JP3129961U - 塗布容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】容器本体に収容された内容物を塗布する塗布容器において、流通工程や持ち運びなどの際に、カバーキャップが開栓方向に弛んでしまうこと防止した塗布容器を提供する。
【解決手段】容器本体Aと、容器本体Aの口部1に取り付けられて容器本体Aに収容された内容物を塗布する塗布ボールCを保持した中栓Bと、中栓Bに被せられるカバーキャップDとを備え、口部1の外周面に形成された雄ネジ部4と、カバーキャップDの内周面に形成された雌ネジ部25との締結によって、カバーキャップDが容器本体Aの口部1に対して着脱自在に装着される塗布容器であって、雌ネジ部25を構成するネジ山は、その軸線に対して雄ネジ部4を構成するネジ山と接する面のなす角度が0゜〜10゜の範囲にある。
【選択図】図1

Description

本考案は、容器本体に収容された内容物を塗布する塗布容器に関する。
従来より、制汗剤などを塗布する塗布容器には、ロールオンタイプや、エアゾールタイプ、スティック状タイプなどがある。このうち、ロールオンタイプの塗布容器では、一般的に店頭展示性の点から、内容物を収容する容器本体にガラス瓶が用いられている。一方、容器本体の口部に取り付けられる塗布部材には、ポリプロピレン樹脂などでインジェクション成形された又はブロー成形された球状体の表面を研磨してなる塗布ボール(マーブル)を回転自在に保持するようにポリエチレン樹脂などで形成された中栓が用いられている。また、この塗布部材に被せるカバーキャップには、ポリプロピレン樹脂などが用いられている。
このようなロールオンタイプの塗布容器では、カバーキャップを外したときに、塗布ボールと中栓との間に流路が確保されている。これにより、塗布ボール表面に内容物が付着可能となる。そして、容器本体を倒立させた状態で、塗布ボールを塗布面に押し当てながら転動させることによって、流路を通じて塗布ボールに付着した内容物を塗布面に転写しながら塗布することができる。
ところで、流通工程や持ち運びの際には、内容物の漏れが生じないように、カバーキャップで塗布ボールを中栓に押し付けて流路を閉鎖した状態とすると共に、このカバーキャップに設けられた雌ネジ部を容器本体の口部に設けられた雄ネジ部に所定のトルクで締め込む必要がある。
しかしながら、従来の塗布容器では、流通工程や持ち運びなどの際に、容器本体の雄ネジ部とカバーキャップの雌ネジ部との締結力が低下してカバーキャップが開栓方向に弛んでしまうことがある。このカバーキャップの締結力の低下は、上述したカバーキャップで塗布ボールを中栓に押し付けたときに中栓が弾性変形し、この弾性変形の反力がカバーキャップを弛める方向のトルクを生じさせるためと考えられる。すなわち、このカバーキャップを弛める方向のトルクが実際にカバーキャップを開けるのに必要なトルクよりも大きい場合には、カバーキャップが開栓方向に戻り易くなるとが考えられる。
これを防ぐために、従来の塗布容器では、カバーキャップの雌ネジ部又は容器本体の雄ネジ部を構成するネジ山の面部や頂部或いはネジ谷に凸部などの抵抗部を設け、カバーキャップを開栓方向に戻りづらくするといった工夫が行われている(例えば、特許文献1〜4を参照)。しかしながら、このような抵抗部を設けた場合には、カバーキャップの開閉時に抵抗部の磨耗によって摩耗粉が生じたり、逆に抵抗が強すぎて開栓しづらくなったりすることがあり、更なる改善が求められている。
なお、上述したロールオンタイプの塗布容器では、カバーキャップが塗布ボールを押し付けながら、このカバーキャップの雌ネジ部に容器本体の雄ネジ部が締結される構造であるが、上述した容器本体の雄ネジ部とカバーキャップの雌ネジ部との締結力が低下してカバーキャップが開栓方向に弛んでしまうことは、ネジ部の締結によるキャップ付き容器において共通する課題である。特に、容器本体がガラス瓶からなる場合は、成形加工上の点から雄ネジ部の断面形状は半円状で滑り易いため、カバーキャップが開栓方向に弛みやすい傾向にある。
特開2003−294144号公報 特表2003−508310号公報 特開2003−281101号公報 実開昭58−79541号公報
本考案は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、容器本体に収容された内容物を塗布する塗布容器において、流通工程や持ち運びなどの際に、カバーキャップが開栓方向に弛んでしまうこと防止した塗布容器を提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1に係る考案は、容器本体と、前記容器本体の口部に取り付けられて前記容器本体に収容された内容物を塗布する塗布部材と、前記塗布部材に被せられるカバーキャップとを備え、前記口部の外周面に形成された雄ネジ部と、前記カバーキャップの内周面に形成された雌ネジ部との締結によって、前記カバーキャップが前記容器本体の口部に対して着脱自在に装着される塗布容器であって、前記雌ネジ部を構成するネジ山は、その軸線に対して前記雄ネジ部を構成するネジ山と接する面のなす角度が0°〜10°の範囲にあることを特徴とする塗布容器である。
また、請求項2に係る考案は、前記塗布部材は、塗布ボールと、前記塗布ボールを回転自在に保持する中栓とを有し、前記容器本体を倒立させた状態で、前記塗布ボールを塗布面に押し当てながら転動させることによって、前記塗布ボールに付着した内容物が前記塗布面に転写されて塗布されることを特徴とする請求項1に記載の塗布容器である。
以上のように、本考案の請求項1に係る塗布容器では、雌ネジ部を構成するネジ山の傾斜角度を0゜〜10゜とすることで、カバーキャップを弛める方向のトルクを実際にカバーキャップを開けるのに必要なトルクよりも小さくすることができる。これにより、流通工程や持ち運びなどの際に、容器本体の雄ネジ部とカバーキャップの雌ネジ部との締結力が低下してカバーキャップが開栓方向に弛んでしまうことを確実に防止することができる。
また、請求項2に係る考案では、カバーキャップを外したときに塗布ボールと中栓との間に流路が確保され、カバーキャップで塗布ボールを中栓に押し付けながら流路を閉鎖した状態とする塗布容器であっても、カバーキャップを弛める方向のトルクを実際にカバーキャップを開けるのに必要なトルクよりも小さくできるため、容器本体の雄ネジ部とカバーキャップの雌ネジ部との締結力が低下してカバーキャップが開栓方向に弛んでしまうことを確実に防止することができる。
以下、本考案を適用した塗布容器について、図面を参照して詳細に説明する。
本考案を適用した塗布容器は、例えば図1に示すように、容器本体Aと、この容器本体Aの口部1に取り付けられて容器本体Aに収容された内容物を塗布する塗布部材として塗布ボールCを保持した中栓Bと、この中栓Bに被せられるカバーキャップDとを備えている。
容器本体Aは、口部1と、この口部1の下方に底面部から立設された胴部2とを備え、口部1の外周面には、上端に嵌合突部3が設けられ、その下方には雄ネジ部4が形成されている。なお、容器本体Aに収容される内容物については、例えば、液体やクリーム状の化粧料、従来より一般に使用されている液体洗剤や液体漂白剤、或いは薬剤などを挙げることができ、特に限定されるものではない。
中栓Bは、図2に示すように、容器本体Aの口部1に取り付けるための嵌合筒部B1と、塗布ボールCを保持するための保持部B2とを有している。また、嵌合筒部B1は、外筒5と内筒6と上壁7とから構成されている。このうち、外筒5の内周上部には、嵌合突部3の外周面に接圧される膨出部8が設けられている。一方、外筒5の内周下端には、嵌合突部3に係合する係合突部9が設けられている。また、内筒6の外周は、口部1の内周と係合して、容器本体Aを密閉状態とする。
上壁7の上面には、塗布ボールCを保持する保持筒10が立設されている。保持筒10の内周面11は、ほぼ球面状となっており、この内周面11の下方には、突出リング12が設けられている。そして、この保持筒10と突出リング12によって、塗布ボールCの保持部B2が構成されている。
保持筒10の内周面11には、その上端13から下方に延び、突出リング12の根本部近くに至る複数の溝部14が等間隔に設けられている。この溝部14は、内周面11の上端13では幅広となっている。なお、溝部14の深さや幅、本数などは、内容物の種類や粘度などによって任意に設定することができ、これによって、塗布量や液貯溜量などを適宜変更することができる。
突出リング12の上端面15は、閉蓋時に塗布ボールCとシール状態で接合するようになっている。一方、突出リング12の下側面は、傾斜面を介して内筒6の内周上端と接続し、容器本体Aとの連通孔16を形成している。
塗布ボールCは、図3に示すように、球体に成形され、容器本体Aの正立時には、突出リング12の上端面15に保持される。また、塗布ボールCの上方の一定部分は、保持筒10の上端13より突出するようになっている。また、塗布ボールCと突出リング12との間には流路が設けられ、さらに、塗布ボールCと保持筒10の内周面11との間には間隙が設けられ、この間隙は上方に向かうに従って狭くなっている。そして、この間隙と下端の突出リング12によって、液溜め部17が形成されている。また、塗布ボールCは、容器本体Aの倒立時には、保持筒10上端13の内周面に接合して上方への移動が阻止され、一定範囲で上下動されるようになっている。
カバーキャップDは、図1に示すように、頂壁20と側周壁21とを有している。このうち、頂壁20の下面中央部には、ボール押えリング22が垂下されている。また、頂壁20の周縁部近くの内側には、垂直壁23が形成され、この垂直壁23の内周縁には、中栓押えリング24が垂下されている。一方、側周壁21の内周面には、上記容器本体Aの雄ネジ部4と締結される雌ネジ部25が形成されている。
この塗布容器では、図1及び図3に示すように、容器本体Aに内容物を入れ、口部1に塗布ボールCを回転自在に保持する中栓Bが取り付けられて、その上からカバーキャップDが着脱自在に装着される。その際、塗布ボールCがカバーキャップDのボール押えリング22により押圧されて、中栓Bの突出リング12に圧接されることにより、塗布ボールCと突出リング12との間の流路が閉鎖された状態となる。また、中栓押えリング24が保持筒10の上端13面に圧接されることによって、塗布ボールCを保持した中栓B内と外気との連通が遮断される。
一方、この塗布容器に収容された内容物を塗布する際には、図5に示すように、カバーキャップDを外して、容器本体Aを倒立させる。これにより、塗布ボールCが移動し、内容物が連通孔16を通じて、塗布ボールCと突出リング12の間の流路から液溜め部17に流入する。次に、塗布ボールCを塗布面に押し当てながら転動させる。これにより、塗布ボールCと保持筒10の上端13との間に間隙が形成される。そして、この塗布ボールCの回転により、保持筒10の上端13と塗布ボールCとの間に内容物が注出され、塗布ボールCに付着し、この塗布ボールCに付着した内容物が塗布面に転写されて塗布される。
塗布後は、図1に示すように、塗布容器を正立に戻して、カバーキャップDで塗布ボールCを中栓Bに押し付けながら、このカバーキャップDの雌ネジ部25を容器本体Aの雄ネジ部4に所定のトルクで締め込むことによって容器本体Aを密封状態とする。このとき、ボール押えリング22と中栓押えリング24が、それぞれ塗布ボールCと保持筒10に圧接され、塗布ボールCと突出リング12の上端面15との間が密閉される。
また、塗布ボールCに付着していた内容物は、上部ではボール押えリング22によって密閉状態が保持される。一方、ボール押えリング22と保持筒10の上端13との間に付着していた内容物は、塗布ボールCを伝って下方に流れ、保持筒10の内周面11と塗布ボールCとの間に形成される液溜め部17に溜められる。なお、ボール押えリング22と保持筒10の上端13との間の距離は短いので、その間に付着している内容物は少ない。また、内容物は、塗布ボールCと保持筒10の上端13との間隙が少なくても、溝部14を通って流れ落ちるので効果的である。
塗布容器が閉蓋後に倒れたとき、或いは携帯中に倒立状態になったときには、液溜め部17内の内容物が保持筒10の内周面11上端13と塗布ボールCとの間隙、及び溝部14から漏れるが、ボール押えリング22と中栓押えリング24、塗布ボールCとによって形成される狭い空間内に拡散される。そして、塗布容器を正立状態に戻したときには、内容物が再び液溜め部17に戻される。
内容物は、容器本体Aの正立時と倒立時に、保持筒10の上端13に止まることはなく、容器本体Aが横倒しとなったときでも、液溜め部17の内容物は少量であり、また、中栓押えリング24により保持筒10の上端13は密閉されているので、保持筒10の外周に液垂れすることは完全に阻止される。
また、ボール押えリング22により密閉された塗布ボールCの上面に付着した内容物は、次の開蓋まで付着したままの状態が保たれる。そして、塗布を開始するときには、塗布ボールCの上面の内容物がそのまま塗布され、次いで、液溜め部17の内容物が塗布ボールCに付着し、塗布動作は開始時から滞りなく行われる。
また、塗布後に、カバーキャップDを閉蓋しておくと、中栓押えリング24により中栓Bの内部と外気との連通を遮断するので、空気中の雑菌の侵入による内容物の変質や、乾燥による変質を防ぐことができる。
ところで、本考案の塗布容器において、カバーキャップDの雌ネジ部25を構成するネジ山は、図5に示すように、その軸線に対して容器本体Aの雄ネジ部4を構成するネジ山と接する面25aのなす傾斜角度θ1が、0゜≦θ1≦10゜の範囲に設定されている。
ここで、上述した塗布容器では、カバーキャップDで塗布ボールCを中栓Bに押し付けたときに中栓Bが弾性変形し、この弾性変形の反力がカバーキャップDを弛める方向のトルクを生じさせることから、カバーキャップDの締結力の低下を防ぐためには、このカバーキャップDを弛める方向のトルクを実際にカバーキャップDを開けるのに必要なトルクよりも小さく抑える必要がある。
これに対して、本考案の塗布容器では、上述した雌ネジ部25を構成するネジ山の傾斜角度θ1を上記範囲に設定することで、カバーキャップDを弛める方向のトルクを実際にカバーキャップDを開けるのに必要なトルクよりも小さくすることができる。また、上述した雌ネジ部25を構成するネジ山の傾斜角度θ1の更に好ましい範囲は、3゜≦θ1≦8゜である。
これにより、本考案の塗布容器では、流通工程や持ち運びなどの際に、容器本体Aの雄ネジ部4とカバーキャップDの雌ネジ部25との締結力が低下してカバーキャップDが開栓方向に弛んでしまうことを確実に防止することができる。特に、容器本体Aがガラス瓶からなる場合は、成形加工上の点から雄ネジ部4の断面形状は半円状で滑り易いため、カバーキャップDが開栓方向に弛みやすい傾向にあるが、本考案の塗布容器では、このようなカバーキャップDが開栓方向に弛むことに起因する内容物の漏れを確実に防止することができる。
なお、上記雌ネジ部25を構成するネジ山において、軸線に対して雄ネジ部4を構成するネジ山と接する面25aとは反対側の面25bのなす傾斜角度θ2については、ネジ山の形状変形によるオーバーランの防止の点から、25゜≦θ2≦40゜の範囲に設定することが好ましい。
以上、本考案の塗布容器について説明してきたが、本考案はこれに限定されるものではなく、考案の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変更が可能である。
例えば、本考案は、上述した化粧料、液体洗剤や液体漂白剤、薬剤等の液体を収容したもの以外にも、容器本体に収容された内容物を塗布する塗布部材を備えた塗布容器に対して幅広く適用することが可能である。
また、容器本体の内部に収容された内容物を塗布する塗布部部材については、上述した塗布ボールに付着した内容物を塗布面に塗布する形態以外にも、ノズルや、メッシュ、ブラシ、櫛、含浸部材などの形態を有するものであってもよい。
以下、実施例により本考案の効果をより明らかなものとする。なお、本考案は、以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することができる。
本実施例では、上述した図1に示す構成と同様の塗布容器において、カバーキャップの雌ネジ部を構成するネジ山の傾斜角度θ1を、0゜(実施例1)、5゜(実施例2)、8゜(実施例3)、10゜(実施例4)と変化させた場合について、カバーキャップを弛める方向のトルクT1、及び、実際にカバーキャップを開けるのに必要なトルクT2を求めた。なお、雌ネジ部25を構成するネジ山の傾斜角度θ2は35゜に設定した。
また、比較例1として、図6(a)に示すように、カバーキャップの雌ネジ部を構成するネジ山の傾斜角度θ1,θ2を20゜とした以外は、上述した図1に示す構成と同様の塗布容器を作製した。
また、比較例2として、図6(b)に示すように、カバーキャップの雌ネジ部を構成するネジ山の傾斜角度θ1,θ2を20゜とすると共に、カバーキャップの雌ネジ部のネジ谷の径を比較例1よりも小さくして、容器本体の雄ネジ部のネジ山と接触するようにした以外は、上述した図1に示す構成と同様の塗布容器を作製した。
そして、これら比較例1,2の塗布容器についても、実施例1〜4と同様に、カバーキャップを弛める方向のトルクT1、及び、実際にカバーキャップを開けるのに必要なトルクT2を求めた。
カバーキャップを弛める方向のトルクT1、及び、実際にカバーキャップを開けるのに必要なトルクT2の測定については、先ず、カバーキャップの閉栓時における中栓の変移寸法、及び、雌ネジ部を構成するネジ山にかかる荷重Wを測定した。そして、測定された荷重Wから、カバーキャップを弛める方向の力F[N]、及び、カバーキャップを弛める方向のトルクT1[N・cm]を、以下の式により算出して求めた。(参考文献:「ねじ締結の理論と計算」山本晃著 養賢堂;「機械設計演習」 岩浪繁蔵編 産業図書)
F=W×{(μ×π×d/cosα−p)÷(πd+μ×p/cosα)}
T1=F×d/2
なお、μは摩擦係数、dは雌ネジ部のネジ山有効径、αは雌ネジ部のネジ山の傾斜角度、pは雌ネジ部のネジ山のピッチである。
そして、これら実施例1〜4及び比較例1,2の塗布容器について、それぞれ30個のサンプルを作製し、カバーキャップの雌ネジ部を容器本体の雄ネジ部にトルク150N・cmで締結した後に、実際にカバーキャップを開けるのに必要なトルクT2[N・cm]を測定し、その平均値と最小値及び最大値を求めた。
さらに、実施例1〜4及び比較例1,2の塗布容器について、カバーキャップの雌ネジ部を容器本体の雄ネジ部にトルク150N・cmで締結した後、24時間後にカバーキャップの弛みが発生した個数と、その発生率(%)について測定した。以下、これらをまとめた測定結果を表1に示す。
Figure 0003129961
表1に示す測定結果から、実施例1〜4の塗布容器では、何れもカバーキャップを弛める方向のトルクT1が、実際の開けトルクT2(最小値)よりも小さくなっていることがわかる。また、カバーキャップの弛みの発生も確実に抑えられている。
一方、比較例1の塗布容器では、カバーキャップを弛める方向のトルクT1が、実際の開けトルクT2(最小値)よりも大きくなっていることがわかる。その結果、カバーキャップの弛みの発生も十分に抑えられていないことがわかる。
また、比較例2の塗布容器では、実際の開けトルクT2のばらつきが大きいことがわかる。その結果、カバーキャップが弛みづらいものの、実際の開けトルクT2が他に比べて大きく、カバーキャップを開けづらいことがわかる。
以上のことから、本考案の塗布容器では、容器本体の雄ネジ部とカバーキャップの雌ネジ部との締結力が低下してカバーキャップが開栓方向に弛んでしまうことを確実に防止することができる。さらに、本考案は、塗布部材として塗布ボールが中栓に保持された塗布容器において、特に効果的である。
図1は、本考案を適用した塗布容器の一例を示す正面図である。 図2は、中栓の構成を示し、(a)は、その縦断面図であり、(b)は、その平面図である。 図3は、図1に示す塗布容器の要部を拡大して示す断面図である。 図4は、図1に示す塗布容器の使用時の状態を示す正面図である。 図5(a)は、容器本体の雄ネジ部とカバーキャップの雌ネジ部との締結状態を示す断面図であり、図5(b)は、その締結部分を拡大した断面図である。 図6(a)は、比較例1として示す塗布容器の締結部分を拡大した断面図であり、図6(b)は、比較例2として示す塗布容器の締結部分を拡大した断面図である。
符号の説明
A…容器本体 B…中栓 C…塗布ボール D…カバーキャップ 1…口部 4…雄ネジ部 25…雌ネジ部

Claims (2)

  1. 容器本体と、前記容器本体の口部に取り付けられて前記容器本体に収容された内容物を塗布する塗布部材と、前記塗布部材に被せられるカバーキャップとを備え、前記口部の外周面に形成された雄ネジ部と前記カバーキャップの内周面に形成された雌ネジ部との締結によって、前記カバーキャップが前記容器本体の口部に対して着脱自在に装着される塗布容器であって、
    前記雌ネジ部を構成するネジ山は、その軸線に対して前記雄ネジ部を構成するネジ山と接する面のなす角度が0゜〜10゜の範囲にあることを特徴とする塗布容器。
  2. 前記塗布部材は、塗布ボールと、前記塗布ボールを回転自在に保持する中栓とを有し、前記容器本体を倒立させた状態で、前記塗布ボールを塗布面に押し当てながら転動させることによって、前記塗布ボールに付着した内容物が前記塗布面に転写されて塗布されることを特徴とする請求項1に記載の塗布容器。
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