JP3127019U - 岩盤浴用ベッド - Google Patents

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芳樹 山下
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Abstract

【課題】ベッドに仰臥する利用者に遠赤外線を放射し、更にはサウナの作用とともに芳香をもたらし、美容、健康とともに、精神面の安定等の作用、効果も期待される岩盤浴用ベッドを提供する。
【解決手段】本考案の岩盤浴用ベッド1は、枠体11と、枠体の一端側に設けられた頭部載置台111と、枠体の一端側と対向する他端側とに設けられた脚体12と、枠体の内側に配設され、且つ一部に多数の開孔が設けられたベッド基板と、ベッド基板の開孔が設けられていない部分の上面の少なくとも一部に配設された面状発熱体と、面状発熱体の表面とベッド基板の上面の面状発熱体が配設されていない他部とに敷設され、且つ網状体に多数の遠赤外線放射片が収納されてなる複数の遠赤外線放射片収納体15と、を備える。
【選択図】図3

Description

本考案は、岩盤浴用ベッドに関する。更に詳しくは、本考案は、ベッドに仰臥する利用者に遠赤外線を放射し、更にはサウナの作用とともに芳香をもたらし、美容、健康とともに、精神面の安定等の作用、効果も期待される岩盤浴用ベッドに関する。
近年、湯浴、サウナ等の他に岩盤浴が普及し、美容、健康等を目的として利用者が増加する傾向にある。この岩盤浴には、例えば、天然鉱石及び各種セラミック等の遠赤外線を放射する材料、又はこの遠赤外線放射材料に他の物質を配合してなる混合材料等を用いて成形されたタイル状、敷石状等の成形体を敷きつめて形成されたベッドが用いられることが多い。また、ベッドの寸法に成形された成形体が用いられることもある。更に、遠赤外線放射の他に、電気石等から発生するマイナスイオンにより発汗作用等を促す岩盤浴も提供されている。
より具体的には、床暖房システム上にトルマリン鉱石をモルタル等で固めて形成したベッドを有する岩盤浴用ベッドが知られている(例えば、特許文献1参照。)。また、熱源部と、この熱源部によって加熱される蒸気熱発生部と、発生する蒸気熱を熱伝導する多孔質岩盤とからなる岩盤浴用装置が知られている。更に、この岩盤浴用装置では、温泉水を用いることにより、ミネラル及び薬効成分等による温熱治療効果なども得られると説明されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2004−130047号公報 特開2006−25859号公報
しかし、上記の特許文献1、2に記載された岩盤浴用ベッドでは、ベッドは平坦で、且つ固く、感触のよいものではない。また、芳香による精神面の安定等の作用、効果は何ら考慮されていない。更に、サウナとしての作用、効果、及び保温等の面での更なる改良等も必要とされている。
本考案は、上記の従来の状況に鑑みてなされたものであり、ベッドに仰臥する利用者に遠赤外線を放射し、更にはサウナの作用とともに芳香をもたらし、美容、健康とともに、精神面の安定等の作用、効果も期待される岩盤浴用ベッドを提供することを目的とする。
本考案は以下のとおりである。
1.枠体と、該枠体の一端側に設けられた頭部載置台と、該枠体の上記一端側と該一端側に対向する他端側とに設けられた脚体と、該枠体の内側に配設され、且つ一部に多数の開孔が設けられたベッド基板と、該ベッド基板の該開孔が設けられていない部分の上面の少なくとも一部に配設された面状発熱体と、該面状発熱体の表面と該ベッド基板の該上面の面状発熱体が配設されていない他部とに敷設され、且つ網状体に多数の遠赤外線放射片が収納されてなる複数の遠赤外線放射片収納体と、を備えることを特徴とする岩盤浴用ベッド。
2.上記ベッド基板は、上記枠体の内側面と上記頭部載置台の側面とに囲まれて配設されている上記1.に記載の岩盤浴用ベッド。
3.上記遠赤外線放射片収納体が敷設された部分を覆うドームが配設された上記2.に記載の岩盤浴用ベッド。
4.上記ドームは、上記頭部載置台側の頭部載置台側ドーム部と、上記枠体の上記他端側の他端側ドーム部とに分割されており、該頭部載置台側ドーム部は該他端側ドーム部の方向へと移動可能である上記3.に記載の岩盤浴用ベッド。
5.上記頭部載置台側ドーム部の内径が、上記他端側ドーム部の外径より最大で15mm大きい上記4.に記載の岩盤浴用ベッド。
6.上記ベッド基板の下方に水蒸気供給手段を有し、且つ上記枠体の下面のうちの上記頭部載置台の下面を除く部分と、該水蒸気供給手段が収納された水蒸気供給手段収納部の上面との間に蒸気散逸防止用フードが配設された上記5.に記載の岩盤浴用ベッド。
7.上記ベッド基板の下方に更に芳香供給手段を有する上記6.に記載の岩盤浴用ベッド。
8.上記枠体の上面に溝が設けられ、又は該枠体の上縁部に上面に溝が設けられた溝部材が取り付けられ、該溝に上記頭部載置台側ドーム部の幅方向の両端部が嵌め込まれている上記7.に記載の岩盤浴用ベッド。
9.上記ベッド基板が、上記枠体の内側面の間、又は該枠体の該内側面と上記頭部載置台の側面との間、に架け渡された支持部材により支持されている上記7.又は8.に記載の岩盤浴用ベッド。
10.上記網状体が合成樹脂製である上記7.乃至9.のうちのいずれか1項に記載の岩盤浴用ベッド。
11.上記遠赤外線放射片が球状体であり、該球状体の寸法が5〜20mmである上記10.に記載の岩盤浴用ベッド。
12.上記開孔の寸法が2〜50mmであり、且つ該開孔の合計面積の、上記面状発熱体が配設されていない部分の合計面積に対する割合が20〜70%である上記11.に記載の岩盤浴用ベッド。
13.上記頭部載置台側ドーム部の上記枠体の上記一端側の方向の端部に開閉可能なカバー部材が取着された上記12.に記載の岩盤浴用ベッド。
14.上記ドームは内部に断熱材が充填された二重壁構造である上記13.に記載の岩盤浴用ベッド。
15.上記頭部載置台側ドーム部及び上記他端側ドーム部の各々の内面に面状発熱体が配設された上記14.に記載の岩盤浴用ベッド。
16.上記ドームは、上記他端側ドーム部の上記枠体の上記他端側の方向の端部を支軸として上方に回転可能な上記15.に記載の岩盤浴用ベッド。
17.上記他端側ドーム部の上記枠体の上記他端側の方向の端部に開閉可能な蓋体が取着された上記15.又は16.に記載の岩盤浴用ベッド。
18.上記水蒸気供給手段は、加熱水用容器と、複数の開口部を有し、且つ該加熱水用容器の上面を覆うための蓋体と、該加熱水用容器を加熱するための加熱手段とを備える上記15.乃至17.のうちのいずれか1項に記載の岩盤浴用ベッド。
19.上記加熱水用容器に更に芳香剤が入れられている上記18.に記載の岩盤浴用ベッド。
20.上記遠赤外線放射片収納体の平面形状が方形であり、複数の該遠赤外線放射片収納体が上記ベッド基板の全面に敷き詰められている上記6.乃至19.のうちのいずれか1項に記載の岩盤浴用ベッド。
21.上記水蒸気供給手段収納部の下面に水滴受け皿が配置された上記6.乃至20.のうちのいずれか1項に記載の岩盤浴用ベッド。
本考案の岩盤浴用ベッドによれば、ベッド基板上に遠赤外線放射片収納体が敷設されているため、ベッドに仰臥したときの感触が良好であり、利用者に遠赤外線が十分に放射され、且つ優れた温浴効果が得られる。
また、ベッド基板が、枠体の内側面と頭部載置台の側面とに囲まれて配設されている場合は、より安定した構造の岩盤浴用ベッドとすることができる。
更に、遠赤外線放射片収納体が敷設された部分を覆うドームが配設された場合は、より優れた保温性等を有する岩盤浴用ベッドとすることができる。
また、ドームが、頭部載置台側の頭部載置台側ドーム部と、枠体の他端側の他端側ドーム部とに分割されており、頭部載置台側ドーム部が他端側ドーム部の方向へと移動可能である場合は、利用者がドームに出入りし易い岩盤浴用ベッドとすることができる。
更に、頭部載置台側ドーム部の内径が、他端側ドーム部の外径より最大で15mm大きい場合は、頭部載置台側ドーム部の他端側ドーム部の方向への移動がより容易な岩盤浴用ベッドとすることができる。
また、ベッド基板の下方に水蒸気供給手段を有し、且つ枠体の下面のうちの頭部載置台の下面を除く部分と、水蒸気供給手段が収納された水蒸気供給手段収納部の上面との間に蒸気散逸防止用フードが配設された場合は、発生した水蒸気がベッド基板に設けられた開孔からドーム内に供給され、サウナとしての作用、効果が十分に得られ、発生する水蒸気及び芳香の外部への散逸が十分に抑えられ、水蒸気と芳香とをドーム内により効率よく供給し得る岩盤浴用ベッドとすることができる。
更に、ベッド基板の下方に更に芳香供給手段を有する場合は、水蒸気とともに芳香がドーム内に供給され、精神面の安定等の作用、効果も併せて得られる岩盤浴用ベッドとすることができる。
また、枠体の上面に溝が設けられ、又は枠体の上縁部に上面に溝が設けられた溝部材が取り付けられ、溝に頭部載置台側ドーム部の幅方向の両端部が嵌め込まれている場合は、頭部載置台側ドーム部の他端側ドーム部の方向への移動がより容易な岩盤浴用ベッドとすることができる。
更に、ベッド基板が、枠体の内側面の間、又は枠体の内側面と頭部載置台の側面との間、に架け渡された支持部材により支持されている場合は、ベッド基板が十分に支持され、安定な岩盤浴用ベッドとすることができる。
また、網状体が合成樹脂製である場合は、利用者が遠赤外線放射片収納体上に直接仰臥したときでも十分に感触のよい岩盤浴用ベッドとすることができる。
更に、遠赤外線放射片が球状体であり、その寸法が5〜20mmである場合は、利用者が遠赤外線放射片収納体上に直接仰臥したときでも十分に感触がよく、併せて適度なマッサージ効果も得られる岩盤浴用ベッドとすることができる。
また、開孔の寸法が2〜50mmであり、且つ開孔の合計面積の、面状発熱体が配設されていない部分の合計面積に対する割合が20〜70%である場合は、開孔から遠赤外線放射片収納体が過度に垂れ下がったり、収納体が破損して遠赤外線放射片が落下したりすることがなく、水蒸気及び芳香等がベッド基板の下面から上面へと通過し易く、水蒸気及び芳香等を利用者に十分に供給することができる岩盤浴用ベッドとすることができる。
更に、頭部載置台側ドーム部の枠体の一端側の方向の端部に開閉可能なカバー部材が取着された場合は、この端部からの暖気及び水蒸気等の散逸が抑えられ、より優れた保温性等を有する岩盤浴用ベッドとすることができる。
また、ドームが内部に断熱材が充填された二重壁構造である場合は、特に優れた保温性等を有する岩盤浴用ベッドとすることができる。
更に、頭部載置台側ドーム部及び他端側ドーム部の各々の内面に面状発熱体が配設された場合は、ドームの内部をより十分に加温することができ、且つ温度を調整することもできる岩盤浴用ベッドとすることができる。
また、ドームが、他端側ドーム部の枠体の他端側の方向の端部を支軸として上方に回転可能である場合は、利用者がドームにより出入りし易いとともに、内面の清掃等も容易な岩盤浴用ベッドとすることができる。
更に、他端側ドーム部の枠体の他端側の方向の端部に開閉可能な蓋体が取着された場合は、この蓋体の開閉により、特に利用者の下半身側における過度な加温、加湿等を調節し得る岩盤浴用ベッドとすることができる。
また、水蒸気供給手段が、加熱水用容器と、複数の開口部を有し、且つ加熱水用容器の上面を覆うための蓋体と、加熱水用容器を加熱するための加熱手段とを備える場合は、取り扱いが容易であり、容器への水及び芳香剤の供給等の作業性に優れる岩盤浴用ベッドとすることができる。
更に、加熱水容器に更に芳香剤が入れられている場合は、水蒸気とともに芳香がドーム内に供給され、精神面の安定等の作用、効果も併せて得られる岩盤浴用ベッドとすることができる。
また、遠赤外線放射片収納体の平面形状が方形であり、複数の遠赤外線放射片収納体がベッド基板の全面に敷き詰められている場合は、利用者が遠赤外線放射片収納体上に直接仰臥したときでもより優れた感触を有する岩盤浴用ベッドとすることができる。
更に、水蒸気供給手段収納部の下面に水滴受け皿が配置された場合は、ベッドが配設された施設の床面に、生成した凝縮水が流出することのない岩盤浴用ベッドとすることができる。
以下、図1〜15を参照しながら本考案を詳しく説明する。
本考案の岩盤浴用ベッド1は、枠体11と、枠体11の一端側に設けられた頭部載置台111と、枠体11の一端側と他端側とに設けられた脚体12と、枠体11の内側に配設されたベッド基板13と、ベッド基板13の上面の一部に配設された面状発熱体14と、面状発熱体14の表面とベッド基板13の上面とに敷設された遠赤外線放射片収納体15と、を備える。
ベッド基板13は、一部に多数の開孔131が設けられ、ベッド基板13の開孔が設けられていない部分の少なくとも一部に面状発熱体14が配設されている(図8〜10参照)。また、遠赤外線放射片収納体15は、面状発熱体14の表面とベッド基板13の上面のうちの面状発熱体が配設されていない他部とに敷設され、且つ網状体151に多数の遠赤外線放射片152が収納されてなる(図7参照)。
[1]枠体、頭部載置台及び脚体
上記「枠体11」は、岩盤浴用ベッド1(以下、単にベッド1ということもある。)の外形を形成するものである。この外形は、外形内に利用者が仰臥することができる限り特に限定されない。例えば、長方形又は四隅が丸みを帯びた略長方形、楕円形等とすることができ、通常、長方形(図1〜5及び15参照)又は四隅が丸みを帯びた略長方形である。この外形の寸法も特に限定されず、外形内に利用者が仰臥することができる大きさであればよく、例えば、就寝用のベッドと同程度の大きさとすることができる。また、枠体11の材質も、付設される他部材及び利用者の重量等に耐えられる限り特に限定されず、木材、合成樹脂、金属等を用いることができ、外観及び触れたときの風合い等に優れる木材が好ましい。
尚、上記の「仰臥」は、直接的には仰向けに寝ることを意味する用語であるが、本考案では、上記「仰臥する」に、横向きに寝る場合、及びうつぶせに寝る場合も含めるものとする。
上記「頭部載置台111」は、利用者が頭部を載せるための載置台であり、枠体11の長手方向の一端側に設けられる(図1〜6及び8〜10参照)。この頭部載置台111の寸法は特に限定されず、利用者が頭部を載せることができる大きさであればよい。頭部載置台111の寸法は、例えば、枠体11の長手方向の一端側の内寸と同幅とし、且つ枠体11の長手方向における長さを250〜500mm、特に300〜400mmとすることができる。頭部載置台111の材質も特に限定されず、木材、合成樹脂、金属等を用いることができる。また、頭部載置台111の材質は、枠体11の材質と同じであってもよく、異なっていてもよい。更に、頭部載置台111は枠体11と別体であって、枠体11にネジ及びビス、ナット等により取着し、設けることができる。また、枠体11と頭部載置台111とがともに合成樹脂からなるときは、これらを型成形等によって一体に成形して設けることもできる。
上記「脚体12」は、枠体11の一端側と他端側とに設けられる。また、脚体12は、強度等の観点から、一端側と他端側との中間部に更に設けることもできる。脚体12の断面形状は特に限定されず、例えば、長方形、正方形、円形、楕円形等とすることができる。この脚体12は、少なくとも枠体11の四隅に取着された柱状体とすることができる(図1〜5及び15参照)。また、脚体12は、少なくとも枠体11の一端側及び他端側の各々の端部に取着され、枠体11の幅方向の長さと同程度の寸法の幅を有する幅広の板状体とすることができる。脚体12が幅広の板状体である場合、中央部が下方に大きく切り欠かれた形状であってもよく、少なくとも1個の開口部が設けられていてもよい。この開口部の形状は特に限定されず、長方形、正方形、円形、楕円形及びその他の各種の形状とすることができる。開口部の寸法も特に限定されないが、開口部の形状と個数及び脚体12の強度等を勘案しながら設定することが好ましい。
脚体12の材質も、付設される他部材及び利用者の重量等を支持することができる限り特に限定されず、木材、合成樹脂、金属等を用いることができる。また、脚体12の材質は、枠体11と頭部載置台111とが同材質であるときは、これらの材質と同じであってもよく、異なっていてもよい。更に、枠体11と頭部載置台111の材質が異なるときは、いずれか一方と同材質であってもよく、いずれとも異なっていてもよい。また、脚体12は枠体11と別体であって、枠体11にネジ及びビス、ナット等により取着し、設けることができる。更に、枠体11、頭部載置台111及び脚体12がいずれも合成樹脂からなるときは、これらを型成形等によって一体に成形することもできる。
[2]ベッド基板
上記「ベッド基板13」は、枠体11の内側に配設され、且つ一部に多数の開孔131が設けられている。このベッド基板13は、枠体11の内側面と頭部載置台111の側面とに囲まれて配設されていることが好ましい(図8〜10参照)。ベッド基板13は、枠体11の内側に形成された段差に載置されて配設されていてもよく、枠体11の内側にネジ及びビス、ナット等により取着され、配設されていてもよい。また、枠体11の内側に形成された段差に載置され、且つ枠体11の内側にネジ及びビス、ナット等により取着され、配設されていてもよい。更に、ベッド基板13は、枠体11の内側面の間、又は枠体11の内側面と頭部載置台111の側面との間、に支持部材を架け渡し、この支持部材により支持されて配設されていてもよい。また、ベッド基板13は、枠体11の内側に形成された段差に載置されて配設され、及び/又は枠体11の内側にネジ及びビス、ナット等により取着されて配設され、且つ支持部材により支持されて配設されていてもよい。ベッド基板13の材質は特に限定されないが、ベッド基板13は、利用者の頭部を除く他部の重量、及び遠赤外線放射片収納体15等の重量を支持することができる強度を必要とし、多数の開孔131が設けられていることもあって、通常、金属が用いられる。この金属は特に限定されないが、下方から水蒸気が供給される場合を考慮すると、優れた耐食性を有することが好ましく、優れた強度と耐食性とを併せて有するにステンレス鋼を用いることが好ましい。
ベッド基板13に設けられている開孔131の寸法は特に限定されないが、2〜50mmであることが好ましく、5〜20mmであることがより好ましい。また、開孔131の合計面積の、面状発熱体が配設されていない部分の合計面積に対する割合も特に限定されないが、20〜70%であることが好ましく、30〜50%であることがより好ましい。更に、開孔131の寸法が2〜50mmであり、且つ開孔131の合計面積の、面状発熱体が配設されていない部分の合計面積に対する割合が20〜70%であることが好ましい。また、開孔131の寸法が5〜20mmであり、且つ開孔131の合計面積の、面状発熱体が配設されていない部分の合計面積に対する割合が30〜50%であることがより好ましい。
開孔131はベッド基板13の一部に設けられている。この開孔131は、複数の開孔の集合体として帯状及び/又はスポット状に設けられており、一部とは、この帯状及び/又はスポット状の開孔の集合体の全体を意味する。この帯状及び/又はスポット状の開孔の集合体は、後記の水蒸気供給手段171が配設されている枠体11の一端側(利用者の上体側)では多数(従って、開孔の面積割合も大きい。)設けられ、枠体11の他端側(利用者の足側)では相対的に少数(従って、開孔の面積割合も小さくなる。)設けられている態様とすることができる。このようにすれば、利用者の上体側にはより多くの水蒸気を供給することができ、利用者の足側では相対的に少量の水蒸気が供給されることになる。また、帯状及び/又はスポット状の開孔の集合体は、ベッド基板13の全面に均等に存在させることもできる(図8〜10参照)。この態様であれば、水蒸気をベッド基板13の上面側に均等に供給することができる。
[3]面状発熱体
上記「面状発熱体14」は、ベッド基板13の開孔131が設けられていない部分の上面の少なくとも一部に配設される。この面状発熱体14は特に限定されず、一般に供給されているものをそのまま用いることができる。面状発熱体14は、ベッド基板13の開孔131が設けられていない部分の上面の少なくとも一部に配設されるが、この上面の面積の50%以上、特に70%以上、更に90%以上(通常、95%以下)に配設されていることが好ましい。
また、ベッド基板13の一部に開孔131が設けられ、ベッド基板13の開孔131が設けられていない部分の上面の少なくとも一部に面状発熱体14が配設されているが、開孔131は、ベッド基板13の開孔131が設けられている部分において平面方向に均等に設けられていることが好ましい。更に、面状発熱体14は、ベッド基板13の平面方向において、開孔131が設けられていない部分の多くに配設されていることが好ましい。このようなベッド基板13であれば、ベッド基板13の上面側、及びその上方を十分に加温することができる。
面状発熱体14の平面形状は特に限定されないが、例えば、ベッド基板13の幅方向に長い複数の帯状体(平面形状が長方形)からなる面状発熱体14とすることができる(図8参照)。また、ベッド基板13の幅方向に長く、且つ蛇行する複数の帯状体からなる面状発熱体14とすることもできる(図9参照)。更に、帯状の複数の面状発熱体14が交差してなる格子状の面状発熱体14とすることもできる(図10参照)。また、この面状発熱体14の平面形状は、ベッド基板13における開孔131が設けられる位置によって決定されることになる。
[4]遠赤外線放射片収納体
上記「遠赤外線放射片収納体15」は、網状体151に多数の遠赤外線放射片152が収納されてなる(図7参照)。網状体151の材質は特に限定されず、合成樹脂、合成ゴム、金属等を用いることができる。遠赤外線放射片収納体15は、その上に利用者が直接仰臥することがあり、その場合、網状体151は柔軟性があり、感触のよい合成樹脂、合成ゴムからなることが好ましく、強度を勘案すると合成樹脂からなることがより好ましい。この合成樹脂は特に限定されず、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエステル等を用いることができる。網状体151の網目の寸法も、収納される遠赤外線放射片152が漏出しない限り、特に限定されない。
遠赤外線放射片152は、遠赤外線放射材料からなる小片である。この遠赤外線放射材料は特に限定されず、例えば、黒鉛珪石(ブラックシリカ)、大谷石、甦生石、天降石、電気石(トルマリン)等の遠赤外線放射鉱物、金属ゲルマニウム等の金属、アルミナ、ムライト、コージェライト、ジルコニア等の酸化物セラミックス、窒化珪素、窒化硼素、窒化アルミニウム等の窒化物セラミックス、炭化珪素等の珪化物セラミックス、酸化クロム、酸化マンガン、酸化鉄等のその他の金属酸化物などが挙げられる。これらの遠赤外線放射材料は1種のみ用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
遠赤外線放射片152の形状は特に限定されないが、特に遠赤外線放射片収納体15の上に利用者が直接仰臥する場合の感触等を考慮すると、球状体、楕円状体等であることが好ましく、球状体であることがより好ましい。また、遠赤外線放射片152の寸法も特に限定されないが、特に遠赤外線放射片収納体15の上に利用者が直接仰臥する場合の感触等を考慮すると、遠赤外線放射片は、球状体であって、且つその寸法が5〜20mmであることが好ましく、この寸法は7〜15mmであることがより好ましい。
遠赤外線放射片収納体15は、面状発熱体14の表面とベッド基板13の上面の面状発熱体が配設されていない他部とに敷設されている。即ち、遠赤外線放射片収納体15は、一部で面状発熱体14を介してベッド基板13の上面の全面に敷設されていることが好ましい。従って、遠赤外線放射片収納体15の平面形状は、ベッド基板13の上面に隙間なく敷き詰めることができる形状であることが好ましい。また、各々の遠赤外線放射片収納体15の平面形状は同じであってもよく、異なっていてもよい。更に、全ての遠赤外線放射片収納体15の平面形状が同じであってもよいが、全ての遠赤外線放射片収納体15の平面形状を相違させることは、コスト等の面で通常はしない。また、遠赤外線放射片収納体15の寸法も特に限定されないが、人手により敷設及び取り外し等をするときの重量、取り扱い易さ等を勘案して設定することが好ましい。
尚、遠赤外線放射材料は、頭部載置台111の下面側に配置させることもできる。この場合、必ずしも遠赤外線放射片収納体15として配設する必要はなく、粒状又は細片等の形状の遠赤外線放射材料を頭部載置台111の下面側に撒布してもよく、遠赤外線放射材料からなる成形体を配設してもよい。
遠赤外線放射片収納体15は、その平面形状が方形、即ち、長方形か正方形であることが好ましい。このような形状であれば、遠赤外線放射片収納体15を容易にベッド基板13の全面に敷き詰めることができる。また、形状、寸法を規格化し易く、規格化された遠赤外線放射片収納体15であれば、他のベッドとの共用も容易である。遠赤外線放射片収納体15は、例えば、平面形状が長方形形状であり、複数の遠赤外線放射片収納体15が、各々の遠赤外線放射片収納体15のそれぞれの短辺が枠体11の一端側と他端側とを結ぶ方向となるように並設されている態様とすることができる(図2、3及び5、6参照)。このようにすれば、遠赤外線放射片収納体15をベッド基板13の上面に隙間なく敷き詰めることが容易であり、各々の遠赤外線放射片収納体15の短辺の寸法も任意に設定でき、取り扱い易い遠赤外線放射片収納体15とすることができる。
[5]ドーム
本考案の岩盤浴用ベッド1では、遠赤外線放射片収納体15が敷設された部分を覆うドーム16が配設されることが好ましい(図1〜6、11及び14、15参照)。このようにドーム16を配設することにより、ベッド基板13に設けられた開孔131から水蒸気が供給される場合、ドーム16内をサウナとしての作用、効果が十分に得られる雰囲気とすることができる。このドーム16の材質は特に限定されず、金属、合成樹脂、木材等を用いることができる。また、ドーム16の内面は、開孔131から水蒸気が供給される場合、水蒸気に曝されることになるため、優れた耐食性を有することが好ましく、少なくともドーム16の基体はステンレス鋼等の耐食性の高い金属、ポリアミド、ポリオレフィン等の強度の大きい合成樹脂により形成することが好ましい。更に、軽量化の観点では、アルミニウム等の軽金属を用いたドーム16が好ましく、耐食処理を施したアルミニウムを用いたドーム16がより好ましい。
ドーム16は、遠赤外線放射片収納体15が敷設された部分の全長さを覆う一体品でもよく、長さ方向に分割された形態でもよい。長さ方向に分割された形態とする場合、例えば、頭部載置台111側の頭部載置台側ドーム部161と、枠体11の他端側の他端側ドーム部162とに分割されており、頭部載置台側ドーム部161が他端側ドーム部162の方向へと移動可能であるドーム16とすることができる(図1〜6及び15参照)。この場合、頭部載置台側ドーム部161と他端側ドーム部162との各々の長さは特に限定されないが、それぞれの長さに大差がないことが好ましい。即ち、頭部載置台側ドーム部161の長さ(a)の、頭部載置台側ドーム部161の長さと他端側ドーム部162の長さとの合計長さ(b)に対する割合[(a/b)×100]が40〜60%であることが好ましく、45〜55%であることがより好ましい(等長であってもよい。)。このようなドーム16であれば、利用者の出入りが容易であり、頭部載置台側ドーム部161を他端側ドーム部162の方向へと移動させる場合(図2、3及び5、6参照)、移動の程度に応じて、利用者は自身の足先からどこまでをドーム16内に置くかを調整することもできる。また、長さ方向に分割されたドーム16である場合、頭部載置台側ドーム部161と他端側ドーム部162との、いずれの径が大きくてもよいが、径の差(一方の外径と他方の内径との差)は15mm以下、特に12mm以下であることが好ましい。例えば、頭部載置台側ドーム部161が大径である場合、頭部載置台側ドーム部161の内径と、他端側ドーム部162の外径との差は15mm以下、特に12mm以下であることが好ましい。
更に、頭部載置台側ドーム部161の枠体11の一端側の方向の端部には、開閉可能なカバー部材161aが取着されることが好ましい(図1〜4及び6参照)。このカバー部材161aの材質は特に限定されず、合成樹脂フィルム、各種繊維からなる布等を用いることができる。カバー部材161aの材質は、感触のよさ等の観点では布等が好ましい。一方、ベッド基板13に設けられた開孔131から水蒸気が供給される場合は、優れた耐水性を有する合成樹脂フィルム等が好ましく、特に柔軟なフィルムがより好ましい。このようなカバー部材161aを取着することにより、首回りの周縁から暖気及び水蒸気等が散逸するのを抑えることができる。
ドーム16は、他端側ドーム部162の枠体11の他端側の方向の端部を支軸として上方に回転可能とすることもできる(図5参照)。このようなドーム16であれば、利用者の出入りがより容易である。また、遠赤外線放射片収納体15の出し入れ、及びベッド基板13及び面状発熱体14等の清掃等も容易である。更に、ドーム16は、他端側ドーム部162の枠体11の他端側の方向の端部に開閉可能な蓋体162aを取着することもできる(図1、4、5、11及び14参照)。この蓋体162aの開閉により、利用者の下半身側における加温、加湿等の調節などをすることもできる。
ドーム16は、内部に断熱材が充填された二重壁構造とすることもできる。この場合、ドーム16の基体は前記のように金属により形成することができる。充填される断熱材は特に限定されず、例えば、ガラス繊維、カーボン繊維等の無機繊維からなる断熱材を用いることができる。また、ドーム16の、頭部載置台側ドーム部161及び他端側ドーム部162の各々の内面に面状発熱体162bを配設することもできる(図5参照)。この面状発熱体162bを配設することにより、ドーム16内を十分に加温することができ、且つドーム16内の温度を容易に調節することもできる。
ドーム16の配設方法はとくに限定されず、例えば、枠体11の上面に形成された溝、又は枠体11の上縁部に取り付けられた溝部材の上面に設けられた溝等に、幅方向の両端部を嵌め込んで配設させることができる。このようにして配設することにより、頭部載置台側ドーム部161を他端側ドーム部162の方向へと容易に移動させることができる。特に、頭部載置台側ドーム部161の幅方向の両端部に車を取り付け、必要に応じて溝部内にレールを取り付ければ、頭部載置台側ドーム部161をより容易に移動させることができる。
[6]水蒸気及び芳香供給手段
本考案の岩盤浴用ベッド1は、ドーム16に加えて更にベッド基板13の下方に水蒸気供給手段171を有することが好ましい。この水蒸気供給手段171から供給される水蒸気は、ベッド基板13に設けられた開孔131からドーム16内に導入され、ドーム16内をサウナとしての作用、効果が十分に得られる雰囲気とすることができる。水蒸気供給手段171の構成は特に限定されず、例えば、加熱水用容器171aと、その上面を覆うための蓋体171bとを備え、蓋体171bが複数の開口部171cを有するものとすることができる(図11〜13参照)。この水蒸気供給手段171は、更に加熱水用容器を加熱し、水蒸気を発生させるための加熱手段を備える(図示せず)。加熱手段は特に限定されず、電熱、及び容器壁内に設けられた流路にオイル等の熱媒体を流通させる手段などが挙げられる。
水蒸気供給手段171は、水蒸気供給手段収納部17の内部底面に設けられた凹部を加熱水容器部とする水蒸気供給手段収納部17と一体に形成されたものとすることもできる。この場合、複数の開口部を有する蓋体により凹部を覆うようにしてもよい。また、電熱、及び加熱水容器部の下方に設けられた流路にオイル等の熱媒体を流通させる手段等により、凹部の下方から加熱し、水蒸気を発生させる構造とすることができる。
水蒸気供給手段171は、上記のように、ベッド基板13の下方で水蒸気を生成させ、供給するものばかりでなく、岩盤浴用ベッド1から離れた位置に配置された水蒸気発生源から各々の岩盤浴用ベッド1に配管を配設し、水蒸気発生源において発生した水蒸気を配管を通じて供給する態様とすることもできる。このようにすれば、それぞれの岩盤浴用ベッド1への水蒸気供給バルブの開閉等により、水蒸気の供給、停止を容易に操作することができる。また、バルブの開度により、各々の岩盤浴用ベッド1への水蒸気の供給量を容易に調整することもできる。
水蒸気供給手段171から水蒸気が供給される場合、水蒸気に加えて芳香供給手段により更に芳香が供給されることが好ましい。この芳香は、水蒸気に同伴して供給されるものであればよく、特に限定されない。例えば、水に溶解する芳香剤から生じる芳香でもよく、油状で水面に浮遊するような芳香剤から生じる芳香でもよい。これらは、加熱水用容器171a又は水蒸気供給手段収納部17の内部底面に設けられた凹部等に入れられた水に予め溶解させ、又は浮遊させ、水蒸気の発生とともに気化させて同伴させ、供給することができる。
また、水蒸気発生源から各々の岩盤浴用ベッド1に水蒸気が供給させる態様であるときは、水蒸気発生源において予め芳香剤を水に溶解させ、又は浮遊させ、水蒸気の発生とともに気化させて同伴させ、それぞれの岩盤浴用ベッド1に芳香を供給することができる。更に、水蒸気発生源からは水蒸気のみを供給し、各々の岩盤浴用ベッド1に供給される水蒸気を、容器に入れられた芳香剤が溶解した水又は芳香剤が浮遊した水中に導入して通過させ、水蒸気と芳香剤とを接触させて気化させ、水蒸気に同伴させて供給することもできる。芳香は、水に溶解又は浮遊させた芳香剤により供給する方法の他、水蒸気供給手段171が収納された水蒸気供給手段収納部17内に置かれた芳香剤により供給することもできる。この場合、温度上昇によって気化が促進された芳香剤が、水蒸気に同伴されて供給されることになる。
[7]蒸気散逸防止用フード
水蒸気供給手段171から水蒸気及び芳香が供給される場合、これらが岩盤浴用ベッド1の周辺に散逸するのを防止するため、枠体11の下面のうちの頭部載置台111の下面を除く部分と、水蒸気供給手段171が収納された水蒸気供給手段収納部17の上面との間に蒸気散逸防止用フード18が配設される(図1〜6、11及び14、15参照)。この蒸気散逸防止用フード18の材質は特に限定されず、金属、合成樹脂等を用いることができるが、形状維持の面から金属であることが好ましい。また、蒸気散逸防止用フード18は水蒸気に曝されることが多いため、優れた耐食性を有することが好ましく、少なくとも蒸気散逸防止用フード18の基体はステンレス鋼等の耐食性の高い金属により形成することが好ましい。更に、軽量化の観点では、アルミニウム等の軽金属を用いた蒸気散逸防止用フード18が好ましく、耐食処理を施したアルミニウムを用いた蒸気散逸防止用フード18がより好ましい。
蒸気散逸防止用フード18は、例えば、ステンレス鋼及び耐食処理を施したアルミニウム等の金属板により形成することができるが、外気により水蒸気等が降温して液化することがあるため、この降温、液化を抑えるため、蒸気散逸防止用フード18は、内部に断熱材が充填された二重壁構造とすることもできる。この場合、蒸気散逸防止用フード18の基体は前記のように金属により形成することができる。充填される断熱材は特に限定されず、例えば、ガラス繊維、カーボン繊維等の無機繊維からなる断熱材を用いることができる。
[8]水滴受け皿
外気により水蒸気等が降温して凝縮することは、上記のように、蒸気散逸防止用フード18を、内部に断熱材が充填された二重壁構造とすること等によって抑えることはできるが、水蒸気等の凝縮を皆無にすることはできない。従って、凝縮により生成した水が蒸気散逸防止用フード18の内面を流下し、水蒸気供給手段収納部17の下方へと流出することがある。この流出した水が岩盤浴用ベッド1の周辺の床面に滞留するのを防止するため、岩盤浴用ベッド1の水蒸気供給手段収納部17の下面に水滴受け皿19を配置することが好ましい(図14、15参照)。この水滴受け皿19は、水蒸気供給手段収納部17の下面に出し入れ可能とすることが好ましく(図15参照)、このようにすれば、水量をみながら、又は定期的に引き出し、水滴受け皿19に溜まった水を容易に廃棄することができる。
以下、実施例により本考案を具体的に説明する。
実施例1
[1]枠体、脚体及びベッド基板
幅50mm、高さ200mmの木材からなり、幅(内寸法)900mm×長さ(内寸法)2000mmの枠体11を作製した。また、この枠体11の一端側に、厚さ25mmの木材からなり、枠体11の長手方向の一端側の内寸と同幅であって、且つ枠体11の長手方向における長さが350mmである頭部載置台111を設けた。更に、枠体11の一端側と他端側の各々の幅方向の両端部に縦40mm、横100mm、長さ600mmの木材からなる4本の脚体12を設けた。また、枠体11の長さ方向の内側面間の枠体11の内側の上面から110mmの位置に、断面20×70mmの金属からなる支持部材を等間隔に6本架け渡した。更に、枠体11の内側の上面から87mmの位置に、厚さ3mmのステンレス鋼板からなるベッド基板13を支持部材により支持された状態で螺子止めして配設した。このベッド基板13には、楕円形状の多数の開孔131がベッド基板13の幅方向に設けられてなる複数の帯状体が形成されており、開孔131が設けられていない部分の上面に幅200mmの帯状の面状発熱体14を配設した。尚、開孔131は、後記の水蒸気供給手段171が配設されている枠体11の一端側(利用者の上体側)では多数(従って、開孔の面積割合も大きい。)設け、枠体11の他端側(利用者の足側)では相対的に少数(従って、開孔の面積割合も小さい。)設けた。
[2]遠赤外線放射片収納体
ポリエチレン樹脂からなる網状体151に、直径が10mmのアルミナ製の球状体からなる多数の遠赤外線放射片152を収納し、平面形状が200×900mmの長方形である遠赤外線放射片収納体15を作製した。また、この遠赤外線放射片収納体15を、ベッド基板13の上面及び面状発熱体14の表面に、それぞれの短辺が枠体11の一端側と他端側とを結ぶ方向となるように10個並設した。
[3]ドーム
基体が厚さ1mmのアルミニウム板からなり、内部に断熱材としてガラス繊維が充填された二重壁構造を有する断面が半円状のドーム16を、遠赤外線放射片収納体15が敷設された部分を覆うようにして配設した。このドーム16は、枠体11の上縁部に取り付けられた溝部材の上面に設けられた溝に、幅方向の両端部が嵌め込まれて配設されている。また、ドーム16は、頭部載置台111側の内径(半径)450mmの頭部載置台側ドーム部161と、他端側の外径(半径)440mmの他端側ドーム部162とに2分割されており、頭部載置台側ドーム部161は他端側ドーム部162の方向へと移動可能である。更に、頭部載置台側ドーム部161の枠体11の一端側の方向の端部には、ポリエチレン製の開閉可能なカバー部材161aが取着され、枠体11の他端側の方向の端部には、発泡ポリエチレン製の開閉可能な蓋体162aが取着されている。
また、ドーム16の頭部載置台側ドーム部161及び他端側ドーム部162の各々の内面には、幅50mmの帯状の面状発熱体162bが70mm間隔で等間隔に配設されている。更に、ドーム16は、他端側ドーム部162の枠体11の他端側の方向の端部の外側面に設けられた凸状体が、枠体11の内側面に設けられた凹部に嵌装され、これを支軸として上方に回転可能となっている。
[3]水蒸気供給手段及び蒸気散逸防止体
ベッド基板13の下方には、金属製の鍋状の加熱水用容器171aと、複数の開口部171cを有し、加熱水用容器171aの上面を覆っている蓋体171bとを備える水蒸気供給手段171が配設されている。この加熱水用容器171aは加熱手段である電熱により加熱され、容器に入れられていた水が加熱され、発生した水蒸気がドーム16内に供給される。また、加熱水用容器171aには芳香剤が入れられており、この芳香剤が加熱により気化し、水蒸気に同伴されてドーム16内に供給される。
更に、枠体11の下面のうちの頭部載置台111の下面を除く部分と、水蒸気供給手段171が収納された水蒸気供給手段収納部17の上面との間には、厚さ2mmのアルミニウム板からなる蒸気散逸防止用フード18が配設されている。また、水蒸気供給手段収納部17の下面には、ステンレス鋼板からなり、水蒸気供給手段収納部17の下面から引き出すことができる水滴受け皿19が配置されている。
本考案は、上記の考案の実施の形態に限られず、目的、用途に応じて、本考案の範囲において種々変形した実施の形態とすることができる。例えば、利用者が遠赤外線放射片収納体15上に直接仰臥したときでも十分に感触がよく、併せて適度なマッサージ効果も得られるが、必要に応じて、遠赤外線放射片収納体15上にバスタオル、シーツ等を敷き、その上に仰臥してもよい。また、頭部載置台111の上面にタオル等を敷いてもよく、よりクッション性を必要とするときは、枕等を置いてもよい。更に、頭部載置台111そのものをクッション性を有する材質により形成してもよく、木材等からなる載置部の上面に、樹脂発泡体等からなるクッション材と、このクッション材を覆うビニルレザー等からなる被覆材とにより頭部載置台111を形成してもよい。
遠赤外線放射片収納体が敷設された部分を覆うドームが配設され、このドームが閉じられた岩盤浴用ベッドを、頭部載置台側、且つ上方からみた模式的な斜視図である。 頭部載置台側ドーム部が他端側ドーム部の方向へと移動され、頭部載置台側ドーム部に取着されたカバー部材が閉じられた岩盤浴用ベッドを、頭部載置台側、且つ上方からみた模式的な斜視図である。 図2においてカバー部材が開けられた岩盤浴用ベッドを、頭部載置台側、且つ上方からみた模式的な斜視図である。 遠赤外線放射片収納体が敷設された部分を覆うドームが配設され、このドームが閉じられた岩盤浴用ベッドを、他端側ドーム部側、且つ上方からみた模式的な斜視図である。 頭部載置台側ドーム部が他端側ドーム部の方向へと移動され、他端側ドーム部の端部を支軸として上方に回転された岩盤浴用ベッドを、頭部載置台側、且つ上方からみた模式的な斜視図である。 ベッド基板の上面の面状発熱体が配設されていない他部と面状発熱体の表面とに複数の遠赤外線放射片収納体が敷設された様子を、頭部載置台側、且つ上方からみた模式的な斜視図である。 網状体と、この網状体に収納された遠赤外線放射片との模式的な斜視図である。 頭部載置台の内側に配設され、一部に多数の開孔が設けられ、開孔が設けられていない部分の上面の一部に面状発熱体が配設されたベッド基板を、頭部載置台側、且つ上方からみた模式的な斜視図である。 面状発熱体が蛇行している他は図8と同様の模式的な斜視図である。 面状発熱体が格子状になっている他は図8と同様の模式的な斜視図である。 加熱水用容器が収納された水蒸気供給手段収納部が引き出された様子を、他端側ドーム部側、且つ上方からみた模式的な斜視図である。 加熱水用容器と、その上面を覆う蓋体との模式的な斜視図である。 加熱水が入れられた加熱水用容器と、取り外された蓋体との模式的な斜視図である。 水滴受け皿を引き出した様子を、他端側ドーム部側、且つ上方からみた模式的な斜視図である。 枠体の下面の蒸気散逸防止用フード及び水蒸気供給手段収納部の様子を、頭部載置台側ドーム部側、且つ下方からみた模式的な斜視図である。
符号の説明
1;岩盤浴用ベッド、11;枠体、111;頭部載置台、12;脚体、13;ベッド基板、131;開孔、14;面状発熱体、15;遠赤外線放射片収納体、151;網状体、152;遠赤外線放射片、16;ドーム、161;頭部載置台側ドーム部、161a;カバー部材、162;他端側ドーム部、162a;蓋体、162b;他端側ドーム部の内面に配設された面状発熱体、17;水蒸気供給手段収納部、171;水蒸気供給手段、171a;加熱水用容器、171b;蓋体、171c;開口部、172;芳香剤が入れられた水、
18;蒸気散逸防止体、19;水滴受け皿。

Claims (21)

  1. 枠体と、
    該枠体の一端側に設けられた頭部載置台と、
    該枠体の上記一端側と該一端側に対向する他端側とに設けられた脚体と、
    該枠体の内側に配設され、且つ一部に多数の開孔が設けられたベッド基板と、
    該ベッド基板の該開孔が設けられていない部分の上面の少なくとも一部に配設された面状発熱体と、
    該面状発熱体の表面と該ベッド基板の該上面の面状発熱体が配設されていない他部とに敷設され、且つ網状体に多数の遠赤外線放射片が収納されてなる複数の遠赤外線放射片収納体と、を備えることを特徴とする岩盤浴用ベッド。
  2. 上記ベッド基板は、上記枠体の内側面と上記頭部載置台の側面とに囲まれて配設されている請求項1に記載の岩盤浴用ベッド。
  3. 上記遠赤外線放射片収納体が敷設された部分を覆うドームが配設された請求項2に記載の岩盤浴用ベッド。
  4. 上記ドームは、上記頭部載置台側の頭部載置台側ドーム部と、上記枠体の上記他端側の他端側ドーム部とに分割されており、該頭部載置台側ドーム部は該他端側ドーム部の方向へと移動可能である請求項3に記載の岩盤浴用ベッド。
  5. 上記頭部載置台側ドーム部の内径が、上記他端側ドーム部の外径より最大で15mm大きい請求項4に記載の岩盤浴用ベッド。
  6. 上記ベッド基板の下方に水蒸気供給手段を有し、且つ上記枠体の下面のうちの上記頭部載置台の下面を除く部分と、該水蒸気供給手段が収納された水蒸気供給手段収納部の上面との間に蒸気散逸防止用フードが配設された請求項5に記載の岩盤浴用ベッド。
  7. 上記ベッド基板の下方に更に芳香供給手段を有する請求項6に記載の岩盤浴用ベッド。
  8. 上記枠体の上面に溝が設けられ、又は該枠体の上縁部に上面に溝が設けられた溝部材が取り付けられ、該溝に上記頭部載置台側ドーム部の幅方向の両端部が嵌め込まれている請求項7に記載の岩盤浴用ベッド。
  9. 上記ベッド基板が、上記枠体の内側面の間、又は該枠体の該内側面と上記頭部載置台の側面との間、に架け渡された支持部材により支持されている請求項7又は8に記載の岩盤浴用ベッド。
  10. 上記網状体が合成樹脂製である請求項7乃至9のうちのいずれか1項に記載の岩盤浴用ベッド。
  11. 上記遠赤外線放射片が球状体であり、該球状体の寸法が5〜20mmである請求項10に記載の岩盤浴用ベッド。
  12. 上記開孔の寸法が2〜50mmであり、且つ該開孔の合計面積の、上記面状発熱体が配設されていない部分の合計面積に対する割合が20〜70%である請求項11に記載の岩盤浴用ベッド。
  13. 上記頭部載置台側ドーム部の上記枠体の上記一端側の方向の端部に開閉可能なカバー部材が取着された請求項12に記載の岩盤浴用ベッド。
  14. 上記ドームは内部に断熱材が充填された二重壁構造である請求項13に記載の岩盤浴用ベッド。
  15. 上記頭部載置台側ドーム部及び上記他端側ドーム部の各々の内面に面状発熱体が配設された請求項14に記載の岩盤浴用ベッド。
  16. 上記ドームは、上記他端側ドーム部の上記枠体の上記他端側の方向の端部を支軸として上方に回転可能な請求項15に記載の岩盤浴用ベッド。
  17. 上記他端側ドーム部の上記枠体の上記他端側の方向の端部に開閉可能な蓋体が取着された請求項15又は16に記載の岩盤浴用ベッド。
  18. 上記水蒸気供給手段は、加熱水用容器と、複数の開口部を有し、且つ該加熱水用容器の上面を覆うための蓋体と、該加熱水用容器を加熱するための加熱手段とを備える請求項15乃至17のうちのいずれか1項に記載の岩盤浴用ベッド。
  19. 上記加熱水用容器に更に芳香剤が入れられている請求項18に記載の岩盤浴用ベッド。
  20. 上記遠赤外線放射片収納体の平面形状が方形であり、複数の該遠赤外線放射片収納体が上記ベッド基板の全面に敷き詰められている請求項6乃至19のうちのいずれか1項に記載の岩盤浴用ベッド。
  21. 上記水蒸気供給手段収納部の下面に水滴受け皿が配置された請求項6乃至20のうちのいずれか1項に記載の岩盤浴用ベッド。
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