JP3128418B2 - 給湯装置の燃焼制御装置 - Google Patents

給湯装置の燃焼制御装置

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JP3128418B2
JP3128418B2 JP05340059A JP34005993A JP3128418B2 JP 3128418 B2 JP3128418 B2 JP 3128418B2 JP 05340059 A JP05340059 A JP 05340059A JP 34005993 A JP34005993 A JP 34005993A JP 3128418 B2 JP3128418 B2 JP 3128418B2
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雅弘 茅野
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は給湯装置の燃焼制御に関
わり、特に、給湯開始時に速やかに湯温を立ち上げるた
めの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の給湯装置において一般に採用され
ている給湯開始時の燃焼開始の手順は次の通りである。
即ち、水栓が開かれて水流が検知されると、先ずプリパ
ージ及び緩点火が行われ、その後に設定温度と流量とに
見合った必要熱量での本格的な燃焼が開始される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来装置の一つの
問題は、水栓を開いてから湯が出るまでに相当時間の遅
れがありその間冷水が出るという、いわゆる冷水サンド
イッチ現象である。
【0004】この冷水サンドイッチ現象をなくす一対策
として、最近はミキシングバルブ等で湯水混合を行う方
法が実施されている。しかし、この方法によれば、比較
的高価な機能部品の追加が必要であり、また、バルブ開
度に関して緻密で高度な制御が必要となるため、低コス
トで製品を提供することが難しい。。従って、本発明の
目的は、給湯装置の燃焼制御に関して、高価な機能部品
の追加なしに低コストで、給湯開始時の冷水サンドイッ
チ現象を解消するための改良を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る給湯装置の
燃焼制御装置は、給湯使用の開始前に給湯使用を予測的
に検知する予測検知手段と、その予測検知手段からの検
知信号に応答して、給湯のための燃焼の開始に必要な所
定の準備動作を実行するフライング準備手段と、実際の
給湯使用を検知する給湯検知手段と、給湯装置の各部
を、上記の準備動作が完了した後の状態で待機させるた
めの駆動指令手段とを備え、その駆動指令手段は、上記
の準備動作が完了しても給湯検知手段により給湯使用が
検知されない場合には、上述した待機状態を所定時間経
過するまで継続させるように構成されている。
【0006】好適な実施例では、予測検知手段は、出湯
栓又はその近傍に設けられた人体近接センサであり、出
湯のために人の手が出湯栓に近付いたか又は接触した
時、検知信号を発する。また、この実施例では、上記準
備動作は、プリパージだけである。
【0007】また、上記とは別の実施例では、上記準備
動作は、プリパージと、プリパージに続く、上記燃焼に
移行するのに必要な着火確立に適した一定量の燃料供給
下での燃焼である緩点火とを含む。
【0008】
【作用】本発明によれば、駆動指令手段は、上記の準備
動作が完了しても給湯検知手段により給湯使用が検知さ
れない場合には、上述した待機状態を所定時間経過する
まで継続させるようにしたので、給湯使用予測検知によ
り準備動作を開始したにもかかわらず、実際の給湯使用
が開始されない場合には、適当な待機時間後に準備動作
を停止させることが可能になる。実際に給湯が開始され
る前に、それが予測された時点で給湯燃焼のための準備
動作、例えばプリパージや引続く緩点火、が行われる。
従って、実際に給湯が開始された時には、速やかに必要
熱量による本格的な燃焼を開始できるので、燃焼開始ま
での遅れ時間が無く又は非常に短く、冷水サンドイッチ
現象を低減できる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により詳細に説
明する。
【0010】図1は本発明の一実施例が適用された給湯
装置の概略構成を示す。
【0011】図1において、給水管1、熱交換器3、出
湯管5及び給湯栓7等により湯水配管系統が構成され
る。また、バーナー9、給燃料管11、比例弁12、開
閉弁13、点火器15及び吸気ファン19などにより燃
焼系統が構成される。
【0012】さらに、燃焼系統の制御のための制御系統
として、フレームロッド17、給水管1に設けられた水
量センサ21及び水温センサ23、給湯管5に設けられ
た湯温センサ25、給湯栓7又はその近傍に設けられた
人体近接センサ27、並びに制御装置29が設けられて
いる。制御装置29は、上記センサ21〜27の検出信
号を入力して比例弁12、開閉弁13、点火器15及び
ファン19を制御する。
【0013】本発明はこの制御装置29において具現化
されている。その制御における一つの特徴は、出湯栓7
が開かれることを人体近接センサ27によって事前に察
知して、実際の開栓より以前にバーナー9の着火を確立
させる点である。これにより、冷水サンドイッチ現象の
主原因である開栓から着火までの時間遅れをなくすこと
ができる。この明細書では、この開栓に先行した着火を
「フライング着火」と呼ぶ。
【0014】図2は、フライング着火の制御にトリガを
提供するための、人体近接センサ27の具体例を示して
いる。
【0015】図2(A)の例は、出湯栓7(又はその近
傍)に取り付けた赤外線センサ27Aである。この赤外
線センサ27Aは、出湯のために人の手が栓7のカラン
(又はレバー)に近付いたことを、手がカランに触れる
前に検知するためのものである。そのために、このセン
サ27Aは、適当な検出感度をもち、そして、栓7(又
はその近傍)の適切な位置に、手が通常近づく方面に検
出領域を指向した状態で取り付けられる。例えば、図示
の例では、赤外線センサ27Aは、左右に水用と湯用の
カラン8C、8Hを有する混合栓タイプの出湯栓7にお
いて、両カラン8C、8Hの中間位置に、その検出領域
28が湯用カラン8H側へ若干偏向したようにして取り
付けられている。このセンサ27Aは、湯用カラン8H
に手が近づいたとき(望ましくは、その手がカラン8A
に触れるより1〜2秒程度以前に)、その手を検知して
制御装置29に知らせる。
【0016】図2(B)の例は、同様の混合栓タイプの
出湯栓7の湯用カラン8H(又はレバー)に取り付けら
れたタッチセンサ27B(例えば、静電容量式タッチセ
ンサ)である。このタッチセンサ27Bは、人の手が湯
用カラン8Hに接触したときにこれを検知して制御装置
29に知らせる。
【0017】図3は、制御装置29が具備する、フライ
ング着火及びこれに引き続く燃焼制御を行うための機能
構成を示す。
【0018】図3において、モード制御部31は、本格
的燃焼の前に又は後に行う「プリパージ」「待機」及び
「ポストパージ」の3つの動作モードを管理するもので
ある。
【0019】ここで、「プリパージ」モードとは、バー
ナー9の点火前に、吸気ファン19を単独で駆動して未
燃焼の残留燃料ガスを排気するモードで、所要時間は約
1秒である。「待機」モードとは、プリパージの後にバ
ーナー9に点火して、着火確立に適した一定量の燃料供
給下で燃焼を行い(緩点火)、この緩点火の状態を維持
したまま開栓まで待機するモードであり、この待機モー
ドは最長約30秒間まで継続される。尚、緩点火におい
て、着火を確立させるのに必要な実質的な所要時間は約
1.5秒である。
【0020】このプリパージから待機までの一連の動作
は、以下に詳述するように、上記の人体近接センサ27
からの検出信号をトリガとして自動的に行なわれるよう
になっており、これが上記した「フライング着火」の具
体的内容である。
【0021】このフライング着火の後、実際に開栓がな
されて水流が生じると、その流水量と設定温度とに見合
った必要熱量で本格的な燃焼が行なわれる。この燃焼が
終わると、「ポストパージ」モードとなる。このモード
では、吸気ファン19だけが燃焼時から引き続き継続し
て駆動されて、残留ガスが排気される。ポストパージの
所要時間は約90秒である。
【0022】モード制御部31は、周期的に現在どの動
作モードがセットされているかをチェックし、上述した
3つの動作モードの何れもセットされていなければ、燃
焼検知部41に指示して燃焼中か否かのチェックを行な
わせる。
【0023】燃焼検知部41は、上記指示を受けるとフ
レームロッド17からの信号によりバーナー9が燃焼中
か否かをチェックし、燃焼中でなければプリパージ制御
部43を起動し、燃焼中であれば燃焼停止部45をアク
ティブにする。
【0024】プリパージ制御部43は、上述した人体近
接センサ27からの検出信号の有無をチェックし、検出
信号が到来すれば、プリパージモードに入るための制御
を行う。即ち、プリパージ制御部43は、人体近接セン
サ27から検出信号を受けると、ファン制御部51に指
示して吸気ファン19をプリパージに適した回転速度で
駆動させると共に、モード制御部31に対してプリパー
ジモードのセットを指示し、さらに、プリパージタイマ
35を起動する。
【0025】これにより、モード制御部31はプリパー
ジモードをセットし、又、プリパージタイマ35がプリ
パージ所要時間(約1秒)のカウントを開始する。こう
して、プリパージモードが開始する。
【0026】プリパージタイマ35は、プリパージ所要
時間のカウントが終了すると、その旨をモード制御部3
1に伝える。これを受けて、モード制御部31は、燃焼
開始部47を起動する。
【0027】燃焼開始部47は、開閉弁制御部53に指
示して開閉弁13を開かせると共に、比例弁制御部57
に指示して比例弁開度を緩点火に適した開度にさせ、緩
点火に適切な一定量の燃料をバーナー9に供給させる一
方、点火制御部55に指示して点火器15によりバーナ
ー9に点火させる。これにより緩点火が開始する。
【0028】これと同時に、燃焼開始部47は、モード
制御部31に対して待機モードのセットを指示し、且
つ、待機タイマ39を起動する。これにより、モード制
御部31は動作モードをプリパージモードから待機モー
ドに切り替え、又、待機タイマ39は待機時間(約30
秒)のカウントを開始する。このようにして、緩点火状
態を維持した待機モードが開始する。
【0029】モード制御部31は、待機モードをセット
すると、続いて燃焼継続部33を起動し、且つ、待機タ
イマ39がカウントを終了したか否かを監視する。燃焼
継続部33は、水量センサ21からの水量信号Qを監視
して、水量信号Qが有意な値を示すと、つまり、出湯栓
7が開かれて水流が生じると、モード制御部31に対し
て待機モードのクリアを指示する。モード制御部31は
待機モードをクリアすると共に、熱量演算部49を起動
する。
【0030】熱量演算部49は、水流センサ21からの
水量信号Q、水温センサ23からの水温信号TC、湯温
センサ25からの湯温信号TH及び図示しない温度設定
器からの目標湯温信号TSに基づいて必要な熱量Fを計
算し、ファン制御部51及び比例弁制御部57に通知す
る。これにより、ファン制御部51は熱量Fに見合った
回転速度で吸気ファン19を駆動し、又、比例弁制御部
57は熱量Fに見合った量の燃料をバーナー9に供給す
るために、比例弁12の開度を調節する。このようにし
て、本格的燃焼が開始される。
【0031】この本格的な燃焼の最中には、モード制御
部31では上記の3つのモードのいずれもセットされて
いない状態であるため、モード制御部31は既に述べた
ように燃焼検知部41に指示して燃焼の有無をチェック
させる。この時、既に燃焼が行なわれているため、燃焼
検知部41は燃焼の存在を検知し、既に述べたように燃
焼停止部45をアクティブとする。
【0032】燃焼停止部45は、水量信号Qを監視し、
これが有意な値にある間は格別の動作を行なわないが、
水量信号Qが有意な値でなくなると、つまり、出湯栓7
が閉じられ水流が止ると、開閉弁制御部53に指示して
開閉弁13を閉じさせ燃焼を停止させると共に、モード
制御部31にポストパージモードのセットを指示し、且
つ、ポストパージタイマ37を起動する。
【0033】これにより、モード制御部31はポストパ
ージモードをセットすると共に、ファン制御部51に指
示して吸気ファン19をポストパージに適した回転速度
で駆動させる。又、ポストパージタイマ37は、ポスト
パージの所要時間(約90秒)のカウントを開始する。
このようにして、給湯が停止されると、燃焼が停止さ
れ、引続いてポストパージモードが開始する。
【0034】ところで、上述した待機モードにおいて、
給湯が開始されることなく待機タイマ39による待機時
間のカウントが終了した場合にも、モード制御部31か
ら燃焼停止部45に燃焼停止が指示されて、上述した給
湯停止の場合と同様にポストパージが開始される。
【0035】ポストパージモードがセットされると、モ
ード制御部31はポストパージタイマ37がカウントを
終了したか否かをチェックし、カウントが終了するまで
は燃焼開始部47をアクティブ状態にしておく。燃焼開
始部47は、水量信号Qを監視して、これが再び有意な
値になると、上述した緩点火の開始動作を行なうと共
に、モード制御部31にポストパージモードのクリアを
指示する。これを受けて、モード制御部31は、ポスト
パージモードをクリアし、上述した待機モードのクリア
の場合と同様の動作を行なう。それにより、再び必要熱
量での本格的燃焼が再開される。
【0036】一方、ポストパージモードにおいて、再給
湯が検知されることなくポストパージタイマ37のカウ
ントが終了すると、モード制御部31は、ファン制御部
51を制御して吸気ファン19を停止させ、ポストパー
ジモードをクリアする。これにより、フライング着火か
ら始まった一連の燃焼制御が終了する。
【0037】図4は、以上の構成を持つ制御装置29に
よる燃焼制御の処理手順を示す。
【0038】図4において、現在の動作モードが上述の
4つのモードの内のどれであるかが周期的にチェックさ
れる(ステップS1〜S4)。いずれのモードでもない
時、つまり、燃焼制御が行なわれていない時には、給湯
使用の予測検知がなされたか否か、つまり、人体近接セ
ンサ27からの検出信号の有無がチェックされる(ステ
ップS5)。
【0039】人体近接センサ27からの信号入力がある
と、プリパージモードを開始するために、吸気ファン1
9が駆動され、プリパージモードがセットされ、且つ、
プリパージタイマ35が起動される(ステップS6〜S
8)。
【0040】こうしてプリパージモードが開始される
と、周期的に行なわれるステップS1のチェック結果は
イエスとなり、続いてプリパージタイマ35がカウント
を終了したか否かがチェックされる(ステップS9)。
タイマ35のカウントが終了すると、バーナー9に緩点
火に適した量の燃料を供給しつつ燃焼が開始され、待機
モードがセットされ、且つ、待機タイマ39が起動され
る(ステップS10〜S12)。こうして、待機モード
が開始される。ここまでがフライング着火の動作であ
り、通常は、この時点では、まだ出湯栓7は開かれてい
ない。
【0041】この待機モードの最中は、周期的に行なわ
れるステップS2のチェック結果はイエスとなり、続い
て待機タイマ39がカウントを終了したか否かがチェッ
クされる(ステップS13)。タイマ39がカウント中
の間は、次に給湯使用が検知されたか否か、つまり、水
量信号Qが有意な値であるか否かがチェックされる(ス
テップS14)。
【0042】給湯使用が検知されると、つまり、出湯栓
7が開かれると、待機モードがクリアされ(ステップS
15)、そして、水量信号Q及び設定温度TSに応じた
熱量での本格的燃焼が開始される。
【0043】こうして本格的燃焼が開始されると、周期
的に行なわれるステップS1〜S3のチェック結果は全
てノーとなり、続いてバーナー9が燃焼中か否かがチェ
ックされ(ステップS4)、その結果はイエスとなる。
続いて、給湯停止が検知されたか否か、つまり、水量信
号Qが有意な値でなくなったか否かがチェックされ(ス
テップS19)、給湯停止が検知されないかぎり燃焼が
継続される。
【0044】一方、この燃焼状態において給湯停止が検
知されると、開閉弁13が閉じられて燃焼が停止され、
ポストパージモードがセットされ、且つ、ポストパージ
タイマ37が起動される(ステップS20〜S22)。
こうして、給湯停止と同時にポストパージが開始され
る。
【0045】ところで、待機モードにおいて待機タイマ
35がカウントを終了した場合(ステップS13)に
も、上記と同様にポストパージが開始される(ステップ
S16〜18)。
【0046】ポストパージモードに入ると、周期的に行
なわれるステップS3のチェック結果はイエスとなり、
続いてポストパージタイマ37がポストパージ時間のカ
ウントを終了したか否かがチェックされる(ステップS
23)。その結果、カウントが終了すれば吸気ファン1
9の駆動が停止され、ポストパージモードがクリアされ
て一連の燃焼制御が終了する(ステップS24、2
5)。
【0047】一方、ポストパージの最中に再び給湯使用
が検知されると(ステップS26)、再び燃焼が開始さ
れ、ポストパージモードがクリアされる(ステップS2
7、28)。この後の動作は、前述のステップS15以
降のそれと同様である。
【0048】以上の様に、この実施例によれば、給湯を
行なうために人の手が出湯栓7に近付いた時又はその湯
用カラン(又はレバー)に触れた時、実際の出湯に先行
してプリパージ及び緩点火を行なうようにしている。プ
リパージの所要時間は約1秒であり、緩点火の所要時間
は約1.5秒程度である。そのため、実際に出湯栓が開
かれてある程度の水流が生じた時点では、緩点火による
着火が既に確立している又は確立する直前であることに
なるので、その時点から本格的燃焼が開始するまでの遅
れ時間は0又は非常に短くなり、結果として、冷水サン
ドイッチ現象が除去又は軽減される。
【0049】又、フライング着火を行なったにもかかわ
らず開栓がなされない場合には、緩点火状態で約30秒
程度待機した後に自動的に燃焼が停止されるため、緩点
火状態が続くことによる燃料の無駄や熱交換器内の湯温
の上昇といった現象は、実際上あまり大きな問題になら
ない。
【0050】上述した実施例は、実際の開栓に先行して
プリパージから緩点火までを行なったが、先行して行う
のはプリパージだけとし、緩点火は実際の開栓があって
から行うようにしても良い。以下、そのような実施例に
ついて説明する。
【0051】図5は、この実施例における制御装置29
(図1参照)の機能構成を示し、図6は、図5の機能構
成による燃焼制御の処理手順を示す。尚、図5及び図6
において、既に説明した図3及び図4と同機能のブロッ
ク及びステップについては、同一の参照符号を付して重
複した説明は省略する。
【0052】図5に示した機能構成において、前実施例
(図3)のそれと大きく異なる点は、先行して開始した
プリパージを開栓まで維持するための待機制御部59
と、緩点火の時間を測る緩点火タイマ61を更に有する
点である。
【0053】待機制御部59は、プリパージタイマ35
によるプリパージ所要時間のカウントが終了した時に、
モード制御部31によって起動される。起動された待機
制御部59は、待機タイマ39を起動し、且つ、モード
制御部31に対して待機モードのセットを指示する。こ
れにより、動作モードはプリパージモードから待機モー
ドに切り替わる。
【0054】この待機モードでは、プリパージモードか
ら継続して、吸気ファン19だけの駆動が維持される。
その間、待機タイマ39が待機時間をカウントするが、
燃焼が行われてないので、その待機時間は前の実施例の
それ(約30秒)よりも長くすることができ、例えば約
1分間である。この1分間の待機時間のカウントが終了
すると、待機タイマ39はモード制御部31にこれを通
知する。
【0055】この通知を受けたモード制御部31は、フ
ァン制御部51に指示して吸気ファン19を停止させ、
同時に待機モードをクリアする。これにより制御は初期
状態に戻る。
【0056】一方、待機モードの最中に開栓があると、
燃焼開始部47が流量信号Qからこれを検知し、開閉弁
制御部53、点火制御部55及び比例弁制御部57に指
示して緩点火を開始させると共に、緩点火タイマ61を
起動し、そして、モード制御部31に対して待機モード
のクリアを指示する。こうして緩点火が開始される。
【0057】緩点火の間、緩点火タイマ61が緩点火の
所要時間(約1.5秒)をカウントし、カウントが終了
するとモード制御部31に通知する。この通知を受けた
モード制御部31は熱量演算部を49を起動し、これに
より流水量と設定湯温とに見合った熱量での本格的燃焼
が開始される。
【0058】以上が、本実施例が制御御機能において前
の実施例から大きく相違する点であり、他の制御機能に
ついては前実施例(図3)のそれとほぼ同様である。
【0059】このような制御機能の下での燃焼制御の手
順は図6に示す通りである。
【0060】この図6の処理手順では、前実施例(図
4)のそれと同様に、給湯使用の予測検知(人体近接セ
ンサ27からの信号入力)があると(ステップS5)、
直ちにプリパージを開始する(ステップS6〜S8)。
しかし、プリパージタイマのカウントが終了すると(ス
テップS9)、前実施例とは異なり、緩点火をせずに待
機モードに入る(ステップS11,12)。この待機モ
ードでは、ファン19だけの駆動がプリパージと全く同
様に又はより低い回転速度で継続される。
【0061】この待機モードの最中に給湯使用(開栓)
が検知されると(ステップS14)、緩点火が開始され
(ステップS10)、同時に待機モードがクリアされる
(ステップS15)。そして、約1.5秒間の緩点火の
後、必要熱量での本格的な燃焼に移行する。この後の動
作は、図4のそれと同様である。
【0062】また、待機モードにおいて、給湯使用が検
知されずに待機時間の約1分間が経過すると(ステップ
S13)、ファン19が停止され(ステップS30)、
待機モードがクリアされ(ステップS31)、制御は初
期状態に戻る。
【0063】以上のように、本実施例では、人体近接セ
ンサにより給湯使用の予測が検知されると、開栓に先行
してプリパージだけを実行し、実際の開栓を待って緩点
火を開始する。したがって、緩点火をも開栓に先行して
行う前実施例に比較すると、開栓から本格的燃焼の開始
までの遅れ時間が少し長いが、燃焼状態で待機していな
いので、待機時間を長く取れるというメリットがある。
本実施例は、前実施例と組合わせて用いることができ
る。その場合、例えば、一旦給湯が行われた後の時間帯
であって、給湯機内の湯温が大きく低下していない比較
的早い時間帯内での再給湯に本実施例を適用すると、遅
れ時間の影響が小さいので、上記のメリットを生かすこ
とが出来る。
【0064】以上、本発明の好適な実施例を説明した
が、本発明はその要旨を逸脱することなく、他の種々の
態様で実施することが可能である。
【0065】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
出湯栓の開栓に先行して燃焼開始のための準備動作を行
なうようにしているので、開栓が行なわれると速やかに
必要熱量による燃焼が開始でき、よって、燃焼開始の遅
れによる冷水サンドイッチ現象を軽減することが出来
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例が適用される給湯装置の概略構
成を示すブロック図。
【図2】本発明の実施例で採用される人体近接センサの
具体例を示す斜視図。
【図3】本発明の一実施例における制御装置の機能構成
を示すブロック図。
【図4】図3の機能構成による燃焼制御の処理手順を示
すフローチャート。
【図5】本発明の別の一実施例における制御装置の機能
構成を示すブロック図。
【図6】図5の機能構成による燃焼制御の処理手順を示
すフローチャート。
【符号の説明】
3 熱交換器 7 出湯栓 9 バーナー 12 比例弁 13 開閉弁 15 点火器 17 フレームロッド 19 吸気ファン 21 水量センサ 23 水温センサ 25 湯温センサ 27 人体近接センサ 27A 赤外線センサ 27B タッチセンサ 31 モード制御部 33 燃焼継続部 35 プリパージタイマ 37 ポストパージタイマ 39 待機タイマ 41 燃焼検知部 43 プリパージ制御部 45 燃焼停止部 47 燃焼開始部 49 熱量演算部 51 ファン制御部 53 開閉弁制御部 55 点火制御部 57 比例弁制御部 59 待機制御部 61 緩点火タイマ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−140730(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23N 5/20 101 F24H 1/10 301

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給湯装置の燃焼制御装置において、 給湯使用の開始前に給湯使用を予測的に検知する予測検
    知手段と、 前記予測検知手段からの検知信号に応答して、給湯のた
    めの燃焼の開始に必要な所定の準備動作を実行するフラ
    イング準備手段と、 実際の給湯使用を検知する給湯検知手段と、 前記給湯装置の各部を、前記準備動作が完了した後の状
    態で待機させるための駆動指令手段とを備え、 前記駆動指令手段が、前記準備動作が完了しても前記給
    湯使用が検知されない場合には、前記待機状態を所定時
    間経過するまで継続させる燃焼制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の装置において、 前記予測検知手段が、出湯栓への人体の近接又は接触を
    検知するセンサである燃焼制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の装置において、 前記準備動作が、プリパージのみから成る燃焼制御装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の装置において、 前記準備動作が、プリパージと、プリパージに続く、前
    記燃焼に移行するのに必要な着火確立に適した一定量の
    燃料供給下での燃焼である緩点火とを含む燃焼制御装
    置。
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