JP3127969U - 光ピックアップ - Google Patents
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Abstract
【課題】駆動源や案内軸に負担がかかるのを抑制しながら、光ピックアップの振動を抑制するとともに、発熱部品の熱を放熱することが可能な光ピックアップを提供する。
【解決手段】この光ピックアップ50は、主軸3と副軸4とに跨って主軸3によって走行が案内される光ピックアップ本体部11と、光ピックアップ本体部11に設けられ、副軸4を軸方向に移動可能に支持する副軸受部15と、光ピックアップ本体部11に取り付けられた発熱部品からの熱を放熱する放熱板18と、光ピックアップ本体部11に取り付けられ、副軸4に点接触するように押圧されることにより光ピックアップ本体部11の振動を抑制する機能と、放熱板18に当接して発熱部品からの熱を放熱する機能とを有する板状のバネ部材16とを備える。
【選択図】図4
【解決手段】この光ピックアップ50は、主軸3と副軸4とに跨って主軸3によって走行が案内される光ピックアップ本体部11と、光ピックアップ本体部11に設けられ、副軸4を軸方向に移動可能に支持する副軸受部15と、光ピックアップ本体部11に取り付けられた発熱部品からの熱を放熱する放熱板18と、光ピックアップ本体部11に取り付けられ、副軸4に点接触するように押圧されることにより光ピックアップ本体部11の振動を抑制する機能と、放熱板18に当接して発熱部品からの熱を放熱する機能とを有する板状のバネ部材16とを備える。
【選択図】図4
Description
本考案は、光ピックアップに関し、特に、光ピックアップの微小振動を抑制するとともに、発熱部品の熱を放熱する機能を有するバネ部材を備えた光ピックアップに関する。
従来、光ピックアップの微小振動を抑制するバネ部材を備えた光ピックアップや、発熱部品の熱を放熱する機能を有するバネ部材を備えた光ピックアップが知られている(たとえば特許文献1〜4参照)。上記特許文献1に開示された光ピックアップでは、光ピックアップ本体部に板状のバネ部材からなる放熱部材が取り付けられ、半導体レーザを含む発熱部品の熱を、光ピックアップ本体部を移送する2本の丸軸状の案内軸のそれぞれに放熱部材を介して放熱するとともに、この板状のバネ部材からなる放熱部材の撓み変形による弾性力によって丸軸状の案内軸の外周面を押圧することにより光ピックアップ本体部の振動を抑制している。また、板状のバネ部材からなる放熱部材と丸軸状の案内軸とは、線接触している。
また、上記特許文献2および3に開示された光ピックアップでは、リードスクリューシャフトと、光ピックアップ本体部に設けられた板バネからなるリードスクリューシャフト係合部材とを備えている。このリードスクリューシャフト係合部材のリードスクリューシャフトと係合する部分にはラックが設けられており、このラックとリードスクリューシャフトの螺旋状の溝部とが板バネの弾性力によって噛み合っている。なお、ラックとリードスクリューシャフトの螺旋状の溝部とは、線接触している。また、リードスクリューシャフトが回転することにより、光ピックアップ本体部が移送されるとともに、板バネの撓み変形による弾性力によってリードスクリューシャフトを押圧することにより、光ピックアップ本体部の移送時に光ピックアップが振動することを抑制している。なお、リードスクリューシャフト係合部材は、発熱部品とは当接していない。
また、上記特許文献4に開示された光ピックアップでは、金属板により形成された放熱板を備え、この放熱板には、バネ性を有する複数の支持アームと光ピックアップ本体部を移送する案内軸受に圧接される圧接片とが形成されている。この複数の支持アームは、発熱部品に当接しているので、発熱部品から発せられる熱は、支持アーム、金属板および圧接片を介して案内軸受に放熱される。また、この圧接片は、案内軸に対しては接触していない。
しかしながら、上記特許文献1に記載の光ピックアップでは、板状のバネ部材からなる放熱部材と丸軸状の案内軸とが線接触しているので、放熱部材と案内軸との摩擦が大きくなるという不都合がある。このため、案内軸および光ピックアップ本体部を移送する駆動源に負担がかかるという問題点がある。
また、上記特許文献2および3に開示された光ピックアップでは、リードスクリューシャフトとラックとは線接触しているので、リードスクリューシャフトとラックとの摩擦が大きくなる。このため、リードスクリューシャフト、ラックおよび光ピックアップ本体部を移送する駆動源に負担がかかるという問題点がある。また、リードスクリューシャフト係合部材は、発熱部品とは当接していないので、リードスクリューシャフト係合部材を介して放熱できないという問題点がある。
また、上記特許文献4に開示された光ピックアップでは、金属板により形成された放熱板には、熱を案内軸受に放熱するための圧接片は、案内軸受に圧接されている一方、案内軸に対しては接触していないので、案内軸の振動を抑制する効果はないという問題点がある。
この考案は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、この考案の1つの目的は、駆動源や案内軸に負担がかかるのを抑制しながら、光ピックアップの振動を抑制するとともに、発熱部品の熱を放熱することが可能な光ピックアップを提供することである。
この考案の第1の局面による光ピックアップは、主軸と副軸とに跨って主軸によって走行が案内される光ピックアップ本体部と、光ピックアップ本体部に設けられ、副軸を軸方向に移動可能に支持する副軸受部と、光ピックアップ本体部に取り付けられた発熱部品からの熱を放熱する放熱板と、光ピックアップ本体部に取り付けられ、副軸に押圧されることにより光ピックアップ本体部の振動を抑制するバネ部材とを備えた光ピックアップにおいて、バネ部材は、板状に形成され、副軸に点接触するように押圧されるとともに、放熱板に当接して発熱部品からの熱を放熱する機能を有し、バネ部材は、光ピックアップ本体部に取り付けられるネジ止め部と、副軸に当接する円弧状の副軸当接部を有するバネとして機能するバネ部と、放熱板に当接する放熱板当接部とを含み、バネ部は、ネジ止め部と副軸当接部とを結ぶ線分に対して平面的に見て実質的に対称な形状に形成され、ネジ止め部は、バネ部と放熱板当接部との間に配置され、バネ部は、平面的に見て湾曲した第1バネ部と、副軸当接部が設けられ、第1バネ部から折り曲げられて形成される第2バネ部とを有する。
この第1の局面による光ピックアップでは、上記のように、光ピックアップ本体部に取り付けられたバネ部材を、副軸に押圧されることにより光ピックアップ本体部の振動を抑制するように構成することによって、光ピックアップ本体部の振動がバネ部材に吸収されるので、光ピックアップ本体部の振動を抑制することができる。また、バネ部材を副軸に点接触するように構成することによって、バネ部材と副軸とが線接触する場合に比べて、バネ部材と副軸との摩擦が少なくなるので、副軸および光ピックアップ本体部を移送する駆動源に負担がかかるのを抑制することができる。また、バネ部材を、放熱板に当接して発熱部品からの熱を放熱する機能を有するように構成することによって、放熱板およびバネ部材の両方により、発熱部品からの熱を放熱することができるので、放熱特性をより向上させることができる。また、バネ部材のバネとして機能するバネ部を、光ピックアップ本体部に取り付けるためのネジ止め部と、副軸に当接する副軸当接部とを結ぶ線分に対して平面的に見て実質的に対称な形状に形成することにより、バネ部材をピックアップ本体部にネジ止めしたときに、バネ部材のバネとして機能するバネ部に対して副軸からかかる負荷(応力)が、ネジ止め部と副軸当接部とを結ぶ線分に対して平面的に見て対称にかかるので、ネジ止め部と副軸当接部とを結ぶ線分に対して副軸が直交する方向に延びる場合に、光ピックアップ本体部が副軸に沿ってDVDなどの記録媒体の外周方向に進む場合と内周方向に進む場合とでバネ部材にかかる負荷の差を小さくすることができる。これにより、光ピックアップ本体部を移送するとき、DVDなどの記録媒体の外周方向に進む場合と内周方向に進む場合との光ピックアップ本体部の速度の差を小さくすることができる。また、副軸当接部を円弧状に形成することにより、副軸と副軸当接部とを容易に点接触させることができるので、容易に、バネ部材と副軸との摩擦を少なくすることができる。これにより、副軸および光ピックアップ本体部を移送する駆動源に負担がかかるのを容易に抑制することができる。また、バネ部材を、副軸当接部を含むバネとして機能するバネ部を含み、ネジ止め部を、バネ部と放熱板当接部との間に配置することによって、ネジ止め部により、バネ部材がバネ部と放熱板当接部との間で実質的に分離されるので、副軸からの負荷をバネ部のみで受けることができる。これにより、バネ部は、副軸からバネ部材にかかる負荷を、ネジ止め部と副軸当接部とを結ぶ線分に対して平面的に見て対称に受けることができる。また、バネ部を、平面的に見て湾曲した第1バネ部と、副軸当接部が設けられ、第1バネ部から折り曲げられて形成される第2バネ部とを有するように構成することによって、副軸からの負荷を湾曲した第1バネ部と折り曲げられた第2バネ部との両方で受けることができるので、バネ部のたわみ代を大きくすることができる。また、第1バネ部を湾曲させることによって、よりたわみ代を大きくすることができる。これにより、副軸にかかる荷重を小さくすることができるので、副軸および光ピックアップ本体部を移送する駆動源に負担がかかるのをより抑制することができる。また、第1バネ部を湾曲させることによって、バネ部の表面積が大きくなるので、放熱効果をより高めることができる。
この考案の第2の局面における光ピックアップは、主軸と副軸とに跨って主軸によって走行が案内される光ピックアップ本体部と、光ピックアップ本体部に設けられ、副軸を軸方向に移動可能に支持する副軸受部と、光ピックアップ本体部に取り付けられた発熱部品からの熱を放熱する放熱板と、光ピックアップ本体部に取り付けられ、副軸に点接触するように押圧されることにより光ピックアップ本体部の振動を抑制する機能と、放熱板に当接して発熱部品からの熱を放熱する機能とを有する板状のバネ部材とを備える。
この第2の局面による光ピックアップでは、上記のように、光ピックアップ本体部に取り付けられた板状のバネ部材を、副軸に押圧されることにより光ピックアップ本体部の振動を抑制する機能を有するように構成することによって、光ピックアップ本体部の振動がバネ部材に吸収されるので、光ピックアップ本体部の振動を抑制することができる。また、バネ部材を副軸に点接触するように構成することによって、バネ部材と副軸とが線接触する場合に比べて、バネ部材と副軸との摩擦が少なくなるので、副軸および光ピックアップ本体部を移送する駆動源に負担がかかるのを抑制することができる。また、バネ部材を、放熱板に当接して発熱部品からの熱を放熱する機能を有するように構成することによって、放熱板およびバネ部材の両方により、発熱部品からの熱を放熱することができるので、放熱特性をより向上させることができる。
上記第2の局面による光ピックアップにおいて、好ましくは、バネ部材は、光ピックアップ本体部に取り付けられるネジ止め部と、副軸に当接する副軸当接部を有するバネとして機能するバネ部とを含み、バネ部は、ネジ止め部と副軸当接部とを結ぶ線分に対して平面的に見て実質的に対称な形状に形成されている。このように構成すれば、バネ部材を光ピックアップ本体部にネジ止めしたときに、バネ部材のバネとして機能するバネ部に対して副軸からかかる負荷(応力)が、ネジ止め部と副軸当接部とを結ぶ線分に対して平面的に見て対称にかかるので、ネジ止め部と副軸当接部とを結ぶ線分に対して副軸が直交する方向に延びる場合に、光ピックアップ本体部が副軸に沿ってDVDなどの記録媒体の外周方向に進む場合と内周方向に進む場合とでバネ部材にかかる負荷の差を小さくすることができる。これにより、光ピックアップ本体部を移送するとき、DVDなどの記録媒体の外周方向に進む場合と内周方向に進む場合との光ピックアップ本体部の速度の差を小さくすることができる。
上記第2の局面による光ピックアップにおいて、好ましくは、副軸当接部は、円弧状に形成されている。このように構成すれば、副軸と副軸当接部とを容易に点接触させることができるので、容易に、バネ部材と副軸との摩擦を少なくすることができる。これにより、副軸および光ピックアップ本体部を移送する駆動源に負担がかかるのを容易に抑制することができる。
上記第2の局面による光ピックアップにおいて、好ましくは、バネ部材は、光ピックアップ本体部に取り付けられるネジ止め部と、副軸に当接する副軸当接部を有するバネとして機能するバネ部と、放熱板に当接する放熱板当接部とを含み、ネジ止め部は、バネ部と放熱板当接部との間に配置されている。このように構成すれば、ネジ止め部により、バネ部材がバネ部と放熱板当接部との間で実質的に分離されるので、副軸からの負荷をバネ部のみで受けることができる。これにより、バネ部は、副軸からバネ部材にかかる負荷を、ネジ止め部と副軸当接部とを結ぶ線分に対して平面的に見て対称に受けることができる。
上記第2の局面による光ピックアップにおいて、好ましくは、バネ部は、平面的に見て湾曲した第1バネ部と、副軸当接部が設けられ、第1バネ部から折り曲げられて形成される第2バネ部とを有する。このように構成すれば、副軸からの負荷を湾曲した第1バネ部と折り曲げられた第2バネ部との両方で受けることができるので、バネ部のたわみ代を大きくすることができる。また、第1バネ部を湾曲させることによって、よりたわみ代を大きくすることができる。これにより、副軸にかかる荷重を小さくすることができるので、副軸および光ピックアップ本体部を移送する駆動源に負担がかかるのをより抑制することができる。また、第1バネ部を湾曲させることによって、バネ部の表面積が大きくなるので、放熱効果をより高めることができる。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本考案の一実施形態による光ピックアップ本体部が収められるディスク装置の全体構成を示した斜視図である。図2は、本考案の一実施形態による光ピックアップ本体部が収納されるトラバースユニットの一方面側の構成を示した斜視図である。図3は、本考案の一実施形態による光ピックアップ本体部が収納されるトラバースユニットの他方面側の構成を示した斜視図である。図4は、本考案の一実施形態による光ピックアップ本体部の一方面側の構成を示した斜視図である。図5は、本考案の一実施形態による光ピックアップ本体部の他方面側の構成を示した斜視図である。図1〜図5を参照して、本実施形態による光ピックアップの構造について説明する。
本実施形態によるディスク装置100では、図1に示すように、筐体1の内部に、樹脂からなる光ピックアップ本体部11を含む光ピックアップ50とDVDなどの記録媒体を保持するトレイ60とからなる、ローダー70が収納されている。また、図2および図3に示すように、光ピックアップ50の光ピックアップ本体部11は、トラバースシャーシ2に設けられた、主軸3と副軸4との間に跨って走行が案内されるように配置されている。主軸3および副軸4は、約3mmの直径を有する。
また、図4に示すように、光ピックアップ本体部11は、位置決め用ボス部12および13と、主軸3に案内される主軸受部14と、副軸4に案内される副軸受部15とを備えている。主軸受部14は、円形の孔部14aを有する筒状に形成されており、主軸3は、図4および図5に示すように、主軸受部14の孔部14aを貫通するように配置されている。また、副軸受部15は、U字形状に形成されており、副軸4の軸方向(X方向)に対して垂直な方向に開口するように配置されている。また、副軸4と副軸受部15とは、副軸受部15のU字形状の内周面15aで内接している。
また、図4に示すように、樹脂からなる光ピックアップ本体部11には、ステンレスからなる板状のバネ部材16がネジ17により固定されている。このバネ部材16は、バネ部材16の撓み変形による弾性力によって副軸4をZ方向に押圧するように構成されている。また、樹脂からなる光ピックアップ本体部11には、放熱部18a、18b、18c、18dおよび18eを有するAlからなる放熱板18が設けられている。また、放熱板18の下部には図示しない半導体レーザが配置されている。なお、半導体レーザは、発熱部品の一つである。
図6は、本考案の一実施形態によるバネ部材の斜視図である。図7は、本考案の一実施形態によるバネ部材の平面図である。図8は、本考案の一実施形態によるバネ部材と副軸との当接部分の副軸の軸方向と垂直方向の断面図である。図9は、本考案の一実施形態によるバネ部材と副軸との当接部分の副軸の軸方向に沿った断面図である。図10は、本考案の一実施形態によるバネ部材と放熱板との当接部分の断面図である。図6〜図10を参照して、本考案の一実施形態によるバネ部材について説明する。
ここで、本実施形態では、図6に示すように、バネ部材16は、放熱板18の放熱部18eに当接する放熱板当接部16aと、バネとして機能するバネ部16bと、バネ部16bと放熱板当接部16aとの間に設けられたネジ止め部16cと、位置決めのための孔部16dおよび16eとを含んでいる。バネ部材16は、孔部16dおよび16eを、それぞれ、図4に示す、光ピックアップ本体部11に設けられた位置決め用ボス部12および13にそれぞれ通すことにより位置決めされる。
また、本実施形態では、図6に示すように、バネ部16bは、平面的に見て湾曲した第1バネ部161bと、第1バネ部161bから下方に折り曲げられさらに水平に折り曲げられて形成された第2バネ部162bとを有する。また、第2バネ部162bには、副軸4を押圧するための副軸当接部16fが設けられている。この副軸当接部16fは、副軸4の軸方向(図4のX方向)に対して垂直な方向(図4のY方向)に延びるとともに、副軸4の軸方向に沿った断面が円弧状に形成されている。また、第1バネ部161bは、孔部16gを有するとともに、平面的に見て湾曲した環状に形成されている。また、第2バネ部162bの副軸当接部16fが設けられていない垂直面には、四角形状の孔部16hを有するように形成されている。また、図6に示された2点鎖線200は、副軸4からの負荷をうけたときの、バネ部16bのたわみ代を示している。
また、本実施形態では、図7に示すように、バネ部材16は、ネジ止め部16cが図4に示すネジ17により光ピックアップ本体部11に固定されたとき、実質的には2点鎖線400を境界線としてバネとして機能するバネ部16bと、放熱板当接部16a、孔部16dおよび孔部16eを含む部分とに分離される。このとき、バネ部16bは、ネジ止め部16cと副軸当接部16fとを結ぶ1点鎖線300に対して平面的に見て実質的に対称な形状となる。また、図8および図9に示すように、副軸4と、バネ部材16に設けられた副軸当接部16fとは、点接触している。
また、本実施形態では、図4および図10に示すように、バネ部材16の放熱板当接部16aは、放熱板18の放熱部18eに対して面接触するように当接されている。
次に、図4および図6を参照して、本考案の一実施形態による光ピックアップ本体部11の動作について説明する。
図4に示すように、図示しない駆動源によって、光ピックアップ本体部11は、主軸受部14の孔部14aを貫通している主軸3と、副軸受部15の内周面15aに通された副軸4とに沿ってX方向に移送される。このとき、光ピックアップ本体部11にネジ17により取り付けられたバネ部材16の副軸当接部16fは、副軸4をZ方向に押圧している。また、副軸4からバネ部材16にかかる負荷は、図6に示すバネ部16bにより受けられる。
本実施形態では、上記のように、光ピックアップ本体部11に取り付けられた板状のバネ部材16を、副軸4に押圧されることにより光ピックアップ本体部11の振動を抑制する機能を有するように構成することによって、光ピックアップ本体部11の振動がバネ部材16に吸収されるので、光ピックアップ本体部11の振動を抑制することができる。また、バネ部材16を副軸4に点接触するように構成することによって、バネ部材16と副軸4とが線接触する場合に比べて、バネ部材16と副軸4との摩擦が少なくなるので、副軸4および光ピックアップ本体部11を移送する駆動源に負担がかかるのを抑制することができる。また、バネ部材16を、放熱板18に当接して発熱部品からの熱を放熱する機能を有するように構成することによって、放熱板18およびバネ部材16の両方により、発熱部品からの熱を放熱することができるので、放熱特性をより向上させることができる。
また、本実施形態では、上記のように、バネ部材16を、光ピックアップ本体部11に取り付けられるネジ止め部16cと、副軸4に当接する副軸当接部16fを有するバネとして機能するバネ部16bとを含み、バネ部16bは、ネジ止め部16cと副軸当接部16fとを結ぶ1点鎖線300に対して平面的に見て実質的に対称な形状に形成することによって、バネ部材16を光ピックアップ本体部11にネジ止めしたときに、バネ部材16のバネとして機能するバネ部16bに対して副軸4からかかる負荷(応力)が、ネジ止め部16cと副軸当接部16fとを結ぶ1点鎖線300に対して平面的に見て対称にかかるので、ネジ止め部16cと副軸当接部16fとを結ぶ1点鎖線300に対して副軸4が直交する方向(図4に示すX方向)に延びる場合に、光ピックアップ本体部11が副軸4に沿ってDVDなどの記録媒体の外周方向に進む場合と内周方向に進む場合とでバネ部材16にかかる負荷の差を小さくすることができる。これにより、光ピックアップ本体部11を移送するとき、DVDなどの記録媒体の外周方向に進む場合と内周方向に進む場合との光ピックアップ本体部11の速度の差を小さくすることができる。
また、本実施形態では、上記のように、副軸当接部16fを、円弧状に形成することによって、副軸4と副軸当接部16fとを容易に点接触させることができるので、容易に、バネ部材16と副軸4との摩擦を少なくすることができる。これにより、副軸4および光ピックアップ本体部11を移送する駆動源に負担がかかるのを容易に抑制することができる。
また、本実施形態では、上記のように、バネ部材16を、光ピックアップ本体部11に取り付けられるネジ止め部16cと、副軸4に当接する副軸当接部16fを有するバネとして機能するバネ部16bと、放熱板18に当接する放熱板当接部16aとを含み、ネジ止め部16cを、バネ部16bと放熱板当接部16aとの間に配置することによって、バネ部材16がバネ部16bと放熱板当接部16aとの間(図7に示す2点鎖線400)で実質的に分離されるので、副軸4からの負荷をバネ部16bのみで受けることができる。これにより、バネ部16bは、副軸4からバネ部材16にかかる負荷を、ネジ止め部16cと副軸当接部16fとを結ぶ1点鎖線300に対して平面的に見て対称に受けることができる。
また、本実施形態では、上記のように、バネ部16bは、平面的に見て湾曲した第1バネ部161bと、第1バネ部161bから下方に折り曲げられさらに水平に折り曲げられて形成された第2バネ部162bとを有することによって、副軸4からの負荷を湾曲した第1バネ部161bと折り曲げられた第2バネ部162bとの両方で受けることができるので、バネ部16bのたわみ代を大きくすることができる。また、第1バネ部161bを湾曲させることによって、よりたわみ代を大きくすることができる。これにより、副軸4にかかる荷重を小さくすることができるので、副軸4および光ピックアップ本体部11を移送する駆動源に負担がかかるのをより抑制することができる。また、第1バネ部161bを湾曲させることによって、バネ部16bの表面積が大きくなるので、放熱効果をより高めることができる。
なお、今回開示された実施形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本考案の範囲は、上記した実施形態の説明ではなく実用新案登録請求の範囲によって示され、さらに実用新案登録請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれる。
たとえば、上記実施形態では、バネ部材は、全体として見ると非対称な形状に形成した例を示したが、本考案はこれに限らず、バネ部材を全体として対称な形状にしてもよい。
また、上記実施形態では、副軸当接部は、副軸と直交する方向に延びるようにとともに副軸に沿った方向の断面が円弧状になるように形成した例を示したが、本考案はこれに限らず、副軸当接部を半球状に形成してもよい。
また、上記実施形態では、Alからなる放熱板を用いたが、本考案はこれに限らず、熱伝導率のよい部材であれば、Al以外の部材を用いても良い。
3 主軸
4 副軸
11 光ピックアップ本体部
14 主軸受部
14a 孔部
15 副軸受部
15a 内周面
16 バネ部材
16a 放熱板当接部
16b バネ部
16c ネジ止め部
16f 副軸当接部
18 放熱板
18a、18b、18c、18d、18e 放熱部
161b 第1バネ部
162b 第2バネ部
4 副軸
11 光ピックアップ本体部
14 主軸受部
14a 孔部
15 副軸受部
15a 内周面
16 バネ部材
16a 放熱板当接部
16b バネ部
16c ネジ止め部
16f 副軸当接部
18 放熱板
18a、18b、18c、18d、18e 放熱部
161b 第1バネ部
162b 第2バネ部
Claims (6)
- 主軸と副軸とに跨って前記主軸によって走行が案内される光ピックアップ本体部と、前記光ピックアップ本体部に設けられ、前記副軸を軸方向に移動可能に支持する副軸受部と、前記光ピックアップ本体部に取り付けられた発熱部品からの熱を放熱する放熱板と、前記光ピックアップ本体部に取り付けられ、前記副軸に押圧されることにより前記光ピックアップ本体部の振動を抑制するバネ部材とを備えた光ピックアップにおいて、
前記バネ部材は、板状に形成され、前記副軸に点接触するように押圧されるとともに、前記放熱板に当接して前記発熱部品からの熱を放熱する機能を有し、
前記バネ部材は、前記光ピックアップ本体部に取り付けられるネジ止め部と、前記副軸に当接する円弧状の副軸当接部を有するバネとして機能するバネ部と、前記放熱板に当接する放熱板当接部とを含み、
前記バネ部は、前記ネジ止め部と前記副軸当接部とを結ぶ線分に対して平面的に見て実質的に対称な形状に形成され、
前記ネジ止め部は、前記バネ部と前記放熱板当接部との間に配置され、
前記バネ部は、平面的に見て湾曲した第1バネ部と、前記副軸当接部が設けられ、前記第1バネ部から折り曲げられて形成される第2バネ部とを有する、光ピックアップ。 - 主軸と副軸とに跨って前記主軸によって走行が案内される光ピックアップ本体部と、
前記光ピックアップ本体部に設けられ、前記副軸を軸方向に移動可能に支持する副軸受部と、
前記光ピックアップ本体部に取り付けられた発熱部品からの熱を放熱する放熱板と、
前記光ピックアップ本体部に取り付けられ、前記副軸に点接触するように押圧されることにより前記光ピックアップ本体部の振動を抑制する機能と、前記放熱板に当接して前記発熱部品からの熱を放熱する機能とを有する板状のバネ部材とを備える、光ピックアップ。 - 前記バネ部材は、前記光ピックアップ本体部に取り付けられるネジ止め部と、前記副軸に当接する副軸当接部を有するバネとして機能するバネ部とを含み、
前記バネ部は、前記ネジ止め部と前記副軸当接部とを結ぶ線分に対して平面的に見て実質的に対称な形状に形成されている、請求項2に記載の光ピックアップ。 - 前記副軸当接部は、円弧状に形成されている、請求項3に記載の光ピックアップ。
- 前記バネ部材は、前記光ピックアップ本体部に取り付けられるネジ止め部と、前記副軸に当接する副軸当接部を有するバネとして機能するバネ部と、前記放熱板に当接する放熱板当接部とを含み、
前記ネジ止め部は、前記バネ部と前記放熱板当接部との間に配置されている、請求項2〜4のいずれか1項に記載の光ピックアップ。 - 前記バネ部は、平面的に見て湾曲した第1バネ部と、前記副軸当接部が設けられ、前記第1バネ部から折り曲げられて形成される第2バネ部とを有する、請求項5に記載の光ピックアップ。
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