JP3129322B2 - 連続的に可変の円錐形プーリ駆動装置用の伝動チエン - Google Patents

連続的に可変の円錐形プーリ駆動装置用の伝動チエン

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JP3129322B2 JP01280039A JP28003989A JP3129322B2 JP 3129322 B2 JP3129322 B2 JP 3129322B2 JP 01280039 A JP01280039 A JP 01280039A JP 28003989 A JP28003989 A JP 28003989A JP 3129322 B2 JP3129322 B2 JP 3129322B2
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    • F16G5/00V-belts, i.e. belts of tapered cross-section
    • F16G5/16V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts
    • F16G5/18V-belts, i.e. belts of tapered cross-section consisting of several parts in the form of links
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H9/00Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members
    • F16H9/02Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion
    • F16H9/24Gearings for conveying rotary motion with variable gear ratio, or for reversing rotary motion, by endless flexible members without members having orbital motion using chains or toothed belts, belts in the form of links; Chains or belts specially adapted to such gearing

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、連続的に可変の円錐形のプーリ駆動装置の
ための継目なし(endless)チエンを形成するように閉
ざされた複数個のリンクを有する伝動チエンであって、
各々のリンクが相互に平行にかつ隣接して配置されかつ
相互に所定ピッチ距離を隔てて配置された2個のリンク
プレート開口部を有する薄板からなる1組のリンクプレ
ートと、該リンクプレートの面に対して直角をなして延
びかつ隣接したリンクプレート開口部内に挿入されたヒ
ンジピンとを備え、1個のリンクのリンクプレートおよ
び次のリンクのリンクプレートが各々のヒンジピンのま
わりに本質的に交互に配置され、一方、チエンの両端部
が相互に連結されて継目なしチエンを形成し、さらに、
1個のリンクについて少なくとも1個の横板を備えてお
り、前記横板が本質的に一定の厚さを有しかつ台形であ
り、かつ長方形の窓部を有し、前記窓部の長辺が台形の
平行な側面に平行に延びかつ該窓部の長辺が1個のリン
クの隣接したリンクプレートを該窓部内に僅かな遊びを
保って取り付けられるような長さを有しており、各々の
横板の二つの短辺が摩擦面として円錐形プーリの円錐形
の面と嵌合する端面を形成し、かつ収納されたリンクプ
レートの組に対してチエンの長手方向に各々の横板を拘
束する装置がリンクプレートの面内に配置された各々の
リンクプレートの縦方向の辺に2個のカムにより形成さ
れ、該カムがリンクプレートの中心の両側に突出しかつ
それらの間に溝を形成し、かつ溝の中心線がリンクプレ
ートの中心線に対して直角に配置され、1組の全リンク
プレートをそれを取り付けるために横板の窓部内に斜め
に押し込み又はそれを取り外すために横板の窓部から外
に斜めに押し出すことができる、伝動チエンに関する。
〔従来の技術および発明が解決しようとする課題〕
上記の型式の伝動チエンは欧州特許出願EP−A−0,12
7,266号明細書から知られている。この刊行物には1個
のリンクについて1個よりも多数の横板が例示されてい
るが、この特許出願明細書には、1個のリンクについて
1個のみの横板を使用できることが明記されている。各
々のリンクの1個または複数個の横板は、ヒンジピンの
突出端部によりチエンの長手方向に拘束されている。こ
れはチエンに有効に作用する引張力がヒンジピンの端部
と横板との間の短い線接触部分のみを介して横板に伝達
され、その後引張力は横板の側面を介して駆動機構の円
錐形プーリに伝達されることを意味する。この短い線接
触によりチエンの材料に高い「ヘルツ」接触応力が発生
しかつ長期間使用されるように意図されたチエンに許容
できない摩耗、点食および遊びが発生し易いことは明ら
かであろう。この場合に、横板が円錐形の駆動プーリを
通過するときに横板の一方の側が進行方向に前方のヒン
ジピンに押しつけられかつプーリの通過後に他方の円錐
形のプーリにトルクを伝達するときに横板の他方の側が
後方のヒンジピンと衝突する。このように、横板が前方
のヒンジピンおよび後方のヒンジピンと衝突しかつプー
リを通過する結果、耐用寿命が可成り短縮されるのみで
なく、また騒音レベルも高まる。横板もまた該横板が装
着されたリンク上で僅か傾くことがある。その理由は、
間に横板が拘束される前方のヒンジピンと後方のヒンジ
ピンとの間に若干の遊びがあり、したがって横板の窓部
がチエンに対して半径方向においてリンクプレートの幅
よりも大きいある程度の遊びを保たなければならないか
らである。チエンに対する横板のある程度の移動の自由
度は、円錐形のプーリの間および該プーリのまわりのチ
エンの走行が可能な限り自動的に中心に戻るようにしか
つ横板がチエンの走行に対して悪影響をおよぼさないよ
うにするためにそれ自体望ましくないわけではないが、
その反面、既知のチエンにおいて、チエンに対して横板
を移動可能にすると、横板の許容しえない遊びおよび騒
音が発生し易くかつ横板がチエンに対して直角に配置さ
れなくなる。
最後に、製造時に極めて高い精度を要する場合のみに
あまり重要でない別の不利点について述べることにす
る。この不利点は駆動機構の種々の伝動比において円錐
形のプーリの側面の間の横板の側面の接触線がチエンの
ヒンジピンが同時に移動する半径と正確に同じ半径に容
易に配置されないことである。もしも不正確な寸法での
製作または使用中に起こる摩耗のために起こり易い若干
の半径の差異が発生すれば、関連したリンクに対する横
板に偶力が作用してそれにより横板を関連したリンクの
リンクプレートに対して走行方向に強制的に傾斜させ
る。この現象により付加的な摩耗や騒音が発生すること
はいうまでもない。
したがって、本発明の目的は上記の不利点を可能な限
りなくしかつ/または少なくすることである。
〔課題を解決するための手段〕
この目的のために、本発明によれば、この明細書の序
文に述べた伝動チエンは、リンクプレートの溝の少なく
とも一方がカムの頂部に向かってV字形に広がり、横板
のそれぞれの長辺の少なくとも一方の長辺の面は溝と整
合するV字形の側面を備え、一方、リンクプレートのV
字形の内側面と横板の側面は円錐形プーリ間のチエンで
包絡円弧部を通過する作動中に伝動装置に取り付けられ
たチエンに対して半径方向において自動的に位置決めし
かつ自動的に中心に戻る支持面として遊びのない状態で
嵌合し、両側面の相対する2個のカムの頂部の間に測定
されたリンクプレートの最大の幅が所定の1組のリンク
プレートを横板の窓部内に取り付けかつ該窓部から取り
外す間に横板の窓部の斜めの距離よりも小さく、一方、
1個を除くすべてのリンクプレートが横板の窓部の一辺
に対して相互に隣接しかつ対向して傾斜してまたは垂直
方向に押し込まれ、そのため最後のリンクプレートをそ
れ自体に平行な前記の傾斜位置において窓部内に(また
は窓部外に)押し込みまたは揺動させることができるこ
とを特徴とする。
各々のリンクプレートの少なくとも一つの縦方向の側
に配置されているこれらの2個のカムの間には、横板の
長辺を収納するためのV字形の溝が形成されている。こ
の目的のために、横板はV字形の溝に整合したV字形の
側面を有している。部分的にはリンクプレートおよび横
板を対称に構成する目的のために、実用上はしばしば各
々のリンクプレートの両側にV字形の溝を使用すること
が好ましい。以下の説明では、リンクプレートの両側に
V字形の溝が形成されていることと想定する。
当業者には、もしも1個のリンクプレートについて1
個のV字形の溝のみが使用されるとすれば、他方の溝は
例えば平行な側面を有することになる。チエンがたるん
でいるとき、または緊張したチエン、すなわち、作動中
のチエンの真直ぐな部分においては、横板のV字形の縦
方向の側面の両方がリンクプレートのV字形の溝内に僅
かな遊びを保つて拘束される。したがって、チエンが組
み立てられたときに、横板の長辺の一方が関連したリン
クの隣接したリンクプレートの組のV字形の溝内に固定
する前に、横板はV字形の面の自動位置決めおよび自動
的に中心に戻る作用によりチエンの走行方向に対して直
角な半径方向に僅か移動することができる。このような
状態では、チエンが組み立てられたときに、半径方向の
遊び全体がリンクプレートの最も外側のV字形の溝内に
生ずる。最も外側のV字形の溝の二つの側面の間の遊び
は理論的には等しくなるべきである。その理由は、最も
内側のV字形の溝内において中心に戻る作用がこれを保
証するからである。本発明のこの特徴は、チエンが間に
該チエンが延びる2個の円錐形のプーリの包絡円弧部を
通過するときに本質的に重要である。チエンが包絡円弧
部を通過する間に前方のリンクおよび後方のリンクがチ
エンに作用する引張力の反力として半径方向に内向きの
力を受けるので、そのリンクのリンクプレートは綱車に
寄りかかるときに関連した横板に対して該横板を介して
V字形の溝にそれら自体を自動的に中心に戻す。また、
半径方向に内側の溝には遊びがなくなる。この現象は作
動中に常に起る。その理由は、たとえ有効な偶力が作用
しておらずかつ伝動装置が無負荷状態で作動している場
合でも2個の円錐形のプーリ上の初期応力が常にチエン
に対して大きい初期の引張応力を作用するからである。
プーリが包絡円弧部を通過する間に、時折大きい遠心加
速度が横板にも作用してそれによりリンクプレートの最
も内側のV字形の溝に対して横板を確実に溝の中心に配
置することに寄与する。チエンの真直ぐな部分がプーリ
の間を走行するときにチエンが通過する部分の曲率半径
が迅速に設定され、したがって半径方向の力もまた迅速
に増大し始めるので、横板がそれら自体をV字形の溝の
中心に配置しかつ同時に摩擦面として設計されたそれら
の側面が円錐形のプーリの間に挟握される十分な機会を
有することができる。
本発明により、既知のチエンのいくつかの不利点をな
くすることができる。各々の横板が理論的には当該リン
クのすべてのリンクプレートにもたれかかるので、横板
とリンクプレートとの間の面圧、したがって、それらの
摩耗が既知のチエンの面圧および摩耗よりもはるかに低
いので、耐用寿命も何倍も長くなくなる。複数個の隣接
したリンクプレート自体の引続く溝内の横板の位置は静
的に多元決定された構造でありまた製造上の公差もある
ので、実際には、横板はある初期の摩耗および初期の調
節後にチエンの横方向においてさらに外側に配置された
リンクプレートの側面上に支えられる。したがって、一
方において、横板の短辺の外側の摩擦面が円錐形のプー
リの間に挟握されかつ他方においてリンクプレートの組
の作用点が横板の中心に向かって作用することに起因す
る横板の湾曲が減少する。しかしながら、チエンと各々
の横板との間の動力伝達装置は複数個のV字形溝の個々
の側面からなっているので、既知のチエンと比較すると
何倍も大きい。
本発明による第二の改良はトルクが駆動プーリから従
動プーリに伝達されるときにチエンのリンクプレートの
半径方向に最も内側のV字形の溝内に挟握された各々の
横板の支持面がもはや変化せず、その結果これらの状態
の下で起こる衝突が総体的に回避され、したがって、チ
エンの走行中に発生する騒音および摩耗も減少すること
である。
横板を備えた同様な伝動チエンが米国特許第4,569,67
1号明細書から知られている。この米国特許において
は、各々のリンクプレートが半径方向に内方に向いたカ
ムのを備えており、これらのカムはその間に平行な辺を
有する溝を囲繞している。この溝の中に1個またはそれ
以上の横板が配置されている。この刊行物によれば、横
板はこれらのカムのみによりチエンの長手方向に拘束さ
れかつ心出しされている。このチエンには、勿論、常に
チエンの移動方向にある程度の遊びが設けられ、したが
って、駆動プーリから従動プーリまでの移動およびその
逆の移動中に支持面が常に変化する前記の不利点はその
まま残っている。横板がカムの間の溝内にある量の遊び
を保って配置されるので、横板は当該リンクの対応した
リンクプレートに対してある程度まで直角でなくなり、
したがって、前述した不利点もまた部分的にのみ解消さ
れる。しかしながら、この場合には、リンクプレートと
横板との間に実際に動力を伝達する面は本発明による表
面に匹敵する表面を有しているので、前述したチエンの
不利点を少なくすることができる。しかしながら、残さ
れた不利点は円錐形のプーリの間の横板の摩擦面の支持
点が多くの場合にさらに半径方向に外方に配置され、か
つ特に溝内の横板の支持面よりもヒンジピンが包絡円弧
部に沿って通過する半径にほぼ合致した半径の円弧上に
配置されることである。その結果、リンクプレートに対
する横板に反対方向の偶力が作用し、それにより摩耗が
増大し、そのうえに、各々のリンクのリンクプレートに
不必要な負荷を与えるトルクが作用する。
前述したように、チエンが円錐形のプーリ中に走行す
るときに、横板がリンクプレートの内側のV字形溝の面
に対してそれ自体を心出ししかつ該面上に遊びのない状
態でもたれかかるようになる。この場合には、前述した
ように、いくつかの不利点がある。しかしながら、チエ
ンが円錐形のプーリ外に走行するときに、チエン自体は
遠心加速度の助けにより直線部分の通路に容易に追従す
る。しかしながら、円錐形のプーリの間に締めつけられ
た横板はプーリと共に回転しようとし、したがって、最
も内側のV字側の溝のフランク、すなわち、側面から離
れかつ半径方向の最も外側のV字形の溝を介してチエン
により円錐形のプーリ外に引き出されかつチエンと共に
移動する。もしこの状態が起これば、横板は、該横板に
遠心加速度が作用しているにもかかわらず、円錐形プー
リ中に走行する際の半径方向の最も内側のV字形の溝と
円錐形プーリ外に走行する際の半径方向の最も外側のV
字形の溝との間のその支持面の位置を変更する。これは
勿論チエンが各々の円錐形プーリを通って走行するとき
の直径により大幅に左右される。チエンが円錐形プーリ
を通過するときの円弧の半径が小さければ小さい程、こ
の現象が起こる機会が増す。これは、それ自体、必ずし
も問題ではない。その理由は、V字形の溝のフランクの
間に潤滑油が適用されており、かつ該溝がV字形に形成
されているために高い湿潤作用を有しているからであ
る。しかしながら、もしもある情況においてこの現象に
より著しく高い騒音が発生すると、本発明の好ましい一
実施例によりV字形の溝の頂角を7゜ないし20゜に形成
して心出し作用により自動的な制動作用を行うと有利で
ある。このような構成により、遠心加速度の作用と相俟
って、円錐形のプーリの包絡円弧部から出る間および直
線部分を通過する間に横板が半径方向に最も内側のV字
形の溝内により長くとどめられる。このように構成する
ことにより、前述した騒音の発生を少なくとも部分的に
解消することができる。
横板を備えた同様な伝動チエンが英国特許出願第2,08
8,517号明細書から知られているが、これらの横板はチ
エンの製造中に関連したリンクの隣接したリンクプレー
トの1組の上に既に締めつけられている。チエンをこの
ように設計すると、横板またはリンクプレートのいずれ
か一方がチエンの移動方向に対してまたはチエンの横方
向においてそれら自体を位置決めし、単独でそれら自体
を心出しすることができなくなる。また、この刊行物に
は、リンクプレートの各々の縦方向の側に2個のカムが
形成され、(チエンが組み立てられたときに、)これら
のカムの間に中間で分割されたU字形横板の半部分が横
方向の両側から締め付けられるように押し込まれた設計
が開示されている。なお、これらの横板は安定した剛性
の形状を保持する構体を構成していない。その結果、こ
の英国特許出願明細書に開示されたチエンの製造時に極
めて高い要求条件が必要になる。この英国特許出願に開
示された設計は大量生産に適用することが難しく、また
設計それ自体も既に劣っている。
前述したように、本発明による横板は、作動中、少な
くとも円錐形プーリの包絡円弧部を通過する間にリンク
プレートの最も内側のV字形の溝内で心出しされかつ遊
びがなくなる。これらの状態の下では、リンクプレート
の半径方向に最も外側のV字形の溝内の横板の傾斜した
支持面の遊びが増大して比較的に大きくなる。対応した
リンクプレートに対して半径方向に外側に配置された横
板の辺が傾斜すると、リンクプレートの半径方向に最も
外側のV字形の溝内の最も内側の長辺の許容しえない移
動が生ずる。この場合に、V字形の溝の側面の両方共横
板と接触しているので、この移動は大きい摩擦を伴な
い、それにより大きい摩耗が生じかつ許容しえない熱の
発生を伴なう。この状態が起こる機会は少ないけれど
も、この状態が起こるおそれは、本発明の好ましい一実
施例により、チエンの端部内に装着された各々のリンク
プレートの少なくとも半径方向に最も外側のV字形の溝
を平行な辺に構成し、一方該溝に嵌合される横板の長辺
を平行な辺を備えた対応した横断面を有するように構成
することにより可成り少なくすることができる。対応し
たリンクプレート内の横板の半径方向の位置と関係無
く、V字形の溝の平行な側面は常に横板の平行な面との
間に一定の遊びを保つ。理論的には、作動中に遠心加速
度が発生する結果、溝の前記の平行な辺が半径方向に外
側の溝のみに必要であるけれども、半径方向に最も外側
の溝および最も内側の溝の両方をこのように構成すると
有利である。その結果、リンクプレートが対称になり、
したがって、組立中に誤りが起こることがなくなる。
当業者にとっては、詳細に記載していないヒンジピン
を円形の中実ピンまたは相互に転動する既知の「半割り
ピン」(half pin)のいずれかとすることができるこ
とは明らかであろう。後者の「半割りピン」の場合に
は、該ピンの後側部がリンクプレートの開口部に移動し
ないように固定接触するので、遊びがなく、摩擦が起こ
らず、摩耗も発生しない。また、ピンの円筒形の面が相
互に接触しており、したがってチエンが緊張位置から湾
曲位置まで走行しかつ逆に走行するときに、ピンは相互
に遊びの無い状態で転動する。
本発明のさらに別の特徴は特許請求の範囲および一実
施例を示す添付図面に関する以下の説明から明らかにな
ろう。
〔実施例〕
添付図面に関する以下の説明および上記の説明におい
て、説明のために次の定義を使用する。
第1a図および第1b図は本発明による型式の連続して可
変の円錐形プーリ伝動装置を略図で示す。略図で示した
チエン(1)は前述した本発明による型式のものであ
る。この伝動装置は最大の伝動比における状態で示して
あり、図面において右側に示した1個のプーリの円錐形
の綱車(2a),(2b)が可能な限り近接した距離(d2
を隔てて配置され、それによりチエン(1)が最大半径
(R)の包絡円弧部を通って走行するようになってい
る。図面において左側に示した他方のプーリはチエンが
走行可能な最小の半径(V)で走行する状態で示してあ
り、そのために、2個の円錐形のプーリ(3a),(3b)
が可能な限り離れた距離(d3)に隔置されている。綱車
をセットするために必要な機構はそれ自体既知であり、
したがって、この明細書ではさらに詳細に説明しないこ
とにする。ただ、ここでは、1組の綱車の距離が例えば
液圧によりかつ制御可能な態様で設定されかつ他方のプ
ーリの綱車が常に円錐形のプーリを接近する方向に押圧
する力を受けることを指摘することのみにとどめること
にする。これは伝動チエン(1)が静止時および作動時
の両方および空転時および有用なトルクの伝達時の両方
を含むすべての状態において両方の部分において常に引
張応力を受けることを意味する。伝達された偶力が大き
ければ大きい程、一方の部分(駆動部分)が付加的に受
ける負荷が大きくなり、かつ他方の部分(「ゆるみ」側
の部分)が受ける負荷が小さくなる。本発明に使用され
る伝動チエン(1)の型式の複数個のリンクプレート
(4)は略図で示してあり、ヒンジピン(6)により相
互に連結されて閉じた継目なしチエンを構成している。
各々のリンクは、この型式のチエンの場合に通常行われ
ているように、相互に隣接して配置された複数個のリン
クプレート(4)(図示せず)を有している。各々のリ
ンクの隣接したリンクプレート(4)の各組の中央部に
は、略図で示した横板(5)が装着されている。これら
の横板(5)は摩擦面を構成する傾斜した側面を備えて
いる。これらの傾斜した側面により、チエン(1)は横
板(5)を介して円錐形のプーリの円錐形の面と接触す
る。原則的に常にチエンに発生する厄介かつ望ましくな
い多角形作用を可能な限り減少するために、横板(5)
の間の相互間の距離を可能な限り小さくするようにリン
クが可能な限り短いピッチを有していなければならな
い。これはもしもリンク1個あたりの多数のリンクプレ
ートが相互に隣接して配置され、それによりヒンジピン
(6)に作用するせん断荷重が可能な限り多数の横断面
積にわたって分布されかつ曲げ応力が減少せしめられる
とすれば、既知の態様で行うことができる。その場合
に、これらの直径はより小さくすることができる。これ
はリンクプレートも小さくすることができかつチエンの
ピッチを減少することができることを意味する。この場
合に、ピッチの減少の限度は特に生産および取付けの可
能性によって決定される。チエンのピッチの減少と共
に、作用する横板の数が増加するので、横板自体はチエ
ンの小型化を制限する要素にはならない。この場合に、
伝動チエンの部品の数が増加するが、多角形作用が減少
し、したがって、作動中に発生する騒音レベルが可成り
減少する。
第2図は本発明による伝動チエンの3個のリンクが円
錐形のプーリの間を包絡円弧部に沿って走行する状態を
大幅に拡大して示した略図である。ここで、チエンに引
張力Pが常に作用し、それによりチエンが包絡円弧部に
沿って走行する間にチエンを円錐形のプーリの間のV字
形の溝の押し込む半径方向の内向きの力が横板(5)に
作用することに留意すべきである。この半径方向の力と
共に発生する摩擦のために、チエンから綱車にまたはそ
の逆に綱車からチエンにトルクが作用する。
第2図に関する以下の説明において、部品を詳細に示
した第3図、第4図および第5図をも参照することにす
る。第5図は第3図に示した例により、例示したチエン
において相互に隣接して取り付けられた8個のリンクプ
レート(4)を示す。各々のリンクプレート(4)は、
ヒンジピン(6)を貫通可能にするための開口部(42)
が配置された丸味を付けた両端部を有するほぼ楕円形に
形成されている。チエンのリンク集成体はリンクプレー
ト(4)の開口部(42)の中心間の距離に等しいピッチ
(7)を有している。リンクプレート(4)の長辺はそ
の各々の側に2個のカム(43)を備えている。2個のカ
ム(43)はそれらの間にV字形の溝(44)を囲繞してい
る。溝(44)の側面は符号(46)で示してある。リンク
プレート(4)の本体(41)は向き合ったV字形の溝
(44)の間でくびれている。これについては、後程、第
6図について説明するときに述べることにする。リンク
プレート(4)は、熱処理した薄鋼板を符号(45)で示
したように精密打抜きまたは通常の打抜きおよび部分仕
上げ研削により製作される。
横板(5)は、第2図および第3図に示したように、
チエンに取り付けられるときに1組の隣接したリンクプ
レート(4)のまわりに取り付けられる。第4図はこの
ような横板(5)を詳細に示す。この横板(5)は長辺
(51)として台形の平行な辺を有しかつ短辺(52)とし
て台形の斜辺を有する本質的に台形に形成されている。
各々の横板(5)には、長方形の窓部(54)が対称に配
置されているので、横板は窓状に形成されている。短辺
(52)の側面(53)は、円錐形のプーリ(2)および
(3)の円錐形の面と共に摩擦面として作用させるため
に、所定のあらさで仕上げられかつ焼入れされる。添付
図面は、図示を簡単にするために、一般に知られている
ように、小さい個々の領域における円錐形のプーリの間
に支持面、すなわち、軸受面を集中させるために側面
(53)が僅かねじれ、すなわち、湾曲した状態を示して
いない。横板(5)がチエンに取り付けられるときに、
これらの個々の摩擦領域は関連したリンクのヒンジピン
(6)の間の接続線上にまたは該接続線の付近に配置さ
れている。本発明によれば、横板(5)の縦方向側面
(56)はその全長に沿って窓部(54)と隣接したベベル
面(55)を有している。これらのベベル面(55)は、リ
ンクプレート(4)のV字形溝の面(46)と同じV字形
の角度をなして配置されている。ベベル面(55)は面
(46)を介してチエンと嵌合する。
第1a図および第1b図に示したチエンの緊張した部分に
おいては、取り付けられた横板(5)はリンク上で僅か
な遊びを保って横方向および半径方向に僅かに移動可能
である。横板の各々は相互に隣接して取り付けられた複
数個のリンクプレートからなっている。しかしながら、
第2図はチエンが2個の円錐形のプーリの間の包絡円弧
部に沿って走行している状態を示している。横板(5)
のV字形面(55)とリンクプレート(4)の半径方向に
内側のV字形溝(44)の側面(46)との間の遊びは、リ
ンクプレート(4)に作用する半径方向に内向きの力と
横板(5)に作用する外向きの力の作用による自動的に
位置決めしかつ自動的に中心に戻るV字形の斜面の作用
により、図示の状態ではゼロに減少せしめられている。
これはV字形側面(46)および(55)の間の外側に生じ
た半径方向の遊び(S2)が二倍になっていることを意味
する。作動中、半径方向の内側の遊びの両方が常にゼロ
であるために、横板(5)とそれらに対応したリンクプ
レート(4)との間のそれ以上の相対移動は発生せず、
また円錐形の駆動プーリと円錐形の従動プーリとの間に
伝達される力の方向が変化した場合ですらも発生しな
い。その結果、騒音および摩耗の発生が可成り減少す
る。本発明の設計においては、既知の設計と比較した場
合に重要な別の利点を指摘することができる。すなわ
ち、この利点は第2図から明瞭に理解することができる
ように横板とリンクプレートとの間の相互に接触する唯
一の支持面が傾斜したV字形の面(46)および(55)で
あることである。それ故に、これらのV字形の面(4
6)、(55)のみは、例えば、これらの面を焼入れしか
つ必要であれば研削することにより製造する場合に耐摩
耗性を有しかつ平滑でなければならない。本発明による
横板(5)の窓部に開口部(54)の内面(58)は打抜き
の後に機械加工する必要がなくまたリンクプレート
(4)のV字形の溝のルート湾曲面(47)も機械加工す
る必要もない。既知の設計では、これらの面(58)、
(47)もまた一般的には機械加工しなければならなかっ
た。横板(5)の窓開口部(54)の短辺(59)は、第3
図から理解できるように、短辺(59)が負荷を受けず、
そしてせいぜいチエンの最も外側のリンクプレートのガ
イド機能をはたすだけであるので、打抜き後に機械加工
する必要がない。
この種類の伝動チエン、すなわち、リンクとリンクと
の間に同数のリンクプレートを備えたチエンとしては、
一般に二つの異なる型式のチエンが使用されている。こ
れはチエンの縦方向の軸線が事実上リンクからリンクま
で前後に僅かジグザグ形になっていることを意味する。
この場合には、リンクからリンクまでのチエンの剛性は
同じであるが、リンクからリンクまでの荷重が正確に中
心に沿って作用せず、しかも常にリンクプレートの厚さ
方向にわたって常に互い違いになっているので、負荷を
受けているチエンは極めて僅かにS字形になりかつS字
形に摩耗する傾向がある。一般に使用されているその他
のチエンは各々のリンクのリンクプレートの数が交互に
n個、(n+1)個である対称的なチエンである。この
場合には、リンクプレートからリンクプレートまでの間
の弾性は異なるが、中心線は正確に真直な状態に保たれ
ており、したがって、チエンは対称に摩耗することにな
ろう。前記チエンの両方共前述した不利点があるが、両
方のチエンは実用上非常に有用でありかつ長期間にわた
って使用するために好適である。第3図は非対称的な形
状を有するチエンの断面図を示す。
この図から理解できるように、図示したリンクの横板
(5)は右側よりも左側において可成り大きい遊びを有
しており、またチエンの次のリンクにおいては、逆に左
側よりも右側において遊びが大きくなる。リンク間の締
付けが起こらず、またリンクからリンクまでの横板
(5)を包絡円弧部内に入るときに円錐形のプーリ(2
a)および(2b)の間の正規の位置に位置決めすること
ができるので、横板(5)の窓部(54)が左側および右
側において遊び(S4)を有しており、それによりこの位
置決めが可能になる。これは対称形のチエンおよび例示
した非対称形のチエンの両方にあてはまる。
本発明のさらに別の利点を指摘することができる。横
板(5)にV字形の傾斜した端縁(55)を形成した結
果、第4図から理解されるように、生産上の理由から短
辺(52)の中央部分を狭く形成することが好ましい。こ
れはもしもV字形の面(55)を研削するとすれば、とい
し車がすべての面をなんら妨害なく研削することができ
るからである。第2図から理解されるように、この場
合、リンクプレート(4)の(長手方向に見た場合の)
端部と次の横板(5)との間に遊び(S5)が生ずる。こ
れによって達成される一つの事項は、チエンが取り付け
られるときに、リンクのリンクプレートに対する横板の
拘束が遊び(S5)を負の値に選択すべき場合に引続くリ
ンクプレートの小さい端面を介して起こるかわりに距離
(S5)が正の値である限りリンクプレートの面(41)
(第5図)を介して横方向に起こることである。後者の
場合には、関連する2つのリンクプレートの端部を交互
に整列させる必要がなくかつ鋭い刃を有しているので、
可成りの量の付加的な摩耗が発生する。また、ピッチを
減少し、したがって、リンクの長さをさらに減少しかつ
/またはさらに頑丈に設計されたヒンジピンを使用する
ためのスペースが得られることは理解されよう。距離
(S5)に関する前記の説明は両方の形式のチエンにあて
はまる。従来技術による短辺を狭くしていない横板と比
較して得られる利点は第2図から明瞭に理解されよう。
第6図はリンクプレートと横板との間の嵌合をさらに
改良した本発明の好ましい一実施例を示す。この場合に
は、リンクプレートの4個のカム(43)をさらに延長し
てカム(48)を形成している。カム(43)の間に側面
(46)を有するV字形の溝(44)がカム延長部(48)の
間に平行な側面(49)を有する溝として連続している。
側面(49)は平行な側面(56)を各々の側に遊び(S3
を保って拘束している。第6図に示したリンクプレート
に対する横板の位置は2個の円錐形のプーリの間の包絡
円弧部に沿って走行する第2図に示した中央リンクプレ
ートに対する横板の位置に相当している。これは半径方
向に内側に配置されたチエンの側の遊び(S1)がゼロに
等しいことを意味し、これはカム延長部(48)の平行な
面の間に遊び(S3)が保たれていることを意味する。ま
た、第2図について説明したように、半径方向に外側に
配置されたチエンの側では、横板のV字形の斜面とリン
クプレートのV字形の溝との間に対称的な遊び(S2)が
保たれている。この遊び(S2)は、第2図について説明
したように、比較的に大きい。しかしながら、横板の側
面(56)とカム延長部(48)の側面(49)との間の遊び
(S3)は一定値に保たれかつそのその値は小さい。この
構成の目的は軌道が綱車の中にかつ綱車の間を通って走
行する間に横板がリンクプレートに対して依然として僅
か傾斜することを阻止することである。このように構成
することにより、勿論、遊び(S1)がゼロに等しい部分
に大きい摩耗が発生する。これは遊び(S3)を正の小さ
い値とすることにより阻止される。対応したV字形の溝
の面(46)および(49)は研削しなければならないが、
これは横板の面(55)および(56)もいえることであ
り、同様に研削しなければならない。
また、第6図はリンクプレートに起こる荷重分布に関
する概念を示している。本発明による伝動チエンが使用
される連続して可変の円錐形のプーリ駆動装置において
は比較的に大きい初期引張応力がチエンに作用しかつチ
エンの駆動部分における偶力により有効に伝達されるよ
うにさらに高められるので、リンクプレートの寸法の決
定に際してこの点を特別に配慮しなければならない。そ
の理由は、本発明により、リンクプレートが二つのV字
形の溝(44)およびV字形の溝(44)の丸味をつけた出
口(47)を形成するように切断されるからである。概略
述べると、ヒンジピンのまわりのリンクプレートの材料
の量(h)の二倍に等しい材料の距離(H)を保つべき
である。その場合、引張応力に影響する形状係数に対し
て総合的なゆとりが与えられる。
リンクプレート内に横板を収納するためにV字形の溝
を使用することにより、チエンが円錐形のプーリの間の
方形部分外に走行しないようにV字形の溝がチエンをさ
らに良好に保持する別の利点が得られる。関連した型式
のチエンが時折湾曲し、すなわち、直角に配置されなく
なる傾向があり、換言すると、ヒンジピンおよび横板が
チエンの長手方向の軸線に対して正確に直角に配置され
ないことが知られている。これは、特に、横板が溝内に
恒久的な遊びを保って配置されそれにより横板がチエン
が直角でない走行に反対して訂正するように作用するこ
とができないチエンに起こる。しかしながら、本発明に
よれば、円錐形のプーリの間に包絡円弧部を通過する間
の遊び(S1)が強性的にゼロに減少せしめられるので、
もしもチエンが方形部外に走行するなんらかの疑問があ
れば、修正復旧のための偶力が各々のリンクプレートの
面(46)に作用するようになっている。本発明によるリ
ンクプレート/横板の組合わせにより、チエンが直角に
配置されなくなるおそれを事実上完全になくすことがで
きることが判明した。
最後に、第7図はコマーシャル用に資料のみが従来知
られている既知のチエンを示す。この図は横板の端部が
ヒンジピンの間に拘束されているほかに横板がリンクプ
レートのカムの間にチエンの長手方向に拘束されている
という点で本発明によるチエンにある程度類似している
ことを示している。しかしながら、本発明と異なり、リ
ンクプレートの各々は、この目的のために、単に対応し
た横板の一方の側にカムを備えている。リンクプレート
を交互に取り付けることにより平行な側面を有する断続
した溝が形成され、横板の長辺がこの溝を通して延びて
いる。したがって、横板はその前側および後側において
かつその長手方向に沿って交互にリンクプレートの数の
半分だけ支持されている。横板の距離については、実際
の溝の平行な辺は公差の合計を有することになり、それ
により交互に設けられたカムの間の横板の拘束が不正確
になる。同様な摩耗の合計が作動中に発生し、それによ
りカムの間の横板の拘束が位置決めのためよりも方向決
定のために作用する。それに加えて、横板はまたヒンジ
ピン自体の間に異なる公差に合計を保って拘束されるよ
うに思われるが、このために欧州特許出願EP−A−0,12
7,266号明細書について前述した不利点と同じ不利点が
生ずる。本発明によるV字形の溝をこの既知の設計に使
用した場合に得られる利点がこの既知のチエンの多数の
公差が合算された結果得られなくなることが明らかであ
る。
組立てについては、リンクプレートを横板の窓部中に
両側から押し込み、その後ヒンジピンを挿入することが
できるので、この既知のチエンの組立は簡単なように思
われるが、リンクプレートを交互に取つける誤りをなく
すことができないように思われる。
本発明によるチエンについては、機械化された組立て
により、リンクプレートおよび横板の相対的な寸法の決
定により満足させることができる条件が設定される。こ
れらの事項は特許請求の範囲に記載してある。もしもV
字形の溝を有する本発明の好ましい実施例が使用される
とすれば、最後のリンクプレートを傾斜位置において横
板の狭い短辺(52)を遊びを保って収納するV字形の溝
によって形成された点のまわりに窓の内(または外)に
揺動することができるので、付加的なスペースが得られ
る。この付加的に得られたスペースは、取付けスペース
を増大しかつ/またはリンクプレートおよび/または横
板を補強する目的のために使用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1a図および第1b図は本発明によるチエンを使用するこ
とができる当該技術の状態による連続的に可変の円錐形
のプーリ駆動装置を示した略図、 第2図は本発明による伝動チエンの部分横断面を大幅に
拡大して示した図、 第3図は円錐形のプーリの間の位置において第2図をII
I−III線に沿って裁った伝動チエンの横断面を示した略
図、 第4図は本発明による横板の正面図および側面図、 第5図はリンクプレートの正面図および側面図、 第6図は本発明の変型実施例によるリンクプレートおよ
び横板の細部を拡大して示した図、 第7図は本発明による伝動チエンに若干類似した型式の
既知の伝動チエンを示した図である。 (1)……伝動チエン、(2a),(2b)……綱車、(3
a),(3b)……プーリ、(4)……リンクプレート、
(5)……横板、(6,6a,6b)……ヒンジピン、(7)
……ピッチ距離、(42)……開口部、(43)……カム、
(44)……溝、(46)……側面、(47)……底部、(4
9)……側面、(51)……長辺、(52)……短辺、(5
3)……側面、(54)……窓部、(55)……ベベル面、
(56)……側面、(57)……側面、(58)……長辺、
(59)……短辺。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16G 5/18

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】連続的に可変の円錐形のプーリ駆動装置の
    ための継目なしチエンを形成するように閉ざされた複数
    個のリンクを有する伝動チエン(1)であって、各々の
    リンクが相互に平行にかつ隣接して配置されかつ相互に
    ピッチ距離(7)を隔てて配置された2個のリンクプレ
    ート開口部(42)を有する薄板からなる1組のリンクプ
    レート(4)と、該リンクプレートの面に対して直角を
    なして延びかつ隣接したリンクプレート開口部内に挿入
    されたヒンジピン(6,6a,6b)とを備え、1個のリンク
    のリンクプレートおよび次のリンクのリンクプレートが
    各々のヒンジピンのまわりに本質的に交互に配置され、
    一方、チエンの両端部が相互に連結されて継目なしチエ
    ンを形成し、さらに、1個のリンクについて少なくとも
    1個の横板(5)を備えており、前記横板(5)が本質
    的に一定の厚さを有しかつ台形でありかつ長方形の窓部
    (54)を有しており、窓部(54)の長辺(58)は台形の
    平行側面(56,57)に平行しており、窓部(54)の長辺
    (58)の長さは、1個のリンクを形成する隣接したリン
    クプレート(4)が窓部(54)を僅かな遊びを保って貫
    通して取り付けられる長さであり、横板(5)のそれぞ
    れの二つの短辺(52)は摩擦面として円錐形プーリの円
    錐形面と嵌合する端面(53)を形成し、かつ収納された
    リンクプレートの1組に対してチエン長手方向で横板
    (5)をそれぞれ拘束する手段は各リンクプレートの縦
    方向の側面毎に形成された2個のカム(43)と該カム間
    に形成された溝(44)とからなり、該カム(43)はリン
    クプレート面内にあり、リンクプレートの中心線の両側
    面から突出しており、溝(44)の中心線はリンクプレー
    トの中心線に対して直角に配置されており、1組の全リ
    ンクプレートをそれを取り付けるために横板の窓部内に
    斜めに押し込み又はそれを取り外すために横板の窓部か
    ら外に斜めに押し出すことができ、リンクプレートの溝
    (44)の少なくとも一方がカム(43)の頂部に向かって
    V字形に広がり、横板(5)のそれぞれの長辺(51)の
    少なくとも一方の長辺の面(56)は溝(44)と整合する
    V字形の側面(55)を備え、一方、リンクプレート
    (4)のV字形の内側面(46)と横板(5)の側面(5
    5)は円錐形プーリ間のチエンで包絡円弧部を通過する
    作動中に伝動装置に取り付けられたチエンに対して半径
    方向において自動的に位置決めしかつ自動的に中心に戻
    る支持面として遊びのない状態で嵌合し、両側面の相対
    する2個のカムの頂部の間に測定されたリンクプレート
    の最大の幅が所定の1組のリンクプレートを横板の窓部
    内に取り付けかつ該窓部から取り外す間に横板の窓部の
    斜めの距離よりも小さく、一方、1個を除くすべてのリ
    ンクプレートが横板の窓部の一辺に対して相互に隣接し
    かつ対向して傾斜してまたは垂直方向に押し込まれ、そ
    のため最後のリンクプレートをそれ自体に平行な前記の
    傾斜位置において窓部内に(または窓部外に)押し込み
    または揺動させることができること、を特徴とする伝動
    チエン。
  2. 【請求項2】前記V字形溝(44)の頂点の角度が7゜な
    いし20゜であり、それにより自動的に中心に戻る作用に
    より自己制動作用が生ずるようにしたことを特徴とする
    請求項1に記載の伝動チエン。
  3. 【請求項3】各々のリンクプレート(4)の2個のV字
    形の溝(44)がリンクプレートの中心線に対して所定距
    離を隔てて延びそれにより前記の相互に対向した2個の
    V字形の溝の底部(47)の間の距離(H)がリンクプレ
    ート開口部(42)のまわりの各々のリンクプレートの材
    料の半径方向の厚さ(h)の二倍に実質的に等しいこと
    を特徴とする請求項1または2に記載の伝動チエン。
  4. 【請求項4】チエンに取り付けられた各々のリンクプレ
    ートの少なくとも半径方向に最も外側のV字形の溝が平
    行な側面(49)に終端し、かつ該溝と嵌合する横板
    (5)の長辺(57)が該溝と合致した横断面を有しそれ
    により自動的に位置決めするV字形の支持面はリンクプ
    レートと横板との間で相互に支え合い、横板(5)の長
    辺(56)とリンクプレートの最も外側のV字形の溝とを
    半径方向に最も外側で組み合わせることにより平行な側
    面(56、49)の間に僅かな遊び(S3)を保って拘束状態
    が得られることを特徴とする請求項1から3までのいず
    れか一項に記載の伝動チエン。
  5. 【請求項5】1組のリンクプレートと該リンクプレート
    に取り付けられた2個のヒンジピンを備えた任意のリン
    クから出発して、前側のヒンジピンおよび後側のヒンジ
    ピンのまわりに取り付けられた隣り合うリンクの隣接し
    た前側リンクプレートおよび後側リンクプレートがそれ
    らの間に距離(S4)を有し、前記距離(S4)がその位置
    に取り付けられた横板(5)の材料の局部的な厚さ(dS
    2)よりも大きく、それによりチエンに取り付けられた
    各々の引続く横板がチエンを円錐形のプーリ駆動装置の
    V字形の溝の中心の平面内に正しく導くように引き続く
    横板の窓部内には横方向の一方および他方において交互
    に遊びを有することを特徴とする請求項1から4までの
    いずれか一項に記載の伝動チエン。
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