JP3128104B2 - 模様付きプレンタイプニードルパンチカーペットとその製造方法 - Google Patents
模様付きプレンタイプニードルパンチカーペットとその製造方法Info
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- JP3128104B2 JP3128104B2 JP8009094A JP8009094A JP3128104B2 JP 3128104 B2 JP3128104 B2 JP 3128104B2 JP 8009094 A JP8009094 A JP 8009094A JP 8009094 A JP8009094 A JP 8009094A JP 3128104 B2 JP3128104 B2 JP 3128104B2
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- punched
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、模様付きプレンタイプ
ニードルパンチカーペットとその製造方法に関するもの
であり、より詳細には車両用あるいはインテリヤ用に使
用されるプレンタイプニードルパンチカーペットにおけ
る模様表出手段を提供せんとするものである。
ニードルパンチカーペットとその製造方法に関するもの
であり、より詳細には車両用あるいはインテリヤ用に使
用されるプレンタイプニードルパンチカーペットにおけ
る模様表出手段を提供せんとするものである。
【０００２】
【従来の技術】車両のフロアー等に敷設するインテリア
用カーペットとしてニードルパンチ加工によるものが知
られている。このようなニードルパンチカーペットとし
ては、コードタイプやベロアタイプあるいはディロアタ
イプで代表される立毛タイプと、立毛表面を持たないプ
レンタイプのものがある。
用カーペットとしてニードルパンチ加工によるものが知
られている。このようなニードルパンチカーペットとし
ては、コードタイプやベロアタイプあるいはディロアタ
イプで代表される立毛タイプと、立毛表面を持たないプ
レンタイプのものがある。
【０００３】立毛タイプでは、立毛部分と非立毛部分と
で色を変えることが可能であるから多様な色違い模様を
表出することができる。
で色を変えることが可能であるから多様な色違い模様を
表出することができる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】立毛タイプのニードル
パンチカーペットは、立毛面への模様の表出が可能であ
るという利点を有する反面、プレンタイプのものに比較
して加工工程が複雑でその分だけ製造コストが高騰して
しまうという欠点がある。
パンチカーペットは、立毛面への模様の表出が可能であ
るという利点を有する反面、プレンタイプのものに比較
して加工工程が複雑でその分だけ製造コストが高騰して
しまうという欠点がある。
【０００５】一方、プレンタイプのニードルパンチカー
ペット（１）は、図２に示すように合成繊維、例えばポ
リエステルやポリオレフィン系繊維をウェッブ状に成形
した後、この繊維積層体（２）にニードルパンチ加工を
施こし、必要に応じてその裏面側にラテックス（３）等
の賦型剤を塗布・硬化させたものであって、製造コスト
が低廉であるという利点を有する反面、模様の表出が困
難なため、意匠の変化性に乏しい。プレンタイプのニー
ドルパンチカーペット（１）は中級以下の自動車に使用
されることが多いが、近年のコスト対顧客満足度の向上
要求に応えるために、プレンタイプのニードルパンチカ
ーペット（１）に低コストで模様を表出する必要性が高
まっている。
ペット（１）は、図２に示すように合成繊維、例えばポ
リエステルやポリオレフィン系繊維をウェッブ状に成形
した後、この繊維積層体（２）にニードルパンチ加工を
施こし、必要に応じてその裏面側にラテックス（３）等
の賦型剤を塗布・硬化させたものであって、製造コスト
が低廉であるという利点を有する反面、模様の表出が困
難なため、意匠の変化性に乏しい。プレンタイプのニー
ドルパンチカーペット（１）は中級以下の自動車に使用
されることが多いが、近年のコスト対顧客満足度の向上
要求に応えるために、プレンタイプのニードルパンチカ
ーペット（１）に低コストで模様を表出する必要性が高
まっている。
【０００６】本発明の目的は、既存のニードルパンチ設
備を利用して可及的に低コストで模様付きのプレンタイ
プのニードルパンチカーペットを提供することにある。
備を利用して可及的に低コストで模様付きのプレンタイ
プのニードルパンチカーペットを提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、プレンタイプの第１ニードルパンチカーペッ
トが表側に配設され、前記第１ニードルパンチカーペッ
トと異なる色のプレンタイプの第２ニードルパンチカー
ペットが裏側に配設され、かつ、前記第２ニードルパン
チカーペットの繊維がフェルト針またはクラウン針によ
るニードリング加工によって前記第１ニードルパンチカ
ーペットを貫通してその表面側に部分的に露出され模様
を表出してなる模様付きプレンタイプニードルパンチカ
ーペットを提供する。前記ニードリング加工は、第１お
よび第２ニードルパンチカーペットのウェッブ状態から
のパンチ工程と兼用して同時に行なってもよいし、第１
および第２ニードルパンチカーペットを別々にパンチし
た後で重ね合わせ、模様表出とカーペット重合のためだ
けに独立したニードリング加工を行ってもよい。
本発明は、プレンタイプの第１ニードルパンチカーペッ
トが表側に配設され、前記第１ニードルパンチカーペッ
トと異なる色のプレンタイプの第２ニードルパンチカー
ペットが裏側に配設され、かつ、前記第２ニードルパン
チカーペットの繊維がフェルト針またはクラウン針によ
るニードリング加工によって前記第１ニードルパンチカ
ーペットを貫通してその表面側に部分的に露出され模様
を表出してなる模様付きプレンタイプニードルパンチカ
ーペットを提供する。前記ニードリング加工は、第１お
よび第２ニードルパンチカーペットのウェッブ状態から
のパンチ工程と兼用して同時に行なってもよいし、第１
および第２ニードルパンチカーペットを別々にパンチし
た後で重ね合わせ、模様表出とカーペット重合のためだ
けに独立したニードリング加工を行ってもよい。
【０００８】
【作用】第１および第２ニードルパンチカーペット用の
パンチ前のウェッブを互いに重ね合わせ、これらウェッ
ブにフェルト針またはクラウン針の刺通によるニードリ
ング加工を施すと、一方のウェッブ表面に他方のウェッ
ブが部分的に露出して色違い模様が表出される。このや
り方はニードリング工程が一回で済むので効率的であ
る。他の方法として、パンチ済の第１および第２ニード
ルパンチカーペットを互いに重ね合わせた後、さらにニ
ードリングしても同様の模様が表出される。これは既存
の色違いのニードルパンチカーペットを組み合わせて色
違い模様付きのニードルパンチカーペットに作り直す場
合に都合が良い。
パンチ前のウェッブを互いに重ね合わせ、これらウェッ
ブにフェルト針またはクラウン針の刺通によるニードリ
ング加工を施すと、一方のウェッブ表面に他方のウェッ
ブが部分的に露出して色違い模様が表出される。このや
り方はニードリング工程が一回で済むので効率的であ
る。他の方法として、パンチ済の第１および第２ニード
ルパンチカーペットを互いに重ね合わせた後、さらにニ
ードリングしても同様の模様が表出される。これは既存
の色違いのニードルパンチカーペットを組み合わせて色
違い模様付きのニードルパンチカーペットに作り直す場
合に都合が良い。
【０００９】
【実施例】図１を参照しながら本発明の具体例を説明す
る。
る。
【００１０】一例として、黒色顔料と濃紺色顔料の添加
によって原着された２種類のポリエステル短繊維（何れ
も単繊維デニール３ｄ、平均繊維長７５ｍｍのポリエス
テル・ステープル）を黒色原着繊維が９０重量部、濃紺
色原着繊維が１０重量部を占めるように混合して繊維ウ
ェッブに形成した後、この繊維積層体をニードル加工機
に供給し、フェルト針の刺通によって荷重無負荷状態で
２ｍｍの厚さを有する第１ニードルパンチカーペット
（２Ａ）を作成した。一方、酸化チタン微粉末の添加に
よってダル化された白色のポリエステル短繊維（単繊維
デニール３ｄ、平均繊維長８５ｍｍのポリエステル・ス
テープル）から上記同様の処方に従って繊維ウェッブを
形成し、この繊維積層体をニードル加工機に供給し、フ
ェルト針によるニードリング加工を施こし、荷重無負荷
状態で１．５ｍｍの厚さを有する第２ニードルパンチカ
ーペット（２Ｂ）を作成した。
によって原着された２種類のポリエステル短繊維（何れ
も単繊維デニール３ｄ、平均繊維長７５ｍｍのポリエス
テル・ステープル）を黒色原着繊維が９０重量部、濃紺
色原着繊維が１０重量部を占めるように混合して繊維ウ
ェッブに形成した後、この繊維積層体をニードル加工機
に供給し、フェルト針の刺通によって荷重無負荷状態で
２ｍｍの厚さを有する第１ニードルパンチカーペット
（２Ａ）を作成した。一方、酸化チタン微粉末の添加に
よってダル化された白色のポリエステル短繊維（単繊維
デニール３ｄ、平均繊維長８５ｍｍのポリエステル・ス
テープル）から上記同様の処方に従って繊維ウェッブを
形成し、この繊維積層体をニードル加工機に供給し、フ
ェルト針によるニードリング加工を施こし、荷重無負荷
状態で１．５ｍｍの厚さを有する第２ニードルパンチカ
ーペット（２Ｂ）を作成した。
【００１１】前記第２ニードルパンチカーペット（２
Ｂ）の上に第１ニードルパンチカーペット（２Ａ）を重
ね合わせてニードル加工機に供給し、フェルト針の引っ
掛けを利用して第２ニードルパンチカーペット（２Ｂ）
の構成成分である白色のポリエステル短繊維を参照番号
（４）で示すように第１ニードルパンチカーペット（２
Ａ）の表面側に部分的に露出させる。白色ポリエステル
短繊維が第１ニードルパンチカーペット（２Ａ）の表面
に斜行配列パターンで点線状に露出することによって、
黒色原着繊維と濃紺色原着繊維の積層体からなる第１ニ
ードルパンチカーペット（２Ａ）の表面には、第２ニー
ドルパンチカーペット（２Ｂ）の構成成分である白色ポ
リエステル短繊維（４）を斜行配列パターンで点線状に
散在させた幾何学模様が表出される。この結果、最終的
に得られたニードルパンチカーペット（５）は、プレン
タイプであるにも拘らず模様付であるというまったく新
しい製品となる。
Ｂ）の上に第１ニードルパンチカーペット（２Ａ）を重
ね合わせてニードル加工機に供給し、フェルト針の引っ
掛けを利用して第２ニードルパンチカーペット（２Ｂ）
の構成成分である白色のポリエステル短繊維を参照番号
（４）で示すように第１ニードルパンチカーペット（２
Ａ）の表面側に部分的に露出させる。白色ポリエステル
短繊維が第１ニードルパンチカーペット（２Ａ）の表面
に斜行配列パターンで点線状に露出することによって、
黒色原着繊維と濃紺色原着繊維の積層体からなる第１ニ
ードルパンチカーペット（２Ａ）の表面には、第２ニー
ドルパンチカーペット（２Ｂ）の構成成分である白色ポ
リエステル短繊維（４）を斜行配列パターンで点線状に
散在させた幾何学模様が表出される。この結果、最終的
に得られたニードルパンチカーペット（５）は、プレン
タイプであるにも拘らず模様付であるというまったく新
しい製品となる。
【００１２】第１ニードルパンチカーペット（２Ａ）の
表面への第２ニードルパンチカーペット（２Ｂ）構成繊
維の露出パターン、即ち、表出模様の種類は、ニードル
加工機への第１ニードルパンチカーペット（２Ａ）及び
第２ニードルパンチカーペット（２Ｂ）の供給速度と、
フェルト針またはフェルト針の配設密度と配設パターン
及び刺通タイミングを調節することによって変化させる
ことが可能である。従って斜行または千鳥模様のような
規則的な模様のほか、不規則模様とすることも可能であ
る。
表面への第２ニードルパンチカーペット（２Ｂ）構成繊
維の露出パターン、即ち、表出模様の種類は、ニードル
加工機への第１ニードルパンチカーペット（２Ａ）及び
第２ニードルパンチカーペット（２Ｂ）の供給速度と、
フェルト針またはフェルト針の配設密度と配設パターン
及び刺通タイミングを調節することによって変化させる
ことが可能である。従って斜行または千鳥模様のような
規則的な模様のほか、不規則模様とすることも可能であ
る。
【００１３】以上の具体例は、最初に第１ニードルパン
チカーペット（２Ａ）と第２ニードルパンチカーペット
（２Ｂ）をニードル加工機で別々にパンチした後、これ
らパンチ済のカーペットを互いに重ね合わせてもう一度
ニードルパンチ加工を施すものであるが、各ニードルパ
ンチカーペットのパンチ前のウェッブシートを互いに重
ね合わせ、これにニードルパンチ加工を施しても同様の
色違い模様を表出することができる。この場合はニード
ルパンチ加工が一回で済むので効率的である。いずれの
方法でもニードル加工機は従来のものを使用可能である
から、新たな設備投資を要しないという大きなメリット
がある。
チカーペット（２Ａ）と第２ニードルパンチカーペット
（２Ｂ）をニードル加工機で別々にパンチした後、これ
らパンチ済のカーペットを互いに重ね合わせてもう一度
ニードルパンチ加工を施すものであるが、各ニードルパ
ンチカーペットのパンチ前のウェッブシートを互いに重
ね合わせ、これにニードルパンチ加工を施しても同様の
色違い模様を表出することができる。この場合はニード
ルパンチ加工が一回で済むので効率的である。いずれの
方法でもニードル加工機は従来のものを使用可能である
から、新たな設備投資を要しないという大きなメリット
がある。
【００１４】
【発明の効果】本発明によれば、比較的安価なプレンタ
イプニードルパンチカーペットの表面に、第２ニードル
パンチカーペット構成繊維の部分的な露出を利用して所
望の模様を表出することができるため、コードタイプ、
ベロアタイプ、あるいはディロアタイプ等の高価なニー
ドルパンチカーペットを使用しなくても美観の向上と製
品の高級化を達成する事ができる。この結果、コストを
据え置いたまま車両用マットあるいはインテリア用マッ
トとしての商品価値ないし顧客満足度を高めることがで
きる。
イプニードルパンチカーペットの表面に、第２ニードル
パンチカーペット構成繊維の部分的な露出を利用して所
望の模様を表出することができるため、コードタイプ、
ベロアタイプ、あるいはディロアタイプ等の高価なニー
ドルパンチカーペットを使用しなくても美観の向上と製
品の高級化を達成する事ができる。この結果、コストを
据え置いたまま車両用マットあるいはインテリア用マッ
トとしての商品価値ないし顧客満足度を高めることがで
きる。
【図１】本発明に係る模様付きプレンタイプニードルパ
ンチカーペットの部分縦断面図。
ンチカーペットの部分縦断面図。
【図２】従来の無地プレンタイプニードルパンチカーペ
ットの部分縦断面図。
ットの部分縦断面図。
２Ａ 第１ニードルパンチカーペット ２Ｂ 第２ニードルパンチカーペット ３ 賦型剤 ４ 第２ニードルパンチカーペットの構成繊維 ５ 模様付きプレンタイプニードルパンチカーペット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平２−221449（ＪＰ，Ａ) 特開 昭48−59634（ＪＰ，Ａ) 実開 昭60−180643（ＪＰ，Ｕ) 実開 昭48−70423（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭49−15033（ＪＰ，Ｙ１)
Claims (3)
- 【請求項１】 プレンタイプの第１ニードルパンチカー
ペットが表側に配設され、前記第１ニードルパンチカー
ペットと異なる色のプレンタイプの第２ニードルパンチ
カーペットが裏側に配設され、かつ、前記第２ニードル
パンチカーペットの繊維がフェルト針またはクラウン針
によるニードリング加工によって前記第１ニードルパン
チカーペットを貫通してその表面側に部分的に露出され
模様を表出してなる模様付きプレンタイプニードルパン
チカーペット。 - 【請求項２】 前記第１および第２ニードルパンチカー
ペットのパンチ前のウェッブを互いに重ね合わせ、これ
らウェッブにニードリング加工を施して請求項１記載の
模様付きプレンタイプニードルパンチカーペットを製造
する方法。 - 【請求項３】 パンチ済みの前記第１および第２ニード
ルパンチカーペットを互いに重ね合わせ、これらニード
ルパンチカーペットにニードリング加工を施して請求項
１記載の模様付きプレンタイプニードルパンチカーペッ
トを製造する方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8009094A JP3128104B2 (ja) | 1994-04-19 | 1994-04-19 | 模様付きプレンタイプニードルパンチカーペットとその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP8009094A JP3128104B2 (ja) | 1994-04-19 | 1994-04-19 | 模様付きプレンタイプニードルパンチカーペットとその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07284438A JPH07284438A (ja) | 1995-10-31 |
| JP3128104B2 true JP3128104B2 (ja) | 2001-01-29 |
Family
ID=13708508
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP8009094A Expired - Fee Related JP3128104B2 (ja) | 1994-04-19 | 1994-04-19 | 模様付きプレンタイプニードルパンチカーペットとその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3128104B2 (ja) |
-
1994
- 1994-04-19 JP JP8009094A patent/JP3128104B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH07284438A (ja) | 1995-10-31 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees | ||
| S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
| R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |