JP3127652B2 - 陽イオン性熱硬化性樹脂水溶液の製造方法 - Google Patents
陽イオン性熱硬化性樹脂水溶液の製造方法Info
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て有用であり、しかも、固形分が高いにもかかわらず、
保存安定性に優れ、かつ、低分子有機ハロゲン化合物、
例えば、1,3−ジクロル−2−プロパノール、3−ク
ロル−1,2−プロパンジオールなど(以下、これらを
AOX(Adsorbable Organic Ha
logen)と記す。)の含有量が少ない陽イオン性熱
硬化性樹脂水溶液の製造方法に関する。
ポリアミン−エピクロルヒドリン樹脂が有用であること
は、例えば、特公昭35−3547号に記載されてお
り、公知である。近年、かかるポリアミドポリアミン−
エピクロルヒドリン樹脂に対する要求が高度になり、固
形分が高いにもかかわらず保存安定性に優れ、さらに、
環境保護の気運の上昇などにより、上記のAOXの含有
量が少ないポリアミドポリアミン−エピクロルヒドリン
樹脂の製造に関する技術が求められている。
優れたポリアミドポリアミン−エピクロルヒドリン樹脂
の製造については、特公昭63−46092号に開示さ
れてはいるが、上記のAOXの含有量が多い。また、上
記のAOXの含有量が少ない樹脂の製造に関して、固形
分を低く抑えることによって、樹脂水溶液の保存安定性
を維持することは、特開平2−170825号、US5
019606号、US4975499号に開示されてい
る。
従来技術では、固形分が高い上に保存安定性も優れてい
るという性質と上記のAOXの含有量が少ないという性
質をあわせ持つ湿潤紙力増強剤用の陽イオン性熱硬化性
樹脂水溶液を工業的に提供し得る製造法は実現出来てい
ない。本発明はそのような製造方法を提供することを課
題とするものである。
方法により製造される樹脂の欠点について鋭意検討を重
ねた結果、1,3−ジクロル−2−プロパノールや3−
クロル−1,2−プロパンジオールに代表されるAOX
の含有量を減らすには、これらの化合物に存在する塩素
基を反応により塩素を含まない基に変換すれば良く、こ
の反応には塩基性物質を包含する求核性物質が適してい
るが、とりわけ硫黄原子を含有する物質が優れているこ
とを見出した。すなわち、ポリアミドポリアミン−エピ
クロルヒドリン樹脂を製造する反応条件を特定化するこ
とにより、湿潤紙力増強効果に優れ、かつ、固形分が高
いにもかかわらず、保存安定性が良く、さらに上記のA
OXの含有量が少ない樹脂を製造する方法を見出し本発
明を完成するに到った。
ン酸および/またはその誘導体とポリアルキレンポリア
ミンとを加熱縮合させてポリアミドポリアミンを合成
し、ついで該ポリアミドポリアミンを水溶液中でエピハ
ロヒドリンと反応させて、陽イオン性熱硬化性樹脂水溶
液を製造する方法において、(i)脂肪族二塩基性カル
ボン酸および/またはその誘導体とポリアルキレンポリ
アミンとをモル比1:0.9〜1.2で、生成するポリ
アミドポリアミンの25℃における50%水溶液の粘度
が300〜900cpsになる様に加熱縮合させ、(i
i)ついで、該ポリアミドポリアミンとその第2級アミ
ノ基に対し0.85〜1.25当量のエピハロヒドリン
をポリアミドポリアミンの濃度が30〜60%の水溶液
中で、反応温度20〜40℃で反応させ(1次保温)、
(iii )硫黄原子を含む求核性物質を加えて反応を継続
した後、(iv)ハロゲンを含まない酸および水を加えて
反応濃度を20〜50%に低下させた状態で反応温度を
55〜70℃に保ち(2次保温)、反応生成物の25%
水溶液における粘度が25℃にて80〜300cpsと
なる様に反応させ、(V)得られた反応生成物水溶液の
25℃におけるpHを2.0〜3.5となる様に調整
し、固形分が20〜40%であることを特徴とする、陽
イオン性熱硬化性樹脂水溶液の製造方法を提供するもの
である。
ン酸としては、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジ
ピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバ
シン酸などが挙げられるが、工業的にはアジピン酸が好
ましい。また、脂肪族二塩基性カルボン酸誘導体として
は、上記各酸の酸無水物、あるいは、上記各酸の低級ア
ルコール(メチル、エチル、プロピル)エステルが挙げ
られるが、工業的にはグルタル酸メチルエステル、アジ
ピン酸メチルエステルが好ましい。ポリアルキレンポリ
アミンとしては、ジエチレントリアミン、トリエチレン
テトラミン、テトラエチレンペンタミン、イミノビスプ
ロピルアミンなどが挙げられるが、工業的には、ジエチ
レントリアミンが好ましい。
その誘導体とポリアルキレンポリアミンとの反応モル比
は、1:0.9〜1.2の範囲が好ましい。ポリアルキ
レンポリアミンのモル比が1.2よりも大きいとポリア
ミドポリアミンの重合度が高くならず、エピハロヒドリ
ンとの反応の際、所定の粘度まで到達するまでに長時間
を要するばかりでなく、最終製品の湿潤紙力増強効果が
不十分である。また、ポリアルキレンポリアミンのモル
比が0.9よりも小さいと、ポリアミドポリアミンがゲ
ル化したり、或いは、最終製品の保存安定性が悪くな
り、高固形分である最終製品を得ることは出来ない。
性カルボン酸および/またはその誘導体との反応は、原
料仕込み時に発生する反応熱を利用するか、外部より加
熱して脱水および/または脱アルコール反応(エステル
誘導体の場合には)を行いながら昇温して反応を行う。
反応温度は110〜250℃、好ましくは120〜18
0℃であるが、好ましい温度条件は出発原料が脂肪族二
塩基性カルボン酸か、または、その誘導体かに依存す
る。この際、重縮合反応の触媒として、硫酸、ベンゼン
スルホン酸、パラトルエンスルホン酸などのスルホン酸
類、あるいは、通常重縮合反応に用いられる触媒を使用
しても良い。その使用量はポリアルキレンポリアミン1
モルに対し0.005〜0.1モル、好ましくは0.0
1〜0.05モルである。
アミンの25℃における50%水溶液の粘度が300〜
900cpsとなるまで続けられる。生成したポリアミ
ドポリアミンの50%水溶液における粘度が300cp
s以下であると、最終製品の湿潤紙力増強効果が不十分
である。一方、その粘度が900cps以上であると、
最終製品の湿潤紙力増強効果は優れ、また、濾水性向上
剤あるいは歩留り向上剤としての有用性は大きいもの
の、最終製品の保存安定性が著しく悪化し、早期にゲル
化に到る。
リアミン水溶液はエピハロヒドリンと反応せしめられ
る。エピハロヒドリンとしては、エピクロルヒドリン、
エヒブロムヒドリンなどが挙げられるが、工業的にはエ
ピクロルヒドリンが好ましい。ポリアミドポリアミン中
の第2級アミノ基に対するエピクロルヒドリンのモル比
は、0.85〜1.25、好ましくは、0.95〜1.
1である。エピクロルヒドリンのモル比が1.25より
大きいと、最終製品中のAOXの含有量が多くなり本発
明の目的が達成されない。一方、エピクロルヒドリンの
モル比が0.85よりも小さいと、最終製品の湿潤紙力
増強効果が低下し、また、高固形分の場合には、保存安
定性が悪化するため、本発明の目的を達成することはで
きない。
ンとの反応は、通常ポリアミドポリアミンの濃度が30
〜60%、好ましくは、40〜50%の水溶液中で行な
われる。ポリアミドポリアミンの濃度が30%よりも低
いと、反応の進行が著しく遅いばかりでなく、最終製品
の湿潤紙力効果が低下する。一方、ポリアルキレンポリ
アミンの濃度が60%よりも高いと、反応の進行が著し
く速く、すなわち、粘度の増大速度が著しく高くなり、
ゲル化に到る場合が多く、反応の制御が困難であるばか
りでなく、最終製品の保存安定性が著しく劣る結果とな
る。反応温度については、ポリアミドポリアミン樹脂水
溶液の温度を20℃以下に保ち、エピクロルヒドリンの
添加を開始する。ついで、反応液の温度を比較的低温、
すなわち、20〜40℃、好ましくは、25〜35℃に
保ち、反応を進める(1次保温)。
ポリアミドポリアミンの第2級アミノ基当たり0.01
〜0.1モル加えて反応温度を20〜40℃、好ましく
は25〜35℃に保持して反応を継続する。
酸ナトリウム、亜硫酸カリウム、酸性亜硫酸ナトリウ
ム、酸性亜硫酸カリウム、チオ硫酸ナトリウム、チオ硫
酸カリウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム、水硫化ナ
トリウム、水硫化カリウム、チオシアン酸アンモニウ
ム、チオシアン酸カリウム、チオシアン酸ナトリウム等
の無機化合物、ならびに、2−メルカプトベンゾチアゾ
ールまたはそのナトリウム塩、2−メルカプトベンゾイ
ミダゾールまたはそのナトリウム塩、2−メルカプトチ
アゾールまたはそのナトリウム塩、2−メルカプトイミ
ダゾールまたはそのナトリウム塩、アルキルチオールま
たはそのナトリウム塩、ベンゼンチオールまたはそのナ
トリウム塩、チオ尿素等の有機化合物またはそのアルカ
リ金属塩等が挙げられ、これらの中から1種または2種
以上使用できる。
ドポリアミンの第2級アミノ基に対し、0.01当量よ
り少ないと、該求核性物質を添加する効果、すなわち、
最終生成物中のAOXの含有量を減少させる効果が認め
られない。該求核性物質の添加量が、上記の様に0.0
1当量より少ないと該求核性物質により惹き起こされる
求核置換反応が起こる割合も少なくなるので、AOXの
減少量もそれに応じて少なくなる。一方、該求核性物質
の量が該ポリアミドポリアミンの第2級アミノ基に対し
0.1当量よりも多いと、最終製品の湿潤紙力増強効果
が低下する。それは、ポリアミドポリアミン−エピクロ
ルヒドリン樹脂中で湿潤紙力増強効果に働く官能基、例
えば、アゼチジニウム(azetidinium)基、
エポキシ基等が該求核性物質と反応して、もはや熱硬化
する能力を失う割合が増加する結果として、湿潤紙力増
強効果に働く官能基の量が減少することになるからであ
る。
20〜50%に下げ、さらに、ハロゲンを含まない酸、
例えば、硫酸、硝酸、リン酸などの無機酸、あるいは、
ギ酸、酢酸などの有機酸を加えて、55〜75℃、好ま
しくは、60〜70℃に昇温し、その温度に保ち、最終
製品の25%における粘度が25℃で80〜300cp
s、好ましくは120〜250cpsに達するまで反応
を続ける(2次保温)。
s以下であると、最終製品の湿潤紙力増強剤としての性
能が十分でなく、また、300cps以上であると、最
終製品の保存安定性が悪くなるばかりでなく、抄紙工程
においてパルプスラリーに添加すると、著しい発泡を伴
い、抄紙作業を困難にするのみならず、抄造される紙の
地合いを損なうことになる。反応液の粘度が前記の粘度
範囲に到達したら、必要に応じて水を加えて固形分を2
0〜40%に調節し、さらに、塩酸、硫酸、硝酸、リン
酸などの無機酸、および/またはギ酸、酢酸などの有機
酸を加えてpHを2.0〜3.5に調整して最終製品を
得る。
られた陽イオン性熱硬化性樹脂水溶液は、公知の方法で
製造されたポリアミドポリアミン−エピクロルヒドリン
樹脂と同等もしくはそれ以上の優れた湿潤紙力増強効果
を付与し、しかも、樹脂水溶液中に含まれるAOXの含
有量が著しく少なく、また、固形分が高いにもかかわら
ず卓越した保存安定性を有するという極めて優れた性質
を有している。
溶液は、紙の湿潤紙力向上剤、抄紙工程で使用される濾
水性向上剤あるいは、填料・サイズ剤などの歩留り向上
剤として有用であるばかりでなく、工場の排水処理にお
ける凝集沈殿剤、あるいは、セルロース材料の耐水化
剤、ポリビニルアルコール等の耐水化剤、羊毛などの天
然繊維の処理剤、合成繊維の処理剤、合成樹脂フィル
ム、あるいは、天然物またはその誘導体を素材とするフ
ィルムのアンカー剤、填料のカチオン化剤としても使用
することが出来る。
具体的に説明するが、本発明はこれらの例に限定される
ものではない。なお、各例中、%は特記しない限りすべ
て重量%である。
器、撹拌機、窒素導入管を備えた5リットル四つ口丸底
フラスコに、アジピン酸メチルエステル1394g(8
モル)、95%硫酸4.12g(0.04モル)、ジエ
チレントリアミン850g(8.25モル)を仕込み、
生成するメチルアルコールを系外に除去しながら昇温
し、130℃で2時間反応させた後、水1500gを徐
々に加えてポリアミドポリアミンの水溶液を得た。この
ポリアミドポリアミンの水溶液は固形分52.0%であ
り、その固形分50%の粘度は372cps(25℃)
であった。
の反応装置にジエチレントリアミン832g(8.08
モル)を仕込み、撹拌しながらアジピン酸1169g
(8モル)を加え、生成する水を系外に除去しながら昇
温し、175℃で3時間反応させた後、水1500gを
徐々に加えてポリアミドポリアミンの水溶液を得た。こ
のポリアミドポリアミンの水溶液は固形分50.7%で
あり、その固形分50%の粘度は528cps(25
℃)であった。
0ml四つ口フラスコに、実施例1で得られたポリアミ
ドポリアミン水溶液121.4g(0.3モル)と水1
8.9gを仕込み(固形分45%)、20℃でエピクロ
ルヒドリン30.5g(0.33モル)を滴下した。3
0℃に昇温して1.5時間同温度で保持した(1次保
温)。次いで、亜硫酸水素ナトリウム1.56g(ポリ
アミドポリアミンの2級アミノ基に対し0.05当量)
を加え、30℃でさらに2時間保温した。次いで、水1
45.2gを加えて固形分を30%とした後、30%硫
酸1.7gを加え、65℃まで昇温してこの温度を保持
し、反応液の粘度が300cpsに到達した時点で、さ
らに水70.5g,30%硫酸8.82gおよび88%
ギ酸1.96g加えて冷却した。得られた製品の性状な
らびにAOXの代表例として、1,3−ジクロル−2−
プロパノール(以下、DCPと略記する。)含有量を測
定した値および保存安定性を表2に示した。
求核性物質の種類、使用量および、65℃への昇温前に
加える硫酸量を表1に示すように変えた以外は、実施例
3と同様に反応を行った。得られた製品の性状ならびに
DCP含有量および保存安定性を表2に示した。
に昇温した直後に亜硫酸水素ナトリウム水溶液を添加
し、3.5時間同温度で保持する以外は実施例3と同様
に反応を行なった。得られた製品の性状ならびにDCP
含有量および保存安定性を表2に示した。
リウムを省いた以外は実施例3と同様に反応を行った。
得られた製品の性状ならびにDCP含有量および保存安
定性を表2に示した。
リウムの量を5.0g(ポリアミドポリアミンの2級ア
ミノ基に対して0.16当量)を加える以外は実施例3
と同様に反応を行った。得られた製品の性状ならびにD
CP含有量および保存安定性を表2に示した。
36.1g(0.39モル)、1次保温後に加える亜硫
酸水素ナトリウムの量を3.33g(ポリアミドポリア
ミンの2級アミノ基に対し0.11当量)を加える以外
は実施例3と同様の反応を行なった。得られた製品の性
状ならびにDCP含有量および保存安定性を表2に示し
た。
26.4g(0.285モル)とし、1次保温後に加え
る亜硫酸水素ナトリウムを省いた以外は実施例3と同様
の反応を行った。得られた製品の性状ならびにDCP含
有量および保存安定性を表2に示した。
ミドポリアミン水溶液132.8g(0.316モル)
と水103.4gを仕込み、固形分を28.5%とし
た。エピクロルヒドリン38.0g(0.411モル)
を加えて、反応液の温度を45分要して60℃に昇温
し、その温度に保った。3.5時間後に粘度が270c
psに達した時点で、1%水酸化ナトリウム水溶液33
1gを加えて反応液を65℃に昇温し、その温度に保っ
た。3時間後に粘度が105cpsに達した時点で水2
53gを加えて冷却し、ついで、30%硫酸を加えてp
Hを3.9に調整した。得られた製品の性状ならびにD
CP含有量および保存安定性を表2に示した。
の樹脂水溶液を、ノーブルアンドウッド式手抄き抄紙機
を使用した抄紙試験に供した。得られた紙の湿潤時の紙
力強度をJIS−P−8113に準拠して測定した。結
果を表3に示した。 抄紙条件 使用パルプ :晒クラフトパルプ(針葉樹/広葉樹=
1/1) 叩解度(CSF) 422ml 樹脂添加率 :0.3% (対パルプ固形分) 抄紙坪量 :65g/m2 乾燥条件 :100℃×120sec(ドラムドラ
イヤー)
Claims (2)
- 【請求項1】 脂肪族二塩基性カルボン酸および/また
はその誘導体とポリアルキレンポリアミンとを加熱縮合
させてポリアミドポリアミンを合成し、ついで該ポリア
ミドポリアミンを水溶液中でエピハロヒドリンと反応さ
せて、陽イオン性熱硬化性樹脂水溶液を製造する方法に
おいて、(i)脂肪族二塩基性カルボン酸および/また
はその誘導体とポリアルキレンポリアミンとをモル比
1:0.9〜1.2で、生成するポリアミドポリアミン
の25℃における50%水溶液の粘度が300〜900
cpsになる様に加熱縮合させ、(ii)ついで、該ポリ
アミドポリアミンとその第2級アミノ基に対し0.85
〜1.25当量のエピハロヒドリンをポリアミドポリア
ミンの濃度が30〜60%の水溶液中で、反応温度20
〜40℃で反応させ(1次保温)、(iii )硫黄原子を
含む求核性物質を加えて反応を継続した後、(iv)ハロ
ゲンを含まない酸および水を加えて反応濃度を20〜5
0%に低下させた状態で反応温度を55〜70℃に保ち
(2次保温)、反応生成物の25%水溶液における粘度
が25℃にて80〜300cpsとなる様に反応させ、
(V)得られた反応生成物水溶液の25℃におけるpH
を2.0〜3.5となる様に調整し、固形分が20〜4
0%であることを特徴とする、陽イオン性熱硬化性樹脂
水溶液の製造方法。 - 【請求項2】 硫黄原子を含む求核性物質が該ポリアミ
ドポリアミンの第2級アミノ基に対し0.01〜0.1
当量である請求項1の陽イオン性熱硬化性樹脂水溶液の
製造方法。
Priority Applications (1)
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JP05028432A JP3127652B2 (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 陽イオン性熱硬化性樹脂水溶液の製造方法 |
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JP05028432A JP3127652B2 (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 陽イオン性熱硬化性樹脂水溶液の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH06220189A JPH06220189A (ja) | 1994-08-09 |
JP3127652B2 true JP3127652B2 (ja) | 2001-01-29 |
Family
ID=12248508
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP05028432A Expired - Lifetime JP3127652B2 (ja) | 1993-01-26 | 1993-01-26 | 陽イオン性熱硬化性樹脂水溶液の製造方法 |
Country Status (1)
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-
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- 1993-01-26 JP JP05028432A patent/JP3127652B2/ja not_active Expired - Lifetime
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