JP3129625B2 - ワイヤソー装置 - Google Patents

ワイヤソー装置

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JP3129625B2
JP3129625B2 JP1470795A JP1470795A JP3129625B2 JP 3129625 B2 JP3129625 B2 JP 3129625B2 JP 1470795 A JP1470795 A JP 1470795A JP 1470795 A JP1470795 A JP 1470795A JP 3129625 B2 JP3129625 B2 JP 3129625B2
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信明 林
史朗 村井
幸宏 金道
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株式会社日平トヤマ
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23DPLANING; SLOTTING; SHEARING; BROACHING; SAWING; FILING; SCRAPING; LIKE OPERATIONS FOR WORKING METAL BY REMOVING MATERIAL, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23D57/00Sawing machines or sawing devices not covered by one of the preceding groups B23D45/00 - B23D55/00
    • B23D57/003Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts
    • B23D57/0053Sawing machines or sawing devices working with saw wires, characterised only by constructional features of particular parts of drives for saw wires; of wheel mountings; of wheels

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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば半導体材料、
磁性材料、セラミック等の脆性材料をワイヤにより切断
するワイヤソー装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ワイヤソー装置は、複数の加工用ローラ
間にワイヤが所定ピッチで螺旋状に巻き付けられ、この
ワイヤが一方向または双方向に走行されながら、そのワ
イヤ上に砥粒を含むスラリが供給されるものである。そ
して、この状態でワイヤに対してワークが押し付けられ
て、ワークが切断加工される。
【0003】このようなワイヤソー装置では、一般にワ
イヤとワークとの間に砥粒を含むスラリが多く供給され
るとともに、それらの間から切粉が円滑に排出されるほ
ど、ワークの切断能率がよくなる。このため、例えば特
開昭60−172460号公報に示すようなワイヤソー
装置が、従来から提案されている。
【0004】この公報の装置においては、ワイヤの走行
にともなう偏心軸の回転により、ワイヤが揺動してスラ
リの供給と切粉の排出とが円滑に行われるようになって
いる。ところが、この装置においては、ワイヤの揺動サ
イクルがワイヤの走行速度に依存しているため、切断条
件に応じてワイヤの揺動サイクルを変更することが不可
能であった。
【0005】これを解決するために、特公平6−351
07号公報のワイヤソー装置が提案されている。この装
置においては、1つの中空円板状の回動部材が水平軸線
の周りで回動可能に配設され、その端面には一対の加工
用ローラが所定間隔をおいて回転可能に支持されてい
る。そして、加工用ローラの回転に伴い、両ローラ間に
巻き付けられたワイヤが一方向または双方向に走行され
ながら、ワークの切断加工が行われる際に、回動部材が
モータによりウォーム及びウォームホイールを介して所
定角度だけ往復回動される。これにより、両加工用ロー
ラがワイヤの走行速度とは無関係に上下方向へ交互に揺
動され、両ローラ間のワイヤがワークに対して傾動され
て、ワイヤとワークとの間に砥粒を含むスラリが多く供
給されるとともに、それらの間から切粉が円滑に排出さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
ワイヤソー装置においては、一対の加工用ローラが円板
状をなす1つの回動部材の端面に支持され、その回動部
材の往復回動によって、両加工用ローラが揺動されるよ
うになっている。このため、一対の加工用ローラの重量
を十分に支持できるように、回動部材を大型で頑丈に形
成する必要があるとともに、その回動部材を一対の加工
用ローラとともに往復回動させるのに、大きな駆動力の
モータを必要とするという問題があった。
【0007】しかも、回動部材とモータとの間にウォー
ムとウォームホイールが介在されているため、回動部材
等に対して手間のかかる歯切り加工が必要となり、製作
が面倒であった。
【0008】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものである。その目的と
するところは、加工用ローラの支持構成を簡単にするこ
とができるとともに、その加工用ローラを小さな駆動力
にて揺動させることができ、しかも製作が容易なワイヤ
ソー装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記のような目的を達成
するために、請求項1に記載の発明では、複数の加工用
ローラをリンク機構により連結するとともに、そのリン
ク機構の運動により加工用ローラ間のワイヤが傾動運動
するように構成したものである。
【0010】請求項2に記載の発明においては、請求項
1において、リンク機構は、複数の回動部材と連結リン
クとを有し、各回動部材はそれ自体の回動軸線から所定
量偏心した回転軸線の周りで加工用ローラをそれぞれ回
転可能に支持し、連結リンクは回動部材間を連結するも
のである。
【0011】請求項3に記載の発明においては、複数の
加工用ローラをそれぞれの加工用ローラに連結されたク
ランク機構により揺動させ、その揺動により加工用ロー
ラ間のワイヤが傾動運動するように構成したものであ
る。
【0012】請求項4に記載の発明では、請求項3にお
いて、各クランク機構は、回転駆動源と、各回動部材に
設けられた係合溝と、回転駆動源に連結され係合溝内を
移動するローラとを備え、回転駆動源による回転力を係
合溝内におけるローラの移動に変換し、各回動部材を所
定角度内で回動させ、加工用ローラを揺動させるもので
ある。
【0013】
【作用】請求項1においては、リンク機構の運動により
ワイヤが傾動運動する。従って、加工用ローラを支持す
る大がかりな回動部材や、歯車機構が不要となる。
【0014】請求項2においては、リンクの揺動が回動
部材の偏心回転になり、その偏心回転が加工用ローラの
傾動運動になる。請求項3においては、複数の加工用ロ
ーラは各加工用ローラに連結されたクランク機構により
揺動される。そして、その揺動により、加工用ローラ間
のワイヤが傾動運動する。
【0015】請求項4では、クランク機構は、回転駆動
源と、各回動部材に設けられた係合溝と、回転駆動源に
連結され係合溝内を移動するローラとを備えている。そ
して、回転駆動源による回転力が係合溝内におけるロー
ラの移動に変換され、各回動部材が所定角度内で回動さ
れ、加工用ローラが揺動される。
【0016】
【実施例】
(第1実施例)以下、この発明を具体化した第1実施例
を図1〜6に基づいて詳細に説明する。
【0017】図2及び図3に示すように、切断機構11
は装置フレーム12上に装設されている。この切断機構
11は平行に延びる加工用駆動ローラ13及び加工用被
動ローラ14を備え、それらの外周には環状溝13a,
14aが所定ピッチで形成されている。なお、図面にお
いては理解を容易にするために、環状溝13a,14a
の数を実際よりも少なく描いてある。
【0018】鋼線よりなる1本の切断用ワイヤ15は前
記加工用ローラ13,14の各環状溝13a,14aに
連続的に巻回されている。ワイヤ走行用モータ16は装
置フレーム12上に配設され、このモータ16により加
工用駆動ローラ13が直接回転されるとともに、ワイヤ
15の走行力により加工用被動ローラ14が回転され
る。そして、これらの加工用ローラ13,14の回転に
よって、ワイヤ15が一方向または双方向に所定の走行
速度で走行される。
【0019】ワーク支持機構19は前記切断機構11の
上方において、フレーム12に上下動可能に支持され、
その下部にはワーク20が着脱自在にセットされる。ワ
ーク昇降用モータ21はフレーム12上に配設され、こ
のモータ21により図示しないボールスクリュー等を介
してワーク支持機構19が上下動される。
【0020】スラリ供給パイプ32はワーク20に対す
る加工位置の両側に配置され、その加工位置に向かって
砥粒が含まれたスラリを供給する。そして、装置の運転
時には、ワイヤ15が切断機構11の加工用ローラ1
3,14間で一方向または双方向に走行されながら、ワ
ーク支持機構19が切断機構11に向かって下降され
る。このとき、ワイヤ15上へスラリが供給されるとと
もに、そのワイヤ15に対しワーク20が押し付けら
れ、ラッピング作用によってワーク20がスライス加工
される。
【0021】リール機構22は前記フレーム12上に装
設され、ワイヤ15を繰り出すための繰出しリール23
と、ワイヤ15を巻き取るための巻取りリール24とを
備えている。一対のリール回転用モータ25,26はリ
ール23,24の回転を駆動する。トラバース機構27
は繰出しリール23からのワイヤ15の繰出し及び巻取
りリール24へのワイヤ15の巻取りをトラバースしな
がら案内する。
【0022】そして、加工用駆動ローラ13と、両リー
ル23,24の回転により、繰出しリール23から切断
機構11へワイヤ15が繰り出されるとともに、加工後
のワイヤ15が巻取りリール24に巻き取られる。
【0023】ワイヤ張力付与機構28は一対のダンサア
ーム29を備え、それらの先端にはダンサローラ30及
びウェイト31がそれぞれ取り付けられている。ワイヤ
ガイド機構32は切断機構11に近接して配置され、ワ
イヤ15を案内するための複数のガイドローラ33を備
えている。
【0024】また、切断機構11の加工用ローラ13,
14間に巻回されたワイヤ15の両端は、このワイヤガ
イド機構32のガイドローラ33及びフレーム12上の
ガイドローラ34を介して、ワイヤ張力付与機構28の
ダンサローラ30に掛装されている。そして、両ダンサ
アーム29がウェイト31にて回動されることにより、
加工用ローラ13,14間のワイヤ15に所定の張力が
付与される。
【0025】次に、前記加工用ローラ13,14を揺動
させるための揺動機構の構成を、図1及び図4〜図6に
従って説明する。円筒状をなす一対の回動部材37,3
8は所定間隔をおいて平行に延びるように、複数のブラ
ケット39及び軸受40を介して、装置フレーム12上
に水平な回動軸線S1の周りで回動可能に支持されてい
る。
【0026】一対の支持軸41は前記各回動部材37,
38の回動軸線S1から所定量偏心した回転軸線S2上
を延びるように、ネジ42により各回動部材37,38
の先端に固定され、それらの端部が偏心軸受43及びブ
ラケット44を介してフレーム12上に支持されてい
る。そして、各支持軸41上には軸受45を介して、前
記各加工用ローラ13,14が回転軸線S2の周りで回
転可能に支持されている。この軸受45は加工用ローラ
13,14の内方に位置して、スラリ等に触れないよう
になっている。
【0027】回転軸46,46aは一対の軸受47を介
して、前記各回動部材37,38内に回転軸線S2の周
りで回転可能に支持されている。一方の回転軸46の外
端にはプーリ17が取り付けられるとともに、内端には
駆動歯車48が固定されている。4個の伝達歯車49は
駆動歯車48と噛合するように、前記各ネジ42に回転
可能に支持され、これらの伝達歯車49と噛合するよう
に、加工用ローラ13の端面には内歯歯車50が固定さ
れている。
【0028】両回動軸線S1上には、回動部材37,3
8が配置されるとともに、両回転軸線S2上には支持軸
41,加工用ローラ13,14,回転軸46,46aが
配置され、一方の回転軸線S2上にはプーリ17,駆動
歯車48,内歯歯車50が配置されている。
【0029】そして、装置の運転時には、前記ワイヤ走
行用モータ16によりプーリ17及び図示しないベルト
を介して、一つの回転軸46が連動回転される。このと
き、回転軸46の回転が駆動歯車48、伝達歯車49及
び内歯歯車50を介して加工用ローラ13に伝達され、
ローラ13が回転軸線S2の周りで回転されるととも
に、ワイヤ15を介してローラ14が連動回転されて、
ワイヤ15が一方向または双方向に走行される。
【0030】一対の回動リング51,52はキー53を
介して前記各回動部材37,38の外周に嵌合固定さ
れ、それらの外周には突起54が突設されている。連結
リンク55はピン56により両回動リング51,52の
突起54間に取り付けられ、一対の加工用ローラ13,
14を上下方向へ交互に揺動させるように、回動リング
51,52を介して両回動部材37,38を一体回動可
能に連結している。
【0031】駆動手段としての駆動源を構成する揺動用
モータ57は前記連結リンク55の中央部と対応するよ
うに、ブラケット39上に配設され、そのモータ軸には
駆動レバー58が取り付けられている。ローラ59は駆
動レバー58の先端に回転可能に支持され、このローラ
59と係合するように連結リンク55には縦方向に延び
るカムとしての係合溝60が形成されている。そして、
モータ57が回転されたとき、駆動レバー58、ローラ
59及び係合溝60を介して、連動リンク55が図1に
実線で示す位置と鎖線で示す位置との間で往復動され、
回動リング51,52を介して両回動部材37,38に
所定角度の往復回動運動が付与される。
【0032】次に、前記のように構成されたワイヤソー
装置について動作を説明する。さて、このワイヤソー装
置においては、ワイヤ15がリール機構22の繰出しリ
ール23から繰り出され、切断機構11の加工用ローラ
13,14間において一方向または双方向に走行された
後、巻取りリール24に巻き取られる。そして、ワーク
支持機構19により、加工用ローラ13,14間のワイ
ヤ15上に砥粒を含むスラリが供給されながら、ワイヤ
15に対してワーク20が押し付けられて、そのワーク
20が切断加工される。
【0033】このワーク20の切断加工時には、図1及
び図6に示すように、揺動用モータ57により連結リン
ク55及び回動リング51,52を介して、両回動部材
37,38が回動軸線S1の周りで所定角度だけ一体的
に往復回動される。このため、各回動部材37,38の
回動軸線S1に対して所定量偏心した位置にある加工用
ローラ13,14の回転軸線S2が、回動軸線S1を中
心にして所定角度の範囲内で回動変位される。
【0034】それにより、図6に実線、破線及び2点鎖
線で示すように、両加工用ローラ13,14が上下方向
へ交互に揺動され、両ローラ13,14間のワイヤ15
がワーク20に対して傾動される。従って、ワーク20
の切断中に、ワイヤ15とワーク20との間に砥粒を含
むスラリが十分に供給されるとともに、それらの間から
切粉が円滑に排出されて、ワーク20を能率よく切断す
ることができる。
【0035】従って、この実施例においては、モータ5
7の回転数を変更することにより、ワイヤ15の傾動サ
イクルを任意に調節でき、ワーク20の材質や大きさ等
にあわせた最適な傾動サイクルをワイヤ走行速度に関係
なく得ることができる。
【0036】また、この実施例のワイヤソー装置におい
ては、一対の加工用ローラ13,14が一対の回動部材
37,38に各別に支持され、両回動部材37,38が
揺動用モータ57により、連結リンク55を介して連動
回動されて、両加工用ローラ13,14が揺動されるよ
うになっている。このため、一対の加工用ローラを1つ
の円板状の回動部材上に支持した前記従来装置とは異な
り、回動部材を大型で頑丈に形成する必要がなく、加工
用ローラ13,14の支持構成を簡単にすることができ
る。また、従来装置のように加工用ローラを揺動させる
ために大きな駆動力の駆動源を設ける必要がなく、小さ
な駆動力の揺動用モータ57によって、加工用ローラ1
3,14を容易に揺動させることができる。
【0037】なお、別の手段として、加工用駆動ローラ
13を回転させるワイヤ走行用モータ16の回転力から
無段変速機を介して駆動力を得ることもできる。しか
も、この実施例においては、前記従来装置とは異なり、
歯車を使用していないため、面倒な歯切り加工が不要と
なり、製作が簡単になる。加えて、両加工用ローラ1
3,14を1個の連結リンク55で連結して、そのリン
ク55を1個のモータ57で揺動させるようにしている
ため、部品点数が少なくなり、構成が簡単になる。
【0038】さらに、連結リンク55の揺動が回動部材
37,38の偏心回転となり、その偏心回転により加工
用ローラ13,14が揺動するため、加工用ローラ1
3,14を直接揺動させた場合とは異なり、その加工用
ローラ13,14の揺動が無理なく円滑に行われ、加工
精度にも好ましい結果をもたらす。
【0039】また、この実施例においては、加工用ロー
ラ13,14が支持軸41の外周の軸受45の外輪で支
持されているため、加工用ローラ13,14を肉厚の少
なくして質量を小さくできる。このため、軸受45作用
する負荷が小さくなり、軸受の長寿命化を図ることがで
きる。 (第2実施例)次に、この発明を具体化した第2実施例
を図7及び図8に基づいて説明する。なお、この実施例
では、主として第1実施例と異なる部分について説明す
る。
【0040】一対の回動リング51,52はキー53を
介して各回動部材37,38の外周に嵌合固定され、そ
れらの外周にはローラ59と係止される縦方向に延びる
係合溝60が形成されている。そして、回動リング5
1,52を同期回動運動させることにより、両回動部材
37,38を回動させて、一対の加工用ローラ13,1
4を上下方向へ交互に揺動させる。
【0041】回転駆動源を構成する揺動用モータ57は
フレーム12上に配置され、そのモータ軸には駆動レバ
ー58及びローラ13用の駆動レバー58に駆動力を伝
達するためのプーリ70が取付けられている。ローラ5
9は駆動レバー58の先端に回転可能に支持されるとと
もに、係合溝60に係合している。2つのアイドルプー
リ72にはプーリ70,71との間においてベルト73
が掛装され、両回動リング51,52が同速回転かつ逆
回転される。
【0042】そして、揺動用モータ57が回転される
と、駆動レバー58、ローラ59及び係合溝60を介し
て回動リング51,52が図7及び図8に実線で示す位
置と鎖線で示す位置との間で往復動され、キー53を介
して両回動部材37,38に所定角度の往復回動運動が
付与される。
【0043】ワーク20の切断加工時には、図7及び図
8に示すように、回動リング51,52を介して両回動
部材37,38が回動軸線S1の周りで所定角度だけ一
体的に往復回動される。このため、両回動部材37,3
8が回動すると、回動軸線S1に対して所定量偏心した
位置にある加工用ローラ13,14の回動軸線S2が、
回動軸線S1を中心にして所定角度の範囲内で回動変位
される。
【0044】なお、この実施例では、加工用ローラ14
がワイヤ走行用モータ74によりベルト75を介して回
転駆動される。この実施例によれば、回動軸線S2が回
動リング51,52の揺動角度により変化しにくいこと
から、ワイヤ15の張力の変動を抑えることができて、
加工条件の変化を抑制することができる。しかも、ワイ
ヤ15のスリップや加工用ローラ13,14の磨耗を低
減させることができる。加えて、加工用ローラ13,1
4の振動を抑制することができる。
【0045】なお、この発明は、次のように変更して具
体化することも可能である。 (1)前記実施例において、回動リング51,52を省
略し、各回動部材37,38の外周に作動突起54を一
体的に形成して、それらの作動突起54に連結リンク5
5を連結するように構成すること。 (2)前記実施例において、揺動用モータ57により一
方の回動リング51を回動部材37と一体的に往復回動
させるとともに、この往復回動を連結リンク55により
他方の回動リング52に伝達して、その回動リング52
を回動部材38と一体的に往復回動させるように構成す
ること。 (3)各回動部材37,38を円板状に形成し、それら
の端面の偏心位置に支持軸41を突設して、各支持軸4
1に加工用ローラ13,14を支持するように構成する
こと。 (4)3個以上の複数の加工用ローラを設けたワイヤソ
ー装置において、ワーク20と対応する一対の加工用ロ
ーラのみを上下方向へ揺動するように構成すること。
【0046】また、前記実施例から把握される請求項以
外の技術的思想を以下に述べる。 (a)回動部材37,38はその端部に支持軸41を突
設し、加工用ローラ13,14は軸受45を介して支持
軸41の外周に支持されているワイヤソー装置。
【0047】このように構成すれば、軸受41に対する
負荷を軽減できる。 (b)回転駆動源と係合溝内を移動するローラはそれぞ
れプーリを備え、両プーリ間にはベルトが掛装されてい
る請求項4に記載のワイヤソー装置。この構成により、
ローラの移動を円滑に行うことができる。
【0048】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、リンク
機構の運動によりワイヤが傾動運動する。従って、ワイ
ヤの走行速度とは関係なく、ワーク種等にあわせてワイ
ヤの傾動サイクルを得ることができるばかりでなく、加
工用ローラを支持する大がかりな回動部材や、歯車機構
が不要となり、傾動のための駆動力が少なくてすむとと
もに、構成を簡単して製作を容易にすることができる。
【0049】請求項2の発明によれば、リンクの揺動が
回動部材の偏心回転になり、その偏心回転が加工用ロー
ラの傾動運動になる。従って、ワイヤの傾動運動が円滑
に行われ、高精度加工が可能となる。
【0050】請求項3及び4に記載の発明によれば、上
記効果に加え、ワイヤの張力変動を抑えることができ
て、加工条件の変化を抑制することができるとともに、
ワイヤのスリップや加工用ローラの磨耗を低減させるこ
とができ、しかも加工用ローラの振動を抑制することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例のワイヤソー装置で、図4の1−
1線での断面図。
【図2】 そのワイヤソー装置の全体を示す正面図。
【図3】 同じくワイヤソー装置の平面図。
【図4】 加工用ローラの揺動機構を拡大して示す部分
断面図。
【図5】 その揺動機構の駆動構成を示す部分平面図。
【図6】 加工用ローラの揺動機構の動作を説明するた
めの説明図。
【図7】 第2実施例のワイヤソー装置を示す断面図。
【図8】 加工用ローラの揺動機構の動作を説明するた
めの説明図。
【符号の説明】
11…切断機構、12…装置フレーム、13…加工用駆
動ローラ、14…加工用被動ローラ、15…切断用ワイ
ヤ、19…ワーク支持機構、20…ワーク、37,38
…回動部材、41…支持軸、46,46a…回転軸、5
1,52…回動リング、55…連結リンク、57…モー
タ、S1…回動軸線、S2…回転軸線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B24B 27/06 B28D 5/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の加工用ローラ間に螺旋状に巻き付
    けられたワイヤを傾動させるために偏心保持された加工
    用ローラの回転によって走行させ、そのワイヤに対して
    砥粒を含むスラリを供給しながらワークを押し付けて、
    そのワークを切断するようにしたワイヤソー装置におい
    て、 前記複数の加工用ローラをリンク機構により連結すると
    ともに、そのリンク機構の運動により加工用ローラ間の
    ワイヤが傾動運動するように構成したワイヤソー装置。
  2. 【請求項2】 リンク機構は、複数の回動部材と連結リ
    ンクとを有し、各回動部材はそれ自体の回動軸線から所
    定量偏心した回転軸線の周りで加工用ローラをそれぞれ
    回転可能に支持し、連結リンクは回動部材間を連結する
    請求項1に記載のワイヤソー装置。
  3. 【請求項3】 複数の加工用ローラ間に螺旋状に巻き付
    けられたワイヤを傾動させるために偏心保持された加工
    用ローラの回転によって走行させ、そのワイヤに対して
    砥粒を含むスラリを供給しながらワークを押し付けて、
    そのワークを切断するようにしたワイヤソー装置におい
    て、 前記複数の加工用ローラをそれぞれの加工用ローラに連
    結されたクランク機構により揺動させ、その揺動により
    加工用ローラ間のワイヤが傾動運動するように構成した
    ワイヤソー装置。
  4. 【請求項4】 各クランク機構は、回転駆動源と、各回
    動部材に設けられた係合溝と、回転駆動源に連結され係
    合溝内を移動するローラとを備え、回転駆動源による回
    転力を係合溝内におけるローラの移動に変換し、各回動
    部材を所定角度内で回動させ、加工用ローラを揺動させ
    るものである請求項3に記載のワイヤソー装置。
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