダクト装置を設ける。
上記第1の光ダクトと第2の光ダクトは、形状が等しい四角形の横断面を有している。また、上記第1の光ダクトと第2の光ダクトとが、上記四角形の一辺において接しており、上記四角形の上記一辺と、該辺に対向する辺との距離をrとしたとき、上記第1の光ダクトと第2の光ダクトを接続する光ダクト部材は、上記辺からの距離rが一定の曲面部材と、該辺の両端に取り付けられ、上記該辺の両端を中心とした半径rの扇形状の一対の扇状部材とから構成されている。そして、上記光ダクト部材により、上記第1及び第2の光ダクトの長手方向の軸のなす角度が変更できるように上記第1及び第2の光ダクトを接続する。
(2)内面が反射面で形成された第1の光ダクトおよび第2の光ダクトと、該第1の光ダクトと第2の光ダクトとを連続的に接続する内面が反射面で形成された光ダクト部材とからなる光ダクト装置を設ける。
上記第1の光ダクトと第2の光ダクトは、形状が等しい四角形の横断面を有し、上記第1の光ダクトと第2の光ダクトとが、上記四角形の一辺において接しており、上記光ダクト部材は、第1及び第2の接続部材から構成されている。
上記第1の光ダクトと第2の光ダクトとが接する上記四角形の一辺と、該辺に対向する辺との距離をrとしたとき、上記第1及び第2の接続部材は、上記第1の光ダクトと第2の光ダクトとが接する辺を回転軸として該辺の両端に回転可能に支持され、上記回転軸を中心とした半径rの扇形状の一対の扇状部材と、上記一対の扇状部材間に設けられ、上記辺からの距離rが一定の曲面部材とから構成されている。
上記辺と、上記一対の扇状部材の一辺と、曲面部材の一辺とで、上記光ダクトの四角形と同一形状の四角形が形成されている。
また、上記第1の接続部材の上記四角形を形成する一対の扇状部材の一辺と、曲面部材の一辺が、それぞれ、上記第1の光ダクトの上記四角形を形成する4辺の内の、上記第1の光ダクトと第2の光ダクトとが接する辺を除く3辺に接続され、上記第2の接続部材の上記四角形を形成する一対の扇状部材の一辺と、曲面部材の一辺が、それぞれ、上記第2の光ダクトの上記四角形を形成する4辺の内の、上記第1の光ダクトと第2の光ダクトとが接する辺を除く3辺に接続されている。
そして、上記第1及び第2の接続部材は、一方の接続部材が他方の接続部材上でスライドして、上記第1の光ダクトと第2の光ダクトとがなす角度を可変とするよう構成されている。
(1)内面が反射面で形成された第1の光ダクトおよび第2の光ダクトと、第1及び第2の光ダクトを接続する、内面が反射面で形成された光ダクト部材とからなる光ダクト装置を設ける。
上記第1の光ダクトと第2の光ダクトは、形状が等しい四角形の横断面を有している。また、上記第1の光ダクトと第2の光ダクトとが、上記四角形の一辺において接しており、上記四角形の上記一辺と、該辺に対向する辺との距離をrとしたとき、上記第1の光ダクトと第2の光ダクトを接続する光ダクト部材は、上記辺からの距離rが一定の曲面部材と、該辺の両端に取り付けられ、上記該辺の両端を中心とした半径rの扇形状の一対の扇状部材とから構成されている。そして、上記光ダクト部材により、上記第1及び第2の光ダクトの長手方向の軸のなす角度が変更できるように上記第1及び第2の光ダクトを接続する。
(2)内面が反射面で形成された第1の光ダクトおよび第2の光ダクトと、該第1の光ダクトと第2の光ダクトとを連続的に接続する内面が反射面で形成された光ダクト部材とからなる光ダクト装置を設ける。
上記第1の光ダクトと第2の光ダクトは、形状が等しい四角形の横断面を有し、上記第1の光ダクトと第2の光ダクトとが、上記四角形の一辺において接しており、上記光ダクト部材は、第1及び第2の接続部材から構成されている。
上記第1の光ダクトと第2の光ダクトとが接する上記四角形の一辺と、該辺に対向する辺との距離をrとしたとき、上記第1及び第2の接続部材は、上記第1の光ダクトと第2の光ダクトとが接する辺を回転軸として該辺の両端に回転可能に支持され、上記回転軸を中心とした半径rの扇形状の一対の扇状部材と、上記一対の扇状部材間に設けられ、上記辺からの距離rが一定の曲面部材とから構成されている。
上記辺と、上記一対の扇状部材の一辺と、曲面部材の一辺とで、上記光ダクトの四角形と同一形状の四角形が形成されている。
また、上記第1の接続部材の上記四角形を形成する一対の扇状部材の一辺と、曲面部材の一辺が、それぞれ、上記第1の光ダクトの上記四角形を形成する4辺の内の、上記第1の光ダクトと第2の光ダクトとが接する辺を除く3辺に接続され、上記第2の接続部材の上記四角形を形成する一対の扇状部材の一辺と、曲面部材の一辺が、それぞれ、上記第2の光ダクトの上記四角形を形成する4辺の内の、上記第1の光ダクトと第2の光ダクトとが接する辺を除く3辺に接続されている。
そして、上記第1及び第2の接続部材は、一方の接続部材が他方の接続部材上でスライドして、上記第1の光ダクトと第2の光ダクトとがなす角度を可変とするよう構成されている。
本考案の光ダクト装置は、光入射側の光ダクトで搬送され、光ダクト部材の内面に反射した光は、全て光出射側の光ダクトに導入される。従って、本考案の光ダクト装置によれば、光ダクトの折り曲げ部における光のロスを低減化して、光入射側の光ダクトで搬送されてきた光をロス無く光出射側の光ダクトに導くことが可能となる。
また、本考案の光ダクト装置は、光入射側の光ダクトと光出射側の光ダクトの長手方向のなす角度を可変とするよう構成されている。従って、本考案の光ダクト装置によれば、光ダクト装置の施工場所において、該光ダクトを施工する建築物の構造に合わせた最適な施工をすることが可能となる。
また、本考案の光ダクト装置は、光入射側の光ダクトと光出射側の光ダクトの長手方向のなす角度を可変とするよう構成されている。従って、本考案の光ダクト装置によれば、光ダクト装置の施工場所において、該光ダクトを施工する建築物の構造に合わせた最適な施工をすることが可能となる。
図1は本考案の光ダクト装置の構成例を示す図である。本考案の光ダクト装置は、光入射側光ダクト1と光出射側光ダクト2と光ダクト部材3とを備える。光入射側光ダクト1は、光が入射する側の光ダクトである。光出射側光ダクト2は、光が出射する側の光ダクトである。光入射側光ダクト1と光出射側光ダクト2は、内面が反射面で形成されている。光ダクト部材3は、光入射側光ダクト1と光出射側光ダクト2とを接続する、内面が反射面で形成された部材であり、光ダクト装置の折り曲げ部に相当する。
採光口(図示せず)で取り込まれた光は、図1の太線で示すように光入射側光ダクト1内を反射しながらダクト奥に搬送され、光ダクト部材3内で方向変換され、光出射側光ダクト2内に導かれる。そして、光出射側光ダクト2内を反射しながらダクト奥に搬送され、光出射側光ダクト2の光取り出し口20から室内等に放出される。
光入射側光ダクト1と光出射側光ダクト2は、形状が等しい四角形の横断面を有している。上記横断面とは、光ダクトを光ダクトの長手方向(光の搬送方向)に直交する平面で切った断面である。例えば、図1において、光入射側光ダクト1の横断面である四角形PSS’P’は、光出射側光ダクト2の横断面である四角形PQQ’P’と同一形状である。また、光入射側光ダクト1と光出射側光ダクト2とは、辺PP’において接している。
上記四角形PSS’P’において、辺PP’と、該辺PP’と対向する辺SS’との距離(すなわち、辺PSの長さ)は、例えば距離rであり、上記四角形PQQ’P’において、辺PP’と、該辺PP’と対向する辺QQ’との距離(すなわち、辺PQの長さ)は、辺PSの長さと同様に、例えば距離rである。
光ダクト部材3は、接続部材30、31を備える。接続部材30、31は、一方が他方の上でスライドして、光入射側光ダクト1と光出射側光ダクト2とがなす角度を可変とするよう構成されている。光入射側光ダクト1と光出射側光ダクト2とがなす角度とは、光入射側光ダクト1と光出射側光ダクト2の長手方向の軸のなす角度である。
図2(A)乃至(C)は、光ダクト部材の構成を説明する図である。前述したように、光ダクト部材3は、接続部材30と接続部材31とを備える。
図2(A)に示すように、接続部材30は、点P,点P’をそれぞれ中心とした半径rの扇形状の一対の扇状部材PRS,P’R’S’と、該一対の扇状部材PRSと扇状部材P’R’S’との間に設けられ、辺PP’からの距離rが一定の曲面部材RR’S’Sとから構成される。上記扇状部材PRS,P’R’S’は、それぞれ、辺PP’を回転軸として該辺PP’の両端の点P,P’に回転可能に支持されている。
また、接続部材30は光入射側光ダクト1に接続しており、辺PP’と、扇状部材PRSの辺PSと、扇状部材P’R’S’の辺P’S’と、曲面部材RR’S’Sの辺SS’とで、光入射側光ダクト1の横断面である四角形PSS’P’を形成している。すなわち、扇状部材PRSの辺PS、扇状部材P’R’S’の辺P’S’、曲面部材RR’S’Sの辺SS’が、それぞれ、光入射側光ダクト1の横断面である四角形PP’S’Sの辺PS、辺P’S’、辺SS’に接続されている。
接続部材31は、点P,点P’をそれぞれ中心とした半径rの扇形状の一対の扇状部材PQT,P’Q’T’と、該一対の扇状部材PQTと扇状部材P’Q’T’との間に設けられ、辺PP’からの距離rが一定の曲面部材QQ’T’Tとから構成される。上記扇状部材PQT,P’Q’T’は、それぞれ、辺PP’を回転軸として該辺PP’の両端の点P,P’に回転可能に支持されている。
また、接続部材31は光出射側光ダクト2に接続しており、辺PP’と、扇状部材PQTの辺PQと、扇状部材P’Q’T’の辺P’Q’と、曲面部材QQ’T’Tの辺QQ’とで、光出射側光ダクト2の横断面である四角形PQQ’P’を形成している。すなわち、扇状部材PQTの辺PQ、扇状部材P’Q’T’の辺P’Q’、曲面部材QQ’T’Tの辺QQ’が、それぞれ、光出射側光ダクト2の横断面である四角形PQQ’P’の辺PQ、辺P’Q’、辺QQ’に接続されている。
図2(A)中の点線の矢印に示すように、接続部材31を接続部材30に対してかぶせて、接続部材31の点P,点P’がそれぞれ接続部材30の点P,点P’に合うようにすると、図2(B)に示すような光ダクト部材3が構成される。図2(B)に示す光ダクト部材3においては、光入射側光ダクト1と光出射側光ダクト2とがなす角度は、90°である。
図2(B)中に示す光出射側光ダクト2を辺PP’を回転軸として反時計回りに回転させて、光入射側光ダクト1上でスライドさせると、光入射側光ダクト1と光出射側光ダクト2とがなす角度が変化して、図2(C)に示すような光ダクト部材3が構成される。図2(C)に示す光ダクト部材3において、光入射側光ダクト1と光出射側光ダクト2とがなす角度は90°以上である。なお、図2(B)中に示す光出射側光ダクト1を辺PP’を回転中心として時計回りに回転させてスライドさせることによって、光入射側光ダクト1と光出射側光ダクト2とがなす角度が90°以上(鈍角)である光ダクト部材3を構成することもできる。
同様に、図2(B)中に示す光出射側光ダクト2を辺PP’を回転中心として時計回りに回転させてスライドさせたり、光出射側光ダクト1を辺PP’を回転中心として反時計回りに回転させてスライドさせることによって、光入射側光ダクト1と光出射側光ダクト2とがなす角度が90°未満(鋭角)である光ダクト部材3を構成することができる。
図3は、本考案の光ダクト装置内における光の反射の様子を示す図である。図3(A)は、光入射側光ダクト1と光出射側光ダクト2とがなす角度が90°である場合の光ダクト装置の断面を示している。図3(A)中の円弧状部分AEは、前述した図2(B)に示す光ダクト部材3の輪郭線である(図3(B)および図3(C)において同じ)。図3(A)中に示すように、光入射側光ダクト1内を伝搬してくる光線L1は、光線L1と円弧状部分AEとの交点qで接する平面CDで反射するが、この平面CDは長さrの線分pqと直交し、光線L1の反射は、入射角(α)=反射角(β)となる。従って、光線L1は線分pqを対称軸にα=βとなるように反射する。その結果、光線L1は入射角αにかかわらず、光入射側光ダクト1内に戻ることなく、必ず光出射側光ダクト2に導入されて、光取り出し口20から室内等に放出される。
図3(B)は、光入射側光ダクト1と光出射側光ダクト2とがなす角度が90°未満である場合の光ダクト装置の断面を示している。図3(B)中に示す光ダクト装置においても、光入射側光ダクト1内を伝搬してくる光線L1は、光線L1と円弧状部分AEとの交点qで接する平面CDで反射するが、この平面CDは長さrの線分pqと直交し、光線L1の反射は、入射角(α)=反射角(β)となる。従って、光線L1は線分pqを対称軸にα=βとなるように反射する。その結果、光線L1は入射角αにかかわらず、光入射側光ダクト1内に戻ることなく、必ず光出射側光ダクト2に導入されて、光取り出し口20から室内等に放出される。
図3(C)は、光入射側光ダクト1と光出射側光ダクト2とがなす角度が90°以上である場合の光ダクト装置の断面を示している。図3(C)中に示す光ダクト装置においても、光入射側光ダクト1内を伝搬してくる光線L1は、光線L1と円弧状部分AEとの交点Qで接する平面CDで反射するが、この平面CDは長さrの線分pqと直交し、光線L1の反射は、入射角(α)=反射角(β)となる。従って、光線L1は線分pqを対称軸にα=βとなるように反射する。その結果、光線L1は入射角αにかかわらず、光入射側光ダクト1内に戻ることなく、必ず光出射側光ダクト2に導入されて、光取り出し口20から室内等に放出される。
すなわち、本考案の光ダクト装置では、光入射側光ダクト1から搬送される光は、全て光出射側光ダクト2内に入射する。従って、前記図6に示したような戻り光は生じず、従来に比べ、光のロスを低減化することができる。
図4は、本考案の光ダクト装置の施工例を示す図である。建築物200に設置された光ダクト装置は、建築物200の南側の屋根201から採光して、該採光した光を搬送して、室内202に放出する。
本考案の光ダクト装置は、光ダクト装置を構成する一対の光ダクト同士がなす角度を可変とするよう構成されている。従って、光ダクト装置を施工する施工業者は、例えば、建築物200の構造等に応じて、図4(A)に示す形状を有する光ダクト装置を建築物200に設置することもできるし、図4(B)に示す形状を有する光ダクト装置を建築物200に設置することもできる。従って、本考案の光ダクト装置によれば、光ダクト装置の施工場所において、該光ダクトを施工する建築物の構造に合わせた最適な施工をすることができる。
1、104−1 光入射側光ダクト
2、104−2 光出射側光ダクト
3 光ダクト部材
20、107 光取り出し口
30、31 接続部材
101 自然光
102 採光口
103 反射板
104 光ダクト
105、202 室内
106 保護カバー
200 建築物
201 屋根
2、104−2 光出射側光ダクト
3 光ダクト部材
20、107 光取り出し口
30、31 接続部材
101 自然光
102 採光口
103 反射板
104 光ダクト
105、202 室内
106 保護カバー
200 建築物
201 屋根
Claims (2)
- 内面が反射面で形成された第1の光ダクトおよび第2の光ダクトと、
第1及び第2の光ダクトを接続する、内面が反射面で形成された光ダクト部材とからなる光ダクト装置であって、
上記第1の光ダクトと第2の光ダクトは、形状が等しい四角形の横断面を有し、上記第1の光ダクトと第2の光ダクトとが、上記四角形の一辺において接しており、
上記四角形の上記一辺と、該辺に対向する辺との距離をrとしたとき、上記第1の光ダクトと第2の光ダクトを接続する光ダクト部材は、
上記辺からの距離rが一定の曲面部材と、該辺の両端に取り付けられ、上記該辺の両端を中心とした半径rの扇形状の一対の扇状部材とから構成され、
上記光ダクト部材により、上記第1及び第2の光ダクトの長手方向の軸のなす角度が変更できるように上記第1及び第2の光ダクトを接続する
ことを特徴とする光ダクト装置。 - 内面が反射面で形成された第1の光ダクトおよび第2の光ダクトと、該第1の光ダクトと第2の光ダクトとを連続的に接続する内面が反射面で形成された光ダクト部材とからなる光ダクト装置であって、
上記第1の光ダクトと第2の光ダクトは、形状が等しい四角形の横断面を有し、
上記第1の光ダクトと第2の光ダクトとが、上記四角形の一辺において接しており、
上記光ダクト部材は、第1及び第2の接続部材から構成され、
上記第1の光ダクトと第2の光ダクトとが接する上記四角形の一辺と、該辺に対向する辺との距離をrとしたとき、上記第1及び第2の接続部材は、
上記第1の光ダクトと第2の光ダクトとが接する辺を回転軸として該辺の両端に回転可能に支持され、上記回転軸を中心とした半径rの扇形状の一対の扇状部材と、
上記一対の扇状部材間に設けられ、上記辺からの距離rが一定の曲面部材とから構成され、
上記辺と、上記一対の扇状部材の一辺と、曲面部材の一辺とで、上記光ダクトの四角形と同一形状の四角形が形成され、
上記第1の接続部材の上記四角形を形成する一対の扇状部材の一辺と、曲面部材の一辺が、それぞれ、上記第1の光ダクトの上記四角形を形成する4辺の内の、上記第1の光ダクトと第2の光ダクトとが接する辺を除く3辺に接続され、
上記第2の接続部材の上記四角形を形成する一対の扇状部材の一辺と、曲面部材の一辺が、それぞれ、上記第2の光ダクトの上記四角形を形成する4辺の内の、上記第1の光ダクトと第2の光ダクトとが接する辺を除く3辺に接続され、
上記第1及び第2の接続部材は、一方の接続部材が他方の接続部材上でスライドして、上記第1の光ダクトと第2の光ダクトの長手方向の軸のなす角度を可変とするよう構成された
ことを特徴とする光ダクト装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006010569U JP3130011U (ja) | 2006-12-27 | 2006-12-27 | 光ダクト装置 |
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Family Applications (1)
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