JP3127297B2 - 電子時計装置 - Google Patents

電子時計装置

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JP3127297B2
JP3127297B2 JP02103222A JP10322290A JP3127297B2 JP 3127297 B2 JP3127297 B2 JP 3127297B2 JP 02103222 A JP02103222 A JP 02103222A JP 10322290 A JP10322290 A JP 10322290A JP 3127297 B2 JP3127297 B2 JP 3127297B2
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timepiece device
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アンドレ・トリポネ
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ウーテーアー・エス・アー・フアブリツク・デボーシユ
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    • G04CELECTROMECHANICAL CLOCKS OR WATCHES
    • G04C3/00Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means
    • G04C3/008Mounting, assembling of components
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    • G04C3/14Electromechanical clocks or watches independent of other time-pieces and in which the movement is maintained by electric means incorporating a stepping motor
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、アナログ式の表示器を備えてなる電子時
計装置に関するものであり、特に、限定されるものでは
ないが、このようなタイプの時計装置に関するものであ
る。
〔発明の背景〕
現に存在する時計装置(ウオツチ)において、アナロ
グ式の表示を備えてなる電子的なウオツチの大部分は、
その指示機能部は単一の電磁式のモータで駆動されてい
る。そして、このモータは双極性、単相のステツプ・タ
イプのものであり、通常は、交番する極性のパルスに応
答して、180゜のステツプをもつて、ある一方の向きに
だけ回転するものと考えられている。
このタイプのモータで、ある種の画期的なものは次の
ように構成されている;即ち、全般的に円筒形状をな
し、その直径方向に磁化された永久磁石を備えたロー
タ、単一の平面内に配置されている2個の個別のピース
からなる2個のポール・パーツから形成されたステータ
であつて、該ロータを包囲するために、円筒の部分の形
式をもつてポール・フエイス(polar face)を呈してお
り、狭いスロツト分だけ後者の双方の側から離されてい
るもの、および、該ステータのポール・ピースが固定さ
れているコアを包囲している巻線をもつて構成されてい
る。
更に、該ステータのポール・ピースは、それらのポー
ル・フエイスがロータの回転軸に関して反対方向に僅か
にオフセツトするように配列されて、ロータに対する2
個の明確に安定な休止位置が角度的に180゜だけ離れて
生じるようにされており、また、その磁化軸はこのよう
なピース間での分離のためのスロツトを結ぶ軸に対して
約45゜の角度をなすようにされている。
これらのモータは、実際には、重大な不利益をもたら
すものである。
現に、最適な歩留まりをもつ確実な態様をもつてそれ
らを機能させるためには、それらのポール・ピースのポ
ール・フエイスのずれの調整を高い精度をもつて行うこ
とが必要であつた。
これを達成させるために必要なことは、例えば、ベー
ス・プレートのような支持体上であつて、ポール・ピー
スがその周囲を枢軸的に回転できるスタツドが設けられ
ている前記の支持体にまずモータを搭載し、これに次い
で、それらが設けられているものの偏芯による調整を特
別な工具の助けによつて行い、最後に、これらのポール
・ピースをネジによつて支持体上に固定することであつ
た。このような調整には多くの時間をとるものであつ
た。更に、ロータの近傍に配置されているポール・ピー
スのパーツをみることができ、また、その偏芯やブロツ
ク用ネジにアクセスすることができるような態様をもつ
て時計のムーブメント(movement)を考慮することが必
要であるが、このために、ロータを適切な位置に維持す
ることが許容されるブリツジが、その他の目的のために
作用することが実際に不可能になつた。最後に、時計を
分解することが必要であつたとき、または、当該時計が
シヨツクを受けたときには、調節のための同様な操作を
せねばならないことがあつた。
この理由のために、このようなモータは極めて短期間
だけ用いられたが、時計内で現に見出されるものを容易
に製造し、使用することを許容するものとなつてきてい
る。
これらの現用されているモータは本質的には3個の形
式を呈するものであり、実際には、それらのステータに
関して検討されたものとは区別されている。
最も簡単であり、また、最も流布しているものに備え
られたステータは、軟磁性材料のプレートから切り出さ
れた単一のピースから形成されており、また、その中央
部分には本質的に円筒形式の内壁部によつて境界を規定
された空洞部が含まれていて、その中にはロータが同軸
的に配置されている。これらのモータにおいて、そのポ
ール部分の間はネツクによつて結合されている。該ネツ
クは磁束によつて容易かつ迅速に飽和する狭い部分であ
つて、実際には、前述のモータのポール・ピース間のス
ロツトと同様な役割を果たすものである。そして、これ
らのポール・ピースの偏芯はノツチによつて置換される
か、または、ステータの内壁部によつて表される直径方
向で対向して平面状にされた部分によつて置換される。
ある種の時計において極めて希に見出されるような、
別の2個の形式の双極性単相のモータは、2個の別個の
ポール・ピースに関する概念が再び見出される。
ある一つの場合においては、これらのポール・ピース
は前述の古いモータのそれと同じようにずれたポール・
フエイスを呈するものであるが、この場合には、ロータ
のいずれかの側に、非磁性材料からなる介挿要素によ
り、該ポール・ピース相互間での結合および溶接がなさ
れている。即ち、実際には単一ブロツクのステータを形
成させるような態様がとられている。
別の場合においては、これらのポール・ピースはスロ
ツトで切り離されるように連続しているが、円筒部分の
形式にあるそれらのポール・フエイスはずれが生じては
おらず、また、ロータの休止位置を規定するためにノツ
チが設けられている。そして、このモータに更に含まれ
ているものは、モータが搭載されているベース・プレー
トに固定された、非磁性材料からなる円筒状のスリーブ
であり、これはロータを同軸的に包囲し、また、該ポー
ル・ピースのポール・フエイスに対する位置決めおよび
支持要素としての作用をする。
それらが得られる態様が何であつても、これらの単相
のの双極性モータは、簡単であり、小型であり、そし
て、その製造コストが低いという利点があるけれども、
重大な欠点を示すものでもある。
それらが時計内で正常に動作しているときには、即
ち、設計されている方向にそれらを回転させて、表示情
報およびとりわけ時間設定のために、指示手段の歩進を
許容することが満たされたときには、その進み方向およ
び遅れ方向の双方において時間指示の修正を可能にする
機械的な配列、または、一方向だけでの修正を確実にす
る電子的な配列のいずれかを備えねばならない。その第
2の場合においては、修正中のモータは手動の制御要素
による速度操作に依存して固定周波数のパルスで駆動さ
れるが、これは正常の動作モードにおいて受け入れるパ
ルスの周波数よりも明らかに大きいものである。これと
同時に、修正パルスの各々に応答するためには、この周
波数は相当に低い状態に留まらねばならず、一般的には
32Hzまたは64Hzを超えてはならない。そこから修正をさ
せるために取られる時間は極めて長く、秒針を備えた時
計としては受け入れられないものである。
有効に実施されており、また、少なくとも部分的に解
決することが許容されている古い解決策が2個ある。
その第1のことは、同じ双極性の単相ステツプ・モー
タを維持して、ある特別の態様でこれを制御することに
加えて逆方向に回転させることである。かくして、この
タイプのモータの利点から利益を得ることが接続される
けれども、その逆方向での遂行機能は、正常の順方向で
の遂行機能に比べて極めて平凡なものである。
その第2の解決策は、米国特許第4,371,821号の目的
を形成するような双方向性のモータであつて、この困難
性を示さないものを用いることである。
180゜のステツプをもつて回転するこのモータを構成
するものも、単相のモータと同様なロータ、3個のポー
ル・ピースが互いにネツクをもつて接続された単一のピ
ースからなるステータであつて、該ロータを収容するた
めに本質的に円筒状の空洞部を呈するもの、このロータ
に対して互いに180゜の2個の休止位置を規定するため
に、このような空洞部を包囲する内壁部内でのノツチ、
および、該ポール・ピースの1個を他の2個にそれぞれ
に機械的および磁気的に結合させる2個のコアを包囲す
る2個の巻線である。このようなモータは単相のモータ
に比べて大型であり、製造コストが高いことは明らかで
ある。
これら2個の解決策によれば、時間設定を電子的に実
行することが可能にされ、また、例えば、分針および時
針だけを含む時計においては更に迅速な時間ゾーンの変
化があるけれども、不都合なことに、秒針および/また
は日(date)指示手段を備えた時計に適用するのには不
十分である。
複数個の指示機構部または複数個の指示機構部のグル
ープをそれぞれに駆動するための2個のモータを備えて
なる時計の生産が、ある程度先の時点で開始された理由
の一つはこれである。
別異の理由は、これにより達成されるエネルギの節約
である。特にいえば、これは2個のモータの一方で秒針
および分針を駆動するように作用され、その他方で時針
および日指示手段を駆動するように作用される時計の場
合、または、秒針,分針および時針は第1の時計により
駆動され、日付デイスク(disc)は第2の時計により駆
動されるが、その一方は時間および日付の電子的な設定
がなくて済まされる時計の場合である。
その第3の理由は、このようにすることで、例えばク
ロノグラフやアラームのような、時計で実行できる機能
の数を容易に増加できるということである。
最後に、第4の理由は、時計のホイール列におけるパ
ーツの個数の減少が可能になるということである。
現状において、単一のモータが限定されないという事
実が存する全利点から更に利益を得るためには、4個の
モータおよび時には5個のモータを含む時計を製造する
ようになる。
例えば、2個のモータのときには、単一のモータから
なる時計に対して、そのコストが倍増するとともに占有
容積が倍増するという困難性があり、または、実際的に
は、それらが完全に等価のものではないときの困難性が
あるのは明らかである。
これで説明されるのは、2個またはこれより多くのロ
ータに対して共通のステータを備えたモータを考案する
という概念が極めて迅速に出てきたということである。
ここで強く言われることは、双極性の単相モータが検
討された少なくとも当初の時期においてであることか
ら、軟磁性材料のプレートから開始して作成される平板
状のステータまたはポール・ピースを製造するためにこ
れが一般的に使用されて、簡単なまたは連続的なブラン
クの設定によりそれらに所望の形式を与え、次にそれら
をホルダー内に大量に配置し、このようにしてから、そ
れらをオーブン内で加熱してそれらに焼きなまし操作を
施して、それらが形成される材料の結晶を再編成、内部
の機械的なストレスの抑制等ができるようにされる。こ
れを換言すれば、ブランクの形成操作の時点における変
形によつて多少なりとも損なわれる、この材料の良好な
磁気特性を復元させることである。
ここで、この操作の態様による問題が提起される。平
板状のステータまたはそれらのポール・ピースは、実際
には、比較的脆弱な部分を有している。これが特に当て
嵌まるのは、ロータまたは単一ピースのステータを多少
なりとも包囲することができるように、ポール・ピース
で提示されねばならないホーン(horn)の場合である。
その結果として、これらのステータまたはポール・ピー
スが大量にホルダー内に配置されてそこから移される時
点においては、または、簡単に言えばそれらの変移の間
にシフトされるときでさえも、常に変形したり壊れたり
して使用不能なものがある。これにより、元のままで留
まるもので形成されるモータのコストが押し上げられ
る。
更に明白であることは、ステータおよび脆弱な部分の
個数が大きくなればなる程、その変形および破壊の危険
は増大する。また、それらの製造上のコストおよびそれ
らの開発のために必要な投資について多く考えに入れる
と、それぞれの排除されたピースについてのロスは更に
大きくなる。
かくして、なかんずく、このタイプのモータについて
設けられた時計のホイール・セツトの個数をできるだけ
減少するように、ロータが互いに極めて近接した配列に
されているときには、2個のロータを備えたモータのス
テータについては、その一方がこの問題を重大なものに
なり始める。
この問題を解決するためには、先に検討された2ピー
ス式のステータを備えた単相モータの調整の困難性を排
除するために見出された解決策であつて、これと同時に
このような問題を排除することを可能にした前記の解決
策を想起すれば十分である。
この解決策は英国特許GB1,457,676号の目的として形
成されたものであり、また、この2〜3年の間に採用さ
れてきているものである。この解決策をまず構成するこ
とは、空洞部を有するピースを軟磁性材料のプレートか
ら切り出して、その外側の輪郭および内側の輪郭をその
形式に対して正確に対応させ、その得ようとするステー
タに対するポール・ピースの相対位置を定めることであ
る。その溶接に先立つて正確な位置決めを許容するため
にその外側の輪郭の大部分をそれ自体に対応させ、これ
に次いで、このピースを非磁性材料の支持プレート上に
全体的に溶接する。これは円形のホール部を示すもので
あつて、その周囲はその空洞部の壁部を限定するもので
ある。この後で、2個のポール・ピースを分離させるた
めのスロツトを得るためのブランク操作が更になされ、
該ステータの焼きなましをするために組立体の加熱をす
る。言うまでもなく、この焼きなまし操作の間およびそ
の冷却の時点において、ポール・ピースがストレスおよ
び変形の影響を受けることがなく、それらが互いに正確
な位置決めがなされるためには、支持プレートの材料と
して、ステータの熱拡散係数と等しいものまたは殆ど等
しいものを選択することが必要である。
先になされたことに関して、この支持プレートはステ
ータのポール・ピースを補強する効果をも有するもので
あり、また、後者の完全な保護を確実にするものであ
る。
更に、プレートが同様な役割を果たすためには、この
ようなプレートはどのような平板状のステータでも結び
付けることが完全に可能であり、また、このようなステ
ータの脆弱な部分が見出されるゾーンだけをカバーする
ために、その範囲を制限することが多い。
これと同時に、このような態様での動作が充足された
ときには、2個の別異の問題が出てくる。
その第1の問題は次の通りである。即ち、補強用プレ
ートの存在に基づいて、追従の焼きなましを拒否するリ
スクを実際に完全に排除することにより、また、これら
のプレートのコストおよびこのようなステータに対する
これらの取り付けまたはこれらに対するステータの取り
付けに拘わらず、大きいステータのコスト値の相対な減
少を有効に許容することが事実であるときには、これは
ステータの寸法が小さかつたり、そのポール・ピースの
脆弱の程度が低かつたり、また、その製造が高価ではな
い場合のようなことではない。この場合において、ユニ
ツトのある程度の歩留まりのロスを回避するために、補
強用プレートを用意することはもはや経済的ではない。
時によつては完全に不経済なものであつて、あらゆる関
心を失つてしまう。
その第1の問題は次の通りである。即ち、このような
プレートがウオツチその他の時計装置の中で見出された
後では、ウオツチ類の構成部品の個数を増大するだけの
要素になり、いかなる別の有用性をも持たせることな
く、そのスペースだけを取り込むことになる。
他方、スイス特許願CH 627 044号には、慣用の単相
モータを備えた電子ウオツチが記載されており、この電
子ウオツチの2個のポール・ピースもプレート上に設け
られ、このプレートはモータのロータのためのそして多
分ウオツチのホイール列の幾つかの要素のための軸受け
として役立つ。
しかしながら、プレートを軸受けとして使用すること
のこのアイデアは、メイン・プレート又はブリッジのよ
うなウオツチ・ピースに抑制だけをさせ、ウオツチ・ピ
ースは比較的大きいのでむしろ製造し且つ取り付け易
い。
このため、このアイデアは、補強用プレートをモータ
へ付加することによってセットされる補充的なスペース
及び価格の問題を満足に解決するには必ずしも有用でな
いか不十分である。
この発明の目的は、これら問題を解決するために、ス
イス特許願CH 627 044号によるよりももっと融通の利
く且つ効率の良い別な解決策をもたらすことにある。
〔発明の概要〕
この目的は次の事実に従って達成される。即ち、この
発明に係る電子時計装置において、軸の周囲を回転する
ように搭載されている少なくとも1個の永久磁石ロー
タ、該ロータを部分的に包囲している少なくとも2個の
ポール・パーツ(pole parts)を含む基本的に平板状の
ステータであって、その回転軸に対して実質的に垂直に
されているもの、および、このステータに対して磁気的
に結合されている巻線、を備えた電磁式のモータからな
る時計装置であり、時間情報を表示するための指示手
段、この指示手段を該モータに対して運動的に結合させ
るためのホイール・セツト、および、このモータのステ
ータに対する補強用のプレートを含み、この補強用のプ
レートは、このステータの一方側で前記ポール・パーツ
に対して装着され、前記ロータに近接して包囲して、当
該ポール・パーツを少なくとも部分的に覆っており、前
記時計装置の少なくとも1個の別異の要素を構成するよ
うに設計されている。前記補強用のプレートは、前記モ
ータのステータのポール・パーツに対して強固に結合さ
れた主要部、および、前記ステータとの相対変位を受け
ることができ且つ前記時計装置の別異の要素を構成する
可撓性部を含む。
この要素は純粋に機械的なものでもよく、または、例
えば電気的接点部のブレードのような電気機械的なもの
でもよい。
アナログ式の表示器を備えた時計装置では可撓性要素
がかなり多いので、この時計装置の厚さと表面の少なく
とも一方を低減するために、補強用のプレートによって
構成され得る1個又は2個以上の可撓性要素を選択する
ことが可能である。
その反面、可撓性要素は、しばしば形状がもっと簡単
か逆に複雑な小さいピースであり、製造価格と組立費が
メイン・プレート又はブリッジの一方よりも高い。
従って、この発明の目的は実際に達成される。
その上、この発明に係る時計装置では、補強用のプレ
ートは、モータのロータのためのそして多分ホイール列
の1個又は何個かの要素のための軸受けとしても役立て
ることは明白である。
この発明は、添付図面に示された1つの可能な実施例
についての以下の説明から理解できる。
〔好適な実施例の説明〕
第1図に示されている、2個のロータを備えたモータ
のための平板状のステータ2は、例えば、トレードマー
ク(VACOPERM:バコパーム)またはトレードマーク(PER
MIMPHY:パーミンフアイ)で販売されているような、鉄
−ニツケル合金から形成された単一のピースからなるも
のである。
このステータは2個のパーツP1およびP2から形成され
たものとして考えられている。これらはラインA−Aで
分離されていて、互いに直立するように配列されてお
り、それぞれに、先に引用された米国特許第4,371,821
号の目的を形成するような、双方向性モータのステータ
に対応している。
パーツP1で示されている3個のポール・ピース4,6お
よび8は、ネツク10,12および14によつてそれらの間が
連結されている。空洞部16はこのようなポール・ピース
およびネツクで形成された実質的に円筒形状の内壁部18
で包囲されていて、双極性の永久磁石を備えたロータを
受け入れるようにされている。また、このようなロータ
に対して角度的に180゜だけ離れた2個の休止位置を作
成するために、直径方向に対向した2個のノツチ20aお
よび20bが内壁部18内に設けられている。
また、このパーツP1は図示のような形状をなしてお
り、4個のホール22a,22b,22c,および22dにより貫通さ
れている。これらは2個のコアを例えばネジによつて固
定することを許容するためのものである。2個のコアの
各々は巻線によつて巻回されているものであり、これら
の巻線はそれぞれにポール・ピース4をポール・ピース
6および8に結合させるものである。そして、これらの
巻線はポール・ピース4の双方の側に配置されていて、
ラインA−Aに対して実質的に平行にされている。
同様な態様をもつて、ステータ2のパーツP2には3個
のポール・ピース24,26および28が含まれており、これ
らはそれぞれにパーツP1のポール・ピース4,6および8
に対応している。ただし、ポール・ピース24がポール・
ピース4と殆ど異なつていないことを除いて、全く同一
形状でもなければ同一寸法でもない。
同様にして、パーツP2内で見出される3個のネツク3
0,32および34は、ポール・ピース24,26および28をツー
・バイ・ツー(two by two)で結合させるものである。
空洞部36は実質的に円筒形状の内壁部38で境界が付され
ている。この内壁部38はパーツP1での内壁部18と同一の
直径を有しており、双極性の磁石を備えた別のロータを
収容するようにされている。内壁部38内での直径方向に
対向している2個のノツチ40aおよび40b、および、2個
の別の巻線で巻回されている2個の別のコアを取り付け
るためのホール42a,42b,42cおよび42dが設けられてい
る。ここでの巻線はポール・ピース24をポール・ピース
26および28に対して結合させるためのものであつて、該
ポール・ピース24の双方の側に配置されているが、この
場合においては、ラインA−Aに対して実質的に垂直に
されている。
なお、ステータのパーツP1およびP2の構成および配列
は次のようにされている。
1. 2個のポール・ピース8および26はラインA−Aに
沿つて結合されている; 2. ポール・ピース8は他のものに比べて明らかに大き
いものであつて、そのために該ステータのコーナはほぼ
直角44であり、また、直線状の側部46はこれと垂直のラ
インA−Aから出発するようにされていて、別の側部48
はその先行部に近接した突起部50を示している; 3. 空洞部16および36は互いに近接しており、それらの
中心部はラインA−Aに対して実質的に垂直の直線上に
配置されている;そして、 4. ポール・ピース28はポール・ピース6に近接してい
るが、スロツト52によりそれから離れている。該スロツ
トの平行なエツジ部はラインA−Aの方向に向けられて
いて、空洞部54によりステータの内側に向けて伸長して
いる。そして、ネツク14および34を形成することが許容
されており、これにより、ポール・ピース6および28が
それぞれにポール・ピース8および26と結合するように
されている。
なお、ステータ2には他の2個の円筒形状のホール56
および58が含まれているが、その用途についてはこれか
ら明らかにされる。これらのホールの中の第1のもの56
は、その軸が空洞部16および36の軸から等距離にあるよ
うな態様をもつて、空洞部54の底部の近傍に配置されて
いる。また、第2のもの58は、より小さいものであつ
て、突起部50の端部にある。
第1図を参照することにより、次のことについて容易
に注意される。即ち、ポール・ピース4および6、4お
よび8、24および26、および、24および28をそれぞれに
分離させるための、空洞部16および36、スロツト52、空
洞部54および4個の多少の深さがあるノツチ60,62,64お
よび66があることから、このステータで通常示されてい
る全体的なゾーンは特に脆弱なものであつて、主として
ネツク10,12,14,30,32および34に近接して容易に曲がつ
たり捩れたりするものである。そして、適当な注意を払
うことなく、他のものに沿つて扱われるときには、破壊
点にさえなり得るものである。
このことは、2個の近接して配置されたロータを含ん
でいるモータに関して先に述べたことを確認するもので
あり、また、そのために補強用プレートの存在が特に正
当化されるものである。
ここでの場合において、参照数字68が付されたこの補
強用プレートは主要部70からなるものであつて、その役
割はステータ2の変形や破壊を防止することにある。そ
して、この補強用プレートはこの目的のために適合され
ていて、ステータ2に対して堅固に取り付けられてい
る。この取り付けは、好適には溶接によりなされている
が、ときには接着によることもある。そして、2個の舌
状部72および74がこの主要部に取り付けられているが、
これら自体はステータに接続されていない。
他方、プレート68の厚みはステータ2のそれよりも明
らかに小さく、例えば、その約3分の1程度である。そ
して、これを形成する材料は、その熱拡散係数がステー
タ材料のそれに等しいか近似している非磁性材料だけで
はなく、舌状部72および74が容易に曲がるように十分な
弾性のある材料である。このステータが(VACOPERM)ま
たは(PERMIMPHY)であるときには、この材料は、イン
フアイ社(company IMPHY)によつて(PHYNOX:フイノツ
クス)なるトレードマークで販売されている、ベリリユ
ウム・コツパまたはスチールが有利である。
主要な部分70に戻つて認められることは、これにより
殆ど全てがカバーされるものは、ポール・ピース6,26お
よび28、スロツト52、空洞部54、および、ノツチ60,62,
64および66であり、また、部分的にのみカバーされるも
のは、ポール・ピース4,8および24であつて、空洞部16
および36から最も遠く離れているゾーンは十分な重量が
あつて、保護されることを必要としないだけの抵抗性が
あること、および、これを貫通している7個の円筒状の
ホール76a,76b,78a,78b,80,82および84は、それぞれ
に、ホール22c,22d,42cおよび42dと同軸であつて、巻
線、空洞部16および36、および、ホール56に対するコア
の固定をするためのものであることである。
主要な部分70における全てのホールは、整列されるべ
きステータにおけるホールよりも大であること、およ
び、ホール76a,76b,78aおよび78bからホール80および82
へ、そしてホール84へと移るにつれて直径差が増大する
ことも認められる。
ホール80および82と空洞部16および36とについて関心
をもつて注意されることは、この直径差が十分に大きく
て、補強用プレート68が実際にはネツク10,12および14
をカバーすることがなくネツク30,32および34をカバー
することもないということである。このことは、これら
のネツクの保護が正常に保証されていることの妨害には
ならない。その理由はこれらのネツクが接続されるポー
ル・ピースは全体として互いに固定されているためであ
る。
最後に、ステータのコーナ44およびプレート68の主要
な部分70により自由にされている場所において見出され
ることは、2個の舌状部72および74がこのコーナの側部
46に対して殆ど平行に伸長していることである。この側
部74から最も遠く離れている舌状部74は、側部48のレベ
ルまで殆ど達しており、また、その伸長部分に突起部50
を有している。他方の舌状部72は側部46に極めて近接し
ており、突起部50の右側まで、側部48を超えて、端部86
により終端している。この端部86は三日月形状のもので
あつて、2個の丸みのある突出部88と90、および、三日
月形状の2個のノツチ94と96をもつ突起点92を備えてい
る。
明らかなことであるが、ステータのポール・ピース6
と28との間のスロツト52は、当該ポール・ピースの間で
磁気抵抗の高いゾーンを構成しており、かくして、モー
タの2個のパーツにおける磁気回路を絶縁させている。
ここに、前記2個のパーツはステータのパーツP1および
P2に対応するものである。別の点からみると、モータの
これら2個のパーツは、同時には励起されず、交番的に
励起されたとしても、別々に正確に機能することはでき
ない。このようなことは、エネルギの消費をすることと
いう観点からは、2個の独立したモータの場合には興味
のあるところである。
このスロツト52について問題になることは、補強用プ
レートをステータに取り付けるときに、ポール・ピース
6および28が正確に同一平面内にはないことが時にはあ
り、このために、このような取り付けが極めて良好では
なく、この領域内では失敗することがあつて、ステータ
の変形および破壊の幾らかの危険性があるということで
ある。これを回避するためには、第2図に示されている
ようにすることができる。即ち、2個のネツク98aおよ
び98bをステータに形成させるときに、それらの間でポ
ール・ピース6および28を機械的に結合させることがで
きる。モータの2個のパーツの動作という観点からは、
これによる変化は殆どない。
いま、第3図で表されている時計の部分を上から見た
とすると、参照数字100によるこのモータが、適当な態
様をもつてプリント回路102に搭載されていること、を
簡単に識別することができる。そして、そのステータ2
は補強用プレート68で載置されており、また、4個のコ
ア104,110,116および122は、巻線106,112,118および124
によつてそれぞれに包囲されている。これらの巻線は、
ステータの2個のパーツP1およびP2における異なつたポ
ール・ピースを、既に指摘したような態様をもつて結合
させるものであり、それぞれに、一対のネジ108aと108
b、114aと114b、120aと120b、および126aと126bで取り
付けられている。
この一方で、この図面では認められないことは、2個
のロータが形成される態様である。これを認識するため
には第4図を参照することが必要である。この第4図で
示されるものも、時計のための指示手段、および、該指
示手段がロータによつて駆動されるときのホイール・セ
ツトである。
まず、この第4図の左側部分について考えると、ステ
ータ2のポール・ピース8に属するモータ100の部分の
ロータ128は小さいケーソン130の中に収められている。
このケーソンを構成するものは、例えばベリリウム銅の
ような非磁性材料からなる、スカート形式のピース132
である。そして、これはステータの空洞部16に強制的に
入れられており、また、補強用プレート68のホール80の
壁部によつて包囲されたフランジ134の中継で動かない
ようにされている。該ピース132の底部136には中心ホー
ルが貫通されて、ロータに対する第1のベアリング138
を形成するようにされている。更に、このピースの開口
部はプレート140でブロツクされており、また、このプ
レートにも中心ホールが設けられて、ロータ128に対す
る第2のベアリング142を形成するようにされている。
このロータ128を構成するシヤフト144の上には双極性
の磁石146が搭載されており、また、その端部の一方に
形成されたピボツト148にはベアリング138が係合されて
いる。
このシヤフトの他方の端部150はベアリング142を通る
より大きい経路であつて、出力ピニオンの役割を果たす
2個のスタツド152aおよび152bによつて伸長されてい
る。
かくして、明白であることは、ケーソン130内にロー
タ128を組み立て、次いでこのケーソンをステータに固
定させるときに、そのムーブメントの全体的な組立ての
間に、ステータに対してこのロータをセンタリングさせ
る微妙な操作を回避するようにされる。
ここで図面の右側の部分をみて注意されることは、第
2のロータ154は第1のものと同様なものであり、全く
同じ態様で別のケーソン156に搭載されて、ステータの
他方のパーツP2の空洞部36に向けて駆動されている。た
だし、反対の方向においては、スタツド158aおよび158b
が、補強用プレート68を支持するステータの他方の側に
配置されるようになる。
同じ第4図を継続させると、2個のロータ128と154と
の間においては、ステータの円筒状のホール56が見出さ
れる(第1図を参照)。この中には中央チユーブ160の
端部の一方が駆動されており、これはステータ2の前方
に伸長し、また、補強用プレート68のホール84内に収容
されたカラー162を有している。また、このプレート68
はステータの前部表面に対向して支持されている。
このチユーブ160を通つている分軸163は、その一方の
端部およびステータの後部において分ホイール164を支
持している。このホイール164はロータ154のスタツド15
8aおよび158bと噛み合つている。
この軸163は、チユーブ160内で、ホイール164および
フランジ172を備えたストツプ・リング(stopping rin
g)170の直前面に、カラー166により軸方向の適切な位
置に保持されている。そして、このリングははめ輪168
上で駆動されるものであり、これには分針174が取り付
けられている。
最後に、中心チユーブ160の周囲に組み立てられてい
る、チユーブ178を備えた時間ホイール・パイプ176は、
チユーブ160のカラー166により、また、リング170のフ
ランジ172により軸方向に保持されており、時針182とチ
ユーブ178に固定された時間ホイール180とを支持してい
る。なお、チユーブ178はロータ128の拍車152aおよび15
2bと噛み合つている。
ここで、手動のコントロール配列について説明するた
めに、第3図を再び参照する。この配列が設けられてい
るのは、時計の電子的な時間の設定を許容するだけでは
なく、日時の正常な指示以外の少なくとも1個の機能の
選択・制御も許容するためであつて、モータと設けられ
ている指示針とによつて容易に実施されるものである。
この配列を構成するものは、回転可能でスライド式の
ステム184、通常はこのようなステムが占有する、中立
位置または休止位置と引き出し(drawn−oun)安定位置
および押し込み(pushed−in)安定位置との間で軸方向
に配置されるように考慮されている位置決めおよび戻り
用の装置、および、電子的な制御および修正信号を与え
るように起動させることができるスイツチング装置であ
る。
コントロール・ステム184の当初に含まれているもの
は、その操作をするための竜頭186、および、ウオツチ
・ケース190を通ることを許容するガイド部188である。
これは図面では部分的かつ概略的に示されているが、ホ
ール192を通るようにされている。そして、このホール
はその変移および回転におけるガイドを確実にし、更
に、支持表面194のためにその押し込み位置を規定する
ものである。この表面は竜頭側の上にされており、該竜
頭がケースの内側に押し込まれるようにされている。こ
れに加えて、通常は、ガイド部188には環状の溝部196が
設けられていて、ケースとの間でパツキング198を受け
入れるようにされている。
ステム184に更に含まれているものは、互いに並んで
固定されている2個のカム200と202、および、第2のカ
ム200とはめ輪206との間の溝部204である。
カム200および202は、米国特許第4,379,642号の目的
である電子時計のためのコントロール配列と一部を形成
するものと同様なものである。即ち、それらは実質的に
は楕円形状のものであつて、ステムの軸はそれらの中心
を通つており、また、それらの主軸はそれらの間でおよ
そ45゜の角度をとつている。
その一方で、ステム184の配列は、舌状部72の端部86
の対向側において、はめ輪206および溝部204がモータ10
0のステータの突起部50に対して極めて近接した態様に
されており、また、これと同時に、この溝部204の底部
は正接または殆ど平面にされていて、ステータの前面お
よび後者の背面が位置するような態様にされている。
ステムの位置決めおよび戻り装置を構成するものは、
トリガ・ピース(trigger piece)208および補強用プレ
ート68の弾性舌状部72と74である。
トリガ・ピース208を形成するものは、ステータの突
起部50におけるホール58を通過する固定軸210の周囲を
枢軸的に回転する平面部分であり、また、該ステータと
接触または殆ど同様な状態に留まるようにこの軸によつ
て保持されて、ステムの舌状部72,74と溝部204と協同で
きるようにされる。
同様な理由で、このトリガ・ピースに含まれている環
状の中央部分212は軸210を包囲しており、また、これか
らは3個のブランチ214,216および218が突き出ている。
これらの中の第1のブランチ214は溝部204内で係合され
ており、また、ステムが常に自由に回転できることを許
容しながら、当該ステムの変移移動をトリガ・ピースの
回転移動に変形するような形状にされている。第1のも
のの延長線上に大体配置された第2のブランチ216は、
およそ三角形をなして、その丸みのある端部は舌状部72
の端部86の内部エツジと永久的に接触しており、また、
これら2個のノツチの一方または他方の内部に突出して
いる。第3のブランチ218についてみると、これは第2
のものに類似の形状をしており、その中央部分のエツジ
が、補強用プレート68の主要部分70の側から、舌状部74
の端部と接触したり、または接触しなかつたりする態様
をもつて配列されている。
コントロール・ステム184が中立位置にあるときに
は、トリガ・ピースにおけるこの第3のブランチ218は
舌状部74のそれと単に接触しているだけで休止位置にあ
り、また、第2のブランチ216の端部は舌状部72のノツ
チ96と係合してこれも休止位置にある。
ここで、該ステムが効果的にこの中立位置にあつて整
列しているものとする。作用する引張り力が十分には大
きくなくて、ブランチ216のポイントを突出部90と交差
させて舌状部72を曲げることがない限りは、トリガ・ピ
ース208が回転することはなく、また、該ステムが解放
されて、僅かに離れるようにされたときには、このよう
なポイントはノツチ96内に留まるか、または、そこに戻
るようにされる。他方、この牽引力がある所定の値より
も大きいときには、トリガ・ピースは時計方向に回転し
て、そのブランチ216のポイントが舌状部72の他方のノ
ツチ94内にくるようにされ、また、ブランチ218は舌状
部74から離れるようにされる。
このようにその操作が達成されて、ステムがその整列
位置に移行した後で、正常な力をもつてそれを引張り続
けたときには、舌状部72の突出部88は他方の突出部90よ
りも遙かに突出していて、ブランチ216のポイントがノ
ツチ94から移ることを防止する。このような突出部88は
この目的に更に適合した形状をしている。
同様な態様で、該ステムを中立位置に戻すためには、
トリガ・ピース208を反時計方向に回転させ、ブランチ2
16のポイントをノツチ96内に戻すのに十分であるよう
に、竜頭186に圧力をかけることが必要である。
かくして、舌状部72はトリガ・ピースに対するジヤン
パ・スプリングを構成して、ステムが中立位置にあり、
また整列位置にあるときに、トリガ・ピースおよびステ
ムが適切な位置にラツチされることを確実にする。
ここで、ステムをその中立位置から押し込み位置に移
行させるために竜頭186が押されたとする。トリガ・ピ
ース208はこれに次いで反時計方向に強制的に回転され
るが、これによりそのブランチ218が舌状部74に影響す
るようにされ、また、それを強制的に曲げるようにされ
る。その一方では、他方のブランチ216のポイントが外
れて、そのポイント92の側より、舌状部72のノツチ96か
ら離れるようにされて、この後者に対して僅かな曲げを
課するようにされる。
次にステムの解放がなされると、舌状部74はその緊張
が緩められてその休止位置に極めて急速に復帰する。そ
して、これによりトリガ・ピースは強制的に反対の方向
に回転されて、ステムがその中立位置に移行される。こ
の間に、舌状部72もその休止位置に戻り、トリガ・ピー
スに対して舌状部74と同様な作用をして、そのブランチ
216のポイントが自動的にノツチ96に戻るようにされ
る。ただし、その作用の有効性は相当に低くて、ステム
がその中立位置に急速に戻ることを単独で確実にするも
のではない。
そこで考えられることは、舌状部74が単独でトリガ・
ピース208に対するリターン・スプリングを構成すると
いうことである。
最後に、手動のコントロール配列をまとめるために残
つているのは、そのスイツチング装置の検討をすること
である。
このスイツチング装置を構成するものは、3個の弾性
的な導電性の接触ブレード220,222および224である。こ
れらのブレードは互いに実質的に平行にされており、ま
た、コントロール・ステムの軸に対して垂直に配列され
ている。また、これらのブレードはベース226をもつて
1個だけのピースを形成しており、これのためにプリン
ト回路102上に固定されている。そして、このプリント
回路は、例えば、時計に対する電圧供給源の正の端子に
接続されている。
初めの2個のブレード220および222は、それぞれに、
次のような態様をもつてカム200および202の下を通つて
いる。即ち、カムの一方がステム184を回転させたとき
に、当該カムがブレードに対して作用し、これによつて
その自由端子220aおよび222aが、交番的に、2個の対応
する固定接触表面228および230に対して接触および分離
がなされる。前記の接触表面はプリント回路102上に設
けられており、時計の集積回路(図示されない)に対し
て、導電性の経路232および234により接続されている。
また、後者を介して時計の電源の負の端子に接続されて
いる。
米国特許第4,379,642号に詳細に説明されているよう
に、2個のカム200と202、ブレード220と222、および、
表面228と230によつて形成されているような組立体は、
ステムの回転に応じて、互いに45゜だけ相対的に位相が
シフトされた2列のパルス群を生成させることができ
る。そして、このような位相シフトの方向は、ステムの
回転の方向、および、その回転速度に比例している各列
のパルスの周波数に依存するものである。
第3の接触ブレード224もステムの下を通つていて、
それの溝部204に係合している。
このステムが中立位置にあるときには、その自由端部
(図では見えない)が2個の別の接触表面(これも図で
は見えない)の間に位置している。そして、これらの接
触表面は2本の導電性の経路236および238によつて時計
の集積回路に接続されている。これに対して、ステムが
引き出し位置または押し込み位置に移つているときに
は、このブレード224の自由端部は、これら2個の別の
表面の一方または他方と接触することになる。
そのようなコントロール配列により、例えば、時間の
設定をすることが可能であり、また、時間ゾーンの変化
とともにその順方向または逆方向に進行させることは次
のようにして可能である。即ち、ステムを引き出し位置
に移してから第1の場合のためにそれをある一方または
他方の向きにゆつくりと回転させ、また、第2の場合の
ためには速く回転させることで可能である。更に、ステ
ムの回転とその引き出し位置および押し込み位置を用い
ることによりアラーム機能の制御を行うことが可能であ
り、または、押しボタン上におけるようにステム上に作
用させてクロノグラフ機能の制御を行うことが可能であ
る。
クロノグラフ機能があつて、短い時間インタバルでの
計測がなされるときには、分針174を秒針に変換し、時
針182を分針に変換するような態様でモータの制御がな
されることになる。
良く理解されるように、この発明は、ここで説明され
た実施例に限定されるものではない。
例えば、非磁性材料の補強用プレートを用いるより
も、場合によつては、透磁率が極めて低い磁性材料のプ
レートを必要に応じて用いることができる。
また、ステータにプレートを固定することが、溶接操
作や接着操作によることなく、リベツト打ち操作やネジ
止め操作によることもできるが、これではコストが上が
ることは明らかである。
別の実施例においても、このプレートを容易に構成す
ることが可能であり、例えば、カレンダー・スプリング
(calender spring)、または、理解のために既に与え
られているような、バツテリ・クランプ、第3図におけ
る時計の一部を形成するような制御信号を生成させるた
めの1個または複数個の弾性ブレード、もしくは、接地
目的のための接触ブレード等がある。
これに加えて、幾つかのピースからなる平板状のステ
ータを備えた、任意のタイプのモータが設けられている
ウオツチその他の時計装置に対して、この発明を極めて
好適に適用することができる。このような場合におい
て、補強用プレートは、まず支持体としての役割を果た
すために、また、英国特許第1,457,676号で検討された
態様をもつて、互いに相対的に正確な位置決めがなされ
るように、ステータの異なる部分をそこに固定すること
が許容されるために、その設計がなされる。
更に、例えば大きく離されたロータを備えることがで
きる大型のステータを有するモータのためには、単一の
補強用プレートではなく、好適に配列された幾つかの補
強用プレートを備えて、その各々が別の機能を果たすよ
うにすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、他の構成部品を省略し、2個のロータを備え
たモータに対するステータの一例を示す頂面図、第2図
は、前記第1図におけるステータの変形したものを、上
から部分的にみた上面図、第3図は、前述された時計の
一部を同様に上からみた上面図、第4図は、前記第3図
における破線IV−IVに沿つて拡大して示す部分的な断面
図、である。 図中で、 2……(平板状の)ステータ、4,6,8,24,26,28……ポー
ル・ピース、10,12,14,30,32,34……ネツク、16,36,54
……空洞部、18,38……内壁部、20a,20b,40a,40b……ノ
ツチ、22a〜22d,42a〜42d……ホール、50……突起部、5
2……スロツト、68……補強用プレート、72,74……舌状
部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 昭57−57378(JP,U) 実開 昭62−154784(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G04C 3/14

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】アナログ式の表示器を備えてなる電子時計
    装置であって、軸の周囲を回転するように搭載されてい
    る少なくとも1個の永久磁石ロータ(128、154)、該ロ
    ータを部分的に包囲している少なくとも2個のポール・
    パーツ(P1、P2)を含む基本的に平板状のステータ
    (2)であって、その回転軸に対して実質的に垂直にさ
    れているもの、および、このステータに対して磁気的に
    結合されている巻線(106、112、118、124)、を備えた
    電磁式のモータからなるものであり、時間情報を表示す
    るための指示手段(174、182)、この指示手段を該モー
    タに対して運動的に結合させるためのホイール・セツト
    (163、164、176、178)、および、このモータのステー
    タに対する補強用のプレート(68)であって、このステ
    ータの一方側で前記ポール・パーツに対して装着され、
    前記ロータに近接して包囲して、当該ポール・パーツを
    少なくとも部分的にカバーしており、前記補強用のプレ
    ートは前記時計装置の少なくとも1個の別異の要素を構
    成するようにされている電子時計装置において、 前記補強用のプレートは、前記ステータのポール・パー
    ツに対して強固に結合された主要部(70)、および、前
    記ステータとの相対変位を受けることができ且つ前記別
    異の要素を構成する可撓性部(72)から成ることを特徴
    とする電子時計装置。
  2. 【請求項2】前記時間指示手段(174、182)によって表
    示される時間情報を変更できるようにするために第1と
    第2の安定位置の間で軸方向に変位され得る手動のコン
    トロール・ステム(184)、および、このコントロール
    ・ステムと連結されたトリガ・ピースを更に備えた請求
    項1記載の電子時計装置において、 前記補強用のプレート(68)の可撓性部は前記主要部
    (70)と一体に形成された第1の舌状部(72)であり、
    この第1の舌状部は前記トリガ・ピースと協労して前記
    コントロール・ステムの前記安定位置を定めるトリガ・
    ピース・ジヤンパ・スプリングを構成することを特徴と
    する電子時計装置。
  3. 【請求項3】前記コントロール・ステム(184)も第1
    の安定位置と第3の不安定位置の間で軸方向に変位され
    ることができる請求項2記載の電子時計装置において、 前記補強用のプレート(68)は、前記主要部(70)と一
    体に形成されかつ前記ステータとの相対変位を受けるこ
    とができる第2の可撓性舌状部(74)を更に含み、この
    第2の可撓性舌状部は、前記コントロール・ステムが前
    記第3の位置に移行された後で解放される時に前記コン
    トロール・ステムを前記第1の安定位置に自動的に復帰
    させる仕方で前記トリガ・ピース(208)に作用するリ
    ターン・スプリングを構成することを特徴とする電子時
    計装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の電子時計装置において、 前記コントロール・ステム(184)の第1、第2、第3
    の位置はそれぞれ休止位置、引き出し位置、押し込み位
    置であることを特徴とする電子時計装置。
  5. 【請求項5】請求項3又は4記載の電子時計装置におい
    て、 前記トリガ・ピース(208)は、前記ステータ(2)の
    ポールパーツ(4、6、8、24、26、28)の1つ(8)
    と一体の固定軸(210)の周囲を枢軸的に且つこれと実
    質的に垂直に回転できる平面部分によって形成され、こ
    の平面部分及び前記舌状部(72、74)は実質的に同一平
    面にあり、前記トリガ・ピース(208)は中央部分(21
    2)を有し、この中央部分(212)に第1のブランチ(21
    4)、第2のブランチ(216)、第3のブランチ(218)
    が結合され、前記第1のブランチ(214)は前記コント
    ロール・ステム(184)の溝部(204)内で係合されてお
    り、前記第2のブランチ(216)は前記第1の舌状部(7
    2)の端部のエッジと永久に接触するポイントを呈し且
    つ2個のノッチ(94、96)を分離する突出部(90)と交
    差させて前記第1の舌状部(72)のこの端部で前記2個
    のノッチ(94、96)に交互に突き出されることができそ
    してこのときにこの第1の舌状部(72)を曲げさせ、第
    3のブランチ(218)は、前記コントロール・ステムが
    その第1の安定位置にあるときに前記第2の舌状部(7
    4)と接触しており且つ前記コントロール・ステムがそ
    の第3の位置にもたらされるときに前記第2の舌状部
    (74)を曲げさせることを特徴とする電子時計装置。
  6. 【請求項6】請求項1〜5のいずれか記載の電子時計装
    置において、 前記モータ(100)は、2個の実質的に平行な軸の周囲
    を回転するように取り付けられた2個の永久磁石ロータ
    (128、154)と、単一片のステータ(2)とを備え、こ
    のステータ(2)は、ネック(10、12、14)によって互
    いに連結されて内部に前記ロータの内の第1のロータ
    (128)が置かれる第1の空洞部(16)を形成する3個
    の第1のポール・パーツ(4、6、8)と、ネック(3
    0、32、34)によって互いに連結されて内部に第2のロ
    ータ(154)が置かれる第1の空洞部(36)を形成する
    3個の第2のポール・パーツ(24、26、28)と、2個の
    コア(104、110)によってそれぞれ保持され、前記ステ
    ータの第1のポール・パーツの1個(4)を他の2個
    (6、8)に結合して第1のロータ(128)を回転でき
    るようにする2個の第1の巻線(106、112)と、2個の
    他のコア(116、122)によってそれぞれ保持され、前記
    第2のポール・パーツの1個(24)を他の2個(26、2
    8)に結合して第2のロータ(154)を回転できるように
    する2個の第2の巻線(118、124)とを含み、前記補強
    用のプレート(68)は、前記第1及び第2のポール・パ
    ーツの各々を少なくとも部分的にカバーし且つ前記ロー
    タの各々を近接して包囲するための2個のホール(80、
    82)を含むことを特徴とする電子時計装置。
  7. 【請求項7】請求項6記載の電子時計装置において、 前記ステータのポール・パーツ(4、6、8、24、26、
    28)は、その第1のポール・パーツの内の1個(6)が
    スロット(52)だけによって第2のポール・パーツの内
    の1個(28)から切り離されるような態様で形成、配置
    され、前記補強用のプレート(68)は、これら2つのポ
    ール・パーツ及びこのスロットを殆ど全部カバーするこ
    とを特徴とする電子時計装置。
  8. 【請求項8】請求項1〜7のいずれか記載の電子時計装
    置において、 前記補強用のプレート(68)は、非磁性材料で作られる
    ことを特徴とする電子時計装置。
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