JP3126857B2 - 映像信号処理装置 - Google Patents

映像信号処理装置

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JP3126857B2
JP3126857B2 JP05270741A JP27074193A JP3126857B2 JP 3126857 B2 JP3126857 B2 JP 3126857B2 JP 05270741 A JP05270741 A JP 05270741A JP 27074193 A JP27074193 A JP 27074193A JP 3126857 B2 JP3126857 B2 JP 3126857B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は各々が多数の受光素子を
マトリックス状に配列した少なくとも2個の固体撮像素
子を具え、これらの固体撮像素子を、それらの受光素子
が受光素子の配列ピッチのほぼ半分だけ主走査方向に互
いにずれるように配置して空間画素ずらしを行った固体
撮像装置から出力される複数の色信号、特に空間画素ず
らし法を採用した3板式固体撮像素子を用いるカラーテ
レビカメラから出力される複数の色信号を処理する映像
信号処理装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、3板式のカラーテレビカメラで
は、画素数の少ない固体撮像素子で高解像度の映像信号
を得るために、緑色(G)用の固体撮像素子の空間的位
置を基準として赤色(R)および青色(B)用の固体撮
像素子の位置を主走査方向(水平方向)に画素の配列ピ
ッチの半分だけずらした空間画素ずらし法が採用されて
いる。
【0003】図1は上述した空間画素ずらし法を採用し
た3板式のカラーテレビカメラの撮像部の構成の一例を
示すものである。被写体からの入射光を色分解プリズム
1によってR,G,Bの3原色の光に分割し、それぞれ
の色の光学像を3個の固体撮像素子2R,2G,2Bで
受光し、それぞれ赤色信号R、緑色信号Gおよび青色信
号Bを出力するように構成されている。図2はこれら3
個の固体撮像素子2R,2G,2Bの画素の空間的配置
関係を示すものであり、赤色用の固体撮像素子2Rおよ
び青色用の固体撮像素子2Bの画素は、緑色用の固体撮
像素子2Gの画素に対して水平方向に画素ピッチPの半
分だけずらして配置されている。この固体撮像素子の読
み出しについて特開昭52-129321 号公報に開示されてい
るように赤、緑および青色用の各固体撮像素子の配置の
ずれに対応して読み出しクロックパルスをずらせる方法
と、同一のクロックパルスで読み出す方法とがある。輝
度信号Yは、これらの固体撮像素子2R、2G、2Bか
ら出力される各色信号をエンコーダマトリックス処理部
において規定の割合で混合して作成されるが、各色に対
応する画素は図3に示すように空間的に配置されたもの
となるので、画素数が見掛け上増大し、解像度が向上し
た輝度信号Yが得られることになる。これらの色信号
R,G,Bを混合して輝度信号Yを作成する場合の混合
比は、例えばNTSC方式の場合には次式のように規定
されている。
【数1】 Y =0.3R+0.59G +0.11B (1)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したような画素ず
らし法を採用した3板式のカラーテレビカメラにおいて
は、出力される輝度信号Yには図4に示すようにレスポ
ンスが波立ったようになり多少の折り返し成分が発生
し、このために解像度がそれほど高くならず、しかも周
波数特性が劣化する欠点がある。また、各色信号R,
G,Bにおいては、固体撮像素子が出力した信号をその
まま出力するので、多くの折り返し成分が発生すること
になり、しかも解像度は固体撮像素子の画素数分しかな
いものとなってしまう。また、各色信号に対しては画素
ずれがレジストレーションエラーとなってしまい、その
ままでは使用できなくなるという欠点がある。
【0005】ここで、折り返し成分とは、固体撮像素子
の動作周波数をfs とすれば、周波数0.5 fs 以上の高
域成分が0.5 fs 以下の低域部に0.5 fs を中心として
折り返ったものである。図5に示すような周波数特性を
有する被写体を撮像したときに、緑色用固体撮像素子2
G、赤色および青色用の固体撮像素子2Rおよび3Bか
らは、それぞれ図6および図7の示すような周波数特性
を有する信号が出力されることになる。これらの図にお
いてスペクトルが大きく波打っているが、これは折り返
し成分を表しており、周波数0.5 fs 以上の高域成分が
低域に折り返り、それが低域成分に加算されるためであ
る。このように画素ずらし法を採用した3板式のカラー
テレビカメラから出力される各色信号には多くの折り返
し成分が含まれることになる。
【0006】また、折り返し成分の位相は、緑色信号G
と、赤および青色信号RおよびBとの間では位相が図6
および図7に示すように180 度ずれている。これは空間
画素ずらし法においては、図2に示すように緑色用の固
体撮像素子2Gの画素間の中間の位置に赤および青色用
の固体撮像素子2Rおよび2Bの画素が位置することに
なるためである。例えば、図8に示すような高周波数の
信号を与える被写体を撮像する場合には、緑色用の固体
撮像素子2Gは●印の位置を撮像し、赤および青色用の
固体撮像素子2Rおよび2Bは×印の位置を撮像するこ
とになるので、緑色信号、赤および青色信号はそれぞれ
図9および図10に示すように低周波の波形となり、し
かも緑色信号の波形と、赤および青色信号の波形とは位
相が180度反転したものとなる。
【0007】上述したような色信号R,G,Bを上述し
た比率で混合して輝度信号Yを作成すると、大部分の折
り返し成分は緑色信号と、赤および青色信号とで位相が
反転しているので相殺されて減少するが、輝度信号を作
成する際の色信号の混合比率が緑色信号と赤および青色
信号とで1:1となっていないため、次式(2)で示す
ように折り返し成分が多少残存することになる(図4参
照)。例えば、NTSC方式の場合には、式(3)に示
すように18%の折り返し成分が残ることになる。
【数2】 折り返し成分の残存量=緑色混合比−赤色混合比−青色混合比 (2) 折り返し成分の残存量=0.59−0.3 −0.11=0.18 (3)
【0008】また、高品位のテレビジョン方式の場合に
は、輝度信号Yは次式(4)にしたがって混合されるの
で、式(5)に示すように40%もの多くの折り返し成
分が残存することになる。
【数3】 Y =0.701G+0.087B+0.212R (4) 折り返し成分の残存量=0.701-0.087-0.212=0.402 (5)
【0009】図9および図10の色信号GおよびR,B
を式(1)に示す混合比で混合して輝度信号Yを作成し
た場合には、図11に示すような信号が得られる。この
輝度信号の波形を低域成分と高域成分とに分解すると、
図12に示すように位相と周波数が緑色信号の波形に近
い低域部YL と、周波数が図8と同一の高域部YH とに
分けられる。つまり、この2つの波形が合成された波形
が図11に示した輝度信号Yとなる。このような映像の
場合、高域部よりも低域部が目立つため、見た目の解像
度が低下する欠点がある。上述したように、従来の空間
画素ずらし法を採用した3板式カラーテレビカメラの映
像信号処理装置においては、折り返し成分が完全には除
去されず、折り返し成分が残存する分だけ解像度の改善
が図られない欠点がある。
【0010】さらに従来の映像信号処理装置において
は、図4に示すように被写体の周波数特性に対して輝度
信号Yの周波数特性が劣化しているという問題もある。
以下このことについて説明する。画素ずらし法による各
色チャネルの固体撮像素子と、これらの固体撮像素子か
ら読み出された色信号を上述した(1)式にしたがって
混合して得られる輝度信号Yの画素の空間的な配置は画
素に番号を付けると図13に示すようになる。図2に示
したように、緑色用の画素と、赤および青色用の画素と
は画素ピッチの半分だけずれているので、輝度信号Yを
作成するときにはその位置関係をずらさないように混合
する必要がある。このように輝度信号Yは、緑色用の固
体撮像素子2Gの位置を基準として赤および青色用の固
体撮像素子2Rおよび2Bの位置を画素ピッチの半分だ
けずらし、(1)式にしたがって混合するので、個数が
固体撮像素子単体の2倍となるので解像度が向上するこ
とになる。ここで、各色信号も画素数が実質的に2倍と
なるが、そのときの補間画素(図13で括弧で示した画
素)は走査方向に見てその前の画素をそのまま用いてい
るので前の画素のレベルとなる。このような補間法は零
次ホールド法と呼ばれており既知である。この零次ホー
ルド法によって周波数特性が劣化することになる。零次
ホールド法によって周波数特性が劣化した色信号を混合
して輝度信号Yを作成しているので、輝度信号Yの周波
数特性も図4に示すように劣化することになる。上述し
たように空間画素ずらし法を採用した3板式カラーテレ
ビカメラから出力される色信号を処理する従来の映像信
号処理装置においては、輝度信号Yを作成するときに各
色信号の画素数が実質的に2倍となるが、それが零次ホ
ールド法による補間であるので必然的に周波数特性が劣
化するという欠点がある。
【0011】次に、各色用の固体撮像素子から出力され
る色信号R,G,Bの解像度とレジストレーションエラ
ーの問題について説明する。図14は従来の映像信号処
理装置の一例の構成を示すものであり、それぞれの色用
の固体撮像素子から出力される緑色信号Gをディレイ8
により1/2 画素ピッチ分遅らした信号と、赤および青色
信号R,BとをY,I,Qマトリックス3に供給して輝
度信号Y、色差信号IおよびQを作成し、色差信号はそ
れぞれのフィルタ4および5を通してエンコーダ6に供
給するとともに輝度信号Yをこのエンコーダに供給して
エンコードされたカラーテレビジョン信号ENCを作成
し、これを出力端子7に供給するようにしている。ま
た、赤、緑および青色用の固体撮像素子を同一の位相の
クロックパルスで駆動すると、図17Aのような位相で
映像信号を得ることができる。これは、図2のような固
体撮像素子の配置に対して緑色信号Gの位相が赤および
青色信号RおよびBの位相に対して1/2 画素ピッチに相
当する分だけずれたことになる。これがレジストレーシ
ョンエラーである。赤、緑および青色用の固体撮像素子
を1/2画素ピッチに相当する分だけ位相が異なるクロッ
クパルスで駆動する場合には、このようなレジストレー
ションエラーは生じない。画素ずらし法では、赤、緑、
青色信号R,G,Bを、例えば(1)式に基づいて混合
して輝度信号Yを作成することによって輝度信号の解像
度の向上を実現するようにしている。つまり、マトリッ
クス3の部分で画素ずらしが成立しているので、図14
に示した映像信号処理装置では各色信号出力は固体撮像
素子の解像度しか得られず、しかも多くの折り返しを含
んだ信号となる。ここで、レジストレーショエラーを起
こさないで各色信号を取り出すためには、緑色信号につ
いてはディレイ8の出力を取り出せばよい。これはアナ
ログ信号として取り出す場合である。しかし、ディジタ
ル信号として取り出すには問題がある。もし、固体撮像
素子の動作周波数がfs の場合、ディジタル信号用の標
本化周波数もfs が適当であるが、緑色信号のみディレ
イ8の後からの信号を標本化してしまうと、緑色信号用
のクロック信号は、赤および青色用のクロック信号に対
して1/2 画素ピッチに相当する分だけ位相がずれてなけ
ればならない。また、緑色信号をディレイ8の前から取
り出して標本化すればこの問題は起きないが、各色信号
間にレジストレーションエラーが起きる。この場合、位
相をずらすディジタルフィルタを緑色信号出力に持てば
よいが、そのためだけに回路が余計に増えてしまう欠点
がある。
【0012】このような欠点を解消するために、図15
に示した映像信号処理装置が提案されている。この映像
信号処理装置においては、各色信号R,G,Bから輝度
信号Yおよび色差信号I,Qを生成するY,I,Qマト
リックス3の出力輝度信号Y、IおよびQフィルタ4お
よび5から出力される色差信号IおよびQをデマトリッ
クス10に供給して各色信号R′,G′,B′を得るよう
にしている。しかしながら、このような従来の映像信号
処理装置において色信号出力端子9R,9G,9Bに出
力される色信号R′,B′,G′信号は折り返し成分が
多少残ることになる。すなわち、周波数特性が劣化して
いる輝度信号Yをデコードして色信号を作成しているの
で、図14の方式より多くはないが多少の折り返し成分の
残留があり、周波数特性が劣化したものとなる欠点があ
る。
【0013】本発明の目的は、上述した従来の映像信号
処理装置の欠点を解消し、固体撮像素子から出力される
各色信号R,G,Bに含まれる折り返し成分を除去する
とともに周波数特性の良好な高域成分を加えることによ
って解像度を改善することができ、しかも画素ずれ、い
わゆるレジストレーションエラーを除去することができ
る映像信号処理装置を提供しようとするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明による映像信号処
理装置は、各々が多数の受光素子をマトリックス状に配
列した少なくとも2個の固体撮像素子を具え、これらの
固体撮像素子を、それらの受光素子が受光素子の配列ピ
ッチのほぼ半分だけ主走査方向に互いにずれるように配
置して空間画素ずらしを行った固体撮像装置から、画素
ずれが補正された複数の色信号を出力する出力手段と、
この出力手段から出力される各色信号に含まれる折り返
し成分を検出する折り返し成分検出手段と、前記固体撮
像素子が出力可能な周波数以上の高域成分を検出する高
域検出手段と、前記折り返し成分検出手段によって検出
した折り返し成分により各色信号中の折り返し成分を除
去する折り返し成分除去手段と、前記高域検出手段によ
って検出した高域成分を各色信号に付加する高域成分付
加手段とを具えることを特徴とするものである。
【0015】
【作用】このような本発明による映像信号処理装置にお
いては、従来の映像信号処理装置の欠点は、画素ずらし
を輝度信号を作成するときに成立させるようにしている
ために起こるものであり、したがって従来の欠点を解消
するには、画素ずらしを輝度信号を作成するときに成立
させて解像度を改善するのではなく、各色信号R,G,
Bで画素ずらしを成立させることによって上述した目的
を達成することができることを確かめ、その認識に基づ
いてなしたものである。
【0016】
【実施例】図16は本発明による映像信号処理装置を具
える3板式カラーテレビカメラの全体の構成を示すもの
である。被写体の光学像を色分解プリズム21で赤、緑
および青色の光学像に分解し、それぞれの光学像を固体
撮像素子22R,22Gおよび22Bで受光し、それぞ
れの色信号R,G,Bを出力させる。これらの色信号
R,G,Bを本発明による映像信号処理装置23に供給
して色信号R0 ,G0,B0 を作成する。これらの色信
号R0 ,G0 ,B0 をマトリックス24に供給して輝度
信号Y、色差信号IおよびQを作成し、輝度信号Yをエ
ンコーダ25に供給するとともに色差信号IおよびQを
それぞれフィルタ26および27を経てエンコーダ25
に供給し、ここでエンコードされたカラーテレビジョン
信号ENCを作成し、出力端子28に供給する。また、
映像信号処理装置23で作成された赤、緑および青色信
号R0 ,G0 およびB0 を出力端子29R,29Gおよ
び29Bにそれぞれ出力する。
【0017】本発明の映像信号処理装置23において
は、上述したように画素ずれ補正手段、折り返し成分検
出手段、高域検出手段、折り返し成分除去手段、高域付
加手段を設けるが、次にこれらの手段について説明す
る。3枚の固体撮像素子を同一位相のクロックパルスで
読み出す場合の画素ずれ補正手段は、空間画素ずらし法
を採用したカラーテレビカメラの各色用の固体撮像素子
から出力される色信号R,G,B間に図17Aに示すよ
うにずれがあるので、これを補正するものである。この
ような画素ずれ補正手段の簡単な例としては、空間画素
ずらし法により図1〜3に示されているように固体撮像
素子が配置されている場合、緑色信号Gに対して赤およ
び青色信号RおよびBを画素の配列ピッチの半分に相当
する走査時間だけ時間を遅らせれば、各色信号が図13
に示すような関係となり、画素ずれが補正されることに
なる。しかし、このような構成では従来の映像信号処理
装置で説明したように零次ホールド法による補間をした
ことになるので、周波数特性が劣化してしまうことにな
る。そこで、本実施例においてはこのような周波数特性
の劣化のない理想的な補間法により内挿を行うようにす
る。
【0018】先ず、各色信号R,G,Bの各画素の間に
図17Bに示すように「0」を挿入する。なお、本例で
は図3に示すように画素ピッチの半分だけ緑色信号Gに
対して赤および青色信号RおよびBがずれているので、
緑色信号Gに「0」を挿入する位置を赤および青色信号
RおよびBに「0」を挿入する位置に対して図17Bに
示すように1/2 画素ピッチ分ずらせる必要がある。今、
固体撮像素子が出力する色信号の周波数特性が図6に示
すようなものであるとすると、画素と画素の間に「0」
を挿入することにより、図18に示すように周波数0.5f
s を中心として鏡像スペクトルが発生し、周波数帯域が
2倍となる。そこで、周波数0.5fs を阻止域とするロー
パスフィルタに通せば、周波数0.5f s 以下の成分が残
り、図19に示すように周波数が0.5fs 以下は図5に示
す周波数特性がそのまま保持されることになる。このよ
うにして「0」を挿入した画素の部分が補間されること
になる。
【0019】上述したように色信号R,G,Bに「0」
を挿入し、周波数0.5fs 以上を阻止域とするローパスフ
ィルタに通すことによって「0」を挿入した画素の部分
が理想的に補間され、零次ホールド法のような周波数特
性の劣化はなくなる。また、「0」を挿入する位置を緑
色信号Gと、赤および青色信号RおよびBとの間で1/2
画素ピッチ分ずらせるので、これらの色信号R,G,B
の間には画素ずれはなくなる。なお、このようにして得
られた画素ずれのない色信号をR′,G′,B′で表示
する。
【0020】次に、第1の方式に基づく折り返し成分検
出手段について説明する。この手段は、上述した画素ず
れ補正手段によって画素ずれが補正された色信号R′,
G′,B′から折り返し成分を検出するものである。折
り返しとは、例えば固体撮像素子の動作周波数をfs
すると、図5に示すような周波数特性を有する白黒の被
写体を撮像する場合、0.5 fs 以上の高域成分が0.5 f
s を中心として0.5 f s 以下に折り返されたものであ
る。上述したようにこの折り返し成分は、図6および7
に示すように緑色信号Gと、赤および青色信号Rおよび
Bとでは位相が180 °異なったものとなっている。これ
は空間画素ずらし法により図3に示すように緑色用の固
体撮像素子の画素と画素の間に赤および青色用固体撮像
素子の画素が位置するように画素ピッチの半分だけずれ
ているためである。
【0021】したがって、被写体の周波数0.5 fs 以下
の信号成分をPとし、折り返し信号をAとすれば、各色
信号R,G,Bには以下に示すように折り返し信号が加
算されていることになる。
【数4】 R=P−A G=P+A B=P−A (6) したがって、色信号R,G,Bから次式(7)にしたが
って折り返し信号Aを検出することができる。なお、
(7)式において、係数rおよびbはその和が0.5 とな
るようなものであれば、どのような値であってもよい。
【数5】 A=0.5 G−rR−bB (7) だたし、r+b=0.5
【0022】被写体の周波数特性が図5に示すようなも
のであり、緑色用の固体撮像素子が出力する緑色信号G
の周波数特性が図6に示すようなものであり、赤および
青色用の固体撮像素子が出力する赤および青色信号Rお
よびBの周波数特性が図7に示すような場合、折り返し
信号Aの周波数特性は、図5の周波数0.5 fs 以上が0.
5 fs を中心として低域側に折り返った特性となり、図
20に示すようなものとなる。ただし、これは上述した
ように被写体が白黒の場合である。被写体に彩度がある
場合には、各色信号R,G,Bの間にレベル差が生じる
ので折り返し成分がなくとも折り返し信号Aは何らかの
レベルを持つことになる。このままでは、折り返し信号
Aが、真の折り返し成分を検出したものであるのか、被
写体に彩度があるための色信号R,G,B間のレベル差
なのかわからない。
【0023】色情報を伝える信号は色差信号であるが、
この色差信号も帯域がかなり狭く、NTSC方式の場合
にはI信号で1.5MHzである。この色差信号の周波数帯域
をf c とすると、もし被写体に彩度があれば、上述した
折り返し信号Aの周波数fc以内の成分(図21におい
て斜線で示すもの)は折り返し成分ではなく、色の成分
である。したがって、図21の斜線部分に発生する成分
は折り返しによるものではないので、これを取り除く必
要がある。したがって、折り返し信号Aを周波数fc
内が十分に減衰できるハイパスフィルタに通し、周波数
c 以上の高域成分のみを抽出する。本発明ではこのよ
うにして折り返し成分信号Hを検出するが、この折り返
し成分の検出処理は次のようにして表されるものであ
る。
【数6】 H=A×HPFfc ここでHPFfcはハイパスフィルタの周波数特性である。 (8)
【0024】次に、第1の方式による高域検出手段につ
いて説明する。本発明においては、上述したようにして
検出した折り返し成分信号Hから高域成分を検出する。
折り返し成分信号Hは、もともと周波数0.5 fs 以上が
0.5 fs を中心として低域側に折り返ったものである。
したがって、折り返し成分信号Hを周波数0.5fs 以上
に戻せば高域成分を復帰できる。そのためには、図23
に示すように折り返し成分信号Hを、周波数fs にのみ
スペクトルを有する変調信号Cで変調することによって
高域成分を再生することができる。ディジタル信号の場
合には、以下に示す式にしたがう処理を行うことによっ
て高域成分Tを得ることができる。
【数7】 T〔n〕=H〔n〕×(−1)n (9) ただし、n =0, 1, 2, 3 ---(画素の番号)
【0025】次に本発明による第2の方式による高域検
出手段の一例を説明する。本例では、画素ずれ補正手段
で画素ずれを補正する前の色信号R,G,Bより高域成
分を検出するものである。空間画素ずらし法により緑色
用の固体撮像素子の画素と、赤および青色用の固体撮像
素子の画素とは画素ピッチの半分だけずらして配置され
ていることは上述した通りである。したがって、緑色信
号Gの画素の間に、赤および青色信号RおよびBを任意
の混合比で加重平均された画素を内挿すれば、もし被写
体が白黒であれば色信号R,G,Bは同じレベルの信号
となるので、被写体の信号を再現することになり、折り
返しのない広帯域の信号が作成できることになる。例え
ば、緑色信号Gと、青色信号Bとを1:1の比率で加重
平均すれば図24に示すようになる。なお、赤色信号R
と青色信号Bとの比は任意である。
【0026】また、被写体が図5に示すような周波数特
性を有している場合には、各固体撮像素子が出力する各
色信号R,G,Bの周波数特性は、図6および7に示す
ようなものとなるが、緑色信号Gの画素と画素との間
に、赤色信号Rと青色信号Bを任意の比率で加重平均さ
れた画素を内挿することによって、図5に示したものと
同じ周波数特性が得られることになる。このようにして
作成した信号を広帯域信号Wと称する。被写体が白黒
で、図5に示すような周波数特性を有する場合には、広
帯域信号Wも図5と同じ周波数特性を有することにな
る。本発明による高域検出手段は、各色信号R,G,B
に付加すべき高域成分を検出するのが目的であるから、
図5の周波数0.5 fs 以上の成分を抽出する。ここで被
写体に彩度がある場合には、各色チャネルでレベル差が
生じ、広帯域信号Wには、図24に示すように1/2 画素
ピッチ置きに交互に緑色信号Gと、赤および青色信号R
およびBを内挿するので、被写体に高域成分がなくても
周波数fs 近傍にピークを持つことになる。
【0027】ここで、色情報を伝えるのは色差信号であ
るが、この色差信号は各色信号R,G,Bの帯域は上述
したようにかなり狭く、I信号で1.5MHzである。この色
差信号の周波数帯域をfc とすると、被写体に彩度があ
る場合には、広帯域信号Wの周波数fs −fc からfs
までの間(図25のAの部分)にスペクトルが発生す
る。つまり、本来、低域成分しかない被写体であっても
色が付いていれば、広帯域信号Wの周波数fs −fc
らfs までの成分は除去しなければならない。つまり、
本発明の高域検出手段では、広帯域信号Wから周波数0.
5 fs からfs −fc までの間の成分(図25のBの部
分)を抽出するバンドパスフィルタとすればよい。この
ようにして検出した高域信号をTで表すことにする。
【0028】本発明の第2の方式による折り返し成分検
出手段においては、上述した高域検出手段で検出した高
域成分Tから折り返し成分信号を検出する。各色信号
R,G,B中の折り返し成分は、高域成分が低域に折り
返ったものであるから、高域信号Tを周波数fs を中心
に0.5 fs 以下に移せば、それが折り返し成分となる。
そのためには、図23に示すように周波数fs にのみス
ペクトルを有する変調信号で高域信号Tを変調してやれ
ば、高域信号は周波数0.5 fs以下に移ることになる。
ディジタル信号の場合には、次式にしたがって処理をす
ればよい。このようにして得られる折り返し成分信号を
Hとする。
【数8】 H〔n〕=T〔n〕×(−1)n n=0, 1, 2, 3 ---(画素の番号) (10)
【0029】次に、折り返し除去手段について説明す
る。この折り返し除去手段では、折り返し成分検出手段
で検出した折り返し成分信号Hにより各色信号R,G,
Bから折り返し成分を除去するものである。各色信号
R,G,Bに含まれる折り返し成分は、上述したように
緑色信号Gと、赤および青色信号RおよびBとでは位相
が180 °異なっている。したがって色信号R,G,Bに
折り返し成分信号Hを次式(11)で示すように付加す
れば、各色信号に含まれる折り返し成分は相殺除去され
ることになる。このようにして折り返し成分が除去され
た色信号をRa ,Ga ,Ba とする。
【数9】 Ra =R+H Ga =G−H Ba =B+H (11)
【0030】上述したように、図19に示した周波数特
性を有する信号から図21の周波数fc 以上を抽出して
得られる折り返し成分信号Hを各色信号R,G,Bに式
(11)により付加すると折り返し成分を除去すること
ができ、図22に示すように周波数0.5 fs 以下の信号
成分だけが再現されることになる。
【0031】次に高域付加手段について説明する。本発
明においては、折り返し成分が除去された各色信号R
a,Ga,Baに高域成分を付加する。これは上述した
折り返し除去手段によって折り返し成分が除去された色
信号Ra ,Ga ,Ba に上述した高域検出手段で検出し
た高域信号Tを加算することによって実現できる。ディ
ジタル信号の場合には、次式(12)に従う処理を行え
ばよい。このように高域成分が付加された各色信号をR
b ,G b ,Bb で表す。
【数10】 Rb =Ra +T Gb =Ga +T Bb =Ba +T (12) この処理によって図22に示す周波数特性を有する色信
号Ra ,Ga ,Ba に図23のB(T)で示す部分また
は図25の部分Bの高域信号Tが加算され、図26に示
すような周波数特性を有する色信号Rb ,Gb ,Bb
作成することができる。
【0032】上述した各手段で構成される本発明の映像
信号処理装置の幾つかの実施例を以下説明する。図27
は本発明による映像信号処理装置の第1の実施例を示す
ものであり、折り返し成分検出手段および高域検出手段
は上述した第1の方式のものを採用したものである。各
色用の固体撮像素子から出力される色信号R, G, Bを
先ず画素ずれ補正部31に供給し、各色信号R,B,G
間の画素ずれを補正する。図28は画素ずれ補正部31
の詳細な構成を示すものである。赤および青色信号Rお
よびBをスイッチ回路32Rおよび32Bの第1の入力
端子aにそれぞれ供給し、緑色信号Gをスイッチ回路3
2Gの第2の入力端子bに供給する。また、スイッチ回
路32Rおよび32Bの第2の入力端子bと、スイッチ
回路32Gの第1の入力端子aには「0」値を共通に供
給する。さらにこれらのスイッチ回路32R,32G,
32Bは周波数が固体撮像素子の動作周波数fs と等し
く、デューディが50% のクロックCKで切換え動作させ
る。すなわち、クロックが論理「L」のときには第1の
入力端子aの供給されている色信号を出力し、論理
「1」のときは第2の入力端子bに供給されている
「0」値を出力するようにして各色信号の画素と画素と
の間に「0」を挿入する。スイッチ回路32Gだけには
第1の入力端子aに「0」値が供給され、他のスイッチ
回路32Rおよび32Bには第2の入力端子bに「0」
値が供給されているので、「0」値が挿入される位置が
図17に示すように緑色チャネルと赤および青色チャネ
ルとでは1/2 画素ピッチ分ずれることになる。これらの
スイッチ回路32R,32G,32Bの出力信号を、そ
れぞれローパスフィルタ33R,33G,33Bに供給
し、周波数0.5 fs 以下の信号成分のみを通過させる。
このようにして、「0」を挿入した位置の画素を補間す
ることができる。この場合、緑色チャネルと、赤および
青色チャネルとでは、補間する位置がずれているので、
各色信号R,G,B間の画素ずれを補正した色信号
R′,G′,B′を得ることができる。
【0033】図27に示すように画素ずれを補正した色
信号R′,G′,B′を折り返し成分検出部34に供給
する。この折り返し成分検出部34の詳細な構成を29
に示す。上述したように画素ずれを補正した各色信号
R′,G′,B′を乗算器35R,35G,35Bの一
方の入力端子に供給する。乗算器35Rの他方の入力端
子には係数「r」を供給し、乗算器35Gの他方の入力
端子には係数「0.5 」を供給し、乗算器35Bの他方の
入力端子には係数「b」を供給する。ここで、係数rお
よびbはその和が0.5 となるような値であればどのよう
な値を設定してもよい。乗算器35Rおよび35Bの出
力信号を加算器36で加算し、これを減算器37に供給
する。この減算器37には乗算器35Gの出力信号をも
供給し、加算器36の出力信号から乗算器35Gの出力
信号を減算して折り返し信号Aを取り出す。この折り返
し信号Aをさらにハイパスフィルタ38に供給する。こ
のハイパスフィルタ38は、例えば色差信号の周波数帯
域をfc とすると、周波数f c 以下の信号成分は十分に
減衰され、周波数fc 以上の高域成分のみを通過させる
ものである。このようにしてハイパスフィルタ38から
折り返し成分信号Hを得ることができる。
【0034】図27に示すように、折り返し成分検出部
34で検出した折り返し成分信号Hを高域検出部39へ
供給する。この高域検出部39の詳細な構成を図30に
示す。折り返し成分信号Hを乗算器40の一方の入力端
子に供給する。一方、スイッチ回路41の第1および第
2の入力端子aおよびbには「1」および「−1」をそ
れぞれ供給し、このスイッチ回路を周波数fs のクロッ
ク信号CKで駆動する。クロック信号CKが低論理値
「L」であればスイッチ回路41は第1入力端子aに供
給される「1」値を出力し、高論理値「H」であれば、
第2の入力端子bに供給される「−1」を出力するもの
である。すなわち、このスイッチ回路41は周波数fs
にのみスペクトルを有する変調信号を発生することにな
る。この変調信号を乗算器40の第2の入力端子に供給
し、上述した折り返し成分信号Hを変調して高域信号T
を作成する。
【0035】図27に示すように、画素ずれ補正部31
から出力される画素ずれの補正された各色信号R′,
G′,B′と、折り返し成分検出部34で検出された折
り返し成分信号Hとを折り返し除去部42に供給して各
色信号に含まれている折り返し成分を除去する。図31
は折り返し除去部42の詳細な構成を示すものである。
画素ずれ補正部31で各色間の画素ずれが補正された赤
および青色信号R′およびB′を、折り返し成分検出部
34で検出された折り返し成分信号Hとともにそれぞれ
加算器43Rおよび43Bへ供給するとともに画素ずれ
が補正された緑色信号G′を折り返し成分信号Hととも
に減算器43Gへ供給し、上述した式(11)に従う演
算を行って折り返し成分が除去された色信号Ra
a ,Ba を作成する。
【0036】図27に示すように、折り返し成分が除去
された色信号Ra ,Ga ,Ba と、高域検出部39で検
出した高域信号Tとを高域付加部44へ供給する。図3
2は高域付加部44の詳細な構成を示すものであり、上
述した折り返し成分が除去された色信号Ra ,Ga ,B
a を高域信号Tとともにそれぞれ加算器44R,44
G,44Bへ供給して上述した式(12)に従う演算を
行って高域信号Tを付加した色信号Rb ,Gb ,Bb
最終色信号出力として作成する。
【0037】図33は本発明による映像信号処理装置の
第2の実施例の全体の構成を示すものである。上述した
第1の実施例においては、各色間の画素ずれを補正した
色信号R′,G′,B′から折り返し成分信号Hを検出
し、さらにこの折り返し成分から高域信号Tを検出する
ようにしたが、本例においては画素ずれ補正を行う以前
の色信号R,G,Bから高域信号Tを取り出し、この高
域信号から折り返し成分信号Hを検出するようにしたも
のである。すなわち、折り返し成分検出手段と高域検出
手段を上述した第2の方式で構成したものである。
【0038】図34は本例の高域検出部39の詳細な構
成を示すものである。乗算器51Rには赤色用固体撮像
素子から出力される赤色信号Roと、係数「rr」とを
供給してこれらの積を作成し、乗算器51Bには青色用
固体撮像素子から出力される青色信号Bと、係数「b
b」とを供給してこれらの積を作成する。これらの乗算
器の出力信号を加算器52で加算して加重平均を求め
る。ここで、係数「rr」および「bb」はその和が1.
0 であればどのような値に設定してもよい。一方、緑色
用の固体撮像素子から出力される緑色信号Gをスイッチ
回路53の第1の入力端子aに供給し、上述した加算器
52の出力信号を第2の入力端子bへ供給する。このス
イッチ回路53は上述したクロック信号CKで駆動して
図24に示すような広帯域信号Wを作成する。この広帯
域信号Wをバンドパスフィルタ54に通す。このバンド
パスフィルタ54は、色差信号の周波数帯域をfc とす
ると、周波数0.5 fs 以上fs −fc 以下を通過させる
ように構成する。このようにしてバンドパスフィルタ5
4から高域信号Tを出力することができる。
【0039】図33に示すように上述した高域検出部3
9から出力される高域信号Tを折り返し成分検出部34
に供給する。この折り返し成分検出部34の詳細な構成
を図35に示す。スイッチ回路55を設け、その第1お
よび第2の入力端子aおよびbには「1」値および「−
1」値を供給し、このスイッチ回路をクロック信号CK
で駆動する。このスイッチ回路55の出力信号は周波数
s にのみスペクトルを有する変調信号(図23に示す
変調信号Cと同様のもの)である。この変調信号Cを高
域信号Tとともに乗算器56に供給し、高域信号Tを変
調信号で変調して式(10)の処理を行って折り返し成
分信号Hを検出することができる。図33に示した本発
明による映像信号処理装置の他の構成は上述した第1の
実施例の構成を同じであるので、その説明は省略する。
【0040】図36は本発明による映像信号処理装置の
第3の実施例の全体の構成を示すものである。本例にお
いては、高域信号Tは第2の実施例と同様に画素ずれ補
正を行う以前の色信号R,G,Bから検出し、折り返し
成分信号Hは第1の実施例と同様に画素ずれを補正した
色信号R′,G′,B′から検出するとともに折り返し
除去部42と高域付加部44との接続位置を逆としたも
のである。すなわち、折り返し成分の除去および高域信
号の付加は減算および加算処理によって行われるので、
その順序はどのようにしてもよい。
【0041】本発明は上述した実施例にのみ限定される
ものではなく、幾多の変更や変形が可能である。例え
ば、被写体の色の付いている部分で折り返し成分信号H
のレベルを零とすることにより、被写体の無彩色部分ま
たは無彩色に近い部分に付いてのみ折り返し成分の除去
および高域信号の付加を行うようにすることもできる。
すなわち、折り返し成分検出手段の第3の方式において
は、各色信号に含まれる折り返し成分が各色信号の中で
その位相が異なることを利用して折り返し成分信号を検
出し、さらに各色信号を調べ、色の付いていない無彩色
の部分であれば、その折り返し成分信号をそのまま出力
し、色の付いている彩色部分であれば折り返し成分信号
を零として折り返し成分信号を検出するものである。
【0042】上述した第1の方式の折り返し成分検出手
段においては、被写体に色が付いていれば、色信号R,
G,B間にレベル差が生じ、式(7)にしたがって折り
返し信号Aを作成すると、折り返しがなくても折り返し
信号Aは何らかのレベルを持つことになる。そこで、色
情報を伝える色差信号に影響を与えないように、折り返
し成分信号から色差信号帯域fc 以上の成分を取り出し
た折り返し成分信号Hを得るようにしている。これは、
あくまでも色情報を伝える色差信号にさえ影響がなけれ
ばよいということが前提である。しかし、実際には被写
体に色が付いていて、しかもその被写体に色差信号帯域
c 以上の周波数成分があれば、折り返し成分信号Hに
は折り返しでもないのに何らかのレベルを持ち、その結
果折り返し除去手段および高域検出手段で誤った処理が
行われることになる。
【0043】上述した欠点を除去するために、第3の方
式の折り返し成分検出手段においては、被写体に色が付
いているかどうかを検出し、その部分では折り返し成分
信号Hのレベルを強制的に零とすることによって被写体
の無彩色部分または無彩色に近い部分でのみ折り返し除
去および高域信号付加を行うものである。
【0044】先ず、被写体に色が付いているか否かを検
出する方法について説明する。被写体に色が付いている
かどうかを検出するには、各色信号R,G,Bの比率が
1:1:1になっているかどうかを検出する方法がある
が、ここでは上述した第1の方式による折り返し成分検
出手段の構成を変更することによって簡単に実現する方
法について説明する。被写体に色が付いていれば、色信
号R,G,B間にレベル差が生じ、式(7)においても
折り返し信号Aには何らかのレベルを持つことになる。
色が付いていなければ色信号R,G,B間にレベル差が
ないので折り返し信号Aは零となる。ただし、これは画
素ずれを補正した色信号R′,G′,B′に折り返しが
ない場合であり、画素ずれを補正した色信号に折り返し
がある場合には、それは比較的高域の周波数に多く含ま
れる筈である。そこで、折り返し信号Aの低域部を取り
出せば、折り返し成分は無視できることになる。この折
り返し信号Aの低域成分をAL とする。この低域成分A
L が零であれば、その部分では被写体に色が付いていな
いことになり、この低域成分AL が零でなければ被写体
に色が付いていると判断することができる。
【0045】上述した原理に基づいて折り返し成分信号
Aの低域成分AL により被写体に色が付いているか否か
を判定し、判定信号AC を作成する。この判定信号AC
は、被写体に色が付いていると判定されれば、その部分
を0.0 とし、色が付いていないと判定された部分を1.0
とする信号である。色が付いているか否か微妙な部分は
0.0 から1.0 の間の値とするものである。最後に、判定
信号AC が被写体に色が付いていること示している場合
には、その部分では折り返し成分信号Hのレベルを零と
し、被写体に色が付いていないと判定された部分では折
り返し成分信号Hをそのまま出力する。このようにして
作成した折り返し成分信号をH′とする。上述した処理
は実際には次の演算によって行うことができる。
【数11】 H′=H×AC (13)
【0046】上述した折り返し成分検出手段によれば、
色が付いているかどうか微妙な部分で、比較的色が付い
ていて判定信号AC が0.0 に近い値である場合には、出
力される折り返し成分信号′は零に近づき、また逆に色
の付きが少なく、判定信号A C の値が1.0 に近い部分で
は折り返し成分信号Hのレベルに近い値を有する信号が
得られることになる。このようにして、被写体の無彩色
部分または無彩色に近い部分の折り返し成分を抽出した
折り返し成分信号H′を得ることができる。このような
折り返し成分信号H′を上述した折り返し除去手段や高
域検出手段に与えれば、被写体の無彩色部分またはそれ
に近い部分に対してだけ折り返し成分除去および高域付
加が行われ、色の付いている部分では何の処理も行わな
いので、被写体に色差信号帯域fc 以上の周波数成分が
ある場合でも、誤った処理がなされるのを有効に防止す
ることができる。
【0047】図37は上述した折り返し成分検出手段の
具体的な構成を示すものであり、左側に示す乗算器35
R,35G,35B,加算器36、減算器37およびハ
イパスフィルタ38は図29に示した折り返し成分検出
部の構成と対応しており、左側の破線で囲った部分が追
加された部分である。本例においては、減算器37から
出力される折り返し信号Aからハイパスフィルタ38の
出力Hを減算器61で減算することによって折り返し信
号Aの低域成分AL を検出する。この低域成分AL は折
り返し信号Aをローパスフィルタに通すことによって得
ることもできる。
【0048】次に、この減算器61から出力される低域
信号AL を絶対値回路62に供給して絶対値を求める。
折り返し信号Aは式(7)に示すように処理するので正
負の値を取るので、その低域成分AL も正負の値を取る
ので、その絶対値を求める必要がある。このようにして
求めた低域成分AL の絶対値を次に乗算器63に供給
し、任意のゲイン量で増幅する。このゲイン量により後
段の処理で次のように処理される。このゲイン量を小さ
くすれば、被写体の無彩色部分と彩色部分との区別が甘
くなり、比較的色が付いている部分でも色が付いていな
いような処理がなされることになる。また、ゲイン量を
過度に大きくすると、あまり色が付いていない部分でも
色が付いているような処理がなされることになる。
【0049】さらに、乗算器63の出力信号をクリップ
回路64に供給し、乗算器の出力信号が1.0 を越える場
合にこれを1.0 にクリップする。このクリップ回路64の
出力信号をさらに減算器65に供給し、「1.0 」値から
この出力信号を減算する。この減算器65の出力信号が
判定信号AC であり、被写体に色が付いていれば、その
部分では判定信号AC は0.0 となり、色が付いていない
部分では1.0 となり、色が付いているか否か微妙な部分
では0.0 〜1.0 の間の値を取ることになる。
【0050】ハイパスフィルタ38から出力される折り
返し成分信号Hと上述した減算器65から出力される判
定信号AC とを乗算器66に供給してこれらの積を求め
ることにより、色の付いている部分では折り返し成分信
号Hのレベルを零とし、被写体に色が付いていない部分
では折り返し成分信号Hをそのまま出力した折り返し成
分信号H′が得られることになる。
【0051】
【発明の効果】上述したように本発明による映像信号処
理装置によれば、空間画素ずらしが行われた固体撮像素
子から出力される色信号に含まれる折り返しを完全に除
去し、周波数特性の良い高解像度の色信号を得ることが
できる。すなわち、従来の映像信号処理装置において
は、輝度信号を作成するマトリックスで画素ずらしを成
立させていたので高域部が十分には延びず、周波数特性
の劣化があり、折り返し成分が若干残っていたが、本発
明によれば各色信号で折り返し成分を除去し、高域部を
付加するようにしたので、折り返し成分の残留がなく、
限界解像度を向上でき、しかも周波数特性の劣化を殆ど
なくすことができる。さらに、各色信号で画素ずらしを
成立させているので、3板式カラーテレビカメラから色
信号を出力する場合、従来の映像信号処理装置のような
レジストレーションエラーが全くない色信号を得ること
ができる。したがって、色信号をマトリックスして作ら
れる輝度信号も折り返し成分が完全に除去され、周波数
特性の劣化もなく、高い水平解像度を有する高品質の映
像信号を得ることができる。なお、画素ずれの補正につ
いては、各固体撮像素子を同一の位相のクロックパルス
で読み出した場合にのみ効果があるが、他の効果につい
ては固体撮像素子の読み出しとは無関係に得られるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、空間画素ずらし法を採用したカラーテ
レビカメラの撮像部の構成を示す図である。
【図2】図2は、同じくその各色用の画素位置の配置を
示す線図である。
【図3】図3は、同じく各色用の画素の空間的配置位置
の関係を示す線図である。
【図4】図4は、輝度信号に含まれる折り返し成分を示
す図である。
【図5】図5は、被写体の周波数特性を示す図である。
【図6】図6は、緑色信号の周波数特性を示す図であ
る。
【図7】図7は、赤および青色信号の周波数特性を示す
図である。
【図8】図8は、各色用の撮像素子による走査位置を示
す図である。
【図9】図9は、緑色用の撮像素子による走査位置を示
す図である。
【図10】図10は、赤および青色用の撮像素子による
走査位置を示す図である。
【図11】図11は、図9および11に示す色信号から
作成される輝度信号を示す図である。
【図12】図12は、輝度信号の高域部および低域部を
示す図である。
【図13】図13は、従来の零次ホールド法による補間
処理を示す図である。
【図14】図14は、従来の映像信号処理装置の一例を
示すブロック図である。
【図15】図15は、従来の映像信号処理装置の他の例
を示すブロック図である。
【図16】図16は、本発明による映像信号処理装置を
具えるカラーテレビカメラの全体の構成を示す図であ
る。
【図17】図17Aは、空間画素ずらし法を採用したカ
ラーテレビカメラの各色信号の固体撮像素子から出力さ
れる色信号間のずれを示す線図であり、図17Bは、本
発明による画素ずれ補正処理を示す線図である。
【図18】図18は、本発明による画素ずれ補正処理に
おける鏡像スペクトルを示す図である。
【図19】図19は、画素ずれ補正処理においてローパ
スフィルタに通して得られる色信号を示す図である。
【図20】図20は、折り返し成分を示す図である。
【図21】図21は、折り返し成分と色差信号成分を示
す図である。
【図22】図22は、折り返し成分を除去した色信号を
示す図である。
【図23】図23は、折り返し成分から高域成分を再生
する処理を示す図である。
【図24】図24は、赤および青色信号を加重平均して
高域成分を検出する処理を示す図である。
【図25】図25は、高域成分から折り返し成分を検出
する処理を示す図である。
【図26】図26は、折り返し成分を除去した後、高域
成分を付加する処理を示す図である。
【図27】図27は、本発明による映像信号処理装置の
第1の実施例の構成を示すブロック図である。
【図28】図28は、その画素ずれ補正部の詳細を示す
図である。
【図29】図29は、その折り返し成分検出部の詳細を
示す図である。
【図30】図30は、その高域検出部の詳細を示す図で
ある。
【図31】図31は、その折り返し除去部の詳細を示す
図である。
【図32】図32は、その高域付加部の詳細を示す図で
ある。
【図33】図33は、本発明による映像信号処理装置の
第2の実施例を示すブロック図である。
【図34】図34は、第2の実施例の高域検出部の詳細
を示す図である。
【図35】図35は、第2の実施例の折り返し成分検出
部の詳細を示す図である。
【図36】図36は、本発明による映像信号処理装置の
第3の実施例を示すブロック図である。
【図37】図37は、第3の実施例の折り返し成分検出
部の詳細を示す図である。
【符号の説明】
21 色分解プリズム 22R,22G,22B 固体撮像素子 23 映像信号処理装置 24 マトリックス 25 エンコーダ 26 Iフィルタ 27 Qフィルタ 31 画素ずれ補正部 34 折り返し成分検出部 39 高域検出部 42 折り返し除去部 44 高域付加部

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が多数の受光素子をマトリックス状
    に配列した赤、緑および青色用の3つの固体撮像素子を
    具え、これらの固体撮像素子を、それらの受光素子が受
    光素子の配列ピッチのほぼ半分だけ主走査方向に互いに
    ずれるように配置して空間画素ずらしを行った固体撮像
    装置から出力される赤、緑および青色の色信号を処理す
    る映像信号処理装置において、 前記3つの固体撮像素子から出力される3つの色信号が
    入力され、それぞれの色信号の画素と画素との間の画素
    を補間し、周波数領域を入力色信号の2倍にした色信号
    を作成し、また各色信号での補間を1/2画素分だけず
    らすことにより、空間画素ずらしのために固体撮像素子
    から出力される3つの色信号間に発生する画素ずれを補
    正した3つの色信号を出力する画素ずれ補正手段と、 この画素ずれ補正手段から出力される各色信号が入力さ
    れ、或る固体撮像素子から出力される色信号と、その他
    の2つの固体撮像素子から出力される色信号を任意の割
    合でミックスしたものとの差の高周波成分を求めること
    により各色信号に含まれる折り返し成分を検出する折り
    返し成分検出手段と、 この折り返し成分検出手段から出力される折り返し成分
    が入力され、これらの折り返し成分を固体撮像素子の動
    作周波数と同じスペクトルを持つ信号で周波数変調して
    高域成分を再生して検出する高域検出手段と、 前記折り返し成分検出手段によって検出した折り返し成
    分を、前記画素ずれ補正手段から出力される各色信号に
    加算または減算することにより各色信号中の折り返し成
    分を除去する折り返し成分除去手段と、 前記高域検出手段によって検出した高域成分を、前記折
    り返し成分除去手段によって折り返し成分が除去された
    各色信号に付加する高域成分付加手段とを具えることを
    特徴とする映像信号処理装置。
  2. 【請求項2】 各々が多数の受光素子をマトリックス状
    に配列した赤、緑および青色用の3つの固体撮像素子を
    具え、或る固体撮像素子を、それらの受光素子が受光素
    子の配列ピッチのほぼ半分だけ主走査方向に互いにずれ
    るように配置して空間画素ずらしを行った固体撮像装置
    から出力される色信号を処理する映像信号処理装置にお
    いて、 前記3つの固体撮像素子から出力される3つの色信号が
    入力され、それぞれの色信号の画素と画素との間の画素
    を補間し、周波数領域を入力色信号に対して2倍にした
    信号を作成し、また各色信号での補間を1/2画素分だ
    けずらすことにより、空間画素ずらしのために固体撮像
    素子から出力される3つの色信号間に発生する画素ずれ
    を補正した3つの色信号を出力する画素ずれ補正手段
    と、 前記固体撮像装置の3つの固体撮像素子から出力される
    3つの色信号が入力され、或る固体撮像素子から出力さ
    れる色信号の画素と画素との間に、他の2つの固体撮像
    素子から出力される色信号を任意の混合比で加重平均さ
    れた画素を挿入した後、ハイパスフィルタに通すことに
    よって高域成分を検出する高域検出手段と、 この高域検出手段から出力される高域成分が入力され、
    これらの高域成分を固体撮像素子の動作周波数と同じス
    ペクトルを持つ信号で周波数変調して折り返し成分を再
    生して検出する折り返し成分検出手段と、 この折り返し成分検出手段によって検出した折り返し成
    分を、前記画素ずれ補正手段から出力される各色信号に
    加算または減算することにより各色信号中の折り返し成
    分を除去する折り返し成分除去手段と、 前記高域検出手段によって検出した高域成分を、前記折
    り返し成分除去手段によって折り返し成分が除去された
    各色信号に付加する高域成分付加手段とを具えることを
    特徴とする映像信号処理装置。
  3. 【請求項3】 各々が多数の受光素子をマトリックス状
    に配列した赤、緑および青色用の3つの固体撮像素子を
    具え、或る固体撮像素子を、それらの受光素子が受光素
    子の配列ピッチのほぼ半分だけ主走査方向に互いにずれ
    るように配置して空間画素ずらしを行った固体撮像装置
    から出力される3つの色信号を処理する映像信号処理装
    置において、 前記3つの固体撮像素子から出力される3つの色信号が
    入力され、それぞれの色信号の画素と画素との間の画素
    を補間し、周波数領域を入力色信号に対して2倍にした
    信号を作成し、また各色信号での補間を1/2画素分だ
    けずらすことにより、空間画素ずらしのために固体撮像
    素子から出力される3つの色信号間に発生する画素ずれ
    を補正した3つの色信号を出力する画素ずれ補正手段
    と、 前記3つの固体撮像素子から出力される3つの色信号が
    入力され、或る固体撮像素子から出力される色信号の画
    素と画素との間に、他の2つの固体撮像素子から出力さ
    れる色信号を任意の混合比で加重平均した画素を挿入し
    た後、ハイパスフィルタに通すことによって高域成分を
    検出する高域検出手段と、 前記画素ずれ補正手段から出力される各色信号が入力さ
    れ、前記或る固体撮像素子から出力される色信号と、前
    記他の2つの固体撮像素子から出力される色信号を任意
    の混合比でミックスしたものとの差の高周波成分を求め
    ることによって.3つの固体撮像素子から出力される3
    つの色信号の各々に含まれる折り返し成分を検出する折
    り返し成分検出手段と、 この折り返し成分検出手段によって検出した折り返し成
    分を、前記画素ずれ補正手段から出力される各色信号に
    加算または減算することにより各色信号中の折り返し成
    分を除去する折り返し成分除去手段と、 前記高域検出手段によって検出した高域成分を、前記折
    り返し成分除去手段によって折り返し成分が除去された
    各色信号に付加する高域成分付加手段とを具えることを
    特徴とする映像信号処理装置。
  4. 【請求項4】 前記画素ずれ補正手段を、前記3つの固
    体撮像素子を、位相が180°ずれた異なるクロックで
    読み出すことによって画素ずらしが補正された色信号を
    出力するように構成したことを特徴とする請求項1〜3
    の何れかに記載の映像信号処理装置。
  5. 【請求項5】 前記画素ずれ補正手段が、前記複数の固
    体撮像素子を位相が合ったクロックで読み出す手段と、
    読み出した複数の色信号間の画素ずれを補正する手段と
    を具えることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載
    の映像信号処理装置。
  6. 【請求項6】 前記画素ずれ補正手段を、それぞれの色
    信号の画素と画素との間に「0」を挿入した後にローパ
    スフィルタに通すことによって各色信号を補間して周波
    数帯域を2倍とし、各色信号での補間を1/2画素分だ
    けずらすことにより空間画素ずらしのために固体撮像素
    子から出力される3つの色信号間に発生する画素ずれを
    補正するように構成したことを特徴とする請求項5に記
    載の映像信号処理装置。
  7. 【請求項7】 前記折り返し成分検出手段を、前記画素
    ずれ補正手段から出力される各色信号が入力され、前記
    或る固体撮像素子から出力される色信号と、前記他の2
    つの固体撮像素子から出力される色信号を任意の混合比
    でミックスしたものとの差を求めた後、放送方式の色差
    信号帯域以外の成分を抽出するハイパスフィルタに通す
    ことによって各色信号に含まれる折り返し成分を検出す
    るように構成したことを特徴とする請求項1または3に
    記載の映像信号処理装置。
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