JP3129957U - 給水機能付き義歯 - Google Patents

給水機能付き義歯 Download PDF

Info

Publication number
JP3129957U
JP3129957U JP2006010429U JP2006010429U JP3129957U JP 3129957 U JP3129957 U JP 3129957U JP 2006010429 U JP2006010429 U JP 2006010429U JP 2006010429 U JP2006010429 U JP 2006010429U JP 3129957 U JP3129957 U JP 3129957U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
denture
water supply
supply function
detachment
complete
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2006010429U
Other languages
English (en)
Inventor
直也 池田
Original Assignee
直也 池田
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 直也 池田 filed Critical 直也 池田
Priority to JP2006010429U priority Critical patent/JP3129957U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3129957U publication Critical patent/JP3129957U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】口腔内での違和感を装着者に与えず、しかも審美性の点でも優れた給水機能付き義歯を提供する。
【解決手段】給水機能付き総義歯1は、本来的な義歯として作製された総義歯の奥歯側の例えば4本の歯部分(歯肉部分を含む)が切除されていて(被切除側の義歯が義歯本体部11となる)、この切除された元の歯部分を模して作製された離脱義歯部12を、被切除箇所に着脱可能に設けたものである。離脱義歯部12は弾性樹脂から成り、中空部12c及びこれに通じる突起状パイプ部12bを有する。この給水機能付き総義歯1を口腔内に装着した状態で離脱義歯部12に圧力が加わると、中空部12c内に注入されている水や人工唾液が突起状パイプ部12bから押し出されて口腔内を濡らす。
【選択図】図3

Description

この発明は、口腔乾燥症(ドライマウス)の方々が用いて好適な給水機能付き義歯に関する。
義歯(特に上顎側の総義歯)の口腔内での装着状態が安定して保たれるためには、口腔内が唾液で適度に濡れていることが必要である。しかしながら、口腔乾燥症(ドライマウス)の方々においては、唾液量が少ないために、義歯装着状態を安定して保つことできないことがある。
従来、このような課題を解決するものとして、中空部(タンク部)を有する口腔内給水器具が提案されている。この口腔内給水器具にはその中空部内から表面側に通じる貫通穴が形成されており、前記中空部内に充填されている水が前記貫通穴を通じて口腔内に供給される。かかる口腔内給水器具は、歯の並びの湾曲に沿った半ドーナツ状を成し、歯と唇との間に装着される。
しかしながら、上記口腔内給水器具を歯と唇との間に装着すると口腔内での違和感を装着者に与えることになり、しかも審美性の点でも劣る。
この考案は、上記の事情に鑑み、口腔内での違和感を装着者に与えず、しかも審美性の点でも優れた給水機能付き義歯を提供することを目的とする。
この考案の給水機能付き義歯は、上記の課題を解決するために、義歯本体部と該義歯本体部に対して着脱可能な離脱義歯部とから成り、前記離脱義歯部は中空の弾性樹脂から成り当該離脱義歯部の裏面側には一つ又は複数の突起状パイプ部が中空部内に連通して形成されており、前記離脱義歯部が装着される前記義歯本体部の受け箇所には裏面に至る貫通穴が前記突起状パイプ部の数及び配置位置に対応して形成されており、前記義歯本体部の前記受け箇所に前記離脱義歯部が装着された状態では前記突起状パイプ部が前記貫通穴に係合し、該突起状パイプ部の開口端が前記裏面の側に臨むことを特徴とする。
上記の構成であれば、前記離脱義歯部の前記突起状パイプ部からその中空部内に水や人工唾液を注入して該離脱義歯部を前記義歯本体部の前記受け箇所に装着することにより、全体として完成された義歯形態を成すことになる。そして、かかる給水機能付き義歯を口腔内に装着すると、義歯として機能することは勿論、前記離脱義歯部に圧力が加わると前記中空部内に注入されている水や人工唾液が前記突起状パイプ部から押し出される。前記突起状パイプ部は前記貫通穴に係合しており、該突起状パイプ部の開口端が前記裏面の側に望んでいることになるから、前記中空部内に注入されている水や人工唾液は口腔内壁に供給され、口腔内壁を濡らすことができる。更に、前記離脱義歯部の外観は義歯そのものといえるものであるから、審美性を損なうこともない。
以上説明したように、この考案の給水機能付き義歯であれば、口腔内での違和感を装着者に与えず、しかも審美性の点でも優れるという効果を奏する。
以下、この考案の実施形態を図1乃至図6に基づいて説明する。
図1は給水機能付き総義歯1を示した図であって、同図(a)は給水機能付き総義歯1の平面図、同図(b)は離脱義歯部12の平面図、同図(c)は給水機能付き総義歯1の側面図である。
給水機能付き総義歯1は、本来的な義歯として作製された総義歯の奥歯側の例えば4本の歯部分(歯肉部分を含む)が切除されていて(以下、被切除側の義歯を義歯本体部11という)、この切除された元の歯部分(歯肉部分を含む)を模して作製された離脱義歯部12を、被切除箇所に着脱可能に設けたものである。前記離脱義歯部12は義歯本体部11とは異なり、中空の弾性樹脂から成る。
図2(a)は義歯本体部11から離脱義歯部12を離脱させた状態の平面図、同図(b)は離脱義歯部12の底面図、同図(c)は義歯本体部11から離脱義歯部12を少し浮かせて示した側面図である。
図2(a)に示しているように、義歯本体部11の被切除箇所はタービンやドリルなどによって加工され、受け箇所11aが形成されている。この受け箇所11aには、係止条溝部11b及び二つの係止貫通穴11cが形成される。
図2(b)に示しているように、離脱義歯部12の底面には、係止条凸部12aが前記係止条溝部11bに対応した幅及び形状で形成されている。また、離脱義歯部12の底面には、突起状パイプ部12bが前記係止貫通穴11cの数及び配置位置に対応して形成されている。
図3(a)は給水機能付き総義歯1の背面図、同図(b)は離脱義歯部12の拡大正面図、同図(c)は離脱義歯部12の拡大断面図である。離脱義歯部12は、図3(c)に示しているように、中空部12cを有している。突起状パイプ部12bにおける穴は前記中空部12cに通じている。
前記義歯本体部11の前記受け箇所11aに前記離脱義歯部12が装着された状態では、前記係止条凸部12aが前記係止条溝部11bに係合する。そして、前記突起状パイプ部12bが前記係止貫通穴11cに係合し、該突起状パイプ部12bの開口端が義歯本体部11の裏面の側に臨む。
これにより、前記離脱義歯部12の前記突起状パイプ部12bからその中空部内12cに水や人工唾液を注入して該離脱義歯部12を前記義歯本体部11の前記受け箇所11aに装着することにより、全体として完成された義歯形態を成すことになる。そして、かかる給水機能付き総義歯1を口腔内に装着すると、総義歯として機能することは勿論、前記離脱義歯部12に圧力が加わると前記中空部12c内に注入されている水や人工唾液が前記突起状パイプ部12bから押し出される。前記突起状パイプ部12bが前記係止貫通穴11cに係合しており、該突起状パイプ部12bの開口端が前記義歯本体部11の裏面の側に臨むことになるから、前記中空部12c内に注入されている水や人工唾液は口腔内壁に供給され、口腔内壁を濡らすことができる。更に、前記離脱義歯部12の外観は義歯そのものといえるものであるから、審美性を損なうこともない。
ところで、前記突起状パイプ部12bを単なる突起とし、前記離脱義歯部12の裏面以外の側に前記中空部12c内に通じる給水穴を形成することも考えられる。しかしながら、裏面以外の側は、食事に際して食物が触れる箇所となるため、食物のカスが前記給水穴に詰まることが生じ得る。これに対し、本構成であれば、突起状パイプ部12bの開口端は前記義歯本体部11の裏面の側に臨むから、食物のカスが前記突起状パイプ部12bの開口端に詰まるといった不具合は生じにくい。
次に、給水機能付き総義歯(上顎側)の作製過程について説明していく。図4(a)に示すように、患者に適合している総義歯Aを用意する。そして、図4(b)に示すように、前記離脱義歯部となる箇所の歯部分をタービンなどで切除(破砕)する。更に、図4(c)に示すように、被切除箇所をタービンやドリルなどを用いて加工し、受け箇所11a(前記係止条溝部11b及び係止貫通穴11c)を形成する。これにより、義歯本体部11が得られる。
そして、図5(a)に示すように、歯科用石膏B上に総義歯A(義歯本体部11)を固定し、図示しない咬合器に取り付ける。このとき、咬合器に取り付ける下顎側の義歯については、パラフィンワックスと人工歯による模擬義歯を形成してもよいし、患者が使用している下顎側の義歯を用いてもよい。そして、前記受け箇所11aにパラフィンワックスCを盛り、該パラフィンワックスCに人工歯Dを差し込んで並べて整えていく。このパラフィンワックスCに人工歯Dを差し込んで並べた状態のもの(ワックス義歯)から、通常の義歯作製法によって硬質レジンによる転写物(以下、本型という)を作製する。この本型を図5(a)のワックス義歯の配置位置に取り付ける。
次に、図5(b)に示すように、印象材Eによって前記本型による型取りを行う。図5(c)は前記本型の型(凹部)が得られた印象材Eを引っ繰り返し、本型の型内(凹部内)にレジンFを注ぎ込んだ状態を示している。前記レジンFは、後に離脱義歯部12となるものであり、その硬化後においても弾性を保持できる材料であればよい。当該レジンFとしては、例えば、歯科用レジンのなかで、「ソフト」或いは「スーパーソフト」の表記があるものを用いることができる。
一方、総義歯A(義歯本体部11)については、前記咬合器から取り外し、図6(a)に示すように、受け箇所11aにカプセルGを載せておく。カプセルGは飲み薬における薬剤が充填される部材であり、例えば、カプセル薬の中身を取り除いて利用することができる。次に、図6(b)に示すように、レジンFを注ぎ込んだ印象材Eと前記受け箇所11aとを合わせる。レジンF内での前記カプセルGの浮遊位置は、略中心位置であることが望ましいが、この位置はレジンFの粘性・比重に対するカプセルGの浮力の影響を受ける。カプセルG内に水を適量入れておくことでその浮力を調節することも可能である。この場合は、カプセルGとして水に比較的解けにくいものを選ぶ。また、前記印象材Eと前記受け箇所11aとを合わせた状態で重力方向を適宜変化させることでも、レジンF内で前記カプセルGを略中心位置に浮遊させておくこともできる。また、係止貫通穴11cを通して歯科用石膏Bにピンを立て、このピンにてカプセルGを仮係止して位置決めしておくこととしてもよい。前記ピンは後で硬化したレジンFから抜き取ればよい。
前記レジンFの硬化に要する時間を待って前記印象材Eを総義歯A(義歯本体部11)から離脱させると、本型の型による凹部(歯部及び歯肉部)、受け箇所11a、係止条溝部11b、及び係止貫通穴11cのそれぞれの形が表面に転写された硬化状態のレジン(弾性物)が得られる。すなわち、この硬化状態のレジンの表面には、前記転写によって、歯部・歯肉部、係止条凸部12a(係止条溝部11bの転写により形成される)、及び突起部(係止貫通穴11cの転写により形成される)が形成される。前記突起部は、突起状パイプ部12bとなる部位であるが、穴は未形成の状態である。前記突起部にタービンなどを用いて穴を開けることにより、当該突起部は突起状パイプ部12bとなる。また、前記カプセルGによって、中空部12cが形成される(カプセルGは存在したままである)。前記カプセルGは水や唾液などによっていずれ解けることになるから、使用によって消滅する。
上述した作製方法は一例であって、かかる作製方法以外の方法を用いて給水機能付き義歯を作製してもよいことは勿論である。
この考案の実施形態の給水機能付き総義歯を示した図であって、同図(a)は給水機能付き総義歯の平面図、同図(b)は離脱義歯部の平面図、同図(c)は給水機能付き総義歯の側面図である。 この考案の実施形態の給水機能付き総義歯を示した図であって、同図(a)は義歯本体部から離脱義歯部を離脱させた状態の平面図、同図(b)は離脱義歯部の底面図、同図(c)は義歯本体部から離脱義歯部を少し浮かせて示した側面図である。 この考案の実施形態の給水機能付き総義歯を示した図であって、同図(a)は給水機能付き総義歯の背面図、同図(b)は離脱義歯部の正面図、同図(c)は離脱義歯部の断面図である。 同図(a)(b)(c)は給水機能付き総義歯の作製過程を示した説明図である。 同図(a)(b)(c)は給水機能付き総義歯の作製過程を示した説明図である。 同図(a)(b)は給水機能付き総義歯の作製過程を示した説明図である。
符号の説明
1 給水機能付き総義歯
11 義歯本体部
11a 受け箇所
11b 係止条溝部
11c 係止貫通穴
12 離脱義歯部
12a 係止条凸部
12b 突起状パイプ部
12c 中空部

Claims (1)

  1. 義歯本体部と該義歯本体部に対して着脱可能な離脱義歯部とから成り、
    前記離脱義歯部は中空の弾性樹脂から成り当該離脱義歯部の裏面側には一つ又は複数の突起状パイプ部が中空部内に連通して形成されており、
    前記離脱義歯部が装着される前記義歯本体部の受け箇所には裏面に至る貫通穴が前記突起状パイプ部の数及び配置位置に対応して形成されており、
    前記義歯本体部の前記受け箇所に前記離脱義歯部が装着された状態では前記突起状パイプ部が前記貫通穴に係合し、該突起状パイプ部の開口端が前記裏面の側に臨むことを特徴とする給水機能付き義歯。
JP2006010429U 2006-12-22 2006-12-22 給水機能付き義歯 Expired - Lifetime JP3129957U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006010429U JP3129957U (ja) 2006-12-22 2006-12-22 給水機能付き義歯

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006010429U JP3129957U (ja) 2006-12-22 2006-12-22 給水機能付き義歯

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3129957U true JP3129957U (ja) 2007-03-08

Family

ID=43280858

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006010429U Expired - Lifetime JP3129957U (ja) 2006-12-22 2006-12-22 給水機能付き義歯

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3129957U (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210027867A (ko) * 2019-09-03 2021-03-11 인제대학교 산학협력단 인공타액 공급장치

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210027867A (ko) * 2019-09-03 2021-03-11 인제대학교 산학협력단 인공타액 공급장치

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10835354B2 (en) System and method for registering implant orientation directly from a dental impression
EP2915503B1 (en) System and method for manufacturing layered dentures
US20190175317A1 (en) System and method for manufacturing layered dentures
US20060154211A1 (en) Prefabricated pediatric crowns and method of producing prefabricated pediatric crowns
UA89238C2 (ru) Зубной протез и способ его изготовления
JP2005028140A (ja) ベニヤシェル板を利用した臨時仮義歯
JP3129957U (ja) 給水機能付き義歯
US20050250069A1 (en) Refractory die with pin and sleeve for teeth restoration
WO2010147060A1 (ja) 歯科作業模型の基台及びその製造方法並びに歯科作業模型の嵌合装置及びその製造方法
US7273370B2 (en) Device and method for vacuum assisted dental impression
CN109259877A (zh) 一种牙科产品的数字化定制生产工艺
JP2007000324A (ja) 義歯及びその製造方法
KR101013215B1 (ko) 치아보철 제작용 모형조립체
JP2005006864A (ja) 義歯に用いる金属床及びそれを使用した義歯、義歯における金属床のリベース方法
JP4822818B2 (ja) 歯科補綴物用可撤模型の基台成形トレー
JP2006326367A (ja) 義歯に用いる金属床及びそれを使用した義歯、義歯における金属床のリベース方法
CN218186993U (zh) 一种可摘局部义齿的中空基牙结构
WO2002089696A3 (en) Duplication of lost dentures
KR102197419B1 (ko) 마그넷 플렉시블 덴쳐 제조방법
JP2007319328A (ja) 蝋義歯の製造方法
JP4891191B2 (ja) 死化粧用義歯とその製造方法
KR101479094B1 (ko) 치아 보철 준비용 모델 기구
JP3125813U (ja) 歯科用の作業模型作成用の石膏型枠兼作業模型保持型枠
JP2006043243A (ja) 義歯の製作方法
US3435525A (en) Partial denture having pontic with hidden attachment

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140214

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term