JP3129549B2 - レンズ駆動制御装置における初期化装置 - Google Patents

レンズ駆動制御装置における初期化装置

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JP3129549B2 JP04312199A JP31219992A JP3129549B2 JP 3129549 B2 JP3129549 B2 JP 3129549B2 JP 04312199 A JP04312199 A JP 04312199A JP 31219992 A JP31219992 A JP 31219992A JP 3129549 B2 JP3129549 B2 JP 3129549B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は駆動パルスに従ってレン
を駆動制御するレンズ駆動制御装置における初期化装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】制御システムの初期化については、どう
いう初期化を行うのかによってその方法や初期化条件が
異なってくる。
【0003】メカトロニクスの分野に於いては、例えば
電源投入後、先ず制御する側(例えばマイクロコンピュ
ータ)と制御される側(例えば機構)の互いの条件(例
えば制御を開始する位置等)についてマッチングをとる
という初期化動作を行ってから本格的な制御に移行する
ことがしばしば行われている。
【0004】図10はレンズ制御システムの一例を示し
たものであるが、このシステムに於いては、上記電源投
入後、本格的な制御動作に入る前に、上述の様な初期化
を行う必要がある。
【0005】図10に於いて101は固定の第1のレン
ズ群、102は変倍動作を行うために光軸と平行に移動
する第2のレンズ群、103は絞り、104は固定の第
3のレンズ群、105は焦点調節機能とコンペンセータ
機能を有し、光軸と平行に移動する第4のレンズ群、1
06は撮像素子、107はレンズ群102と一体に移動
する連続片、108は該連動片107の検出を行うセン
サ、109はレンズ群105と一体に移動する連動片、
110は該連動片109の検出を行うセンサ、111は
レンズ群102の駆動用ステッピングモータ、112は
ラック、113は112に挟まれるステッピングモータ
111の出力軸、114はレンズ群105の駆動用ステ
ッピングモータ、115はラック、116は115に挟
まれるステッピングモータ114の出力軸、117はス
テッピングモータ111のドライバ、118はステッピ
ングモータ114のドライバ、119及び120はドラ
イバ117への駆動命令伝達ライン、121及び122
はドライバ118への駆動命令伝達ライン、123はア
ンプ、124はゲインコントロール、125はハイパス
フィルタ、126は信号処理回路、127はレンズ制御
を行うためのマイコン、128は絞り制御回路、129
は絞り駆動用ドライバ、130は絞り駆動用アクチュエ
ータ、131と132は絞りエンコーダ、133、13
4、135、136はレンズ駆動方向選択スイッチ、1
37はプルアップ抵抗、138は電源、139は接地部
である。
【0006】図10に於いて、102のレンズ群と10
5のレンズ群のアクチュエータとしてステッピングモー
タが用いられており、この駆動命令はマイコン127か
ら出力される。図10のような構成では、マイコン12
7からドライバ117、118のそれぞれに対して直接
に駆動パルスを出力するのが一般的になってきており、
この場合、マイクロ127で出力したパルス数に比例し
た量だけモータ111と114は回転する事になる。従
って、マイコン127では出力したパルス数をカウント
しておくことにより、102及び105のレンズ群の位
置を把握する事ができる。但し、上記位置検出手段では
マイコン内のインクリメント型カウンタを利用しなけれ
ばならないので、通常のレンズ制御の前に、マイコンが
認識しているレンズ位置と実際のレンズ位置を一致させ
る初期化動作が必要となる。
【0007】図11は上記レンズの初期化手順を示すフ
ローチャートである。ステップ201で処理が開始され
ると、ステップ202で電源が投入されるまで待機す
る。ステップ202で電源の投入が行われると、ステッ
プ208で後に説明する「モード」を0に定義する。こ
こで、この「モード」はレンズ群102及びレンズ群1
05のそれぞれの初期化プログラムに別々に必要である
が、図11では一括して一つに表現する。ステップ20
3でレンズ群102の初期化動作が完了したかどうかを
確認し、完了していればステップ205へ、していなけ
ればステップ204へ処理を移す。ステップ204はレ
ンズ群102の初期化動作を行うプログラムである。ス
テップ205はレンズ群105の初期化動作が完了した
どうかを確認するプログラムであって、ステップ205
で動作完了と判断されればステップ207へ、動作が完
了していないとみなされればステップ206の処理へ移
行する。ステップ207でレンズ群102とレンズ群1
05の両方のレンズの初期化が完了したと判断されれ
ば、モードに0を代入して、通常のレンズ制御プログラ
ムの実行に移行する。
【0008】以下に上記レンズの初期化動作を更に詳し
く述べる。
【0009】図10に於いて、レンズ群102と105
の保持枠にはそれぞれ前述の連動片107及び109が
設けられている。この連動片107及び109は、例え
ば108と110がそれぞれ光センサである場合、該光
センサの投光部と受光部との間を移動するように設けら
れている。
【0010】連動片107と光センサ108及び連動片
109と光センサ110の組合せから成るリセットスイ
ッチの構成の一例を図12に示す。図12に於いて、3
01は該光センサ108もしくは110の投光部、30
2は該センサの受光部であって、受光部302は投光部
301からの光を受光したときにhighレベルの電圧
を、受光しないときにlowレベルの電圧を出力する。
投光部301と受光部302の間を前述の連動片107
又は109が303の方向、即ち光軸と平行に移動して
おり、レンズ群102又はレンズ群105の位置によっ
て連動片107又は109が投光部301からの光を遮
ったり遮らなかったりする。連動片107及び109を
レンズ群102の保持枠及びレンズ群105の保持枠に
それぞれ固定しておけば、受光部302の出力レベルが
変化する時のレンズ群102及びレンズ群105の光軸
上の位置は一意的に定まる。そこで受光部302の出力
信号が変化した時点でレンズを停止させ、該位置に対応
する絶対的なカウンタ初期値を前記インクリメントカウ
ンタに代入して、そこからカウントを開始すれば、マイ
コンの認識している位置と実際のレンズ位置とが一致す
る事になる。
【0011】図13は図11に示したステップ204の
内容を詳しく説明するためのフローチャートである。図
13においては連動片107が光を遮っている時に変倍
レンズ102が移動可能領域の中点付近よりもテレ側に
あるとする。また、図13においては「モード」という
ものを用いている。この「モード」とは、一連の初期化
動作の中でプログラムがどの処理を行っているかを示す
もので、この「モード」を用いる事によって、一連の初
期化処理の途中でステップ204を一旦抜けても、もう
一度ステップ204を呼び出せばその後から処理を続け
る事が出来るので、初期化動作中ずっとステップ204
内にとどまっていなければならないという不都合がなく
なり、ステップ204とステップ206の並行処理が可
能になる。
【0012】ステップ401で処理の実行が開始される
と、モードによってプログラムの飛び先を選択する。ス
テップ402、ステップ403、ステップ404はモー
ドの内容を判別し、それぞれ該当するプログラムにジャ
ンプさせる為のブロックであって、最初は図11で説明
した通りモードを0としているので、処理はステップ4
05に移行する。ステップ405では連動片107が投
光部301からの光を遮光しているかどうかを受光部3
02の出力レベルで判断する。受光部302の出力レベ
ルがlowであれば、遮光されているのでレンズはテレ
側にあると判断し、ステップ406で変倍レンズをワイ
ド方向に駆動する。又、受光部302の出力レベルがh
ighであれば、レンズがワイド側にあると判断して、
ステップ407でテレ側に駆動する。次にステップ40
8でモードを1とし、ステップ204のプログラムを一
旦抜け、図11のステップ205、ステップ206、ス
テップ207、ステップ203の処理を経て、再びステ
ップ204のプログラム、即ち図13のプログラム処理
を実行する。この時、「モード」は1になっているの
で、ステップ402、ステップ403、ステップ404
を経て、プログラムの処理はステップ409に移る。ス
テップ409で変倍レンズ102がテレ側に移動中と判
断されればステップ410でリセットスイッチの状態が
透光から遮光に変化したかどうかを判断する。又、変倍
レンズ102がワイド側に移動している場合には、ステ
ップ411で遮光から透光に変化したかどうかを判断す
る。ステップ410及びステップ411それぞれで、状
態に変化が認められない場合、そのままのレンズ駆動を
継続させたままステップ204の処理を一旦抜ける。ス
テップ410、ステップ411でリセットスイッチの状
態に変化が認められた場合、ステップ412でレンズを
停止させる。この時点で変倍レンズ102はリセットス
イッチ位置に停止した事になる。更にステップ413で
前記インクリメント型カウンタに絶対的なリセットスイ
ッチ位置に対応する値を代入する。
【0013】これまで説明を行わなかったが、例えばス
テップ406やステップ407でレンズを移動させ始め
る時点からリセットスイッチが動作して停止するまで駆
動パルス数をカウントし、このカウント値とステップ4
13で代入した絶対的な値を用いれば、初期化動作を開
始する前のレンズ位置を逆算する事が出来る。そこでス
テップ414では、該逆算位置にレンズを移動させるべ
く、これまで移動した向きとは逆向きに変倍レンズを駆
動させる。次にステップ415でモードを2とし、ステ
ップ204のプログラムを一旦抜ける。
【0014】ステップ204のプログラム処理を再び実
行すると、モードは2となっているので、ステップ40
3からステップ416の処理にジャンプする。ステップ
416ではマイコン127内のカウンタが前記逆算した
戻り先の値になったかどうかを確認し、未だ至っていな
ければそのままプログラムを抜け、至っていると判断さ
れたときにはステップ417でレンズを停止させ、ステ
ップ418でモード3としてステップ204を抜ける。
この時点でレンズの初期化処理は全て終了しているの
で、次にステップ204が呼び出されても、モードが3
である事からステップ419の通常のレンズ制御を実行
でき、かつレンズ初期化処理を再び行う事はない。
【0015】レンズ群105についての初期化動作のス
テップ206も図13に示したフローチャートの処理と
同等であるので割愛する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
例においては、連動片107または109の遮光と投光
の境界点が1点であるので、該境界点から遠い位置にレ
ンズがある場合、初期化を行おうとするとレンズが境界
点に到達するまでに長い距離を移動する必要があり、結
果として初期化が完了するまでにレンズ移動量に相当し
た長い時間を要してしまうという欠点がある。
【0017】上記欠点を補うために、前記境界点を前記
ストロークの中間付近に設定し、初期化を開始する時点
のレンズ位置による、初期化完了までの時間の片寄りを
軽減する手段を設ける場合があるが、ストロークが長く
なると著しい効果を挙げにくい。また、図12に示され
るセンサを複数個設けて実質的なレンズ移動量を縮める
手段をとる場合もあるが、コストアップ、装置の大型化
に直接つながるというデメリットが生じてしまう。
【0018】従って、本発明の目的は、前述の問題点を
解決し、コストアップや装置の大型化といった欠点を伴
うことなく、初期化位置が1点である場合に比べて初期
化に要する時間を大幅に短縮することができるレンズ
動制御装置における初期化装置を提供することである。
【0019】
【課題を解決するための手段】第1の発明は、光軸に沿
って移動可能なレンズと、供給されるパルスに従って前
記レンズを光軸方向に駆動するステッピングモータと、
前記ステッピングモータにパルスを供給するパルス供給
手段と、前記供給されるパルス数をカウントするカウン
ターと、を備え、前記カウンターによるパルスカウント
値に応じて前記レンズを所望の位置に移動させるレンズ
制御動作に先立って、前記カウンターのカウント値を現
実のレンズ位置に対応させるための初期化動作を実行す
るレンズ駆動制御装置における初期化装置において、
光素子からの光を受光素子により受光することによって
受光状態を出力する一対の投受光センサと、前記発光素
子と前記受光素子の光路中であって、前記レンズ移動に
伴って光軸方向に移動すると共に、前記光軸方向に長さ
の異なる複数の光透光部と長さの異なる複数の光遮光部
とを有する一枚の遮光板と、前記初期化動作に伴い前記
ステッピングモータによって前記レンズが移動する際
に、前記一対の投受光センサに対して、前記遮光板のい
ずれかの光遮光部から光透光部を経て他の光遮光部に至
る間、あるいは、前記遮光板のいずれかの光透光部から
光遮光部を経て他の光透光部に至る間における前記レン
ズの移動パルス数に基づいて前記レンズの位置を判別す
る判別手段と、該判別されたレンズ位置に一意的に対応
するカウント値を前記カウンターに設定する設定手段、
とを有することを特徴とする。第2の発明は、光軸に沿
って移動可能なレンズと、供給されるパルス数に従って
前記レンズを光軸方向に駆動するステッピングモータ
と、前記ステッピングモータにパルスを供給するパルス
供給手段と、前記供給されるパルス数をカウントするカ
ウンターと、を備え、前記カウンターによるパルスカウ
ント値に応じて前記レンズを所望の位置に移動させるレ
ンズ制御動作に先立って、前記カウンターのカウント値
を現実のレンズ位置に対応させるための初期化動作を実
行するレンズ駆動制御装置における初期化装置におい
て、発光素子からの光を受光素子により受光することに
よって受光状態を出力する一対の投受光センサと、前記
発光素子と前記受光素子の光路中であって、前記レンズ
移動に伴って光軸方向に移動すると共に、前記光軸方向
に長さの異なる複数の光透光部と長さの異なる複数の光
遮光部とを有する一枚の遮光板と、前記初期化動作に伴
い前記ステッピングモータによって前記レンズ前記レン
ズが一定の速度で移動する際に、前記一対の投受光セン
サに対して、前記遮光板のいずれかの光遮光部から光透
光部を経て他の光遮光部に至る間、あるいは、前記遮光
板のいずれかの光透光部から光遮光部を経て他の光透光
部に至る間における前記レンズの移動時間を検出し、該
検出された移動時間に基づいて前記レンズの位置を判別
する判別手段と、該判別されたレンズ位置に一意的に対
応するカウント値を前記カウンターに設定する設定手
段、とを有することを特徴とする
【0020】
【実施例】図1は本発明の実施例を示すレンズ駆動制御
装置における初期化装置で使用する遮光板(前述の連動
片107及び109に相当するもの)501の形状図で
ある。図1において、501は前記遮光板、502は説
明のための目盛りであってレンズの移動可能ストローク
を12等分したところに目盛りを打ってある。503は
これまでも説明しているところのフォトセンサ108及
び110の設置位置であって、前記ストロークの中間に
設定してある。
【0021】遮光板501は光軸と平行に移動すること
によって、フォトセンサの受光部に対して遮光と透光を
繰り返すような形状になっており、領域A、B、C、
D、E、Fの順に透光、遮光、透光、遮光、透光、遮光
という機能を果たす。また、前記A〜Fの6つの領域
は、全ストローク量を12に等分割した長さを3:2:
1:1:2:3の割合で占める様になっている。
【0022】更に、AとB、BとC、CとD、DとE、
EとFそれぞれの境界がフォトセンサの位置503を通
過するときの、レンズの絶対的な位置をそれぞれRAB
BC、RCD、RDE、REFとする。
【0023】本実施例では、便宜上前記全ストロークの
1/12の長さがステッピングモータ111又は114
の歩進パルス数にして100パルス分に相当すると仮定
する。
【0024】ここで遮光板501を用いたレンズ初期化
の考え方について、簡単に説明する。
【0025】図1から明らかなように、遮光板501の
A、C、E3つの透光部分の長さとB、D、F3つの遮
光部分の長さはそれぞれ等しくない。本実施例で説明す
るレンズ位置の初期化は、これら透光部又は遮光部の固
有の長さを測定することによってレンズの絶対位置を検
出しようとするものである。
【0026】レンズ位置の初期化を実行する前、レンズ
の位置は任意であると考えると、遮光板501のA、
B、C、D、E、Fの領域及び各領域間の境界上のどこ
にレンズが存在するか特定出来ない。そこで、透光状態
の時にはテレ側に、遮光状態の時にはワイド側に先ず移
動することにする。
【0027】例えば領域Cにレンズがあるとき、先ずテ
レ側Tにレンズを一定の速さで移動すると、やがてレン
ズは領域Dの部分、即ち遮光部に移動する。透光部(領
域C)から遮光部(領域D)に状態変化したときに時間
計測を開始し、遮光部(領域D)から透光部(領域E)
に状態変化したときに時間計測を終了すると、結果とし
て領域Dにおけるレンズ通過時間を得ることが出来る。
前述のようにレンズの移動速さを一定にしておけば、時
間の計測結果と遮光板501の領域長さの対応は正確に
行われることになる。従って、テレ方向に移動してい
て、且つ遮光状態で、領域Dの長さ(100パル
ス)分だけ移動したときに再び透光になったということ
は、「100パルス分の長さを持つ遮光部分をテレ方向
に通過した」ということになるので、その時点でレンズ
はRDEの位置にあるということが出来る。そこでレンズ
が領域Dから領域Eに移動したところでレンズを停止さ
せ、位置検出用カウンタにRDEを代入することによって
カウンタの初期化が完了する。
【0028】上記のレンズ位置の初期化の考え方は、透
光と遮光で動作が逆にはなるものの、領域A、C、D、
Fについて共通である。
【0029】初期化を開始する前にレンズが領域Eにあ
る場合、レンズがテレ側に移動して領域Fの部分に入る
と、再び透光状態にはならないでテレ端に突き当たって
しまう。
【0030】このような場合、以下の判断により、レン
ズが領域A又はFに存在することを検出できる。即ち、
領域A又はFの部分以外は透光又は遮光の状態が継続す
るのは最大で200パルス分の長さである。従って遮光
状態のまま例えば250パルス以上レンズが移動したの
であれば、確実にレンズは領域Fに存在し、又透光状態
のまま250パルス以上レンズが移動したのであれば
(この場合、始めにレンズは領域Bにいたことになるの
でレンズはワイド側に移動している)、領域Aにレンズ
が存在することになる。そこで、フォトセンサの出力の
状態が変化しないまま250パルス以上レンズが一方向
に移動した場合には、レンズを逆転させ、状態が変化し
たところでレンズを停止する。その時点で透光から遮光
に変化していたのであれば、レンズはRABにあり、遮光
から透光に変化していたのであればレンズはREFにある
ことになる。この検出方法を実施する具体的な処理とし
て図2及び図3のフローチャートに示した動作をマイコ
ン127(図10)に行わせる。
【0031】図2及び図3は遮光板501を用いたとき
のズームレンズの初期化処理のプログラムの流れを示し
たものである。尚、本来であれば図2及び図3のプログ
ラムの流れも、図13の「モード」を用いて並行処理可
能となるように記されるべきであるが、説明が複雑にな
ることと、図2及び図3の説明において「モード」を用
いなくても、本発明の主旨を損ねることなく説明を行う
ことが可能であることから、敢えて「モード」を用いな
い流れ図を使って説明する。
【0032】図2のステップ600においてプログラム
の実行が開始されると、ステップ605でカウンタをク
リアする。このカウンタとは、マイコン127内に極く
一般的に設置可能なものであって、本実施例においては
ステッピングモータの1歩進ステップパルスを発生する
たびにインクリメント又はデクリメントするカウンタで
ある。以後、このカウンタのことを「サブカウンタ」と
称することにする。
【0033】次に、ステップ601でフォトセンサの受
光部が透光状態にあるかどうかが判断される。透光状態
にある場合には、ステップ602でレンズをテレ側に移
動させ、それと共にサブカウンタをインクリメントさせ
る。そして、ステップ603で遮光が確認されるまで、
レンズのテレ方向駆動を継続する。ステップ603にお
いて遮光が確認されると、ステップ604で先ずレンズ
を停止させ、ステップ618でサブカウンタの値をメモ
リに蓄えてから、ステップ605でサブカウンタをクリ
アする。
【0034】次にステップ602でレンズをテレ方向に
駆動させ、ステップ606でテレ方向への駆動パルスが
出力されるたびに前記サブカウンタを1ずつインクリメ
ントする。
【0035】レンズ位置の初期化が開始される前、レン
ズが遮光板501のEの領域にあったとすると、ステッ
プ601からステップ603を経て更にレンズをテレ方
向に駆動し続けても、そのままレンズはテレ端に突き当
たってしまうので、再びフォトセンサが透光となること
はない。ステップ607はこの状態を回避するために設
けられている判別ブロックであって、レンズが遮光板5
01のEの領域にある時から初期化を開始した場合、R
EFが503を通過した時点でサブカウンタがクリアさ
れ、更にテレ方向、即ちFの領域内をテレ端に向けて移
動する。この時、サブカウンタはインクリメントを続け
ている。領域Fは図に示した通り300パルス分の長さ
を有していて、かつ、遮光部分として300パルスの長
さを有しているのはFのみである。つまり、Fの部分を
テレ端に向けて駆動しつづけると、やがてサブカウンタ
のカウント数が200を越え、300に近い値となって
くる。従って、図2の判別ステップ607で、例えばサ
ブカウンタの値が250を越えた場合、明らかに領域F
の部分をテレ端に向かっていると判断し、ステップ61
2の処理でレンズの駆動の向きをワイド側に転ずる。
【0036】レンズの向きが逆転したということで、ス
テップ613においてサブカウンタをモータの1歩進に
ついて1つづつデクリメントし、ステップ603で透光
であることを検出するまでワイド方向駆動を繰り返す。
ステップ603で透光を検出したら、ステップ604で
レンズを停止させ、ステップ614でREFを位置検出用
カウンタに代入する。この様に、レンズをある位置に移
動させ、位置検出用カウンタに該レンズ位置に相当する
値を代入することによって、レンズの初期化は完了す
る。この位置検出用カウンタは、これまでの説明でイン
クリメント又はデクリメントしているサブカウンタとは
別のものであって、この位置検出用カウンタにステップ
614の様にレンズ位置を代入することがレンズの初期
化の目的である。以後、「位置検出用カウンタ」と「サ
ブカウンタ」を区別して記載する。
【0037】さて、ステップ607でサブカウンタの値
が250に至らず、ステップ601で透光を検出するま
でテレ方向駆動を繰り返した後、ステップ601で透光
を検出すると、ステップ604でレンズを一旦停止す
る。この時点でサブカウンタの値も停止している。
【0038】ステップ608、ステップ609ではサブ
カウンタの値をそれぞれ比較し、80より大きく120
より小さければ、領域Dから領域Eに移ったところであ
ると判断し、位置検出用カウンタにRDEを代入する。
又、サブカウンタの値が180より大きく220より小
さい場合には、レンズが領域Bから領域Cに移ったと判
断し、位置検出用カウンタにRBCを代入する。サブカウ
ンタの値がステップ608とステップ609の両条件と
も満足しなかった場合には、初期化を失敗したものとし
てステップ601から初期化動作をやり直す。
【0039】この後、レンズを初期化前の位置に正確に
戻すための動作に移行する。
【0040】サブカウンタの値は最初は0にクリアさ
れ、その後レンズがテレ方向に駆動している間インクリ
メントされている。そしてフォトセンサの出力が変化し
たところで一旦0にクリアされるが、その前に、そこに
至るまでのサブカウンタの値はステップ618でメモリ
に蓄えられている。ステップ619に至ったときのサブ
カウンタの値は、フォトセンサ出力が変化し、一旦0に
クリアされた後のレンズ位置から現在の位置までの隔た
りを歩進パルス数で表している。即ち、領域C又はEの
区間を通過するときの歩進パルス数を示しているから、
これに前記メモリの値を加えれば、初期化を開始する前
と現在とのレンズ位置の隔たりを歩進パルス数で得るこ
とが出来る。そこで和をサブカウンタにステップ619
で代入する。この様にすることにより、初めに移動を開
始した向きとは逆向きにレンズを移動させながらサブカ
ウンタをデクリメントすれば、サブカウンタが0となっ
たところが元の位置であるということができる。
【0041】最初にステップ601で透光と判断し、レ
ンズをテレ側に移動した場合、先ず、ステップ612で
レンズをワイド方向駆動させる。そしてサブカウンタを
デクリメントさせながら、ステップ616でサブカウン
タが0又は負の値となるまでワイド方向駆動を繰り返
す。ステップ616でサブカウンタが0又は負となった
ことを確認したら、ステップ604で直ちにレンズを停
止させる。これでレンズは元の位置に戻ったことになる
ので、ステップ617で処理を終える。
【0042】最初にステップ601で遮光と判断された
場合も、これまでの説明と同様の考え方で初期化動作が
実行される。以下、簡単に説明する。
【0043】この場合には、処理がステップ612に移
行する。ステップ612でレンズをワイド側に移動させ
ながら、サブカウンタをインクリメントし、ステップ6
01で遮光から透光に変化を認めたところで一旦レンズ
を停止し、ステップ618でサブカウンタの値をメモリ
に蓄えてからステップ605でサブカウンタをクリアす
る。以後、先に説明した場合と透光・遮光の判断及びレ
ンズの移動方向は逆になるが、考え方としては全く先と
同様にして、ステップ608でサブカウンタの値が10
0程度と判断された場合には、レンズが領域Cから領域
Bに移動したと判断し、位置検出用カウンタにはRBC
代入する。又サブカウンタの値が200程度であれば、
位置検出用カウンタRDEを代入し、初期化の途中で領域
Aにレンズが存在すると判断した場合には、レンズをテ
レ方向駆動に切り換えて、領域AとBの境界でレンズを
停止させ、位置検出用カウンタにRABを代入する。その
後、ステップ619でサブカウンタの値にメモリの値を
加えてサブカウンタに代入し、サブカウンタをデクリメ
ントさせながらテレ方向駆動を実行し、サブカウンタ値
が0又は負の値を示したところでレンズを停止させて、
一連の初期化動作を完了する。
【0044】第2の実施例 図4は本発明の第2の実施例における、マイコン127
内で行われる処理のフローチャートであって、装置の構
成は第1の実施例と同様である。
【0045】尚、本実施例においても、第1の実施例と
同様にズームレンズの位置検出を例にとって説明を行
う。
【0046】第1の実施例では、システムの初期化に対
して本発明を適用した場合について説明したが、本実施
例では通常のレンズ位置検出を行う方法について説明す
る。
【0047】図4において、ステップ701で処理の実
行が開始されると、ステップ702でズーム駆動判断と
いう処理を行う。このステップ702の処理については
図5に詳しい流れ図を示す。
【0048】図5において、ステップ801で処理の実
行が開始されると、ステップ802でワイドスイッチ1
33(図10)が押されているかどうかを判断する。ワ
イドスイッチ133が押されていない場合、ステップ8
03でテレスイッチ134(図10)が押されているか
どうかを判断し、テレスイッチ134も押されていなけ
れば、ステップ805でレンズを停止させる。ステップ
802でワイドスイッチ133が押されている場合、ス
テップ706で、直前のレンズ駆動方向がテレ方向であ
ったかどうかを判別する。テレ方向である場合には、ス
テップ805で一旦レンズを停止させ、そうでない場合
にはスイッチの指示通りステップ612でレンズをワイ
ド方向に駆動する。
【0049】ステップ803でテレスイッチ134が押
されていると判断した場合には、ステップ804で、直
前のレンズ駆動方向がワイド方向であったかどうかを判
別する。ワイド方向に駆動しているのであれば、ステッ
プ805で一旦レンズを停止し、そうでない場合にはス
テップ602でスイッチの指示通り、テレ方向駆動を実
行する。上述の様にステップ702の処理は、ズームス
イッチの指示が切り換わったときに一旦停止動作を挿入
することにより、後述する処理で検出器出力切り換わり
ポイント間の長さを測定するときに誤りがないようにす
るものである。
【0050】ステップ702の処理を終えたらステップ
703の処理に移行する。ステップ703ではステップ
702の処理の結果、レンズ停止命令が出力されたかど
うかを判別しており、レンズが停止する場合、ステップ
605で前記サブカウンタの値を0クリアした後、ステ
ップ702の処理に戻る。ステップ702でスイッチの
駆動方向命令が変更になった際、一旦停止状態を挿入し
たが、この様にすることにより、向きが変更になった場
合には必ずステップ703、ステップ605でサブカウ
ンタの値が0となる。こうすることによって、検出器の
出力状態が、1から0になったのか、又は0から1にな
ったのかをいちいち判断する必要がなくなる。例えば図
1の領域Bの中で、レンズがテレ方向からワイド方向に
反転した場合を考える。後で説明するように、本実施例
では、領域Aからレンズがテレ側に移動を開始した場
合、RABでサブカウンタのインクリメントを開始し、次
の検出器出力の切り換わり点、即ちテレ方向駆動を継続
していればRBCでサブカウンタのインクリメントが停止
する。レンズが反転した場合にサブカウンタを0クリア
する処理が抜けていると、領域B内で反転した場合に
は、RABでインクリメントを開始し、再びRABの切り換
わりを検出してインクリメントを停止する。この結果得
られたサブカウンタの値は、RABとRBC間の長さとは全
く異なった性質のものであるにも関わらず、その値で位
置検出を行ってしまうといった不具合を生じる。
【0051】この不具合を解消するには、0から1の変
化でサブカウンタのインクリメントを開始したのであれ
ば、1から0の変化でしかサブカウンタのインクリメン
トを停止しないといった条件が必要になる。本実施例で
は、レンズの駆動方向が逆転したときには、サブカウン
タの値を一旦0クリアすることにより、上記煩わしさを
解消している。
【0052】さて、ステップ703でレンズが駆動して
いると判断した場合には、ステップ704で検出器の出
力状態が切り換わったかどうかを判断する。切り換わっ
ていない場合、ステップ705Bでサブカウンタがイン
クリメント中か(即ち0でないか)どうかを判断し、0
であれば、移動を開始してから一度も切り換わりは行わ
れておらず、従ってサブカウンタのインクリメントは未
だ行われていないと判断してステップ702の処理に戻
る。
【0053】ここまでの処理で、レンズの移動が同一方
向に継続して行われると、やがて検出器の出力状態が切
り換わる。そしてステップ704からステップ705A
の処理に移行する。
【0054】ステップ705Aではサブカウンタの値が
0であるかどうかを判断し、0である場合には、レンズ
が移動を開始して始めての切り換わり点であるというこ
とで、ステップ606でサブカウンタをモータの歩進パ
ルス数に合わせてインクリメントさせ、ステップ702
の処理に戻る。
【0055】次にステップ702、ステップ703を経
てステップ704の処理を再び行う。現在の状態は、一
回切り換わり点を迎えてサブカウンタのインクリメント
が開始された状態である。従って2度目の切り換え点に
はまだ到達していないということで、ステップ705B
の処理に移行する。ステップ705Bでは、サブカウン
タの値が0ではなくなっているので、ステップ606で
カウンタをインクリメントしながらステップ702に戻
り、レンズの駆動を継続する。
【0056】やがて2度目の切り換わり点に到達する
と、ステップ704からステップ705Aの処理に移行
し、今度はステップ705Aでサブカウンタの値が0で
はないから、ステップ608の処理に移る。
【0057】ステップ608でサブカウンタの値が10
0に近い値であると判断できる場合、ステップ601で
現在の検出器出力の状態が透光であるかどうかの判断を
行う。その後、ステップ706でテレ側駆動かどうかの
判断をする。結局、サブカウンタの値が100に近
く、透光状態で、テレ側駆動している、ということ
は、図1から明らかなように、レンズはRDE付近に存在
するということが判る。
【0058】以下、同様にして、RAB、RBC、RCD、R
DE及びREF付近に存在することと、領域A及び領域F内
に存在することの判断をフローチャートで示してある
が、説明を行うとかえって煩雑になるので、図6に判断
条件と判断結果としての位置を示した。
【0059】以上のようにしてレンズの位置判断を行う
と、ステップ605でサブカウンタを0クリアしてステ
ップ702の処理に戻る。
【0060】第3の実施例 図7はサブカウンタのカウント手段について説明するた
めのブロック図である。
【0061】第1及び第2の実施例においては、サブカ
ウンタのインクリメントをモータの歩進パルスに合わせ
て行うとして説明を行ってきた。しかしながらモータの
駆動速さは任意に選択される可能性が高く、位置検出プ
ログラムの中の一部分がインクリメントのためのブロッ
クを設けても、一連の処理サイクルが歩進パルスの周期
と必ずしも同期するとは限らない。
【0062】例えば歩進パルスの数を別の素子でカウン
トしておき、これまで説明を行ってきたプログラムの流
れの中のサブカウンタをインクリメントする部分で歩進
パルス出力回数を読みとる方法も考えられるが、ここで
はもっと簡単に、レンズの移動量を時間として計測する
方法を説明する。レンズの移動量を時間に置き換えるた
めには、レンズが一定の速さで移動することが条件とな
り、このことについては、これまでの説明で簡単に触れ
た。図10で示したように、レンズのアクチュエータと
してステッピングモータを用いており、このステッピン
グモータが速度制御性、位置制御性に優れたアクチュエ
ータであることは周知の通りである。従って第3の実施
例でも、図10に示される構成のカメラシステムである
ことを前提として説明を行う。
【0063】図7において1001はマイコン127の
クロック発生器、1002は分周器、1003は分周器
1002の出力信号の立ち上がり部分をカウントするカ
ウンタであって、以後1003を「タイマ」と称するこ
とにする。タイマ1003にはカウント許可信号とリセ
ット信号が入力されており、それぞれこれまで説明して
きたサブカウンタのインクリメント開始命令とサブカウ
ンタの0クリア命令に同期して出力される信号である。
【0064】図8のステップ1101には、通常水晶振
動子やセラミック振動子を用い、定められた値に対して
正確な同期のクロック信号を発生するように構成するの
で、この信号を分周してステップ1103で立ち上がり
回数をカウントすれば、そのカウント数が正確な時間を
示すことになる。
【0065】これまで、レンズの移動領域を12等分割
した長さを、100歩進パルスで移動するとして説明を
行ってきた。本実施例においては、タイマ1003の値
が100増加する毎に、前記12等分割した長さ分移動
するようなレンズ移動速度を設定する。即ち、前記速度
でレンズを移動させた場合、タイマ1003の値が10
0増加すると、レンズが前記12等分割した長さだけ移
動したことになる。
【0066】図8に図2と同等の処理をタイマ1003
を用いて行った場合の、マイコン127内の処理の流れ
図を示す。
【0067】図8のステップ1101においてプログラ
ムの実行が開始されると、ステップ1102でタイマ1
003のカウントを予め停止させ、ステップ1103で
タイマ1003をクリアする。
【0068】次にステップ601で透光状態にあるかど
うかが判断される。透光状態にある場合には、ステップ
602でレンズをテレ側に移動させ、それと共にタイマ
のカウントを開始する。そしてステップ603で遮光が
確認されるまで、タイマで時間をカウントしながらテレ
方向駆動を継続する。ステップ603において遮光が確
認されると、ステップ1102でタイマ1003を停止
させ、その後直ちにステップ604でレンズを停止させ
る。更にステップ1105でタイマ1003の値をメモ
リに蓄えてから、ステップ1103でタイマ1003を
クリアする。
【0069】次にステップ602でレンズをテレ方向に
駆動させ、ステップ1104でタイマ1003のカウン
トを再開する。
【0070】前述の通り、判別ステップ607で、タイ
マの値が250を越えた場合、明らかに領域Fの部分を
テレ端に向かっていると判断し、ステップ1102でタ
イマを停止させ、ステップ1103でタイマをクリアす
る。そしてステップ612でワイド方向駆動に切り換
え、ステップ603で透光が確認されるまでここに留ま
る。ステップ603で透光が確認されると、ステップ6
14でREFを位置検出カウンタに代入し、レンズを初期
化前の位置に戻す処理に移行する。即ち、ステップ60
7でタイマ値が250を越えてしまった場合には、時間
計測結果によってレンズ位置を把握することは中止して
しまう。
【0071】さて、ステップ607でサブカウンタの値
が250に至らず、ステップ601で透光を検出するま
でテレ方向駆動を繰り返した後、ステップ601で透光
を検出すると、ステップ1102でタイマカウントを停
止し、続いて直ちにステップ604でレンズを停止させ
る。
【0072】ステップ608、ステップ609ではタイ
マの値をそれぞれ比較し、80より大きく120より小
さければ、領域Dから領域Eに移ったところであると判
断し、位置検出用カウンタにRDEを代入する。又、タイ
マの値が180より大きく220より小さい場合には、
レンズが領域Bから領域Cに移ったと判断し、位置検出
用カウンタにRBCを代入する。サブカウンタの値がステ
ップ608とステップ609の両条件とも満足しなかっ
た場合には、初期化を失敗したものとしてステップ60
1から初期化動作をやり直す。
【0073】この後、レンズを初期化前の位置に正確に
戻すための動作に移行する。
【0074】タイマの値は、最初0クリアされ、その後
レンズがテレ方向に駆動している間の時間を計測する。
そしてフォトセンサ出力が変化したところで一旦0クリ
アされるが、その前に、そこに至るまでのタイマの値は
ステップ1105でメモリに蓄えられている。ステップ
1106に至ったときのタイマ値は、前記光検出結果が
変化し、一旦0クリアされた後のレンズ位置から現在の
位置までの隔たりを歩進パルス数で表している。即ち、
領域C又はEの区間を503が通過するときの所要時間
を表しているから、これに前記メモリの値を加えれば、
現在のレンズ位置から初期化を開始する前のレンズ位置
まで、これまでと等しい速さでレンズを移動するときの
所要時間を得ることが出来る。そこで和をTL としてス
テップ1106で計算する。そしてステップ1103で
タイマを0クリアし、ステップ612で初めに移動を開
始した向きとは逆向き即ちワイド方向にレンズを移動さ
せながらステップ1104でタイマカウントを再開すれ
ば、ステップ1107でタイマの値がTL と等しいか又
はTL より大きくなったと判断したときに、レンズが元
の位置に戻ることになる。従って、ステップ604とス
テップ1102でタイマを停止させ、更にステップ11
03でタイマをクリアして、ステップ1108で一連の
初期化動作を終了する。
【0075】最初にステップ601で遮光と判断された
場合も、これまでの説明と同様の考え方で初期化動作が
実行される。図2及び図3でも簡単に触れているので、
ここでは説明を割愛する。
【0076】上述のように、レンズの移動速さを一定に
しておいて、領域A、B、C、D、E又はFを通過する
時間を計測することにより、プログラムの処理サイクル
周期等を考慮しなくても、正確に前記領域の長さに計測
時間を置き換えることが出来るようになる。
【0077】尚、上述の3つの実施例は、全てズームレ
ンズの位置検出方法について説明を行った。図10の構
成のように、フォーカスレンズ制御系もズームレンズ制
御系と同等の構成になっている場合、そのまま本発明を
フォーカスレンズにも応用できる。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
一つの投受光センサと一枚の遮光板により、パルスカウ
ント値に応じてレンズを所望の位置に移動させるレンズ
制御動作に先立って、カウンターのカウント値を現実の
レンズ位置に対応させる初期化動作を短時間に行なうこ
とができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のレンズ駆動制御装置における
初期化装置に使用される遮光板の平面図とステップモー
タの歩進数及び光センサの設置位置の図。
【図2】本発明の実施例のレンズ駆動制御装置における
初期化装置を具備したズームレンズの制御装置の動作を
示すフローチャート。
【図3】本発明の実施例のレンズ駆動制御装置における
初期化装置を具備したズームレンズの制御装置の動作を
示すフローチャート。
【図4】本発明の第2実施例の制御動作を示すフローチ
ャート。
【図5】本発明の第2実施例の制御動作を示すフローチ
ャート。
【図6】第2実施例における判断条件と判断結果を示し
た図。
【図7】本発明の第3実施例におけるカウント手段を説
明するためのブロック図。
【図8】第3実施例の装置を有したズームレンズの制御
動作のフローチャート。
【図9】第3実施例の装置を有したズームレンズの制御
動作のフローチャート。
【図10】従来のレンズ鏡筒の概略図。
【図11】図10のレンズ鏡筒におけるレンズ制御動作
のフローチャート。
【図12】レンズ位置検出部の構成を示した図。
【図13】図10のレンズ鏡筒における制御動作を示す
フローチャート。
【符号の説明】
101,102,104,105…レンズ群 103…絞り 106…撮像素
子 107…連動片 108…センサ 109…連動片 110…センサ 111,114…ステッピングモータ 113,116
…モータ出力軸 117,118…ドライバ 119,120,121,122…駆動命令伝達ライン 123…アンプ 124…ゲイン
コントロール 125…インパスフィルタ 126…信号処
理回路 127…マイコン 128…絞り制
御回路 129…絞り駆動用ドライバ 130…絞り駆
動用アクチュエータ 131,132…絞りエンコーダ 133〜136…レンズ駆動方向選択スイッチ 137…プルアップ抵抗 138…電源 139…接地部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光軸に沿って移動可能なレンズと、供給
    されるパルスに従って前記レンズを光軸方向に駆動する
    ステッピングモータと、前記ステッピングモータにパル
    スを供給するパルス供給手段と、前記供給されるパルス
    数をカウントするカウンターと、を備え、前記カウンタ
    ーによるパルスカウント値に応じて前記レンズを所望の
    位置に移動させるレンズ制御動作に先立って、前記カウ
    ンターのカウント値を現実のレンズ位置に対応させるた
    めの初期化動作を実行するレンズ駆動制御装置における
    初期化装置において、 発光素子からの光を受光素子により受光することによっ
    て受光状態を出力する一対の投受光センサと、前記発光
    素子と前記受光素子の光路中であって、前記レンズ移動
    に伴って光軸方向に移動すると共に、前記光軸方向に
    さの異なる複数の光透光部と長さの異なる複数の光遮光
    部とを有する一枚の遮光板と、前記初期化動作に伴い前
    記ステッピングモータによって前記レンズが移動する際
    に、前記一対の投受光センサに対して、前記遮光板のい
    ずれかの光遮光部から光透光部を経て他の光遮光部に至
    る間、あるいは、前記遮光板のいずれかの光透光部から
    光遮光部を経て他の光透光部に至る間における前記レン
    ズの移動パルス数に基づいて前記レンズの位置を判別す
    る判別手段と、該判別されたレンズ位置に一意的に対応
    するカウント値を前記カウンターに設定する設定手段、
    とを有することを特徴とするレンズ駆動制御装置におけ
    る初期化装置。
  2. 【請求項2】 光軸に沿って移動可能なレンズと、供給
    されるパルス数に従って前記レンズを光軸方向に駆動す
    るステッピングモータと、前記ステッピングモータにパ
    ルスを供給するパルス供給手段と、前記供給されるパル
    ス数をカウントするカウンターと、を備え、前記カウン
    ターによるパルスカウント値に応じて前記レンズを所望
    の位置に移動させるレンズ制御動作に先立って、前記カ
    ウンターのカウント値を現実のレンズ位置に対応させる
    ための初期化動作を実行するレンズ駆動制御装置におけ
    る初期化装置において、 発光素子からの光を受光素子により受光することによっ
    て受光状態を出力する一対の投受光センサと、前記発光
    素子と前記受光素子の光路中であって、前記レンズ移動
    に伴って光軸方向に移動すると共に、前記光軸方向に長
    さの異なる複数 の光透光部と長さの異なる複数の光遮光
    部とを有する一枚の遮光板と、前記初期化動作に伴い前
    記ステッピングモータによって前記レンズ前記レンズが
    一定の速度で移動する際に、前記一対の投受光センサに
    対して、前記遮光板のいずれかの光遮光部から光透光部
    を経て他の光遮光部に至る間、あるいは、前記遮光板の
    いずれかの光透光部から光遮光部を経て他の光透光部に
    至る間における前記レンズの移動時間を検出し、該検出
    された移動時間に基づいて前記レンズの位置を判別する
    判別手段と、該判別されたレンズ位置に一意的に対応す
    るカウント値を前記カウンターに設定する設定手段、と
    を有することを特徴とするレンズ駆動制御装置における
    初期化装置
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