JP3129047B2 - 内燃機関の２次空気供給装置 - Google Patents
内燃機関の２次空気供給装置Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、各気筒の排気通路に２
次空気を供給する２次空気供給装置に関する。
次空気を供給する２次空気供給装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】内燃機関においては、排気通路に２次空
気を供給し、排気中の有害成分であるＣＯ，ＨＣを再燃
焼させて低減するようにしたものがある。ここで、従来
の２次空気供給装置としては、エアポンプにより供給さ
れる空気をメインギャラリを介してブランチギャラリに
導入し、各排気通路に２次空気として供給する構成とな
っている（実開昭５８−３２１２１号公報等参照）。
気を供給し、排気中の有害成分であるＣＯ，ＨＣを再燃
焼させて低減するようにしたものがある。ここで、従来
の２次空気供給装置としては、エアポンプにより供給さ
れる空気をメインギャラリを介してブランチギャラリに
導入し、各排気通路に２次空気として供給する構成とな
っている（実開昭５８−３２１２１号公報等参照）。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の内燃
機関の２次空気供給装置にあっては、図５に示すよう
に、メインギャラリ111 からブランチギャラリ112 が分
岐する構成に関しては、該ブランチギャラリ112 がメイ
ンギャラリ111 内の２次空気の流れに沿って単純に分岐
して排気通路113 に接続される構成であったため、メイ
ンギャラリ111 内の２次空気の流れの影響を受けて、各
排気通路113 に供給される２次空気の分配量に相違が生
じ、例えば排気及び触媒温度が適正な温度に保てず、排
気浄化性能が損なわれる惧れがあった。
機関の２次空気供給装置にあっては、図５に示すよう
に、メインギャラリ111 からブランチギャラリ112 が分
岐する構成に関しては、該ブランチギャラリ112 がメイ
ンギャラリ111 内の２次空気の流れに沿って単純に分岐
して排気通路113 に接続される構成であったため、メイ
ンギャラリ111 内の２次空気の流れの影響を受けて、各
排気通路113 に供給される２次空気の分配量に相違が生
じ、例えば排気及び触媒温度が適正な温度に保てず、排
気浄化性能が損なわれる惧れがあった。
【０００４】本発明は、このような従来の実情に鑑みな
されたもので、メインギャラリ内の２次空気の流れの影
響を排除して、各排気通路への２次空気の供給量が同一
となるような内燃機関の２次空気供給装置を提供するこ
とを目的としている。
されたもので、メインギャラリ内の２次空気の流れの影
響を排除して、各排気通路への２次空気の供給量が同一
となるような内燃機関の２次空気供給装置を提供するこ
とを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、メイ
ンギャラリ及びブランチギャラリを介して各排気通路に
２次空気を供給する内燃機関の２次空気供給装置におい
て、メインギャラリからブランチギャラリへの分岐部に
筒状で両端部が塞がれた分配器を設け、メインギャラリ
を分配器の側壁を貫通させて該分配器内に導き、該メイ
ンギャラリの開口部を、分配器内で該分配器の一方の端
部に向けて開口させ、各ブランチギャラリの入口部を、
分配器の側壁で、メインギャラリより分配器の他方の端
部側の位置に開口させ、かつ、該入口部を分配器の側壁
の周方向に等間隔に配列する構成とした。
ンギャラリ及びブランチギャラリを介して各排気通路に
２次空気を供給する内燃機関の２次空気供給装置におい
て、メインギャラリからブランチギャラリへの分岐部に
筒状で両端部が塞がれた分配器を設け、メインギャラリ
を分配器の側壁を貫通させて該分配器内に導き、該メイ
ンギャラリの開口部を、分配器内で該分配器の一方の端
部に向けて開口させ、各ブランチギャラリの入口部を、
分配器の側壁で、メインギャラリより分配器の他方の端
部側の位置に開口させ、かつ、該入口部を分配器の側壁
の周方向に等間隔に配列する構成とした。
【０００６】
【作用】以上の構成によれば、２次空気がメインギャラ
リ内を流れ、ブランチギャラリに分岐して各排気通路に
流れる際に、該２次空気は分配器を通過してからブラン
チギャラリに分岐していく。ここで、メインギャラリを
分配器の側壁を貫通させて該分配器内に導き、該メイン
ギャラリの開口部を、分配器内で該分配器の一方の端部
に向けて開口させているので、２次空気は分配器に流入
する際には、メインギャラリ内を流れる２次空気の流線
が直角に曲げられて、さらに所定の一方向にのみ分配器
に流入する。
リ内を流れ、ブランチギャラリに分岐して各排気通路に
流れる際に、該２次空気は分配器を通過してからブラン
チギャラリに分岐していく。ここで、メインギャラリを
分配器の側壁を貫通させて該分配器内に導き、該メイン
ギャラリの開口部を、分配器内で該分配器の一方の端部
に向けて開口させているので、２次空気は分配器に流入
する際には、メインギャラリ内を流れる２次空気の流線
が直角に曲げられて、さらに所定の一方向にのみ分配器
に流入する。
【０００７】そして、各ブランチギャラリの入口部を、
分配器の側壁で、メインギャラリより分配器の他方の端
部側の位置に開口させているので、メインギャラリの開
口部から所定の一方向に分配器内部に流入した２次空気
は、その流れ方向が 180°反転されて、各ブランチギャ
ラリの入口部に向かう。即ち、２次空気が各ブランチギ
ャラリに流入する際には、メインギャラリ内を流れてき
た２次空気が有する流線が当初90°偏向され、その後 1
80°反転されて各ブランチギャラリの入口部に流入する
こととなり、もってメインギャラリ内を流れてきた２次
空気が有する慣性力の作用が打ち消された状態で流入す
ることとなる。従って、各ブランチギャラリに流入する
２次空気が有するエネルギーは、メインギャラリ内を流
れてきた２次空気が有する慣性力の作用を受けることは
無く、各ブランチギャラリに流入する２次空気の有する
エネルギーに差異が生じることを防止できる。
分配器の側壁で、メインギャラリより分配器の他方の端
部側の位置に開口させているので、メインギャラリの開
口部から所定の一方向に分配器内部に流入した２次空気
は、その流れ方向が 180°反転されて、各ブランチギャ
ラリの入口部に向かう。即ち、２次空気が各ブランチギ
ャラリに流入する際には、メインギャラリ内を流れてき
た２次空気が有する流線が当初90°偏向され、その後 1
80°反転されて各ブランチギャラリの入口部に流入する
こととなり、もってメインギャラリ内を流れてきた２次
空気が有する慣性力の作用が打ち消された状態で流入す
ることとなる。従って、各ブランチギャラリに流入する
２次空気が有するエネルギーは、メインギャラリ内を流
れてきた２次空気が有する慣性力の作用を受けることは
無く、各ブランチギャラリに流入する２次空気の有する
エネルギーに差異が生じることを防止できる。
【０００８】そして、分配器の内部を等エネルギーを有
して各ブランチギャラリの入口部に向かって２次空気が
流れるが、さらに該入口部が分配器の側壁の周方向に等
間隔に配列されるので、各ブランチギャラリに流入する
２次空気は積極的に同一エネルギーを有する状態とされ
て、各排気通路に供給されることとなり、各排気通路へ
の供給量が同一となる。
して各ブランチギャラリの入口部に向かって２次空気が
流れるが、さらに該入口部が分配器の側壁の周方向に等
間隔に配列されるので、各ブランチギャラリに流入する
２次空気は積極的に同一エネルギーを有する状態とされ
て、各排気通路に供給されることとなり、各排気通路へ
の供給量が同一となる。
【０００９】
【実施例】以下に本発明の実施例を図に基づいて説明す
る。一実施例の構成を示す図１において、図示しないエ
アポンプにより供給される４気筒内燃機関の２次空気
は、チェックバルブ２を介装したメインギャラリ１及び
ブランチギャラリ21、31、41及び51を介して各排気通路
４〜７に供給されるが、本発明に係る構成として、メイ
ンギャラリ１とブランチギャラリ21、31、41及び51との
間に分配器60が介装されている。
る。一実施例の構成を示す図１において、図示しないエ
アポンプにより供給される４気筒内燃機関の２次空気
は、チェックバルブ２を介装したメインギャラリ１及び
ブランチギャラリ21、31、41及び51を介して各排気通路
４〜７に供給されるが、本発明に係る構成として、メイ
ンギャラリ１とブランチギャラリ21、31、41及び51との
間に分配器60が介装されている。
【００１０】分配器60は、図２に示すように、有底円筒
形状である上方円筒61と、有底円筒形状である下方円筒
81と、それら上方円筒と下方円筒とを一体に接合する締
結ボルト95とを含んで構成されている。ここで、上方円
筒61は円筒部62にメインギャラリ１が貫通接続される貫
通孔63が設けられ、該貫通孔63に対向した円筒部内部62
ａには、該メインギャラリ１の先端１ａが突き当てられ
て固定される位置決め端部64が設けられる。さらに、上
方円筒61の底部65には締結ボルト95が貫通する締結ボル
ト貫通孔66が略底部65の中心位置に開口され、該締結ボ
ルト貫通孔66と同心円状にガスケット脱落防止溝67も設
けられている。
形状である上方円筒61と、有底円筒形状である下方円筒
81と、それら上方円筒と下方円筒とを一体に接合する締
結ボルト95とを含んで構成されている。ここで、上方円
筒61は円筒部62にメインギャラリ１が貫通接続される貫
通孔63が設けられ、該貫通孔63に対向した円筒部内部62
ａには、該メインギャラリ１の先端１ａが突き当てられ
て固定される位置決め端部64が設けられる。さらに、上
方円筒61の底部65には締結ボルト95が貫通する締結ボル
ト貫通孔66が略底部65の中心位置に開口され、該締結ボ
ルト貫通孔66と同心円状にガスケット脱落防止溝67も設
けられている。
【００１１】そして、貫通孔63にはメインギャラリ１が
先端１ａを位置決め端部64に突き当てて貫通接続される
が、さらに、円筒部内部62ａの底部65側に位置したメイ
ンギャラリ１には、メインギャラリ１内を流れてきた２
次空気を底部65の方向にのみ流出させる流出孔３が前記
締結ボルト貫通孔66と同一軸上に、また締結ボルト95の
外径より大きい開口径を有して設けられる。すなわち、
メインギャラリ１を分配器60の側壁（円筒部62）を貫通
させて該分配器60内に導き、該メインギャラリ１の開口
部（流出孔３）を、分配器60内で該分配器60の一方の端
部（底部65）に向けて開口させてある。なお、前記締結
ボルト95が貫通するように、該締結ボルト95のボルト径
と略同一内径を有する締結ボルト貫通孔８も設けられ
る。
先端１ａを位置決め端部64に突き当てて貫通接続される
が、さらに、円筒部内部62ａの底部65側に位置したメイ
ンギャラリ１には、メインギャラリ１内を流れてきた２
次空気を底部65の方向にのみ流出させる流出孔３が前記
締結ボルト貫通孔66と同一軸上に、また締結ボルト95の
外径より大きい開口径を有して設けられる。すなわち、
メインギャラリ１を分配器60の側壁（円筒部62）を貫通
させて該分配器60内に導き、該メインギャラリ１の開口
部（流出孔３）を、分配器60内で該分配器60の一方の端
部（底部65）に向けて開口させてある。なお、前記締結
ボルト95が貫通するように、該締結ボルト95のボルト径
と略同一内径を有する締結ボルト貫通孔８も設けられ
る。
【００１２】一方、下方円筒81は円筒部82にブランチギ
ャラリ21、31、41及び51が貫通接続されるブランチ貫通
孔83、84、85及び86が該円筒部82の中心軸を中心とする
同一円周上に等間隔に設けられ、該ブランチ貫通孔83、
84、85及び86には、ブランチギャラリ21、31、41及び51
が夫々先端開口部21ａ、31ａ、41ａ及び51ａ（一部図示
せず）を円筒部内部82ａに面一にして接続される。すな
わち、各ブランチギャラリ21、31、41及び51の入口部
（先端開口部21ａ、31ａ、41ａ及び51ａ）を、分配器60
の側壁（円筒部82）で、メインギャラリ１より分配器60
の他方の端部（底部87）側の位置に開口させ、かつ、該
入口部（先端開口部21ａ、31ａ、41ａ及び51ａ）を分配
器60の側壁（円筒部82）の周方向に等間隔に配列してあ
る。さらに、下方円筒81の底部87には締結ボルト95が螺
合される雌ねじ部88が略底部87の中心位置に設けられて
いる。
ャラリ21、31、41及び51が貫通接続されるブランチ貫通
孔83、84、85及び86が該円筒部82の中心軸を中心とする
同一円周上に等間隔に設けられ、該ブランチ貫通孔83、
84、85及び86には、ブランチギャラリ21、31、41及び51
が夫々先端開口部21ａ、31ａ、41ａ及び51ａ（一部図示
せず）を円筒部内部82ａに面一にして接続される。すな
わち、各ブランチギャラリ21、31、41及び51の入口部
（先端開口部21ａ、31ａ、41ａ及び51ａ）を、分配器60
の側壁（円筒部82）で、メインギャラリ１より分配器60
の他方の端部（底部87）側の位置に開口させ、かつ、該
入口部（先端開口部21ａ、31ａ、41ａ及び51ａ）を分配
器60の側壁（円筒部82）の周方向に等間隔に配列してあ
る。さらに、下方円筒81の底部87には締結ボルト95が螺
合される雌ねじ部88が略底部87の中心位置に設けられて
いる。
【００１３】そして、以上説明した上方円筒61と下方円
筒81とが、締結ボルト頭部95ａとガスケット脱落防止溝
67との間にガスケット96を、また下側端部68と上側端部
89との間にガスケット97を介装しつつ、また締結ボルト
95が流出孔３及び締結ボルト貫通孔８を貫通した状態
で、該分配器60により形成される内部空間69と外部とを
気密状態として、該締結ボルト95により一体に接続され
ている。
筒81とが、締結ボルト頭部95ａとガスケット脱落防止溝
67との間にガスケット96を、また下側端部68と上側端部
89との間にガスケット97を介装しつつ、また締結ボルト
95が流出孔３及び締結ボルト貫通孔８を貫通した状態
で、該分配器60により形成される内部空間69と外部とを
気密状態として、該締結ボルト95により一体に接続され
ている。
【００１４】さらに、本実施例にあっては、図１に示す
ように、排気通路４〜７に接続されるブランチギャラリ
21、31、41及び51の有効長さが等しくなるように、各ブ
ランチギャラリの長さが設定される。また、ブランチギ
ャラリ21、31、41及び51は、内燃機関（図示せず）の点
火順序に合うように、第１気筒用の排気通路４に接続さ
れるブランチギャラリ21、第３気筒用の排気通路６に接
続されるブランチギャラリ41，第４気筒用の排気通路７
に接続されるブランチギャラリ51及び第２気筒用の排気
通路５に接続されるブランチギャラリ31の順番で、下方
円筒81に接続されている。
ように、排気通路４〜７に接続されるブランチギャラリ
21、31、41及び51の有効長さが等しくなるように、各ブ
ランチギャラリの長さが設定される。また、ブランチギ
ャラリ21、31、41及び51は、内燃機関（図示せず）の点
火順序に合うように、第１気筒用の排気通路４に接続さ
れるブランチギャラリ21、第３気筒用の排気通路６に接
続されるブランチギャラリ41，第４気筒用の排気通路７
に接続されるブランチギャラリ51及び第２気筒用の排気
通路５に接続されるブランチギャラリ31の順番で、下方
円筒81に接続されている。
【００１５】以下、本実施例に係る作用について説明す
る。以上の構成によれば、図示しないエアポンプにより
供給された２次空気がメインギャラリ１内を流れ、ブラ
ンチギャラリ21、31、41及び51に分岐して各排気通路４
〜７に流れる際に、該２次空気は分配器60を通過して分
岐していく。ここで、分配器60における２次空気の流れ
を、図３及び図４を参照しつつ説明すると、メインギャ
ラリの先端１ａが位置決め端部64に突き当てられて閉塞
されているため、メインギャラリ１内を流れてきた２次
空気は、前記締結ボルト95と流出孔３との間の隙間70を
通って、該メインギャラリ１から底部65の方向にのみ流
出し、上方円筒61と下方円筒81とにより構成される分配
器60の内部空間69に流出する。即ち、メインギャラリ１
内を流れてきた該メインギャラリ１の軸線と平行であっ
た２次空気の流線は、締結ボルト95と流出孔３との間の
隙間70を通って内部空間69に流出する際に、底部65の方
向にのみ流出するため、その流線が90°偏向させられ
る。
る。以上の構成によれば、図示しないエアポンプにより
供給された２次空気がメインギャラリ１内を流れ、ブラ
ンチギャラリ21、31、41及び51に分岐して各排気通路４
〜７に流れる際に、該２次空気は分配器60を通過して分
岐していく。ここで、分配器60における２次空気の流れ
を、図３及び図４を参照しつつ説明すると、メインギャ
ラリの先端１ａが位置決め端部64に突き当てられて閉塞
されているため、メインギャラリ１内を流れてきた２次
空気は、前記締結ボルト95と流出孔３との間の隙間70を
通って、該メインギャラリ１から底部65の方向にのみ流
出し、上方円筒61と下方円筒81とにより構成される分配
器60の内部空間69に流出する。即ち、メインギャラリ１
内を流れてきた該メインギャラリ１の軸線と平行であっ
た２次空気の流線は、締結ボルト95と流出孔３との間の
隙間70を通って内部空間69に流出する際に、底部65の方
向にのみ流出するため、その流線が90°偏向させられ
る。
【００１６】そして、各ブランチギャラリ21、31、41及
び51の入口部としての先端開口部21ａ、31ａ、41ａ及び
51ａが前記メインギャラリ１に対して該メインギャラリ
１の流出孔３と反対側に開口しているので、該隙間70を
通過した２次空気は底部65にぶつかってその流れ方向を
偏向させられ、分配器60の内部空間69を、円筒部内部62
ａから円筒部内部82ａに沿って下方へと流れることとな
る。即ち、流線は再び180 °変更されることとなる。
び51の入口部としての先端開口部21ａ、31ａ、41ａ及び
51ａが前記メインギャラリ１に対して該メインギャラリ
１の流出孔３と反対側に開口しているので、該隙間70を
通過した２次空気は底部65にぶつかってその流れ方向を
偏向させられ、分配器60の内部空間69を、円筒部内部62
ａから円筒部内部82ａに沿って下方へと流れることとな
る。即ち、流線は再び180 °変更されることとなる。
【００１７】そして、２次空気は夫々先端開口部21ａ、
31ａ、41ａ及び51ａが下方円筒81の円筒部内部82ａに面
一に設けられたブランチギャラリ21、31、41及び51に流
入する。ここで、分配器60にあっては、各ブランチギャ
ラリ21、31、41及び51の先端開口部21ａ、31ａ、41ａ及
び51ａが下方円筒81の円筒部内部82ａに面一に設けられ
ており、２次空気は分配器60の内部空間69を、円筒部内
部62ａから円筒部内部82ａに沿って下方へと流れてくる
ので、該２次空気の流線は、先端開口部21ａ、31ａ、41
ａ及び51ａから各ブランチギャラリ21、31、41及び51に
流入する際に、さらに90°変更させられる。
31ａ、41ａ及び51ａが下方円筒81の円筒部内部82ａに面
一に設けられたブランチギャラリ21、31、41及び51に流
入する。ここで、分配器60にあっては、各ブランチギャ
ラリ21、31、41及び51の先端開口部21ａ、31ａ、41ａ及
び51ａが下方円筒81の円筒部内部82ａに面一に設けられ
ており、２次空気は分配器60の内部空間69を、円筒部内
部62ａから円筒部内部82ａに沿って下方へと流れてくる
ので、該２次空気の流線は、先端開口部21ａ、31ａ、41
ａ及び51ａから各ブランチギャラリ21、31、41及び51に
流入する際に、さらに90°変更させられる。
【００１８】従って、２次空気が各ブランチギャラリ2
1、31、41及び51に流入する際にはメインギャラリ１内
を流れていた２次空気の流線が数回に渡って変更される
こととなり、もってメインギャラリ１内を流れていた２
次空気が有する慣性力の作用は及ぼされることがなくな
り、もって各ブランチギャラリ21、31、41及び51に流入
する２次空気の有するエネルギーに差異が生じることを
防止できる。
1、31、41及び51に流入する際にはメインギャラリ１内
を流れていた２次空気の流線が数回に渡って変更される
こととなり、もってメインギャラリ１内を流れていた２
次空気が有する慣性力の作用は及ぼされることがなくな
り、もって各ブランチギャラリ21、31、41及び51に流入
する２次空気の有するエネルギーに差異が生じることを
防止できる。
【００１９】さらに各ブランチギャラリ21、31、41及び
51の先端開口部21ａ、31ａ、41ａ及び51ａが同一円周上
に等間隔に配列されているので、各ブランチギャラリ2
1、31、41及び51に流入する２次空気は積極的に同一エ
ネルギーを有する状態とされて、各排気通路４〜７に供
給されることとなる。さらに、本実施例に係る分配器60
にあっては、排気通路４〜７に接続されるブランチギャ
ラリ21、31、41及び51の有効長さが等しくなるように、
各ギャラリの長さが設定されているので、分配器60から
各ブランチギャラリ21、31、41及び51に分配されて、各
排気通路４〜７に供給される２次空気の量は同一量とな
り、排気及び各触媒温度を適正な温度に保つことが可能
となり、排気浄化性能を向上させることが可能となる。
51の先端開口部21ａ、31ａ、41ａ及び51ａが同一円周上
に等間隔に配列されているので、各ブランチギャラリ2
1、31、41及び51に流入する２次空気は積極的に同一エ
ネルギーを有する状態とされて、各排気通路４〜７に供
給されることとなる。さらに、本実施例に係る分配器60
にあっては、排気通路４〜７に接続されるブランチギャ
ラリ21、31、41及び51の有効長さが等しくなるように、
各ギャラリの長さが設定されているので、分配器60から
各ブランチギャラリ21、31、41及び51に分配されて、各
排気通路４〜７に供給される２次空気の量は同一量とな
り、排気及び各触媒温度を適正な温度に保つことが可能
となり、排気浄化性能を向上させることが可能となる。
【００２０】さらに、ブランチギャラリ21、31、41及び
51は、内燃機関（図示せず）の点火順序に合うように、
各気筒の排気通路に接続される構成であるので、各排気
通路を排気が流れることにより生じる負圧が点火順序に
従ってブランチギャラリ21、31、41及び51に作用するこ
ととなり、もって下方円筒81の円筒部内部82ａにも同様
の負圧が点火順序に従って作用することとなる。従っ
て、該下方円筒81の円筒部内部82ａの先端開口部21ａ、
31ａ、41ａ及び51ａに沿って順番に負圧が作用すること
となり、該下方円筒81の円筒部内部82ａに旋回流が生じ
ることとなる。もって排気がさらに均一に各ブランチギ
ャラリ21、31、41及び51に供給されることとなる。
51は、内燃機関（図示せず）の点火順序に合うように、
各気筒の排気通路に接続される構成であるので、各排気
通路を排気が流れることにより生じる負圧が点火順序に
従ってブランチギャラリ21、31、41及び51に作用するこ
ととなり、もって下方円筒81の円筒部内部82ａにも同様
の負圧が点火順序に従って作用することとなる。従っ
て、該下方円筒81の円筒部内部82ａの先端開口部21ａ、
31ａ、41ａ及び51ａに沿って順番に負圧が作用すること
となり、該下方円筒81の円筒部内部82ａに旋回流が生じ
ることとなる。もって排気がさらに均一に各ブランチギ
ャラリ21、31、41及び51に供給されることとなる。
【００２１】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明によれ
ば、メインギャラリ及びブランチギャラリを介して各排
気通路に２次空気を供給する内燃機関の２次空気供給装
置において、メインギャラリからブランチギャラリへの
分岐部に筒状で両端部が塞がれた分配器を設け、メイン
ギャラリを分配器の側壁を貫通させて該分配器内に導
き、該メインギャラリの開口部を、分配器内で該分配器
の一方の端部に向けて開口させ、各ブランチギャラリの
入口部を、分配器の側壁で、メインギャラリより分配器
の他方の端部側の位置に開口させ、かつ、該入口部を分
配器の側壁の周方向に等間隔に配列する構成としたの
で、メインギャラリ内を流れてきた２次空気が有する慣
性力の作用が打ち消された状態でブランチギャラリへ流
入することとなり、さらに各ブランチギャラリに流入す
る２次空気は積極的に同一エネルギーを有する状態とさ
れて、各排気通路に供給されることとなるので、各排気
通路への２次空気の供給量が同一となるという効果があ
る。
ば、メインギャラリ及びブランチギャラリを介して各排
気通路に２次空気を供給する内燃機関の２次空気供給装
置において、メインギャラリからブランチギャラリへの
分岐部に筒状で両端部が塞がれた分配器を設け、メイン
ギャラリを分配器の側壁を貫通させて該分配器内に導
き、該メインギャラリの開口部を、分配器内で該分配器
の一方の端部に向けて開口させ、各ブランチギャラリの
入口部を、分配器の側壁で、メインギャラリより分配器
の他方の端部側の位置に開口させ、かつ、該入口部を分
配器の側壁の周方向に等間隔に配列する構成としたの
で、メインギャラリ内を流れてきた２次空気が有する慣
性力の作用が打ち消された状態でブランチギャラリへ流
入することとなり、さらに各ブランチギャラリに流入す
る２次空気は積極的に同一エネルギーを有する状態とさ
れて、各排気通路に供給されることとなるので、各排気
通路への２次空気の供給量が同一となるという効果があ
る。
【図１】本発明の実施例に係る全体構成を示すシステム
構成図
構成図
【図２】同上実施例に係る分配器の構成を示す断面図
【図３】同上実施例に係る分配器の作用を説明する断面
図
図
【図４】同上実施例に係る分配器の作用を説明する平面
図
図
【図５】従来例の全体構成を示すシステム構成図
１ メインギャラリ ３ 流出孔 21 ブランチギャラリ 31 ブランチギャラリ 41 ブランチギャラリ 51 ブランチギャラリ 60 分配器 61 上方円筒 63 貫通孔 65 底部 81 下方円筒 83 ブランチ貫通孔 84 ブランチ貫通孔 85 ブランチ貫通孔 86 ブランチ貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F01N 3/30 - 3/34 F17D 1/04
Claims (1)
- 【請求項１】メインギャラリ及びブランチギャラリを介
して各排気通路に２次空気を供給する内燃機関の２次空
気供給装置において、 メインギャラリからブランチギャラリへの分岐部に筒状
で両端部が塞がれた分配器を設け、 メインギャラリを分配器の側壁を貫通させて該分配器内
に導き、該メインギャラリの開口部を、分配器内で該分
配器の一方の端部に向けて開口させ、 各ブランチギャラリの入口部を、分配器の側壁で、メイ
ンギャラリより分配器の他方の端部側の位置に開口さ
せ、 かつ、該入口部を分配器の側壁の周方向に 等間隔に配列
したことを特徴とする内燃機関の２次空気供給装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05218904A JP3129047B2 (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 内燃機関の２次空気供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP05218904A JP3129047B2 (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 内燃機関の２次空気供給装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0771240A JPH0771240A (ja) | 1995-03-14 |
| JP3129047B2 true JP3129047B2 (ja) | 2001-01-29 |
Family
ID=16727140
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP05218904A Expired - Fee Related JP3129047B2 (ja) | 1993-09-02 | 1993-09-02 | 内燃機関の２次空気供給装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3129047B2 (ja) |
-
1993
- 1993-09-02 JP JP05218904A patent/JP3129047B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0771240A (ja) | 1995-03-14 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |