JP3127274B2 - 電力変換器の制御方法及びその装置 - Google Patents

電力変換器の制御方法及びその装置

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JP3127274B2 JP04329379A JP32937992A JP3127274B2 JP 3127274 B2 JP3127274 B2 JP 3127274B2 JP 04329379 A JP04329379 A JP 04329379A JP 32937992 A JP32937992 A JP 32937992A JP 3127274 B2 JP3127274 B2 JP 3127274B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電力変換器の制御方法及
びその装置に係り、特に、並列接続された複数の電力変
換器を個別に制御するに好適な電力変換器の制御方法及
びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、電力変換器を複数台並列に接続し
て大容量負荷に電力を供給したり、あるいは電力変換器
を並列冗長構成として、高信頼度の電源システムを構成
したりする場合には、各電力変換器毎に独立の制御回路
を設け、各制御回路によって電力変換器の出力電圧を制
御する構成が採用されている。この場合、各電力変換器
(インバータ)の出力電圧の位相差及び振幅差を押さ
え、電力変換器間に流れる横流を抑制する必要がある。
すなわち、電力変換器間に横流が流れ、この状態が一定
時間以上継続されると電力変換器が損傷する恐れがあ
る。
【0003】そこで、従来、特開昭53−68825号
公報に記載されているように、各電力変換器の出力平均
電圧ベクトル及び出力平均電流ベクトルの差を検出し、
各検出値を出力電圧の周波数制御成分と振幅制御成分に
ベクトル分解し、それぞれの成分に応じて出力電圧の周
波数と振幅を制御することが行なわれている。
【0004】上記従来技術のように、出力平均電圧ベク
トル及び出力平均電流ベクトルの差が零となるように制
御すると、各電力変換器の出力電圧の位相差及び振幅差
が低減し、電力変換器間に流れる横流を抑制することが
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来技術
では、出力電圧の瞬時値をフィードバックして出力電圧
波形を制御する高周波PWMインバータを適用した場合
について充分配慮されていなかった。すなわち、電力変
換器として高周波PWMインバータを用いた場合には、
インバータの出力側に接続されるフィルタ回路のインピ
ーダンスが小さく、かつ出力電圧の瞬時値を指令値に一
致させる出力電圧瞬時値フィードバック制御により出力
電流による電圧低下を瞬時に補正する制御が行なわれる
ため、電力変換器の出力インピーダンスが等価的に極め
て小さくなる。このような条件下で各電力変換器を運転
しているときに、電力変換器の出力電圧に極めて僅かな
位相差やあるいは振幅差が生じても、電力変換器間に非
常に大きな横流が流れる。
【0006】本発明の目的は、電力変換器間の出力電圧
の位相差及び振幅差によって電力変換器間に横流が流れ
るのを抑制することができる電力変換器の制御方法及び
その装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、第1の方法として、2台のインバータを
それぞれフィルタ回路を介して並列に接続し、各インバ
ータの出力電力を各インバータ共通の負荷に供給するに
際して、各インバータの出力電流と出力電圧の瞬時値を
それぞれ検出し、各出力電流の検出値を比較してインバ
ータ間の出力電流の偏差をインバータ毎に算出し、各出
力電圧の検出値を比較してインバータ間の出力電圧の偏
差をインバータ毎に算出し、算出した各出力電流の偏差
各インバータの出力電流ベクトルに同相の同相成分と
該出力電流ベクトルに直交する直交成分とに分解し、算
出した各出力電圧の偏差を各インバータの出力電圧ベク
トルに同相の同相成分と該出力電圧ベクトルに直交する
直交成分とに分解し、前記出力電流ベクトルに同相の同
相成分と前記出力電圧ベクトルに同相の同相成分に応じ
て振幅制御成分を決定し、前記出力電流ベクトルに直交
する直交成分と前記出力電圧ベクトルに直交する直交成
分に応じて周波数制御成分を決定し、前記決定された振
幅制御成分と前記決定された周波数制御成分に従って
インバータの出力電圧波形を規定するための出力電圧波
形指令を生成し、各インバータの出力電流の検出値と各
インバータの出力電流の偏差の算出値を入力して各イン
バータの出力電流の偏差の大きさと各インバータの出力
電流の瞬時値に比例した電圧補正値をインバータ毎に瞬
時値で生成し、各インバータに対する出力電圧波形指令
を各電圧補正値で補正し、補正された各出力電圧波形指
令と各インバータの出力電圧検出値との偏差を零に抑制
するための最終出力電圧波形指令を生成し、各最終出力
電圧波形指令に従って各インバータの出力電圧を個別に
制御することを特徴とする電力変換器の制御方法を採用
したものである
【0008】第1の方法を含む第2の方法として、各イ
ンバータの出力電流の偏差の算出値をその大きさに応じ
たインピーダンス相当の値に変換し、変換されたインピ
ーダンス相当の値と各インバータの出力電流の検出値と
を乗算して各電圧補正値を生成することを特徴とする電
力変換器の制御方法を採用したものである。
【0009】第の方法として、2台のインバータをそ
れぞれフィルタ回路を介して並列に接続し、各インバー
タの出力電力を各インバータ共通の負荷に供給するに際
して、各インバータの出力電流と出力電圧の瞬時値をそ
れぞれ検出し、各出力電流の検出値を比較してインバー
タ間の出力電流の偏差をインバータ毎に算出し、各出力
電圧の検出値を比較してインバータ間の出力電圧の偏差
をインバータ毎に算出し、算出した各出力電流の偏差を
各インバータの出力電流ベクトルに同相の同相成分と該
出力電流ベクトルに直交する直交成分とに分解し、算出
した各出力電圧の偏差を各インバータの出力電圧ベクト
ルに同相の同相成分と該出力電圧ベクトルに直交する直
交成分とに分解し、前記出力電流ベクトルに同相の同相
成分と前記出力電圧ベクトルに同相の同相成分に応じて
振幅制御成分を決定し、前記出力電流ベクトルに直交す
る直交成分と前記出力電圧ベクトルに直交する直交成分
に応じて周波数制御成分を決定し、前記決定された振幅
制御成分と前記決定された周波数制御成分に従って各イ
ンバータの出力電圧波形を規定するための出力電圧波形
指令を生成し、前記算出された各インバータの出力電流
の偏差の算出値を入力してこの算出値の大きさに比例し
電圧補正値をインバータ毎に瞬時値で生成し、各イン
バータに対する出力電圧波形指令を各電圧補正値で補正
し、補正された各出力電圧波形指令と各インバータの出
力電圧検出値との偏差を零に抑制するための最終出力電
圧波形指令を生成し、各最終出力電圧波形指令に従って
各インバータの出力電圧を個別に制御することを特徴と
する電力変換器の制御方法を採用したものである。
【0010】第3の方法を含む第の方法として、各イ
ンバータは、両インバータ間の出力電流の瞬時値の偏差
に比例した電圧補正値を生成することを特徴とする電力
変換器の制御方法を採用したものである。
【0011】第1の装置として、2台のインバータがそ
れぞれフィルタ回路を介して並列に接続され、各フィル
タ回路の出力側がスイッチ回路を介して各インバータ共
通の負荷に接続されているものにおいて、各インバータ
の出力電流を瞬時値で検出する複数の出力電流検出手段
と、各インバータの出力電圧を瞬時値で検出する複数の
出力電圧検出手段と、各出力電流検出手段の検出値から
両インバータ間の出力電流の偏差をインバータ毎に算出
する複数の出力電流偏差算出手段と、各出力電圧検出手
段の検出値から両インバータ間の出力電圧の偏差をイン
バータ毎に算出する複数の出力電圧偏差算出手段と、各
出力電流偏差算出手段の算出値と各出力電圧偏差算出手
段の算出値とを入力して各インバータの出力電圧波形を
規定するための出力電圧波形指令を生成する複数の出力
電圧波形指令生成手段と、各出力電流検出手段の検出値
と各出力電流偏差算出手段の算出値を入力して各インバ
ータの出力電流の偏差の大きさと各インバータの出力電
流の瞬時値に比例した電圧補正値をインバータ毎に瞬時
値で生成する複数の電圧補正値生成手段と、各出力電圧
波形指令生成手段の生成による出力電圧指令を各電圧補
正値生成手段の生成による出力電圧補正値でそれぞれ個
別に補正する複数の補正手段と、各補正手段により補正
された出力電圧波形指令と各出力電圧検出手段の検出値
との偏差を零に抑制するための最終出力電圧波形指令を
生成する複数の最終出力電圧波形指令生成手段と、各最
終出力電圧波形指令生成手段の生成による各最終出力電
圧波形指令に従って各インバータの出力電圧を個別に制
御する複数の制御手段とを備え、前記複数の出力電圧波
形指令生成手段は、前記算出した各出力電流の偏差を各
インバータの出力電流ベクトルに同相の同相成分と該出
力電流ベクトルに直交する直交成分とに分解し、前記算
出した各出力電圧の偏差を各インバータの出力電圧ベク
トルに同相の同相成分と該出力電圧ベクトルに直交する
直交成分とに分解し、前記出力電流ベクトルに同相の同
相成分と前記出力電圧ベクトルに同相の同相成分に応じ
て振幅制御成分を決定し、前記出力電流ベクトルに直交
する直交成分と前記出力電圧ベクトルに直交する 直交成
分に応じて周波数制御成分を決定し、前記決定された振
幅制御成分と前記決定された周波数制御成分に従って各
インバータの出力電圧波形を規定するための出力電圧波
形指令を生成してなることを特徴とする電力変換器の制
御装置を公正したものである。
【0012】第2の装置として、2台のインバータがそ
れぞれフィルタ回路を介して並列に接続され、各フィル
タ回路の出力側がスイッチ回路を介して各インバータ共
通の負荷に接続されているものにおいて、各インバータ
の出力電流を瞬時値で検出する複数の出力電流検出手段
と、各インバータの出力電圧を瞬時値で検出する複数の
出力電圧検出手段と、各出力電流検出手段の検出値から
両インバータ間の出力電流の偏差をインバータ毎に算出
する複数の出力電流偏差算出手段と、各出力電圧検出手
段の検出値から両インバータ間の出力電圧の偏差をイン
バータ毎に算出する複数の出力電圧偏差算出手段と、各
出力電流偏差算出手段の算出値と各出力電圧偏差算出手
段の算出値とを入力して各インバータの出力電圧波形を
規定するための出力電圧波形指令を生成する複数の出力
電圧波形指令生成手段と、各出力電流偏差算出手段の算
出値を入力してこの算出値の大きさに比例した電圧補正
値をインバータ毎に瞬時値で生成する複数の電圧補正値
生成手段と、各出力電圧波形指令生成手段の生成による
出力電圧指令を各電圧補正値生成手段の生成による出力
電圧補正値でそれぞれ個別に補正する複数の補正手段
と、各補正手段により補正された出力電圧波形指令と各
出力電圧検出手段の検出値との偏差を零に抑制するため
の最終出力電圧波形指令を生成する複数の最終出力電圧
波形指令生成手段と、各最終出力電圧波形指令生成手段
の生成による各最終出力電圧波形指令に従って各インバ
ータの出力電圧を個別に制御する複数の制御手段とを備
え、前記複数の出力電圧波形指令生成手段は、前記算出
した各出力電流の偏差を各インバータの出力電流ベクト
ルに同相の同相成分と該出力電流ベクトルに直交する直
交成分とに分解し、前記算出した各出力電圧の偏差を各
インバータの出力電圧ベクトルに同相の同相成分と該出
力電圧ベクトルに直交する直交成分とに分解し、前記出
力電流ベクトルに同相の同相成分と前記出力電圧ベクト
ルに同相の同相成分に応じて振幅制御成分を決定し、前
記出力電流ベクトルに直交する直交成分と前記出力電圧
ベクトルに直交する直交成分に応じて周波数制御成分を
決定し、前記決定された振幅制御成分と前記決定された
周波数制御成分に従って各インバータの出力電圧波形を
規定するための出力電圧波形指令を生成してなることを
特徴とする電力変換器の制御装置を構成したものであ
る。
【0013】第1の装置を含む第3の装置として、各電
圧補正値生成手段は、各出力電流偏差算出手段の算出値
を両インバータ間の出力電流の偏差に応じたインピーダ
ンス相当の値に変換する変換手段と、変換手段の出力と
各出力電流検出手段の検出値とを乗算して電圧補正値を
生成する乗算手段とを備えていることを特徴とする電力
変換器の制御装置を構成したものである。
【0014】
【作用】前記した手段によれば、電力変換器として2台
のインバータが並列運転されると、各インバータの出力
電流と出力電圧がそれぞれ瞬時値で検出され、各出力電
流の検出値が比較されてインバータ間の出力電流の偏差
がインバータ毎に求められる。また各出力電圧の検出値
が比較されてインバータ間の出力電圧の偏差がインバー
タ毎に求められる。そして各出力電流の偏差が各インバ
ータの出力電流ベクトルに同相の同相成分と該出力電流
ベクトルに直交する直交成分とに分解され、各出力電圧
の偏差が各インバータの出力電圧ベクトルに同相の同相
成分と該出力電圧ベクトルに直交する直交成分とに分解
され、前記出力電流ベクトルに同相の同相成分と前記出
力電圧ベクトルに同相の同相成分に応じて振幅制御成分
が決定され、前記出力電流ベクトルに直交する直交成分
と前記出力電圧ベクトルに直交する直交成分に応じて周
波数制御成分が決定され、前記決定された振幅制御成分
と前記決定された周波数制御成分に従って各インバータ
の出力電圧波形を規定するための出力電圧波形指令が生
成され、各インバータの出力電流の検出値と各インバー
タの出力電流の偏差の算出値を入力して各インバータの
出力電流の偏差の大きさと各インバータの出力電流の瞬
時値に比例した電圧補正値がインバータ毎に瞬時値で
成される。その後各インバータに対する出力電圧波形指
令が各電圧補正値で補正され、補正された各出力電圧波
形指令が各インバータの出力電圧検出値で補正されて各
インバータに対する最終出力電圧波形指令が生成され
る。そして各最終出力電圧波形指令に従って各インバー
タの出力電圧が個別に制御される。この場合各電圧補正
値は各インバータの出力電圧が互いに近づく方向の値に
決定され、インバータ間に横流が流れるのが抑制され
る。この場合、各インバータの出力電流と出力電圧が瞬
時値で検出され、この瞬時値を基に電圧補正値生成
れると共に最終電圧波形指令生成されるので、出力電
圧の瞬時値をフィードバックして出力電圧波形を制御す
る高周波PWMインバータを用いたときに、インバータ
間の出力電圧に極く僅かな位相差あるいは振幅値が生じ
ても、インバータ間に横流が流れるのを抑制することが
できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0016】図1において、電力変換装置1,2は電源
システムを構成する要素として、スイッチ3,4を介し
て並列接続されていると共にスイッチ3,4を介して負
荷5に接続されている。
【0017】電力変換装置1,2はそれぞれ直流電源1
a,2a、高周波PWMインバータ1b,2b、フィル
タリアクトル1c,2c、コンデンサ1d,2d、制御
回路1e,2eを備えて構成されている。直流電源1
a,2aはそれぞれインバータ1b,2bの入力側に接
続されており、フィルタリアクトル1c,2c、フィル
タコンデンサ1d,2dはフィルタ回路としてインバー
タ1b,2bの出力側に接続されている。そしてフィル
タ回路の出力電流及び出力電圧が制御回路1e,2eで
監視され、制御回路1e,2eからの指令に従って各イ
ンバータ1b,2bの出力電圧が制御されるようになっ
ている。
【0018】制御回路1e,2eはそれぞれ電圧波形制
御回路10,20、加算器11,12,21,22、並
列運転制御回路13,23、電圧補正回路14,24、
電圧検出器15,25、電流検出器16,26、加算器
17,18,27,28を備えて構成されている。な
お、制御回路1e,2eは同一のもので構成されている
ため、以下、制御回路1eについてその具体的な構成に
ついて説明する。
【0019】電圧検出器15はフィルタ回路の出力電圧
V1を検出する出力電圧検出手段として構成されてお
り、検出電圧が加算器11,18,28に供給されてい
る。電流検出器16はフィルタ回路の出力電流i1を検
出する出力電流検出手段として構成されており、検出電
流が電圧補正回路14、加算器17,27に供給されて
いる。加算器17は電流検出器16の検出電流と電流検
出器26の検出電流i2との電流偏差εiを算出する出
力電流偏差算出手段として構成されており、電流偏差ε
iの信号が電圧補正回路14と並列運転制御回路13に
供給されている。加算器18は、電圧検出器15の検出
電圧V1と電圧検出器25の検出電圧V2との電圧偏差
εvを算出する出力電圧偏差算出手段として構成されて
おり、電圧偏差εvの信号が並列運転制御回路13に供
給されている。並列運転制御回路13は電流偏差εiと
電圧偏差εvを基にインバータ1bが出力すべき正弦波
電圧の周波数と振幅を規定するための出力電圧波形指令
Vr1を生成する出力電圧波形指令生成手段として構成
されている。この並列運転制御回路13は、スイッチ
3,4が投入される前に各インバータ1b,2bの出力
電圧を同期させるために設けられている。すなわち、ス
イッチ3,4が投入される以前は、各インバータ1b,
2bが互いに独立した状態で運転されており、そのまま
ではスイッチ3,4が投入されたときに各インバータ1
b,2bの出力電圧を同期させることができないため、
スイッチ3,4が投入される前に各インバータ1b,2
bの出力電圧を同期させるようになっている。例えば、
図2に示すように、インバータ1bの出力電圧V1とイ
ンバータ2bの出力電圧V2との間に位相差及び振幅差
があるときには、電圧偏差εvが並列運転制御回路13
に入力される。電圧偏差εvが並列運転制御回路13に
入力されると、この電圧偏差εvは出力電圧V1と同相
のx成分εvxと90°位相の異なるy成分εvyにベ
クトル分解される。そしてx成分εvxとy成分εvy
の値に応じて、出力電圧波形指令の振幅と周波数が決定
される。この場合、座標軸の正方向を図2のように取る
と、x成分が正のときは振幅が減少し、負のときは増加
することになる。またy成分が正のときは周波数が減少
して位相が遅れ、負のときは周波数が増加して位相が進
むことになる。このためインバータ1bの場合はx成分
εvxが正、y成分εvyが負であるから振幅が小さく
なって周波数が高くなることになる。
【0020】一方、インバータ2bの場合は、電圧偏差
εvの位相がインバータ1bとは180°位相が異なる
ため、x成分εvxが負、y成分εvyが正となり、振
幅が大きくなると共に周波数が低くなる。この結果イン
バータ1b,2bの出力電圧V1,V2が互いに近づき
出力電圧V1,V2の位相と振幅が一致することにな
る。
【0021】次に、インバータ1b,2bの出力電圧の
同期が取れたあとスイッチ3,4が投入されると、出力
電圧V1,V2の電圧差はほとんど検出できない程小さ
くなるため、出力電流i1、i2の電流偏差εiに従っ
た電流分担制御が行なわれる。ここで、図3に示すよう
に、出力電流i1とi2との間に位相差及び振幅差があ
ると、この偏差に応じた電流分担制御が行なわれる。す
なわち、電流偏差εiは、出力電圧V1,V2の偏差に
対してインバータ間のインピーダンス角分遅れた位相と
なる。このため並列運転制御回路13では、電流偏差ε
iを電圧偏差εvと位相が一致するようにインバータ間
のインピーダンス角分位相変換を行なったあと、電圧偏
差εvをベクトル分解したときと同様に、位相変換され
た電流偏差εiを振幅制御成分と周波数制御成分にベク
トル分解して出力電圧波形指令の振幅と周波数を制御す
る。これにより出力電流i1とi2の位相と振幅が一致
することになる。
【0022】しかし、インバータ1bに高周波PWMイ
ンバータを用いた場合には、インバータ1bの出力イン
ピーダンスが等価的に小さくなり、電圧偏差εvに対す
る横流の要因が増大するため、並列運転制御回路13の
電流分担制御では横流の発生を充分に抑制することがで
きない。そこで、本実施例では、電圧補正回路14で生
成された電圧補正値ΔV1によって出力電圧波形指令V
r1を補正することとしている。以下、電圧補正回路1
4の具体的な構成について説明する。
【0023】電圧補正回路14は絶対値回路41、乗算
器42、ゲインアンプ43を備えて構成されている。絶
対値回路41は電流偏差εiの絶対値に応じた信号をイ
ンピーダンスに相当する信号として乗算器42へ出力す
るようになっている。乗算器42は出力電流iと絶対値
回路41の出力信号とを乗算し、乗算した信号をゲイン
アンプ43へ出力するようになっている。ゲインアンプ
43に入力された信号はゲインアンプ43で重み付けさ
れて電圧補正値を示す電圧補正量ΔVの信号に変換され
る。この電圧補正量ΔVは瞬時値として生成され、その
極性は出力電流iの極性によって決定される。
【0024】電圧補正回路14から電流偏差εiの大き
さと出力電流iの大きさに比例した電圧補正量ΔVの信
号が加算器12に入力されると、出力電圧波形指令Vr
1が電圧補正量ΔVで補正され、加算器12からは補正
された出力電圧波形指令Vr1*が出力される。すなわ
ち電圧補正回路14は電圧補正値生成手段を構成し、加
算器12は補正手段を構成するようになっている。そし
て補正された出力電圧波形指令Vr1*が加算器11に
入力されると、この出力電圧波形指令Vr1*は電圧検
出器15の検出電圧V1によって補正され、算出器11
からは最終出力電圧波形指令が出力される。この最終出
力電圧波形指令は電圧検出器15の検出電圧V1と補正
された出力電圧波形指令Vr1*との偏差を零に抑制す
るための指令として生成される。すなわち加算器11は
最終出力電圧波形指令生成手段として構成されている。
最終出力電圧波形指令が電圧波形制御回路10に入力さ
れると、電圧波形制御回路10からは、最終出力電圧波
形指令に従ったPWM信号が出力され、このPWM信号
に従ってインバータ1bの出力電圧が制御される。すな
わち電圧波形制御回路10は制御手段として構成されて
いる。
【0025】上記構成において、スイッチ3,4を投入
した際に、図5に示すように、インバータ1bの出力電
圧V1がインバータ2bの出力電圧V2よりも高く、イ
ンバータ1bからインバータ2bに横流が流れたときに
は、電圧補正回路14,24において出力電流iと電流
偏差εiの大きさに比例した電圧補正量ΔVが生成され
る。このとき出力電圧波形指令Vr1は出力電圧波形指
令Vr2より大きいため、電圧補正量ΔV1は電圧補正
量ΔV2よりも大きな値として生成される。そして各出
力電圧波形指令Vr1,Vr2が電圧補正量ΔV1,Δ
V2で補正され、補正された出力電圧波形指令Vr1
*,Vr2*が生成される。そして各補正された出力電
圧波形指令Vr1*,Vr2*が出力電圧V1,V2に
よって補正されて最終出力電圧波形指令に変換される
と、各インバータ1b,2bの出力電圧が最終出力電圧
波形指令に従って制御される。この場合、出力電流i1
は分担すべき電流よりも横流分だけ大きく、出力電流i
2は横流分だけ小さいため、電圧補正量ΔV1,ΔV2
は横流に比例した差がある。このため横流が流れている
間は、ΔV1の方がΔV2よりも大きく、最終的には各
補正された出力電圧波形指令Vr1*,Vr2*が破線
で示される値に収束される。これにより横流の要因とな
る電圧偏差εvが低減され、横流の発生が抑制されるこ
とになる。
【0026】このように、本実施例によれば、インバー
タ1bとして高周波PWMインバータを用い、インバー
タ1bの出力電圧の瞬時値をフィードバックして出力電
圧波形を制御したときに、インバータ1bの出力インピ
ーダンスが等価的に極めて小さくなり、インバータ間の
出力電圧に位相差あるいは振幅差が生じても、横流が発
生するのを抑制することができる。
【0027】次に、本発明の他の実施例を図6に従って
説明する。
【0028】本実施例は、図1に示す電圧補正回路1
4,24の代わりに、電圧補正回路19,29を設けた
ものであり、他の構成は図1のものと同様であるので、
図1のものと同一のものには同一符号を付してそれらの
説明は省略する。
【0029】電圧補正回路19,29は、図7に示すよ
うにゲインアンプ44を備えて構成されており、電流偏
差εiに重み付けを行なって電圧補正量ΔVを生成する
ようになっている。この電圧補正量ΔV1,ΔV2は、
電流偏差εiの値により、一方の極性が+のときには他
の極性が−となる。
【0030】図6において、スイッチ3,4を投入した
ときに、電圧V1が電圧V2よりも大きく、インバータ
1bからインバータ2bへ横流が流れた場合には、図8
に示すように、タイミングt1の時点から電圧補正制御
が開始される。すなわち、出力電流i1と出力電流i2
との間に電流偏差εiが生じると、電圧補正回路19,
29からは、電流偏差εiに比例した電圧補正量ΔV
1,ΔV2が出力される。そして各電圧補正量ΔV1,
ΔV2によって出力電圧波形指令Vr1,Vr2が補正
されると、補正された出力電圧波形指令Vr1*,Vr
2*が生成される。そして各補正された出力電圧波形指
令Vr1*,Vr2*が出力電圧V1,V2で補正され
て最終出力電圧波形指令に変換されると、この最終出力
電圧波形指令に従ってインバータ1b,2bの出力電圧
が制御される。このとき各インバータ1b,2bで検出
された電流偏差εiは極性が異なるので、電圧補正量Δ
V1,ΔV2は大きさが等しく極性が逆となる。このた
め出力電圧波形指令Vr1は出力電圧を低下させる方向
に補正され、出力電圧波形指令Vr2は出力電圧を増加
させる方向に補正される。従って、最終的には補正され
た出力電圧波形指令Vr1*,Vr2*が互いに近づく
方向に制御され、図8の破線で示されるような値に収束
する。これにより横流を流す要因となる電圧偏差εvを
低減し、横流の発生を抑制することができる。
【0031】本実施例においても、前記実施例と同様
に、インバータ1b,2bに高周波PWMインバータを
用いたときに、インバータ間の出力電圧に位相差あるい
は振幅差が生じても、横流が発生するのを抑制すること
ができる。
【0032】また前記各実施例においては、インバータ
として2台並列接続したものについて述べたが、インバ
ータを3台以上並列接続したときでも前記各実施例と同
様に本発明を適用することができる。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電力変換器間の出力電流の瞬時値に応じた電圧補正値に
従って出力電圧波形指令を補正するようにしたため、電
力変換器間の出力電圧に位相差あるいは振幅差が生じて
も、各電力変換器の出力電圧を互いに近づける方向に制
御することができ、電力変換器間に横流が流れるのを抑
制することができ、横流から電力変換器を保護すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す全体構成図である。
【図2】並列運転制御回路の電圧同期動作を説明するた
めの動作説明図である。
【図3】並列運転制御回路の電流分担動作を説明するた
めの動作説明図である。
【図4】電圧補正回路の具体的構成図である。
【図5】電圧補正回路の動作説明図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す全体構成図である。
【図7】電圧補正回路の構成図である。
【図8】電圧補正回路の動作説明図である。
【符号の説明】
1,2 電力変換装置 1b,2b インバータ 1c,2c フィルタリアクトル 1d,2d フィルタコンデンサ 1e,2e 制御回路 10,20 電圧波形制御回路 11,12,21,22 加算器 13,23 並列運転制御回路 14,24 電圧補正回路 15,25 電圧検出器 16,26 電流検出器 17,18,27,28 加算器
フロントページの続き (72)発明者 白濱 秀文 茨城県日立市幸町三丁目1番1号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (56)参考文献 特開 平4−190633(JP,A) 特開 平4−217872(JP,A) 特開 平5−292751(JP,A) 特開 平3−128626(JP,A) 特開 平4−312324(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/48

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 2台のインバータをそれぞれフィルタ回
    路を介して並列に接続し、各インバータの出力電力を各
    インバータ共通の負荷に供給するに際して、各インバー
    タの出力電流と出力電圧の瞬時値をそれぞれ検出し、各
    出力電流の検出値を比較してインバータ間の出力電流の
    偏差をインバータ毎に算出し、各出力電圧の検出値を比
    較してインバータ間の出力電圧の偏差をインバータ毎に
    算出し、算出した各出力電流の偏差を各インバータの出
    力電流ベクトルに同相の同相成分と該出力電流ベクトル
    に直交する直交成分とに分解し、算出した各出力電圧の
    偏差を各インバータの出力電圧ベクトルに同相の同相成
    分と該出力電圧ベクトルに直交する直交成分とに分解
    し、前記出力電流ベクトルに同相の同相成分と前記出力
    電圧ベクトルに同相の同相成分に応じて振幅制御成分を
    決定し、前記出力電流ベクトルに直交する直交成分と前
    記出力電圧ベクトルに直交する直交成分に応じて周波数
    制御成分を決定し、前記決定された振幅制御成分と前記
    決定された周波数制御成分に従って各インバータの出力
    電圧波形を規定するための出力電圧波形指令を生成し、
    各インバータの出力電流の検出値と各インバータの出力
    電流の偏差の算出値を入力して各インバータの出力電流
    の偏差の大きさと各インバータの出力電流の瞬時値に比
    例した電圧補正値をインバータ毎に瞬時値で生成し、各
    インバータに対する出力電圧波形指令を各電圧補正値で
    補正し、補正された各出力電圧波形指令と各インバータ
    の出力電圧検出値との偏差を零に抑制するための最終出
    力電圧波形指令を生成し、各最終出力電圧波形指令に従
    って各インバータの出力電圧を個別に制御することを特
    徴とする電力変換器の制御方法。
  2. 【請求項2】 各インバータの出力電流の偏差の算出値
    をその大きさに応じたインピーダンス相当の値に変換
    し、変換されたインピーダンス相当の値と各インバータ
    の出力電流の検出値とを乗算して各電圧補正値を生成す
    ることを特徴とする請求項記載の電力変換器の制御方
    法。
  3. 【請求項3】 2台のインバータをそれぞれフィルタ回
    路を介して並列に接続し、各インバータの出力電力を各
    インバータ共通の負荷に供給するに際して、各インバー
    タの出力電流と出力電圧の瞬時値をそれぞれ検出し、各
    出力電流の検出値を比較してインバータ間の出力電流の
    偏差をインバータ毎に算出し、各出力電圧の検出値を比
    較してインバータ間の出力電圧の偏差をインバータ毎に
    算出し、算出した各出力電流の偏差を各インバータの出
    力電流ベクトルに同相の同相成分と該出力電流ベクトル
    に直交する直交成分とに分解し、算出した各出力電圧の
    偏差を各インバータの出力電圧ベクトルに同相の同相成
    分と該出力電圧ベクトルに直交する直交成分とに分解
    し、前記出力電流ベクトルに同相の同相成分と前記出力
    電圧ベクトルに同相の同相成分に応じて振幅制御成分を
    決定し、前記出力電流ベクトルに直交する直交成分と前
    記出力電圧ベクトルに直交する直交成分に応じて周波数
    制御成分を決定し、前記決定された振幅制御成分と前記
    決定された周波数制御成分に従って各インバータの出力
    電圧波形を規定するための出力電圧波形指令を生成し、
    前記算出された各インバータの出力電流の偏差の算出値
    を入力してこの算出値の大きさに比例した電圧補正値を
    インバータ毎に瞬時値で生成し、各インバータに対する
    出力電圧波形指令を各電圧補正値で補正し、補正された
    各出力電圧波形指令と各インバータの出力電圧検出値と
    の偏差を零に抑制するための最終出力電圧波形指令を生
    成し、各最終出力電圧波形指令に従って各インバータの
    出力電圧を個別に制御することを特徴とする電力変換器
    の制御方法。
  4. 【請求項4】 各インバータは、両インバータ間の出力
    電流の瞬時値の偏差に比例した電圧補正値を生成する
    とを特徴とする請求項記載の電力変換器の制御方法。
  5. 【請求項5】 2台のインバータがそれぞれフィルタ回
    路を介して並列に接続され、各フィルタ回路の出力側が
    スイッチ回路を介して各インバータ共通の負荷に接続さ
    れているものにおいて、 各インバータの出力電流を瞬時値で検出する複数の出力
    電流検出手段と、各インバータの出力電圧を瞬時値で
    出する複数の出力電圧検出手段と、各出力電流検出手段
    の検出値から両インバータ間の出力電流の偏差をインバ
    ータ毎に算出する複数の出力電流偏差算出手段と、各出
    力電圧検出手段の検出値から両インバータ間の出力電圧
    の偏差をインバータ毎に算出する複数の出力電圧偏差算
    出手段と、各出力電流偏差算出手段の算出値と各出力電
    圧偏差算出手段の算出値とを入力し 各インバータの出
    力電圧波形を規定するための出力電圧波形指令を生成す
    る複数の出力電圧波形指令生成手段と、各出力電流検出
    手段の検出値と各出力電流偏差算出手段の算出値を入力
    して各インバータの出力電流の偏差の大きさと各インバ
    ータの出力電流の瞬時値に比例した電圧補正値をインバ
    ータ毎に瞬時値で生成する複数の電圧補正値生成手段
    と、各出力電圧波形指令生成手段の生成による出力電圧
    指令を各電圧補正値生成手段の生成による出力電圧補正
    値でそれぞれ個別に補正する複数の補正手段と、各補正
    手段により補正された出力電圧波形指令と各出力電圧検
    出手段の検出値との偏差を零に抑制するための最終出力
    電圧波形指令を生成する複数の最終出力電圧波形指令生
    成手段と、各最終出力電圧波形指令生成手段の生成によ
    る各最終出力電圧波形指令に従って各インバータの出力
    電圧を個別に制御する複数の制御手段とを備え、前記複
    数の出力電圧波形指令生成手段は、前記算出した各出力
    電流の偏差を各インバータの出力電流ベクトルに同相の
    同相成分と該出力電流ベクトルに直交する直交成分とに
    分解し、前記算出した各出力電圧の偏差を各インバータ
    の出力電圧ベクトルに同相の同相成分と該出力電圧ベク
    トルに直交する直交成分とに分解し、前記出力電流ベク
    トルに同相の同相成分と前記出力電圧ベクトルに同相の
    同相成分に応じて振幅制御成分を決定し、前記出力電流
    ベクトルに直交する直交成分と前記出力電圧ベクトルに
    直交する直交成分に応じて周波数制御成分を決定し、前
    記決定された振幅制御成分と前記決定された周波数制御
    成分に従って各インバータの出力電圧波形を規定するた
    めの出力電圧波形指令を生成してなることを特徴とする
    電力変換器の制御装置。
  6. 【請求項6】 2台のインバータがそれぞれフィルタ回
    路を介して並列に接続され、各フィルタ回路の出力側が
    スイッチ回路を介して各インバータ共通の負荷に接続さ
    れているものにおいて、 各インバータの出力電流を瞬時値で検出する複数の出力
    電流検出手段と、各インバータの出力電圧を瞬時値で
    出する複数の出力電圧検出手段と、各出力電流検出手段
    の検出値から両インバータ間の出力電流の偏差をインバ
    ータ毎に算出する複数の出力電流偏差算出手段と、各出
    力電圧検出手段の検出値から両インバータ間の出力電圧
    の偏差をインバータ毎に算出する複数の出力電圧偏差算
    出手段と、各出力電流偏差算出手段の算出値と各出力電
    圧偏差算出手段の算出値とを入力 して各インバータの出
    力電圧波形を規定するための出力電圧波形指令を生成す
    る複数の出力電圧波形指令生成手段と、各出力電流偏差
    算出手段の算出値を入力してこの算出値の大きさに比例
    した電圧補正値をインバータ毎に瞬時値で生成する複数
    の電圧補正値生成手段と、各出力電圧波形指令生成手段
    の生成による出力電圧指令を各電圧補正値生成手段の生
    成による出力電圧補正値でそれぞれ個別に補正する複数
    の補正手段と、各補正手段により補正された出力電圧波
    形指令と各出力電圧検出手段の検出値との偏差を零に抑
    制するための最終出力電圧波形指令を生成する複数の最
    終出力電圧波形指令生成手段と、各最終出力電圧波形指
    令生成手段の生成による各最終出力電圧波形指令に従っ
    て各インバータの出力電圧を個別に制御する複数の制御
    手段とを備え、前記複数の出力電圧波形指令生成手段
    は、前記算出した各出力電流の偏差を各インバータの出
    力電流ベクトルに同相の同相成分と該出力電流ベクトル
    に直交する直交成分とに分解し、前記算出した各出力電
    圧の偏差を各インバータの出力電圧ベクトルに同相の同
    相成分と該出力電圧ベクトルに直交する直交成分とに分
    解し、前記出力電流ベクトルに同相の同相成分と前記出
    力電圧ベクトルに同相の同相成分に応じて振幅制御成分
    を決定し、前記出力電流ベクトルに直交する直交成分と
    前記出力電圧ベクトルに直交する直交成分に応じて周波
    数制御成分を決定し、前記決定された振幅制御成分と前
    記決定された周波数制御成分に従って各インバータの出
    力電圧波形を規定するための出力電圧波形指令を生成し
    てなることを特徴とする電力変換器の制御装置。
  7. 【請求項7】 各電圧補正値生成手段は、各出力電流偏
    差算出手段の算出値を両インバータ間の出力電流の偏差
    に応じたインピーダンス相当の値に変換する変換手段
    と、変換手段の出力と各出力電流検出手段の検出値とを
    乗算して電圧補正値を生成する乗算手段とを備えている
    ことを特徴とする請求項記載の電力変換器の制御装
    置。
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