JP3127306B2 - 2分割型複層シリンダライナ - Google Patents

2分割型複層シリンダライナ

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JP3127306B2
JP3127306B2 JP03014470A JP1447091A JP3127306B2 JP 3127306 B2 JP3127306 B2 JP 3127306B2 JP 03014470 A JP03014470 A JP 03014470A JP 1447091 A JP1447091 A JP 1447091A JP 3127306 B2 JP3127306 B2 JP 3127306B2
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哲吾 福田
孝雄 田中
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Mitsui E&S Holdings Co Ltd
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Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
Mitsui E&S Holdings Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2分割型複層シリンダ
ライナ、より詳しくは大型内燃機関に好適な2分割型複
層シリンダライナに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に内燃機関におけるシリンダライナ
の内面は、ピストンの往復運動に対する摺動性が要求さ
れ、そのため片状黒鉛鋳鉄等、所謂単一の鋳鉄により鋳
造されているが、近来、大型のディーゼル機関等におい
ては、出力向上を計るため高温・高圧が要求されるよう
になってきた。そのためシリンダライナの全長にわたっ
て内面を鋳鉄とし、外面を鋼又は鋳鋼とした複層シリン
ダとして構成することが提案されている。
【0003】そしてこの複層シリンダは遠心鋳造法によ
って鋳造されるが、具体的には図5に示すように回転ロ
ーラ1によって鋼製の円筒状で両端にカバー2を固定し
た鋳型3を回転自在に支持して高速回転させ、その内面
に鋳鋼の溶湯mを供給して外層4を鋳造し、更にその内
部に鋳鉄からなる鋳湯を供給して内層5を形成してい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、大型ディー
ゼル機関においては径が900mm以上、長さが300
0〜4000mmにも達する大型のシリンダとなり、そ
のため前記したような複層シリンダを製作する場合、大
型の金型を駆動する必要があるために製造設備の大型化
を来すことになる。更に、シリンダライナは軸方向の肉
厚変化が大きいので均一で欠点のない製品を鋳造するた
めには高度な鋳造技術を必要とする上に、多大の時間と
労力を必要とし、その製造コストも高くなるという問題
があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本発明は前記したよ
うな問題点を解決するためになされたものであって、上
部ライナを鋳鉄で形成された内層と鋼又は鋳鋼で形成さ
れた外層から成る複層構造とし、下部ライナを鋳鉄で形
された単層構造とすると共に、前記上部ライナと前記
下部ライナの接合部に嵌合部を設けて互いに嵌合させ、
かつ、ボルト結合により前記上部ライナと前記下部ライ
ナを一体的に結合させた2分割型複層シリンダにおい
て、前記下部ライナに機関架台に当接するフランジ部を
設けると共に、前記上部ライナと前記下部ライナの合せ
面に直線状の油溝を設け、且つ、前記フランジ部に潤滑
油供給口を設けたことを特徴とする2分割型複層シリン
ダライナを提供せんとするものである。
【0006】
【作 用】 かかる構成2分割型複層シリンダライナ
によれば、遠心鋳造が必要な上部ライナの軸方向の肉厚
が均一化され、その製造が簡単かつ容易になる。その
上、製造設備も小型化され、製造コストの低減を計るこ
とができる。 一方、下部ライナは、機関架台に当接する
フランジ部を有し、上部ライナの重量を支えることが可
能となる。また、上部ライナと下部ライナの合せ面に設
けた油溝を直線状とすることにより、従来のジグザグ状
の油溝に比べて製造が容易となり、コスト低減を計るこ
とができる。また、下部ライナのフランジ部に潤滑油供
給口を設けることにより、上部ライナに潤滑油供給口を
設ける場合に比べて上部ライナの強度低下を防ぐことが
できる。
【0007】
【実 施 例】以下図1乃至図4に基づき本発明による
2分割型複層シリンダライナの一実施例を説明する。図
1は2分割型シリンダライナの一部を破断して示す側面
図であって、上部ライナ6と下部ライナ7とをボルト8
により接合して2分割型複合シリンダ9が形成されてい
る。
【0008】詳述すれば、下部ライナ7は機関架台10
の開口部上面に当接するフランジ部7aを有しており、
この下部ライナ7は図2に示すように仕上代7bを残し
た内径Dとなるように鋳鉄で通常の方法で鋳造されてい
る。一方、上部ライナ6は先ず鋼又は鋳鋼を鋳造して外
層6aを形成する。このとき外層6aの内径D′はあら
かじめ下部ライナ7の内径Dより僅かに大となるよう、
即ち、内層6bを形成することができる寸法に鋳造して
おく。なお、この内層6bも遠心鋳造法によって鋳造さ
れる。
【0009】このようにして形成された外層6aの内面
には、遠心鋳造法で鋳鉄を鋳湯して内層6bが形成され
る。例えば、内管6bの内径Dが600〜900mmの
場合には内層6bの厚さは5〜25mm、好ましくは1
0〜15mm程度とされ、この場合の内層6bの内径
D″は下部ライナ7の内径Dとほぼ等しくなるように構
成される。
【0010】そして上部ライナ6の下部を切削してリン
グ状突起6cが、下部ライナ7の上端内周を切削してリ
ング状凹部7cをそれぞれ形成して嵌合部を設け、この
上部ライナ6と下部ライナ7とを接合したとき、前記リ
ング状凹部7c内にリング状突起6cが嵌合される。そ
してこのリング状突起6cとリング状凹部7cとの合い
面であってシリンダライナ9の内周面に油溝11が形成
され、下部ライナ7のフランジ面7aには図4に示され
るように潤滑油供給口12が設けられている。
【0011】このようにして形成された上部ライナ6と
下部ライナ7とはボルト8により接合された後、内面が
機械加工により一体的に仕上げられる。本実施例では上
部ライナ6と下部ライナ7との分割位置は図1に示すよ
うに機関架台10の僅か上部としており、この場合、通
常シリンダライナの長さLに対し、上部ライナ6の長さ
L' は約1/3〜1/4程度となる。しかしながら、実
質的にはシリンダライナ9内で高温・高圧となる部分は
1/6〜1/8程度であり、したがって必要に応じて上
部ライナ6の長さL' をL/6〜L/8とすることもで
きる。
【0012】
【発明の効果】 上記のように、本発明は、上部ライナ
を鋳鉄で形成された内層と鋼又は鋳鋼で形成された外層
から成る複層構造とし、下部ライナを鋳鉄で形成された
単層構造とすると共に、前記上部ライナと前記下部ライ
ナの接合部に嵌合部を設けて互いに嵌合させ、かつ、ボ
ルト結合により前記上部ライナと前記下部ライナを一体
的に結合させた2分割型複層シリンダにおいて、前記下
部ライナに機関架台に当接するフランジ部を設けると共
に、前記上部ライナと前記下部ライナの合せ面に直線状
の油溝を設け、且つ、前記フランジ部に潤滑油供給口を
設けたので、次のような優れた作用効果が得られる。
【0013】 即ち、本発明の2分割型複層シリンダラ
イナによれば、遠心鋳造が必要な上部ライナの軸方向の
肉厚が均一化され、その製造が簡単かつ容易になる上、
製造設備も小型化され、製造コストの低減を計ることが
できるようになった。 また、下部ライナは、機関架台に
当接するフランジ部を有しているので、上部ライナの重
量を支えることが可能となった。また、上部ライナと下
部ライナの合せ面に設けた油溝を直線状としたので、従
来のジグザグ状の油溝に比べて製造が容易となり、コス
ト低減を計ることが可能になった。また、下部ライナの
フランジ部に潤滑油供給口を設けたので、上部ライナに
潤滑油供給口を設ける場合に比べて上部ライナの強度低
下を防ぐことが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の2分割型複層シリンダライナの一部破
断側面図である。
【図2】本発明の2分割型複層シリンダライナの下部ラ
イナの一部破断側面図である。
【図3】本発明の2分割型複層シリンダライナの上部ラ
イナの一部破断側面図である。
【図4】図1のC部の拡大断面図である。
【図5】従来の複層シリンダライナの製造方法説明図で
ある。
【符号の説明】
3 鋳型 4 外層 5 内層 6 上部ライナ
6a 外層 6b 内層 6c リング状突起 7 下部ライナ 7a フランジ部 7b 仕上代 7c リング状
凹部 9 2分割型複合シリンダ 10 機関架台 11
油溝 12 潤滑油供給口。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI F16J 10/04 F16J 10/04 審査官 村上 哲 (56)参考文献 特開 平2−207986(JP,A) 特開 昭62−135644(JP,A) 実開 平2−137505(JP,U) 実開 昭59−24949(JP,U) 実開 平3−21546(JP,U) 実開 昭57−92810(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02F 1/00 - 7/00 F01M 1/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部ライナを鋳鉄で形成された内層と
    又は鋳鋼で形成された外層から成る複層構造とし、下部
    ライナを鋳鉄で形成された単層構造とすると共に、前記
    上部ライナと前記下部ライナの接合部に嵌合部を設けて
    互いに嵌合させ、かつ、ボルト結合により前記上部ライ
    ナと前記下部ライナを一体的に結合させた2分割型複層
    シリンダにおいて、前記下部ライナに機関架台に当接す
    るフランジ部を設けると共に、前記上部ライナと前記下
    部ライナの合せ面に直線状の油溝を設け、且つ、前記フ
    ランジ部に潤滑油供給口を設けたことを特徴とする2分
    割型複層シリンダライナ。
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